JP3189758B2 - 符号化装置 - Google Patents

符号化装置

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JP3189758B2
JP3189758B2 JP26538697A JP26538697A JP3189758B2 JP 3189758 B2 JP3189758 B2 JP 3189758B2 JP 26538697 A JP26538697 A JP 26538697A JP 26538697 A JP26538697 A JP 26538697A JP 3189758 B2 JP3189758 B2 JP 3189758B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、符号化装置に係
り、詳しくは、画像信号を圧縮符号化する符号化装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】テレビジョンの画像信号、特に情報量の
多いHDTV(high definition television高品位テレ
ビジョン)の画像信号を伝送する場合や、上記画像信号
を蓄積する場合など、上記画像信号の大量データのため
に、上記画像信号を圧縮する必要がある。さらに、上記
画像信号を圧縮する際に、1つの処理装置では、画像の
圧縮処理ができないので、複数の処理装置を用いる。こ
のような技術が、特開平8−79701号公報に記載さ
れている。
【0003】上記公報記載の技術は、次のようにして画
像信号を圧縮する。上記技術によれば、圧縮対象の原画
像を分割する。また、上記技術によれば、圧縮画像のト
ータルビットレートを分割数で割ったものを、固定ビッ
トレートとする。この固定ビットレートが各処理装置に
割り当てられている。
【0004】上記各処理装置は、分割画像をそれぞれ受
け取ると、この分割画像を圧縮処理し、圧縮された固定
ビットレートの分割画像を一時的に記憶する。上記各処
理装置が圧縮処理を終了すると、上記技術は、上記各処
理装置からの、圧縮された分割画像を合成して、圧縮画
像を生成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報記載の従来技術には、次のような課題がある。上記技
術により原画像を分割した場合、これらの分割画像の中
には、複雑な画像つまり情報量の多い画像や、単純な画
像つまり情報量の少ない画像が発生する。複雑な画像を
固定ビットレートの画像に圧縮すると、画像の複雑な部
分が圧縮で失われ、大きな変化が圧縮画像に発生する。
また、情報量が少ない画像を固定ビットレートの画像に
圧縮しても、原画像の情報がほとんど失われることがな
い。
【0006】この結果、圧縮された各分割画像に基づい
て圧縮画像を生成した場合、情報量の少ない部分では、
画像の変化が少ないものとなり、また逆に、情報量の多
い部分では、画像の変化が多いものとなる。これによ
り、圧縮画像の分割領域によって、画像の変化に差異が
発生するという課題が発生する。
【0007】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
ので、圧縮画像の各分割領域の画質を均一にすることが
できる符号化装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、入力画像をn(nは、任意
の自然数、以下において同じ)分割して、分割画像を出
力する処理を定期的に繰り返す画像分割部と、該画像分
割部から分割画像をそれぞれ受け取ると、以前に圧縮し
た分割画像の情報量に応じて、今回の分割画像をそれぞ
れ圧縮し、圧縮した分割画像をそれぞれ記憶するn個の
画像符号化部と、該n個の画像符号化部が記憶する分割
画像を順次に読み出し、読み出した各分割画像から圧縮
画像を生成する多重化部とを備えてなる符号化装置に係
り、前記各画像符号化部は、圧縮したそれぞれの分割画
像に画像情報の終わりを示す区切り符号を付けて記憶す
ると共に、前記多重化部は、区切り符号を検出すると、
次の前記画像符号化部から前記分割画像を読み出し、n
番目の分割画像を読み出した後で区切り符号を検出する
と、1番目の前記画像符号化部から前記分割画像を読み
出すと共に、読み出した順に分割画像を出力して、圧縮
画像を生成することを特徴としている。
【0009】この発明の構成では、前記画像分割部が入
力画像をn分割して、分割画像を符号化部にそれぞれ出
力する。画像分割部は、この処理を定期的に繰り返す。
前記各画像符号化部は、前記画像分割部から分割画像を
それぞれ受け取ると、以前に圧縮した分割画像の情報量
に基づいて、今回の分割画像をそれぞれ圧縮して記憶す
る。前記多重化部は、n個の前記画像符号化部から順次
に分割画像を読み出し、読み出した各分割画像から圧縮
された画像を出力する。
【0010】前記圧縮処理に際して、もし、1つの分割
画像の情報量が多いと、前記画像符号化部は、以前に圧
縮した分割画像の情報量に基づいて今回の分割画像を圧
縮するので、圧縮した分割画像の情報量が多くなる。こ
のために、前記多重化部が分割画像を読み出す時間も長
くなる。この結果、次の分割画像が前記画像分割部から
画像符号化部に加えられるので、前記画像符号化部が記
憶する分割画像の情報量が多くなる。この結果、次回の
圧縮では、分割画像の圧縮率が高くなる。
【0011】同じように、情報量が多くなった前記画像
符号化部の後で、別の分割画像を圧縮する前記画像符号
化部でも、多重化部による読み出しが遅くなるので、自
身が記憶する情報量が多くなる。この結果、次回の圧縮
では、分割画像の圧縮率が高くなる。こうして、情報量
が多くなった分割画像の後の圧縮処理では、前記各画像
符号化部の圧縮率が高くなるので、各分割画像の変化を
同じにすることができる。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の符
号化装置であって、前記各画像符号化部は、圧縮された
分割画像を記憶し、前記多重化部からの読み出しに応じ
て、記憶している分割画像を出力すると共に、分割画像
の情報量を示す情報量信号を出力する記憶部と、前記情
報量信号に対応する圧縮率で、前記画像分割部から受け
取った分割画像を圧縮すると共に、圧縮した分割画像を
前記記憶部に送る符号化部とを備えてなることを特徴と
している。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項2記載の符
号化装置であって、前記符号化部は、前記画像分割部か
ら受け取った分割画像の離散コサイン変換をする第1変
換部と、前記情報量信号に対応する圧縮率で、前記第1
変換部から受け取った分割画像を量子化して圧縮する第
2変換部と、該第2変換部からの分割画像を符号化する
と共に、符号化した画像信号を前記記憶部に出力する第
3変換部とを備えてなることを特徴としている。
【0014】
【0015】請求項4記載の発明は、請求項1記載の符
号化装置であって、前記多重化部は、前記n個の画像符
号化部に対応して設けられると共に、前記記憶部から出
力される区切り符号を検出すると、検出信号を出力する
n個の検出部と、前記n個の画像符号化部に対応して設
けられ、1つ前の前記検出部から検出信号を受け取る
と、前記記憶部から分割画像を読み出すと共に、今回の
読み出しをする検出部から検出信号を受け取ると、分割
画像の読み出しを止めるn個の制御部とを備えてなるこ
とを特徴としている。
【0016】請求項5記載の発明は、請求項1記載の符
号化装置であって、前記多重化部は、前記n個の画像符
号化部に対応して設けられ、区切り符号の検出を示す検
出信号を受け取ると、前記記憶部から分割画像を読み出
すと共に、この読み出しの際に検出信号を再び受け取る
と、分割画像の読み出しを止めるn個の制御部と、前記
各記憶部から出力される区切り符号を検出すると、現在
読み出しを行っている制御部及び次に読み出しを行う制
御部に検出信号を出力する検出部とを備えてなることを
特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。 ◇第1の実施の形態 図1は、この発明の第1の実施の形態である符号化装置
の構成を概略示すブロック図、図2は、同符号化装置に
よる画像の分割を説明する説明図、図3は、同符号化装
置の圧縮処理を説明する説明図である。この符号化装置
は、図1に示すように、画像分割部1、画像符号化部2
A〜2D及び多重化部3を備えてなっている。
【0018】画像分割部1は、画像信号aが示す原画像
をフィールド単位で処理する。つまり、画像分割部1
は、受け取った画像をn分割する。この実施の形態で
は、n=4としている。つまり、画像分割部1は、図2
に示すように、原画像を分割画像A,B,C,Dに分割
する。上記画像分割部1は、各フレームの分割画像A,
B,C,Dを、画像符号化部2A,2B,2C,2Dに
それぞれ定期的に、かつ順に送る。つまり、画像分割部
1は、分割画像Aを画像符号化部2Aに送った後、分割
画像Bを画像符号化部2Bに送る。この後、同様にし
て、画像分割部1は、分割画像C,Dを画像符号化部2
C,2Dに順次に送る。画像符号化部2Aは、図1に示
すように、圧縮部21Aとメモリ21Bとを備えてなっ
ている。
【0019】圧縮部21Aは、メモリ21Bからのメモ
リ信号b1に応じたビットレートで、分割画像Aを圧縮
する。この実施の形態では、圧縮部21Aは、前のフレ
ームの分割画像Aを出力した直後の、メモリ21Bの占
有量に応じたビットレートで圧縮する。つまり、メモリ
21Bの占有量が定常状態での占有量に比べて増加する
と、圧縮部21Aは、圧縮率を高め、逆に、メモリ21
Bの占有量が減少すると、圧縮率を抑える。圧縮部21
Aは、圧縮した分割画像Aと、分割画像Aの区切りを示
す区切り符号とをメモリ21Bに送る。上記区切り符号
は、分割画像Aの最終データを検出するためのものであ
る。
【0020】メモリ21Bは、圧縮部21Aからの、圧
縮された分割画像Aと区切り符号とを受け取ると、この
分割画像Aを区切り符号と共に記憶する。メモリ21B
は、記憶した分割画像Aの情報量を示す信号つまりメモ
リの占有量を示すメモリ信号を圧縮部21Aに送る。ま
た、メモリ21Bは、読み出し制御器31Bから読み出
し信号を受け取ると、記憶している分割画像Aをオアゲ
ート35に出力する。画像符号化部2Bは、図1に示す
ように、圧縮部22Aとメモリ22Bとを備えてなって
いる。
【0021】圧縮部22Aは、圧縮部21Aと同じよう
に、メモリ22Bからのメモリ信号b2に応じたビット
レートで、分割画像Bを圧縮する。圧縮が終了すると、
圧縮部22Aは、圧縮した分割画像Bと、分割画像Bの
区切りを示す区切り符号とをメモリ22Bに送る。
【0022】メモリ22Bは、圧縮部22Aからの、圧
縮された分割画像Bと区切り符号とを受け取ると、この
分割画像Bを区切り符号と共に記憶する。メモリ22B
は、メモリ21Bと同じように、メモリ信号b2を圧縮
部22Aに送る。また、メモリ22Bは、読み出し制御
器32Bから読み出し信号を受け取ると、記憶している
分割画像Bをオアゲート35に出力する。画像符号化部
2Cは、図1に示すように、圧縮部23Aとメモリ23
Bとを備えてなっている。
【0023】圧縮部23Aは、圧縮部21Aと同じよう
に、メモリ23Bからのメモリ信号b3に応じたビット
レートで、分割画像Cを圧縮する。圧縮が終了すると、
圧縮部23Aは、圧縮した分割画像Cと、分割画像Cの
区切りを示す区切り符号とをメモリ23Bに送る。
【0024】メモリ23Bは、圧縮部23Aからの、圧
縮された分割画像Cと区切り符号とを受け取ると、この
分割画像Cを区切り符号と共に記憶する。メモリ23B
は、メモリ21Bと同じように、メモリ信号b3を圧縮
部23Aに送る。メモリ23Bは、読み出し制御器33
Bから読み出し信号を受け取ると、記憶している分割画
像Cをオアゲート35に出力する。画像符号化部2D
は、図1に示すように、圧縮部24Aとメモリ24Bと
を備えてなっている。圧縮部24Aは、圧縮部21Aと
同じように、メモリ24Bからのメモリ信号b4に応じ
たビットレートで、分割画像Dを圧縮する。圧縮が終了
すると、圧縮部24Aは、圧縮した分割画像Dと、分割
画像Dの区切りを示す区切り符号とをメモリ24Bに送
る。
【0025】メモリ24Bは、圧縮部24Aからの、圧
縮された分割画像Dと区切り符号とを受け取ると、この
分割画像Dを区切り符号と共に記憶する。メモリ24B
は、メモリ21Bと同じように、メモリ信号b4を圧縮
部24Aに送る。また、メモリ24Bは、読み出し制御
器33Bから読み出し信号を受け取ると、記憶している
分割画像Dをオアゲート35に出力する。多重化部3
は、図1に示すように、区切り符号検出部31A〜34
Aと、読み出し制御部31B〜34Bと、オアゲート3
5とを備えてなっている。
【0026】区切り符号検出器31Aは、分割画像Aの
後でメモリ21Bから出力される区切り符号を検出す
る。つまり、区切り符号検出器31Aは、分割画像Aの
最終データを検出する。区切り符号検出器31Aは、区
切り符号の検出を示す検出信号を、読み出し制御器31
B,32Bに送る。
【0027】読み出し制御器31Bは、区切り符号検出
器34Aから検出信号を受け取ると、つまり、前回のフ
レームのすべての分割画像A〜Dの読み出が終了する
と、次の圧縮された分割画像Aを読み出すために、読み
出し信号をオンにする。これにより、読み出し信号がメ
モリ21Bに送られ、次のフレームの読み出しが開始さ
れる。また、読み出し制御器31Bは、区切り符号検出
器31Aから検出信号を受け取ると、読み出し信号をオ
フにして、メモリ21Bに対する読み出し信号の出力を
停止する。
【0028】区切り符号検出器32Aは、メモリ22B
が分割画像Bの後で目盛り22Bから出力される区切り
符号を検出する。そして、区切り符号検出器32Aは、
区切り符号の検出を示す検出信号を、読み出し制御器3
2B,33Bに送る。読み出し制御器32Bは、区切り
符号検出器31Aから検出信号を受け取ると、圧縮され
た分割画像Bを読み出すために、メモリ21Bに対して
読み出し信号をオンにする。また、読み出し制御器32
Bは、区切り符号検出器32Aから検出信号を受け取る
と、メモリ22Bに対する読み出し信号をオフにする。
区切り符号検出器33Aは、分割画像Cの後でメモリ2
3Bから出力される区切り符号を検出する。そして、区
切り符号検出器33Aは、区切り符号の検出を示す検出
信号を、読み出し制御器33B,34Bに送る。
【0029】読み出し制御器33Bは、区切り符号検出
器32Aから検出信号を受け取ると、圧縮された分割画
像Cを読み出すために、メモリ23Bに対して読み出し
信号をオンにする。また、読み出し制御器33Bは、区
切り符号検出器33Aから検出信号を受け取ると、メモ
リ23Bに対する読み出し信号をオフにする。
【0030】区切り符号検出器34Aは、分割画像Dの
後でメモリ24Bから出力される区切り符号を検出す
る。そして、区切り符号検出器34Aは、区切り符号の
検出を示す検出信号を、読み出し制御器34B,31B
に送る。読み出し制御器34Bは、区切り符号検出器3
3Aから検出信号を受け取ると、圧縮された分割画像A
を読み出すために、メモリ24Bに対して読み出し信号
をオンにする。また、読み出し制御器34Bは、区切り
符号検出器34Aから検出信号を受け取ると、メモリ2
4Bに対する読み出し信号をオフにする。
【0031】オアゲート35は、圧縮された分割画像A
〜Dをメモリ21B〜24Bから受け取ると、これらの
分割画像A〜Dを合成して、出力情報cを生成する。こ
の出力情報cが示す画像が、画像信号aが示す原画像を
圧縮した圧縮画像である。
【0032】次に、第1の実施の形態の動作について説
明する。画像信号aの第1フレームでは、画像が均一な
定常状態である。画像分割部1は、第1フレームの画像
を受け取ると、この画像を4つに分割して、分割画像A
1,B1,C1,D1を生成する。画像分割部1は、分
割画像A1,B1,C1,D1を画像符号化部2A,2
B,2C,2Dにそれぞれ送る。
【0033】画像符号化部2Aの圧縮部21Aは、分割
画像A1を受け取ると、前回のフレームのメモリ信号b
1に基づく圧縮率で分割画像A1を圧縮する。そして、
圧縮部21Aは、圧縮した画像信号A1と、分割画像A
1の区切りを示す区切り符号とをメモリ21Bに送る。
メモリ21Bは、圧縮された分割画像A1を区切り符号
と共に記憶する。また、メモリ21Bは、メモリ21B
の占有量を示すメモリ信号b1を圧縮部21Aに送る。
【0034】一方、多重化部3の読み出し制御器31B
は、前回のフレームの分割画像Dの読み出し終了を示す
検出信号を区切り符号検出器34Aから受け取ると、メ
モリ21Bに対する読み出し信号をオンにする。これに
より、メモリ21Bは、分割画像A1をオアゲート35
に送る。同時に、メモリ21Bは、図3に示すように、
メモリ21Bの占有量の低下を示すメモリ信号b1を、
圧縮部21Aに送る。この後、メモリ21Bが分割画像
A1の出力を終了して、区切り符号を出力すると、多重
化部3の区切り符号検出器31Aがこの区切り符号を検
出する。
【0035】区切り符号検出器31Aは、この検出結果
を示す検出信号を読み出し制御器31Bに送る。読み出
し制御器31Bは、この検出信号を受け取ると、メモリ
21Bに対する読み出し信号をオフにする。このように
して、分割画像A1が圧縮されて、オアゲート35から
出力される。同じようにして、分割画像B1,C1,D
1も圧縮されて、オアゲート35から出力される。これ
により第1フレームの圧縮画像を示す出力情報cが生成
される。
【0036】ところで、分割画像C1の後で、圧縮部2
3Aに加えられる分割画像C2の情報量が略2倍に増加
すると、圧縮部23Aは、第1フレームで発生したメモ
リ信号b3、つまり、分割画像C1を出力した直後のメ
モリ23Bの占有量(定常状態の占有量M)に基づく圧
縮率で分割画像C2を圧縮する。この結果、圧縮部23
Aからの情報量が多くなる。
【0037】一方、多重化部3の読み出し制御器33B
は、分割画像B2の読み出し終了を示す検出信号を区切
り符号検出器32Aから受け取ると、分割画像C2を読
み出す制御を、メモリ23Bに対して行う。分割画像C
2の情報量が多いので、メモリ23Bからの読み出し時
間も長くなる。この結果、分割画像C2の読み出し終了
が第2フレームの終了時点の付近になる。
【0038】このとき、画像分割部1からは情報が定期
的に出力されるので、圧縮部23Aは、第3フレームの
分割画像C3を画像分割部1から受け取り、分割画像C
3の圧縮を開始する。メモリ23Bは、分割画像C2を
オアゲート35に出力すると共に、圧縮部23Aから分
割画像C3を受け取る。この結果、分割画像C2を出力
した後のメモリ23Bの占有量は、定常状態の占有量M
に比べてΔCだけ多くなる。メモリ23Bは、この増加
分ΔCを示すメモリ信号b3を圧縮部23Aに送る。圧
縮部23Aは、増加分ΔCを示すメモリ信号b3を受け
取ると、増加分ΔCに応じて高めた圧縮率で、画像分割
部1からの分割画像3Cを圧縮する。
【0039】一方、分割画像C2の読み出しが終了する
と、読み出し制御器34Bは、分割画像D2の読み出し
を開始する。しかしながら、分割画像C2の読み出し終
了が第2フレームの終了時点の付近になったので、メモ
リ24Bは、第2フレームの分割画像D2をオアゲート
35に出力すると共に、圧縮部24Aから分割画像D3
を受け取る。この結果、分割画像D2を出力した後のメ
モリ24Bの占有量は、定常状態の占有量Mに比べてΔ
Dだけ多くなる。メモリ24Bは、この増加分ΔDを示
すメモリ信号b4を圧縮部24Aに送る。圧縮部24A
は、増加分ΔDを示すメモリ信号b4を受け取ると、増
加分ΔDに応じて高めた圧縮率で、画像分割部1からの
分割画像3Dを圧縮する。
【0040】このようにして、情報量が多い分割画像C
2の後では、メモリ21B〜24Bの占有量が増加す
る。この占有量により、第3フレームと第4フレームで
は、圧縮部21A〜24Aが高い圧縮率で分割画像を圧
縮することになる。また、第5フレームになると、高い
圧縮率で画像を圧縮するので、メモリ21B〜24Bの
占有量が定常状態の占有量Mに近づくことになる。
【0041】このように、この実施の形態によれば、情
報量が多い分割画像C2の後では、圧縮部21A〜24
Aの圧縮率が、分割画像C2が発生した後の圧縮部23
Aの圧縮率と同じように変化する。この結果、オアゲー
ト35から出力される圧縮画像は、同じような圧縮率で
圧縮された分割画像が合成されたものとなるので、圧縮
された画像の各分割領域に差異が発生することを防ぐこ
とができる。
【0042】◇第2の実施の形態 次に、第2の実施の形態について説明する。図4は、こ
の発明の第2の実施の形態である符号化装置の構成を概
略示すブロック図である。この符号化装置は、図4に示
すように、画像分割部1、画像符号化部4A,4B,4
C,4D及び多重化部5を備えてなっている。なお、図
4において、図1の構成部分と同一の各部については、
同一の符号を付与して、その説明を省略する。上記画像
符号化部4Aは、図4に示すように、二次元離散コサイ
ン変換回路(DCT: discrete cosine transform)4
1A、量子化器41B、可変長符号化器(VLC; vari
able length coding)41C及びメモリ41Dを備えて
なっている。二次元離散コサイン変換回路41Aは、分
割画像Aを直交変換して、分割画像Aを周波数成分に変
換する。
【0043】上記量子化器41Bは、二次元離散コサイ
ン変換回路41Aで変換された分割画像Aを量子化し
て、分割画像Aから主に高周波成分を除き、分割画像A
を圧縮する。第2の実施の形態では、量子化器41B
は、前の分割画像を出力した直後のメモリ41Dの占有
量に応じて、分割画像Aを圧縮する。つまり、メモリ4
1Dの占有量が定常状態での占有量に比べて増加する
と、量子化器41Bは、圧縮率を高め、逆に、メモリ4
1Dの占有量が減少すると、メモリ41Dは、圧縮率を
抑える。メモリ41Dは、量子化した分割画像Aを可変
長符号化器41Cに送る。
【0044】可変長符号化器41Cは、量子化器41B
で圧縮された分割画像Aビット長の異なる可変符号を用
いて符号化する。可変長符号化器41Cは、符号化した
分割画像Aと、分割画像Aの区切りを示す区切り符号と
をメモリ41Dに送る。メモリ41Dは、可変長符号化
器41Cからの、符号化された分割画像Aと区切り符号
とを受け取ると、この分割画像Aを区切り符号と共に記
憶する。メモリ41Dは、第1の実施の形態のメモリ2
1Bと同じように、自身の占有量を示すメモリ信号を量
子化器41Bに送る。また、メモリ41Dは、読み出し
制御器51から読み出し信号を受け取っている間、記憶
している分割画像Aを出力する。画像符号化部4Bは、
図4に示すように、二次元離散コサイン変換回路42
A、量子化器42B、可変長符号化器42C及びメモリ
42Dを備えてなっている。
【0045】二次元離散コサイン変換回路42A、量子
化器42B及び可変長符号化器42Cは、画像分割部1
からの分割画像Bを処理する点を除いて二次元離散コサ
イン変換回路41A、量子化器41B及び可変長符号化
器41Cと同じであるので、説明を省略する。
【0046】メモリ42Dは、可変長符号化器42Cで
符号化された分割画像Bと区切り符号とを受け取ると、
この分割画像Bを区切り符号と共に記憶する。同時に、
メモリ42Dは、自身の占有量を示すメモリ信号を量子
化器42Bに送る。また、メモリ42Dは、読み出し制
御器52から読み出し信号を受け取っている間、記憶し
ている分割画像Bを出力する。画像符号化部4Cは、図
4に示すように、二次元離散コサイン変換回路43A、
量子化器43B、可変長符号化器43C及びメモリ43
Dを備えてなっている。
【0047】二次元離散コサイン変換回路43A、量子
化器43B及び可変長符号化器43Cは、画像分割部1
からの分割画像Cを処理する点を除いて二次元離散コサ
イン変換回路41A、量子化器41B及び可変長符号化
器41Cと同じであるので、説明を省略する。
【0048】メモリ43Dは、可変長符号化器43Cで
符号化された分割画像Cと区切り符号とを受け取ると、
この分割画像Cを区切り符号と共に記憶する。同時に、
メモリ43Dは、自身の占有量を示すメモリ信号を量子
化器43Bに送る。また、メモリ43Dは、読み出し制
御器53から読み出し信号を受け取っている間、記憶し
ている分割画像Cを出力する。画像符号化部4Dは、図
4に示すように、二次元離散コサイン変換回路44A、
量子化器44B、可変長符号化器44C及びメモリ44
Dを備えてなっている。
【0049】二次元離散コサイン変換回路44A、量子
化器44B及び可変長符号化器44Cは、画像分割部1
からの分割画像Dを処理する点を除いて二次元離散コサ
イン変換回路41A、量子化器41B及び可変長符号化
器41Cと同じであるので、説明を省略する。
【0050】メモリ44Dは、可変長符号化器44Cで
符号化された分割画像Dと区切り符号とを受け取ると、
この分割画像Dを区切り符号と共に記憶する。同時に、
メモリ44Dは、自身の占有量を示すメモリ信号を量子
化器44Bに送る。また、メモリ44Dは、読み出し制
御器54から読み出し信号を受け取っている間、記憶し
ている分割画像Dを出力する。多重化部5は、図4に示
すように、読み出し制御器51〜54と区切り符号検出
器55とを備えてなっている。
【0051】読み出し制御器51は、区切り符号検出器
55から検出信号を受け取ると、メモリ41Dに対する
読み出し信号をオンにする。また、読み出し制御器51
は、読み出し信号をオンにしているときに、区切り符号
検出器55から次の検出信号を受け取ると、メモリ41
Dに対する読み出し信号をオフにする。このようにし
て、読み出し制御器51は、メモリ41Dの読み出しを
制御する。読み出し制御器52〜54は、メモリ42D
〜44Dをそれぞれ制御する点を除いて、読み出し制御
器51と同じであるので、説明を省略する。
【0052】区切り符号検出器55は、分割画像A〜D
の後でメモリ41D〜44Dから出力される区切り符号
を検出する。区切り符号検出器55は、メモリ41Dか
らの区切り符号を検出すると、読み出し制御器51,5
2に検出信号を送り、メモリ42Dからの区切り符号を
検出すると、読み出し制御器52,53に検出信号を送
る。また、区切り符号検出器55は、メモリ43Dから
の区切り符号を検出すると、読み出し制御器53,54
に検出信号を送り、メモリ44Dからの区切り符号を検
出すると、読み出し制御器54,51に検出信号を送
る。
【0053】次に、第2の実施の形態の動作について説
明する。このときの圧縮処理の結果は、図3と同じであ
るので、ここでは、図3を併せ用いて説明する。画像信
号aの第1フレームでは、画像が均一な定常状態であ
る。画像分割部1は、第1フレームの画像を受け取る
と、この画像を4つに分割して、分割画像A1,B1,
C1,D1を生成する。画像分割部1は、分割画像A
1,B1,C1,D1を二次元離散コサイン変換回路4
1A,42A,43A,44Aにそれぞれ送る。
【0054】二次元離散コサイン変換回路41Aは、分
割画像A1を受け取ると、分割画像Aを直交変換して、
分割画像Aを周波数成分に変換する。量子化器41B
は、二次元離散コサイン変換回路41Aで変換された分
割画像Aを量子化して、分割画像Aから主に高周波成分
を除き、分割画像Aを圧縮する。この圧縮の際に、量子
化器41Bは、前回のフレームのメモリ信号に基づく圧
縮率で分割画像A1を圧縮する。可変長符号化器41C
は、量子化器41Bで圧縮された分割画像Aを符号化
し、符号化した分割画像Aと、分割画像Aの区切りを示
す区切り符号とをメモリ41Dに送る。メモリ41D
は、圧縮された分割画像A1を区切り符号と共に記憶す
る。また、メモリ41Dは、自身の占有量を示すメモリ
信号を量子化器41Bに送る。
【0055】一方、多重化部5の読み出し制御器51
は、前回のフレームの分割画像Dの読み出し終了を示す
検出信号を区切り符号検出器55から受け取ると、メモ
リ41Dに対する読み出し信号をオンにする。これによ
り、メモリ41Dは、分割画像A1を出力する。同時
に、メモリ41Dは、図3に示すように、メモリ41D
の占有量の低下を示すメモリ信号を、量子化器41Bに
送る。この後、メモリ41Dが分割画像A1の出力を終
了して、区切り符号を出力すると、区切り符号検出器5
5がこの区切り符号を検出する。区切り符号検出器55
は、この検出結果を示す検出信号を読み出し制御器5
1,52に送る。読み出し制御器51は、この検出信号
を受け取ると、メモリ41Dに対する読み出し信号をオ
フにする。
【0056】このようにして、分割画像A1が圧縮され
て出力される。同じようにして、分割画像B1,C1,
D1も圧縮されて出力される。このとき、区切り符号に
より分割画像A1,B1,C1,D1が順次に読み出さ
れるので、多重化部5からの出力情報cは、画像信号a
が示す原画像を圧縮したものとなる。ところで、分割画
像C1の後で、画像分割部1から画像符号化部4Cに加
えられる分割画像C2の情報量が略2倍に増加すると、
量子化器43Bは、定常状態の占有量Mに基づく圧縮率
で分割画像C2を圧縮する。この結果、可変長符号化器
43Cからの情報量が多くなる。
【0057】一方、多重化部5の読み出し制御器53
は、分割画像B2の読み出し終了を示す検出信号を区切
り符号検出器55から受け取ると、メモリ43Dに対す
る読み出し信号をオンにする。このとき、分割画像C2
の情報量が多いので、メモリ43Dからの読み出し時間
も長くなる。この結果、分割画像C2の読み出し終了が
第2フレームの終了時点の付近になる。
【0058】このとき、画像分割部1からは情報が定期
的に出力されるので、量子化器43Bは、第3フレーム
の分割画像C3を二次元離散コサイン変換回路43Aか
ら受け取り、分割画像C3の圧縮を開始する。メモリ4
3Dは、分割画像C2を多重化部5に出力すると共に、
可変長符号化器43Cから分割画像C3を受け取る。こ
の結果、分割画像C2を出力した後のメモリ43Dの占
有量は、定常状態の占有量Mに比べてΔCだけ多くな
る。メモリ43Dは、この増加分ΔCを示すメモリ信号
を量子化器43Bに送る。量子化器43Bは、増加分Δ
Cを示すメモリ信号を受け取ると、増加分ΔCに応じて
高めた圧縮率で、二次元離散コサイン変換回路43Aか
らの分割画像3Cを圧縮する。
【0059】一方、分割画像C2の読み出しが終了する
と、読み出し制御器54は、分割画像D2の読み出しを
開始する。しかしながら、分割画像C2の読み出し終了
が第2フレームの終了時点の付近になったので、メモリ
44Dは、第2フレームの分割画像D2を多重化部5に
出力すると共に、可変長符号化器44Cから分割画像D
3を受け取る。この結果、分割画像D2を出力した後の
メモリ44Dの占有量は、定常状態の占有量Mに比べて
ΔDだけ多くなる。メモリ44Dは、この増加分ΔDを
示すメモリ信号を量子化器44Bに送る。量子化器44
Bは、増加分ΔDを示すメモリ信号を受け取ると、増加
分ΔDに応じて高めた圧縮率で、二次元離散コサイン変
換回路43Aからの分割画像3Dを圧縮する。
【0060】このようにして、情報量が多い分割画像C
2の後では、メモリ41D〜44Dの占有量が増加す
る。この占有量により、第3フレームと第4フレームで
は、量子化器42B〜44Bが高い圧縮率で分割画像を
圧縮することになる。また、第5フレームになると、高
い圧縮率で画像を圧縮するので、メモリ41D〜44D
の占有量が定常状態の占有量Mに近づくことになる。
【0061】このように、この第2の実施の形態によれ
ば、情報量が多い分割画像C2の後では、量子化器41
B〜44Bの圧縮率が、分割画像C2が発生した後の量
子化器43Bの圧縮率と同じように変化する。この結
果、多重化部5から出力される圧縮画像は、同じような
圧縮率で圧縮された分割画像が合成されたものとなるの
で、圧縮された画像の各分割領域に差異が発生すること
を防ぐことができる。
【0062】◇第3の実施の形態次に、第3の実施の形
態について説明する。図5は、この発明の第3の実施の
形態である符号化装置の構成を概略示すブロック図、図
6は、同符号化装置による画像の分割を説明する説明
図、また、図7は、同符号化装置の圧縮処理を説明する
説明図である。この符号化装置は、図5に示すように、
画像分割部6、画像符号化部2A〜2D及び多重化部7
を備えてなっている。
【0063】画像分割部6は、画像信号aが示す原画像
を分割処理する。つまり、画像分割部6は、受け取った
画像をn分割する。第3の実施の形態では、n=4とし
ている。つまり、画像分割部6は、図6に示すように、
原画像を横方向に、かつ、短冊状に分割し、分割画像
E,F,G,Hを生成する。この結果、画像の各フレー
ム構成の横方向の画素が1920画素であり、縦方向の
水平走査線数が1088本であるので、1つの分割画像
の横方向の画素が1920画素であり、縦方向の水平走
査線数が272画素となる。
【0064】画像分割部6は、各フレームの分割画像
E,F,G,Hを、画像符号化部2A,2B,2C,2
Dにそれぞれ定期的に、かつ順に送る。つまり、画像分
割部6は、分割画像Eを画像符号化部2Aに送った後、
分割画像Fを画像符号化部2Bに送る。この後、同様に
して、画像分割部6は、分割画像G,Hを画像符号化部
2C,2Dに順次に送る。
【0065】多重化部7は、図5に示すように、区切り
符号検出器71A〜74A、読み出し制御器71B〜7
4B、二次メモリ71C〜74C、読み出し制御器71
D〜74D、区切り符号検出器71E〜74E、及びオ
アゲート75を備えてなっている。多重化部7は、画像
符号化部2A,2B,2C,2Dからスライス単位で分
割画像E,F,G,Hを読み出す。1つのスライスは、
16本の水平走査線からなる。多重化部7は、上記スラ
イス単位で画像符号化部2A,2B,2C,2Dの順に
読み出す。
【0066】多重化部7の区切り符号検出器71A、読
み出し制御部71B及び二次メモリ71Cは、画像符号
化部2Aから読み出したスライス単位の画像を蓄積し
て、圧縮された分割画像Eを生成する。つまり、区切り
符号検出器71Aは、メモリ21Bから出力される分割
画像Eの、1つのスライスの最終データを検出する。区
切り符号検出器71Aは、最終データの検出を示す検出
信号を読み出し制御器71B,72Bに送る。
【0067】読み出し制御器71Bは、区切り符号検出
器74Aから検出信号を受け取ると、メモリ21Bに対
する読み出し信号をオンにする。読み出し制御器71B
は、区切り符号検出器71Aから検出信号を受け取る
と、メモリ21Bに対する読み出し信号をオフにする。
二次メモリ71Cは、メモリ21Bから出力された17
スライスの画像、つまり画像符号化部2Aで圧縮された
分割画像Eを記憶する。
【0068】多重化部7の区切り符号検出器72A、読
み出し制御部72B及び二次メモリ72Cは、画像符号
化部2Bから読み出したスライス単位の画像を蓄積し
て、圧縮された分割画像Fを生成する。区切り符号検出
器72Aは、メモリ22Bから出力される分割画像F
の、1つのスライスの最終データを検出する。区切り符
号検出器72Aは、最終データの検出を示す検出信号を
読み出し制御器72B,73Bに送る。
【0069】読み出し制御器72Bは、区切り符号検出
器71Aから検出信号を受け取ると、メモリ22Bに対
する読み出し信号をオンにする。読み出し制御器72B
は、区切り符号検出器72Aから検出信号を受け取る
と、メモリ22Bに対する読み出し信号をオフにする。
二次メモリ72Cは、メモリ22Bから出力された17
スライスの画像からなる分割画像Fを記憶する。
【0070】多重化部7の区切り符号検出器73A、読
み出し制御部73B及び二次メモリ73Cは、画像符号
化部2Cから読み出したスライス単位の画像を蓄積し
て、圧縮された分割画像Fを生成する。区切り符号検出
器73Aは、メモリ23Bから出力される分割画像G
の、1つのスライスの最終データを検出する。区切り符
号検出器73Aは、最終データの検出を示す検出信号を
読み出し制御器73B,74Bに送る。
【0071】読み出し制御器73Bは、区切り符号検出
器72Aから検出信号を受け取ると、メモリ23Bに対
する読み出し信号をオンにする。読み出し制御器73B
は、区切り符号検出器73Aから検出信号を受け取る
と、メモリ23Bに対する読み出し信号をオフにする。
二次メモリ73Cは、メモリ33Bから出力された17
スライスの画像からなる分割画像Gを記憶する。多重化
部7の区切り符号検出器74A、読み出し制御部74B
及び二次メモリ74Cは、画像符号化部2Dから読み出
したスライス単位の画像を蓄積して、圧縮された分割画
像Hを生成する。
【0072】区切り符号検出器74Aは、メモリ24B
から出力される分割画像Hの、1つのスライスの最終デ
ータを検出する。区切り符号検出器74Aは、最終デー
タの検出を示す検出信号を読み出し制御器74B,71
Bに送る。また、区切り符号検出器74Aは、上記処理
に加えて、17番目のスライスの最終データを検出する
と、二次メモリ71C〜74Cに圧縮された分割画像
E,F,G,Hがそれぞれ記憶されていることを示す終
了信号を読み出し制御器71Dに送る。
【0073】読み出し制御器74Bは、区切り符号検出
器73Aから検出信号を受け取ると、メモリ24Bに対
する読み出し信号をオンにする。読み出し制御器74B
は、区切り符号検出器74Aから検出信号を受け取る
と、メモリ24Bに対する読み出し信号をオフにする。
二次メモリ74Cは、メモリ24Bから出力された17
スライスの画像からなる分割画像Gを記憶する。
【0074】読み出し制御器71D〜74D、区切り符
号検出器71E〜74E及びオアゲート75は、図1の
メモリ21B〜24Bの代わりに、二次メモリ71C〜
74Cから情報を読み出す点と、読み出し制御器71D
の読み出しが区切り符号検出器74Aからの終了信号で
開始される点がだけが異なり、この他の点は、読み出し
制御器31B〜34B、区切り符号検出器31A〜34
A及びオアゲート35と同じである。これにより、読み
出し制御器71D〜74D、区切り符号検出器71E〜
74E及びオアゲート75の説明を省略する。
【0075】次に、第3の実施の形態の動作について説
明する。画像分割部6は、第1フレームの画像を受け取
ると、この画像を4つに分割して、分割画像E,F,
G,Hを生成する。画像分割部6は、分割画像E,F,
G,Hを画像符号化部2A,2B,2C,2Dにそれぞ
れ送る。画像符号化部2Aの圧縮部21Aは、分割画像
Eを受け取ると、前回のスライスによるメモリ信号b1
に基づく圧縮率で、分割画像Eを圧縮する。圧縮部21
Aは、圧縮した画像信号Eをメモリ21Bに送る。メモ
リ21Bは、圧縮された分割画像Eを記憶すると共に、
メモリ21Bの占有量を示すメモリ信号b1を圧縮部2
1Aに送る。
【0076】一方、多重化部7の読み出し制御器71B
は、前回の分割画像Hの読み出し終了を示す検出信号を
区切り符号検出器74Aから受け取ると、メモリ21B
に対する読み出し信号をオンにする。これにより、メモ
リ21Bは、分割画像Eを二次メモリ71Cに送る。同
時に、メモリ21Bは、図7に示すように、メモリ21
Bの占有量の低下を示すメモリ信号b1を、圧縮部21
Aに送る。この後、区切り符号検出器71Aは、最初の
スライスE1の最終データを検出すると、この検出結果
を示す検出信号を読み出し制御器71B,72Bに送
る。読み出し制御器71Bは、この検出信号を受け取る
と、メモリ21Bに対する読み出し信号をオフにする。
【0077】このようにして、分割画像Eの最初のスラ
イスE1が圧縮されて、二次メモリ71Cに出力され
る。同じようにして、分割画像F,G,Hの最初のスラ
イスF1,G1,H1、及び2番目のスライスE2,F
2,G2,H2も圧縮されて、二次メモリ71Cに出力
される。ところで、3番目及び4番目のスライスG3及
びスライスG4の情報量が増加すると、圧縮部23A
は、前回の2番目のスライスG2で発生したメモリ信号
b3、つまり、スライスG2のメモリ23Bの占有量
(定常状態の占有量M)に基づく圧縮率で、スライスG
3を圧縮する。この結果、圧縮部23Aからの情報量が
増加する。
【0078】一方、多重化部7の読み出し制御器71B
は、スライスF3の最終データの検出を示す検出信号を
区切り符号検出器32Aから受け取ると、スライスG3
を読み出すために、メモリ23Bに対する読み出し信号
をオンにする。スライスG3の情報量が多いので、メモ
リ23Bからの読み出し時間も長くなる。このとき、画
像分割部6からは情報が定期的に出力されるので、圧縮
部23Aは、4番目のスライスG4の画像情報を画像分
割部6から受け取り、メモリ23Bに出力する。この結
果、次のスライスG4の画像情報がメモリ23Bに書き
始められるので、メモリ23Bの占有量は、定常状態の
占有量に比べて増加する。メモリ23Bは、この増加分
を示すメモリ信号b3を圧縮部23Aに送る。圧縮部2
3Aは、上記増加分を示すメモリ信号b3を受け取る
と、上記増加分に応じて高めた圧縮率で、画像分割部6
からの画像を圧縮する。
【0079】一方、スライスG3の読み出しが終了する
と、読み出し制御器74Bは、スライスH3の読み出し
を開始する。しかしながら、スライスG3の読み出し時
間が長くなったので、次のスライスH4の画像情報がメ
モリ24Bに書き始められる。この結果、メモリ24B
の占有量は、定常状態の占有量に比べて増加する。メモ
リ24Bは、この増加分を示すメモリ信号b4を圧縮部
24Aに送る。圧縮部24Aは、上記増加分を示すメモ
リ信号b4を受け取ると、上記増加分に応じて高めた圧
縮率で、画像分割部6からの画像を圧縮する。
【0080】このようにして、情報量が多いスライスG
3及びスライスG4の後では、メモリ21B〜24Bの
占有量が増加する。この占有量の増加により、スライス
G3及びスライスG4の後では、圧縮部21A〜24A
が高い圧縮率で分割画像を圧縮することになる。このよ
うな処理により、17番目のスライスに近づくと、圧縮
部21A〜24Aの圧縮率は、定常状態のものに戻る。
この後、読み出し制御器71D〜74D、区切り符号検
出器71E〜74E及びオアゲート75により、二次メ
モリ71C〜74Cの分割画像E〜Hが読み出されて、
出力情報cが生成される。
【0081】このように、第3の実施の形態によれば、
情報量が多いスライスG3,G4の後では、圧縮部21
A〜24Aの圧縮率が、スライスG3,G4が発生した
後の圧縮部23Aの圧縮率と同じように変化するので、
出力情報cが示す合成画像は、同じような圧縮率で圧縮
された分割画像が合成されたものとなる。この結果、圧
縮された画像に差異が発生することを防ぐことができ
る。
【0082】以上、この発明の第1、第2、第3の実施
の形態を図面により詳述してきたが、具体的な構成は、
実施の形態1,2,3に限られるものではなく、この発
明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、こ
の発明に含まれる。例えば、圧縮部21A〜24A及び
量子化器41B〜44Bは、1つ前の分割画像によるメ
モリメモリ21B〜24B及びメモリ41D〜44Dの
占有量に基づいて、圧縮率を決めたが、1つ前の分割画
像に限らず、この画像の前であればよい。また、1つの
分割画像による占有量に基づいて圧縮率を決めたが、2
つ以上の画像による占有率に基づいて圧縮率を決めても
よい。
【0083】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1記載の
符号化装置によれば、画像符号化部が情報量に応じて圧
縮率を変えるので、各分割画像の圧縮処理による変化を
同じにすることができる。この結果、圧縮画像の各分割
領域の画質を均一にすることができる。
【0084】請求項2及び3記載の符号化装置によれ
ば、記憶部が分割画像の情報量を示す情量信号を出力
し、符号化部がこの情報量信号に対応する圧縮率で分割
画像を圧縮するので、画像符号化部が行う処理を簡単に
することができる。
【0085】請求項4乃至6記載の符号化装置によれ
ば、多重化部は、区切り符号を用いて、各画像符号化部
から分割画像を読み出す順序を決めるので、多重化部が
行う処理を簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態である符号化装置
の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】同符号化装置による画像の分割を説明する説明
図である。
【図3】同符号化装置の圧縮処理を説明する説明図であ
る。
【図4】この発明の第2の実施の形態である符号化装置
の電気的構成を示すブロック図である。
【図5】この発明の第3の実施の形態である符号化装置
の電気的構成を示すブロック図である。
【図6】同符号化装置による画像の分割を説明する説明
図である。
【図7】同符号化装置の圧縮処理を説明する説明図であ
る。
【符号の説明】
1 画像分割部 2A〜2D 画像符号化部 21A〜24A 圧縮部 21B〜24B メモリ(記憶部) 3 多重化部 31A〜34A 区切り符号検出器 31B〜34B 読み出し制御器 35 オアゲート a 画像信号 b1〜b4 メモリ信号 c 出力情報
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/24 - 7/68 H04N 7/08 - 7/088

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力画像をn(nは、任意の自然数、以
    下において同じ)分割して、分割画像を出力する処理を
    定期的に繰り返す画像分割部と、 該画像分割部から分割画像をそれぞれ受け取ると、以前
    に圧縮した分割画像の情報量に応じて、今回の分割画像
    をそれぞれ圧縮し、圧縮した分割画像をそれぞれ記憶す
    るn個の画像符号化部と、 該n個の画像符号化部が記憶する分割画像を順次に読み
    出し、読み出した各分割画像から圧縮画像を生成する多
    重化部とを備えてなる符号化装置であって、 前記各画像符号化部は、圧縮したそれぞれの分割画像に
    画像情報の終わりを示す区切り符号を付けて記憶すると
    共に、 前記多重化部は、区切り符号を検出すると、次の前記画
    像符号化部から前記分割画像を読み出し、n番目の分割
    画像を読み出した後で区切り符号を検出すると、1番目
    の前記画像符号化部から前記分割画像を読み出すと共
    に、読み出した順に分割画像を出力して、圧縮画像を生
    成することを特徴とする符号化装置。
  2. 【請求項2】 前記各画像符号化部は、 圧縮された分割画像を記憶し、前記多重化部からの読み
    出しに応じて、記憶している分割画像を出力すると共
    に、分割画像の情報量を示す情報量信号を出力する記憶
    部と、 前記情報量信号に対応する圧縮率で、前記画像分割部か
    ら受け取った分割画像を圧縮すると共に、圧縮した分割
    画像を前記記憶部に送る符号化部とを備えてなることを
    特徴とする請求項1記載の符号化装置。
  3. 【請求項3】 前記符号化部は、 前記画像分割部から受け取った分割画像の離散コサイン
    変換をする第1変換部と、前記情報量信号に対応する圧
    縮率で、前記第1変換部から受け取った分割画像を量子
    化して圧縮する第2変換部と、 該第2変換部からの分割画像を符号化すると共に、符号
    化した画像信号を前記記憶部に出力する第3変換部とを
    備えてなることを特徴とする請求項2記載の符号化装
    置。
  4. 【請求項4】 前記多重化部は、 前記n個の画像符号化部に対応して設けられると共に、
    前記記憶部から出力される区切り符号を検出すると、検
    出信号を出力するn個の検出部と、 前記n個の画像符号化部に対応して設けられ、1つ前の
    前記検出部から検出信号を受け取ると、前記記憶部から
    分割画像を読み出すと共に、今回の読み出しをする検出
    部から検出信号を受け取ると、分割画像の読み出しを止
    めるn個の制御部とを備えてなることを特徴とする請求
    項1記載の符号化装置。
  5. 【請求項5】 前記多重化部は、 前記n個の画像符号化部に対応して設けられ、区切り符
    号の検出を示す検出信号を受け取ると、前記記憶部から
    分割画像を読み出すと共に、この読み出しの際に検出信
    号を再び受け取ると、分割画像の読み出しを止めるn個
    の制御部と、 前記各記憶部から出力される区切り符号を検出すると、
    現在読み出しを行っている制御部及び次に読み出しを行
    う制御部に検出信号を出力する検出部とを備えてなるこ
    とを特徴とする請求項1記載の符号化装置。
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