JP3191678U - 自動販売機用加工食品 - Google Patents

Abstract

【課題】飲料用自動販売機での販売が可能な自動販売機用加工食品を提供する。
【解決手段】調理された肉類または魚介類を可撓性を有する第１の容器１２に滅菌処理された状態で封入し、さらに円筒形の第２の容器１４に収納した自動販売機用加工食品であり、缶の形状を模した円筒形の容器を使用することで既存の缶入り飲料用の自動販売機をそのまま転用することができる。
【選択図】図２

Description

飲料用自動販売機での販売が可能な加工食品に関する。

自動販売機、特に缶入り飲料用の自動販売機は街中の至るところに設置してある。またビジネスホテル等を中心に酒のつまみとなる乾物やスナック菓子の自動販売機を設置しているところもある。しかしながら、乾物やスナック菓子用の自動販売機は、缶入り飲料用の自動販売機に比べて台数が少なく、また容器の規格が統一されていないため、購入にあたっては割高感があり、自動販売機の設置に二の足を踏む事業者が多い。

そのため、例えば特許文献１に開示されているように、缶の形状を模した容器に乾物やスナック菓子を収納することで既存の缶入り飲料用の自動販売機をそのまま転用できるようにしたものが提案されている。この容器には棒状の錘が付加されており、缶入り飲料との重量差を埋めるための工夫がなされている。

特開平７−１６５２２６号公報

最近では、例えばコーヒーやお茶において特に顕著であるが、自動販売機で気軽に購入できるような商品であっても本格的な味や質が求められるようになっている。このことは酒のつまみにおいても同様であり、コンビニエンスストア等では材料や調理法などでプレミアム感を打ち出した商品が多数扱われており、実際に多くの消費者に好評をもって迎えられている。

このような消費動向を鑑みると、自動販売機で扱う酒のおつまみについても従来のような乾物やスナック菓子のみでは現代の消費者を満足させることは難しく、厳選された素材を用いてしっかり調理された商品を提供しなければならないであろう。

そこで考案者は、多くの人に人気のある焼き鳥に着目し、これを缶入り飲料用の自動販売機で扱うことができるような形態で販売することに思い至った。

前述した課題を解決するため、本考案は、調理された肉類または魚介類を可撓性を有する第１の容器に滅菌処理された状態で封入し、さらに円筒形の第２の容器に収納した、自動販売機用加工食品を提供する。

第１の容器に封入された肉類または魚介類は一定期間であれば鮮度と風味を保持した状態での保存ができるため、缶の形状を模した円筒形の容器に収納することで既存の缶入り飲料用の自動販売機をそのまま転用して販売することができる。

肉類や魚介類は水分を多く含むため、缶入り飲料との重量差が少なく、錘を付加しなくても自動販売機のフラップを通過することができる。

肉類としては、鶏肉、豚肉、牛肉のうち少なくとも何れかの肉、またはこれらを混合したものを用いることができる。これらの肉類は串に刺した状態にしておくことで、購入者は容器から取り出すだけで気軽に食することができる。

本考案の自動販売機用加工食品は、肉類または魚介類が滅菌処理された状態で円筒形の容器に収納されているので、缶入り飲料用の自動販売機をそのまま転用して販売することができる。

第１の容器に焼き鳥を封入した状態を示す図 第２の容器に第１の容器を収納した状態を示す図 自動販売機用加工食品の外観を示す図

図１は第１の容器に焼き鳥を封入した状態を示している。焼き鳥１０は、鶏肉（主としてモモ肉やムネ肉）を一口大に切り、標準的な長さの串に２、３個程度刺して直火で焼き上げて調理したものである。調理済みの焼き鳥１０は、２、３本を１組として適量のタレとともに第１の容器１２に入れ、脱気した後に密封し、加熱殺菌を施す。

第１の容器１２は、ポリプロピレンやポリエステルといった合成樹脂からなるプラスチックフィルム、またはこれにアルミニウム等の金属箔を積層したレトルトパウチ等を袋状に成形した容器であり、容易に変形できる可撓性を有する。

図２は第２の容器に第１の容器を収納した状態を示している。第２の容器１４は飲料用の缶を模した円筒形の容器であり、ＪＩＳで定められた飲料用缶の規格に準ずる径および高さに形成される。焼き鳥を収容する場合、串の長さを考慮すれば２５０ｍｌ缶もしくは３５０ｍｌ缶が好適であり、２５０ｍｌ缶の場合、外径が約５３ｍｍ、高さが約１３３ｍｍであり、３５０ｍｌ缶の場合、外径が約６６ｍｍ、高さが約１２２ｍｍである。第１の第２の容器１４は本体と蓋とで構成されており、本体に第１の容器１２を入れた後に蓋を閉じる。

図３に自動販売機用加工商品の外観を示している。自動販売機用加工食品２０は、焼き鳥１０などの加工食品を第１の容器１２と第２の容器１４の２種類の容器で包装した商品である。この商品の外形はＪＩＳで定められた飲料用缶の規格に準じているため、既存の缶入り飲料用自動販売機をそのまま転用して販売することができる。自動販売機用加工食品２０の中身は焼き鳥などの加工食肉や魚介類であるため、容器に錘などの重量物を負荷する必要もない。

１０ 焼き鳥
１２ 第１の容器
１４ 第２の容器
２０ 自動販売機用加工食品

Claims (3)

1. 調理された肉類または魚介類を可撓性を有する第１の容器に滅菌処理された状態で封入し、さらに円筒形の第２の容器に収納した、自動販売機用加工食品。
2. 前記肉類が、鶏肉、豚肉、牛肉のうち少なくとも何れかの肉が串に刺された状態である、請求項１に記載の自動販売機用加工食品。
3. 前記第２の容器が、ＪＩＳ規格の２５０ｍｌ缶もしくは３５０ｍｌ缶に準拠した径および高さを有する、請求項１または２に記載の自動販売機用加工食品。

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