JP3191740B2 - ネットワーク通信機器、および、そのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

ネットワーク通信機器、および、そのプログラムを記録した記録媒体

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JP3191740B2 JP26039797A JP26039797A JP3191740B2 JP 3191740 B2 JP3191740 B2 JP 3191740B2 JP 26039797 A JP26039797 A JP 26039797A JP 26039797 A JP26039797 A JP 26039797A JP 3191740 B2 JP3191740 B2 JP 3191740B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、ダイヤル
アップルータなど、公衆電話回線網などのWANを介し
てネットワーク通信が可能なネットワーク通信機器に関
し、特に、遠隔地から初期設定可能なネットワーク通信
機器、および、そのプログラムを記録した記録媒体に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、ISDN( Integra
ted Services Digital Network)などのデジタル回線や
アナログ回線などを用いた公衆電話回線網は、広く普及
している。また、近年では、例えば、インターネットな
ど、パケット交換方式のネットワークシステムも急速に
普及しつつある。
【0003】これらのネットワークシステムは、固有の
ネットワークアドレスを有するネットワーク通信機器か
ら構成されており、ネットワークシステム全体は、通
常、比較的小さなサブネットを互いに接続して構築され
る。これらのサブネットは、例えば、ローカル・エリア
・ネットワーク(LAN)などによって、比較的少ない
ネットワーク通信機器を接続して構成される。なお、以
下では、ネットワーク通信機器およびネットワークアド
レスを、通信機器あるいはアドレスと略称する。
【0004】データを伝送する場合、各通信機器は、デ
ータを所定の長さに分割し、送信元のアドレスと、送信
先のアドレスを付加してパケットを生成する。生成され
た各パケットは、サブネット内の通信機器へ送信され
る。各通信機器は、受け取ったパケットの送信先アドレ
スと、自らのアドレスとが一致した場合、自分宛である
と判断して、当該パケットを処理する。これにより、同
じサブネット内の各通信機器は、通信相手のアドレスを
把握していれば、互いにデータを送受できる。
【0005】一方、サブネット内で処理できないパケッ
トは、当該サブネットと他のサブネットとの接続点に配
されたルータによって、他のサブネットへと転送され
る。すなわち、ルータには、ルーティングテーブルが設
けられており、他のサブネットに属する通信機器のアド
レスと、ルータの次に経由する通信機器のアドレス(ゲ
ートウェイアドレス)との組み合わせが登録されてい
る。ルータは、サブネット内を流れる上記パケットを受
け取ると、ルーティングテーブルを参照する。そして、
当該パケットの送信先アドレスに対応するゲートウェイ
アドレスへ、当該パケットを転送する。この結果、通信
相手の通信機器が、いずれのサブネットに属している場
合であっても、アドレスを把握していれば、互いにデー
タを送受できる。なお、ルータは、受け取ったパケット
の送信先アドレスがルーティングテーブルに登録されて
いない場合には、他のサブネットへ転送するパケットの
量を削減するため、当該パケットを転送しない。
【0006】しかしながら、このようなネットワークシ
ステムでは、各通信機器とネットワークとを物理的に接
続しただけでは通信できず、通信に先立って初期設定を
行い、各通信機器へアドレスを設定しなければならな
い。
【0007】なお、アドレスは、他の通信機器と重複し
ないように設定する必要がある。また、同じサブネット
に属する通信機器間では、アドレスの所定の部分を同一
にする必要がある。したがって、例えば、どのサブネッ
トに接続するか、あるいは、どの通信機器と接続するか
など、通信機器を接続する場所に応じて、当該通信機器
に設定するアドレスを変更しなければならず、アドレス
を予め設定しておくことはできない。
【0008】初期設定されていない通信機器は、自分の
アドレスも、他の通信機器のアドレスも設定されていな
いため、通信機器は、自分宛のパケットを判別できず、
他の通信機器宛のパケットを作成できない。したがっ
て、ネットワーク層レベルの通信が不可能である。この
結果、例えば、ftp( File Transfer Protocol)プロ
トコルやtelnetなど、ネットワーク経由で通信す
る際に使用されるプロトコルも使用できず、使用者は、
ネットワーク経由で当該通信機器と通信できない。それ
ゆえ、使用者は、通信機器の設置場所へ赴いて設定する
必要がある。
【0009】ここで、設定時には、例えば、通信機器に
設けられた操作ボタン、あるいは、通信機器の通信ポー
トに接続されるキーボードなどが使用される。これらの
操作手段は、使用者が通常操作するものではないので、
使用者にとって使い勝手がよいとは言えない。さらに、
アドレスは、例えば、プロトコルとして、IP( Intern
et Protocol)プロトコルを採用した場合には、数字の羅
列(255.255.255.255)で表現されるな
ど、ネットワークに余り詳しくない一般の使用者にとっ
て判りにくい型式で表現される。加えて、通信機器の多
くは、アドレス以外にも、使用に先立って、種々の項目
設定を必要とする。
【0010】ここで、通信機器の中でも、ルータは、自
らの属するサブネットだけではなく、他のサブネットに
も接続される。したがって、例えば、ルーティング情報
など、双方のサブネットに関する項目を設定する必要が
ある。また、設定を誤った場合、他のサブネットに悪影
響を及ぼす。それゆえ、他のネットワーク通信機器に比
べて、ルータの初期設定には、高度な専門知識が必要と
される。特に、ダイアルアップルータのように、ワイド
・エリア・ネットワーク(WAN)を介して他のサブネ
ットに接続されるルータの場合には、LANの知識とW
ANの知識との双方が必要となるので、さらに高度な専
門知識が初期設定時に必要とされる。
【0011】したがって、通信機器の種別に拘わらず、
一般の使用者が初期設定することは難しく、多くの場
合、比較的ネットワークに詳しい熟練者が、通信機器の
設置場所へ赴いて、当該通信機器を初期設定している。
一般に、熟練者の派遣は、通信機器の設置場所が遠隔地
になればなるほど困難になる。それゆえ、熟練者が遠隔
地から初期設定可能な通信機器が求められている。
【0012】この要求に応えるために、従来から、IS
DN回線を介し、独自プロトコルで通信することによっ
て、センタ側の通信機器から初期設定可能なリモート側
通信機器が開発されている。具体的には、一般の使用者
がリモート側の通信機器をISDN回線に接続した後、
当該通信機器の電話番号を熟練者へ通知する。熟練者
は、センタ側の通信機器を用いて、当該電話番号を発呼
し、リモート側通信機器を呼び出す。ここで、両通信機
器間の通信には、独自プロトコルが採用されているの
で、両通信機器はリモート側の通信機器にアドレスが設
定されているか否かに拘わらず、データを送受できる。
これにより、熟練者は、センタ側から移動することな
く、遠隔地に設置されたリモート側の通信機器を初期設
定できる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の通信機器の場合、初期設定専用のプロトコルが使用
されているため、当該プロトコルに対応した機種でなけ
れば、初期設定できないという問題点を有している。
【0014】したがって、センタ側の通信機器の機種
は、例えば、リモート側の通信機器と同機種など、所定
の機種に制限される。この結果、あるリモート側の通信
機器を設定するためには、当該通信機器と同機種の通信
機器をセンタ側に用意する必要がある。
【0015】本発明は、上記の問題点を鑑みてなされた
ものであり、その目的は、例えば、IPプロトコルな
ど、既存のプロトコルを用いて、遠隔設定が可能なネッ
トワーク通信機器を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るネ
ットワーク通信機器は、例えば、IPプロトコルに従っ
て動作するネットワーク通信機器など、他のサブネット
ワークに属する送信先を示すネットワーク層のアドレス
と、当該送信先アドレスへパケットを送出する場合に経
由するゲートウェイを示すネットワーク層のアドレスと
の組み合わせを示すルーティング情報を格納可能なルー
ティングテーブルと、他のサブネットワークへ送出する
パケットの送信先アドレスに対応するルーティング情報
が、上記ルーティングテーブルに格納されていない場
合、当該パケットの送出を制限する通信制御手段とを有
し、ネットワーク経由で他のネットワーク通信機器と通
信可能なネットワーク通信機器において、上記課題を解
決するために、以下の手段を講じたことを特徴としてい
る。
【0017】すなわち、例えば、公衆電話回線網などの
ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)に接続可能な
第1通信手段と、上記第1通信手段を介して接続された
通信相手によって割り当てられたネットワーク層のアド
レスを、自らのアドレスとして設定するアドレス設定手
段と、設定されたアドレスへのパケットから、送信元
示すネットワーク層のアドレスを抽出するアドレス抽出
手段と、上記ルーティング情報として、送信先のアドレ
スが、上記アドレス抽出手段により抽出された送信元ア
ドレスであり、上記ゲートウェイのアドレスが、上記通
信相手を示すネットワーク層のアドレスであるルーティ
ング情報を、上記ルーティングテーブルに登録するルー
ティング情報登録手段とを備え、上記送信元と、ネット
ワーク層レベル以上のレベルのプロトコルで相互通信し
て初期設定する。なお、アドレス設定手段は、例えば、
ポイント・ツー・ポイント・プロトコル(PPPプロト
コル)に従って動作するプログラムなどによって実現で
きる。
【0018】上記構成において、送信先アドレスに対応
するゲートウェイアドレス(ルーティング情報)と、自
らのアドレスとが、ネットワーク通信機器に設定されて
いる場合、当該ネットワーク通信機器の通信制御手段
は、当該送信先アドレスへ送出するパケットを上記ゲー
トウェイアドレスへ送出する。当該パケットには、ネッ
トワーク通信機器のアドレスが送信元アドレスとして付
加されている。これにより、ネットワーク通信機器は、
他のサブネットワークに属する他のネットワーク通信機
器へ、パケットを送出できる。
【0019】また、通信制御手段は、他のサブネットワ
ークへ送出するパケットに対応するゲートウェイアドレ
スが、ルーティングテーブルに登録されていない場合、
例えば、パケットを破棄するなどして、当該パケットの
送出を制限する。この結果、例えば、設定の誤りなどに
よって、自らが属するサブネットで正常なパケットが生
成されない場合であっても、当該パケットは、他のサブ
ネットワークへ送出されず、他のサブネットワークへの
悪影響を抑えることができる。さらに、サブネット間の
通信量を制限できる。
【0020】これにより、自らのアドレスとルーティン
グ情報とが、ネットワーク通信機器に正しく設定されて
いれば、当該ネットワーク通信機器は、ネットワーク層
レベルで、他のネットワーク通信機器と通信できる。こ
の結果、両ネットワーク通信機器は、例えば、ftpプ
ロトコルなど、ネットワーク層レベル以上で動作し、か
つ、通常のネットワーク通信にて使用されるプロトコル
を用いて、相互に通信できる。
【0021】一方、例えば、WANへの通信回線にネッ
トワーク通信機器を接続した直後など、自らのアドレス
とルーティング情報とが正しく設定されていない状態
(初期状態)では、当該ネットワーク通信機器(以下で
は、被設定側と称する)と、上記通信回線に接続された
ネットワーク通信機器(以下では、通信相手と称する)
とは、データリンク層レベルで通信できるにも拘わら
ず、ネットワーク層レベルで通信できない。具体的に
は、例えば、他のサブネットワークに属する送信先のア
ドレスへパケットを送出しようとしても、通信制御手段
は、当該送信先アドレスに対応するゲートウェイアドレ
スがルーティングテーブルに登録されていないので、当
該パケットの送出を制限する。
【0022】この状態において、通信相手のネットワー
ク通信機器、あるいは、当該ネットワーク通信機器にネ
ットワーク経由で接続されたネットワーク通信機器(以
下では、設定側と称する)から、被設定側のネットワー
ク通信機器の設定が行われる。具体的には、設定側のネ
ットワーク通信機器は、例えば、ftpプロトコルな
ど、通常のネットワーク通信で使用しているプロトコル
を用いて、設定内容を示すパケットを被設定側のネット
ワーク通信機器へ送出する。当該パケットには、送信先
のアドレスとして、被設定側のアドレスが付加されてお
り、送信元のアドレスとして、設定側のアドレスが付加
されている。
【0023】通信相手のネットワーク通信機器は、当該
パケットを送出する際、例えば、PPPプロトコルな
ど、通信相手にアドレスを設定可能なプロトコルを用い
て、被設定側のネットワーク通信機器(以下では、被設
定側と称する)に接続する。これにより、被設定側のネ
ットワーク通信機器は、WANおよび第1通信手段を介
して、通信相手のネットワーク通信機器とデータリンク
層レベルで通信可能となる。
【0024】一方、被設定側のネットワーク通信機器に
おいて、アドレス設定手段は、通信相手から割り当てら
れたアドレスを自らのアドレスとして設定する。これに
より、被設定側のネットワーク通信機器は、自分宛のパ
ケットを受信可能になる。なお、この状態では、ルーテ
ィングテーブルにルーティング情報が登録されていない
ので、当該ネットワーク通信機器は、他のサブネットワ
ークに属するネットワーク通信機器へパケットを送出で
きない。
【0025】この状態で、通信相手のネットワーク通信
機器が上述のパケットを送出すると、被設定側のネット
ワーク通信機器は、当該パケットの送信先アドレスが、
自らのアドレスと同一なので、当該パケットを自分宛の
パケットとして受け取る。さらに、アドレス抽出手段
は、当該パケットの送信元アドレスを抽出する。また、
ルーティング情報登録手段は、抽出した送信元アドレス
に対応するゲートウェイアドレスが上記通信相手のアド
レスを示すルーティング情報を作成し、上記ルーティン
グテーブルに登録する。
【0026】これにより、上記ルーティングテーブルに
は、設定側のアドレスへのゲートウェイアドレスとし
て、通信相手のアドレスが登録される。この結果、パケ
ットを送信してきた設定側のネットワーク通信機器と、
被設定側のネットワーク通信機器との間で、例えば、I
P通信など、ネットワーク層レベルで通信するための経
路が確立され、両ネットワーク通信機器は、ネットワー
ク層レベル、および、それ以上のレベルで相互通信可能
になる。
【0027】以降では、設定側のネットワーク通信機器
が、通常のネットワーク通信で使用しているプロトコル
を用いて、設定内容を示すパケットを被設定側のネット
ワーク通信機器へ送出し、被設定側のネットワーク通信
機器は、当該パケットが示す設定内容で自らを設定す
る。
【0028】それゆえ、被設定側のネットワーク通信機
器は、WANへの通信回線に接続され、データリンク層
レベルの通信が可能になりさえすれば、自らのアドレス
やルーティング情報が登録されていない状態であって
も、設定側のネットワーク通信機器とネットワーク層以
上のレベルで相互通信できる。この結果、被設定側のネ
ットワーク通信機器を設定するために、当該ネットワー
ク通信機器の設置場所へ熟練者を派遣する必要がなく、
ネットワーク通信機器を設定時の手間を大幅に削減でき
る。
【0029】また、設定側のネットワーク通信機器は、
通常のネットワーク通信で使用されているプロトコルを
用いて設定内容を示すパケットを送出するだけであり、
独自のプロトコルで動作する必要がない。この結果、設
定側のネットワーク通信機器の機種に拘わらず、遠隔地
から設定可能なネットワーク通信機器を実現できる。
【0030】なお、被設定側のネットワーク通信機器
は、ネットワーク経由で通信可能な通信機器であれば、
例えば、ルータなど、種々の通信機器が考えられる。た
だし、設定に高度な専門知識が必要なもの程、熟練者に
よる設定が必要となるので、効果が大きい。特に、ルー
タは、他のサブネットに接続されるため、設定が複雑に
なりがちで、設定を誤ったとき、ネットワーク全体へ与
える影響が大きい。したがって、被設定側のネットワー
ク通信機器がルータの場合、特に効果的である。
【0031】さらに、請求項2の発明に係るネットワー
ク通信機器は、請求項1記載の発明の構成において、さ
らに、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)に接
続可能な第2通信手段を備え、上記通信制御手段は、上
記WANとLANとの間で伝送されるパケットの伝送経
路を制御することを特徴としている。
【0032】当該構成では、第1通信手段は、WANを
介して他のネットワーク通信機器とネットワーク通信す
る場合と、被設定側のネットワーク通信機器を設定する
場合との双方に使用される。したがって、ネットワーク
通信機器を設定するために、新たに第1通信手段を設け
る場合に比べて、ネットワーク通信機器の構成を簡略化
できる。
【0033】さらに、上記構成のネットワーク通信機器
は、WANとLANとの間で伝送されるパケットの伝送
経路を制御するルータである。したがって、設定時に
は、WANの知識とLANの知識との双方が要求され、
設定が複雑になりがちである。また、設定を誤ったと
き、ネットワーク全体へ与える影響が大きい。それゆ
え、熟練者による設定が不可欠である。したがって、設
定側のネットワーク通信機器の機種に拘わらず、遠隔地
から設定可能なルータを実現した場合、特に効果的であ
る。
【0034】また、請求項3の発明に係るネットワーク
通信機器は、請求項2記載の発明の構成において、上記
第2通信手段から受け取ったパケットの送信先を示すネ
ットワーク層のアドレスが、上記ルーティングテーブル
に登録されている場合、当該アドレスに対応するゲート
ウェイを示すネットワーク層のアドレスを読み出すと共
に、当該ゲートウェイのアドレスに対応して予め定めら
れた電話番号をダイヤルするダイヤルアップルータであ
ることを特徴としている。それゆえ、遠隔地から設定す
る場合と、WANを介して他のLANへパケットを転送
する場合との双方で、WAN・I/F部を共用できる。
【0035】一方、請求項の発明に係るプログラムを
記録した記録媒体は、自らのアドレスが設定されていな
い状態で、ネットワーク経由の通信を行うプログラムを
記録した記録媒体であって、上記課題を解決するため
に、例えば、PPPプロトコルなどを用いて、通信相手
から割り当てられたネットワーク層のアドレスを自らの
アドレスとして設定するアドレス設定手段と、例えば、
IPプロトコルなどを用いて、設定されたアドレスへの
パケットから、送信元を示すネットワーク層のアドレス
を抽出するアドレス抽出手段と、抽出した送信元アドレ
スに対応し、ゲートウェイを示すネットワーク層のアド
レスとして、上記通信相手を示すネットワーク層のアド
レスを登録するルーティング情報登録手段と、他のサブ
ネットワークへパケットを送出する際、当該パケットの
送信先を示すネットワーク層のアドレスに対応するゲー
トウェイアドレスが登録されている場合にのみ、当該ゲ
ートウェイアドレスへパケットを送出する通信制御手段
として、コンピュータを機能させると共に、当該コンピ
ュータに、上記送信元と、ネットワーク層レベル以上の
レベルのプロトコルで相互通信して初期設定させるため
プログラムが記録されていることを特徴としている。
【0036】上記プログラムは、WANへの通信回線に
接続され、データリンク層レベルの通信が可能になりさ
えすれば実行できる。それゆえ、自らのアドレスやルー
ティング情報が登録されていない状態であっても、設定
側のネットワーク通信機器とネットワーク層以上のレベ
ルで相互通信できる。
【0037】また、設定側のネットワーク通信機器は、
通常のネットワーク通信で使用されているプロトコルを
用いて設定内容を示すパケットを送出するだけであり、
独自のプロトコルで動作する必要がない。この結果、上
記プログラムを実行することによって、設定側のネット
ワーク通信機器の機種に拘わらず、遠隔地から設定可能
なネットワーク通信機器を実現できる。
【0038】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態について図1
ないし図5に基づいて説明すると以下の通りである。す
なわち、本実施形態に係るネットワーク通信機器は、例
えば、リモート側に設けられたルータであって、センタ
側のネットワーク通信機器からワイド・エリア・ネット
ワーク(WAN)を介して初期設定できる。
【0039】例えば、図4に示すように、本実施形態に
係るネットワークシステムは、センタ側のローカル・エ
リア・ネットワーク(LAN)1と、リモート側のLA
N2とを備えている。各LAN1・2には、それぞれ、
ルータ3・4が接続されており、両ルータ3・4は、例
えば、ISDNなどのWAN5を介して、互いに通信可
能である。
【0040】当該両ルータ3・4間の通信プロトコルに
は、既存のプロトコルの中から、IPプロトコルが採用
されている。それゆえ、両ルータ3・4間を流れるデー
タは、図3に示すように、IPヘッダ部とデータ部とか
らなるIPパケットに分割された後で伝送される。当該
IPヘッダ部には、送信元のIPアドレスを示す送信元
アドレスと、送信先のIPアドレスを示す送信先アドレ
スとが含まれており、両ルータ3・4は、後述するよう
に、これらのIPアドレスに基づいて、パケットの伝送
経路を制御する。なお、リモート側のルータ4が、特許
請求の範囲に記載のネットワーク通信機器に対応し、セ
ンタ側のルータ3が通信相手に対応する。
【0041】図4に示すセンタ側のLAN1は、例え
ば、本社や、ルータの販売会社など、ネットワークの設
定や保守管理を行うことができる熟練者が操作可能な場
所に配されており、例えば、イーサネット(商標:ゼロ
ックス社)や赤外線ポートなどによって互いに通信可能
な機器11…を備えている。各機器11は、例えば、端
末や、各種のサーバなど、センタの機能に応じた機器が
選択されている。ただし、そのうちの1つは、熟練者に
よって操作可能なホスト11aである。なお、当該ホス
ト11aが、課題を解決するための手段に記載の設定側
のネットワーク通信機器に対応する。
【0042】一方、リモート側のLAN2は、例えば、
支社など、センタ側のLAN1から離れた場所に配され
ており、センタ側のLAN1と同様に、互いに通信可能
な各種の機器21…を備えている。ただし、リモート側
の機器21は、例えば、センサなど、リモート側に必要
な機能に応じて選択されるので、必ずしも、センタ側の
機器11と同じ種類とは限らない。
【0043】センタ側のルータ3は、IPプロトコルに
従って動作するダイヤルアップルータであって、例え
ば、図2に示すように、ルータ3内で処理される内部デ
ータとLAN1上に流れるデータとを相互変換するLA
N・I/F部31と、上記内部データとWAN5に流れ
るデータとを相互変換するWAN・I/F部32と、後
述するルーティング情報を格納するルーティングテーブ
ル33と、ルータ3各部を制御する制御部34とを備え
ている。
【0044】上記LAN・I/F部31は、例えば、イ
ーサネット・インターフェースなど、LAN1に合わせ
て選択されたインターフェースであって、LAN1内の
機器11からデータを受け取った場合、当該データを物
理的および論理的に変換して、制御部34が処理可能な
データ型式に変換できる。また、例えば、WAN5から
データを受け取った場合のように、ルータ3がLAN1
内の機器11へデータを送出する必要がある場合には、
当該データをLAN1上を伝送可能なデータ型式に変換
して送出できる。
【0045】また、WAN・I/F部32は、例えば、
R/T点インターフェースなど、WAN5に合わせて選
択されたインターフェースであって、WAN5側からデ
ータが送られてきた場合、制御部34が処理可能なデー
タ型式へ、当該データを変換できる。一方、LAN1側
からの要求などに応じて、ルータ3がWAN5へデータ
を送出する場合、制御部34が処理可能なデータ型式か
ら、WAN5上を伝送可能なデータ型式に変換できる。
さらに、制御部34の指示に応じて、例えば、リモート
側のルータ4の電話番号へダイヤルするなどして、ルー
タ4を呼び出すことができる。また、例えば、WAN5
からのダイヤル呼出しに応えて着呼できる。
【0046】さらに、上記ルーティングテーブル33
は、例えば、RAM( Random AccessMemory )などの
記憶装置の記憶領域として実現されており、例えば、機
器21やルータ4など、LAN1以外の機器のIPアド
レス(ソースアドレス)と、ゲートウェイアドレスとの
組み合わせを格納できる。上記ゲートウェイアドレス
は、対応するソースアドレスへIPパケットを送出する
場合に、ルータ3が次に送出する機器のIPアドレスで
ある。
【0047】一方、制御部34は、例えば、CPU(Ce
ntral Processing Unit)が所定のプログラムを実行する
ことによって実現される機能モジュールであって、ルー
ティングテーブル33に登録されているルーティング情
報に基づいて、両インターフェース部31・32を制御
できる。
【0048】これにより、LAN1からパケットを受け
取った場合、ルータ3のLAN・I/F部31は、当該
パケットを制御部34が処理可能なデータ型式に変換
し、制御部34へ送出する。制御部34は、当該パケッ
トから送信先アドレスを抽出し、当該IPアドレスが自
分宛のIPアドレスである場合は、パケットの内容に応
じた処理を行う。
【0049】一方、送信先アドレスが自分宛のIPアド
レスではない場合、当該IPアドレスがルーティングテ
ーブル33に登録されているか否かを判定する。ここ
で、ルーティングテーブル33に登録されている場合、
制御部34は、ルーティングテーブル33から、当該I
Pアドレスに対応するゲートウェイアドレスを読み出
し、WAN・I/F部32を介して、パケットを当該ゲ
ートウェイアドレスへ転送する。これにより、ルータ3
は、LAN1からのパケットを、WAN5の所望のゲー
トウェイアドレスへ転送できる。この時、必要であれ
ば、WAN・I/F部32は、ゲートウェイアドレスに
対応して予め定められた電話番号をダイヤルするなどし
て、呼を設定する。
【0050】なお、ルーティングテーブル33にも登録
されていない場合、制御部34は、当該パケットを破棄
する。これにより、例えば、設定の誤りなどによって、
LAN1内にて、誤った送信先アドレスのパケットが生
成されたとしても、当該パケットは、LAN1の外へ伝
送されず、他のネットワークへの悪影響を抑えることが
できる。
【0051】同様に、WAN5からパケットを受け取っ
た場合、ルータ3の制御部34は、WAN・I/F部3
2を介して、当該パケットを受け取り、パケットの送信
先アドレスを識別する。さらに、制御部34は、当該I
Pアドレスが自分のIPアドレスの場合、当該パケット
を受け取って処理し、LAN1に接続された機器11の
IPアドレスの場合、LAN・I/F部31を介して、
当該パケットを送出する。これにより、ルータ3は、W
AN5からのパケットを、LAN1の機器11へ転送で
きる。なお、当該パケットの送信先アドレスが、いずれ
の場合でもないとき、当該パケットは廃棄される。
【0052】一方、図1に示すように、特許請求の範囲
に記載のネットワーク通信機器に対応するリモート側の
ルータ4は、IPプロトコルに従って動作するダイヤル
アップルータであって、図2に示すルータ3と同様に、
LAN・I/F部41、WAN・I/F部42、ルーテ
ィングテーブル43、および、制御部44を備えてい
る。さらに、当該ルータ4には、当該ルータ4の設定フ
ァイルを格納する設定ファイル記憶領域45と、初期設
定の際に受け取ったパケットに基づいて、上記ルーティ
ングテーブル43へルーティング情報を登録するルーテ
ィング情報登録部46とが設けられている。
【0053】なお、上記WAN・I/F部42が特許請
求の範囲に記載の第1通信手段に対応し、LAN・I/
F部41が第2通信手段に対応している。また、制御部
44が、通信制御手段とアドレス設定手段とアドレス抽
出手段とに対応し、ルーティング情報登録部46がルー
ティング情報登録手段に対応している。
【0054】上記設定ファイル記憶領域45は、例え
ば、ファイルシステム上のファイルなど、記憶装置の記
憶領域として実現されており、当該ルータ4の設定ファ
イルを格納できる。設定ファイルは、例えば、所定の型
式に従ったテキストファイルなどであって、ルータ4に
設定される各項目が記載されている。制御部44は、当
該設定ファイル記憶領域45から設定ファイルの内容を
読み出し、その内容に従って動作できる。例えば、設定
ファイル内に、ルータ4のIPアドレスが記載されてい
れば、制御部44は、当該IPアドレスを自らのIPア
ドレスとして動作する。
【0055】ここで、設定ファイルの型式は、図4に示
すセンタ側ホスト11aが生成可能な型式であれば、ど
のような型式でもよい。また、以下では、設定ファイル
がftpプロトコルにより転送される場合を例にして、
転送された設定ファイルが設定ファイル記憶領域45へ
そのまま格納される場合について説明しているが、受け
取った設定ファイルを、所定の手順で変換し、変換後の
データを格納してもよい。リモート側ルータ4の制御部
44が設定ファイルに記載された項目の設定値を読み出
し可能な型式であれば、設定ファイル記憶領域45へ格
納する際の型式も自由である。
【0056】一方、ルーティング情報登録部46は、セ
ンタ側のルータ3がリモート側のルータ4を初期設定す
る場合、ルータ3のWAN側アドレスがゲートウェイア
ドレスで、上記ルータ3から受け取った最初のパケット
の送信元アドレスが送信先アドレスとなるルーティング
情報を、上記ルーティングテーブル43へ登録できる。
当該ルーティング情報登録部46は、例えば、ルーティ
ングテーブル43にルーティング情報が一つも登録され
ていない場合、あるいは、設定ファイル記憶領域45に
設定ファイルが格納されていない場合など、ルータ4に
所定の設定が行われていない場合に、当該ルータ4が初
期状態であると判定し、初期設定する。
【0057】なお、上記設定ファイル記憶領域45は、
ルーティングテーブル43を格納する記憶装置の一部と
して実現可能であり、ルーティング情報登録部46は、
制御部34を実現するCPUが、他のプログラムを実行
することによって実現できる。このように、従来のルー
タと同様のハードウェア構成で実現できるので、新たな
ハードウェアを付加する場合に比べて容易に、本実施形
態に係るルータ4を実現できる。
【0058】上記構成のネットワークシステムにおい
て、センタ側のホスト11aがリモート側のルータ4を
設定する場合の動作について説明すると以下の通りであ
る。すなわち、図5に示すステップS1aにおいて、リ
モート側のルータ4の初期設定に先立って、リモート側
のルータ4は、ISDN回線に接続され、さらに、ルー
タ4の電源が投入される。この状態では、ルータ4は、
初期状態である。なお、図5中では、説明の便宜、リモ
ート側で行われる処理は、例えば、S1aのように、符
号の末尾にaを付して参照し、センタ側で行われる処理
は、参照符号の末尾にbを付して参照する。
【0059】ルータ4の制御部34は、電源が投入され
ると、例えば、ルーティングテーブル43にルーティン
グ情報が登録されているか否か、あるいは、設定ファイ
ル記憶領域45に所定の情報が格納されているかなどに
基づいて、ルータ4が初期状態であるか否かを判定す
る。現時点では、ルーティング情報が登録されていない
ので、制御部34は、ルータ4が初期状態であると判定
し、WAN5からの着呼を待ち受ける(S2a)。
【0060】ここで、ISDN回線への接続や電源の投
入は、特に、ネットワークに余り詳しくない使用者にと
ってさえ容易な操作なので、例えば、支社の社員など、
LAN2の設置場所の近くにいる使用者で十分操作でき
る。さらに、設置が終了すると、例えば、熟練者の待機
するセンタ側へ電話するなどして、ルータ4の設置が終
了したことと、ルータ4の電話番号とが熟練者へ通知さ
れる。
【0061】一方、熟練者は、S1bにおいて、例え
ば、ルータ4の電話番号や、ルータ4へ与えるIPアド
レスなど、ルータ4をPPPプロトコルで呼び出すため
の情報を、センタ側のルータ3に登録する。センタ側の
ルータ3は、IPアドレスなどが既に設定されており、
LAN1などのネットワークからアクセスできる。した
がって、熟練者は、例えば、ホスト11aを操作するな
どして、PPP接続用の情報をルータ3に登録できる。
さらに、S2bにおいて、熟練者は、ホスト11aに、
例えば、ルータ4のLAN2におけるアドレスなど、ル
ータ4に設定される項目が記載された設定ファイルを登
録する。
【0062】ルータ4の設置が終了すると、S3bにお
いて、熟練者は、センタ側のホスト11aを操作して、
上記設定ファイルをftpプロトコルで、リモート側の
ルータ4へ転送するように指示する。これにより、ホス
ト11aは、送信元アドレスがホスト11aのアドレス
で、送信先アドレスがルータ4のパケットを生成し、L
AN1へ送出する。
【0063】ここで、センタ側のルータ3には、上記S
1bにおいて、ルータ4に割り当てるアドレスと、電話
番号とが登録されている。したがって、ルータ3は、上
記S3bにて送出されたパケットを受け取ると、これを
きっかけに、S4b〜S6bにおいて、PPPプロトコ
ルに従って、ルータ4を発呼する。
【0064】具体的には、S4bにて、センタ側のルー
タ3が、WAN5を介してルータ4を発呼すると、リモ
ート側のルータ4において、WAN・I/F部42は、
この呼を着呼する(S3a)。さらに、WAN・I/F
部42および制御部44は、この呼がPPP接続である
か否かを判定して、PPP接続の場合のみ、回線接続を
継続する。これにより、ルータ3とルータ4との間で、
データリンク層レベルの通信が可能となる。なお、例え
ば、電話からの呼出しなど、PPP接続ではない場合に
は、ルータ4は、回線接続を切断する。
【0065】ルータ3とルータ4との間で、データリン
ク層レベルの通信が可能になると、S5bにて、センタ
側のルータ3は、リモート側のルータ4へ、現接続のI
P通信の間にルータ4に割り当てられるIPアドレスを
通知する。一方、リモート側のルータ4において、制御
部44は、割り当てられたIPアドレスを、自らのIP
アドレスとして受け取る(S4a)。同様に、S6bお
よびS5aでは、センタ側のルータ3のIPアドレス
(WAN側アドレス)が、リモート側のルータ4へ通知
される。これにより、センタ側のルータ3とリモート側
のルータ4とは、IPプロトコルで通信可能となる。
【0066】この状態では、リモート側のルータ4に
は、自らのIPアドレスが設定されているが、ホスト1
1aのIPアドレスが設定されていない。したがって、
ルータ4は、ホスト11aが送出した自分宛のパケット
を受信できる一方で、ホスト11aへのパケットを送信
できない。
【0067】この状態で、上記S3bにて、ホスト11
aが転送を開始したftpパケットのうちの最初のパケ
ットが、センタ側のルータ3から送出され(S7b)、
WAN5を介して、リモート側のルータ4へ到着する
と、リモート側のルータ4において、制御部44は、送
信先アドレスと、上記S4aにて割り当てられたIPア
ドレスとが同一であることから、当該パケットが自分宛
のパケットであると判定する(S6a)。
【0068】さらに、ルータ4の制御部44は、当該パ
ケットの送信元アドレスを抽出し(S7a)、ルータ4
のルーティング情報登録部46は、ソースアドレスが当
該送信元アドレスで、ゲートウェイアドレスがセンタ側
のルータ3のIPアドレスであるルーティング情報をル
ーティングテーブル43へ登録する(S8a)。
【0069】ここで、上記パケットの送信元アドレス
は、ホスト11aのIPアドレスである。したがって、
ルータ4のルーティングテーブル43には、ホスト11
aへのホストルーティングが登録され、ルータ4は、ホ
スト11aへパケットを送出可能になる。これにより、
ホスト11aとルータ4とがIP通信するための経路が
確立する。
【0070】通信経路が確立された後は、ホスト11a
が順次送出するftpパケットは、S9a・S8bにお
いて、センタ側のルータ3およびWAN5を介して、リ
モート側のルータ4へ到着する。これにより、設定ファ
イルは、センタ側のホスト11aからリモート側のルー
タ4へとftp転送される。さらに、ルータ4の制御部
44は、受け取った設定ファイルの内容を設定ファイル
記憶領域45へ格納する。
【0071】設定ファイルの転送が終了すると、例え
ば、センタ側のルータ3がWAN5の回線接続を切断す
るなどして、両ルータ3・4間の回線接続が切断される
(S9b・S10a)。これにより、PPP接続が切断
される。
【0072】PPP接続が切断された後、リモート側の
ルータ4は、上記ステップS9a・S8bにて伝送され
た設定ファイルの内容を参照して動作する。ここで、当
該設定ファイルには、当該ルータ4のIPアドレスを含
む種々の設定項目が記載されている。また、ルータ4の
制御部44は、設定ファイル記憶領域45から当該設定
ファイルの内容を読み出し、例えば、センタ側から指示
された自らのIPアドレスや他の設定項目など、読み出
された内容に従って動作できる。この結果、設定ファイ
ルを正常に転送できれば、ルータ4を初期設定できる。
【0073】このように、リモート側およびセンタ側の
各種機器が上記S1a〜S10aあるいはS1b〜S9
bのステップを実行することによって、センタ側のホス
ト11aは、リモート側のルータ4にIPアドレスが設
定されていない場合であっても、リモート側のルータ4
を初期設定できる。これにより、熟練者は、リモート側
へ赴く必要がなくなり、リモート側のルータ4を設置す
る際の交通費や人件費などを大幅に削減できる。
【0074】なお、設定した項目によっては、設定ファ
イルの内容に従って動作する際に、リモート側のルータ
4の再起動が必要になる場合がある。しかしながら、一
般に、ルータ4を再起動する際の操作は、例えば、所定
のボタンを押すなど、極めて容易な操作で実現できる。
したがって、ネットワークシステムに余り詳しくない一
般の使用者であっても、ルータ4を再起動させることが
できる。
【0075】また、ルータ4の使用者が操作する代わり
に、例えば、上記S9b・S10aにて、PPP接続が
切断された後、ルータ4が自動的に再起動してもよい。
さらに、例えば、設定ファイルに記載される項目の一つ
に、再起動の有無を設けておき、センタ側の熟練者が必
要に応じて、当該項目を設定してもよい。この場合、リ
モート側のルータ4は、当該項目を参照して、再起動が
指定されていた場合に再起動する。いずれの場合であっ
ても、再起動の操作は、ルータ4の使用者の負担になら
ないので、本実施形態と同様の効果が得られる。
【0076】ここで、センタ側に設けられた機器の動作
に注目すると、ホスト11aは、ftpプロトコルを用
いて、リモート側のルータ4へ、所望の内容の設定ファ
イルを転送しているだけである。このftpプロトコル
は、従来より広く使用されているプロトコルであり、通
常、IP通信を行うネットワークであれば、使用でき
る。したがって、ホスト11aに、ftp転送するため
のプロトコルを実装する必要がない。また、設定ファイ
ルのデータ形式は、ルータ4の制御部44が参照可能な
形式であれば、どんな形式でもよい。したがって、デー
タ形式を、例えば、テキストファイルなど、従来より広
く使用されている形式にしておけば、ホスト11aに特
別なプログラムを設けることなく、設定ファイルを作成
できる。
【0077】さらに、センタ側のルータ3は、PPPプ
ロトコルに従って、ルータ4を呼び出している。当該P
PPプロトコルは、ルータ3のように、WAN5を介し
て、他の通信機器と接続可能な通信機器であれば、略確
実に実装されている。したがって、新たなプロトコルを
実装することなく、ルータ4を初期設定できる。
【0078】これらの結果、従来の独自プロトコルを用
いて初期設定する場合と異なり、例えば、ホスト11a
やルータ3など、センタ側に設けられた機器の機種に拘
わらず、リモート側のルータ4を初期設定できる。
【0079】ここで、比較例として、ネットワーク通信
機器(通信機器)のアドレスを自動的に設定する他の方
法について簡単に説明する。第1の比較例は、従来よ
り、使用されているRARP( Reverse Address Resol
ution Protocol)プロトコルである。当該プロトコルで
は、初期設定される通信機器(被設定側)は、ブロード
キャスト通信やマルチキャスト通信を用いて、自らが通
信可能な全ての通信機器にアドレスを問い合わせる。問
い合わせを受けた通信機器のうち、初期設定する通信機
器のアドレスを把握している通信機器(設定側)は、被
設定側の通信機器のアドレスを送り返す。これにより、
使用者がアドレスを設定することなく、被設定側の通信
機器にアドレスを設定できる。
【0080】しかしながら、RARPプロトコルでは、
被設定側の通信機器が、ブロードキャスト通信やマルチ
キャスト通信で通信可能な通信機器全てに問い合わせ
る。したがって、同じサブネットに属している通信機器
間でないと、初期設定できない。特に、ダイヤルアップ
ルータの場合のように、被設定側の通信機器と設定側の
通信機器とが、WANを介して通信する場合、WANに
接続されている通信機器全てに問い合わせることは不可
能である。したがって、RARPプロトコルを使用して
も、被設定側の通信機器の設置場所の近くに、熟練者を
派遣する必要がある。
【0081】また、第2の比較例として、PPPプロト
コルを用い、送信先アドレスとして、PPP接続された
通信機器のアドレスを指定する方法が挙げられる。当該
プロトコルは、直接接続された通信機器の一方が、他方
にアドレスを割り当てると共に、自らのアドレスを通知
するものであり、ダイアルアップ接続などに広く使用さ
れている。
【0082】しかしながら、この方法では、被設定側の
通信機器と、通信相手の通信機器との間で、ネットワー
ク層レベル以上の通信が可能になるが、例えば、図4に
示すホスト11aなど、他の通信機器(ルータ3)を介
して被設定側の通信機器(ルータ4)に接続されている
通信機器からは、被設定側の通信機器を設定できない。
したがって、被設定側の通信機器を設定するために、当
該通信機器と、設定側の通信機器とを直接接続する必要
があり、設定側のネットワーク構成が制限される。
【0083】なお、被設定側の通信機器が初期状態の場
合、パケットの送出を制限せず、PPP接続された通信
機器へ全てのパケットを送出する方法も考えられる。と
ころが、この方法では、例えば、図4に示す機器21な
ど、被設定側の通信機器が不正なパケットを生成してい
る場合のように、被設定側の通信機器に接続されたサブ
ネット(LAN2)内で不具合が発生している場合、設
定側のルータ3が正常に動作できなくなる虞れがある。
【0084】これに対して、本実施形態に係るルータ4
は、初期状態の場合、受け取ったパケットの送信元アド
レスを、ルーティングテーブル43へ登録する。したが
って、上記各比較例とは異なり、センタ側のネットワー
ク構成やセンタ側の機種に拘わらず、遠隔地からルータ
4を設定できる。また、ルータ4に接続されたサブネッ
ト内で不正なパケットが生成されていても、当該パケッ
トは、当該サブネットの外へ送出されない。したがっ
て、WAN5・ルータ3・LAN1は、上記サブネット
に不具合が発生していた場合であっても、正常に動作で
きる。
【0085】なお、本実施形態に係るリモート側のルー
タ4は、上記S3aにおいて、呼がPPP接続であるか
否かに基づいて、以降のステップを続行するか否かを判
定しているが、これに限るものではない。例えば、IS
DN回線のように、センタ側のルータ3がWAN5を介
して付加的な情報を通知できる場合には、ルータ4は、
これらの情報を用いて、以降のステップを行うか否かを
判定できる。
【0086】具体的には、ISDN回線では、特別な部
材を付加することなく、発信者番号を通知できる。した
がって、予め、初期設定の権限を有するセンタ側ルータ
3の電話番号を、リモート側のルータ4へ登録しておけ
ば、ルータ4は、発信者番号が登録されている場合にの
み、以降のステップを続けることができる。
【0087】また、ISDN回線では、回線を識別する
ためのISDN番号に加えて、当該回線に接続されてい
る端末や内線などを識別するサブアドレスが設けられて
いる。したがって、予め、初期設定時に通知するサブア
ドレスをリモート側のルータ4へ登録しておけば、セン
タ側のルータ3が当該サブアドレスを付加して発呼した
場合にのみ、以下のステップを続行できる。
【0088】いずれの場合であっても、これらの付加情
報を参照することによって、リモート側のルータ4は、
正規のセンタ側ルータ3からの初期設定のみを受け付け
ることができる。ここで、上記の発信者番号やサブアド
レスなどの付加情報通知は、WAN5に予め設けられて
いるサービスである。したがって、これらの付加情報を
通知するために、センタ側のルータ3へ、特別な部材や
工程を追加する必要がない。それゆえ、センタ側のルー
タ3の機種を制限することなく、リモート側のルータ4
は、間違い電話などの不所望な呼を速やかに切断でき
る。
【0089】ところで、本実施形態に係るリモート側の
ルータ4は、ルーティングテーブル43や設定ファイル
記憶領域45を参照し、所定の設定が行われていない場
合に当該ルータ4が初期状態であると判定して、初期設
定しているが、これに限るものではない。例えば、上記
サブアドレスのように、通知する付加情報の内容を発呼
側のルータ3で設定可能な場合には、リモート側のルー
タ4は、所定のサブアドレスが付加されているか否かに
よって、初期設定するか否かを選択できる。この場合
は、センタ側のルータ3が、リモート側のルータ4へ初
期設定することを確実に通知できる。したがって、例え
ば、初期設定した後にリモート側ルータ4の設置場所を
移動した場合のように、ルータ4に初期設定されている
にも拘わらず、当該設定では、ネットワーク層レベルで
通信できない場合であっても、センタ側のルータ3は、
新たな設置場所に併せて、リモート側のルータ4を初期
設定できる。
【0090】なお、初期状態の場合にのみ、ルータ4が
初期設定動作を行う場合であっても、例えば、全ての設
定をリセットして初期状態に戻すボタンなどを設け、使
用者が当該ボタンを操作すればよい。これにより、セン
タ側のルータ3は、ルータ4が初期状態であるか否かに
拘わらず、ルータ4を初期設定できる。
【0091】また、本実施形態では、ftpプロトコル
を使用しているが、例えば、telnetなど、パケッ
トを送信するプロトコルであればよい。ここで、パケッ
ト交換するネットワークであれば、パケットを送信可能
なプロトコルが必ず一つは、実装されている。したがっ
て、当該プロトコルを利用して初期設定すれば、センタ
側のホスト11aに特別なプロトコルを実装する必要が
なくなり、本実施形態と同様の効果が得られる。
【0092】さらに、本実施形態では、PPPプロトコ
ルを採用しているが、これに限るものではない。通信相
手にアドレスを割り当て可能なプロトコルであれば、例
えば、IPCP( Internet Protocol Control Protoco
l )プロトコルなど、他のプロトコルを用いてもよい。
加えて、本実施形態では、ネットワーク層レベルのプロ
トコルとして、IPプロトコルを例にして説明したが、
これに限るものではない。ネットワークを構成する各通
信機器にアドレスが割り当てられると共に、送信元を示
すアドレスと送信先を示すアドレスとを含むパケット
が、ネットワーク上を伝送されるようなプロトコルであ
れば、本実施形態と同様の効果が得られる。
【0093】なお、以上の説明では、ルータを例にして
説明したが、本発明は、これに限らず、ネットワークに
接続される任意の通信機器に適用できる。ただし、ルー
タは、異なるサブネット間を接続している。したがっ
て、初期設定する際に、ネットワークの高度な専門知識
を必要とする。それゆえ、センタ側の機種に拘わらず、
遠隔地から設定可能なルータが強く求められている。こ
の結果、本発明をルータに適用した場合、特に効果が大
きい。
【0094】また、本実施形態では、ルータ4の一例と
して、WAN5を介し、LAN1とLAN2との間を接
続するダイヤルアップルータを例にして説明したが、こ
れに限るものではない。例えば、WAN5を介さず、L
AN1とLAN2との接続点に設けられていてもよい。
ルータであれば、設定が複雑で、誤って設定した場合の
弊害が大きいので、本実施形態と同様の効果が得られ
る。
【0095】ただし、本実施形態に係るルータ4のよう
に、ダイヤルアップルータであれば、WAN・I/F部
42が設けられており、PPPプロトコルも実装されて
いる。それゆえ、遠隔地から設定する場合と、WAN5
を介して他のLANへパケットを転送する場合との双方
で、WAN・I/F部42を共用できる。したがって、
WAN・I/F部42を持たないルータに適用する場合
に比べて、ダイヤルアップルータに適用した方が、さら
に効果的である。
【0096】また、本実施形態では、WAN5がISD
N回線の場合を例にして説明したが、これに限るもので
はない。例えば、アナログ回線の公衆電話回線網であっ
てもよい。通信媒体や伝送されるデータ型式などに拘わ
らず、遠隔地から相互通信可能な通信手段であれば、W
AN5として利用できる。ただし、WAN5としてIS
DN回線を利用した場合は、特別な部材やプロトコルを
設けることなく、サブアドレスや発信者番号などの情報
を付加できる。したがって、上述したように、初期設定
することをルータ4へ通知できる。
【0097】
【発明の効果】請求項1の発明に係るネットワーク通信
機器は、以上のように、WANに接続可能な第1通信手
段と、上記第1通信手段を介して接続された通信相手に
よって割り当てられたネットワーク層のアドレスを、自
らのアドレスとして設定するアドレス設定手段と、設定
されたアドレスへのパケットから、送信元を示すネット
ワーク層のアドレスを抽出するアドレス抽出手段と、
記ルーティング情報として、送信先のアドレスが、上記
アドレス抽出手段により抽出された送信元アドレスであ
り、上記ゲートウェイのアドレスが、上記通信相手を示
すネットワーク層のアドレスであるルーティング情報
を、ルーティングテーブルに登録するルーティング情報
登録手段とを備え、上記送信元と、ネットワーク層レベ
ル以上のレベルのプロトコルで相互通信して初期設定す
構成である。
【0098】それゆえ、被設定側のネットワーク通信機
器は、WANへの通信回線に接続され、データリンク層
レベルの通信が可能になりさえすれば、自らのアドレス
やルーティング情報が登録されていない状態であって
も、設定側のネットワーク通信機器とネットワーク層以
上のレベルで相互通信できる。したがって、設定側のネ
ットワーク通信機器は、通常のネットワーク通信で使用
されているプロトコルを用いて、設定内容を示すパケッ
トを送出するだけで、被設定側のネットワーク通信機器
を設定できる。この結果、設定側のネットワーク通信機
器の機種に拘わらず、遠隔地から設定可能なネットワー
ク通信機器を実現できるという効果を奏する。
【0099】請求項2の発明に係るネットワーク通信機
器は、以上のように、請求項1記載の発明の構成におい
て、さらに、LANに接続可能な第2通信手段を備え、
上記通信制御手段は、上記WANとLANとの間で伝送
されるパケットの伝送経路を制御する構成である。
【0100】当該構成では、他のネットワーク通信機器
とWANを介してネットワーク通信する場合と、被設定
側のネットワーク通信機器を設定する場合との双方で、
第1通信手段を共用できる。この結果、ネットワーク通
信機器を設定するために、新たに第1通信手段を設ける
場合に比べて、ネットワーク通信機器の構成を簡略化で
きるという効果を奏する。
【0101】請求項3の発明に係るネットワーク通信機
器は、以上のように、請求項2記載の発明の構成におい
て、上記第2通信手段から受け取ったパケットの送信先
を示すネットワーク層のアドレスが、上記ルーティング
テーブルに登録されている場合、当該アドレスに対応す
るゲートウェイを示すネットワーク層のアドレスを読み
出すと共に、当該ゲートウェイのアドレスに対応して予
め定められた電話番号をダイヤルするダイヤルアップル
ータである構成である。それゆえ、遠隔地から設定する
場合と、WANを介して他のLANへパケットを転送す
る場合との双方で、WAN・I/F部を共用できる。
【0102】請求項の発明に係るプログラムを記録し
た記録媒体は、以上のように、通信相手から割り当てら
れたネットワーク層のアドレスを自らのアドレスとして
設定するアドレス設定手段と、設定されたアドレスへの
パケットから、送信元を示すネットワーク層のアドレス
を抽出するアドレス抽出手段と、抽出した送信元アドレ
スに対応し、ゲートウェイを示すネットワーク層のアド
レスとして、上記通信相手を示すネットワーク層のアド
レスを登録するルーティング情報登録手段と、他のサブ
ネットワークへパケットを送出する際、当該パケットの
送信先を示すネットワーク層のアドレスに対応するゲー
トウェイアドレスが登録されている場合にのみ、当該ゲ
ートウェイアドレスへパケットを送出する通信制御手段
として、コンピュータを機能させると共に、当該コンピ
ュータに、上記送信元と、ネットワーク層レベル以上の
レベルのプロトコルで相互通信して初期設定させるため
プログラムが記録されている構成である。
【0103】それゆえ、上記プログラムを実行すること
によって、設定側のネットワーク通信機器の機種に拘わ
らず、遠隔地から設定可能なネットワーク通信機器を実
現できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであり、リモー
ト側のルータの要部構成を示すブロック図である。
【図2】上記実施形態において、センタ側のルータの要
部構成を示すブロック図である。
【図3】上記両ルータ間を流れるデータ型式を説明する
説明図である。
【図4】上記ルータを備えたネットワークシステムの要
部を示すブロック図である。
【図5】上記ネットワークシステムにおいて、リモート
側のルータを初期設定する際の動作を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
2 ローカル・エリア・ネットワーク 3 ルータ(通信相手) 4 ルータ(ネットワーク通信機器) 5 ワイド・エリア・ネットワーク 41 ローカル・エリア・ネットワーク・インターフェ
ース部(第2通信手段) 42 ワイド・エリア・ネットワーク・インターフェー
ス部(第1通信手段) 43 ルーティングテーブル 44 制御部(通信制御手段;アドレス設定手段;アド
レス抽出手段) 46 ルーティング情報登録部(ルーティング情報登録
手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/66 H04L 12/28 H04L 12/46 H04L 12/56

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】他のサブネットワークに属する送信先を示
    すネットワーク層のアドレスと、当該送信先アドレスへ
    パケットを送出する場合に経由するゲートウェイを示す
    ネットワーク層のアドレスとの組み合わせを示すルーテ
    ィング情報を格納可能なルーティングテーブルと、 他のサブネットワークへ送出するパケットの送信先アド
    レスに対応するルーティング情報が、上記ルーティング
    テーブルに格納されていない場合、当該パケットの送出
    を制限する通信制御手段とを有し、ネットワーク経由で
    他のネットワーク通信機器と通信可能なネットワーク通
    信機器において、 ワイド・エリア・ネットワークに接続可能な第1通信手
    段と、 上記第1通信手段を介して接続された通信相手によって
    割り当てられたネットワーク層のアドレスを、自らのア
    ドレスとして設定するアドレス設定手段と、 設定されたアドレスへのパケットから、送信元を示すネ
    ットワーク層のアドレスを抽出するアドレス抽出手段
    と、上記ルーティング情報として、送信先のアドレスが、上
    記アドレス抽出手段により抽出された送信元アドレスで
    あり、上記ゲートウェイのアドレスが、上記通信相手を
    示すネットワーク層のアドレスである ルーティング情報
    を、上記ルーティングテーブルに設定するルーティング
    情報登録手段とを備え、 上記送信元と、ネットワーク層レベル以上のレベルのプ
    ロトコルで相互通信して初期設定する ことを特徴とする
    ネットワーク通信機器。
  2. 【請求項2】さらに、ローカル・エリア・ネットワーク
    に接続可能な第2通信手段を備え、 上記通信制御手段は、上記ワイド・エリア・ネットワー
    クとローカル・エリア・ネットワークとの間で伝送され
    るパケットの伝送経路を制御することを特徴とする請求
    項1記載のネットワーク通信機器。
  3. 【請求項3】上記第2通信手段から受け取ったパケット
    の送信先を示すネットワーク層のアドレスが、上記ルー
    ティングテーブルに登録されている場合、当該アドレス
    に対応するゲートウェイを示すネットワーク層のアドレ
    スを読み出すと共に、当該ゲートウェイのアドレスに対
    応して予め定められた電話番号をダイヤルするダイヤル
    アップルータであることを特徴とする請求項2記載のネ
    ットワーク通信機器。
  4. 【請求項4】自らのアドレスが設定されていない状態
    で、ネットワーク経由の通信を行うプログラムを記録し
    た記録媒体であって、 通信相手から割り当てられたネットワーク層のアドレス
    を自らのアドレスとして設定するアドレス設定手段と、 設定されたアドレスへのパケットから、送信元を示すネ
    ットワーク層のアドレスを抽出するアドレス抽出手段
    と、 抽出した送信元アドレスに対応し、ゲートウェイを示す
    ネットワーク層のアドレスとして、上記通信相手を示す
    ネットワーク層のアドレスを登録するルーティング情報
    登録手段と、 他のサブネットワークへパケットを送出する際、当該パ
    ケットの送信先を示すネットワーク層のアドレスに対応
    するゲートウェイアドレスが登録されている場合にの
    み、当該ゲートウェイアドレスへパケットを送出する通
    信制御手段として、コンピュータを機能させると共に、
    当該コンピュータに、上記送信元と、ネットワーク層レ
    ベル以上のレベルのプロトコルで相互通信して初期設定
    させるためのプログラムを記録した記録媒体。
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