JP3189890U - 水晶のカット構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】装飾性を強化し、新しい装飾機能を付加するために改良された水晶のカット構造を提供する。
【解決手段】素材が透明な水晶でできており、全体として六角錐台11にカットされ、かつ六角錐台11の両側端面13aをそれぞれ円弧状断面とし、広い方の端面13aの直径と狭い方の端面の直径との比率を、少なくとも広いほうの端面13aに泡状の文様14が出現する比率とする。
【選択図】図5
【解決手段】素材が透明な水晶でできており、全体として六角錐台11にカットされ、かつ六角錐台11の両側端面13aをそれぞれ円弧状断面とし、広い方の端面13aの直径と狭い方の端面の直径との比率を、少なくとも広いほうの端面13aに泡状の文様14が出現する比率とする。
【選択図】図5
Description
この考案は、水晶を所定の多角錐台にカットするとともに、その両端を円弧状に成形し、前記多角錐台の両端から見たときに万華鏡のような斬新な文様が現出するようにした、改良された水晶のカット構造に関するものである。
従来の水晶のカット構造としては、以下のような考案が提案されている。
1)実開平5−28216号公報(特許文献1参照)
傾斜角度をピラミッド型水晶(1)の斜面と同一にした貴金属類等による枠部(4)と、宝石類(3)と、チェーン取り付け金具(6)とで構成されるペンダントを台座として、取り外しが可能なピラミッド型水晶(1)を置いた、ピラミッド型水晶着脱ペンダント。
2)実用新案登録第3039901号公報(特許文献2参照)
表面に図柄を有する水晶製装飾体において、前記図柄を透明な多面体の少なくとも1面に形成するとともに、前記図柄が形成された面と所定の角度を成す他の図柄非形成面側から該図柄がそれぞれ同時に多数見えるようにしたことを特徴とする装飾体。
3)特開2001−197913号公報(特許文献3参照)
水晶柱又は水晶片に貫通穴をあけ、さらに底部の一部分をカットし、それぞれに金属線又は紐を通して、三点支持の状態を創り出すことによって水晶柱又は水晶片を市中に固定する方法。
1)実開平5−28216号公報(特許文献1参照)
傾斜角度をピラミッド型水晶(1)の斜面と同一にした貴金属類等による枠部(4)と、宝石類(3)と、チェーン取り付け金具(6)とで構成されるペンダントを台座として、取り外しが可能なピラミッド型水晶(1)を置いた、ピラミッド型水晶着脱ペンダント。
2)実用新案登録第3039901号公報(特許文献2参照)
表面に図柄を有する水晶製装飾体において、前記図柄を透明な多面体の少なくとも1面に形成するとともに、前記図柄が形成された面と所定の角度を成す他の図柄非形成面側から該図柄がそれぞれ同時に多数見えるようにしたことを特徴とする装飾体。
3)特開2001−197913号公報(特許文献3参照)
水晶柱又は水晶片に貫通穴をあけ、さらに底部の一部分をカットし、それぞれに金属線又は紐を通して、三点支持の状態を創り出すことによって水晶柱又は水晶片を市中に固定する方法。
もちろん、ダイヤモンド等の宝石においてはラウンドブリリアントカットやオーバルカット、エメラルドカット、プリンセスカット等の種々のカット構造が提案されている。
そしてそのカット面によりダイヤモンドの輝きが外に向かって放たれ、美しい虹色の世界を作り上げるものである。
そしてそのカット面によりダイヤモンドの輝きが外に向かって放たれ、美しい虹色の世界を作り上げるものである。
しかしながら、水晶を用いた装飾品においては、結晶に沿ってカットされるような限られたカット構造しか存在しなかったのが実情である。
したがってこの考案は、水晶のカット構造における装飾性の強化や、新しい装飾機能の付加のための改良された水晶のカット構造を提供しようとするものである。
したがってこの考案は、水晶のカット構造における装飾性の強化や、新しい装飾機能の付加のための改良された水晶のカット構造を提供しようとするものである。
すなわちこの考案の水晶のカット構造は、従来例の上記課題を解決するために、素材が透明な水晶でできており、全体として多角錐台にカットされ、かつ多角錐台の両側端面をそれぞれ円弧状断面とし、広い方の端面の直径と狭い方の端面の直径との比率を、少なくとも広いほうの端面に泡状の文様が出現する比率としたことを特徴とするものである。
この考案の水晶のカット構造は、前記端面に現出する泡状の文様は、それぞれの泡状の文様が多角形の中に円が配されている模様ユニットからなることをも特徴とするものである。
この考案の水晶のカット構造は、前記端面に現出する泡状の文様として、中心に大きいサイズの模様ユニットが配され、その外周に多数の模様ユニットを外縁に向かって小さくなるよう配されていることをも特徴とするものである。
この考案の水晶のカット構造は、前記端面に現出する泡状の文様は、狭い方の端面にも現出するようになっていることをも特徴とするものである。
この考案の水晶のカット構造は、前記広い方の端面の直径と多角錐台の長さの比率が、約1:3.5以上であることをも特徴とするものである。
この考案の水晶のカット構造によれば、少なくとも前記広い方の端面に泡状の文様が出現する。特に、前記端面に現出する泡状の文様は、それぞれの泡状の文様が多角形の中に円が配されている模様ユニットからなるものであり、非常に幾何学的であって万華鏡のような斬新な装飾性を備えた文様を得ることができる。
しかもこの考案の水晶のカット構造においては、全体として多角錐台にカットし、その両端を円弧状に研磨するだけなので、非常に加工しやすく、したがって低コストの商品を提供することができるようになった。
以下図面に基いて、この考案の水晶のカット構造の実施の形態を詳細に説明する。
図1ないし図4は、この考案の水晶のカット構造の1実施例を示すものである。
図1ないし図4において、カット構造が適用される素材は透明な水晶でできており、全体として各側面が下つぼまりのテーパ面12を有する多角錐台、本実施例では六角錐台11にカットされ、かつ六角錐台11の両側端面13a,13bをそれぞれ円弧状断面とし、広い方の端面13aの直径と狭い方の端面13bの直径との比率を、少なくとも広い方の端面13aに後述する泡状の文様14が出現する比率としたものである。
図1ないし図4は、この考案の水晶のカット構造の1実施例を示すものである。
図1ないし図4において、カット構造が適用される素材は透明な水晶でできており、全体として各側面が下つぼまりのテーパ面12を有する多角錐台、本実施例では六角錐台11にカットされ、かつ六角錐台11の両側端面13a,13bをそれぞれ円弧状断面とし、広い方の端面13aの直径と狭い方の端面13bの直径との比率を、少なくとも広い方の端面13aに後述する泡状の文様14が出現する比率としたものである。
このような泡状の文様14が出現する比率としては、広い方の端面13aの直径と狭い方の端面13bの直径との比率を、1:約0.5〜0.8とすることが望ましい。
なお、前記泡状の文様14の大きさや数は、前記六角錐台11の両側端面13a,13bを構成する円弧状断面の円弧の曲率半径を帰ることにより、適宜決定することができる。
なお、前記泡状の文様14の大きさや数は、前記六角錐台11の両側端面13a,13bを構成する円弧状断面の円弧の曲率半径を帰ることにより、適宜決定することができる。
この考案の水晶のカット構造において、前記端面13a,13bに現出する泡状の文様14は、図5に示すように、それぞれの構成要素が六角形21aの中に円21bが配されている模様ユニット21からなるものである。
そして、前記端面13a,13bに現出する泡状の文様14として、中心に大きいサイズの模様ユニットが配され、その外周に多数の模様ユニット21を外縁に向かって小さくなるよう配している。
そして、前記端面13a,13bに現出する泡状の文様14として、中心に大きいサイズの模様ユニットが配され、その外周に多数の模様ユニット21を外縁に向かって小さくなるよう配している。
上述のように、前記端面13a,13bに現出する泡状の文様14は、図6のように狭い方の端面13bにも現出するようになっている。その場合、前記狭い方の端面13bに現出する泡状の文様14は、その周囲が下つぼまりの前記テーパ面12からなる側面によって制限を受けることとなる。
したがって、このときの泡状の文様14は、前記広い方の端面13aの泡状の文様14の周囲を前記テーパ面12で覆い隠した状態となり、当然前記広い方の端面13aの泡状の文様14よりは模様ユニット21の数は少なくなる。
したがって、このときの泡状の文様14は、前記広い方の端面13aの泡状の文様14の周囲を前記テーパ面12で覆い隠した状態となり、当然前記広い方の端面13aの泡状の文様14よりは模様ユニット21の数は少なくなる。
次に、この考案の水晶のカット構造においては、前記広い方の端面13aの直径と多角錐台、本実施例では六角錐台11の長さの比率が、約1:3.5以上であることをも特徴としている。
実際に試作してみた場合、前記広い方の端面13aの直径L1と六角錐台11の長さL2の比率が1:3.5以下の場合には、前記泡状の文様14の現出は見ることができなかったのである。
実際に試作してみた場合、前記広い方の端面13aの直径L1と六角錐台11の長さL2の比率が1:3.5以下の場合には、前記泡状の文様14の現出は見ることができなかったのである。
図7〜図9は、この考案の水晶のカット構造を、装身具用下げ飾りに適用した場合の実施例を示すものである。
図7〜図9において、六角錐台11の前記広い方の端面13aはそのまま露出させて前記泡状の文様14が現出するようにしてあり、狭い方の端面13bにはその側面のテーパ面12の下部をも覆うように、容器状の下げ飾り用金具22が取り付けてある。23はチェーン等を取り付けるための丸環である。
そうすることにより、携帯ストラップやキーホルダー、根付、その他の装身具用下げ飾りとして利用できるようになる。
図7〜図9において、六角錐台11の前記広い方の端面13aはそのまま露出させて前記泡状の文様14が現出するようにしてあり、狭い方の端面13bにはその側面のテーパ面12の下部をも覆うように、容器状の下げ飾り用金具22が取り付けてある。23はチェーン等を取り付けるための丸環である。
そうすることにより、携帯ストラップやキーホルダー、根付、その他の装身具用下げ飾りとして利用できるようになる。
上記実施例では、この考案を六角錐台11に適用した場合について説明してきたが、六角錐台11以外の多角錐台からなる水晶のカット構造として適用することが可能である。例えば多角錐台の応用例として、五角錐台、八角錐台等が挙げられる。
以上の説明においてはこの考案の水晶のカット構造を透明な無色の水晶を念頭において説明したが、この考案の要旨を変更しない範囲で半透明や色付きの他の水晶のカット構造にも適用することが可能である。
11 六角錐台
12 テーパ面
13a,13b 端面
14 泡状の文様
21 模様ユニット
21a 六角形
21b 円
22 下げ飾り用金具
23 丸環
12 テーパ面
13a,13b 端面
14 泡状の文様
21 模様ユニット
21a 六角形
21b 円
22 下げ飾り用金具
23 丸環
Claims (5)
- 素材が透明な水晶でできており、全体として多角錐台にカットされ、かつ多角錐台の両側端面をそれぞれ円弧状断面とし、広い方の端面の直径と狭い方の端面の直径との比率を、少なくとも広いほうの端面に泡状の文様が出現する比率としたことを特徴とする水晶のカット構造。
- 前記端面に現出する泡状の文様は、それぞれの泡状の文様が多角形の中に円が配されている模様ユニットからなることを特徴とする請求項1記載の水晶のカット構造。
- 前記端面に現出する泡状の文様は、中心に大きいサイズの模様ユニットが配され、その外周に多数の模様ユニットを外縁に向かって小さくなるよう配されていることを特徴とする請求項1記載の水晶のカット構造。
- 前記端面に現出する泡状の文様は、狭い方の端面にも現出するようになっていることを特徴とする請求項1記載の水晶のカット構造。
- 前記広い方の端面と多角錐台の長さの比率が、約1:3.5以上であることを特徴とする請求項1記載の水晶のカット構造。
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2011118503A Continuation JP2012245121A (ja) | 2011-05-26 | 2011-05-26 | 水晶のカット構造 |
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