JP3190394B2 - ポリエーテルアミドでコーテイングされた縫合糸 - Google Patents

ポリエーテルアミドでコーテイングされた縫合糸

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    • Y10T428/2933Coated or with bond, impregnation or core

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】本発明はコーティングされた手術用縫合
糸に関するものである。特に、本発明はポリエーテルア
ミドでコーティングされた縫合糸並びに手術用縫合糸の
結び目タイダウン(tiedown)性能を改良させる方法に
関するものである。
【0002】手術用縫合糸はしばしばそれらの1種以上
の性能を改良させるために表面コーティングを必要とし
ている。例えば、マルチフィラメント縫合糸は手術工程
中に組織内を容易に且つ円滑に通過するために典型的に
は縫合糸の触覚円滑性、柔軟性およびタイダウン性能を
改良させるために表面コーティングを必要としている。
マルチフィラメント縫合糸はタイダウン性能を改良しそ
して組織抵抗を減少させるためにも表面コーティングを
必要とするかもしれない。
【0003】手術用縫合糸に適しているコーティングに
関する要望に答えて、多くの特許が可能性のあるコーテ
ィング組成物を開示している。米国特許3,942,53
2は、マルチフィラメント縫合糸用のポリエステルコー
ティングを開示している。好適なポリエステルコーティ
ングはポリブチレートであり、これは1,4−ブタンジ
オールとアジピン酸との縮合生成物である。米国特許
4,105,034は、ポリ(アルキレンオキサレー
ト)、例えばポリ(ヘキサメチレンオキサレート)、の
マルチフィラメント縫合糸コーティングを開示してい
る。これらの特許に開示されているコーティング組成物
は優れた取り扱い特性を示しそしてコーティングされた
縫合糸の多くの性質を強化させるが、コーティングされ
た縫合糸の結び目一体性はわずかに減少する。
【0004】米国特許3,527,650は、アクリル系
ラテックス中のポリテトラフルオロエチレン(PTF
E)粒子からなるコーティング組成物を開示している。
PTFEは優れた潤滑剤として作用してマルチフィラメ
ント縫合糸のラフネスを減少させるが、それは使用中に
剥がれる傾向を有している。また、この特別なコーティ
ングは適切に適用するための硬化段階を必要とするよう
な熱硬化性である。米国特許4,043,344は、非吸
収性の手術用縫合糸用のプルロニックスTM酸化エチレン
/酸化プロピレン共重合体コーティングを開示してい
る。残念なことに、これらの共重合体コーティングは湿
潤タイダウン評価中にそれらの潤滑性を失ってしまう。
【0005】縫合糸コーティング用の可能性のある候補
がないという観点からすると、一般的技術を用いて適用
することができ、物理的性質を犠牲にしないでコーティ
ングされた縫合糸の柔軟円滑性を増加させ、そして縫合
糸の結び目一体性に悪影響を与えないような縫合糸用の
コーティングを開発することが望ましいであろう。
【0006】
【発明の要旨】一面において、本発明はコーティングさ
れていない縫合糸の結び目タイダウン性能と比較してそ
れの結び目タイダウン性能を改良させるのに有効な量の
ブロック(エーテル−コ−アミド)でコーティングされ
ている表面を有する縫合糸である。
【0007】他の面では、本発明は縫合糸の結び目タイ
ダウン性能を改良させる方法である。この方法は、縫合
糸の表面を有効な量のブロック(エーテル−コ−アミ
ド)の有機溶媒中溶液でコーティングしそして次にコー
ティングされた縫合糸から溶媒を除去する段階からなっ
ている。
【0008】本発明のブロック(エーテル−コ−アミ
ド)コーティングは一般的技術を用いて縫合糸の表面に
適用することができる。縫合糸の柔軟円滑性を示してい
るコーティングされた縫合糸の結び目タイダウン性能
は、コーティングされた縫合糸の引っ張り性質を犠牲に
せずに、劇的に改良される。驚くべきことに、これらの
性質における改良はコーティングされた縫合糸の結び目
確実性に悪影響を与えずに得られる。
【0009】
【発明の詳細な記載】本明細書においていうブロック
(エーテル−コ−アミド)とは、繰り返しの「軟質」
ポリエーテルブロックおよび「硬質」ポリアミドブロッ
クを有するブロック共重合体、すなわち、ポリエーテル
−ポリアミドブロック共重合体、を意味する。軟質ポリ
エーテルブロックは共重合体の柔軟性、親水性および熱
可塑性を増加させ、そして硬質ポリアミドブロックは共
重合体の物理的性質を増加させる。
【0010】共重合体のポリエーテルブロックは典型的
にはポリ酸化エチレン、ポリ酸化プロピレンまたはポリ
酸化テトラメチレンのブロックを含有しているが、他の
ポリエーテルブロックも同様に想定される。共重合体中
のポリエーテルの量は一般的には約25−約80重量%
の、好適には約35−約75重量%の、範囲である。約
25重量%より少ない共重合体中のポリエーテルの量は
充分な潤滑性に欠けそして膜コーティング性質において
丈夫であるかもしくは硬いため、縫合糸コーティング用
には適当でないかもしれない。約80重量%より多い共
重合体中のポリエーテルの量は劣った物理的性質を有す
るコーティング共重合体を生成する可能性がある。
【0011】ポリエーテルブロックは例えばポリ酸化エ
チレンの繰り返し単位を含有しているだけでなく、共重
合体中のポリエーテルの合計量が約35−約75重量%
の間である限り、例えばポリ酸化プロピレンの如き異な
るポリ酸化アルキレンの別の繰り返し単位を含有するこ
ともできる。同様な方式で、2種以上のポリ酸化アルキ
レンを共重合させて適当なポリエーテルブロックを製造
することもできる。好適には、共重合体のポリエーテル
ブロックはポリ酸化テトラメチレンの繰り返し単位だけ
からなっている。
【0012】ブロックポリ(エーテル−コ−アミド)の
ポリアミドブロックは、例えばナイロン6、66、61
1、612、10、11または12の如きポリアミド類
であることができる。ポリアミドブロックは異なるポリ
アミド類の繰り返し単位を含有することもでき、または
少なくとも2種のポリアミド類を反応させることにより
コポリアミド類を製造することもできる。好適には、共
重合体のポリアミドブロックはナイロン12の繰り返し
単位だけからなっている。
【0013】本発明の範囲内のブロックポリ(エーテル
−コ−アミド)類は公知である。一例では、米国特許
4,252,920、米国特許4,115,475および米
国特許4,208,493中に記載されている如く、ポリ
エーテルブロックはエステルタイダウンによりポリアミ
ドブロックと結合されている。他の場合には、米国特許
4,808,675中に記載されている如く、ポリエーテ
ルブロックはアミン基で終っておりそしてポリアミドブ
ロックと直接結合されている。最も好適なブロック共重
合体は、ペバックスTM3533SA00ブロックポリ
(エーテル−コ−アミド)である。
【0014】結び目タイダウン性能を改良するために縫
合糸の表面上にコーティングされるブロックポリ(エー
テル−コ−アミド)の量は一般的には共重合体の分子量
に依存しておりそして経験的に容易に決めることができ
る。驚くべきことに、結び目タイダウンを認識できるほ
ど強化させるのに必要な共重合体の量は典型的には、例
えば米国特許4,105,034中に記載されているポリ
ブチレートコーティングの如き一般的コーティング重合
体用に必要な量より相当少ない。ほとんどの場合、共重
合体に必要な量はそれの固有粘度が増加するにつれて減
少する。有利には、縫合糸上にコーティングされる共重
合体の量はコーティングされる縫合糸の重量の約0.0
5−約1.0、好適には約0.10−約0.80、%の範
囲である。一般的には、1.0重量%より多い量ではコ
ーティングされた縫合糸の結び目確実性を相当損なわせ
る可能性もあり、そして0.05重量%より低い量では
縫合糸性質における認識可能な改良が得られない可能性
もある。縫合糸はブロックポリ(エーテル−コ−アミ
ド)をコーティングするだけでなく、希望により2種以
上の該共重合体の混合物をコーティングすることもでき
る。好適には、縫合糸を1種のブロックポリ(エーテル
−コ−アミド)でコーティングする。
【0015】本発明のブロックポリ(エーテル−コ−ア
ミド)コーティングは典型的には、約45,000−約
95,000の、好適には約50,000−約90,00
0の、範囲のゲル透過クロマトグラフィーにより測定さ
れた重量平均分子量により特徴づけられている。
【0016】本発明の範囲内の縫合糸は、手術工程用に
使用されるかまたは意図されているいずれの型であって
もよい。縫合糸は合成もしくは天然性であってもよく、
吸収性もしくは非吸収性であってもよく、または編組さ
れた、捩られたもしくは被覆された形のモノフィラメン
トもしくはマルチフィラメントであってもよい。さら
に、縫合糸を希望により1本以上の針と連結させること
もできる。吸収性モノフィラメント縫合糸の例には、天
然縫合糸、例えば手術用の腸線および膠原質、並びに合
成縫合糸、例えばp−ジオキサノンのホモ重合体および
共重合体、が包含される。吸収性マルチフィラメント縫
合糸の例には、1種以上のラクトン類の繊維−生成用重
合体から製造された縫合糸、例えばヴィクリルRポリ
(ラクチド−コ−グリコリド)マルチフィラメント縫合
糸、が包含される。非吸収性モノフィラメントおよびマ
ルチフィラメント縫合糸の例には、ナイロン、ポリプロ
ピレン、鋼、ポリ弗化ビニリデン、麻、木綿、絹、およ
びポリエステル類、例えばポリエチレンテレフタレート
(PET)が包含される。好適な縫合糸は非吸収性マル
チフィラメント縫合糸、好適にはポリエステル縫合糸、
である。最も好適な縫合糸はPETである。
【0017】本発明のブロックポリ(エーテル−コ−ア
ミド)コーティング用の有機溶媒は有利には共重合体を
適度に溶解させそして120℃以下の一般的沸点を有す
る溶媒または溶媒混合物である。適切な有機溶媒の例は
2,2,2−トリフルオロエタノールの如き弗素化された
脂肪族溶媒であり、そして溶媒混合物の例は2,2,2−
トリフルオロエタノールと例えばトルエンの如き芳香族
溶媒との混合物である。選択される特定の溶媒または溶
媒混合物は経験的に容易に決めることができる。一般的
には、特定溶媒系の有効性はコーティング共重合体中の
硬質対軟質ブロックの比に大きく依存している。
【0018】共重合体を適当な有機溶媒中に単に溶解さ
せることにより、コーティングを容易に製造することが
できる。もちろん溶液中の共重合体の濃度は縫合糸の表
面上に望ましくコーティングされる共重合体の量に依存
しているが、それは一般的には約0.2−約6.0、好適
には約0.5−約4.0、重量%の範囲内であるべきであ
る。
【0019】ブロックポリ(エーテル−コ−アミド)の
溶液が製造されたなら、縫合糸を一般的なコーティング
技術、例えば浸漬、噴霧など、を用いてコーティングす
ることができる。コーティングを適用した後に、空気中
での乾燥または当技術で公知の他の方法により、例えば
溶媒を真空下で高温において除去することにより、溶媒
を除去することができる。
【0020】マルチフィラメント縫合糸をコーティング
するためには、有機溶媒および適用のためのコーティン
グ溶液の製造が通常は必要である。しかしながら、コー
ティング溶液の製造を必要とせずにモノフィラメント縫
合糸をコーティングするための別の方式も利用できる。
合成モノフィラメント縫合糸をコーティングしようとす
る場合には、縫合糸が誘導される繊維−生成用重合体を
適当な低分子量ブロックポリ(エーテル−コ−アミド)
と共に押し出して、ブロックポリ(エーテル−コ−アミ
ド)を押し出し中に繊維表面からしみださせてそれの柔
軟円滑性を増加させることができる。そのような方法は
繊維−生成用重合体の潤滑性および結び特性を強化させ
ると示されている。
【0021】縫合糸のタイダウン性能を改良する際に使
用するために好適なブロック共重合体コーティングは本
質的に非吸収性である。しかしながら、最初に低分子量
ブロックポリ(エーテル−コ−アミド)を官能化しそし
て次にそれを生吸収性縫合糸および縫合糸コーティング
の製造用に一般的に使用されている1種以上のラクト
ン、例えばグリコリド、ラクチド、p−ジオキサノン、
炭酸トリメチレンなど、と共重合させることにより、吸
収性縫合糸用に特に適している生吸収性共重合体を製造
することができる。
【0022】下記の実施例は本発明の特許請求の範囲を
説明するものであるが、限定するものではない。実施例
において、引っ張り性質、タイダウン・ラフネスおよび
結び目確実性はそれぞれインストロン引っ張り試験器を
用いて測定されている。引っ張り性質、すなわち検体そ
のものの引っ張り強度および結び目引っ張り強度、並び
に%伸び、は一般的には米国特許4,838,267中
に記載されている工程に従い測定されている。タイダウ
ン・ラフネスは結び目タイダウン性能の測定値である。
それは結び目を縫合糸に沿って滑らすのに必要な力を示
しており、そしてそれは一般的には米国特許3,94
2,532中に記載されている工程に従い測定されてい
る。明白に破壊する前に結び目を確保して滑らなくする
のに必要な撚り数に関する指示値を与える結び目確実性
は、最初に一般的な四角い結び目をマンドレルの周りに
結び付け、インストロン試験器上で結び目を離して引っ
張って滑りが生じるかどうかを観察し、そしてそうなら
次に20個の結び目のうちの20個が滑らずに明白に破
壊するまでさらに撚りを加えながら結び目を結ぶことに
より、測定されている。
【0023】
【実施例】実施例1 4回の実験のそれぞれに関して、ペバックスTMブロック
ポリ(エーテル−コ−アミド)の2,2,2−トリフルオ
ロエタノール中または50重量/重量%トリフルオロエ
タノール/トルエン中溶液を製造した。サイズ2/0
(USP標準)のメルシレンRPET編組マルチフィラ
メント縫合糸を室温において一般的な研究質用コーティ
ング装置を用いてコーティング溶液でコーティングし、
そして次にコーティングされた縫合糸を空気中で高温に
おいて乾燥して溶媒を除去した。表1は4回の実験のそ
れぞれに関する引っ張りおよびタイダウン・ラフネス性
質並びに結び目確実性をコーティングされていないメル
シレンRPET編組マルチフィラメント縫合糸と比較し
ているものである。
【0024】
【表1】 表1 ブロックポリ(エーテル−コ−アミド)でコーティング されたポリエステル縫合糸の性質 溶媒中のコーティング濃度 コーティング 重量% されていない 0.5* 0.5* 1.0** 1.0** 対照縫合糸 ペバックスTM 25331 35332 40333 55334 コーティング共重合体 %固体分5、重量 0.1 0.1 0.1 0.1 - 縫合糸直径、ミル 13.8 13.6 13.72 13.48 13.60 湿潤6タイダウン・ 130.6 108.8 158.6 184.8 350.6 ラフネス、グラム 乾燥タイダウン・ 119.8 106.5 167.8 178.3 289.4 ラフネス、グラム 湿潤結び目確実性 4 4 5 5 4 乾燥結び目引っ張り 56.7 54.0 58.7 60.3 57.7 強度、kpsi 湿潤結び目引っ張り 55.5 57.2 57.1 53.8 57.1 強度、kpsi 乾燥直線引っ張り 91.0 93.2 94.7 93.3 93.0 強度、kpsi %伸び 15.0 17.0 16.7 12.2 16.5 * 溶媒−トリフルオロエタノール ** 溶媒混合物−50重量/重量%トリフルオロエタノール/トルエン1 ペバックスTM2533は約81,000の重量平均分
子量を有する62.4/37.6重量/重量ポリ酸化テト
ラメチレン/ナイロン12ブロック共重合体である。
【0025】2 ペバックスTM3533は約66,000
の重量平均分子量を有する71.6/ 28.3重量/重
量ポリ酸化テトラメチレン/ナイロン12ブロック共重
合体である。
【0026】3 ペバックスTM4033は約60,000
の重量平均分子量を有する52.7/47.3重量/重量
ポリ酸化テトラメチレン/ナイロン12ブロック共重合
体である。
【0027】4 ペバックスTM5533は約61,000
の重量平均分子量を有する37.3/62.7重量/重量
ポリ酸化テトラメチレン/ナイロン12ブロック共重合
体である。
【0028】5 コーティングされたおよびコーティング
されていない縫合糸の間の重量の差を測定することによ
り測定された。
【0029】6 湿潤性質は縫合糸を25℃の水中で少な
くとも24時間ソーキングした後に測定された。
【0030】これらの結果は、種々の量のブロックポリ
(エーテル−コ−アミド)でコーティングされたポリエ
ステルはコーティングされていない縫合糸のものと比較
して相当改良された乾燥および湿潤タイダウン・ラフネ
スを表していることを示している。改良されたラフネス
はコーティングされていない縫合糸の結び目確実性また
は引っ張り性質を犠牲にせずに得られている。一般的
に、本発明のコーティングされた縫合糸に関しては20
0グラムより小さい、湿潤タイダウン・ラフネスが容易
に得られる。
【0031】本発明の特許請求の範囲内の他のブロック
ポリ(エーテル−コ−アミド)コーティングを用いても
同様な顕著な結果が得られる。
【0032】本発明の主なる特徴および態様は以下のと
おりである。
【0033】1.コーティングされていない縫合糸の結
び目タイダウン性能と比較してコーティングされた結び
目タイダウン性能を改良させるのに有効な量のブロック
ポリ(エーテル−コ−アミド)で縫合糸の表面がコーテ
ィングされている、縫合糸。 2.ブロックポリ(エーテル−コ−アミド)中のポリエ
ーテルの量が約25−約80重量%である、上記1の縫
合糸。
【0034】3.ブロックポリ(エーテル−コ−アミ
ド)のポリエーテルのブロックがポリ酸化テトラメチレ
ンの繰り返し単位を含有している、上記2の縫合糸。
【0035】4.ブロックポリ(エーテル−コ−アミ
ド)のポリエーテルのブロックがナイロン12の繰り返
し単位を含有している、上記3の縫合糸。
【0036】5.ブロックポリ(エーテル−コ−アミ
ド)が低分子量ブロックポリ(エーテル−コ−アミド)
とラクトンとの共重合体である、上記1の縫合糸。
【0037】6.縫合糸の表面上にコーティングされて
いるブロックポリ(エーテル−コ−アミド)の量がコー
ティングされている縫合糸の重量の約0.05−約1.0
%の間の範囲である、上記1の縫合糸。
【0038】7.ブロックポリ(エーテル−コ−アミ
ド)の分子量が約45,000−約95,000の間であ
る、上記6の縫合糸。
【0039】8.縫合糸が1本以上の針が付いているか
または付いていないモノフィラメントまたはマルチフィ
ラメントである、上記7の縫合糸。
【0040】9.縫合糸がマルチフィラメントである、
上記8の縫合糸。
【0041】10.マルチフィラメント縫合糸が非吸収
性縫合糸である、上記9の縫合糸。 11.縫合糸がポリエステルである、上記10の縫合
糸。
【0042】12.ポリエステルがポリエチレンテレフ
タレートである、上記11の縫合糸。
【0043】13.a)縫合糸の表面を有効な量のブロ
ックポリ(エーテル−コ−アミド)の有機溶媒中溶液で
コーティングし、そして次に b)溶媒をコーティングされた縫合糸から除去する段階
からなる、縫合糸の結び目タイダウン性能を改良する方
法。
【0044】14.ブロックポリ(エーテル−コ−アミ
ド)の溶液が2,2,2−トリフルオロエタノールまたは
例えば2,2,2−トリフルオロエタノールとトルエンと
の溶媒混合物中の約0.2−約6.0重量%のブロックポ
リ(エーテル−コ−アミド)の溶液である、上記13の
方法。
【0045】15.コーティングされた縫合糸を空気中
で乾燥することにより溶媒が除去される、上記14の方
法。
【0046】16.ブロックポリ(エーテル−コ−アミ
ド)の溶液が2,2,2−トリフルオロエタノールまたは
2,2,2−トリフルオロエタノールとトルエンとの混合
物中の約0.2−約6.0重量%のブロックポリ(エーテ
ル−コ−アミド)の溶液である、上記13の方法。
【0047】17.コーティングされた縫合糸を高温に
おいて乾燥する、上記16の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヘンリー・ポクロピンスキー・ジユニア アメリカ合衆国ニユージヤージイ州 08828ヘルメツタ・レイクアベニユー42 (56)参考文献 特開 昭49−52492(JP,A) 特開 昭62−183767(JP,A) 米国特許4578451(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61L 17/00 - 17/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コーティングされていない縫合糸の結び
    目タイダウン性能と比較してコーティングされた結び目
    タイダウン性能を改良させるのに有効な量のポリエーテ
    ル−ポリアミドブロック共重合体で縫合糸の表面がコー
    ティングされている、縫合糸。
  2. 【請求項2】 a)縫合糸の表面を有効な量のポリエー
    テル−ポリアミドブロック共重合体の有機溶媒中溶液で
    コーティングし、そして次に b) 溶媒をコーティングされた縫合糸から除去する段
    階からなる、縫合糸の結び目タイダウン性能を改良する
    方法。
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