JP3191063B2 - 樹脂系カラー舗装用材料の薄層舗装用の舗設機械 - Google Patents

樹脂系カラー舗装用材料の薄層舗装用の舗設機械

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JP3191063B2
JP3191063B2 JP22594992A JP22594992A JP3191063B2 JP 3191063 B2 JP3191063 B2 JP 3191063B2 JP 22594992 A JP22594992 A JP 22594992A JP 22594992 A JP22594992 A JP 22594992A JP 3191063 B2 JP3191063 B2 JP 3191063B2
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    • E01CONSTRUCTION OF ROADS, RAILWAYS, OR BRIDGES
    • E01CCONSTRUCTION OF, OR SURFACES FOR, ROADS, SPORTS GROUNDS, OR THE LIKE; MACHINES OR AUXILIARY TOOLS FOR CONSTRUCTION OR REPAIR
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    • E01C2301/10Heated screeds

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  • Road Paving Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、樹脂系カラー舗装用
材料(以下、単に舗装用材料と云う場合がある。)によ
る薄層舗装の機械化施工に使用される舗設機械に関す
る。
【0002】
【従来の技術】公園の歩道、施設のアプローチ等の路面
を美的に舗装するカラー舗装用材料として使用される樹
脂系カラー舗装用材料は、一般にバインダーとしての樹
脂と骨材(自然石,人工石,ゴムチップ等)及び添加剤
とから成るもので、その舗設工事は、舗設厚さが約7mm
〜35mm程度と極めて薄層である。しかも添加剤として
使用するバインダー(樹脂系バインダー)の付着性が強
いため、現状は人力施工を中心として舗設作業が行なわ
れている。その施工方法としては、一般的に、施工現場
において上記の樹脂系カラー舗装用材料を規定量ずつミ
キサー等で混合処理したあと、人力又はタイヤシャベル
等の機械で舗設現場まで運搬を行ない、レーキ等により
人力にて規定の舗設厚さまで敷均しを行ない、左官コテ
により押さえ付けて仕上げを行う工程が実施されてい
る。
【0003】要するに、樹脂系カラー舗装用材料の薄層
舗装専用の舗設機械はまだ開発されていない。一方、舗
装用材料として一般的なアスファルト混合物を使用する
場合に使用されるアスファルト舗装用フィニッシャー
は、従来、図16のような構成のものが公知であり、実
用に供されている。図中aは走行機構のクローラで、b
は前記クローラaのピボットシャフトcに連結され後方
に向けて配置されたレベリングアームであり、dがスク
リュースクレッパ、eがスクリードプレートである。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】上述したように、樹
脂系カラー舗装用材料は、添加剤としてのバインダーに
2液反応型の可撓性エポキシ樹脂やアクリル系等の各種
樹脂系バインダーを用いているため、アスファルト混合
物に比べて舗設時に数倍も粘性が高く、混合物のべた付
きが生じる。更に、樹脂系カラー舗装用材料はその混合
後の経過時間とともに硬化が促進されて、より粘度が高
くなり、硬化後にはべたつきがなくなる性質もある。樹
脂系カラー舗装用材料が前記の様な特性を有し、しかも
舗設厚さが約7mm〜35mm程度の薄層舗装であるため、
従来の図16に示したようなアスファルト舗装用フィニ
ッシャーを使用すると、下記〜のような問題点が指
摘される。 樹脂系カラー舗装用材料を用いた場合には、アスフ
ァルト混合物を抱え込むホッパー、及びホッパーからア
スファルト混合物を舗設機構のスクリードプレートeま
で運搬するバーフィーダにひどく付着する。特に、バー
フィーダに関しては、前記樹脂系カラー舗装用材料の強
い付着性により、骨材がバーフィーダの間に噛み込み、
材料の均一な送りを行えなくなる欠点がある。 ホッパー及びバーフィーダに付着した舗装用材料
は、施工後の清掃で除去するが、この清掃は構造上大変
困難であり、十分な清掃を行なえない。そして、清掃に
より取り除く事が出来なかった舗装用材料は、その後付
着硬化して機械の機能低下を招く原因となる。 従来のスクリュースクレッパdでは、樹脂系カラー
舗装用材料の付着性がひどくて敷均しをスムーズに行え
ない。 従来の平面形状のスクリードプレートeは、敷均し
面の長さLが約30cm程度と長いために、付着性が強い
樹脂系カラー舗装用材料がスクリードプレート面に付着
し、舗装仕上げ面に引きずりを生じ、舗設表面を荒らし
てしまう欠点がある。
【0005】上述した〜のような欠点、問題点があ
るため、従来のアスファルト舗装用フィニッシャーに樹
脂系カラー舗装用材料を適用して機械化施工することは
大変難しい。 従って、本発明の目的は、樹脂系カラー舗装用材料
をホッパーに受けて、この舗装用材料を敷均し機構(ス
クリードプレート)まで自動運搬し、所定の厚さに敷均
し、仕上げまで行なう、一連の舗設機能を有する舗設機
械であって樹脂系カラー舗装用材料の適用が可能な舗設
機械を提供することである。更に言えば、樹脂系カラー
舗装用材料の特徴である強い付着性の弊害を防止するた
めに、ホッパー及びフィーダ並びにスクリュースクレッ
パに樹脂系カラー舗装用材料が非付着性のポリエチレン
ボードを張り、スクリードプレートの形状を改善し、更
にスクリードプレート面の電熱加熱を行ない、舗装用材
料の付着性による弊害を防止して薄層舗装を可能にし、
かつ舗装表面をきれいに仕上げる、樹脂系カラー舗装用
材料の薄層舗装用の舗設機械の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した従来技術の課題
を解決するための手段として、この発明に係る樹脂系カ
ラー舗装用材料の薄層舗装用の舗設機械は、図1〜図1
4に実施例を示したとおり、道路上を動力によって自走
する走行機構と、前記走行機構上に装備された樹脂系カ
ラー舗装用材料20のホッパー3と、前記ホッパー3か
ら樹脂系カラー舗装用材料20を後述の敷均し用のスク
リュースクレッパ5の前部へ適量ずつ供給するベルトコ
ンベア型のフィーダー4と、前記走行機構の後部に走行
方向と略直角な配置で路面から所定の高さhに水平に設
置され一定方向に回転駆動される敷均し用のスクリュー
スクレッパ5と、前記スクリュースクレッパ5よりもさ
らに後方に位置し路面から舗設厚さ相当の高さhに設置
されたスクリードプレート8とから成り、ホッパー3の
内面、及びフィーダー4の表面、並びにスクリュースク
レッパ5の刃面部分に樹脂系カラー舗装用材料20が非
付着性のボード15が張り付けられていること、及び前
記スクリードプレート8は前部の湾曲面8aに続く平面
部8bが比較的に短く形成されていることを特徴とす
る。
【0007】本発明の舗設機械はまた、スクリードプレ
ート8に加振機21が付設され、同スクリードプレート
8の両サイドには下向きに舗設厚さと略同一高さhのス
キー22が設けられていること、及び、スクリードプレ
ート8の後部に近接する配置で正、逆双方向に回転速度
と回転方向を自由に切り換えられ、かつ高さ及びスクリ
ードプレート8との間隔の調節が可能なローラー30が
略水平に設置されていること、並びに、スクリードプレ
ート8における樹脂系カラー舗装用材料20との接触面
の全面にヒーターケーブル27が布設され、サーモスタ
ットにより舗装用材料20との滑り性を高める温度に温
度管理が行なわれること、もそれぞれ特徴とする。
【0008】
【作用】ホッパー3の内面、コンベア型のフィーダー4
におけるベルトの表面、及びスクリュースクレッパ5の
刃面部分に樹脂系カラー舗装用材料20が非付着性のボ
ード15を張り付けているので、付着性の強い樹脂系カ
ラー舗装用材料20のべた付きによる弊害は未然に防止
される。そして、フィーダー4は、舗装用材料の詰まり
や噛み込みを発生せず、円滑で均一な送りが行える。使
用後の清掃も比較的簡単に確実に行える。フィーダー4
によってスクリュースクレッパ5の前部に供給された舗
装用材料は、同スクリュースクレッパ5の刃面部分に付
着することなく、その送り(横送り)作用による敷均し
が円滑に確実に行われる。先に前記スクリュースクレッ
パ5で路盤上に敷均らされた舗装材料20は、続いてス
クリードプレート8の前部の湾曲面8aによって押さえ
付けられ骨材同士が噛み合って材料密度が増す(図
8)。更に、加振機21により励振されたスクリードプ
レート8の平面部8bによってより密度を増し締固め効
果を受けて所定の層厚に敷均らされる。舗装用材料の舗
設厚さは、スクリードプレート8のスキー22の高さh
として機械的に規定される(図10)。舗装用材料の横
方向へのこぼれ出しもスキー22によって防止される。
スクリードプレート8の後端の曲面8cは、舗装用材料
の付着性によるむやみな付着、巻き上りを防ぐ(図
8)。スクリードプレート8の後方に位置するロール3
0は、スクリードプレート8の後端部に付着しようとす
る舗装用材料を排除する(図13)。と同時に、路盤上
に舗設された舗装用材料の表面を撫でる作用により仕上
げ度を向上する。ヒーターケーブル27によって電気的
に加熱されたスクリードプレート8は、樹脂系カラー舗
装用材料20の付着力を低下させ、舗装表面の仕上げ効
果が向上する(図12、図14)。
【0009】
【実施例】次に、図1〜図14に示した本発明の実施例
を説明する。図1〜図4に示した舗設機械は、搭載した
内燃機関等の動力装置1で駆動される無限軌道(クロー
ラ)2で走行する走行機構(車体要素を含む機構)上の
前部に樹脂系カラー舗装用材料を収容するホッパー3が
装備され、このホッパー3をその中央で二つに割る配置
で進行方向後方に向かってホッパー3内の舗装用材料を
後述の敷均し用のスクリュースクレッパ5の前部へ適量
ずつ供給するベルトコンベア型のフィーダー4が、ホッ
パー3の底部の隙間部分に設置されている。前記の走行
機構は、車体後部の乗車板9の上に乗った乗員7がハン
ドル6を操向して操縦される。敷均し用のスクリュース
クレッパ5は、前記の無限軌道2のすぐ後ろの位置に、
走行方向とは略直角な配置で、しかも路盤面からは舗設
厚さ(約7mm〜35mm)よりも少し大きい高さhで略水
平に設置されている。このスクリュースクレッパ5は、
前述の動力装置1から図示を省略した伝動機構によって
導かれた動力により正逆双方向に切り換え自在に回転駆
動され、前記フィーダー4で略中央部に送られてきた舗
装用材料を両外方へ横送りする作用で敷均しを行なう。
よって、スクリュースクレッパ5の螺旋方向は、中央部
を境にして正反対の向きに形成されている。このスクリ
ュースクレッパ5よりも更に後方の位置に、路盤面から
前述の舗設厚さ相当の高さ位置hにスクリードプレート
8が設置されている。
【0010】前述のホッパー3は、図5に示したよう
に、その中央底部の隙間部分に位置する前記のフィーダ
ー4の両サイドに、内縁部をヒンジ10で車体に連結さ
れ、まるで鳥が翼を拡げた如く揺動可能に設置されてい
る(図3と図4も参照)。そして、一端を車体側のブラ
ケット11にピンで支持された油圧ジャッキ12の他端
がホッパー3にピン連結され(図3)、該油圧ジャッキ
12によってホッパー3が支持され、かつ図4のように
傾動及び折り畳み自在に構成されている。従って、この
ホッパー3は、収容した舗装用材料の量の多少に応じて
傾斜角度を変化させてフィーダー4への移動(供給)を
最適に調節することが可能である。
【0011】図7のように、合成ゴム13の表面に、樹
脂系カラー舗装用材料が非付着性の超高分子ポリマー
(超高分子ポリエチレン)製で厚さ2mm以上のシート1
4を張り合わせたポリエチレンボード15が、図5のよ
うにホッパー3の内面へ張り合わされ、止着位置をボル
ト16で止める等の手段で固着されている。従って、ホ
ッパー3内に収容された付着性の強い樹脂系カラー舗装
用材料は、フィーダー4による供給作用の進捗に応じて
滑らかに移動してフィーダー4に至り、舗装用材料の停
滞や詰まりが防止され、清掃性の向上が実現する。な
お、ホッパー3のうちフィーダー4の近傍部分の構成
は、図5と図6に示したとおり、ホッパー3の基体にヒ
ンジ17によってピース18の内縁が起伏自在に取付け
られ、ピース18はゴム板19と貼り合わせた構成とさ
れている。つまり、通常の舗設作業時には、図5に実線
で示し図6にも示したようにピース18を伏せてゴム板
19がフィーダー4の表面に接触した姿勢とし、フィー
ダー4の全幅(ベルト幅)Bに対して、当該フィーダー
4で運搬される舗装用材料がフィーダー4の両側方へこ
ぼれ落ちる心配が決してない狭い幅bの供給隙間を形成
する。従って、フィーダー4で運搬され後方の舗設機構
へ供給される舗装用材料が、運搬途中でフィーダー4の
機構内部に入り込む不都合が未然に防止される。一方、
舗設作業を終了した後の清掃時には、図5中に2点鎖線
で示したようにピース18は起立され、フィーダー4及
び機械内部の清掃作業が隅々まで容易に楽に行われる。
前記ピース18の表面にも、前述した非付着性のポリエ
チレンボード15(図7)が張り付けられている。な
お、図6に示したゴム板19を省略し、ピース18が直
接フィーダー4に軟らかく接触する構成で実施すること
も有効的である。
【0012】フィーダー4は所謂ベルトコンベアの構成
である。更に云えば、ベルト4bの外面に進行方向と略
直角な向きの送りバー4aを一定のピッチで多数取り付
けたバーフィーダーの構成とされている。図9に拡大し
て示したように、ベルト4b及び送りバー4aの表面に
は、前述した樹脂系カラー舗装用材料20が非付着性の
ポリエチレンボード15が張り付けられ、付着性の強い
樹脂系カラー舗装用材料20はフィーダー4上で前後に
位置する送りバー4aと4aの間の凹部に伴われて運ば
れ、終端では滑らかに落下する構成とされている。
【0013】明確に図示することは省略したが、スクリ
ュースクレッパ5の刃面部分の両面にも、前記した樹脂
系カラー舗装用材料が非付着性のポリエチレンボード1
5が張り付けられている。従って、前記のフィーダー4
によってホッパー3から運ばれてきた付着性の強い樹脂
系カラー舗装用材料20は、スクリュースクレッパ5の
回転によって両外方へ横送りして敷均し(巻き出し)さ
れるが、その際にも舗装用材料の付着による弊害は未然
に防止され、スムーズに適量の敷均し効果が奏される。
そして、舗設作業後の清掃も格段に行い易く、メンテナ
ンスが良好である。
【0014】次に、スクリードプレート8は、その前部
が前記スクリュースクレッパ5によって敷均らされた舗
装用材料を押さえ付けて骨材同士を十分に噛み合わせ材
料密度を増大させるのに適切であるように比較的半径が
大きい(半径約150mm)湾曲面8aに形成されてい
る。続いて、進行方向の長さが約100mm程度と短い平
面部8bが接線方向に形成され、後端部は舗装用材料の
付着性によるむやみな付着又は引きずり、巻き上げを防
げるように半径が10mm程度と小さい(丸みを持つ程
度の)曲面8cに形成されている(図8)。このスクリ
ードプレート8の上に加振機21が設置され、その励振
作用によって主には前記平面部8cが舗装用材料を加振
して密度を更に増大させ、平面仕上げ度を向上し、所定
の舗設厚さ(7mm〜35mm程度)が形成される。加振機
21は、垂直振動と水平振動の切り換え式として構成さ
れ、舗装用材料の薄層舗設と仕上げに効果的な振動形態
を選択して使用する。
【0015】前記舗設厚さの設定は、図10、図11に
示したようにスクリードプレート8の両側面に進行方向
と平行に取り付けたスキー22の高さhとして機械的に
規定され、スキー22を交換してその高さを変えること
により舗設厚さの変更が行われる。このスクリードプレ
ート8は、図2と図8で明らかなように、一端を無限軌
道2のフレームにピン連結したレベアリングアーム23
に高さ調節機構24を介して吊った形で設置されてい
る。高さ調節機構24のハンドル24aを回すことによ
りスクリードプレート8の高さ位置を微調整することが
できる。前記したレベアリングアーム23の後部は、一
端を車体にピン連結した油圧ジャッキ26の他端と結合
して支持されている。従って、油圧回路の制御を通じて
油圧ジャッキ26を伸縮動作させることにより、スクリ
ードプレート8の高さ位置を大きく変更し又は固定する
ことができる。
【0016】次に、図12はスクリードプレート8にお
ける舗装用材料との接触面の全面の内面側に通電により
発熱するヒーターケーブル27を密なピッチで蛇行状に
配置し、このヒーターケーブル27は分電盤28を介し
て発電機29と接続した構成の実施例を示している。ヒ
ーターケーブル27は、図示を省略したサーモスタッド
を使用して、樹脂性カラー舗装用材料20の滑り性を高
めるように通電加熱と温度管理が行なわれる。分電盤2
8及び発電機29は、車体に対し図1の位置及び配置で
設置されている。スクリードプレート8を加熱する理由
及び意義は、樹脂系カラー舗装用材料の強い付着性によ
る弊害を未然に防止するためである。即ち、樹脂系カラ
ー舗装用材料20は、主剤と硬化剤の2液混合型の可撓
性エポシキ樹脂をバインダーに使用しており、2液混合
後は時間と共に硬化が促進される。図15に示した施工
可能時間域を過ぎると、養生時間帯域となり、舗装用材
料の硬化が促進される。混合処理後から施工可能時間域
までは、エポシキ樹脂を加熱するとすぐに硬化するので
なく、いったん樹脂の粘性が落ち、付着力(べた付き)
が低下する傾向がある。施工可能時間域の後は、加熱す
ることにより硬化が促進され付着力(べた付き)が向上
するが、歩行可能時間域ではエポシキ樹脂が硬化し付着
性が無くなる。こうした熱硬化性エポキシ樹脂の特性に
着目し、舗設と敷均し及び仕上げを行なうスクリードプ
レート8の表面を加熱することにより、舗設用材料の付
着力を低下させ、スクリードプレート8の表面への付着
防止効果により、舗設面の仕上げ効果が向上されるので
ある。
【0017】加熱手段にヒーターケーブル(電熱線)2
7を用いた理由は、温度を一定に保つことが出来、温度
管理が容易であること、及びスクリードプレート8の表
面を均一に加温し保温する事が可能なためである。ヒー
ターケーブル27の配置間隔の適切により均一な加熱と
保温が行え、サーモスタットにより±1℃以内の温度管
理が行なわれる。加熱温度は、80〜100℃ぐらいと
し、サーモスタットにより設定温度より低下しないよう
±1℃以内に管理する。ヒーターケーブル27の配線ピ
ッチは、10mm〜30mm程度を標準とし、より良好な加
熱と温度コントロールができるピッチに配線する。配線
の方向は図12に示した縦断方向のほか、図示は省略し
たが横断方向に配線して実施することも行われる。加熱
による保温効果が低下しないように、ヒーターケーブル
27の周囲及びスクリードプレート8の内部は断熱材を
詰めて保温する。前述のようにスクリードプレート8の
表面の加熱温度は100℃前後とされるが、舗装用材料
のバインダーとして使用した熱硬化性樹脂の種類、性質
に応じて加熱温度をコントロールし、付着防止に効果的
な加熱温度の設定を行ない管理する。100℃前後の加
熱では舗装用材料の品質劣化も生じない。スクリードプ
レート8による舗装用材料20の加熱は、舗設厚さが7
mm〜30mm程度であること、及び舗設機械のスピードを
考慮しても、同一箇所が30秒以上加熱されることはな
く、樹脂の劣化は考えられない。加熱温度も、電気加熱
方式の管理のため局部的に加熱されることはない。
【0018】次に、図13A、Bは、上述した構成及び
機能をもつスクリードプレート8の後部に近接する配置
で、正、逆双方向に回転速度と回転方向を自由に切り換
えられ、かつ高さ及びスクリードプレート8との間隔k
の調整が可能なローラー30が略水平に併設された実施
例を示している。図8に示したように、スクリュースク
レッパ5の前部に送り込まれ、スクリュースクレッパ5
で敷均らされた樹脂系カラー舗装用材料20は、スクリ
ードプレート8の前部の湾曲面8aによって押し付けら
れて密度を増し骨材の噛み合わせが向上すると共に、さ
らにスクリードプレート8上の加振機21による振動を
受けて一層密度が増す。こうして密度が増した樹脂系カ
ラー舗装用材料20は、スクリードプレート8の平面部
8bで所定の舗設厚さとされ、その後スクリードプレー
ト8の後方に取り付けられたローラー30によりスクリ
ードプレート8の後部に付着する舗装用材料を取りさら
うのである。とりわけ、ローラー30を進行方向とは逆
方向に回転させると、ローラー30は舗装用材料の表面
をこすって仕上げの効果を大きく促進する。これは人力
施工時の左官ゴテによる仕上げ効果に匹敵する。
【0019】舗設施工の標準状態では、スクリードプレ
ート8の底面とローラー30の底を同じ高さに合わせて
舗装用材料を敷均すことを行なう。舗装用材料の骨材粒
型仕上がり表面を確認して、仕上げ効果を認め得なけれ
ば、スクリードプレート8よりもローラー30の底を図
13Aの如く少し(tmm)下げて舗装用材料20の仕上
がり表面の上をローラー30で押さえ撫でる効果を向上
させ、仕上がり面の向上が図られる。スクリードプレー
ト8とローラー30との間隔kは、樹脂系カラー舗装用
材料20の配合により前後方向にに微調整される。モル
タル分の多いときは、スクリードプレート8とローラー
30との間隔kを広くすることにより、スクリードプレ
ート8とローラー30の隙間に樹脂やモルタル分が詰ま
ることが防止される。ローラー30の回転速度は自由に
変えられるので、使用する舗装用材料や舗設機械の進行
速度に合わせて仕上がり面を確認しながら最適な回転速
度に合わせることができる。ローラー30の表面に付着
した舗装用材料は、ローラー30の表面に剥離剤をしみ
こませた布状の補助ローラーをローラー30の表面にス
プリング等の作用で押し付けて取り除く方式も実施され
る。図14はスクリードプレート8のみならず、ローラ
ー30の表面にもヒーターケーブル27を配設して電気
加熱方式の加熱制御が行われる実施例を示している。
【0020】
【本発明が奏する効果】本発明に係る樹脂系カラー舗装
用材料の薄層舗装用の舗設機械は、樹脂系カラー舗装用
材料20が非付着性のポリエチレンボード15をホッパ
ー3の内面に張り付けたので、樹脂系カラー舗装用材料
20をホッパー3に収容した際の付着の弊害を防止でき
る。同様に、ポリエチレンボード15をフィーダー4の
表面に張り付けたので、フィーダー4による送りの際に
舗装用材料の詰まり・噛み込みを防止でき、樹脂系カラ
ー舗装用材料20をスムーズに適量ずつ送ることができ
る。更に、スクリュースクレッパ5の刃面部分にもポリ
エチレンボード15を張り付けたので、舗装用材料20
の付着が防止され、良好な巻き出し(敷均し)が可能と
なった。
【0021】スクリードプレート8がその前後の湾曲面
8aと短い平面部8bとにより付着性の強い樹脂系カラ
ー舗装用材料20を所定の薄層舗装の厚さに敷均し締固
め効果と表面仕上げを行なうので、従来の人力で敷均し
と表面仕上げまで行っていた一連の作業が全て機械化さ
れ、能率の向上と大幅な省力化、省人化を図れる。とり
わけ樹脂系カラー舗装用材料20が強い付着性を有する
のに対し、スクリードプレート8を適度に加熱すること
により、樹脂系カラー舗装用材料20の付着防止効果と
舗装仕上げ面の向上(材料の引きずり防止)及び加熱効
果による保温養生(品質向上)の効果が奏される。その
上、加振機21によるスクリードプレート8の励振によ
り、振動の種類・強さを適応させながら締固めと仕上げ
が行なわれるから樹脂系カラー舗装用材料20に対応が
出来、各材料に適した振動の選択によって締固め密度の
向上がはかられる。
【0022】更に、強い付着粘性を有する樹脂系カラー
舗装用材料20に対し、スクリードプレート8とローラ
ー30との組み合わせによって付着による弊害を防止
し、所定の厚さに敷均し仕上げまで一貫して行なうこと
が可能である。ローラー30は、その底面の高さと前後
方向への変位を自由に変えられるので、各種の樹脂系カ
ラー舗装用材料20に対応でき、各種骨材粒型に対応可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】舗設機械の平面図である。
【図2】舗設機械の正面図である。
【図3】舗設機械の前面図である。
【図4】舗設機械の後面図である。
【図5】ホッパーとフィーダーの関連する構成を示した
前面図である。
【図6】ホッパーとフィーダーの関係を部分的に詳示し
た部分図である。
【図7】ポリエチレンボードの構成を示した斜視図であ
る。
【図8】舗設機構の概念図である。
【図9】フィーダーの部分図である。
【図10】スクリードプレートの斜視図である。
【図11】スクリードプレートの前面図である。
【図12】スクリードプレートにおける電熱配線を示し
た系統図である。
【図13】A、Bはスクリードプレートとローラーの組
み合わせ状態を示した側面図である。
【図14】スクリードプレートとローラーの電熱配線を
示した系統図である。
【図15】樹脂系カラー舗装用材料の特性図である。
【図16】従来一般のアスファルト舗装用フィニッシャ
ーの構成図である。
【符号の説明】
1 動力装置 2 無限軌道 20 樹脂系カラー舗装用材料 3 ホッパー 4 フィーダー 5 スクリュースクレッパ 8 スクリードプレート 8a 湾曲面 8b 平面部 21 加振機 30 ローラー 27 ヒーターケーブル
フロントページの続き (72)発明者 中村 光輝 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式 会社竹中道路内 (72)発明者 国島 武史 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式 会社竹中道路内 (72)発明者 今村 成昭 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式 会社竹中道路内 (72)発明者 永縄 康広 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式 会社竹中道路内 (72)発明者 畠中 徹 大阪市西淀川区御幣島二丁目14番21号 範多機械株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E01C 19/48

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】道路上を動力によって自走する走行機構
    と、前記走行機構上に装備された樹脂系カラー舗装用材
    料のホッパーと、前記ホッパーから樹脂系カラー舗装用
    材料を後述の敷均し用のスクリュースクレッパの前部へ
    適量ずつ供給するフィーダーと、前記走行機構の後部に
    走行方向と略直角な配置で路面から所定の高さに水平に
    設置され一定方向に回転駆動される敷均し用のスクリュ
    ースクレッパと、前記スクリュースクレッパよりもさら
    に後方に位置し路面から舗設厚さ相当の高さに設置され
    たスクリードプレートとから成り、ホッパーの内面、及
    びフィーダーの表面、並びにスクリュースクレッパの刃
    面部分に樹脂系カラー舗装用材料が非付着性のボードが
    張り付けられていること、及び前記スクリードプレート
    は前部の湾曲面に続く平面部が比較的に短く形成されて
    いることを特徴とする、樹脂系カラー舗装用材料の薄層
    舗装用の舗設機械。
  2. 【請求項2】スクリードプレートに加振機が付設され、
    同スクリードプレートの両サイドには下向きに舗設厚さ
    と略同一高さのスキーが設けられていることを特徴とす
    る、請求項1に記載した樹脂系カラー舗装用材料の薄層
    舗装用の舗設機械。
  3. 【請求項3】スクリードプレートの後部に近接する配置
    で正、逆双方向に回転速度と回転方向を自由に切り換え
    られ、高さ及びスクリードプレートとの間隔の調節が可
    能なローラーが略水平に設置されていることを特徴とす
    る、請求項1又は2に記載した樹脂系カラー舗装用材料
    の薄層舗装用の舗設機械。
  4. 【請求項4】スクリードプレートにおける舗装用材料と
    の接触面の全面にヒーターケーブルが布設され、サーモ
    スタットにより舗装用材料との滑り性を高める温度に温
    度管理が行なわれることを特徴とする、請求項1又は2
    又は3に記載した樹脂系カラー舗装用材料の薄層舗装用
    の舗設機械。
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