JP2002033768A - 通信回線制御装置、通信回線制御方法および通信回線制御プログラムを記録した媒体 - Google Patents

通信回線制御装置、通信回線制御方法および通信回線制御プログラムを記録した媒体

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JP2002033768A
JP2002033768A JP2000217826A JP2000217826A JP2002033768A JP 2002033768 A JP2002033768 A JP 2002033768A JP 2000217826 A JP2000217826 A JP 2000217826A JP 2000217826 A JP2000217826 A JP 2000217826A JP 2002033768 A JP2002033768 A JP 2002033768A
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communication
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external network
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JP2000217826A
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English (en)
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Masayuki Nemoto
将幸 根本
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Melco Inc
Original Assignee
Melco Inc
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Publication date
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  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Telephone Function (AREA)
  • Meter Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワーク完備型マンション等において
は、ネットワーク構成の変更を行うには多くの費用と労
力が必要であり、新規ノードの拡張等にしても新たな工
事費用等が必要となって、気軽に拡張等を行うことはで
きなかった。 【解決手段】 複数のクライアントに対して無線通信回
線を設定し、外部ネットワークと有線の通信回線を設定
可能に構成し、上記無線通信回線を設定したクライアン
ト相互間における双方向通信を禁止しつつ、当該クライ
アントが上記外部ネットワークに対して設定した通信回
線を介して双方向通信可能になるよう回線制御する。ま
た、各クライアント毎に通信料金を計算し、クライアン
トの利用者に提示し、所定の決済機関において決済を行
わせる。従って、低労力かつ低コストで多人数参加型の
インターネット接続環境を構築し、拡張することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線LANを介し
て外部ネットワークと双方向通信を行うための通信回線
制御装置、通信回線制御方法および通信回線制御プログ
ラムを記録した媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】インターネット接続人口の増加に伴って
近年急速にインターネット接続のためのインフラが整備
されており、多様なサービスが提供されている。このよ
うなサービスの例としていわゆるネットワーク完備型マ
ンションやインターネットカフェ等が挙げられる。当該
ネットワーク完備型マンションにおいてはマンションの
建物に対してインターネット専用線を敷設し、サーバを
介して各部屋に対してイーサネット(登録商標)ケーブ
ルを敷設するなどしている。この結果、各部屋において
利用者が当該イーサネットケーブルのコネクタに対して
自己のPCを接続して、インターネット接続可能とな
る。インターネットカフェにおいてもカフェに対してイ
ンターネット専用線を敷設し、サーバを介して各テーブ
ルのPCをイーサネットケーブルで接続するなどしてイ
ンターネット接続可能にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の通信回
線制御装置、通信回線制御方法および通信回線制御プロ
グラムを記録した媒体においては、次のような課題があ
った。すなわち、上述した従来のネットワーク完備型マ
ンションやインターネットカフェ等においては、PCが
イーサネットケーブル等によって有線接続されている。
従って、マンションやカフェを建設した後にレイアウト
変更を行う場合など、ネットワーク構成の変更を行うに
は多くの費用と労力が必要である。また、新規ノードの
拡張等にしても新たな工事費用等が必要であり、気軽に
拡張等を行うことはできなかった。本発明は、上記課題
にかんがみてなされたもので、低労力かつ低コストで多
人数参加型のインターネット接続環境を構築し、拡張す
ることが可能な通信回線制御装置、通信回線制御方法お
よび通信回線制御プログラムを記録した媒体の提供を目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、複数のクライアントに対
して無線通信回線を設定する無線通信回線設定手段と、
外部ネットワークに対して通信回線を設定する外部ネッ
トワーク接続手段と、上記無線通信回線設定手段によっ
て無線通信回線を設定したクライアント相互間における
双方向通信を禁止しつつ、当該クライアントが上記外部
ネットワーク接続手段によって設定した外部ネットワー
クに対する通信回線を介して双方向通信可能に回線制御
する通信回線制御手段とを具備する構成としてある。
【0005】上記のように構成した請求項1にかかる発
明においては、無線通信回線設定手段によって複数のク
ライアントに対して無線通信回線を設定し、外部ネット
ワーク接続手段によって外部ネットワークに対して通信
回線を設定する。そして、通信回線制御手段は、上記無
線通信回線設定手段によって無線通信回線を設定したク
ライアント相互間における双方向通信を禁止しつつ、当
該クライアントが上記外部ネットワーク接続手段によっ
て設定した外部ネットワークに対する通信回線を介して
双方向通信可能になるよう回線制御する。
【0006】すなわち、本通信回線制御装置は、各クラ
イアントから無線によるアクセスを受け付け、各クライ
アントが有線接続された外部ネットワークと双方向通信
を実行できるように通信回線を制御する。このとき、各
クライアント相互間における双方向通信を禁止するよう
に制御される。従って、各クライアントの利用者相互間
でのプライバシーが確保される。また、各クライアント
においては無線回線を介して外部ネットワークにアクセ
スすることができるので、ネットワーク構成を変更する
には無線回線を設定可能なクライアントを用意すればよ
く、特別な工事やケーブルの敷設等が不要である。
【0007】ここで、上記無線通信回線設定手段は複数
のクライアントに対して無線通信回線を設定することが
できれば良く、パーソナルコンピュータに対して一般的
なIEEE(米国電気電子技術者協会)802.11に
準拠した無線LANを使用可能なボード等によって構成
することができる。かかる標準的な規格を使用すること
で、低コストかつ容易に無線通信回線設定手段およびク
ライアントを構成することができるが、むろんこのよう
な規格に準拠していなくても所定の無線通信回線を設定
する構成を実現することができる。
【0008】また、外部ネットワーク接続手段において
は外部ネットワークに対して通信回線を設定することが
できれば良く、種々の態様が採用可能である。例えば、
公衆回線や専用回線を使用してインターネットに接続す
るような態様を採用しても良いし、特定のイントラネッ
トを無線通信回線に対する外部ネットワークと捉えれ
ば、所定のハブを介してイントラネットに接続するよう
な態様も含まれる。上述のように、外部ネットワークの
一つとしてインターネットに接続する場合に好適な構成
の一例として、請求項2にかかる発明は、上記請求項1
に記載の通信回線制御装置において、上記無線通信回線
設定手段と外部ネットワーク接続手段とは、TCP/I
Pによって通信を行い、上記通信回線制御手段は、各ク
ライアントに対して異なるネットワークアドレス値を持
つIPアドレスを動的に割り当てる構成としてある。
【0009】上記のように構成した請求項2にかかる発
明においては、上記無線通信回線設定手段と外部ネット
ワーク接続手段とは、TCP/IPによって通信を行
う。すなわち、TCP/IPはインターネット接続を行
う際の標準的なプロトコルであり、かかるプロトコルを
使用することによって無線通信回線設定手段と外部ネッ
トワーク接続手段とにおいて容易にインターネット接続
を行う通信回線を確保することができる。
【0010】また、上記通信回線制御手段は、各クライ
アントに対して異なるネットワークアドレス値を持つI
Pアドレスを動的に割り当てるようになっている。すな
わち、TCP/IPにおいてIPアドレスは一般的には
32ビットの数値列で構成され、上位ビットによってネ
ットワークアドレスを表し、下位ビットによってホスト
アドレスを表している。ここで、異なるネットワークア
ドレス値を持つネットワーク間のデータの授受は、通常
ルータによって制御され、互いに他のネットワークアド
レス値に対してアクセス不可能にルーティングすること
もできる。
【0011】そこで、通信回線制御手段によって、外部
ネットワークに対してはデータ授受可能にし、各クライ
アントに割り当てたネットワークアドレス相互間にてデ
ータ授受を禁止することができる。このように構成すれ
ば、各クライアント間で互いにアクセスすることが不可
能になり、互いのプライバシーが確保され、上述のネッ
トワーク完備型マンション等に導入するのに好適であ
る。ここで、ネットワークアドレスは上述のように動的
に割り当てられるので、いわゆるプライベートアドレス
であると好適である。すなわち、本発明においては、通
信回線制御手段によって外部ネットワークと内部の無線
通信回線との間の回線制御を行っていると言えるので、
外部ネットワークと接続する際に一義的なグローバルア
ドレスを使用するにしても、内部に対してプライベート
アドレスを使用すればIPアドレスを動的に決定するこ
とができる。
【0012】さらに、無線通信回線を設定したクライア
ント相互間における双方向通信を禁止しつつ回線制御を
行うための構成の一例として請求項3にかかる発明は、
上記請求項1または請求項2のいずれかに記載の通信回
線制御装置において、上記通信回線制御手段は、上記無
線通信回線を設定するクライアントのMACアドレスを
記憶し、当該記憶されたMACアドレスに基づいて上記
クライアント相互間における双方向通信を禁止する構成
としてある。上記のように構成した請求項3にかかる発
明において、上記通信回線制御手段は、上記無線通信回
線を設定するクライアントのMACアドレスを記憶し、
当該記憶されたMACアドレスに基づいて上記クライア
ント相互間における双方向通信を禁止する。
【0013】すなわち、MACアドレスはクライアント
にて使用するNIC(Network Interfa
ce Card)に対して一義的に与えられる物理アド
レスである。従って、当該MACアドレスを取得し、記
憶することによって通信に関わるNICを特定すること
が可能になり、ひいては通信に関わるクライアントを特
定することができる。かかるMACアドレスを通信パケ
ットに重畳させれば、通信回線制御手段においてパケッ
トを送受信するクライアントを特定することが可能とな
り、クライアント相互間にパケットを授受させずに各ク
ライアントを外部ネットワークにアクセス可能なように
制御することができる。
【0014】さらに、無線通信回線を設定したクライア
ント相互間における双方向通信を禁止しつつ回線制御を
行うための構成の一例として請求項4にかかる発明は、
上記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の通信回線制
御装置において、上記通信回線制御手段は、物理層にお
いて異なる回線を有する上記無線通信回線の相互通信を
禁止する構成としてある。上記のように構成した請求項
4にかかる発明においては、上記通信回線制御手段は、
物理層において異なる回線を有する上記無線通信回線の
相互通信を禁止する。
【0015】すなわち、いわゆるOSI参照モデルの物
理層はネットワークにおける物理的な接続に関する規約
であり、上記各クライアントの無線通信回線を物理的に
異なる回線にて確保すれば、クライアント相互間におけ
る通信を禁止しながらも、各回線が集約される通信回線
制御装置においては各クライアントと双方向通信を行う
ことができる。ここで通信回線制御手段は、物理層にお
いて異なる回線を設定しつつ通信を行うことができれば
良く、例えば、各クライアント毎に異なったチャンネル
周波数の無線通信回線にて通信を行うカードを使用し、
通信回線制御装置においてはこれらの各クライアントが
使用する全てのチャンネル周波数に同調可能に構成する
ことによって実現可能である。
【0016】さらに、請求項5にかかる発明は、上記請
求項1〜請求項4のいずれかに記載の通信回線制御装置
において、上記通信回線制御手段は、上記クライアント
毎に通信料金を算出する構成としてある。上記のように
構成した請求項5にかかる発明においては、通信回線制
御手段によってクライアント毎に通信料金を算出する。
すなわち、本発明においてはクライアント相互の通信を
禁止しており、互いに無関係であることから通信料金も
別に算出すると好適である。例えば、上述のようなネッ
トワーク完備型マンションに使用する場合であって各ク
ライアントが別世帯のPCである場合、クライアント毎
に通信料を算出することによって各利用者に対してその
利用に応じた適正な課金を行うことができる。
【0017】さらに、通信料金を算出するための構成の
一例として請求項6にかかる発明は、上記請求項5に記
載の通信回線制御装置において、上記通信回線制御手段
は、上記クライアント毎に双方向通信を行った情報量を
計測し、当該情報量に応じた通信料金を算出する構成と
してある。上記のように構成した請求項6にかかる発明
においては、クライアント毎に双方向通信を行った情報
量を計測し、当該情報量に応じた通信料金を算出する。
すなわち、通信回線における通信を行うに際しては利用
者の多少によって通信速度が変動するが、情報量に応じ
て通信料金を算出することによって通信回線の品質に左
右されることなく公平に料金を請求することが可能にな
る。ここで、情報量に応じた通信料を算出するためには
種々の態様が採用可能であり、例えば、通信回線制御手
段にて扱うパケット数を各クライアントに対応づけつつ
カウントし、当該カウント値に比例した料金を請求する
ことなどが可能である。
【0018】さらに、通信料金を算出するための構成の
一例として請求項7にかかる発明は、上記請求項5に記
載の通信回線制御装置において、上記通信回線制御手段
は、上記クライアント毎に双方向通信を行った時間を計
測し、当該時間に応じた通信料金を算出する構成として
ある。上記のように構成した請求項7にかかる発明にお
いては、クライアント毎に双方向通信を行った時間を計
測し、当該時間に応じた通信料金を算出する。すなわ
ち、利用者に対して利用時間に応じた課金を行うことが
できる。このためには、通信回線制御手段において、ク
ライアント毎に通信開始時刻と通信終了時刻とを記憶
し、両者に基づいて通信時間を算出すること等が考えら
れる。むろん、今まで述べてきた通信料金の算出方法は
一例であって、月ごとに一定額の請求を行うようにする
など、他の算出手法を算出することもできる。
【0019】さらに、このようにして通信料金を算出
し、利用者に対してより高度なサービスを提供するため
の構成の一例として請求項8にかかる発明は、上記請求
項5〜請求項7のいずれかに記載の通信回線制御装置に
おいて、上記通信回線制御手段は、上記算出した通信料
金に基づく課金情報を対応するクライアントに対する無
線通信回線と外部ネットワークに対する通信回線とのい
ずれかまたは組み合わせを介して出力する構成としてあ
る。
【0020】上記のように構成した請求項8にかかる発
明において、上記通信回線制御手段は、上記算出した通
信料金に基づく課金情報を対応するクライアントに対す
る無線通信回線と外部ネットワークに対する通信回線と
のいずれかまたは組み合わせを介して出力する。すなわ
ち、各クライアント毎に算出された通信料金を課金情報
としてクライアントに対して出力することができる。こ
の結果、各クライアントにおいては自己の通信料金を的
確に把握することができる。また、各クライアント毎に
算出された通信料金を課金情報として外部ネットワーク
に対して出力することができる。この結果、各課金情報
を外部ネットワークに存在する種々の機関に提供するこ
とができる。例えば、各クライアントの利用者が通信料
金を引き落とすように登録した銀行のサーバに当該課金
情報を出力するように構成すれば、銀行のサーバによっ
て引き落とし処理を行わせることなどが可能になる。こ
の場合、利用者は自ら支払等の行為をすることなく通信
料金に対する課金に対応することができる。
【0021】また、このような通信回線制御装置におい
ては所定のプログラムが実行され、同プログラムは上述
の手段に対応した所定の制御手順に従って処理を進めて
いく上で、その根底にはその手順に発明が存在するとい
うことは当然である。従って、本発明は方法としても適
用可能であり、請求項9または請求項10にかかる発明
においても、基本的には同様の作用となる。すなわち、
必ずしも実体のある装置に限らず、その方法としても有
効である。
【0022】さらに、上述のように通信回線制御装置に
おいては上記所定のプログラムが実行されるので、これ
らのプログラムが記録された媒体として発明を捉えるこ
ともできる。従って、請求項11または請求項12にか
かる発明においても、基本的には同様の作用となる。こ
こで、コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、磁気記
録媒体であってもよいし光磁気記録媒体であってもよい
し、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同
様に考えることができる。また、一次複製品、二次複製
品などの複製段階については全く問う余地無く同等であ
る。さらに、上記媒体とは異なるが、供給方法として通
信回線を利用して行なう場合であれば通信回線が伝送媒
体となって本発明が利用されることになる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、各クライ
アントの利用者相互間でのプライバシーを確保しつつ、
無線回線を介して外部ネットワークにアクセスすること
ができるので、ネットワーク構成の変更に当たり特別な
工事やケーブルの敷設等が不要であり、低労力かつ低コ
ストで多人数参加型のネットワーク接続環境を構築し、
拡張することが可能な通信回線制御装置を提供すること
ができる。また、請求項2にかかる発明によれば、容易
にインターネット接続を行う通信回線を確保することが
可能であり、また、各クライアント間で互いにアクセス
することを禁止し互いのプライバシーを確保することが
できる。さらに、請求項3にかかる発明によれば、各ク
ライアント間で互いにアクセスすることを禁止し互いの
プライバシーを確保しつつ、各クライアントを外部ネッ
トワークに接続することができる。
【0024】さらに、請求項4にかかる発明によれば、
各クライアント間で互いにアクセスすることを禁止し互
いのプライバシーを確保しつつ、各クライアントを外部
ネットワークに接続することができる。さらに、請求項
5にかかる発明によれば、本発明にかかるサービスの利
用者に対してその利用に応じた適正な課金を行うことが
できる。さらに、請求項6にかかる発明によれば、通信
回線の品質に左右されることなく公平に料金を請求する
ことが可能になる。さらに、請求項7にかかる発明によ
れば、課金手法に多様性を持たせることができる。さら
に、請求項8にかかる発明によれば、利用者に対して通
信料金を的確に通知することができ、また、利用者が支
払行為をしなくても自動で通信料金の決済をすることが
できる。
【0025】さらに、請求項9にかかる発明によれば、
各クライアントの利用者相互間でのプライバシーを確保
しつつ、無線回線を介して外部ネットワークにアクセス
することができるので、ネットワーク構成の変更に当た
り特別な工事やケーブルの敷設等が不要であり、低労力
かつ低コストで多人数参加型のネットワーク接続環境を
構築し、拡張することが可能な通信回線制御方法を提供
することができる。さらに、請求項10にかかる発明に
よれば、利用者に対して通信料金を的確に通知すること
ができ、また、利用者が支払行為をしなくても自動で通
信料金の決済をすることができる。
【0026】さらに、請求項11にかかる発明によれ
ば、各クライアントの利用者相互間でのプライバシーを
確保しつつ、無線回線を介して外部ネットワークにアク
セスすることができるので、ネットワーク構成の変更に
当たり特別な工事やケーブルの敷設等が不要であり、低
労力かつ低コストで多人数参加型のネットワーク接続環
境を構築し、拡張することが可能な通信回線制御プログ
ラムを記録した媒体を提供することができる。さらに、
請求項12にかかる発明によれば、利用者に対して通信
料金を的確に通知することができ、また、利用者が支払
行為をしなくても自動で通信料金の決済をすることがで
きる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面にもとづいて本発明の
実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態にか
かる通信回線制御装置を適用したネットワーク完備型マ
ンションの概略構成を示している。同図において、マン
ション10には一般人が入居可能な複数の部屋が設けら
れており、各部屋にはa号室,b号室,c号室等の部屋
番号が割り振られている。また、同マンション10には
管理人室が設けられ、管理人の住居となるとともに、本
発明にかかる通信回線制御装置として機能するサーバが
導入され、インターネット専用回線にて外部のインター
ネット網11と有線接続されている。各部屋において
は、利用者それぞれが無線LAN接続可能なPCを用意
しクライアントとして機能させるようになっており、当
該無線LANの回線によって管理人室のサーバと双方向
通信を行う。
【0028】図2は当該クライアントとして機能するP
Cの構成の一例を示すブロック図である。同図におい
て、PC20は概略的にはバスを介してCPU21とR
AM22とROM23とディスプレイ24とHDD27
とシリアル通信用I/F28とが接続されてなり、同P
C20は汎用的なパーソナルコンピュータで構成可能で
ある。CPU21はバスを介してBIOSなどの記載さ
れたROM23やRAM22にアクセス可能となってい
る。また、バスには外部記憶装置としてのハードディス
クドライブ(HDD)27が接続されており、同ハード
ディスクドライブ27に記憶されたオペレーティングシ
ステムやアプリケーションなどがRAM22に転送さ
れ、CPU21はROM23とRAM22に適宜アクセ
スしてソフトウェアを実行する。
【0029】シリアル通信用I/F28にはキーボード
28aやマウス28bの操作用入力機器が接続され、図
示しないビデオボードを介して表示用のディスプレイ2
4も接続されている。このような構成において、PC2
0はさらにPCIやISAスロットを備えており、これ
らのスロットに通信ボード25が差し込まれる。同通信
ボード25にはさらに通信カード26を挿入するように
なっており、通信ボード25と通信カード26とはオペ
レーティングシステムにインストールされるドライバに
よって制御される。
【0030】すなわち、オペレーティングシステムにお
いては種々の周辺機器等のドライバ等をインストールし
て組み込み可能になっており、本実施形態においては通
信ボード25と通信カード26とを制御して適正な無線
通信を実行させるためのドライバが組み込まれている。
この結果、利用者が行う上記キーボード28aやマウス
28bによるネットワークアクセス操作に応じて、上記
ドライバが上記通信ボード25にPC20のバスからの
データ授受を実行させ、通信カード26に無線信号の送
受信を実行させて、後述するサーバ30との通信を実現
している。
【0031】より具体的には、これら通信ボード25と
通信カード26とにおいてはIEEE802.11規格
に従った無線通信を実行可能に構成されており、データ
リンク層のMAC(Media Access Con
trol)にCSMA/CA方式を採用し、物理層にお
いてCDMA方式を採用している。また、通信カード2
6においては、送受信する無線信号に対して所定の変調
/復調処理を施すようになっており、当該無線信号は2
400〜2497MHzの電波による搬送波によって実
現され、マンション10の設備および各戸から管理人室
への距離等に応じてデータ転送速度を選択可能になって
いる。このように、通信ボード25と通信カード26と
においてIEEE802.11規格に従うと、容易に無
線接続環境を構築することができて好適であるが、むろ
ん他の手法を採用することもできるし、信号送信の態様
としても光無線LANを採用するなど種々の構成が可能
である。
【0032】本実施例におけるPC20は汎用的なパー
ソナルコンピュータにて構成され、クライアントとして
の構成は上述の態様に限定されるものではない。すなわ
ち、いわゆるデスクトップ型コンピュータやノート型コ
ンピュータにて実現することもできるし、モバイル対応
コンピュータであっても良い。さらに、PC20におい
て無線LANを実現するためのインタフェースも上述の
ようなPCIやISAスロットにボードを装着する態様
に限らず、無線信号を送受信可能な機器をPC20に対
してUSB接続したり、パラレル通信用I/Fによって
接続することによっても実現可能であり、今後開発され
るいかなる接続態様であっても同様である。
【0033】さらに、無線通信のためのドライバなど、
各プログラムの類はハードディスクドライブ27に記憶
されているが、記録媒体においてもこれに限定されるも
のではない。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク
や、CD−ROMであってもよいし、光磁気ディスクな
どであってもよい。また、半導体デバイスとしてフラッ
シュカードなどの不揮発性メモリなどを利用することも
可能であるし、モデムや通信回線を介して外部のファイ
ルサーバにアクセスしてダウンロードする場合でもPC
20の記憶部が記録媒体となりうることはいうまでもな
い。
【0034】図3は本発明にかかる通信回線制御装置と
して機能するサーバ30の概略構成およびネットワーク
構成を示している。本実施形態においてサーバ30は通
信回線を制御するための単独の機器として構成されてお
り、上記クライアントとしてのPC20と無線通信を行
うほか、10BASE−Tによって有線通信を行うこと
も可能になっている。このために、サーバ30は概略的
にはバスを介してCPU31とRAM32とROM33
とEEPROM34と通信I/F35と10BASE−
T用I/F36とが接続されて構成されている。CPU
31はバスを介して所定の制御プログラムが記載された
ROM33やRAM32にアクセス可能となっており、
ROM33に記憶された所定の制御プログラムがRAM
32に転送され、CPU31はRAM32に後述する所
定のデータベースを構築しつつ適宜アクセスしてソフト
ウェアを実行する。尚、EEPROM34にはTCP/
IPの規約に基づいて、当該マンションに対して与えら
れたグローバルIP等のデータベースが格納されてお
り、CPU31によって適宜アクセスされるようになっ
ている。
【0035】通信I/F35は所定のアンテナを有して
おり、上記PC20と同様にIEEE802.11規格
に従って無線通信を実行可能に構成されており、上記C
PU31が実行する所定の制御プログラムの一つとして
の無線通信回線設定モジュールの制御によって複数のク
ライアントとしてのPCのそれぞれに対して無線通信回
線を設定可能になっている。むろん、本サーバ30にお
いても上記PC20と同様に、IEEE802.11規
格に準拠する態様のみならず他の手法を採用することが
可能であり、信号送信の態様としても光無線を採用する
など種々の構成が可能である。さらに、無線通信を実現
するためのインタフェースも上述のような機器一体型の
インタフェースのみならず、送受信機とサーバ30とを
USB接続したり、パラレル通信用I/Fによって接続
することによって実現することも可能であり、今後開発
されるいかなる接続態様であっても同様である。
【0036】10BASE−T用I/F36はツイスト
・ペアケーブル36aを接続することによって他の機器
とのデータ授受を行い、上記CPU31が実行する所定
の制御プログラムの処理によってサーバ30内のバスを
介してデータ授受を行うインタフェースである。上記ツ
イスト・ペアケーブル36aにはハブ40が接続されて
おり、当該ハブ40にはインターネット網11が専用線
を介して接続される。また、当該ハブ40には管理人室
の管理人が使用するPCを接続することも可能である。
本実施形態においては当該制御プログラムの一つとして
外部ネットワーク接続モジュールが備えられており、上
記ツイスト・ペアケーブル36aに接続されるハブ40
を介して上記インターネット網11に対して通信回線を
設定するようになっている。
【0037】また、サーバ30においては上記無線通信
回線設定モジュールと外部ネットワーク接続モジュール
とにて設定する通信回線を通信回線制御モジュールにて
制御するようになっており、さらに、通信料金の計算や
課金情報の管理がなされる。図4はこれらのモジュール
相互間の関係を示したブロック図であり、同図において
通信回線制御モジュール50はパケット計測部50aと
課金情報出力部50bとマルチNAT(Network
Address Translation)部50c
とから構成されている。
【0038】マルチNAT部50cは、TCP/IPに
よって外部ネットワーク接続モジュール52を制御して
インターネット網11への接続を実現し、無線通信回線
設定モジュール51を制御してクライアント相互間の通
信を禁止しつつ各クライアントと上記インターネット網
11との双方向通信を実現する。ここで、マルチNAT
部50cは、マンション10内の各クライアントに対し
てプライベートIPアドレスを動的に割り当てつつ通信
を行うように上記無線通信回線設定モジュール51を制
御し、インターネット網11に対してグローバルIPア
ドレスを使用して通信を行うように上記外部ネットワー
ク接続モジュール52を制御する。
【0039】このために、上記EEPROM34には図
5に示すように、予めマンション10のネットワーク構
成に対して割り当てられたグローバルIPアドレスが適
正なサブネットマスクと共に格納されており、各クライ
アントに割り当てるためのプライベートIPアドレスと
サブネットマスクも同様に格納されている。同図におい
て、グローバルIPは「192.1.1.x」であり、
外部の好適なネットワークと双方向通信を行う際には必
ずこのグローバルIPが使用される。一方、プライベー
トIPは「192.168.0.0〜192.168.
255.255」の範囲で与えられており、このアドレ
スはクライアントとサーバ30との間の通信にのみ使用
され、外部には発信されない。
【0040】また、プライベートIPに対するサブネッ
トマスクが「255.255.255.0」とされてい
ることから、例えば、「192.168.1.1」と
「192.168.2.1」とは異なるサブネットに属
することになる。本実施形態においては、各クライアン
トにて異なるサブネットからのパケットを破棄し、マル
チNAT部50cにおいて異なるサブネット相互間での
パケットの転送を行わないように構成してある。従っ
て、当該マルチNAT部50cにて各クライアントに異
なるサブネットとなるプライベートIPを動的に割り振
ることによって、各クライアント相互間の通信が禁止さ
れる。さらに、各クライアントにおいてはプライベート
IP「192.168.1.y」における「y」を任意
に設定し、すなわち、ホストアドレスを任意に設定する
ことによって、他のクライアントとの通信を禁止したロ
ーカルネットワークを構築することもできる。
【0041】一方、上述のように、マンション10には
一つのグローバルIP「192.168.1.x」が与
えられているので、複数のクライアントとの通信を適正
に処理するためには、外部ネットワーク接続モジュール
52が設定する通信回線を介して送受信するパケットの
送信元あるいは送信先となるクライアントが的確に認識
される必要がある。上記マルチNAT部50cは、上記
RAM32にデータベースを構築しつつかかる認識のた
めの処理をも実行している。TCP/IPにおいては、
送受信パケット中に送信元や送信先のIPアドレスの他
にポート番号が重畳されている。そこで、マルチNAT
部50cは上記無線通信回線設定モジュール51が設定
した無線通信回線にて上記クライアントから送信された
パケット中の送信元プライベートIPとポート番号とを
抽出し、さらに、新たにポート番号を生成付与して当該
格納したプライベートIPに対応させてRAM32に格
納する。
【0042】図6はRAM32に構築されるデータベー
スの一例を示しており、同図において上述のプライベー
トIPとポート番号との組み合わせに対する生成付与し
たポート番号はNATデータベース32aとして格納さ
れている。マルチNAT部50cは外部ネットワークと
通信を行う際に当該NATデータベース32aに基づい
て各クライアントが出力したパケットのプライベートI
Pとポート番号との組をグローバルIPと生成付与した
ポート番号との組に変換し、外部ネットワークから入力
されたグローバルIPとポート番号との組を上記プライ
ベートIPとポート番号との組に変換する。この結果、
複数のクライアントからのアクセスがあっても、各クラ
イアントがあたかも外部ネットワークに対して直接接続
しているかのように通信を行わせる。
【0043】より具体的には、NATデータベース32
aにおいては、例えば、プライベートIPが「192.
168.1.1」のクライアントからポート番号「8
0」すなわち、WWWにアクセスがあったとき、これら
のプライベートIPとポート番号とを格納するととも
に、ポート番号「a」を生成し、NATデータベース3
2aに格納する。これ以後、外部ネットワークに対して
はグローバルIP「192.1.1.x」とポート番号
「a」とを使用してアクセスするので、当該通信に対し
て何らかのパケットが返信されたときにはその宛先が
「192.1.1.x」であってポート番号が「a」で
ある。従って、このときマルチNAT部50cがNAT
データベース32aを参照することによって当該パケッ
トの宛先を「192.168.1.1」に変換し、ポー
ト番号を「80」に変換する。この結果、当該パケット
は無線通信を介して適切なクライアントに対してのみ送
信される。このように、本実施形態においては、上記無
線通信回線設定モジュール51が上記無線通信回線設定
手段を構成し、上記外部ネットワーク接続モジュール5
2が上記外部ネットワーク接続手段を構成し、上記マル
チNAT部50cが上記通信回線制御手段を構成する。
【0044】上記通信回線制御モジュール50において
は、さらに上述のパケット計測部50aを備えており、
上記マルチNAT部50cの制御によって無線通信回線
設定モジュール51が送受信するパケットをクライアン
ト毎に計測するようになっている。このため、上記マル
チNAT部50cはプライベートIPを割り振るとき
に、各クライアントと通信を行って所定の認識IDの返
信を受けるようになっており、上記RAM32において
個々のクライアントと割り振ったプライベートIPとを
対応づけて格納させる。
【0045】上記パケット計測部50aはさらに、これ
らに対して送受信パケット数を対応づけるようになって
おり、RAM32においてはクライアントと割り振った
プライベートIPと送受信パケット数とにてパケット計
測データベース32bを構成している。具体的には、パ
ケット計測部50aは無線通信回線設定モジュール51
にてパケットを送受信するたびにその送信元プライベー
トIPと送信先プライベートIPとを抽出し、パケット
計測データベース32bを参照するとともに、該当する
プライベートIPのパケット数をインクリメントする。
【0046】このパケット計測データベース32bは通
信料金の計算に使用されるものであり、上記EEPRO
M34においては、各クライアントに対応させた決済機
関の情報が予め格納させてある。上記課金情報出力部5
0bは各プライベートIPにて通信が終了される毎に上
記パケット計測データベース32bを参照し、パケット
数から通信料金を算出する。そして、上記EEPROM
34を参照して当該通信を行っていたクライアントの決
済機関を認識し、上記外部ネットワーク接続モジュール
52を制御して外部ネットワークにアクセスして当該決
済機関に対して算出した通信料金に基づく課金情報を出
力する。この結果、決済機関においては、課金情報を受
信し、適正な課金情報であった場合に予め登録してある
クライアントの利用者の口座から通信料金を引き落とす
などの処理を実行する。
【0047】図7は、上記構成によってクライアントと
サーバ30とインターネット網11とが構築するネット
ワーク構成を示している。すなわち、上記サーバ30
は、外部のインターネット網11に対しては、グローバ
ルIP「192.1.1.x」を使用して通信回線を設
定し、内部ネットワークとしての各クライアントに対し
てはプライベートIP「192.168.1.1」や
「192.168.2.1」を割り振ることによって無
線通信回線を設定しており、いわゆるDHCP(Dyn
amic Host Configuration P
rotocol)サーバとして機能している。さらに、
サブネットの差異を認識することによって各クライアン
ト間における通信を禁止しており、ルーティング機能を
実現している。さらに、サーバ30はこのようにして通
信を行うネットワークを実現するとともに各クライアン
トを認識して通信料金を計算し、当該通信料金に基づい
て決済を行わせる課金実行サーバとしも機能している。
【0048】また、本実施形態においては、クライアン
トを特定するために認識IDを使用していたが、ここで
は、個々のクライアントを識別することができれば良
く、MACアドレスと当該MACアドレスを使用するク
ライアントとを予め対応づけて記憶しておけば、通信パ
ケット中のMACアドレスをクライアントの識別に使用
することができる。また、上述のように、課金情報を外
部決済機関に出力せず処理することも可能であり、例え
ば、管理人室に備えるPCにて一括管理すること等も可
能である。また、クライアントにおいて課金情報を認識
可能にするのみであれば、上記認識ID等によってクラ
イアントを特定しなくても、無線通信回線設定モジュー
ル51を制御して割り振ったプライベートIPを送信先
にして課金情報を送信すれば十分である。
【0049】以下、上記構成における各モジュールの処
理および処理に伴う各部の動作を説明する。図8は、上
記マルチNAT部50cにおいてプライベートIPを各
クライアントに割り振る際の処理を示すフローである。
同図においては、クライアントaにプライベートIP
「192.168.1.1」を割り振る際の処理を示し
ている。また、本実施形態におけるクライアントは上述
のように無線通信回線によって通信を行うため、通信を
行う際のパケットはサーバ30に到達するとともに他の
クライアントbにも到達することがあり得る。そこで、
同図においては、サーバ30とクライアントaとクライ
アントbの行う処理を同時に示している。尚、各クライ
アントにおいては、何らかのパケットが送信された際に
は上記通信ボート25と通信カード26とにおいて当該
パケットを受信し、自己の処理に関係ないパケットは破
棄するようになっている。
【0050】クライアントaの利用者がインターネット
接続を実行する際には、例えば、クライアントaにイン
ストールされているブラウザを実行するなど、所定のア
プリケーションを起動する。このときクライアントaに
おいてはまずプライベートIPの割り振りを受けるため
の処理を実行するようになっており、ステップS200
において、通信ボード25と通信カード26とを介して
ブロードキャスト方式によってサーバ30の存在を確認
するためのパケットを送出する。ここで、ブロードキャ
ストパケットはネットワークの全ノードに対して送出さ
れるパケットである。本実施形態においては、ブロード
キャストパケットの宛先IPは「192.168.25
5.255」であり、このパケットによって「192.
168」以降のIPを有する全てのノードに対してパケ
ットが送信されることになる。
【0051】従って、このパケットは上記サーバ30と
クライアントbとに受信され、サーバ30においてはこ
れが自己に対する存在確認である旨を判別し、ステップ
S100にて自己が存在する旨のパケットをブロードキ
ャスト方式で返信する。一方、クライアントbにおいて
は上記ステップS200において出力されたパケットを
受信するが、当該パケットが自己に対するものではない
と判別してステップS300にてパケットを破棄する。
尚、これ以降のステップS310〜S340の処理にお
いて種々のパケットがクライアントbに到達するが、ク
ライアントbは受信パケットが自己に対するものでない
と判別し、上記ステップS300と同様にしてパケット
を破棄する。
【0052】上記ステップS100にてサーバ30がブ
ロードキャストによってパケットを返信すると、クライ
アントaは当該パケットを受信してサーバ30が存在す
ることを確認するとともに、ステップS210において
自己に対してIPアドレスを割り振るようにリクエスト
をブロードキャスト方式で返信する。このリクエストが
サーバ30に到達すると、ステップS110にてサーバ
30はプライベートIPとして用意されているものの中
から一つを選択し、「192.168.1.1」を付与
する旨を決定する。
【0053】そして、ステップS120においては、当
該決定したプライベートIP「192.168.1.
1」をパケットに重畳してブロードキャスト方式で送信
する。クライアントaは当該ブロードキャストパケット
を受信し、ステップS220にて受信したパケットに基
づいて自己に割り振られたプライベートIPが「19
2.168.1.1」である旨を確定する。このとき、
クライアントaはステップS230にて自己がクライア
ントaである旨をサーバ30に認識させるための上記認
識IDをパケットに重畳し、送信元プライベートIPを
「192.168.1.1」として返信する。サーバ3
0が当該パケットを受信すると、ステップS130にお
いて受信パケット中の送信元プライベートIPと上記認
識IDとを抽出し、上記RAM32の上記パケット計測
データベース32bにおいてクライアントaが「19
2.168.1.1」である旨を登録する。
【0054】図9は、上記マルチNAT部50cにおい
て複数のクライアントからの接続要求に応じて外部と通
信を行う際のフローである。同図においては、クライア
ントaにおいてWWW閲覧実行がなされ、クライアント
bにおいてメール送信実行がなされた場合について示し
ている。また、横向きの矢印は外部とサーバ30とクラ
イアントaとクライアントbとの間で授受されるパケッ
トの流れを示しており、同図9に関しては、横向きの矢
印に示されたIPは送信元IPあるいは宛先IPを示し
ている。尚、この例ではクライアントaにプライベート
IP「192.168.1.1」が割り振られ、クライ
アントbにプライベートIP「192.168.2.
1」が割り振られた状態を示している。
【0055】クライアントaの利用者が、ブラウザを起
動するなどしてWWWの閲覧実行を行うと、上記図8の
ようにして自己のプライベートIPが「192.16
8.1.1」である旨の設定を行い、ステップS500
でインターネットへの接続を開始する。このとき接続要
求を示すパケットが無線通信回線を通じて送信され、サ
ーバ30においては当該パケットを受信し、ステップS
400で受信したパケットの送信元IP「192.16
8.1.1」と送信元ポート番号「80」を抽出し、上
記RAM32のNATデータベース32aに格納すると
ともに、当該パケットの送信元IPをマンション10の
グローバルIP「192.1.1.x」に変換し、送信
元ポート番号「a」を生成/変換して、これらの変換結
果を上記RAM32のNATデータベース32aに登録
する。
【0056】さらに、サーバ30においては上記マルチ
NAT部50cが上記外部ネットワーク接続モジュール
52を制御して、ステップS410にて上記グローバル
IP「192.1.1.x」を送信元IPとし、ポート
番号「a」を送信元ポート番号となるように変換したパ
ケットを外部のインターネット網11に送信する。尚、
上記ステップS500にてクライアントaが送信するパ
ケットはクライアントbに到達することも考えられる
が、当該パケットを受信したクライアントbは受信パケ
ット中の送信元IPが「192.168.1.1」であ
って、自己のプライベートIPである「192.16
8.2.1」と異なることから、ステップS600にて
当該パケットを破棄する。
【0057】続いて、クライアントbの利用者が、メー
ル送信ソフトなどによってメール送信を実行すると、上
記図8のようにして自己のプライベートIPが「19
2.168.2.1」である旨の設定を行い、ステップ
S610でインターネットへの接続を開始する。このと
き接続要求を示すパケットが無線通信回線を通じて送信
され、サーバ30においては、上記無線通信回線設定モ
ジュール51を介して当該パケットを受信する。サーバ
30においては、ステップS420で受信したパケット
の送信元IP「192.168.2.1」と送信元ポー
ト番号「25」を抽出し、上記RAM32のNATデー
タベース32aに格納するとともに、当該パケットの送
信元IPをマンション10のグローバルIP「192.
1.1.x」に変換し、送信元ポート番号「b」を生成
して、上記RAM32のNATデータベース32aに登
録する。
【0058】さらに、サーバ30においては上記マルチ
NAT部50cが上記外部ネットワーク接続モジュール
52を制御して、ステップS430にて上記グローバル
IP「192.1.1.x」を送信元IPとし、ポート
番号「b」を送信元ポート番号となるように変換したパ
ケットを外部のインターネット網11に送信する。尚、
上記ステップS610にてクライアントbが送信するパ
ケットはクライアントaに到達することも考えられる
が、当該パケットを受信したクライアントaはパケット
の送信元IPが「192.168.2.1」であって、
自己のプライベートIPである「192.168.1.
1」と異なることから、ステップS510にて当該パケ
ットを破棄する。
【0059】上述のステップS410とステップS43
0にて外部のインターネット網11に送出したパケット
は、パケット内で指定されるインターネット網11上の
宛先に到達し、到達を受けたサーバ等にて所定の処理が
実行されて上記グローバルIP「192.1.1.x」
を宛先としたパケットが返信される。同図9に示す例で
はサーバ30に対してまず宛先グローバルIPが「19
2.1.1.x」であり、宛先ポート番号が「b」であ
るパケットが送信されており、当該パケットは上記外部
ネットワーク接続モジュール52の処理によってサーバ
30にて受信される。このとき、マルチNAT部50c
はNATデータベース32aを参照し、ステップS44
0にてパケットの送信先をプライベートIP「192.
168.2.1」に変換し、送信先ポート番号を「2
5」に変換する。
【0060】そして、ステップS450において上記無
線通信回線設定モジュール51を制御して上記送信先I
Pおよびポート番号を変換したパケットを転送する。こ
の結果、クライアントbではステップS620にて当該
パケットが自己宛のパケットである旨を判別するととも
に受信して、上記メール送信ソフトにて適正な通信回線
を確保した旨を認識する。これ以後は同様のパケット送
受信を実行してメール送信処理等を行う。尚、当該パケ
ットはクライアントaにも到達することがあり得るが、
クライアントaでは当該パケットの送信先が自己宛でな
いことを認識し、ステップS520で当該パケットを破
棄する。
【0061】本例では、続いて外部インターネット網1
1から宛先グローバルIPが「192.1.1.x」で
あり、宛先ポート番号が「a」であるパケットが送信さ
れ、当該パケットは上記外部ネットワーク接続モジュー
ル52の処理によってサーバ30にて受信される。この
とき、マルチNAT部50cはNATデータベース32
aを参照し、ステップS460にてパケットの送信先を
プライベートIP「192.168.1.1」に変換
し、送信先ポート番号を「80」に変換する。
【0062】そして、ステップS470において上記無
線通信回線設定モジュール51を制御して上記送信先I
Pおよびポート番号を変換したパケットを転送する。こ
の結果、クライアントaではステップS530にて当該
パケットが自己宛のパケットである旨を判別するととも
に受信して、上記ブラウザにて適正な通信回線を確保し
た旨を認識する。これ以後は同様のパケット送受信を実
行してWWW閲覧処理等を行う。尚、当該パケットはク
ライアントbにも到達することがあり得るが、クライア
ントbでは当該パケットの送信先が自己宛でないことを
認識し、ステップS630で当該パケットを破棄する。
【0063】このように、本実施形態においては、プラ
イベートIPを動的に割り振ることによって各クライア
ントと外部インターネット網11間との通信を実現して
おり、このとき、通信に伴って発生する通信料金の通知
と決済とを実行するようになっている。図10は、上記
パケット計測部50aと課金情報出力部50bとにおい
てクライアントaの通信料金決済のために行う処理のフ
ローである。同図においては、クライアントaの通信料
金決済処理を示しているが、この処理は、上記図9のよ
うに通常の通信を行う際に同時に実行されるものであっ
て、本例では簡単のために両者を分けて記載し、上記図
9において決済に関連する処理を図10に再掲してい
る。
【0064】上述のようにクライアントaにおいてWW
W閲覧を実行するためステップS500にてインターネ
ットへの接続を開始すると、サーバ30におけるステッ
プS400,410の処理を経て外部インターネット網
11に対してパケットを送信する。このとき、上記パケ
ット計測部50aはパケットに対する上述の処理を実行
した旨を検出し、ステップS480において上記パケッ
ト計測データベース32bにおけるクライアントaのパ
ケット数をインクリメントする。一方、外部インターネ
ット網11からクライアントaに対するパケットが送信
されると、サーバ30においてステップS460,47
0の処理を行ってクライアントaに対してパケットを転
送する。このときも上記パケット計測部50aは当該処
理を実行した旨を検出し、ステップS482において上
記パケット計測データベース32bにおけるクライアン
トaのパケット数をインクリメントする。以後クライア
ントaにおいて実行する通信に応じて、パケット計測部
50aはパケット数をインクリメントし続ける。
【0065】クライアントaにおいて利用者がWWW閲
覧を終了すると、ステップS540にてインターネット
の接続終了処理が実行され、サーバ30に対してその旨
のパケットが送信される。サーバ30においては無線通
信回線設定モジュール51の処理によって当該接続終了
パケットを受信し、上記課金情報出力部50bは当該パ
ケットが接続終了を示すものであると判別する。同課金
情報出力部50bはステップS484にて上記パケット
計測データベース32bを参照し、計測されたパケット
数に基づいてステップS400以降のクライアントaの
通信料金を計算する。そして、ステップS486にて、
宛先IPを「192.168.1.1」としてクライア
ントaにおいて通信料金を表示するためのパケットを送
信するとともに、上記EEPROM34を参照して所定
の決済機関に対して決済を行うためのパケットを外部イ
ンターネット網11に送信する。
【0066】この結果、クライアントaにおいては、利
用者が直前に行っていた通信の料金がステップ550に
て表示され、利用者に対して同通信料金が明確に示され
る。また、決済機関においては、上記送信されるパケッ
トを受信し、適正な課金情報である旨の確認を行うなど
して上記予め登録してあるクライアントの利用者の口座
から通信料金を引き落とすなどの処理を実行する。従っ
て、利用者は通信を実行するたびに料金納付等に煩わさ
れることはない。
【0067】以上説明した実施形態においては、サーバ
30がルーティング機能を実現することによって各クラ
イアント間の通信を実行させないようになっており、汎
用的なTCP/IPを使用することができるという利点
がある。しかし、クライアント間の通信を禁止するため
の構成としてはかかる構成に限られることはなく、他の
構成も可能である。図11は第二の実施形態としてのク
ライアントとサーバ300とインターネット網11とが
構築するネットワーク構成を示している。同図におい
て、各クライアントは上記実施形態と同様に、無線信号
を送受信するための通信カード260を備えている。同
通信カード260のようなNICに対しては一義的に与
えられる物理アドレスとしてMACアドレスが与えられ
ている。
【0068】このMACアドレスはクライアントが送信
する無線LANの送受信パケットに重畳されるので、サ
ーバ300において当該MACアドレスを認識すること
によって同サーバ300にてクライアントを区別するこ
とができる。このために、サーバ300はクライアント
との通信に際して受信パケットからMACアドレスを抽
出し、RAMに対して格納してMACアドレスデータベ
ースを作成する。そして、外部へのパケット送信や外部
から受信したパケットのクライアントへの転送に際して
当該MACアドレスデータベースを参照して適正なクラ
イアントとの交信を実行する。すなわち、サーバ300
はブリッジとして機能する。
【0069】図12は第三の実施形態にかかるネットワ
ーク構成を示している。同図において、各クライアント
は上記実施形態と同様に、無線信号を送受信するための
通信カード261を備えている。同通信カード261に
おいては、個々の通信カード261に特有の単一チャン
ネルにて無線通信回線を設定するようになっており、サ
ーバ301においては、多チャンネルによって無線通信
回線を設定するようになっている。すなわち、サーバ3
01は複数のクライアントに対して各クライアント特有
のチャンネルを使用して無線通信を行うようになってお
り、各クライアントはサーバ301とのみ通信を行うこ
とができる。そして、外部から受信したパケットのクラ
イアントへの転送に際して、当該パケットの通信に関与
したチャンネルを使用するなどの処理を行う。すなわ
ち、サーバ301はOSI参照モデルの物理層レベルで
各クライアント間の相互通信を禁止している。
【0070】また、上記サーバ30等の構成も上述のよ
うに通信回線制御装置単体として構成するもののみなら
ず、種々の態様が実現可能であるし、インターネット網
11に接続する態様も上記インターネット専用回線のみ
ならず公衆回線を使用したもの等種々のものが採用可能
である。図13は、第四の実施形態にかかるサーバ30
2の構成を示しており、同図においてサーバ302は汎
用コンピュータに対して無線通信可能な環境を構成し、
インターネット網11にはモデムを介して接続するよう
になっている。このためにサーバ302は概略的にはバ
スを介してCPU310とRAM320とROM330
とディスプレイ340とハードディスクドライブ370
とシリアル通信用I/F380とが接続されてなる。C
PU310はバスを介してBIOSなどの記載されたR
OM330やRAM320にアクセス可能となってい
る。また、バスには外部記憶装置としてのハードディス
クドライブ370が接続されており、同ハードディスク
ドライブ370に記憶されたオペレーティングシステム
やアプリケーションなどがRAM320に転送され、C
PU310はROM330とRAM320に適宜アクセ
スしてソフトウェアを実行する。
【0071】本実施形態においては、上記サーバ30の
各モジュールに該当するモジュール、すなわち、通信回
線制御モジュール500と無線通信回線設定モジュール
510と外部ネットワーク接続モジュール520とを備
えた所定の通信回線制御プログラムがハードディスクド
ライブ370に格納されており、当該通信回線制御プロ
グラムをサーバ302上で実行することによって本サー
バ302が通信回線制御装置として機能する。シリアル
通信用I/F380にはキーボード380aやマウス3
80bの操作用入力機器が接続され、図示しないビデオ
ボードを介して表示用のディスプレイ340も接続され
ている。従って、本形態においては、上記通信回線制御
プログラムに種々のオプションを搭載させ、上記操作入
力機器によって各クライアントの利用状況や月毎の使用
時間を集計したり、課金料金の計算方法を変更可能に構
成することが可能になって、より多様かつ利便性の高い
サービスを提供することもできる。
【0072】サーバ302はさらにPCIやISAスロ
ットを備えており、これらのスロットに通信ボード35
0が差し込まれる。同通信ボード350にはさらに通信
カード360を挿入するようになっており、通信ボード
350と通信カード360とはオペレーティングシステ
ムにインストールされるドライバによって制御される。
このドライバが上記通信ボード350にサーバ302の
バスからのデータ授受を実行させ、通信カード360に
無線信号の送受信を実行させて、各クライアントと無線
通信を実行可能に構成している。本実施形態においても
IEEE802.11規格に準拠すると好適である。
【0073】モデム390も同様にドライバに制御され
るようになっており、同ドライバの制御によって外部イ
ンターネット網11との通信回線が設定される。すなわ
ち、モデム390は、一般交換電話網を介して入力され
る外部インターネット網11からのアナログ信号をデジ
タル信号に復調してバスに入力する。さらに、バスを介
してモデム390に入力されるデジタル信号をアナログ
信号に変調して一般交換電話網に出力する。
【0074】かかる構成においては、上記所定の通信回
線制御プログラムをサーバ302にインストールする
と、無線通信回線設定モジュール510によって上記通
信ボード350と通信カード360とを介して無線通信
回線を設定可能になり、外部ネットワーク接続モジュー
ル520によって上記モデム390を介して外部ネット
ワークに対する通信回線を設定可能になる。そして、通
信回線制御モジュール500によって両回線および通信
パケットにおけるIPアドレスの変更等を適切に実行す
ることによって、各クライアント相互間の通信を禁止し
つつも各クライアントと外部ネットワークとの通信を行
わせることができる。また、サーバ302は汎用的なコ
ンピュータであることから、管理人室においてサーバ3
02を通常のコンピュータとして使用しつつも本発明に
かかる通信回線制御装置として機能させることができ
る。また、通信ボード350等も汎用的な製品を使用す
ることができ、本発明にかかる通信回線制御装置の導入
に際して必要なコストを低減することができる。
【0075】このように、本発明においては、複数のク
ライアントに対して無線通信回線を設定し、外部ネット
ワークと有線の通信回線を設定可能に構成し、上記無線
通信回線を設定したクライアント相互間における双方向
通信を禁止しつつ、当該クライアントが上記外部ネット
ワークに対して設定した通信回線を介して双方向通信可
能になるよう回線制御する。また、各クライアント毎に
通信料金を計算し、クライアントの利用者に提示し、所
定の決済機関において決済を行わせる。従って、低労力
かつ低コストで多人数参加型のインターネット接続環境
を構築し、拡張することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる通信回線制御装置
を適用したネットワーク完備型マンションの概略を示す
構成図である。
【図2】クライアントの構成の一例を示すブロック図で
ある。
【図3】通信回線制御装置として機能するサーバの概略
およびネットワークの構成図である。
【図4】通信回線制御装置にて実行されるモジュール相
互間の関係を示したブロック図である。
【図5】EEPROMに格納されるデータの概略を示す
図である。
【図6】RAMに構築されるデータベースの一例を示す
図である。
【図7】クライアントとサーバとインターネット網とが
構築するネットワークの構成図である。
【図8】マルチNAT部においてプライベートIPを各
クライアントに割り振る際の処理を示すフローである。
【図9】マルチNAT部において複数のクライアントか
らの接続要求に応じて外部と通信を行う際のフローであ
る。
【図10】パケット計測部と課金情報出力部とにおいて
クライアントaの通信料金決済のために行う処理のフロ
ーである。
【図11】第二の実施形態にかかるネットワークの構成
図である。
【図12】第三の実施形態にかかるネットワークの構成
図である。
【図13】第四の実施形態にかかるサーバの構成を示す
図である。
【符号の説明】
10…マンション 11…インターネット網 20…PC 21…CPU 22…RAM 23…ROM 24…ディスプレイ 25…通信ボード 26…通信カード 27…ハードディスクドライブ 28…シリアル通信用I/F 28a…キーボード 28b…マウス 30…サーバ 31…CPU 32…RAM 32a…NATデータベース 32b…パケット計測データベース 33…ROM 34…EEPROM 35…通信I/F 36…10BASE−T用I/F 36a…ツイスト・ペアケーブル 40…ハブ 50…通信回線制御モジュール 50a…パケット計測部 50b…課金情報出力部 50c…マルチNAT部 51…無線通信回線設定モジュール 52…外部ネットワーク接続モジュール

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のクライアントに対して無線通信回
    線を設定する無線通信回線設定手段と、 外部ネットワークに対して通信回線を設定する外部ネッ
    トワーク接続手段と、 上記無線通信回線設定手段によって無線通信回線を設定
    したクライアント相互間における双方向通信を禁止しつ
    つ、当該クライアントが上記外部ネットワーク接続手段
    によって設定した外部ネットワークに対する通信回線を
    介して双方向通信可能に回線制御する通信回線制御手段
    とを具備することを特徴とする通信回線制御装置。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の通信回線制御装置
    において、 上記無線通信回線設定手段と外部ネットワーク接続手段
    とは、TCP/IPによって通信を行い、上記通信回線
    制御手段は、各クライアントに対して異なるネットワー
    クアドレス値を持つIPアドレスを動的に割り当てるこ
    とを特徴とする通信回線制御装置。
  3. 【請求項3】 上記請求項1または請求項2のいずれか
    に記載の通信回線制御装置において、 上記通信回線制御手段は、上記無線通信回線を設定する
    クライアントのMACアドレスを記憶し、当該記憶され
    たMACアドレスに基づいて上記クライアント相互間に
    おける双方向通信を禁止することを特徴とする通信回線
    制御装置。
  4. 【請求項4】 上記請求項1〜請求項3のいずれかに記
    載の通信回線制御装置において、 上記通信回線制御手段は、物理層において異なる回線を
    有する上記無線通信回線の相互通信を禁止することを特
    徴とする通信回線制御装置。
  5. 【請求項5】 上記請求項1〜請求項4のいずれかに記
    載の通信回線制御装置において、 上記通信回線制御手段は、上記クライアント毎に通信料
    金を算出することを特徴とする通信回線制御装置。
  6. 【請求項6】 上記請求項5に記載の通信回線制御装置
    において、 上記通信回線制御手段は、上記クライアント毎に双方向
    通信を行った情報量を計測し、当該情報量に応じた通信
    料金を算出することを特徴とする通信回線制御装置。
  7. 【請求項7】 上記請求項5に記載の通信回線制御装置
    において、 上記通信回線制御手段は、上記クライアント毎に双方向
    通信を行った時間を計測し、当該時間に応じた通信料金
    を算出することを特徴とする通信回線制御装置。
  8. 【請求項8】 上記請求項5〜請求項7のいずれかに記
    載の通信回線制御装置において、 上記通信回線制御手段は、上記算出した通信料金に基づ
    く課金情報を対応するクライアントに対する無線通信回
    線と外部ネットワークに対する通信回線とのいずれかま
    たは組み合わせを介して出力することを特徴とする通信
    回線制御装置。
  9. 【請求項9】 複数のクライアントに対する無線通信回
    線と外部ネットワークに対する通信回線とを設定してク
    ライアントと外部ネットワークとにおける双方向通信を
    行わせる通信回線制御方法であって、 上記複数のクライアントに対して設定される無線通信回
    線相互間における双方向通信を禁止しつつ、上記外部ネ
    ットワークに対する通信回線を介して上記クライアント
    が上記外部ネットワークと双方向通信を実行可能に回線
    制御することを特徴とする通信回線制御方法。
  10. 【請求項10】 上記請求項9に記載の通信回線制御方
    法において、 上記クライアントが上記外部ネットワークと双方向通信
    を実行するにあたり、上記クライアント毎に通信料金を
    算出し、同算出した通信料金に基づく課金情報を対応す
    るクライアントに対する無線通信回線と外部ネットワー
    クに対する通信回線とのいずれかまたは組み合わせを介
    して出力することを特徴とする通信回線制御方法。
  11. 【請求項11】 複数のクライアントに対して無線通信
    回線を設定する無線通信回線設定機能と、 外部ネットワークに対して通信回線を設定する外部ネッ
    トワーク接続機能と、 上記無線通信回線設定機能によって無線通信回線を設定
    したクライアント相互間における双方向通信を禁止しつ
    つ、当該クライアントが上記外部ネットワーク接続機能
    によって設定した外部ネットワークに対する通信回線を
    介して双方向通信可能に回線制御する通信回線制御機能
    とをコンピュータに実現させることを特徴とする通信回
    線制御プログラムを記録した媒体。
  12. 【請求項12】 上記請求項11に記載の通信回線制御
    プログラムを記録した媒体において、 上記通信回線制御機能では、コンピュータにおいて上記
    クライアント毎に通信料金を算出させ、同算出した通信
    料金に基づく課金情報を対応するクライアントに対する
    無線通信回線と外部ネットワークに対する通信回線との
    いずれかまたは組み合わせを介して出力させることを特
    徴とする通信回線制御プログラムを記録した媒体。
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