JP3190640U - 車椅子 - Google Patents

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JP3190640U
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wheelchair
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fork
wheel
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JP2014000664U
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和男 土本
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Abstract

【課題】車椅子を前転倒や急停車させてしまう走行床面や路面であっても、無理なく走行でき、側溝グレーチングや踏切凹段差に嵌らない、さらに、車椅子自体の大型化を避けられ、構造が簡単で、コンパクトかつ軽量な車椅子用前輪キャスターを取り付けた車椅子を提供する。
【解決手段】前脚フレームに取り付けたフォーク4の下方に主小径車輪5を配設された車椅子において、フォークのキャスター旋回軸7の近傍上方に設けた副大径車輪軸9を介して一対の副大径車輪6を取り付ける。
【選択図】図2

Description

本考案は、高齢者、障がい者用の車椅子に関する。
歩行が困難になった高齢者や障がい者は、その移動のために一般には車椅子が用いられている。近年、車椅子の移動性能はかなり改善されて快適となったが、走行面に段差があり、凹凸を有する路面では、なかなかその性能が発揮できない。
即ち、事前に認識できる段差や障害物は迂回したり、いわゆる車椅子前輪をバランスで浮き上げる「キャスター上げ」で対処するが、現実的には、見落としてしまった小さな凹凸段差や小石などが、車椅子を前転倒させたり、急停車させる問題を抱え、迂回路の無い踏切凹段差に嵌る危険もあった。
特開2004−202017号公報
従来から、このような問題点に着目して、ある程度の段差や凹凸面があっても車椅子が走行できるように、車椅子用前輪キャスターの構造について研究がなされてきたが、いずれも前輪キャスターの構造が複雑となるばかりでなく、前輪寸法やキャスター全体の重量が大きくなってしまうという状況であった。
前記特許文献1に記載される車椅子は、前輪に衝撃吸収機構を備えたものであるが、段差や凹凸面を安心に走行できるものではない。
本考案は、従来の上記問題点を解決することを目的とするものであり、見落としてしま
った凹凸段差で車椅子を前転倒や急停車させてしまう走行床面や路面であっても、無理なくスムーズに走行でき、側溝グレーチングや踏切凹段差に嵌らない、しかも、構造が簡単であり、コンパクトかつ軽量な車椅子の前輪キャスターとして機能するキャスターを取り付けた車椅子を提供することである。
本考案は、上記課題を解決することを目的とするものであり、車椅子2の前脚フレーム3に取り付けて方向転換機能を有する車椅子キャスター1であって、通常形状キャスターにキャスター旋回軸7近くに取り付けわずかに浮かした一対の副大径車輪6の組み合わせで、段差乗越え機能を有することを特徴とする車椅子用キャスター1を提供することである。
本考案の車椅子用キャスターは、走行床面や路面が平坦な場合は主小径車輪のみが地面と接地しフォーク形状も同じで、重量増も僅かなので操作性は何ら変わらないが、見落としてしまうような凸段差がある場合は、先に副大径車輪が受け止めるので躓き難く、見落としてしまうような凹段差の場合は、主小径車輪と副大径車輪で受け止めるので大きく落ち込むことはなく、踏切の凹段差で嵌ることも無くスムーズに走行できるという性能を発揮することができる。
さらに、本考案のキャスターは、副大径車輪がキャスター旋回軸近傍に取り付けてあるため足の踵との干渉範囲が最小限に抑えられるので、車椅子自体の大型化も避けられる。
さらに、本考案のキャスターは、構造がきわめて簡単かつ軽量であり、製造コストも安価であり、既存の車椅子にも容易に交換取り付け可能なので、車椅子の付加価値を高め、来るべき高齢社会に多大の貢献をもたらすものである。
本考案に係る車椅子用キャスターを従来の車椅子に適用した状態を示す。 本考案に係る車椅子用キャスターの側面図を示す。 本考案に係る車椅子用キャスターの正面図を示す。 本考案に係る車椅子用キャスターの平面図を示す。 平坦な走行床面や路面の場合の走行状態を示す。 走行床面や路面に凸段差がある場合の走行状態を示す。 走行床面や路面に凹段差がある場合の走行状態を示す。 踏切凹段差などで、車輪が地面の窪みと並行の場合の走行状態を示す。 本考案に係る車椅子用キャスターの副大径車輪を外した分解図を示す。
図1は、本考案の実施の形態を実施例に基づいた図面であり、本考案の車椅子用キャス
ター1を車椅子2に適用した状態を示す車椅子2の全体図である。本考案に係る車椅子用
キャスター1は、通常の前輪キャスター同様に車椅子2の左右の前脚フレーム3の各々に
取り付けられる。
図2,図3,図4は、それぞれ本考案の車椅子キャスターの側面図、正面図、平面図を示す。本考案は、前脚フレーム3の下部に取り付けたベアリング(図示しない)を介し、フォーク4下方に主小径車輪5を取り付けると共に、フォーク4のキャスター旋回軸7の近傍上方に設けた副大径車輪軸9を介して一対の副大径車輪6を取り付けるものである。前記フォーク4に主小径車輪軸8を介して主小径車輪5が軸支され、副大径車輪軸9を主小径車輪軸8の上方に設けると共に前記フォーク4の外側に副大径車輪6を一対で軸支する。また、足の踵との干渉増加範囲10がキャスター旋回軸7を中心に一周する部分だけ増加するが、僅かである。
図5に示す通り、上記に示す通り、本実施例では、平坦な走行床面や路面の場合で、主
小径車輪5のみが地面と接地し通常キャスターとなんら変わらない操作性を有する。
図6は、アスファルトとコンクリートのつなぎ目などの走行床面や路面に凸段差がある
場合で、主小径車輪5より先に副大径車輪6が作用するので、躓かずに凸段差を通過する
ことができる。
図7は、側溝コンクリート蓋の隙間や路盤舗装材の大きな目地など走行床面や路面に凹
段差がある場合で、主小径車輪5と副大径車輪6相互によって大きく落ち込まないので、
車椅子が前転倒したり急停車する危険を回避できる。
図8は、踏切凹段差や側溝グレーチングなどで、車輪が地面の窪みと並行の場合でも、
一対の副大径車輪6の幅以下なので落ち込んで嵌ることは無い。
図9は、本考案に係る車椅子キャスターの副大径車輪を外した分解図で、副大径車輪軸9はフォーク4に軸支されていることを示す。
尚、上記実施例では、本考案に係る車椅子用キャスター1は、車椅子2の前輪として適用した場合について説明したが、荷物運搬用具等その他の車輪付き運搬機器に適用できることは言うまでもない。
1 車椅子用キャスター
2 車椅子
3 前脚フレーム
4 フォーク
5 主小径車輪
6 副大径車輪
7 キャスター旋回軸
8 主小径車輪軸
9 副大径車輪軸
10 足の踵との干渉増加範囲

Claims (1)

  1. 車椅子の前脚フレームに取り付けたフォークの下方に主小径車輪を配設されたものにおいて、フォークのキャスター旋回軸の近傍上方に設けた副大径車輪軸を介して一対の副大径車輪を取り付けたことを特徴とする車椅子。
JP2014000664U 2014-02-12 車椅子 Expired - Lifetime JP3190640U (ja)

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Publication Number Publication Date
JP3190640U true JP3190640U (ja) 2014-05-22

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