JP3190073U - ワイピングクロス - Google Patents

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Abstract

【課題】張力による伸度変化性に富み(伸度変化しない)、被ワイピング表面の凹凸によってワイピングクロスに不均一な摩擦抵抗が付加されても、安定してワイピングすることが可能なワイピングクロスを提供する。【解決手段】単繊維繊度が0.1〜2デニール、糸の強度が4g/d以上の合成繊維フィラメント糸を構成素材とし、目付が50〜300g/m2、嵩高度が3〜7cm3/gである編物1に、接着剤2を介して厚みが20μm未満のPETフィルム3を積層する。【選択図】図1

Description

本考案はワイピングクロスに関し、詳しくは、張力による伸度変化性に富み(伸度変化しない)、安定してワイピングすることが可能なワイピングクロスに関するものである。
例えば、液晶製品を製造する際には、非常に塵埃に対して厳しく、クリーンルーム内は、クラス100(JIS Z122)という清浄度に管理されている。塵埃が多いと、ガラス基板上にその塵埃がのってしまい、製品性能に欠陥をきたしてしまう。そのため、クリーンルーム内における液晶製品製造マシンの清掃、メンテナンスに際して、特に発塵性の少ないものが要求される。また、その製造工程においてペーストを使用しており、そのペーストが飛び散り、マシン等を汚してしまうため、アセトンやエチルアルコール、NMP(ノルマルニメチルピロリドン)などの有機溶剤をワイパーに含ませて洗浄している。
従来のワイパーには、シリコンペーパーや不織布などがあったが、シリコンペーパーはガラスの表面にキズを付けやすく、また吸水性能が非常に低く薄っぺらいため、有機溶剤を含ませて清掃を行うには、扱いづらいという欠点があった。また、不織布は吸水性能が良く、また有機溶剤を含ませてマシンを拭くことには問題ないが、繊維が切れやすく、非常に多く発塵するという問題があった。さらに、極細繊維(単繊維繊度が0.1デニール未満)使いの編織物のワイパーは、拭取性に優れているものの、繊維同志がくっつき緻密になりすぎているため、有機溶剤を含ませにくく、またマシン清掃の際、マシンの突起物により繊維が切れてしまい、自己発塵を起してしまうという欠点があった。
そこで、特許文献1には、単繊維繊度が0.1〜2デニール、糸の強度が4g/d以上の合成繊維フィラメント糸を構成素材とする編物であって、目付が50〜300g/m2 、嵩高度が3〜7cm3 /gであるワイピングクロスが提案されている。
特開平10−88451号公報
しかし、特許文献1に記載されたワイピングクロスは、被ワイピング表面の形状によっては十分に汚れを拭き取れない場合がある。本考案は、前記従来技術の課題を背景になされたもので、張力による伸度変化性に富み(伸度変化しない)、被ワイピング表面の凹凸によってワイピングクロスに不均一な摩擦抵抗が付加されても、安定してワイピングすることが可能なワイピングクロスを提供することを目的とする。
上記の課題を解決する本考案のワイピングクロスは、単繊維繊度が0.1〜2デニール、糸の強度が4g/d以上の合成繊維フィラメント糸を構成素材とし、目付が50〜300g/m2 、嵩高度が3〜7cm3 /gである編物に、厚みが20μm未満の樹脂フィルムを積層したことを特徴とする。
本考案のワイピングクロスは、特定構成を備えた編物に樹脂フィルムを積層することにより、張力による伸度変化性に富み(伸度変化しない)、被ワイピング表面の凹凸によってワイピングクロスに不均一な摩擦抵抗が付加されても、安定してワイピングすることが可能なワイピングクロスを提供することができる。
本考案のワイピングクロスの概略断面構成を示す図である。
本考案において、単繊維繊度が0.1〜2デニール、糸の強度が4g/d以上のポリエステルやナイロンなどの合成繊維フィラメント糸が用いられている。好ましくは、単繊維繊度0.9〜1.1デニールのものがよい。
単繊維繊度が0.1デニール未満の極細繊維では、フィラメント糸強度が低いため、被ワイピング表面の小さな突起物にひっかかった際、繊維が切れ、自己発塵を起してしまう。ー方、単繊維繊度が2デニールを超えると製品の表面をキズつけたり、あるいは単繊維が太いため拭取性が低くなってしまう。また、吸水能力も低下してしまう。
フィラメント糸の強度は4g/d以上であれば発塵が起こりにくく、好ましくは5〜6g/dのものがよい。またフィラメント糸にくらべ短繊維は、繊維が脱落しやすく自己発塵をおこしやすいため、本考案においてはフィラメント糸を用いることを特徴とするものである。
本考案においては、上記の合成繊維フィラメント糸を構成素材とする編物から構成される。織物では生地が薄く、ペラペラで扱いにくく、また空隙が少ないため、吸水性が非常に低くなる。また、織物では糸切れを起こしたとき、そのままほつれてしまうという問題がある。
編物は横編、経編などが適用できるが、特に丸編が好ましい。
本考案において、編物の目付量は、50〜300g/m2 、好ましくは、150〜200g/m2 である。50g/m2 未満では薄すぎて破れやすく、また吸水性も低い。一方、300g/m2 を超えると、厚すぎてゴワゴワして取り扱いにくく、空隙が少なくなり、吸水性が低くなってくる。
また、本考案のワイピングクロスの嵩高度は、3〜7cm3 /gである。嵩高度が、3cm3 /g未満であると、薄すぎて取り扱いにくく、また吸水性が非常に低くなる。一方、7cm3 /gを超えると、厚すぎてゴワゴワしてしまい扱いづらくなる。
このような嵩高度とするには、フィラメント糸に仮撚・熱処理による捲縮加工、エアー交絡による糸−糸の絡み付与などの糸加工、あるいは編地の熱処理による収縮付与などの手段を採用することができる。
このワイピングクロスの吸水速度(JIS L−1096 6.26.1)は、タテ・ヨコ方向とも140mm以上で、好ましくは、145mm以上160未満である。
またこのワイピングクロスは、JIS L−1096 6.26.2で測定される吸水率が、350重量%以上であり、好ましくは、350重量%以上400未満である。
このワイピングクロスのJIS B−9923 6.2(1.2)タンブリング法による粒径0.5μm以上の発塵量が、120個未満であり、好ましくは、10個以上110個未満である。
このワイピングクロスのJIS B−9923 6.2(1.2)タンブリング法による粒径0.5μm以上の浮遊粒子が100個/ft3 以下、好ましくは30個/ft3 以下、より好ましくは10個/ft3 以下であるクリーンルーム内で、本考案のワイピングクロスを蒸留水あるいはイオン交換水などの純水で洗濯し、パック包装しておき、必要な際にこのワイピングクロスをクリーンルーム内で使用することが好ましい。
樹脂フィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムが好ましく、特に、厚み12μmのPETフィルム(東レ(株)製の商品名「ルミラーS10タイプ」)が好ましく用いられる。樹脂フィルムの厚みが20μm以上であると、曲げ柔軟性が低下して安定してワイピングすることが困難となるので好ましくない。そこで、樹脂フィルムの厚みは20μm未満であることが好ましく、15μm以下であることがより好ましい。一方、実使用に耐える程度の耐摩耗性を備えるためには、樹脂フィルムの厚みは5μm以上であることが好ましい。
編物に樹脂フィルムを積層するための接着剤としては、ウレタン系接着剤やホットメルト接着剤を用いることができる。ホットメルト接着剤としては、主成分として、酢酸ビニル共重合樹脂、ポリプロピレン、ポリアミドなどを含有するものを用いることができる。さらに、本発明を構成する編物と樹脂フィルムを接着し、所要のワイピング機能を備えたワイピングクロスを提供できるものであれば、そのような接着剤を用いることができる。
本考案のワイピンククロスは、液晶製品製造用の器具や設備、製造マシンの清掃やメンテナンスに好適であるが、もちろん、他の用途にも使用することができる。
次に、本考案のワイピングクロスの好ましい製造方法の1例であるLF精練法について説明する。通常の精練工程は、連続精練を行っている。しかし、連続精練ではそれまでの工程で付いてきた編み立て油剤などをしっかり洗い流すことができない。そのため吸水性が非常に悪く、溶剤を含ませようとしても、吸収せずこぼれてしまう。
そこで、本考案においては精練工程を連続式でなく、バッチ式で行い、しかも液流染色機を用いて精練を行うものである。
まず、精練を行う前に、湯洗いを行い、それにより若干の油剤を取り除き、引き続き、精練を行う。精練の条件としては、水酸化ナトリウムを1〜5g/l(固形)とポリオキシアルキルエーテル化合物(非イオン系)を主成分とした低気泡精練剤を用いて、精練を行う。その精練温度は80℃〜100℃が好ましい。苛性ソーダを使用することにより、油剤を取り除くとともに、繊維の表面を溶かすことにより親水性を持たせることができる。
また、精練後の洗いにおいては、できるだけイオンを除去するために湯洗いを2度行っている。また、イオンをさらに除去するためには、金属封鎖剤を用いて湯洗することが好ましい。
以下、実施例に基づいて本考案を詳細に説明する。
《実施例1》
75デニール、72フィラメントのポリエステル仮撚加工糸を、丸編機(28G)を用いてインターロック方式で編成し生機とした。この生機を開反した後、液流染色機で一旦、60℃×10分湯洗いを行い、室温で水洗を行った。その後、苛性ソーダと“サンモールFL”(日華化学(株)商品名−ポリオキシアルキルエーテル化合物)を主成分とした低起泡精練剤で精練を行うことにより、生機についている油剤を取り除き、またポリエステル繊維の表面を若干、溶かすことでポリエステル繊維に親水性を持たせた。次いで、苛性ソーダをできるだけ取り除くために、60℃×10分の湯洗いを2回行った。その後、乾燥させ160℃でヒートセットした。
図1に示すように、上記のようにして得られた編物1に、接着剤(後記の組成を有するもの)2を介して厚み12μmのPETフィルム3を積層して、実施例1のワイピングクロスを得た。
接着剤2はDIC株式会社製で、その組成は、以下の4種の物質を混合したものからなる。溶剤として酢酸エチル/メチルエチルケトンを使用し、繊維加工剤としてDIC株式会社製の商品名「クリスボンアクセル、T−81E」を使用し、接着剤としてウレタン樹脂/酢酸エチル(商品名「タイフォース AD−865HV」)を使用し、塗料としてポリイソシアネートプレポリマー/酢酸エチル(商品名「バーノック DN−950」)を使用した。
接着時の条件は、接着速度が14.2m/minで、接着シリンダーのロール温度は91.6℃で、接着剤の塗布量は40g/mで、乾燥チャンバーの温度は100℃で、長さが8mで、40℃で48時間エージングを行った。
《比較例1》
段落[0030]に記載のようにして得られた編物を、比較例1のワイピングクロス(PETフィルムを有しないもの)とした。
実施例1と比較例1のワイピングクロスについて、100N/5cm加重の張力を掛けて伸びの有無について評価を行った。その結果、実施例1のワイピングクロスは伸びが無かったが、比較例1のワイピングクロスについては、30%の伸びが見られた。このように、本考案のワイピングクロスは張力による伸度変化性に富んでいる(伸度変化しない)ので、被ワイピング表面の凹凸によってワイピングクロスに不均一な摩擦抵抗が付加されても、安定してワイピングすることが可能であることが分かる。
本考案のワイピングクロスはクリーンルームでの使用に適している。
1 編物
2 接着剤
3 PETフィルム

Claims (4)

  1. 単繊維繊度が0.1〜2デニール、糸の強度が4g/d以上の合成繊維フィラメント糸を構成素材とし、目付が50〜300g/m2 、嵩高度が3〜7cm3 /gである編物に、厚みが20μm未満の樹脂フィルムを積層したことを特徴とするワイピングクロス。
  2. 樹脂フィルムが、PETフィルムであることを特徴とする請求項1記載のワイピングクロス。
  3. 接着剤が、ウレタン系接着剤であることを特徴とする請求項1または2記載のワイピングクロス。
  4. 接着剤が、ホットメルト接着剤であることを特徴とする請求項1または2記載のワイピングクロス。
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