JP3190178U - 水蒸気及び酸素吸着性容器 - Google Patents

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秀明 金澤
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株式会社シャルム丸高
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Abstract

【課題】乾燥剤の含有率が高くても機械的強度が強く、しかも防湿樹脂層や通気性樹脂層等への接着性が良好であって、かつ乾燥剤や脱酸素剤としての水蒸気及び酸素吸着性能の吸湿力、吸放湿力の調整や同時に酸化を防ぐ事が容易である水蒸気及び酸素吸着性容器を提供する。
【解決手段】ベース材1としての樹脂に、シリカ粉体2を含ませたことを特徴とする水蒸気及び酸素吸着性容器。又は、水蒸気及び酸素吸着性樹脂層Cに有機アミン紛体3を含ませたことを特徴とする水蒸気及び酸素吸着性容器。
【選択図】図4

Description

本発明は、乾燥剤として利用できる水蒸気及び酸素吸着層、或いは水蒸気及び酸素吸着層を防湿樹脂層の外装プラスチック樹脂層に積層した水蒸気及び酸素吸着性容器として色々な形状を積層して、食料品、医薬品等の包装体或いは包装材料として利用することができる水蒸気及び酸素吸着性容器に関するものである。
医薬品は、タブレットタイプや粉末タイプのものに限らず、空気中の水分に触れたり水分を吸収したりすると、その初期の形状や性状、性能などが維持されなくなってしまう。
キャンディなどの食品についても、タブレットタイプや粉末タイプに限らず、同様のことが云える。空気中の酸素や空気中の水蒸気の影響から遮断して保管ないし保存することが要求されるものが多くある。
従来、プラスチックフィルムを用いた袋やトレーさらにボトル容器といった医薬品や食品といった湿気や酸素を嫌う内容物を収容しておくときには、たとえば和紙などの有孔シート材で作った袋にシリカゲル粒や生石灰や脱酸素剤などを封入したもの(乾燥剤入り袋)や脱酸素剤を、内容物と共にプラスチック袋やトレーやボトル容器に収容させている。
また、乾燥剤含有樹脂を薄くした乾燥剤フィルムでは、吸湿、放湿量を増大させようとして乾燥剤を樹脂に多量に混合したとすると、乾燥剤フィルムの表面粗さが大きくなり、この乾燥剤フィルムの表面に他のフィルムを接着する際の接着性が悪くなるという問題があった。
また、乾燥剤フィルムを積層した包装材料による包装袋或いは包装体では、湿気を嫌う内容物を長期間に渡って保護できるものが望ましく、乾燥剤フィルムの厚みの調整や内容物に応じた吸湿、放湿が容易に調整できることが望ましい。なお、このような内容物としては、食品、医薬品、電子部品、電子ディバイス、電子機器等が含まれる。本発明は、上述のような課題に鑑みなされたものであって、乾燥剤の含有率が高くても機械的強度が強く、しかも外装フィルム等への接着性が良好であって、かつ乾燥剤としての吸湿、放湿性能の調整が容易である水蒸気及び酸素吸着性容器を目的とするものである。
また、乾燥剤や脱酸素剤を袋へ封入した際に、お年寄りや子供が間違えて誤飲誤食も発生しているため乾燥樹脂内袋やトレー容器によって形成し、乾燥樹脂内袋やトレー容器が発揮する吸湿性によって内容物が湿ったり、腐ることを防ぐようにしたプラスチック容器も知られている。
特開2007−269367公報 特許公開2006−289198公報 特許公開2008−164441公報 登録実用新案第3045067号公報
しかしながら、乾燥剤や脱酸素剤入り袋を内容物と共にプラスチック袋に収容させておくという手段には、製造者にとっては、プラスチック袋やトレーさらにボトル容器に乾燥剤や脱酸素剤入り袋を投入する手間や乾燥剤入り袋などを検品する手間などが余分に必要になるという問題がある。ユーザにとっては、乾燥剤入り袋や脱酸素剤入り袋に入っている乾燥剤や脱酸素剤などを誤飲・誤食するおそれがあるという問題があるほか、乾燥剤入り袋や脱酸素剤入り袋自体が空のプラスチック袋やトレーやボトル容器とは別に個別にごみとして捨てられるためにゴミ量低減化の動きにも反するという問題がある。
一方、特許文献3によって提案されているプラスチックフィルムやシートでは、包装材本体の乾燥樹脂内フィルムを用いた容器や袋の表面が、内容物を収容する内部空間に露呈しているため、プラスチックフィルムを用いた袋やトレーに収容した内容物が乾燥樹脂内フィルムの表面に接触するという問題がある。
ところが、プラスチック袋やトレーに収容した内容物が、そのプラスチックフィルムの乾燥剤フィルムの表面に直接接触することは、内容物が人間の口に入る経口タイプの医薬品や食品などの経口物である場合には特に好ましくない。すなわち、乾燥剤をベース樹脂に分散混合させて成形されている乾燥剤フィルムは、それに含まれる乾燥剤成分が、経時によりベース樹脂表面にでてくるので、そのまま人間の口に入ってしまった場合によっては健康を害するといったことなどの、予期し得ない好ましくない状況を引き起こしてしまうというおそれがある。
本考案は以上の問題や状況に鑑みてなされたものであり、上記した乾燥剤や脱酸素剤などの入った袋を用いる場合の問題を解消することができるだけでなく、特許文献3によって提案されているプラスチック容器や袋によって発現するところの、内容物が乾燥剤成分に接触するおそれがあるという状況を改善することのできる吸湿性、吸放湿性容器を提供することを目的とする。
ベース材1としての樹脂に、シリカ粉体2を含ませたことを特徴とする水蒸気及び酸素吸着性容器。
ベース材1としての樹脂に有機アミン紛体3を含ませたことを特徴とする水蒸気及び酸素吸着性容器。
水蒸気及び酸素吸着性樹脂層Cの全体重量に対して、シリカ粉体2を30%〜60%を含有させたことを特徴とする記載の水蒸気及び酸素吸着性容器。
水蒸気及び酸素吸着性樹脂層Cに、薬剤4や食品に触れる側とは異なる側に、酸素や湿気が入らないように防湿樹脂層Aを、成形加工時に同時に溶融成形し、はりあわせたことを特徴とする水蒸気及び酸素吸着性容器。
水蒸気及び酸素吸着性樹脂層Cの薬剤4や食品に触れる側とは異なる側に、酸素や湿気が入らないように防湿樹脂層A、薬剤4や食品に触れる側に、薬剤や食品の湿気や酸素を、水蒸気及び酸素吸着性樹脂層Cが吸収できるように通気性樹脂層Bを成形加工時に同時に溶融し貼りあわせたことを特徴とする水蒸気及び水蒸気及び酸素吸着性容器。
通気性樹脂層Bの厚さは、防湿樹脂層Aの厚さより薄くしたことを特徴とする水蒸気及び酸素吸着性容器。
本考案の水蒸気及び酸素吸着性容器を用いると、内容物が乾燥剤に直接触れないので、医薬品や食品の場合に、乾燥剤や脱酸素剤の付着した内容物を経口したことが原因で知らず知らずのうちに健康が損なわれるという心配がなくなる。
本考案の水蒸気及び酸素吸着性容器の構成。 本考案のシリカ粉体2とベース材1の混合された水蒸気及び酸素吸着性樹脂層Cと防湿樹脂層Aからなる二層容器の構成。 本考案のシリカ粉体2とベース材1を一括混合された水蒸気及び酸素吸着性樹脂層Cの左右に通気性樹脂層B、防湿樹脂層Aを成形加工時に溶融し貼りつけた三層容器の構成。 本考案のシリカ粉体2と有機アミン3とベース材1を一括に混合された水蒸気及び酸素吸着性樹脂層Cと防湿樹脂層Aからなる二層容器の構成。 本考案のシリカ粉体2と有機アミン3とベース材1を一括混合された水蒸気及び酸素吸着性樹脂層Cの左右に通気性樹脂層B、防湿樹脂層Aを成形加工時に溶融し貼りつけた三層容器の構成。
本考案の水蒸気及び酸素吸着性樹脂層Cは、ベース材1としての樹脂に、機能成分としての吸湿性、放湿性を発揮するシリカ粉体や酸化を防ぐ事のできる有機アミン紛体を含有させ、相溶し分散させたものである。ベース材としての樹脂には、ポリプロピレン樹脂やポリエチレン樹脂のほか、エチレン−αオレフィン共重合体樹脂、エチレン−環状オレフィン共重合体樹脂、プロピレン−エチレンブロック共重合体樹脂、ポリプロピレン−αオレフィン共重合体樹脂などのポリオレフィン系の樹脂のうちの一つ又は複数を用いる。
図1は、本考案の水蒸気及び酸素吸着性容器の構成を示す。
水蒸気及び酸素吸着性樹脂層Cは、ポリプロピレン樹脂やポリエチレンなどのベース材1としての樹脂に、シリカ粉体2や有機アミン紛体3を含ませる。
シリカ粉体2や有機アミン紛体3の含有率は、水蒸気及び酸素吸着性樹脂層Cの全体重量に対して、夫々、シリカ紛体2を30%〜60%、有機アミン紛体3を25%〜40%にするのが好ましい。
図2と図4では、水蒸気及び酸素吸着性樹脂層Cの、片側に薬剤4がある場合を示す。
図2および図4では、本考案の水蒸気及び酸素吸着性樹脂層Cに、薬剤が触れる側とは別の側に、湿気や酸化を防ぐ防湿樹脂層Aを貼りあわせて2層にする。
防湿樹脂層Aは、例えば、ポリプロピレン樹脂やポリエチレン樹脂のほか、エチレン−αオレフィン共重合体樹脂、エチレン−環状オレフィン共重合体樹脂、プロピレン−エチレンブロック共重合体樹脂、ポリプロピレン−αオレフィン共重合体樹脂などのポリオレフィン系の樹脂のうちの一つ又は複数を用い、さらに防湿成分を含めてもよい。
図3と図5では、本考案の水蒸気及び酸素吸着性樹脂層Cの対象物に接しない側に防湿樹脂層A、対象物に接する側に通気性樹脂層Bを積層しはりあわせた容器である。
防湿樹脂層Aは、湿気を吸収しないように厚めにし、通気性樹脂層Bは、薬剤4の湿気が、水蒸気及び酸素吸着性樹脂層Cに吸収されやすいように薄めにする。
通気性樹脂層Bの厚さは、防湿樹脂層Aの厚さより薄めにする。
例えば、水蒸気及び酸素吸着性樹脂層Cが、エチレン−環状オレフィン共重合体樹脂の場合、防湿樹脂層Aの厚さは、70μm以上とし、通気性樹脂層Bの厚さは5μmからとするのが好ましい。
通気性樹脂層Bは、例えば、エチレン−αオレフィン共重合体樹脂、エチレン−環状オレフィン共重合体樹脂等がある。
本考案の吸湿・吸放湿性容器には、有機アミン紛体3を含むので、消臭効果、防カビや防錆効果がでてくる。
1 ベース材
2 シリカ粉体
3 有機アミン粉体
4 薬剤
A 防湿樹脂層
B 通気性樹脂層
C 水蒸気及び酸素吸着性樹脂層

Claims (6)

  1. ベース材1としての樹脂に、シリカ粉体2を含ませたことを特徴とする水蒸気及び酸素吸着性容器。
  2. ベース材1としての樹脂に有機アミン紛体3を含ませたことを特徴とする請求項1記載の水蒸気及び酸素吸着性容器。
  3. 水蒸気及び酸素吸着性樹脂層Cの全体重量に対して、シリカ粉体2を30%〜60%、有機アミン紛体3を25%〜40%を含有させたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の水蒸気及び酸素吸着性容器。
  4. 請求項1又は請求項3の水蒸気及び酸素吸着性樹脂層Cに、薬剤4に触れる側とは異なる側に、湿気が入らないように防湿樹脂層Aを、成形時に同時に溶融しはりあわせたことを特徴とする水蒸気及び酸素吸着性容器。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の水蒸気及び酸素吸着性容器の薬剤4に触れる側とは異なる側に、湿気や酸素が入らないように防湿樹脂層A、薬剤4に触れる側に、薬剤4の湿気を、水蒸気及び酸素吸着性樹脂層Cが吸収できるように通気性樹脂層Bを成形時に同時に溶融しはりあわせたことを特徴とする水蒸気及び酸素吸着性容器。
  6. 通気性樹脂層Bの厚さは、防湿樹脂層Aの厚さより薄くしたことを特徴とする請求項5に記載の水蒸気及び酸素吸着性容器。
JP2013005866U 2013-09-24 水蒸気及び酸素吸着性容器 Expired - Lifetime JP3190178U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105129736A (zh) * 2015-08-12 2015-12-09 安徽理工大学 一种便携式产氧装置及方法

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