JP3190637U - 紙質帯状物のコイル巻き品 - Google Patents

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Abstract

【課題】紙質帯状物をその断面形状を変化させることなく必要時に必要場所で必要長さに能率的に切断することを可能とする紙質帯状物のコイル巻き品を提供する。
【解決手段】巻き芯1と、一辺部a01及び他辺部a02を有し、幅方向で切断したときの断面形状がL形とされ、他辺部a02には巻き芯1の外周面に沿うような一辺部a01の円弧状曲がりを容易化させる切込み部が他辺部a02の長さ方向に列設され、全長が数百メートル以上とされ、一辺部a01が巻き芯1の外周面に沿わせられ他辺部a02が巻き芯1の半径面に沿わせられ、鋭角側表面s1が鈍角側表面s2に重ね合わされるようなコイル状に巻き付けられた紙質帯状物a100とを備えた構成とする。
【選択図】図1

Description

本考案は、コイル鋼板のコーナー部を覆う保護材などとされる紙質帯状物のコイル巻き品に関する。
紙又は合成樹脂板などで形成された断面L形の帯状体である紙質帯状物からなる保護材は、例えばコイル鋼板の周面と端面の交差箇所であるコーナー部が損傷するのを防止するためなどに使用される(例えば特許文献1参照)。
このような保護材の一種として現在では図2に示すような紙質帯状物a100からなる保護材が出現している。この保護材a100は全体を例えば厚紙で形成され幅方向途中を屈曲され、断面形状を一辺部a01と他片部a02からなるL形とされている。上記他辺部a02にはこれを円環状に曲げる処理を容易化させ、使用状態での皺の発生や自身の部分的な重なりを避けるため、三角状の切除部a03をその長手方へ多数、列設されている。図6はこの保護材a100の使用例を示している。一辺部a01をコイル鋼板w1の周面に添わせ、他辺部a02をその端面に添わせるように使用される。このように使用される保護材a100は、これを使用する側であるコイル鋼板メーカーがその長さ及び数量を指定して保護材メーカーに発注し、この発注に応じて保護材メーカーが製造してコイル鋼板メーカーに運搬するように取り扱われている。
図7は保護材メーカーにおける保護材a100の製造工程の一例を示している。
保護材メーカーでは、コイル状に巻かれた帯状の厚紙a101を引き出して折り曲げ工程b1に供給し、ここで厚紙a101を連続的に断面L形に折り曲げる処理を行う。こうして連続成形された断面L形の帯状の厚紙a101は次の切断工程b2に供給される。切断工程b2では、帯状の厚紙a101をコイル鋼板メーカーの発注情報に従って順次に切断処理し、発注された長さ及び数量の帯状の厚紙a102を作成する。
次にこうして得られた帯状の厚紙a102を適当な数量づつ積層させて切込工程b3に移動させ、ここで、これら積層状態の帯状の厚紙a102を同時に切り込んで図2に示すような切除部a03を形成する処理を繰り返す。これにより断面L形の紙質帯状物からなる直状の保護材a100が製造されるが、これら保護材a100は比較的短いものについては図7に示すように積層され、比較的長いものは円環状に丸められた状態で積層され、紐c1などで束ねられた後、コイル鋼板メーカーに運搬される。
このような保護材a100の取扱いにおいては次のような不便がある。
すなわち、コイル鋼板メーカーで製造されるコイル鋼板は一般に、その直径が種々に相違したものとされる。したがって、コイル鋼板メーカーでは効率的な製造を行うため、多数種長さの保護材を在庫として保有しておく必要があり、その保守管理が面倒である。
またコイル鋼板の直径が変更されたときは、これに対応した長さの保護材a100を保護材メーカーに発注し用意する必要があるが、迅速な対応が困難である。
上記のような不利に対処するため、近年、コイル鋼板のメーカーにおいて必要長さの保護材を必要時に必要数量だけ製作することを可能とした技術が案出され特許文献2に開示されている。
その概要を説明すると、まず保護材メーカーにおいて、数百メートルにも及ぶ長さの図2に示すような断面L形の長尺の保護材a100を成形し、その後に、この保護材a100を単一平面化させるべく展開状態として、これを紙管にコイル状に巻き取ったコイル巻き品を製造する。
一方、コイル鋼板メーカーにおいては、このコイル巻き品を在庫として保有すると共に、コイル鋼板に使用すべき保護材が必要になった時点で、専用の製造機を使用して、このコイル巻き品から展開状態の保護材を必要長さだけ引き出し、再び断面L形に成形した後に、必要長さに切断する。
このように保護材a100を取り扱うことで、保護材a100の在庫についての面倒な保守管理は解消される。しかし、断面をL形とされた長尺の保護材a100を製造した後、これを展開状態とし、さらに再び断面をL形に戻すような処理をするため、保護材a100の剛性が減少されて、保護材a100としての性能が劣化するのである。
なお、特許文献3及び4には従来におけるコイル鋼板のコーナー部の保護材及びその使用に関連した技術が開示されている。
特開平9−202354号公報 実用新案登録第3155444号公報 特開平7−215311号公報 特開平9−118308号公報
本考案は、図2に示す保護材a100で代表される断面L形の紙質帯状物をその断面形状を変化させることなく必要時に必要場所で必要長さに能率的に切断することを可能とする紙質帯状物のコイル巻き品を提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、本考案に係る紙質帯状物のコイル巻き品は、
短筒状の巻き芯と、
一辺部及びこれに交差した他辺部を有し、幅方向で切断したときの断面形状がL形とされ、前記他辺部には前記巻き芯の外周面に沿うような前記一辺部の円弧状曲がりを容易化させる切込み部が該他辺部の長さ方向に列設され、前記一辺部が前記巻き芯の外周面に沿わせられ前記他辺部が前記巻き芯の半径面に沿わせられてコイル巻き状とされた紙質帯状物とを備えているものである。
上記考案は以下の(1)から(4)のような構成とするのが好ましい。
(1)前記紙質帯状物は、全長が数百メートル以上とされ、前記一辺部が前記巻き芯の外周面に沿わせられ前記他辺部が前記巻き芯の半径面に沿わせられ、鋭角側の表面が鈍角側の表面に重ね合わされている構成とする。このような構成は前記紙質帯状物の巻き取り時の他片部間の不都合な干渉を回避させる。
(2)前記一辺部の始端部が前記巻き芯の外周面に分離可能に止着されており、前記紙質帯状物の終端部が前記巻き芯にコイル状に巻き付けられた状態の前記紙質帯状物の弛緩を規制するように、粘着テープを介し、該終端部よりも前記始端側となる前記紙質帯状物の長さ途中箇所に止着されている構成とする。このような構成はコイル状に巻き付けられた状態の前記紙質帯状物の移動中における形態崩れの発生を阻止する。
(3)前記巻き芯の外周面と前記紙質帯状物の始端部とが結合用のテープを介して止着されており、該テープを長さ途中位置で切り離すように作用する切断具が前記巻き芯の外周面に付設されている構成とする。このような構成は前記巻き芯上の前記紙質帯状物が全て引き出されたとき、前記切断具がテープを切断することにより、巻き芯に過大な力が作用するのを阻止すると共に前記紙質帯状物の始端部に巻き芯から分離されたテープが止着された状態で該紙質帯状物が移動する不都合を回避させる。
(4)前記始端部が前記巻き芯の外周面に粘着テープを介して止着されており、該粘着テープは片面を粘着面とされ、一端側の粘着面を前記外周面に粘着され他端側の粘着面を前記始端部における前記一辺部の外側の表面に粘着されており、前記始端部が前記巻き芯の半径方向の外方へ引張されたとき前記始端部と関連した位置で前記粘着テープを切り離すように作用する切断具が前記巻き芯に付設されている構成とする。このような構成は前記粘着テープが切断具で切断されることにより、前記巻き芯から剥離された粘着テープが前記紙質帯状物と一緒にこれの引き出し手段に引き出される不都合を回避させる。
(5)前記巻き芯及び前記切断具が粘着テープの脱着により他の紙質帯状物のコイル巻き品に再利用可能とされている構成とする。この構成はコイル巻き品の製造を安価とする。
(6)前記紙質帯状物がコイル鋼板のコーナー部を覆うための保護材であって、厚さ数ミリで前記一辺部及び前記他辺部の各幅を50mm〜100mmの範囲内とされ、前記切込み部を三角形の切除部とされ、該切除部を他辺部の長さ方向へ50mm〜100mmのピッチで列設されている構成とする。このような構成は紙質帯状物をコイル鋼板のコーナー部の保護に適したものとする。
本考案によれば、断面L形の紙質帯状物を必要時に必要場所で必要長さだけ引き出しその断面形状を変化させることなく能率的に切断することを可能とするものである。したがって、保護材である紙質帯状物の使用者においては予め使用長さに切断された多種の保護材を在庫する必要がなくなり、しかも紙質帯状物を何回も折り曲げ展開しないでも保護材の使用場所において任意長さの断面L形の保護材を得ることを可能にすると共にこの保護材の剛性を比較的大きく維持させて従来の特許文献1の技術における保護性能の劣化を防止することができる。
本考案の一実施例のコイル巻き品を示す断面図である。 上記コイル巻き品の対象である紙質帯状物である。 上記コイル巻き品の製造ラインの一例を示す説明図である。 上記コイル巻き品の巻き芯と紙質帯状物の始端部との関係を示す斜視図である。 上記コイル巻き品を使用するさいに使用される台車を示しAは平面図でBは正面視説明図である。 紙質帯状物からなる保護材の使用例を示している。 保護材メーカーにおける保護材の製造工程の一例を示している。
以下、本考案に係る紙質帯状物のコイル巻き品の一実施例について、図面を参照して説明する。ここに紙質帯状物は紙と同質の帯状物を云うもので、図2に示すような保護材をも含む広い概念である。
図1は本例のコイル巻き品を示す断面図、図2はこのコイル巻き品の対象である紙質帯状物である。
本例のコイル巻き品100は、基本的には巻き芯1と、これにコイル状に巻き付けられた紙質帯状物a100からなっている。巻き芯1は紙材又は合成樹脂など適宜な材料により短筒状に形成されている。例えば厚紙を糊で接着しながら積層状に巻いて形成されるものであり、本例では外径を凡そ350mm程度とされ厚さを5mm程度とされ長さを75mm程度とされている。
紙質帯状物a100は図2に示す従来の保護材と同様な形態のもので差し支えないが、従来のものと異なり、長さが数百メートル以上とされ、しかも断面形状がL形の状態で鋭角側表面s1を鈍角側表面に重ね合わせるようなコイル状に巻かれている。本例の紙質帯状物a100は全幅が125mmで厚さが2mmの帯状の厚紙の幅方向途中を長さ方向に沿って90度に折り曲げてある。そして折り曲げ線d1を境として一側を一辺部a01とされ、他側を他辺部a02とされており、一辺部a01の幅d2は50mm〜100mmの範囲内の大きさ(例えば75mm)とされ、他辺部2bの幅d3は50mm〜100mmの範囲内の大きさ(例えば50mm)とされている。そして他辺部a02には一辺部a01がこの他辺部a02に沿って無理なく湾曲することを可能とする切り込み部a03である三角形の切除部a03が長さ方向へ50mm〜100mmの範囲内の大きさ(例えば75mm)のピッチで形成されている。なお、この切り込み部a03は他辺部a02の幅方向に形成された切り込みであっても差し支えない。
図3は本例のコイル巻き品100の製造ラインの一例を示す説明図である。この製造ライン100は厚紙支持部2、折り曲げ部3、切除処理部4、巻き取り部5及び出荷作業場6からなっている。
厚紙支持部2は本例では幅125mmで厚さが2mmの紙質帯状物a1である厚紙をロール状に巻いた状態の原材料a2を支持し、この原材料a2の厚紙が矢印方向e1へ連続的に引き出されるようになっている。折り曲げ部3は厚紙支持部2から紙質帯状物a1を引き出しつつこれの幅方向途中を折り曲げる処理を実行するもので、これを通過した紙質帯状物a1は断面形状をL形とされ一辺部a01と未完成の他辺部a02とが形成された状態となる。
切除処理部4は紙質帯状物a1が送り移動される過程で未完成の他辺部a02に切除部a03を適宜な切り抜き刃により任意なピッチ(75mm)で形成する。
巻き取り部5は切除処理部4から順次に送り出される紙質帯状物a100を巻き芯1に巻き取るように処理する。このさい、巻き芯1を動力で回転させることにより、巻き芯1の外周面に紙質帯状物a100が巻き取られるようになる。この巻き取りを確実且つ安定的に行わせるため、紙質帯状物a100の始端は巻き芯1の外周面に分離可能に止着される。これにより紙質帯状物a100の巻き取り中に巻き芯1の周面上で紙質帯状物a100がスリップする現象が阻止される。巻き芯1への紙質帯状物a100の巻き取りが進行し、数百メートル以上の長さの紙質帯状物a100が巻き芯1に巻き取られた時点で紙質帯状物a100は切断され、この巻き芯1への巻き取りは終了し、図2及び図3に示すような一つのコイル巻き品100が製造される。
このコイル巻き品100の紙質帯状物a100の終端は粘着テープなどを使用して紙質帯状物a100のコイル巻きが弛緩しないようにこのコイル巻きの紙質帯状物a100の適所に止着される。このように一つの巻き芯1へのコイル巻きが終了した後は、直ちに、これに隣接して用意されている別の巻き芯1に巻き取らせるようにして切除処理部4からの紙質帯状物a100の送り出しを停止させないようにするのが処理能率を高く維持する上で好ましい。
製造されたコイル巻き品100は出荷作業場に移動され、ここで図1及び図3に示すように周方向の複数箇所(図示例では4カ所)の半径箇所をリング状のバンド3で締結する。これによりコイル巻き品100は搬送中において紙質帯状物a100のコイル巻きが崩れるのを確実に防止される。
次に巻き芯1と紙質帯状物a100の始端側の部分との関係を詳細に説明する。図4は巻き芯1に紙質帯状物a100を巻き取らせるときの、巻き芯1と、紙質帯状物a100の始端部との関係を示す斜視図である。
巻き芯1の外周面の周方向の一部に外面が剥離性に富む第一の粘着テープ(例えばクラフトテープ)4が貼ってある。この第一の粘着テープ4の外面の範囲内に第二の粘着テープ(例えばクラフトテープ)5が貼ってある。第二の粘着テープ5は外面を非粘着面とされ裏面を粘着面とされている。
そして第二の粘着テープ5の周方向長さ途中の外面箇所に金属材からなる板状の切断具6が巻き芯1のほぼ全長に渡って位置され、その波形刃縁6aを巻き芯1の周方向一側(巻き芯1に対する紙質帯状物a100のコイル巻き方向の前側)に向けて固定されている。この切断具6及びこれを支持する巻き芯1箇所の双方を外方から取り囲むように、金属材からなる有限長の帯板7が四角筒形の開放環状となるように折り曲げられている。
切断具6はこの帯板7の内面箇所に接着剤又は点溶接などにより固定されて位置保持されている。この帯板7は外周囲に粘着テープ(例えばクラフト粘着テープ)8を巻き付けられ、この粘着テープ8の粘着面を巻き芯1に粘着されて固定されている。
この状態の下で、切断具6の波形刃縁6aの前側に存在した第二の粘着テープ5の一端部5aを仮想線f1で示すように第一の粘着テープ4の外面から剥離させた状態とし、この第二の粘着テープ5の一端部5aと第一の粘着テープ4との間に、紙質帯状物a100の一辺部a01の始端部g1を位置させその始端縁を切断具6の波形刃縁6aにほぼ合致させた状態とする。
この後、仮想線f1で示すように剥離された状態の粘着テープ5の一端部5aを、紙質帯状物a100の始端部g1の外面に押圧して粘着させる。そして切断具6は、紙質帯状物a100の始端部g1が図4Bに示すように巻き芯1の半径方向外側へ引張されたときに始端部g1と関連した位置(始端縁)で粘着テープ5を切り離すものとされている。切断具6の刃縁6aは例えば既存の金切り鋸の刃に準じた形状、ピッチ及び刃高とするのが好ましい。
次に本例のコイル巻き品100の使用例を説明する。
図5は本例のコイル巻き品100を使用するさいに使用される台車を示しAは平面図でBは正面視説明図である。
台車200は支持輪9で走行移動可能とされた支持台部10を有している。支持台部10の上面からは2本の棒状部材11a、11bが起立されており、それぞれの棒状部材11a、11bには回転テーブル12が複数段(図示例では3段)に装設されている。
このさい各段の回転テーブル12は単独で棒状部材11a、11bに対し脱着できる構造とされている。各回転テーブル12はその対応する棒状部材11a、11bを中心として回動自在に保持されており、上面における直交した2本の直径の各端部にL形片13を配置され各直径方向の位置変更可能にボルトで固定されている。
各回転テーブル12の上面の外周部においてこれら4つのL形片20の周方向の配列間隔のほぼ中間箇所に切欠h1が形成されている。2本の棒状部材11a、11bの上端には横向き結合棒14が掛け渡され、この結合棒14の各端部をアイボルト15、15にてネジ結合した状態とされている。
本例のコイル巻き品100を使用場所まで運搬するときは、台車200の回転テーブル12のそれぞれの上面に図1及び図3に示す状態とされた一つのコイル巻き品100を載置するのであり、このさい巻き芯1を4つのL形片13に大きな隙間の生じない状態で嵌合させる。これによりコイル巻き品100はその位置をL形片13で安定的に保持される。このさい、各コイル巻き品100はこれに止着されている各バンド3が回転テーブル12の外周縁に設けられた切欠h1内に位置した状態とされる。
また各段の回転テーブル12の相対距離は一つのコイル巻き品100の高さより小さく設定されているため、各段の回転テーブル12にコイル巻き品100を載置した状態では、上下方向に配列されたコイル巻き品100は部分的に重なった状態となる。このような配列はコイル巻き品100の収納スペースを最小化させる上で役立つ。
このようにしてコイル巻き品100が各回転テーブル12上に載置された後は、アイボルト15、15に吊りワイヤを通すなどして台車200を吊り上げトラックなどの荷台に載せ、コイル巻き品100の使用場所まで運搬する。
コイル巻き品100の使用場所では、アイボルト15、15に吊りワイヤを通すなどしてトラックなどの荷台から台車200を吊り降ろす。この台車200は使用場所において使用されるまで保管される。コイル巻き品100を使用するときは、台車100を押し引きして紙質帯状物a100の切断処理場所まで移動させる。
切断処理場所では、台車200上の回転テーブル12上に載置された状態のコイル巻き品100から既存の適宜な駆動ローラによる送り力により紙質帯状物a100を必要長さだけ引き出し既存の適宜な切断装置で切断する。このさい、回転テーブル12上に載置されたコイル巻き品100のバンド3は切欠h1内に位置されているため、これを切断して除去する作業を行うときにバンド3が回転テーブル12とコイル巻き品100との間に挟まって生じる不都合を回避することができる。また回転テーブル12は紙質帯状物a100の引き出しを容易化させる上で役立つ。こうして必要長さに作成された紙質帯状物a100は例えば図6に示すように使用される。
回転テーブル12上のコイル巻き品100から紙質帯状物a100の全てが引き出されたとき、その始端部g1は前記駆動ローラなどの引き出し力を受けて図4Bに示すように巻き芯1の半径方向へ引張される状態となる。このとき粘着テープ5が切断具6により紙質帯状物a100の始端より例えば0mm〜数ミリ程度、巻き芯1に近い位置で切断される。
これにより、紙質帯状物a100の始端部g1及びこれに粘着された粘着テープ5の一部は前記駆動ローラにより台車200の外方に引き出され、やがて前記駆動ローラや前記切断装置を経ることになっても、これらに粘着テープ5の粘着面が接触する現象は回避され、したがって前記駆動ローラや前記切断装置に粘着テープ5の粘着面が接着するなどの弊害は回避される。
1 巻き芯
5 粘着テープ
6 切断具
a01 一辺部
a02 他辺部
a03 切込み部(切除部、切り込み)
a100 紙質帯状物(保護材)
g1 始端部
w1 コイル鋼板

Claims (7)

  1. 短筒状の巻き芯と、一辺部及びこれに交差した他辺部を有し、幅方向で切断したときの断面形状がL形とされ、前記他辺部には前記巻き芯の外周面に沿うような前記一辺部の円弧状曲がりを容易化させる切込み部が該他辺部の長さ方向に列設され、前記一辺部が前記巻き芯の外周面に沿わせられ前記他辺部が前記巻き芯の半径面に沿わせられてコイル巻き状とされた紙質帯状物とを備えていることを特徴とする紙質帯状物のコイル巻き品。
  2. 前記紙質帯状物は、全長が数百メートル以上とされ、前記一辺部が前記巻き芯の外周面に沿わせられ前記他辺部が前記巻き芯の半径面に沿わせられ、鋭角側の表面が鈍角側の表面に重ね合わされていることを特徴とする請求項1記載の紙質帯状物のコイル巻き品。
  3. 前記一辺部の始端部が前記巻き芯の外周面に分離可能に止着されており、前記紙質帯状物の終端部が前記巻き芯にコイル状に巻き付けられた状態の前記紙質帯状物の弛緩を規制するように、粘着テープを介し、該終端部よりも前記始端側となる前記紙質帯状物の長さ途中箇所に止着されていることを特徴とする請求項1又は2記載の紙質帯状物のコイル巻き品。
  4. 前記巻き芯の外周面と前記紙質帯状物の始端部とが結合用のテープを介して止着されており、該テープを長さ途中位置で切り離すように作用する切断具が前記巻き芯の外周面に付設されていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の紙質帯状物のコイル巻き品。
  5. 前記始端部が前記巻き芯の外周面に粘着テープを介して止着されており、該粘着テープは片面を粘着面とされ、一端側の粘着面を前記外周面に粘着され他端側の粘着面を前記始端部における前記一辺部の外側の表面に粘着されており、前記始端部が前記巻き芯の半径方向の外方へ引張されたとき前記始端部と関連した位置で前記粘着テープを切り離すように作用する切断具が前記巻き芯に付設されていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の紙質帯状物のコイル巻き品。
  6. 前記巻き芯及び前記切断具が粘着テープの脱着により他の紙質帯状物のコイル巻き品に再利用可能とされていることを特徴とする請求項4又は5記載の紙質帯状物のコイル巻き品。
  7. 前記紙質帯状物がコイル鋼板のコーナー部を覆うための保護材であって、厚さ数ミリで前記一辺部及び前記他辺部の各幅を50mm〜100mmの範囲内とされ、前記切込み部を三角形の切除部とされ、該切除部を他辺部の長さ方向へ50mm〜100mmのピッチで列設されていることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載の紙質帯状物コイル巻き品。
JP2014001016U 2014-02-07 紙質帯状物のコイル巻き品 Expired - Lifetime JP3190637U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105059667A (zh) * 2015-07-30 2015-11-18 昆山宝锦激光拼焊有限公司 一种钢卷托运防护治具

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