JP3192033U - タナ取り兼用ウキ - Google Patents

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Abstract

【課題】ウキ自体でタナ取り機能を行なうと同時に本来の魚の捕食動作センサとして機能するタナ取り兼用ウキを提供する。【解決手段】タナ取り兼用ウキ1は、ウキ本体2を直線状に貫いて設けられ釣り糸を通す通係孔3と、通係孔とウキ本体外部とをウキ本体側部で連通するように通係孔の長手方向中間位置から外部に開放するようにウキ本体を切り欠いて設けられた開放溝4と、釣竿側となる釣り糸の挿入口の他端側となる糸の出し口で通係孔の長手方向中間位置に設置された糸出し部5であり、ウキ本体の浮心より上部に設置され、糸出し部より下方側の糸が、通係孔に沿って直状に係合する状態と、通係孔から離脱して開放溝内外を移動しつつウキ本体と係合する状態と、を自在に形成させる糸出し部と、を有する。糸出し部で糸とウキが係脱して遊動と、タナ取り・アタリ待ち状態と、を生じさせる。【選択図】図1

Description

本考案は魚釣り用のウキに関し、特に、魚のアタリが多い水底から水面までの深さを釣り座側から良好な精度で測れるタナ取り兼用ウキに関する。
魚釣り時に釣り人が魚のアタリを知ることができるように釣り糸にウキ(浮き)を取り付けて魚信を待つことが行なわれる。このウキ釣りは、道糸に取り付けた浮力体としてのウキを水面上に浮遊させ、魚の捕食行為としてのアタリ動作に応動して水没、横転等のアタリ信号を釣り人に伝達するウキのセンサ手段としての機能を利用した釣り方で釣りにおいて最も人気のある釣法の一つである。道糸途中に取り付けられるウキは、魚のアタリ動作のセンサであると同時に、道糸に固定して用いる場合には、水中での付け餌の位置から水面までのタナ(深さ)を決定するタナ設定手段として同時に機能する。水中(海中)の低層から中層に棲息又は出現する魚は鯛、黒鯛、かわはぎ、メジナ、根魚全般等、種類が多く、釣行で狙いの魚となるものが多い。これらの魚は水底あるいは水位が低層から中層で食餌する場合が多く、したがって、釣りにおいて水底からその上方数十センチメートルまでの範囲に釣り餌が投入されるときにアタリが集中するのが一般的である。このため、釣り時に投入した釣り餌が水中のどの程度の深さに存するかを高い精度で見抜くことが釣りの釣果を大きく左右する。このため、釣り行為に先立って釣り場で釣り人は規格の負荷より重い錘を糸の先端や釣り針に仮固定して釣り場の水中に投入し、その際のウキの沈み加減でタナ取り(設定めやす)を行なう方法が用いられる。しかし、仕掛け投入ごとに浮きの道糸での固定位置を移動調整し、タナ取り用錘の付け替えや、ハリス部分の仕掛け修正などを行なう必要があり、面倒で時間がかかり、また、潮位変動によるタナ自体の変化もあってタナ自体も精度良く設定できない場合もあった。このため、ウキ自体で良好な精度によるタナ取り機能を行なうものがあれば煩雑な作業はなくなり、好釣果が期待できる。従来、ウキ自体にタナ取り機能を持たせたものは提案されておらず、このようなセンサ機能兼タナ取り機能を行なうウキの開発が期待されていた。一方、センサ機能を行なうあたりうきについて、特許文献1の提案がなされている。
実用新案登録第3099559号
特許文献1は、円球型の浮きの中心軸に沿って浮きから半径方向に棒状錘1を取り付け、錘を付けた側と正反対側の浮きの外面に紐5の一端を取り付け、紐の他端を釣糸8に連結し、浮きを水面に浮かべた場合、錘の付いた方が水中に没する状態で上下の半球に相応する部分を異なる色で着色し、魚が餌を捕食した場合に浮きが反転して捕食動作を視覚的に確認しやすいようにしたものである(以上、この段落番号においてのみ、特許文献1の部材の番号を参照している)。この特許文献1の浮は、魚の捕食動作時に浮が上下反転して視覚による確認がしやすいといえるが、浮自体でのタナ取り機能はなく、依然としてタナ取り作業は釣り人が釣りに先立って行なう必要があり、ウキ本来の食餌動作センサ機能と共に、タナ取りを行なえるウキの開発が待望されていた。
本考案は上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ウキ自体でタナ取り機能を行なうと同時に本来の魚の捕食動作センサとして機能するタナ取り兼用ウキを提供することにある。また、本考案の他の目的は、簡単な構成で低コストで製造することができるタナ取り兼用ウキを提供することである。
上記課題を解決するために、本考案は、ウキ本体2と、ウキ本体2を直線状に貫いて設けられ釣り糸6を通す通係孔3と、通係孔3とウキ本体外部とをウキ本体側部で連通するように通係孔の長手方向中間位置から外部に開放するようにウキ本体2を切り欠いて設けられた開放溝4と、釣竿側となる釣り糸6の挿入口(30a)の他端側となる糸の出し口で通係孔3の長手方向中間位置に設置された糸出し部5であり、ウキ本体2の浮心Fより上部に設置され、糸出し部5より下方側の糸が、通係孔3に沿って直状に係合する状態と、通係孔3から離脱して開放溝4内外を移動しつつウキ本体2と係合する状態と、を自在に形成させる糸出し部5と、を含むタナ取り兼用ウキ1から構成される。
その際、糸出し部5は、糸6が通係孔3に対して180度未満の角度を有する状態となるときに制止力により糸出しを制止させる制止部51を有するとよい。
また、制止部51は、糸6との摩擦力により糸出しを係止する摩擦部材31を含むとなおよい。
また、制止部51は、通係孔3の孔縁30bに設けられ糸6の直径より小さな底部511cを有し糸の周面に着脱自在に係合するV字溝511を有するようにするとよい。
また、ウキ本体2は、浮心F側で糸出し部5と対向する通係孔端部30aを含む小形部2aと、小形部より大きな大形部2bと、を含むとっくり形状体20からなるようにするとよい。
本考案のタナ取り兼用ウキによれば、ウキ本体と、ウキ本体を直線状に貫いて設けられ釣り糸を通す通係孔と、通係孔とウキ本体外部とをウキ本体側部で連通するように通係孔の長手方向中間位置から外部に開放するようにウキ本体を切り欠いて設けられた開放溝と、釣竿側となる釣り糸の挿入口の他端側となる糸の出し口で通係孔の長手方向中間位置に設置された糸出し部であり、ウキ本体の浮心より上部に設置され、糸出し部より下方側の糸が、通係孔に沿って直状に係合する状態と、通係孔から離脱して開放溝内外を移動しつつウキ本体と係合する状態と、を自在に形成させる糸出し部と、を含む構成であるから、ウキ自体でタナ取り機能を行なうと同時に本来の魚の捕食動作センサとして機能することができ、狙いの魚のタナ取りを正確に行なえると共に、アタリを明確に認識でき釣果の大幅な向上を期待し得る。また、簡単な構造により斬新的な機能を有するウキを低コストで製造することが可能である。
また、糸出し部は、糸が通係孔に対して180度未満の角度を有する状態となるときに制止力により糸出しを制止させる制止部を有する構成であるから、ウキの通係孔を釣り糸が遊動してスムーズに移動し得るか否かでウキ移動及びタナ取りとアタリ待ちセンサ状態を設定できるから、簡単な構造でタナ取り兼用ウキを実現させ得る。
また、制止部は、糸との摩擦力により糸出しを係止する摩擦部材を含む構成であるから、ウキの通係孔の釣り糸の遊動と、遊動停止によるタナ取り・アタリ待ちセンサ状態を確実に形成させて制止部の機能を実効化しうる。
また、制止部は、通係孔の孔縁に設けられ糸の直径より小さな底部を有し糸の周面に着脱自在に係合するV字溝を有する構成であるから、ウキの通係孔の釣り糸の遊動と、遊動停止によるタナ取り・アタリ待ちセンサ状態を形成させて制止部の機能を実効化しうる。
また、ウキ本体は、浮心側で糸出し部と対向する通係孔端部を含む小形部と、小形部より大きな大形部と、を含むとっくり形状体からなる構成であるから、重心と浮心と糸出し部の関係を実現しつつ反転作動の容易性、視認性向上の実現を図れる。
本考案の実施形態に係るタナ取り兼用ウキの正面図である。 図1のタナ取り兼用ウキの斜視図である。 図1のA−A線断面図である。 図1のタナ取り兼用ウキの底面図である。 図1のタナ取り兼用ウキのB−B線断面図である。 図1のタナ取り兼用ウキの糸出し口部分の一部省略拡大説明図である。 図1のタナ取り兼用ウキの反転状態の説明図である。 (a)〜(d)は、図1の図1のタナ取り兼用ウキの作用説明図である。
以下、図面を参照して本考案を実施するための形態を説明する。本考案は、釣り用ウキであり水面近くに配したウキを用いたウキ釣り全般に適用されるが、本実施形態において、特に、有効に機能し得るだんご釣り時に適用する例を示す。海岸沿いや湾内などに棲息する時期がある黒鯛(地方によりチヌとも呼ばれる。)は、銀色ではあるが姿形が鯛に似て引きが強く、掛かったときのやり取りに興趣があり、食べてもおいしい近海魚で釣り人に人気の釣魚である。黒鯛釣りとして5メートル強長さの竿によるウキ釣りがあるが、だんご釣りは、湾内外に固定設置した、いかだやカセ枠から1〜2メートル前後の短竿を用い付け餌をつけた釣り針を粘性を持たせて調合した撒き餌さを団子状に成形し、この中に餌付き針を埋め込んで海中に投入し、着底後だんごが割れる後に現れるアタリを手がかりに黒鯛を釣る釣法である。この黒鯛のだんご釣りでは、海底の起伏の激しいカケアガリ(傾斜岩礁部)部で釣る場合が多く丁寧なタナ取り作業が必要であるが、本考案のタナ取り兼用ウキを用いると、タナ取りを簡単に行なえ、流れや潮位変化にも対応できしかも本来のウキのセンサ機能を充分に果たすことができる。
図1ないし図6は、本考案のタナ取り兼用ウキの一実施形態を示しており、図1において、タナ取り兼用ウキ1は、ウキ本体2と、釣り糸を通す通係孔3と、通係孔3とウキ本体外部とをウキ本体側部で連通する開放溝4と、通係孔の一端側に設けられた糸出し部5と、を含む。
ウキ本体2は、それ自体が浮力を有して海面(水面)に浮遊しうる浮力体であり、中実体、中空体いずれでもよく、また外形形状は任意である。素材としてはプラスチック、発泡材、木、竹、防水紙などが考えられる。実施形態において発泡プラスチック材が用いられて全体外形形状は一体成形されている。
実施形態において、ウキ本体2は、小形部20aと、小形部より大きな大形部20bと、を含む形状体で形成されている。小形部20aと大形部20bとは一体成形により一体に連結されており、実施形態では全体外形は卵形の大形部としての胴部と縦長筒形の首部としての小形部からなるとっくり形状体20として成形されている。図1において、とっくり形状体20は、大形部2bの縦軸心Cvに沿ってウキ本体2の重心Gが在り、さらにその下部にウキ本体2の浮心Fが在るように形成されている。
通係孔3は、ウキ本体2を直線状に貫いて設けられ釣り糸6を通す案内孔であり、詳細には、釣り糸6は、通係孔3を遊挿して釣り糸6に沿って自在にウキ本体2は移動し得る様に設けられている。実施形態においてとっくり形状体20の首部20を長手方向に貫く通係孔3はとっくり形状体20の胴部をさらに貫通して直線状に設けられている。ウキ本体2の小形部2a側の通係孔口30aは後述する糸出し部5の他端側にある通係孔端部である。
実施形態において、詳細には、通係孔3には円筒管32が密着嵌合されており、この円筒管32内を釣り糸6が挿通して釣り糸に対して浮き本体2は遊動自在となっている。円筒管32は、例えば硬質のプラスチックや軽量金属、木、竹、防水紙などの任意素材で形成されている。実施形態において、円筒管32は、通係孔3の長手方向の中間位置、詳しくは、略中央位置で終端している。なお、円筒管32は、必ずしも用いる必要はなくウキ本体2に形成した直状の通係孔3のみでもよい。
開放溝4は、通係孔3の長手方向中間位置から外部に開放するようにウキ本体2を切り欠いて設けられ通係孔3の中途からの糸出し、糸係止をウキ本体自体が行なえるようにするタナ位置係止補助手段であり、後述のように釣り糸が通係孔に沿って直状の状態で通係している場合には、ウキ本体が釣り糸に沿って水中を自在に移動させ、通係孔の長手方向中間位置で、通係孔3から180度未満の角度で張られるとウキ本体の移動に抑制力が働き、同時に釣り糸は通係孔の仮想直線軌道から離脱して倒伏姿勢となり魚のアタリ待ちのセンサ機能状態に変位する。実施形態において、開放溝4は、通係孔3とウキ本体外部とを通係孔軸の半径方向となるウキ本体側部で連通するように通係孔の長手方向中間位置から外部に開放するようにウキ本体を切り欠いて設けられている。詳細には、実施形態において、開放溝4はウキ本体2の内部中央位置となる通係孔3の中途終端位置から通係孔の直径ぶんの厚みに対応する離隔位置で対向する面の内側を切り欠いてウキ本体外形側をウキ本体外部に連通開放して形成した厚板状の溝(図3参照)である。したがって、小形部2aから挿入されて通係孔3の長手方向中間位置から引き出された端部側の釣り糸はウキ本体あるいは通係孔の横断半径方向が決められた状態で通係孔の直線延長状態から開放溝内外を移動できるようになっている。
糸出し部5は、釣り糸6についての通係孔3の挿入口30aとは他端側となる糸の出し口であって、図1に示すように通係孔の長手方向中間位置に設置されている。実施形態において、図3に示すように糸出し部5は、通係孔3の長手方向の略半分の長さの位置で通係孔としての長孔形状を終端した通係孔3の中途終端での釣り糸の出口であり、糸出し部5からさらにウキ本体の貫通方向については通係孔の軸心方向に縦割りした半体部分をそのまま延長して通係孔と同じ孔壁面形状で連続している。そして、糸出し部5は、ウキ本体の浮心Fより上部位置に設置されている。
糸出し部5は、糸出しを制止させる制止部51を備えている。制止部51は、通係孔3に対する糸6の角度θが180度未満、すなわち、糸6が通係孔3に対して180度未満の角度を有する状態(図7参照)となるときに制止力により糸出しを制止させる糸出しの制止手段であり、この制止手段は、通係孔3に対する釣り糸の角度により自動的に制止力の付加、解除を行なう。
実施形態において、制止部51は、通係孔3の孔縁30bに設けられたV字溝511を備えている。V字溝511は、糸の直径より小さな凹部である底部511cを有して糸6の周面に着脱自在に係合する。凹部の最底部分は鋭角な切込み形状でもR形状でもよい。V字の角度も任意に設定できる。さらに、凹部を波形状に複数の複凹部を有する形態としてもよい。
さらに、図1,6において、糸出し部側の通係孔孔縁30bには、摩擦部材31としてのゴム部材が円弧部30b1と角度部30b2とに亘って環状に張設されている。摩擦部材31を孔縁に取り付けることによりV字溝511を形成させない円弧その他任意の孔縁形状の場合でも糸出しの制止機能を行なうことができる。
さらに、糸出し部5は、糸出し部より下方側の糸が、通係孔3に沿って直状に係合する状態と、通係孔3から離脱して開放溝4の内外を移動しつつウキ本体2と係合する状態と、を自在に形成させる糸出し手段であり、直状の通係孔3と釣り糸6とが略平行な位置関係である場合には釣り糸に沿ってウキ本体2は水中を上下動し、通係孔と180度未満の関係で釣り糸が係合する場合には移動に制動力が働いて動きを制止し、ウキ本体2より下側の釣り糸仕掛けのタナ深さをそこに設定する。
次に、図7、図8も参照しつつ実施形態のタナ取り兼用ウキの作用について説明する。例えば釣り用筏に釣り座を定めて釣り人は1.5メートル程度長さの先調子竿にリールをセットし、道糸(釣り糸6)に下端から釣り針71、流れに応じた調整錘72をそれぞれ固定し、さらに錘72の上方においてタナ取り兼用ウキ1の通係孔3に道糸を通して遊動状態にセットする。このとき、タナ取り兼用ウキ1は、図8(a)のように、縦方向に対して小形部2aを上位、大形部2bが下位となるようにセットする。付け餌を包んで固め、球体状に成形されただんごDを海中に投入しリールをフリーにしてだんごが海中を自重落下するままにまかせる。このとき、小形部上位、大形部下位の姿勢(当初姿勢)で投入されたタナ取り兼用ウキ1は、道糸の下端が下方への進行方向先端にある状態で道糸が直線状に進むので、その姿勢を維持している。そして、ウキ1は道糸の動きにより海中をやや下方に引かれながら海中の中間位置に止まる。だんごが着底すると、道糸の下方への進行が停止し、このため浮力体であるウキ1は、当初姿勢のまま海中を浮力上昇する。そして、ウキ1が海面に到達すると浮力により浮心F側の大形部2bが持ち上げられ、このとき道糸下端はだんごにより海底に押さえこまれて保持されているから糸出し部5の延長側の糸6aは下方に向けて引かれた状態となり、糸出し部5の延長側の糸6aは糸出し部5から開放溝4内を移動して開放溝を離脱する。これによって、ウキ1は図7に誇張して示すようにウキ本体2を真横にするように変位する。実際には、例えば図8(b)に示すように、大形部2bが小形部2aより上位となる斜め反転状態となる。これによって、通係孔3に対する糸6の関係は、糸6が通係孔3に対して180度未満の角度を有する(例えば70度〜80度程度)状態となり、このため制止部51においてV字溝511並びに摩擦部材31により制止力が加わり、糸6に対してウキ1は仮固定状態となる。このため、その状態でウキはそれより以下の海中側の仕掛けのタナを決めた(タナ取り)状態となり、同時に魚のアタリ待ち状態となっていわゆるセンサ機能を行なう。ウキ1は、大形部2bが海表面に一部露出し視認性が向上する。
だんごが着底してウキ1がタナ設定及びセンサ機能を行なっている状態で、経時によりだんごが割れて中の付け餌が出現したときに魚が捕食するのが通常であり、魚のアタリによりウキ1は例えば海中に引き込まれ(図8(c)参照)、釣り人から見るとウキ1が突然消える。ここで竿をしゃくって合わせを入れると魚の口に針掛かりし、リールを巻いて糸を回収する。リールを回転させて糸を回収動作するとき糸1はピンと張って直線状態で引かれ、このときウキ1は、小形部2aが上位、大形部2bが下位に位置する当初状態に復帰する。したがって、回収時に水の抵抗を受けてリールに負荷がかかり巻き上げ作業に労力を要することがない。
上述のように、だんごを投入しウキ1が海面に浮上したときがタナを捉えた時であり、同時に魚信を伝えるセンサとしてアタリを待つことになるから、従来、ウキを使用しないミャク釣りのみで行なわれてアタリの認識が困難で敬遠されがちであっただんご釣りを初心者でも簡単に行なうことが可能である。また、タナ取りが正確に行なえ、ウキの視認性も良好であるからアタリも明確に認識でき、釣果を大きく伸ばすことができる。ウキ本体には通係孔と開放溝を形成するだけでよいから、製作が簡単で低コストに製造することができる。
以上説明した本考案のタナ取り兼用ウキは、上記した実施形態の構成にのみ限定されるものではなく、本考案の実用新案登録請求の範囲に記載した考案の本質を逸脱しない範囲において、任意の改変を加えても本考案の権利の範囲に含まれる。例えば、実施形態のウキ本体や円筒管の素材、ウキ本体の形状は一例に過ぎず、何ら実施形態の説明に記載したものに限定されるものではない。また、本考案のタナ取り兼用ウキは、だんご釣りに限らず、堤防、磯などでのウキ釣り仕掛け全般についても用いることができる。
本考案のタナ取り兼用ウキは、通常のアタリ待ち機能専用のウキの概念を大きく変え、趣味やレジャーとしての釣りに新たな面白みを加えて女子、児童等を含む釣り初心者を釣りに誘導し釣り人口を増加させ釣り産業活性化に資する。
1 タナ取り兼用ウキ
2 ウキ本体
2a 小形部
2b 大形部
3 通係孔
30b 通係孔縁
30b1 円弧部
30b2 角度部
31 摩擦部材
32 円筒管
4 開放溝
5 糸出し部
51 制止部
511 V字溝
511c 底部
6 釣り糸(道糸)
6a 糸出し部の延長側の糸
G 重心
F 浮心

Claims (5)

  1. ウキ本体と、
    ウキ本体を直線状に貫いて設けられ釣り糸を通す通係孔と、
    通係孔とウキ本体外部とをウキ本体側部で連通するように通係孔の長手方向中間位置から外部に開放するようにウキ本体を切り欠いて設けられた開放溝と、
    釣竿側となる釣り糸の挿入口の他端側となる糸の出し口で通係孔の長手方向中間位置に設置された糸出し部であり、ウキ本体の浮心より上部に設置され、糸出し部より下方側の糸が、通係孔に沿って直状に係合する状態と、通係孔から離脱して開放溝内外を移動しつつウキ本体と係合する状態と、を自在に形成させる糸出し部と、を含むことを特徴とするタナ取り兼用ウキ。
  2. 糸出し部は、糸が通係孔に対して180度未満の角度を有する状態となるときに制止力により糸出しを制止させる制止部を有することを特徴とする請求項1記載のタナ取り兼用ウキ。
  3. 制止部は、糸との摩擦力により糸出しを係止する摩擦部材を含むことを特徴とする請求項2記載のタナ取り兼用ウキ。
  4. 制止部は、通係孔の孔縁に設けられ糸の直径より小さな底部を有し糸の周面に着脱自在に係合するV字溝を有することを特徴とする請求項2又は3記載のタナ取り兼用ウキ。
  5. ウキ本体は、浮心側で糸出し部と対向する通係孔端部を含む小形部と、小形部より大きな大形部と、を含むとっくり形状体からなることを特徴とする請求項1記載のタナ取り兼用ウキ。
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