JP3191717B2 - マイクロロボット - Google Patents

マイクロロボット

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JP3191717B2
JP3191717B2 JP07430197A JP7430197A JP3191717B2 JP 3191717 B2 JP3191717 B2 JP 3191717B2 JP 07430197 A JP07430197 A JP 07430197A JP 7430197 A JP7430197 A JP 7430197A JP 3191717 B2 JP3191717 B2 JP 3191717B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は極めて小さな例えば
約1立方センチメートル程度の大きさでワイヤレス制御
可能なマイクロロボットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ロボットをワイヤレス制御する場
合にはラジオコントロールと言われる制御を行ってお
り、電波を利用した制御方式が用いられていた。また、
方向を制御するためには電波に制御信号を重畳させて操
舵していた。更に、自律的に所望の方向に向かわせるた
めには指向性を有するアンテナを用いたり、視覚センサ
等を併用したりしていた。走行部には車輪を用いて走行
抵抗を減らしていた。また、充電するためにの端子は剛
体の接点から成り、框体の凹部に形成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述のロボ
ットの制御方式では電波を利用しているため、送信側及
び受信側共に多くの電気素子を必要とし、操舵のための
機構が必要なことから小型化には適していなかった。ま
た、例えば電波が発信される方向に自律的に移動させる
システムにするためには前述のアンテナやセンサを付加
する必要があり、この点においても小型化には適してい
なかった。更に、駆動部以外の部分を車輪で支持した場
合には車輪が小さいと大きな凹凸を乗り越える事ができ
ず、逆に、車輪が大きいと小型化が困難であった。充電
端子も取り扱い上小さくする事ができず、小型化の妨げ
になっていた。また、そのようなロボットに何等かの作
業をさせようとしても、そのような機構がまだ開発され
ていない状況にあった。更に、小形化の要請から大容量
のバッテリーを取り付けることができず、ワイヤレス制
御という観点からは非接触で充電することが望ましい
が、そのような充電機構もまだ開発さていなという状況
にあった。
【0004】本発明は、このような状況のもとでなされ
たものであり、液が入っている管内等で移動可能な、極
めて小型化されたマイクロロボットを提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るマイクロロ
ボットは、フィンを回転駆動するためのモータを備えた
駆動部と、制御部と、駆動部及び制御部に電源電圧を供
給する電源部とを備え、液体が流れる管内で動作するマ
イクロロボットであって、ロボット本体に取り付けられ
たアームを備え、動作するとアームを外側に開いてその
端部を管内壁に押し当てる停留手段を有し、制御部は電
源部の電圧を検出し、これが所定値以下になると、モー
タの駆動を停止すると共に、停留手段を動作させてアー
ムを外側に開いてその端部を管内壁に押し当てて液体中
に停留させ、停留中に液体の流れによりフィンが回転す
るとモータの巻線に発生する誘起電圧を電源部に充電す
るものである。また、制御部は、電源部の電圧が所定値
よりも大きい場合にはモータを駆動しフィンを回転して
マイクロロボットを前進させる。従って、本発明におい
ては、液体が入っている管内を移動することができるこ
とに加えて、停留中に液体の流れにより電源部を充電す
ることができるので、液体中にて充電を自動的に行うこ
とが可能になっている。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例のマイク
ロロボットの側面図であり、図2はその上面図である。
ロボット本体10の正面部には図示のように1対のセン
サ12,14が設けられている。このセンサ12,14
には例えばフォトダイオード、フォトトランジスタ等か
らなる光センサや、音波を圧電素子により電圧に変換す
る超音波センサ等が用いられるが、この実施例において
はフォトトランジスタを用いるものとする。そして、セ
ンサ12は検出領域としての視野A1を有し、センサ1
4も検出領域としての視野A2を有しており、両視野A
1,A2はその中央部で重複しており、両センサ12,
14は重複した視野A3を有する。従って、光源からの
光が正面即ち視野A3にあるときには、両センサ12,
14がその光を検出することになる。なお、センサ12
はロボット本体10の左側に配置されているので後述す
る図面のフローチャートにおいてはLセンサと記述し、
また、センサ14はロボット本体10の右側に配置され
ているので同様にしてRセンサと記述する。
【0007】図3は図1の底面図である。電源部16が
中央部分に配置されており、これは例えば電気二重層コ
ンデンサ、ニッケルカドニウム電池等からなる。この電
源部16に近接して回路部22が設けられている。この
回路部22は回路基板23に実装したCMOS−IC2
4、プルダウン用のチップ抵抗26等を含んでおり、そ
の詳細は後述する。駆動部28,30はそれぞれステッ
プモータ及び減速機構を内蔵し、回路部22により制御
され、これらのステップモータ及び減速機構を介して、
出力軸32,34と嵌合した車輪36,38を回転駆動
する。車輪36,38は外周にゴムが取り付けられてい
る。なお、車輪36,38の形状は円形に限られず、そ
の用途に応じて三角形、四角形等の種々の形状を取り得
る。
【0008】スペーサ39は、框体39aに対して電源
部16、回路部22及び駆動部28,30を支持してい
る。電源部16及び回路部22は一対の駆動部28,3
0の間であって、両者が重なるように配置されている。
従って、電源部16及び回路部22は全体の体積の割に
は面積を広くとれる。このため、電源部16においては
コンデンサや二次電池の内部抵抗を小さくできるので大
電流が効率良く取り出せ、回路部22においては複雑な
機能を有する大型のICチップの実装に有利である。更
に、駆動部28,30は相互に離れた位置に配置されて
いるので磁気的な干渉等がなくなる。マイクロロボット
本体10の底部には摺動部1,2が設けられており、ど
ちから一方が走行グランド3に接している。図1の実施
例においてはマイクロロボット本体10の重心Gは、車
輪36が走行グランド3と接する駆動点36aの鉛直方
向4に対して、わずかに図の左方(以後前方と呼ぶ)に
ある為、摺動部1が走行グランドに接している。
【0009】図4は走行グランド3が傾斜しておりロボ
ット本体10がその斜面を登る場合を示す説明図であ
る。ここでは、駆動部の登坂能力が限界に近いものとす
る。このような状況において、重心Gは鉛直方向3に対
して図右側(以下後方と呼ぶ)に位置し摺動部2が走行
グランド3に接している。ここで、登坂能力を向上させ
るには、駆動部のトルクを増すばかりでなく、摺動部の
摩擦抵抗を減らし、駆動点36aの摩擦力を増す必要が
ある。即ち、最も駆動力を必要とする登坂においては駆
動部の駆動力の反作用によりマイクロロボット本体10
の前方が持ち上がろうとする力と、重心と鉛直方向の関
係によると力を合わせた状態で、駆動点36aに全ての
重量がかかる重心の位置が良い。換言すれば、走行グラ
ンドが平らか下り坂である場合には、重心Gは鉛直方向
より前にあり、登坂能力の限界近傍で重心Gが鉛直方向
より後方にある構成、即ち、走行グランド3によっては
駆動点の鉛直方向3に対し重心Gが鎖交する位置関係に
ある事が好ましい。
【0010】図5及び図6は本発明の他の実施例に係る
ロボット本体の側面図及び底面図である。この実施例に
おいては充電とバランサのために触覚部18及び尾20
が設けられている。
【0011】この触覚部18及び尾20にはそれぞれ摺
動部18a,20aが設けられ前述の摺動部1,2と同
等の機能を有しているが、走行グランド3と接する位置
がロボット本体10の外部にある。このため、摺動部1
8a,18aにかかる力が少なく、摩擦抵抗が少ない
為、走行のロスが少ない。触覚部18及び尾20の端部
側には曲げ部18b,20bが設けられており、走行グ
ランドに対し滑らかに湾曲している。このような構成に
おいては、走行グランド3に大きな凹凸があっても摺動
しながら容易に走破することができる。
【0012】この触覚部18及び尾20は可撓性のみな
らず導電性をも備えており、少なくとも一方は、電気二
重層コンデンサや二次電池等からなる電源部16に導通
している。この様な構成においては、触覚部18又は尾
20の突起部を介して電源部16を充電できるため、取
り扱いが容易であるばかりでなく、可撓性があるので、
応力が集中することがなく破壊されにくい。
【0013】図7は本発明のマイクロロボットの車輪3
4,36の側面の部分拡大図である。外周部に凹部3
5、凸部37を設け、ゴムやプラスチックなどの高摩擦
剤35a,37aを添付している。この様な構成におい
てては、高摩擦剤35a,37aが硬化性を有する液状
であれば、表面張力により図示の形状で硬化するため、
走行グランドに対し、高摩擦剤37aの部分のみが接す
る。従って、マイクロロボットの荷重が集中し高摩擦剤
37aが弾性変化し易くなり、大きな摩擦抵抗が得ら
れ、登坂能力が向上する。なお、凹凸の形状は本実施例
に限定するものではなく、車輪に替えてアーム等を用い
た場合においても同様に接触部に高摩擦剤を添付すれば
良い。
【0014】図8は回路部22の詳細を示したブロック
図である。ALU、各種のレジスタ等で構成されたCP
Uコア40には、プログラムが格納されているROM4
2、そのROM42のアドレスデコーダ44、各種デー
タが格納されるRAM46、及びそのRAM46のアド
レスデコーダ48が接続されている。水晶振動子50は
発振器52に接続され、発振器52の発振信号はCPU
コア40にクロック信号として供給される。入出力制御
回路54にはセンサ12,14の出力が入力し、それは
CPUコア40に出力される。電圧調整器56は電源部
16の電圧を回路部22に安定して供給するためのもの
である。モータ駆動制御回路58はCPUコア40との
間で制御信号の授受を行い、モータ駆動回路60,62
を介してステップモータ64,66を制御する。以上の
各回路等の電源電圧は電源部16から供給されている。
【0015】なお、ステップモータ64は駆動部30に
内蔵されており、ロボット本体10の右側に配置されて
いるので、後述する図面のフローチャートにおいてはR
モータと記述し、また、ステップモータ66は駆動部2
8に内蔵されており、ロボット本体10の左側に配置さ
れているので同様にしてLモータと記述する。
【0016】図9はセンサ12の回路図である。センサ
12はホトトランジスタ12aから構成されており、こ
のホトトランジスタ12aのエミッタに直列にプルダウ
ン抵抗26が接続されている。ホトトランジスタ12b
のエミッタから受光出力が取り出され、受光出力は入出
力制御回路54にて波形整形されてCPUコア40に出
力される。この回路図はセンサ12の例であるが、セン
サ14も全く同一の構成からなっている。
【0017】図10は駆動部30の平面図であり、図1
1はその展開図である。ステップモータ64は励磁コイ
ル68及び、マグネットからなるロータ70を有し、電
子時計において用いられる電磁式2極ステップモータが
この実施例においては用いられている。ロータ70はピ
ニオン72を駆動し、ピニオン72はギヤを介してピニ
オン74を駆動し、ピニオン74はギヤを介してピニオ
ン76を駆動し、このようにして減速されたピニオン7
6は車輪38を回転駆動する。この図6及び図7の機構
は電子時計の機構を適用したものである。駆動部28の
機構も図6及び図7に示された機構と同一である。ステ
ップモータ64,66は、図6及び図7に示すように、
高速回転させたものを減速させて車輪を回転駆動するよ
うにしているので駆動部30,28の小形化が図られて
いる。更に、励磁コイル68がロータ70から離れた位
置に設けられいるので、この点においても駆動部30,
28の薄形化・小形化が図られている。
【0018】図12は上述の実施例のロボットの基本動
作例を示したタイミングチャートである。センサ12,
14に光が入射しないとその出力は0Vであるが、入射
するとその光量に応じた電圧を出力する。その電圧は入
出力制御回路54において所望のスレッショルド電圧で
波形成形され、CPUコア40に入力し、モータ駆動制
御回路58は駆動回路64,66を介してステップモー
タ64,66に正、逆に交互に駆動パルスを供給する。
従って、センサ12が受光している区間S1はステップ
モータ64が駆動し、車輪38が回転駆動される。セン
サ14が受光している区間S2はステップモータ66が
駆動し、車輪36が回転駆動される。双方のセンサ1
2,14が受光している区間Wではステップモータ6
4,66が駆動し、車輪38,36が回転駆動される。
【0019】従って、最も単純な駆動例として、光源か
らの光が視野A1にあると(但し視野A3を除く)光セ
ンサ12はそれを受光し、ステップモータ64がその受
光出力に応じてが車輪38をに回転させる。このとき、
車輪36は停止状態になっているので、ロボット本体1
0は全体が左の方向に向かって旋回移動することにな
る。また、光源からの光が視野A2にあると(但し視野
A3を除く)光センサ14はそれを受光し、ステップモ
ータ66はその受光出力に応じて車輪36を回転させ
る。このとき、車輪38は停止状態になっているので、
ロボット本体10は全体が右方向に向かって旋回移動す
ることになる。更に、光源からの光が視野A3にあると
光センサ12,14はそれを受光し、ステップモータ6
4,66はその受光出力に応じて車輪38,36を回転
駆動させ、ロボット本体10は真っ直ぐ移動することに
なる。ロボット本体10はこのようにして制御されるこ
とにより光源に向かって移動することになる。
【0020】尚、本実施例においては、センサの位置と
視野の方向に対して動く駆動部の配置は一つの組み合わ
せを示した本実施例に限定するものではない。
【0021】ところで、上記の動作説明においては受光
センサ12,14が受光したときには一定の速度で駆動
する場合の例について説明したが、駆動開始時には加速
度をつけて駆動した方が駆動力が高まる。
【0022】図13は駆動開始時に加速制御する場合の
基本動作を示すフローチャートであるある。まず、CP
Uコア40はステップモータ64の駆動パルスのクロッ
ク周波数Rcを16Hzに設定し(S1)、次にそ駆動パル
スを計数するカウンタの値Rcをリセットする(S2)。次
に、センサ12からの受光出力があるかどうかを判断し
(S3)、受光出力があった場合には、上記のクロック周波
数Rcの駆動パルスを1パルス供給してステップモータ
64を駆動し、そのときのパルスを計数する(S4)。その
計数値Rnが所定値例えば15であるかどうかを判断し
(S5)、15になっていなければ上述の処理(S3),(S4)を
繰り返す。
【0023】クロック周波数Rc(=16Hz)の駆動
パルスで15パルス分駆動すると、次に、駆動パルスの
クロック周波数Rcが128Hz(最大値)に達してい
るかどうかを判断し、その値に達していない場合には、
駆動パルスのクロック周波数Rcを例えば32Hzに設
定して(S7)、上述の処理を同様に繰り返す。そして、駆
動パルスのクロック周波数Rcが128Hz(最大値)
に達すると(S6)、それ以後はその周波数の駆動パルスで
駆動する。センサ12の受光出力がなくなると(S3)、ス
テップモータ64を停止する(S8)。
【0024】このフローチャートはセンサ12(Lセン
サ)とステップモータ64(Rモータ)との関係を示し
たものであるが、センサ14(Rセンサ)とステップモ
ータ66(Lモータ)との関係も全く同様である。
【0025】ところで、図13のフローチャートは理解
を容易にするために、センサ12とセンサ14と関係を
述べなかったが、例えばセンサ14が受光状態にあって
ステップモータ66が駆動され、ロボット本体10が光
源の方に向ていくと、センサ12も受光状態になる。こ
のように場合にはセンサ12によって駆動されるステッ
プモータ64の駆動状態をステップモータ66の駆動状
態に一致させる必要がある。このように駆動状態を位置
させなければ、ロボット本体10が光源の方に向いた時
点で直線移動ができなくなる。つまり旋回移動から直線
移動への移行が円滑に行われなくなる。
【0026】図14は上記の点を考慮した制御のフロー
チャートである。上述の場合と同様に、CPUコア40
はステップモータ64の駆動パルスのクロック周波数R
cを16Hzに設定し(S1)、次にその駆動パルスの数を
計数するカウンタの値Rcをリセットする(S2)。次に、
もう一方の側のセンサ14の受光出力があるかどうかを
判断する(S2a) 。センサ14の受光出力があった場合に
は、センサ14の側の制御系の駆動パルスのクロック周
波数Lc及びカウンタの値Lnをセンサ12側の駆動パ
ルスのクロック周波数Rc及びカウンタの値Rnとして
初期設定する(S2b) 。このようにして設定した後には、
図9のフローチャートと同様に処理される。なお、この
フローチャートもセンサ12の制御系についての動作を
示すものであるが、センサ14の制御系においても同様
である。
【0027】つまり、駆動開始時に他のセンサの制御系
が駆動状態にあるとその状態を初期値として取り込んで
始動するようにしたので、一方のセンサにのみが受光し
た場合には加速しながら方向を変え、そして両方のセン
サが受光するようになるとその瞬間に両制御系を同じ駆
動状態にさせて直進させる。従って、旋回移動から直線
移動への移行が円滑に行われ、光に対する応答性が向上
する。
【0028】図15は駆動パルスの波形図である。図1
3及び図14のフローチャートにおいて示したように駆
動開始時に加速する場合に駆動力を増すためには、例え
ば16Hzのクロック周波数の場合にはそのパルス幅を
7.8msecとしそのパルス幅を大きくとり、周波数
が高くなるに従ってそのパルス幅は小さくてすむので、
32Hzのクロック周波数の場合にはそのパルス幅を
6.3msec、64Hzのクロック周波数の場合には
そのパルス幅を5.9msec、128Hzのクロック
周波数の場合にはそのパルス幅を3.9msecとす
る。このようにすることにより必要な駆動力に応じた駆
動パルスを供給することができ、合理的な駆動が可能に
なる。
【0029】図16は障害物を回避する場合の処理を示
すフローチャートであり、図17はその回避動作の説明
図である。ここでは図示を省略するが、ロボット本体1
0の前部に、超音波センサ、渦電流センサ、若しくは接
触センサ又はこれらの組み合わせからなる障害物センサ
を設けるものとする。
【0030】まず、その障害物センサにより障害物があ
るかどうかを判断する(S11) 。障害物がなければそのま
ま作業を続ける(又はそのまま進む)(S12) 、障害物が
あれば、ステップモータ64又は66を逆転する(S13)
。その状態を所定時間例えば5秒間続ける(S14) 。こ
の時間は方向変換するに必要な時間であればよいのでこ
の時間に限定されるものではなく、また、移動距離を設
定してもよい。その後再びその障害物センサにより障害
物があるかどうかを判断する(S11) 。このような処理を
繰り返すことにより障害物があった場合には方向を変換
して回避するようにしている。
【0031】図18は衝突をステップモータの誘起電圧
により検出し、そして障害物を回避する場合の処理を示
すフローチャートであり、図19はその回避動作の説明
図である。ステップモータ64,66を駆動し(S21) 、
その状態でステップモータ64が回転しているかどうか
を検出し(S22) 、回転していれば次にステップモータ6
6が回転しているかどうかを検出する(S23) 。ステップ
モータ66も回転していれば障害物はないものとして作
業を続ける(S24) 。なお、ステップモータ64,66の
回転の有無の検出方法はモータが回転すると励磁コイル
68に誘起する電圧は大きいが、回転していないと小さ
いことを利用する。
【0032】図20はステップモータの回転の有無を検
出する方法を示したタイミングチャートである。図示の
ように、ステップモータが回転状態にあるときは、駆動
パルスが印加された後にロータ70が回転すると、ロー
タ70の回転に伴って誘起電圧が励磁コイル68に誘起
され、誘起電流が流れる。その誘起電流の大きさを例え
ばコンパレータにより検出することにより回転状態を把
握することができる。ステップモータが回転状態にない
ときは、駆動パルスが印加された後にロータ70が回転
せず、従って誘起電圧が励磁コイル68に誘起されず、
誘起電流が流れない。これにより回転状態にないことを
把握することができる。
【0033】ステップモータ64の回転を検出した際に
回転していないものと判断された場合には(S22) 、ステ
ップモータ64,66の駆動を停止し(S25) 、ステップ
モータ64,66を逆転する(S26) 。その逆転駆動状態
を例えば5秒間継続し(S27)、次に回転されていないと
判断されたステップモータ64を再び駆動し(S28) 、そ
の状態を例えば5秒間継続する(S29) 。その後最初の処
理(S21) に戻る。また、ステップモータ66の回転を検
出した際に回転していないものと判断された場合には(S
23) 、ステップモータ64,66の駆動を停止し(S30)
、ステップモータ64,66を逆転する(S31) 。その
逆転駆動状態を例えば5秒間継続し(S32)、再びステッ
プモータ66を駆動し(S33) 、その状態を5秒間継続す
る(S29) 。その後最初の処理(S21) に戻る。
【0034】以上のようにしてステップモータ64,6
6の回転の有無を検出して回転していなければその駆動
を一旦停止した後に逆転し、次に、回転していないと判
断されたステップモータを再び回転させるようにしてい
る。例えばロボット本体10が壁に衝突してステップモ
ータ66が回転していない状態が発生すると、ステップ
モータ64,66の駆動を一旦停止した後に逆転して後
退させ、その後ステップモータ66を駆動して方向を変
換する。その後ステップモータ64,66を駆動して直
進させるようにしているので、障害物を回避して進むこ
とができる。
【0035】なお、図18のフローチャートにおいては
ステップモータ64,66の双方を駆動している状態下
における障害物の回避について説明したが、いずれか一
方のみを駆動している場合についても同様に処理され
る。例えばステップモータ64が駆動している場合に
は、図18において処理(S21) においてステップモータ
64を駆動し、その後は処理(S22) 、処理(S25) 〜(S2
9) を行うことにより対処できる。ステップモータ66
を駆動している場合も同様であり、図18において処理
(S21) においてステップモータ66を駆動し、その後は
処理(S23) 、処理(S30) 〜(S33) ,(S29) を行うことに
より対処できる。
【0036】図22〜図23は本発明の他の実施例に係
るマイクロロボットの正面、側面及び背面をそれぞれ示
した図である。ロボット本体の前部にはセンサ82a〜
82dが設けられ、後部にはスクリューが84a〜84
dが設けられており、液体中で駆動できるように構成さ
れている。スクリュー84a〜84dが左右上下に4個
設けられておりそれぞれステップモータにより駆動され
るので、ロボット本体80を左右方向に制御ができるの
は勿論、上下方向にも制御できる。なお、図1又は図5
のロボットはモータが2個しかないので同一のタイミン
グで各モータに駆動パルスを供給するが、この実施例に
おいてはスクリュー84a〜84dが4個設けられてい
るのでそれを駆動するステップモータも4個必要にな
り、これらを同一のタイミングの駆動パルスで駆動した
のでは電源部16の消耗が激しくなるので図24に示す
回路によりそのタイミングをずらしている。
【0037】図24はモータ駆動回路の周辺の回路を示
したブロック図である。この回路図においては、図8の
モータ駆動回路60,62の他にモータ駆動回路86,
88を設け、これらの駆動回路はステップモータ64,
66,90,92を駆動する。そして、ステップモータ
64,66,90,92はスクリュー84a〜84dを
回転駆動する。この実施例においては、更にモータ駆動
回路60,62,86,88の位相を制御する位相差回
路94〜100を設けており、各位相差回路94〜10
0の位相調整角を異ならせて、モータ駆動回路60,6
2,86,88から同一のタイミングで駆動パルスが出
力しないようにしている。
【0038】なお、上述の実施例においてはセンサによ
り光を検出してその方向に進む例について説明したが、
検出の対象は光だけでなく、磁気、熱(赤外線)、音、
電磁波等であってもよい。また、検出対象物に進むので
はなくそれから逃げるように制御することもできる。そ
の場合には図1又は図5の実施例においてはセンサ12
のオフによりステップモータ64を駆動し、そして車輪
38を駆動する。センサ14のオフによりステップモー
タ66を駆動し、そして車輪36を駆動する。センサ1
2,14の双方がオンのときにはステップモータ64,
66を逆転駆動し、そして車輪38,36を反転駆動す
ることににより、ロボット本体10を後退又は退避させ
る。更に、2種類以上の検出対象物を用意し、一方の検
出対象物に対してはそれに向かって制御し、他方の検出
対象物に対してはそれから逃げるように制御すれば、き
め細かな制御が可能になる。この制御は図21〜図23
のロボット本体100にも勿論適用できる。
【0039】ロボット本体の移動方向は光等の検出対象
物を基準とするだけでなく、例えば移動軌跡を予めプロ
グラムしておいて、それに従って制御するようにしても
よい。また、外部から司令を与えてその移動軌跡を制御
してもよい。更に、上述の各制御を適宜組み合わせつ
つ、且つ学習機能を持たせて制御するようにしてもよ
い。
【0040】図25は本発明の他の実施例のマイクロロ
ボットの上面図である。ロボット本体10の正面部には
図示のように1対の方向制御センサ12,14が設けら
れているが、この他にロボット本体10の上部には図示
のように作業制御用センサ15が設けられており、後述
するように、この作業制御用センサ15を介して外部か
らの作業指令を受ける。なお、このロボット本体10の
底面図は図6の実施例と同様である。
【0041】図26は図25の実施例の回路部22の詳
細を示したブロック図である。ALU、各種のレジスタ
等で構成されたCPUコア40には、プログラムが格納
されているROM42、そのROM42のアドレスデコ
ーダ44、各種データが格納されるRAM46、及びそ
のRAM46のアドレスデコーダ48が接続されてい
る。水晶振動子50は発振器52に接続され、発振器5
2の発振信号はCPUコア40にクロック信号として供
給される。入出力制御回路54には方向制御用センサ1
2,14及び作業制御用センサ15の出力が入力し、そ
れはCPUコア40に出力される。モータ駆動制御回路
58はCPUコア40との間で制御信号の授受を行い、
モータ駆動回路60,62を介してステップモータ6
4,66を制御すると共に、アクチュエータ駆動回路6
3を介して作業用アクチュエータ67を制御する。
【0042】なお、ステップモータ64は駆動部30に
内蔵されており、ロボット本体10の右側に配置されて
いるので、後述する図面のフローチャートにおいてはR
モータと記述し、また、ステップモータ66は駆動部2
8に内蔵されており、ロボット本体10の左側に配置さ
れているので同様にしてLモータと記述する。
【0043】図27は図26の回路部の制御動作を示す
フローチャートである。方向制御用センサ12,14に
より発光しているターゲットに向って移動し、操作者の
指示により作業用センサ15がその指示を受信して所定
の作業をする。
【0044】まず、CPUコア40は方向制御用センサ
12が受光してオンになっているかどうかを判断し(S4
1) 、オンになっていれば光源は左側にあるものとして
ステップモータ64を駆動して車輪38を回転駆動し、
左側に旋回する(S42) 。また、方向制御用センサ12が
オフになっていれば(S41) 、ステップモータ64の駆動
を停止する(S43) 。次に、方向制御用センサ14が受光
してオンになっているかどうかを判断し(S44) 、オンに
なっていなけばステップモータ66の駆動を停止する(S
45) 。以上の処理を繰り返して方向制御用センサ14が
オンになると(S44) 、ステップモータ66を駆動する(S
47) 。このように動作することによりロボット本体10
は光源に向かって移動し、次に、作業制御用センサ15
が受光しているかどうかを判断し(S47) 、作業制御用セ
ンサ15が受光していない状態では上述の動作を繰り返
して前進する。作業制御用センサ15が受光してオンに
なっていると、アクチュエータ駆動動回路63により作
業用アクチュエータ67を制御して所望の作業をする(S
48) 。
【0045】図28は図25及び図26において作業制
御用センサ15を装備しなかった場合のの動作を示すフ
ローチャートである。この実施例においても、まず、C
PUコア40は方向制御用センサ12が受光してオンに
なっているかどうかを判断し(S51) 、オンになっていれ
ば光源は左側にあるものとしてステップモータ64を駆
動して車輪38を回転駆動し、左側に旋回する(S52) 。
また、方向制御用センサ12がオフになっていれば(S5
1) 、ステップモータ64の駆動を停止する(S53) 。次
に、方向制御用センサ14が受光してオンになっている
かどうかを判断し(S54) 、オンになっていなけばステッ
プモータ66の駆動を停止する(S55) 。以上の処理を繰
り返して方向制御用センサ14がオンなると(S54) 、ス
テップモータ66を駆動する(S57) 。このように動作す
ることによりロボット本体10は光源に向かって移動
し、次に、ステップモータ64,66が回転しているか
どうかを判断し(S57) 、ステップモータ64,66が回
転している状態では上述の動作を繰り返して前進する。
ロボット本体10が所定の個所に到達して衝突するとス
テップモータ64,66がその瞬間回転しなくなるの
で、その回転しないことをもって所定の位置に到達した
ものと見なして、次に、アクチュエータ駆動動回路63
により作業用アクチュエータ67を制御して所望の作業
をする(S58) 。
【0046】なお、ステップモータ64,66が回転し
ているかどうかの判断は次のようにしてなされる。ステ
ップモータが回転状態にあるときには駆動パルスが励磁
コイル68に供給された後にロータ70が回転し、その
ロータ70の回転に伴って誘起電圧が励磁コイル68に
誘起され、誘導電流が流れる。その誘導電流の大きさを
コンパレータ等により検出することにより回転状態にあ
ることが検出される。ステップモータが回転状態にない
ときには、駆動パルスが供給された後にロータ70が回
転せず、従って誘起電圧が励磁コイル68に誘起されな
い。これにより回転状態にないことが検出される。
【0047】図29は回路部22の他の実施例の詳細を
ブロック図である。この実施例においてはセンサとし
て、受信センサ102、発信素子104及び検出素子1
06を入出力制御回路54に接続している。図30はそ
のロボット本体10の上面図であり、受信センサ102
及び発信素子104が図示の位置に配置されている。こ
の実施例においては受信センサ102により移動の指令
と作業の指令とを受けるようにしており、例えば赤外線
を利用してその指令(直進指令、右折指令、左折指令、
後退指令、作業指令等)に応じたパターンのパルス信号
等を受光センサ102に向けて出力する。検出素子10
6は例えばイメージセンサ、触覚センサ等から構成され
ており、検出素子106で検出された情報は発信素子1
04を用いて操作側に伝えられる。
【0048】図31は図29の回路部の制御動作を示す
フローチャートである。まず、受信センサ102が直進
指令を操作側から受けるとCPUコア40はそれを判断
して(S61) 、ステップモータ64,66を駆動し直進す
る(S62) 。受信センサ102が右折指令を操作側から受
けるとCPUコア40はそれを判断して(S63) 、ステッ
プモータ66を駆動し右折する(S64) 。受信センサ10
2が左折指令を操作側から受けるとCPUコア40はそ
れを判断して(S65) 、ステップモータ64を駆動し左折
する(S66) 。受信センサ102が後退指令を操作側から
受けるとCPUコア40はそれを判断して(S67) 、ステ
ップモータ64,66を逆回転駆動してロボット本体1
0を後退させる(S68) 。いずれの移動制御指令もなかっ
た場合にはステップモータ64,66の駆動を停止させ
る(S69) 。次に、CPUコア40は作業指令が入力され
ているかどうかを判断する(S70) 。作業指令が入力され
ていない場合にはそのまま終了するが、作業指令が入力
されている場合にはアクチュエータ駆動回路63により
作業用アクチュエータ67を制御して所望の作業を行う
(S71) 。その後、CPUコア40は受信センサ102を
介して発信指令が入力しているかどうかを判断し(S72)
、発信指令が入力している場合には例えば検出素子1
06により検出された情報を符号化して発信素子104
を介して操作側に送信する(S73) 。以上の処理がサイク
リックに繰り返される。
【0049】ところで、上述の作業としては各種の作業
が挙げられるが、その例を示すと次のとおりである。 (1) マイクロポンプにより薬液の吐出。 (2) 温度、圧力、成分、画像等のセンシング。 (3) ハンドによる作業(例えばパーツ等の運搬)。 (4) データの記憶・送信。 (5) マイクロロボット自体の作用(例えば穴埋め、自爆
による加工、種々の機能をもったロボットが集積して働
く)。 (6) サンプルの摂取、投棄。
【0050】図32は本発明のマイクロロボットを内視
鏡に適用した例を示す断面図である。この装置において
は、回路部22により制御されるプランジャ110を有
し、このプランジャ110はその先端部に設けられたピ
ストン112を駆動する。マイクロポンプ114はプラ
ンジャ110及びピストン112から構成されており、
このピストン112の移動により薬液116はノズル1
18を介して管内に吐出される。このロボットの外周側
には光起電力素子120が取り付けられている。発光部
からの光が光ファイバ122により導かれミラー124
で反射し、それは更に管内壁126で反射して今までと
は逆の経路で受光部に導かれ、内視鏡としての機能を果
たす。この管内壁126で反射した光の一部は光起電素
子120にも入力し、回路部22の電源部(図示せず)
を充電する。なお、この実施例の構成は、図25及び図
26に記載された実施例とその基本的な考え方は同一で
あるが、センサ12,14、車輪36,38、ステッッ
プモータ64,66等の部材が不要になっている。
【0051】この実施例においては、回路部22にはデ
コーダを内蔵しており、そのデコーダは光起電力素子1
20の出力が接続される電源部に並列接続され、充電電
流に含まれる制御信号を取り出して解析する。従って、
この実施例においては、内視鏡として管内を観察しなが
ら所望の位置で、作業指令を光ファイバ122を介して
操作側から供給し、回路部22はそれを光起電素子12
0を介して取り込み、プランジャ110を駆動して薬液
124をノズル118から吐出する。
【0052】図33は本発明の他の実施例に係るマイク
ロロボットの底面図であり、図34はその側面図であ
る。この実施例のマイクロロボットは、図25に示され
るロボット本体にマイクロポンプ130を内蔵させ、前
面部にノズル132を設けたものである。この実施例に
おいては、例えば図27のフローチャートの作業(S4
8)、図28のフローチャートの作業(S58) 及び図31の
フローチャートの作業(S71) において、マイクロポンプ
130を駆動してノズル132から薬液を吐出する。
【0053】図35は本発明の他の実施例に係るマイク
ロロボットの側面図であり、図36はその底面図であ
る。この実施例のマイクロロボットは、図25に示され
るロボット本体10にハンド機構を設けたものである。
ロボット本体10の上部に上モータユニット140が設
けられ、それは上ピニオン142を回転させ、上ピニオ
ン142は上ギヤ144と係合して、軸152に回転自
在に支持されている上アーム146を駆動する。ロボッ
ト本体10の下部に下モータユニット148が設けら
れ、それは下ピニオン149を回転させ、下ピニオン1
49は下ギヤ150と係合し、軸152に回転自在に支
持されている下アーム154を駆動する。この上アーム
146及び下アーム154はハンド156を構成してい
る。
【0054】図37は図35及び図36の実施例のマイ
クロロボットの回路部22の詳細を示したブロック図で
ある。この実施例は図26の回路図と基本的に同一であ
るが、上モータ駆動回路160及び下モータ駆動回路1
62が設けられている。上モータ駆動回路160は上モ
ータユニット140に内蔵している上モータ164を駆
動制御し、下モータ駆動回路162は下モータユニット
148に内蔵している下モータ166を駆動制御する。
なお、上モータ164及び下モータ166はステップモ
ータで構成されいるのが望ましく、そのようにした場合
には上モータ164と下モータ166とを同期して駆動
するのが容易になる。
【0055】図38は図35〜図37の実施例のマイク
ロロボットの制御動作を示すフローチャートである。ま
ず、作業制御用センサ15が制御指令を受けると、CP
Uコア40はその指令がア−ムを上げる指令であるかど
うかを判断する(S81) 。その指令がア−ムを上げる指令
であった場合には上モータ駆動回路160により上モー
タ164を反時計方向に回転させる(S82) 。これにより
上アーム146は時計方向に回動する。次に、下モータ
駆動回路162により下モータ166を反時計方向に回
転させる(S83) 。これにより下アーム154は時計方向
に回動する。このように上アーム146及び下アーム1
54を共に時計方向に回転させることによりハンド15
6は図39に示されるように上がる。
【0056】また、CPUコア40がア−ムを下げると
いう指令を受け取ると(S84) 、上モータ駆動回路160
により上モータ164を時計方向に回転させる(S85) 。
これにより上アーム146は反時計方向に回動する。次
に、下モータ駆動回路162により下モータ166を時
計方向に回転させる(S86) 。これにより下アーム154
は反時計方向に回動する。このように上アーム146及
び下アーム154を共に反時計方向に回転させることに
よりハンド156は下がる。
【0057】また、CPUコア40がア−ムを開くとい
う指令を受け取ると(S87) 、上モータ駆動回路160に
より上モータ164を反時計方向に回転させる(S88) 。
これにより上アーム146は時計方向に回動する。次
に、下モータ駆動回路162により下モータ166を時
計方向に回転させる(S86) 。これにより下アーム154
は反時計方向に回動する。このように上アーム146を
時計方向に回転させ、下アーム154を反時計方向に回
転させることにより、上アーム146と下アーム154
とは図40に示されるように開く。
【0058】また、CPUコア40がア−ムを閉じると
いう指令を受け取ると(S90) 、上モータ駆動回路160
により上モータ164を時計方向に回転させる(S91) 。
これにより上アーム146は反時計方向に回動する。次
に、下モータ駆動回路162により下モータ166を反
時計方向に回転させる(S92) 。これにより下アーム15
4は時計方向に回動する。このように上アーム146と
下アーム154とを互いに接近するように制御すること
により、上アーム146と下アーム154とは閉じる。
【0059】図41は本発明の他の実施例に係るマイク
ロロボットの概念図であり、図42はその側面図であ
る。ロボット本体10は図示のように作業用モータ20
0を内蔵しており、この作業用モータ200はモータス
テータ202とロータ204とから構成されている。こ
のロボット本体10は非磁性管206内に配置されてお
り、この非磁性管206には液が入っているものとす
る。非磁性管206の外側にはコイルステータ208が
配置され、コイルステータ208にはコイル210が巻
回されている。
【0060】図43は作業モータ200の詳細を示した
図である。モータステータ202には内周部に一対の内
ノッチ202aが設けられ、外周部に一対の外ノッチ2
02bが設けられており、内ノッチ202aの位置と外
ノッチ202bの位置とは図示のように周方向にずれて
いる。ロータ204はマグネットから構成されており、
N極とS極の2極に着磁されている。外部からの磁界が
かけられると、図示のように磁束212がモータステー
タ202内を通る。
【0061】図43〜46は作業モータ200の動作原
理を示す図である。図44は磁界が外部から加えられて
いない状態を示した図である。この状態ではロータ20
4のN極とS極との境界点が内ノッチ202aに対向し
て安定している。次に、磁界を図45のようにかける
と、ロータ204は回転するが、外ノッチ202bの部
分のモータステータ202の部分は狭くなっているの
で、強い磁界が加わると磁気飽和し、この部分での磁界
は弱くなるので、ロータ204の前記の境界点は外ノッ
チ202bの部分で安定する。その後、磁界を外部から
加えるのを停止すると、図46に示すように、ロータ2
04の前記境界点が内ノッチ202aに対向して安定す
る。このようにして図44から図46にかけてロータ2
04は半回転していることが分かる。次に、磁界を反対
方向から供給すると、ロータ204は更に半回転する。
このように磁界を交互に加えることによりロータ204
は連続的に回転することになる。なお、上記の説明は半
時計方向に回転させる場合の例であるが、時計方向にも
同様にして回転させることができる。また、このモータ
の動作原理自体は上述の実施例のステップモータ64,
66等にも適用される。
【0062】作業用モータ200の動作原理が明らかに
なったところで、次に図41及び図42の装置の動作説
明をする。コイル210に正・負の励磁電流を供給する
と、コイルステータ208にそれに対応した磁束が発生
し、その磁束は非磁性管206を通ってモータステータ
202に至り、上述の動作原理によりロータ204が回
転する。そのロータ204の回転によりマイクロポンプ
として機能させたり、図示しないスクリューを回転させ
て推進したり或いは液体の流れを作ったりすることがで
きる。或いは図示しないカッターを回転させて目的とす
る部分を削除したりすることもできる。
【0063】特にこの実施例においてはコイルステータ
208を非磁性管206の長さ方向に移動すると、その
磁界による磁力により作業用モータ200それ自体もそ
の移動に沿って移動する。従って、外部から磁界を加え
ることによりマイクロロボット本体10の位置を制御す
ることができる。更に、外部から磁界を加えることによ
り作業用モータ200を駆動することができるので、マ
イクロロボット本体10には作業用モータ200を駆動
するエネルギーを保存する手段(蓄電池)を必要としな
い。なお、コイルステータ208は1個ではなく、非磁
性管206の長さ方向に沿って複数個設けて、複数のロ
ボット本体10を順次駆動させるようにしてもよい。ま
た、コイル210は単相である必要はなく、3相等の多
相コイルによって構成してもよい。その場合にはモータ
ステ−タ202等もそれに対応した構成にする。
【0064】なお、上述の実施例のステップモータは図
41の実施例を除いて、超音波モータ等によってもよ
い。また、必要に応じて上述の各実施例の要素を適宜組
み合わせてマイクロロボットを構成してもよい。次に、
電源16に対する充電機構について説明する。 図47
は電磁誘導による充電機構を付加した回路部22の詳細
を示したブロック図である。モータ駆動回路62の充電
回路の出力が電源部16に接続され、この電源部16に
は電圧調整器56が接続されている。この電圧調整器5
6は昇圧回路300と電圧リミッター302とから構成
されている。
【0065】図48はこの実施例のモータ駆動回路62
の詳細を示す回路図である。モータドライバ304,3
06,308,310は励磁コイル68に対して図示の
ようにH接続され、そして、各ドライバには並列に、且
つ逆方向にダイオード312,314,316,318
が接続さている。また、交流磁界を検出するためのスイ
ッチ320,322が励磁コイル68の両端に接続さ
れ、これらのスイッチ320,322が閉成されると、
励磁コイル68に対して閉回路が形成される。また、励
磁コイル68の両端は磁界検出用インバータ324,3
26に導かれ、その出力はオア回路328を介してモー
タ駆動制御回路58に導かれる。定常的にはドライバ3
04,310とドライバ308,306とが交互に駆動
され励磁コイル68に励磁電流が供給されてステップモ
ータ66が駆動されるが、充電動作時には全ドライバ3
04,306,308,310をオフにして、後述する
充電スタンドの充電コイルからの電磁誘導を励磁コイル
68が受けると、誘起電圧がダイオード312,31
4,316,318により整流されて電源部16に導か
れて充電動作をする。なお、ドライバ304,306,
308,310が図示のようにFETにより構成されて
いてそれに等価的に含まれるダイオードが十分機能する
場合には外付けのダイオード312,314,316,
318を省略することもできる。
【0066】図49は電源部16を構成している電気二
重層コンデンサ334の放電特性であり、図50は電圧
調整器56の詳細を示す回路説明図である。図50にお
いては、高容量コンデンサ334及びリミッタースイッ
チ330を有し、更にもう1つの電源としてコンデンサ
360を有している。コンデンサ334からコンデンサ
360へその電圧を昇圧しながら充電する手段が破線1
35で囲まれた部分に示されている。コンデンサ334
からコンデンサ360へ昇圧しながら充電する手段33
5はコンデンサ340,350とスイッチ336,33
8,342,344,346,348,352とから構
成されている。コンデンサ360から制御部22の各部
に電源電圧が供給されている。検出器332はコンデン
サ334の電圧を検出する。
【0067】次に図50の回路の動作を説明する。大容
量コンデンサ334がフル充電された後にその電圧が
1.2V以上の時はコンデンサ334とコンデンサ36
0とは同じ電圧である。コンデンサ334の電圧が1.
2V〜0.8Vの時は昇圧手段335により1.5倍に
昇圧してコンデンサ360へ充電する。この動作は図4
9のt1 〜t3 の区間である。従って、この時のコンデ
ンサ360の電圧は1.8V〜1.2Vとなる。コンデ
ンサ334の電圧が0.8V〜0.6Vの時は昇圧手段
335により2倍に昇圧されコンデンサ360に充電さ
れる。この動作図49のt3 〜t4 の区間である。この
時のコンデンサ360の電圧は1.6V〜1.2Vとな
る。
【0068】コンデンサ334の電圧が0.6以下の時
は昇圧手段335により3倍に昇圧してコンデンサ36
0に充電する。この動作は図49のt4 以降である。こ
の状態を示したのが図49である。実線で示した電圧が
図50のコンデンサ360の電圧であり破線で示した電
圧がコンデンサ334の電圧である。
【0069】次に昇圧手段335の動作を説明する。昇
圧する時、まずコンデンサ334からコンデンサ34
0,350に充電しそれからコンデンサ334,34
0,350によりコンデンサ360を充電する。即ち図
51〜図53に示す動作をくり返す事により昇圧充電が
可能となる。 1.5倍昇圧の時は図51の(A)、(B) 2.0倍昇圧の時は図52の(A)、(B) 3.0倍昇圧の時は図53の(A)、(B)に示してい
る。
【0070】これらの切換は図50のスイッチ336,
338,342,344,346,348,352のス
イッチングにより実行される。
【0071】以上述べたようにこの実施例によれば動作
可能な時間を、図49において、t2 時間からt5 時間
まで伸ばしている。また、コンデンサ334の電圧で言
えば従来0.9Vらか1.8Vの間でしか使えなかった
ものが、本実施例によれば0.3Vから1.8Vまで使
うことができ、コンデンサ334に蓄えられたエネルギ
ーが有効に使われていることが分る。
【0072】また、この実施例では昇圧手段335が
1.5倍、2.0倍、3.0倍の3種類の昇圧手段を有
し、それを電圧検出部332による電圧信号により切換
えて使っているが、本発明はこの3種に限定されるもの
ではなく、1種類でも又多種類用意してもよく又倍率も
さまざま考えられる。また、電圧の検出を本実施例では
コンデンサ334の電圧を検出している(1.8,1.
2,0.8,0.6V)がコンデンサ360の電圧を検
出して(1.8V,1.2V)、昇圧手段335の内容
と比較して昇圧状態を決めることも勿論可能である。こ
の方法は検出電圧が少なくて良いという利点がある。
【0073】図54は上述のマイクロロボットに適用さ
れる充電スタンドの斜視図である。図示のように、例え
ば赤外線を放射する信号発生装置370の近傍にはエネ
ルギー供給装置372が設置されており、エネルギー供
給装置372の上部には充電エリア374が形成されて
いる。図55はエネルギー供給装置372の構成を示す
ブロック図である。発振器376の出力は増幅器378
により増幅されて充電コイル380を励磁する。この充
電コイル380の励磁電流の周波数はステップモータの
追随可能な周波数よりも高い周波数に設定しておく。
【0074】図56は自動充電時の動作を示すフローチ
ャートである。CPUコア40は電源部16の電圧値を
取り込み、それが所定の基準電圧より高いかどうかを判
断し(S111)、高い場合には通常の動作を継続する(S11
2)。電源部16の電圧が所定の基準電圧VL より低い場
合には充電動作を開始する。まず、ロボット本体10は
その場で一回転する。例えば左側に旋回し始め、センサ
12がオンなっているかどうかを判断し(S113)、オンな
っていれば信号発生装置170は左側にあるものとし、
ステップモータ64を駆動する(S114)。これにより車輪
38が回転駆動して左側に旋回する。また、センサ14
がオンなっているかどうかを判断し(S115)、オンなって
いれば信号発生装置170は右側にあるものとし、ステ
ップモータ66を駆動する(S116)。これにより車輪36
が回転駆動して右側に旋回する。なお、このセンサ1
2,14はそれぞれ2個の素子を内蔵し、一方の素子は
例えば通常の光に応答してガイド用いられ、他方の素子
は例えば信号発生装置370からの赤外線にのみ反応し
て充電エリア374をサーチするのに用いられるものと
する。
【0075】次に、図48のスイッチ320,322を
閉成し、仮にロボット本体10が充電エリア374に到
達すると、励磁コイル68は充電コイル380によって
発生する磁界を受けて誘起電圧を発生する。この誘起電
圧はインバータ324,326及びオア回路328を介
してCPUコア40に取り込まれ、そこで交流磁界が検
出されたことが検出される(S117)。このようにして交流
磁界が検出されると、ロボット本体10は充電エリア1
74の上にいることになるので、ステップモータ64,
66の駆動を停止する(S118)。励磁コイル68は充電コ
イル380によって発生する磁界を受けて誘起電圧を発
生し、その誘起電圧はダイオード312,318,31
6,306により整流されて電源部16に導かれ、電源
部16には充電電流が供給される。そして、CPUコア
40は電源部16の電圧を取り込んでそれが基準値VH
より高いかどうかを判断し(S119)、高くなると再び通常
の動作に移る(S112)。
【0076】なお、充電スタンドの信号発生装置370
は超音波、磁気等を発生するものでもよい。その場合に
はロボット本体側にはそれを検出するセンサを装備する
必要がある。また、エネルギー供給装置372から発生
する磁気、光、熱等を検出して移動するようにしてもよ
い。その場合には信号発生装置370は不要になる。
【0077】更に、エネルギー供給装置372はロボッ
ト本体10が充電エリア374に到達してから作動させ
るようにしてもよく、その場合には省エネルギー化が図
られる。
【0078】図57〜図60は本発明の他の実施例に係
るマイクロロボットを示す図であり、図57は前方から
見た図、図58は後方から見た図、図59は図58の5
9−59断面図、図60はアームの機能を説明する図で
ある。この実施例のマイクロロボットは、管内を流れる
液体中でフィンを回転することにより推進すると共に、
充電時には液体の流れを利用して発電しそれにより充電
するようにしたものである。ロボット本体10の前部に
は4本のアーム400が取り付けられており、後部には
フィン402が取り付けられその外周部には外歯404
が設けられている。また、フィン402はカバー部40
6により覆われている。フィン402はピニオン408
を介してステップモータ66に連結されている。アーム
400はその一方の端部がプランジャ410により駆動
されるように構成されており、プランジャ410が引か
れるとアーム400が拡がり、アーム400の端部が管
の内壁に押し当てられるとロボット本体10は液中に停
留する。
【0079】この実施例の回路22の構成は図47に示
されているものと基本的には同一であり、図47のステ
ップモータ64をプランジャ410に置き換えればよ
い。通常の動作状態においては、ステップモータ66よ
りフィン402が回転駆動されロボット本体10は液中
を前進する。そして、電源部16の電圧が所定の基準値
VL より低くなると、ステップモータ66の駆動を停止
し、プランジャ410を引いてアーム400を拡げる。
これによりロボット本体10が液体中にて停止すること
になる。その停留状態にて管内に液が流れていると、フ
ィン402が回転しその結果ステップモータ66のロー
タ70が回転し、励磁コイル68に誘起電圧が発生し、
その誘起電圧は上述の実施例の場合と同様に整流されて
電源部16に導かれ、電源部16に充電電流が供給され
る。このようにして充電され所定の基準電圧VH 以上に
なると、プランジャ410を復帰させてアーム400を
閉じてロボット本体10の停留状態を解き、ステップモ
ータ66を駆動することにより再び前進を開始する。
【0080】図61は光起電力素子により充電する場合
の制御部の構成を示すブロック図である。光起電力素子
として例えばソーラーセル412を有し、このソーラー
セル412の出力は電圧調整器56のリミッタ302
(図47参照)を介して電源部16に供給されると共
に、デコーダ416を介してCPUコア40に供給され
る。
【0081】図62は図61の実施例の動作を示すフロ
ーチャートである。この実施例においては通常の作業時
もソーラーセル412により充電をしている。ところ
が、電源部16の電圧が所定の基準電圧VL より低くな
ると(S121)、ステップモータ64,66を駆動し(S12
2)、その状態をこれらのモータの回転が検出できなくな
るまで継続する(S123),(S124)。つまり、ステップモー
タ64,66をロボット本体10が壁等に衝突するまで
駆動することによりロボット本体10を隅の方に退避さ
せ、その状態で例えば100秒程度の間充電する(S12
5)。そして、電源部16の電圧が所定の基準電圧VL よ
り高くなると(S121)、再び通常の作業時に戻る(S122)。
なお、この実施例においては発光側の発光素子を制御す
ることにより、発光素子からエネルギーを供給するだけ
でなく、制御信号を発光エネルギーに重畳させることに
より制御信号を供給することもできる。ロボット本体1
0側ではソーラーセル212の出力をデコーダ416に
より解析してCPUコア40に取り込む。
【0082】ところで、図61の実施例においてはソー
ラーセル412による例について説明したが、これを熱
発電素子に置き換えてもよい。熱発電素子は温度差によ
り発電するので、エネルー供給側においては吸熱及び発
熱を交互に繰り返せば(充電スタンドにて吸発熱素子を
駆動する)、熱発電素子は継続的に発電できる。但し、
その場合には、熱発電素子の出力は交互に正、負を繰り
返すので、充電回路214には整流回路が必要となる。
この場合だけでなく、電磁誘導により充電する場合にお
いて、励磁コイル68によらず、充電用のコイルをソー
ラーセル212の代わりに設けてそれによって電源部1
6を充電する場合にも整流回路が必要になる。
【0083】図63は充電、障害回避、作業及び帰投を
組み合わせた制御をする場合の動作を示すフローチャー
トである。CPUコア40は電源部16の電圧を取り込
んでその値が所定の基準電圧VLより高いかどうかを判
断する(S131)。電源部16の電圧が所定の基準電圧VL
よりも低ければ充電動作に移る(S132)。この充電動作は
上述の各実施例における動作と同一である。電源部16
の電圧が所定の基準電圧VL よりも高ければ、次に障害
物があるかどうかを判断する(S133)。障害物の有無の検
出は、例えば障害物検出用のセンサを取り付けてそれに
より検出したり、ステップモータが回転していない状態
を検出することにより行う。後者の場合の検出は次のよ
うにして行なう。回転状態にあるときにはステップモー
タの励磁コイルに駆動パルスを供給した後に、誘起電圧
が大となり、回転していない状態においては誘起電圧が
小となるので、誘起電圧の大きさを検出することにより
その判断がなされる。
【0084】障害物があると判断されたときには(S13
3)、回避動作をする(S134)。回避動作としては、停止、
後退等の制御処理を行うことによりなされる。障害物が
ないと判断されると、所望の作業(前進等)を行う(S13
4)。次に、帰投指令あるかどうかを判断し(S135)、帰投
指令がなければ上述の処理を繰り返し、帰投指令があっ
た場合には帰投する(S135)。この実施例においては帰投
指令が外部からあるまでの作業を続けているが、作業が
終わったら自動的に帰投するようにしてもよい。帰投の
方法は充電スタンドへの移動と同様になされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のマイクロロボットの側面図
である。
【図2】図1の上面図である。
【図3】図1の底面図である。
【図4】傾斜した走行グランドをロボット本体が登る場
合の説明図である。
【図5】本発明の他の実施例のマイクロロボットの側面
図である。
【図6】図5の底面図である。
【図7】上記マイクロロボットの車輪の側面拡大図であ
る。
【図8】回路部の詳細を示したブロック図である。
【図9】センサの回路図である。
【図10】駆動部の平面図である。
【図11】図10の駆動部の展開図である。
【図12】図1又は図5の実施例のロボットの基本動作
例を示すタイミングチャートである。
【図13】図5の実施例のロボットの駆動開始時の基本
動作を示すタイミングチャートである。
【図14】図5の実施例のロボットの駆動開始時の動作
を示すタイミングチャートである。
【図15】図5の実施例のロボットの駆動パルスの波形
図である。
【図16】障害物を回避する場合の処理(その1)を示
すフローチャートである。
【図17】その回避動作の説明図である。
【図18】障害物を回避する場合の処理(その2)を示
すフローチャートである。
【図19】その回避動作の説明図である。
【図20】ステップモータの回転の有無を検出する方法
を示したタイミングチャートである。
【図21】本発明の他の実施例に係るマイクロロボット
の正面、側面及び背面をそれぞれ示した図である。
【図22】本発明の他の実施例に係るマイクロロボット
の正面、側面及び背面をそれぞれ示した図である。
【図23】本発明の他の実施例に係るマイクロロボット
の正面、側面及び背面をそれぞれ示した図である。
【図24】図21〜図23の実施例のモータ駆動回路の
周辺の回路を示したブロック図である。
【図25】本発明の他の実施例のマイクロロボットの上
面図である。
【図26】図25の実施例の回路部の詳細を示したブロ
ック図である。
【図27】図26の回路部の制御動作を示すフローチャ
ートである。
【図28】図25及び図26において作業制御用センサ
を装備しなかった場合の動作を示すフローチャートであ
る。
【図29】回路部の他の実施例の詳細を示すブロック図
である。
【図30】本発明の他の実施例のロボット本体の上面図
である。
【図31】図29の回路部の制御動作を示すフローチャ
ートである。
【図32】本発明のマイクロロボットを内視鏡に適用し
た例を示す断面図である。
【図33】本発明の他の実施例に係るマイクロロボット
の底面図である。
【図34】図33のマイクロロボットの側面図である。
【図35】図35は本発明の他の実施例に係るマイクロ
ロボットの側面図である。
【図36】図35のマイクロロボットの底面図である。
【図37】図35及び図36のマイクロロボットの回路
部の詳細を示したブロック図である。
【図38】図35〜図37のマクロロボットの制御動作
を示したフローチャートである。
【図39】図35のマイクロロボットがハンドを上げた
ときの状態を示す図である。
【図40】図35のマイクロロボットがハンドを開いた
ときの状態を示す図である。
【図41】本発明の他の実施例に係るマイクロロボット
の概念図である。
【図42】図41の側面図である。
【図43】作業用モータの詳細を示した図である。
【図44】作業モータの動作原理を示した図である。
【図45】作業モータの動作原理を示した図である。
【図46】作業モータの動作原理を示した図である。
【図47】回路部に電磁誘導による充電機構を付加した
回路部の詳細を示したブロック図である。
【図48】図47の実施例のモータ駆動回路の詳細を示
すブロック図である。
【図49】電源部を構成している電気二重層コンデンサ
の放電特性図である。
【図50】電圧調整器の詳細を示す回路説明図である。
【図51】昇圧手段の動作説明図である。
【図52】昇圧手段の動作説明図である。
【図53】昇圧手段の動作説明図である。
【図54】充電スタンドの斜視図である。
【図55】エネルギー供給装置の構成を示すブロック図
である。
【図56】自動充電時の動作を示すフローチャートであ
る。
【図57】本発明の他の実施例に係るマイクロロボット
の正面図である。
【図58】図57のマイクロロボットの背面図である。
【図59】図58の59−59断面図である。
【図60】図57のアームの機能を説明する図である。
【図61】光起電力素子により充電する場合の制御部の
構成を示すブロック図である。
【図62】図61の実施例の動作を示すフローチャート
である。
【図63】充電、障害回避、作業及び帰投を組み合わせ
た制御をする場合の動作を示すフローチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平4−71698 (32)優先日 平成4年3月27日(1992.3.27) (33)優先権主張国 日本(JP) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B81B 7/00 - 7/04 B25J 5/00 - 7/00 B63C 11/00 B63G 8/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィンを回転駆動するためのモータを備
    えた駆動部と、制御部と、前記駆動部及び前記制御部に
    電源電圧を供給する電源部とを備え、液体が流れる管内
    で動作するマイクロロボットであって、ロボット本体に取り付けられたアームを備え、動作する
    と前記アームを外側に開いてその端部を管内壁に押し当
    てる停留手段を有し、 前記制御部は前記電源部の電圧を検出し、これが所定値
    以下になると、前記モータの駆動を停止すると共に、
    記停留手段を動作させて前記アームを外側に開いてその
    端部を管内壁に押し当てて液体中に停留させ、 停留中に液体の流れにより前記フィンが回転すると前記
    モータの巻線に発生する誘起電圧を前記電源部に充電す
    ることを特徴とするマイクロロボット。
  2. 【請求項2】 前記制御部は、前記電源部の電圧が所定
    値より大きい場合には前記モータを駆動し前記フィンを
    回転して前進することを特徴とする請求項1記載のマイ
    クロロボット。
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