JP3190574U - バネロック式のスライドスタンド装置 - Google Patents

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公貴 片桐
公貴 片桐
安広 小川
安広 小川
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Abstract

【課題】バネで常時確実にロックでき、従来の吊り下げスタンド台のようにつまみ型ボルトの締め付け不足でステーが落下するような事態は起こらないスライドスタンド装置を提供する。【解決手段】細長い棒状のステー2と、ステー2が昇降可能に入り込む筒状の支持スタンド3と、支持スタンド3内に配置してステー2に密に嵌装する締め付けバネと、締め付けバネの内径を小さくするように作用するロックアシストバネと、ステー2の昇降を回転によって可能にするロック解除部材12とを備え、締め付けバネの一端部をロック解除部材12に係止するとともに、締め付けバネの他端部を支持スタンド3に直接または間接的に係止する。【選択図】図1

Description

本考案は、ステーの昇降作業が容易で確実に固定できるバネロック式のスライドスタンド装置に関する。
ステーの高さを調整できるスライドスタンド装置は、図10に例示するように、病院における点滴バッグ100の吊り下げスタンド台102などとして多用されている。吊り下げスタンド台102は、患者が買い物や小用で病院内を移動する際に持って歩くことがあり、このために患者の身長に応じて点滴バッグ100の高さ位置を適宜調整し、さらにベッド内の患者の姿勢位置に応じて調整することも必要である。この種の吊り下げスタンド台は、商店やスーパーマーケットにおいて、商品表示札や価格表示札を目立つように吊り下げ表示する場合などにも使用されている。
従来の吊り下げスタンド台102は、下方スタンド104の上方周壁において、つまみ型ボルト106を直径方向にねじ込み配置する。吊り下げスタンド台102では、下方スタンド104に入れ子式に挿入したステー108を適宜昇降させた後に、つまみ型ボルト106で締め付けてステー108をロックする。このような昇降・ロック方法は、構造が単純で昇降作業が容易である反面、つまみ型ボルト106による締め付けが不十分であると、点滴バッグ100の重さでステー108が急に下降することがあり、該点滴バッグの急降下が患者への点滴中に発生すると、その患者に悪影響を及ぼす場合がある。また、この吊り下げスタンド台102では、点滴バッグ100などの吊り下げ物がある程度以上の重さになると、ステー108を安定してロックすることが困難になる。
ステーの高さ調整可能なスライドスタンド装置の他の例として、実用新案登録第3136953号に開示のスライドロック機構がある。このスライドロック機構は、ステーに嵌装するコイルバネ部を有し、該コイルバネ部の内径はステーを非挿入状態で該ステーの直径よりも小さく、操作部を回してコイルバネ部の内径を若干大きくすることにより、ステーを昇降させることが可能になる。このスライドロック機構は、比較的構造が単純で安価であり、しかも操作が容易である。
実用新案登録第3136953号公報
実用新案登録第3136953号に開示のスライドロック機構は、比較的構造が単純である反面、コイルバネ部の締め付けだけでステーをロックするので、該ステーの固定力が比較的小さく、ヘッドレストのような軽い物体ではステーを安定固定できても、吊り下げ物が重くなるとステーを安定してロックすることができない。また、このスライドロック機構では、2本のステーを並列に設置するので問題がないけれども、ステーを1本だけ設置すると、該ステーが昇降時に自転して吊り下げ物を落としてしまうおそれがある。
本考案は、従来の吊り下げスタンド台およびスライドロック機構に関する前記の問題点を改善するために提案されたものであり、独自のロックアシストバネを設置することによって締め付けバネのステー固定力を高め、重い吊り下げ物でも安定して保持できるバネロック式スライドスタンド装置を提供することを目的としている。本考案の他の目的は、高弾性のロックアシストバネを使用することにより、軽量物支持の吊り下げスタンド台だけでなく、重量物を吊り下げ保持することで一般機械器具などの用途にも適用できるバネロック式スライドスタンド装置を提供することである。
本考案に係るバネロック式のスライドスタンド装置は、細長い棒状のステーと、該ステーが昇降可能に入り込む筒状の支持スタンドと、支持スタンド内に配置してステーに密に嵌装する締め付けバネと、締め付けバネの内径を小さくするように作用するロックアシストバネと、ステーの昇降を回転によって可能にするロック解除部材とを備える。本考案のスライドスタンド装置では、締め付けバネの一端部をロック解除部材に係止するとともに、該締め付けバネの他端部を支持スタンドに直接または間接的に係止し、ロックアシストバネによって締め付けバネの捩り力に逆らうかまたはその捩り力とともにステーをロックする。
本考案のスライドスタンド装置において、支持スタンドの前端にバネホルダを嵌め込んで固着し、該バネホルダにはより大径の前方内径部および縦スリットを設けた後方内径部を形成し、締め付けバネの他端部をバネホルダの縦スリットで係止すると好ましい。また、ロック解除部材の大径部に湾曲溝を形成してバネホルダの表面突起を嵌入するとともに、該湾曲溝内にロックアシストバネを収納することにより、ロックアシストバネが締め付けバネの内径を小さくするように作用する。さらに、ロックアシストバネが圧縮コイルバネであると好ましい。
本考案に係るスライドスタンド装置は、バネで常時確実にロックするタイプのスタンドであり、従来の吊り下げスタンド台のようにつまみ型ボルトの締め付け不足でステーが落下するような事態は起こらない。本考案のスライドスタンド装置は、締め付けバネに加えてロックアシストバネを設置することにより、該ロックアシストバネで締め付けバネのステー固定力を高め、重い吊り下げ物でも安定して保持する。
本考案に係るスライドスタンド装置は、ロックアシストバネを変更すると締め付けバネのステー固定力を調節することが可能であり、高弾性のロックアシストバネを使用すると締め付けバネのステー固定力をいっそう高めることができる。この結果、本考案のスライドスタンド装置は、各種の重量物を安定して吊り下げ保持することにより、一般機械器具、運輸・運搬機械、住戸空間設備構成材、伸縮自在ステッキなどの用途に適用できる。
本考案に係るスライドスタンド装置を示す要部斜視図である。 図1のスライドスタンド装置の縦断面図である。 ステーを除いたスライドスタンド装置を分解して示す要部斜視図である。 本考案で用いるロック解除部材の斜視図である。 図4のロック解除部材の底面を示す断面図である。 本考案で用いるバネホルダの平面図である。 本考案の第2実施例であるステーを除いたスライドスタンド装置の分解斜視図である。 第2実施例を示すロック解除部材の底面を示す断面図である。 本考案の第3実施例を示すスライドスタンド装置の概略縦断面図である。 従来の吊り下げスタンド台を示す斜視図である。
本考案に係るスライドスタンド装置1は、図1に示すように、細長い棒状のステー2と、該ステーが昇降可能に入り込む筒状の支持スタンド3とが外観上の主要部であり、実際の用途では、図10に示す吊り下げスタンド台のように支持バー5やキャスタ6などを取り付ける。スライドスタンド装置1は、前記のように用途に応じて付属物が異なり、一例として、一般機械器具や運輸・運搬機械などでは支持スタンド3の後端部を壁面に水平や斜めに固着し、または機械の一部が支持スタンドを実質的に構成する場合もある。
図1および図2において、ステー2は長寸で直線状の円柱形であり、支持スタンド3は長寸の四角筒形であるけれども、ステー2および支持スタンド3の形状は用途に応じて任意に設定すればよい。例えば、ステーが角柱形または楕円形断面で上方部が屈曲しても、支持スタンドが五角以上の多角形または楕円形などの異形断面を有していてもよく、該スタンドの内周が四角形で外周が円形断面などにすることも可能である。
スライドスタンド装置1は、図2および図3に示すように、支持スタンド3内に配置してステー2に嵌装する締め付けバネ8と、該締め付けバネの内径を小さくするように作用するロックアシストバネ10と、ステー2の昇降を回転によって可能にするロック解除部材12とを備える。一般に、締め付けバネ8は、図3から明らかなように、支持スタンド3の上方部内に配置され、フリーの状態でその内径がステー2の内径よりも若干大きくても、またはステー2の内径よりも若干小さくてもよい(図7参照)。
締め付けバネ8は、捩りモーメントを受けることでその内径が増減することを要する。締め付けバネ8は、図3のようにステー直径よりも内径がわずかに大きい場合には、ロックアシストバネ10の弾力でその内径を小さくしてステー2をロックし、図7のようにステー直径よりも内径がわずかに小さい場合には締め付けバネ8だけでもステー2をロックでき、ロックアシストバネ10の弾力でステー固定力をいっそう高める。締め付けバネ8は、図示のような円筒コイルバネやリングバネなどの形状であり、捩りモーメントが受けられるようにその前後端部14,16(図3)を軸方向と平行に延ばす。
ロック解除部材12は、図3から図5に示すように、通常、段状の円筒形であって内周面15の内径はステー2の外径よりもわずかに大きい。ロック解除部材12は、ディスク状の大径部18と、該大径部よりも径が小さくて長い小径部20とからなり、該大径部の周壁22をローレット加工などを施すと好ましい。
ロック解除部材12において、図4と図5に例示するように、大径部18の円環状下方壁に湾曲溝24を設け、該湾曲溝内にロックアシストバネ10を収納する。湾曲溝24の長さと幅は、ロックアシストバネ10の寸法に応じて定まり、通常は大径部18の半円周よりも短い長さである。ロックアシストバネ10は、一般的な圧縮コイルバネであっても、または多数枚の皿バネや板バネなどの組み合わせでもよく、ゴムなどの弾性部材が使用可能な場合もある。ロックアシストバネ10の設置場所は、図示のような大径部18の下方壁ではなくてもよい。例えば、ロック解除部材12に多少の変形を加えると、支持スタンド3の前端外周に配置して外周にカバーを取り付けても、機械の一部が支持スタンドを構成する場合には該機械内部に設置することも可能である。
ロック解除部材12の小径部20には、軸方向に縦スリット26を形成し、スタンド組み立て時に縦スリット26内に締め付けバネ8の前端部14が嵌まって係止される。ロック解除部材12は、支持スタンド3の前端位置に回転自在に取り付ける。このため、小径部20の上方部には環状溝28を設け、該環状溝内に複数個のネジボルト30(図3)の前方部が入り込むことにより、ロック解除部材12をバネホルダ32(図3)に回転自在に取り付ける。ロック解除部材12を回転自在に取り付ける手段として、ネジボルト30の代わりに他の部品を利用してもよい。
バネホルダ32は、図3および図6に例示するように、支持スタンド3の前端に嵌め込んで固着すればよく、このようなバネホルダを装着する代わりに支持スタンド3の前方内部を切削加工してもよい(図9参照)。バネホルダ32は、支持スタンド3の外周とほぼ同形の大矩形部40と、支持スタンド3の内周とほぼ同形で該支持スタンドの内部へ挿入可能な比較的長い小矩形部42とからなる。大矩形部40の側壁には、例えば、複数の小ネジ孔43(図3)を設け、各ネジ孔にネジボルト30(図3)をねじ込む。一方、バネホルダ32の内周面は、ステー2の外径とほぼ等しい後方内径部44(図6)と、該後方内径部よりも大きく且つ締め付けバネ8の外径よりもわずかに大きい前方内径部46とからなり、該前方内径部は締め付けバネ8の本体長さよりも長い。
バネホルダ32は、その後方内径部44において、締め付けバネ8の後端部16が入り込む縦スリット47(図6)を形成する。バネホルダ32の上方壁には、小円柱形の突起48(図3、図5および図6)を植設する。突起48は、スタンド組み立て時にロック解除部材12の湾曲溝24内に入り込み、ロック解除部材12を回しても常に湾曲溝24内に位置する。
スタンド組み立て時には、ステー2をロック解除部材12、締め付けバネ8およびバネホルダ32に通してから回り止め7を取り付ける。この際に、締め付けバネ8の内径がステー2の直径よりも小さいならば、該締め付けバネを捩ることで内径を広げて嵌装する。締め付けバネ8は、図3から明らかなように、支持スタンド3の前方内径部46内に配置され、フリーの状態でその内径がステー2の内径よりも若干大きくても、またはステー2の内径よりも若干小さくてもよく、この際にはステー2を挿入すると常時締め付ける。
バネホルダ32は、支持スタンド3の前端に嵌め込まれて支持スタンド3に固着される。締め付けバネ8をバネホルダ32の前方内径部46内に嵌めると、該締め付けバネの後端部16が後方内径部44の縦スリット47に入り込み、締め付けバネ10を係止する。次に、ロック解除部材12の小径部20をバネホルダ32の前方内径部46内に嵌入し、該前方内径部の縦スリット26に締め付けバネ8の前端部14を挿入して係止する。この際に、バネホルダ32の突起48は、ロック解除部材12の湾曲溝24内に入り込み、次にロック解除部材12をバネホルダ32に回転自在に取り付ける。
ロックアシストバネ10は、ロック解除部材12の湾曲溝24内に収納され、図5に示すように、バネ10の一端がバネホルダ32の突起48に接触することにより、ロック解除部材12を図5の反時計方向に常時付勢する。図3では、ロックアシストバネ10の弾力が締め付けバネ8の捩り力よりも大きく、ロック解除部材12を介して締め付けバネ8の内径を狭めることにより、ステー2を所定の高さ位置でロックする。また、図7では、ロックアシストバネ10の弾力が締め付けバネ8の捩り力に加算され、締め付けバネ8によるロック力をいっそう高める。
スライドスタンド装置1において、ステー2の高さを変える場合には、ロック解除部材12をロックアシストバネ10の弾力に逆らって図3の矢印方向つまり図5の矢印方向に回し、締め付けバネ8の内径を元に戻すかまたは広げ、そのままの状態でステー2を昇降させる。次に、ロック解除部材12をフリーにすると、該ロック解除部材は、ロックアシストバネ10の弾力によって図5の反時計方向に回り、締め付けバネ8の内径を狭めることでステー2を所定の高さ位置でロックする。
スライドスタンド装置1は、ロックアシストバネ10を介して締め付けバネ8によりまたは両バネによってステー2を確実にロックするので、手締めによる締め付け不足でステー2が落下するような事態は発生しない。スライドスタンド装置1は、締め付けバネ8に加えてロックアシストバネ10を設置することにより、締め付けバネ8の内径がステー外径よりも大きい場合でも、ロックアシストバネ10で確実に締め付けバネ8の内径を狭めてステー固定力を高め、重い吊り下げ物でも安定して保持できる。
スライドスタンド装置1は、ロックアシストバネ10を変更すると締め付けバネのステー固定力を調節することが可能であり、高弾性のロックアシストバネを使用すると締め付けバネのステー固定力をいっそう高めることができる。この結果、スライドスタンド装置1は、各種の重量物を安定して吊り下げ保持することにより、一般機械器具、運輸・運搬機械、住戸空間設備構成材などの用途に適用できる。
次に、本考案を実施例に基づいて説明すると、図1に本考案に係るスライドスタンド装置1を示す。スライドスタンド装置1は、図1の二点鎖線で示すように伸縮可能な細長い棒状のステー2と、該ステーが昇降可能に入り込む筒状の支持スタンド3とを有する。ステー2は長寸で直線状の円柱形であり、支持スタンド3は長寸の四角筒形である。
ステー2の下端部には、角形の回り止め7を固着し、該回り止めの外径は支持スタンド3の内径とほぼ等しい。回り止め7によってステー2が昇降時に自転することがないので、該ステーの吊り下げ物などを容易且つ迅速に昇降できる。また、所望に応じて、ステー2の上端にプラグ50および支持スタンド3の下端にプラグ52を取り付ける。
スライドスタンド装置1は、図2および図3に示すように、支持スタンド3内に配置する締め付けバネ8と、該締め付けバネの内径を小さくするように作用するロックアシストバネ10と、ステー2の昇降を制御するロック解除部材12とを備える。締め付けバネ8は、支持スタンド3の上方部内に配置され、フリーの状態でその内径がステー2の内径よりも若干大きい。締め付けバネ8は、ロックアシストバネ10の弾力でその内径を小さくしてステー2をロックする。締め付けバネ8は、その前後端部14,16(図3)を軸方向と平行に延ばす。
ロック解除部材12は、図3から図5に示すように、ディスク状の大径部18と、該大径部よりも径が小さくて長い小径部20とからなり、該大径部の周壁22にローレット加工を施す。大径部18の直径は、回しやすいように支持スタンド3の対角線よりも長いと好ましい。図4と図5に例示するように、大径部18の円環状下方壁に湾曲溝24を設け、該湾曲溝内にロックアシストバネ10を収納する。ロックアシストバネ10は、一般的な圧縮コイルバネである。また、小径部20には軸方向に縦スリット26を形成する。小径部20の上方部には環状溝28を設け、該環状溝内に複数個のネジボルト30(図3)の前方部が入り込むことにより、ロック解除部材12をバネホルダ32(図3)に回転自在に取り付ける。
バネホルダ32は、図3および図7に示すように、支持スタンド3の前端に嵌め込んで固着する。バネホルダ32を固着するには、通常、ボルト34(図3)をスタンド外壁の貫通孔36に差し込み、該ホルダのネジ孔38にねじ込んで締着する。バネホルダ32は、支持スタンド3の外周とほぼ同形の大矩形部40と、該支持スタンドの内周とほぼ同形で該支持スタンドの内部へ挿入可能な比較的長い小矩形部42とからなる。大矩形部40の側壁には、複数の小ネジ孔43(図3)を設け、各ネジ孔にネジボルト30(図3)をねじ込んで、その前端部がロック解除部材12の環状溝28内に入り込む。
バネホルダ32の内周面は、ステー2の外径とほぼ等しい後方内径部44(図6)と、該後方内径部よりも大きくて締め付けバネ8の外径よりもわずかに大きい前方内径部46とからなり、該前方内径部は締め付けバネ8の本体長さよりも長い。バネホルダ32の後方内径部44には縦スリット47(図6)を形成する。バネホルダ32の上方壁には、小円柱形の突起48(図3)を植設する。
スタンド組み立て時には、ステー2をロック解除部材12、締め付けバネ8およびバネホルダ32に通してから回り止め7を取り付ける。締め付けバネ8は、図3から明らかなように、コイルバネ状であってバネホルダ32の前方内径部46内に配置され、フリーの状態でその内径はステー2の内径よりも若干大きい。
バネホルダ32は、支持スタンド3の前端に嵌め込まれ、ボルト34で支持スタンド3に固着する。締め付けバネ8をバネホルダ32の前方内径部46内に嵌めると、該締め付けバネの後端部16が後方内径部44の縦スリット47に入り込む。次に、ロック解除部材12の小径部20をバネホルダ32の前方内径部46内に嵌入し、該前方内径部の縦スリット26に締め付けバネ8の前端部14を挿入する。この際に、バネホルダ32の突起48は、ロック解除部材12の湾曲溝24内に入り込む。バネホルダ32は、バネホルダ32の大矩形部40にネジボルト30をねじ込むことにより、ロック解除部材12をバネホルダ32に回転自在に取り付ける。
ロックアシストバネ10は、ロック解除部材12の湾曲溝24内に収納され、図5に示すように、該ロックアシストバネの一端がバネホルダ32の突起48に接触することにより、ロック解除部材12を図5の反時計方向に常時付勢する。ロックアシストバネ10の他端は、湾曲溝24内で小円柱体49と接触する。図3では、ロックアシストバネ10の弾力が締め付けバネ8の捩り力よりも大きく、ロック解除部材12を介して締め付けバネ8の内径を狭めることにより、ステー2を所定の高さ位置でロックする。
スライドスタンド装置1において、ステー2の高さを変える場合には、ロック解除部材12をロックアシストバネ10の弾力に逆らって図3の矢印方向つまり図5の矢印方向に回し、締め付けバネ8の内径を元に戻し、そのままの状態でステー2を昇降させる。次に、ロック解除部材12をフリーにすると、該ロック解除部材は、ロックアシストバネ10の弾力によって図5の反時計方向に回り、締め付けバネ8の内径を狭めることでステー2を所定の高さ位置でロックする。
スライドスタンド装置1は、ロックアシストバネ10を介して締め付けバネ8によってステー2を確実に常にロックするので、手締めによる締め付け不足でステー2が落下するような事態は発生しない。スライドスタンド装置1は、ロックアシストバネ10を設置することにより、締め付けバネ8の内径がステー外径よりも大きくても、ロックアシストバネ10で確実に締め付けバネ8の内径を狭めてステー固定力を高め、重い吊り下げ物でも安定して保持できる。
図7および図8は本考案の第2実施例を示し、この実施例の構造と機能は前記の実施例と類似しており、前記の実施例と同様な部材には同じ図番を用いる。図7に示すスライドスタンド装置60は、細長い棒状のステー2と、該ステーが昇降可能に入り込む筒状の支持スタンド3とを有する。
スライドスタンド装置60は、支持スタンド3内に配置する締め付けバネ62と、該締め付けバネの内径を小さくするように作用するロックアシストバネ64と、ステー2の昇降を制御するロック解除部材12とを備える。締め付けバネ62は、コイルバネ状で支持スタンド3の上方部内に配置され、ステー2の内径よりも若干小さい。この場合には、締め付けバネ62だけでもステー2をロックできるけれども、ロックアシストバネ64の弾力でロック力をいっそう高める。締め付けバネ62は、その前後端部14,16を軸方向と平行に延ばす。
スタンド組み立て時には、ステー2をロック解除部材12、締め付けバネ62およびバネホルダ32に通してから回り止め7を取り付ける。この際に、締め付けバネ62の内径がステー2の直径よりも小さいので、該締め付けバネを捩ることで内径を広げて嵌装する。締め付けバネ62は、支持スタンド3の上方部内に配置され、ステー2の内径よりも若干小さいので、ステー2を挿入すると常時締め付ける。
バネホルダ32は、支持スタンド3の前端に嵌め込まれ、ボルト34で支持スタンド3に固着する。締め付けバネ62をバネホルダ32の前方内径部46内に嵌め、次に、ロック解除部材12の小径部20をバネホルダ32の前方内径部内に嵌入する。この際に、バネホルダ32の突起48は、ロック解除部材12の湾曲溝24内に入り込み、次にロック解除部材12をバネホルダ32に回転自在に取り付ける。
ロックアシストバネ64は、ロック解除部材12の湾曲溝24内に収納され、図8に示すように、該ロックアシストバネの一端がバネホルダ32の突起48に接触することにより、ロック解除部材12を図8の時計方向に常時付勢する。図7では、ロックアシストバネ64の弾力が締め付けバネ62の捩り力に加算され、締め付けバネ62によるロック力をいっそう高め、ステー2を所定の高さ位置でロックする。
スライドスタンド装置60において、ステー2の高さを変える場合には、ロック解除部材12を締め付けバネ62の捩り力およびロックアシストバネ64の弾力に逆らって図7の矢印方向つまり図8の矢印方向に回し、締め付けバネ62の内径を広げ、そのままの状態でステー2を昇降させる。次に、ロック解除部材12をフリーにすると、該ロック解除部材は、締め付けバネ62の捩り力およびロックアシストバネ64の弾力によって反転し、締め付けバネ62の内径を狭めることでステー2を所定の高さ位置でロックする。
スライドスタンド装置60は、締め付けバネ62およびロックアシストバネ64によってステー2を確実にロックするので、手締めによる締め付け不足でステー2が落下するような事態は発生しない。スライドスタンド装置60は、締め付けバネ62単独でもロックできるけれども、さらにロックアシストバネ64を設置することにより、ロックアシストバネ64で確実に締め付けバネ62の内径を狭めてステー固定力を高め、重い吊り下げ物でも安定して保持できる。
図9は本考案の第3実施例を示し、スライドスタンド装置70は、細長い棒状のステー72と、該ステーが昇降可能に入り込む円筒形の支持スタンド74とを有する。支持スタンド74の内径は、ステー72の外径よりもわずかに大きい。支持スタンド74は、前端にフランジ部75を形成するとともに、前記のバネホルダを装着する代わりに、支持スタンド74の前方内周面を切削加工する。
支持スタンド74の前端内周面には、締め付けバネ76が収納できるように、該締め付けバネの外径よりもわずかに大きい内径部78を形成し、さらに該内径部の周端から後方へ縦溝80を設ける。締め付けバネ76は、ステー72の直径よりもわずかに大きい内径を有し、実施例1のそれとほぼ同じ形状である。内径部78は、締め付けバネ76の本体長さよりも長い。支持スタンド74のフランジ部前端には、ロック解除部材82の湾曲溝(図示しない)に嵌まる突起(図示しない)を植設する。
ロック解除部材82は、ディスク状の大径部84と、該大径部よりも径が小さくて長い小径部86とからなり、該大径部の後方環状壁にディスク88を固着することにより、該ロック解除部材を支持スタンド74に回転自在に取り付ける。ロック解除部材82において、大径部84の円環状下方壁に湾曲溝を設け、該湾曲溝内にロックアシストバネ90を収納する。
スタンド組み立て時には、締め付けバネ76は、支持スタンド74の内径部78内に配置され、フリーの状態でその内径がステー72の内径よりも若干大きい。締め付けバネ76の後端部92が縦溝80に入り込み、締め付けバネ76を係止する。次に、ロック解除部材82の小径部86を支持スタンド74の内径部78内に嵌入し、該内径部の縦スリット(図示しない)に締め付けバネ76の前端部を挿入して係止する。この際に、支持スタンド74の前記突起は、ロック解除部材82の湾曲溝内に入り込む。
ロックアシストバネ90は、ロック解除部材82の湾曲溝内に収納され、ロック解除部材82を常時付勢する。ロックアシストバネ90の弾力は、締め付けバネ76の捩り力よりも大きく、ロック解除部材82を介して締め付けバネ76の内径を狭めることにより、ステー72を所定の高さ位置でロックする。
スライドスタンド装置70において、ステー72の高さを変える場合には、ロック解除部材82をロックアシストバネ90の弾力に逆らって回し、締め付けバネ76の内径を元に戻し、そのままの状態でステー72を昇降させる。次に、ロック解除部82をフリーにすると、該ロック解除部材は、ロックアシストバネ90の弾力によって逆方向に回り、締め付けバネ76の内径を狭めることでステー72を所定の高さ位置でロックする。
1 スライドスタンド装置
2 ステー
3 支持スタンド
8 締め付けバネ
10 ロックアシストバネ
12 ロック解除部材
32 バネホルダ
48 突起

Claims (4)

  1. 細長い棒状のステーと、該ステーが昇降可能に入り込む筒状の支持スタンドと、支持スタンド内に配置してステーに密に嵌装する締め付けバネと、締め付けバネの内径を小さくするように作用するロックアシストバネと、ステーの昇降を回転によって可能にするロック解除部材とを備え、締め付けバネの一端部をロック解除部材に係止するとともに、該締め付けバネの他端部を支持スタンドに直接または間接的に係止し、ロックアシストバネによって締め付けバネの捩り力に逆らうかまたはその捩り力とともにステーをロックするバネロック式のスライドスタンド装置。
  2. 支持スタンドの前端にバネホルダを嵌め込んで固着し、該バネホルダにはより大径の前方内径部および縦スリットを設けた後方内径部を形成し、締め付けバネの他端部をバネホルダ後方の縦スリットで係止する請求項1記載のスライドスタンド装置。
  3. ロック解除部材の大径部に湾曲溝を形成してバネホルダの表面突起を嵌入するとともに、該湾曲溝内にロックアシストバネを収納することにより、ロックアシストバネが締め付けバネの内径を小さくするように作用する請求項1記載のスライドスタンド装置。
  4. ロックアシストバネが圧縮コイルバネである請求項1または3記載のスライドスタンド装置。
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