JP3189573U - 植物の保持具及び花器 - Google Patents

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Abstract

【課題】花の茎や枝の幹等の植物の軸部を安定して保持することができ、花や枝の下端を傷付けることがなく、花や枝の品質を長期間保つことができる植物の保持具及び花器を提供する。【解決手段】植物の保持具1は、筒状部2aと底部とを備える上方開口の容器状のケース2と、ケース2の内部空間に水平状態に固定され、植物の軸部が貫通する複数の保持孔3b,4bを有する保持部材3,4とを備える。保持部材3,4は、ケース2の内部空間に複数個平行状態に固定され、ケースの筒状部2aは、その上部に指等を係合できる取っ手部7が貫通して形成されている。保持部材3,4の保持孔3b,4bは、ハニカム状に形成される。花器10は植物の保持具1と、保持具を上部開口12から収容できる容器11とから構成される。【選択図】図7

Description

本考案は、生け花等で使用する植物の保持具に係り、例えば、生け花で使用する花の茎や枝の幹等の軸部をバランス良く保持する植物の保持具と、これを用いた花器に関する。
従来、この種の生け花用の花の挿し込み具としては、花を挿し立てる異径の花挿し孔を複数個有する花挿し器を備え、花器の底面に設けた少なくとも1カ所以上の貫通孔を封止する蓋とを備え、この蓋に花挿し器の脚部下端を接合した花挿し器付花器がある(例えば、特許文献1参照)。
また、生け花やフラワーアレンジメントを行うとき、生け花用ネットに脚部を付け、その脚部の底の嵌合凹部に剣山の針部に嵌合させる生け花用補助器や、水を注入した容器内に剣山を置き、剣山に花の茎や枝の幹を挿して固定する方法等がある。
特開2001−54454号公報
ところで、前記構造の花挿し器付花器では、花器内に設置されている花挿し器は2本の脚部により花器の底面から離れた位置にあり、花を挿し立てる異径の花挿し孔が複数個設けられている。そして、花器の底面には切頭円錐型または円錐型の突起が複数本、整列して配設され、花挿し孔に挿入された幹の下端部は底面に配設された突起により支持され安定して花の向きをセットできるものであるが、花の茎や枝の幹の太さに合わせて花挿し孔に挿し込むためフラワーアレンジメントのレイアウトの自由度が乏しかった。また、花の茎や枝の幹の下端は突起により位置決めされるため動きやすく、花や枝の位置決めに安定性が乏しく、茎や幹の下端は突起で傷付くため水揚げが悪くなって長期間の展示には耐えられなかった。
本考案は、このような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、花の茎や枝の幹等の植物の軸部を安定して保持することができ、花や枝の下端を傷付けることがなく、花や枝の品質を長期間保つことができる植物の保持具を提供することにある。また、前記の植物の保持具を用いて、長期間花や枝の品質を保つことができる花器を提供することにある。
前記目的を達成すべく、本考案に係る植物の保持具は、筒状部と底部とを備える上方開口の容器状のケースと、該ケースの内部空間に水平状態に固定され、植物の軸部が貫通する複数の保持孔を有する保持部材と、を備えることを特徴とする。ケース内に水又は養分を含む液体を入れ、水平状態に固定された保持部材の保持孔に花の茎や枝の幹等の植物の軸部を挿して生け花のアレンジが可能となる。
前記のごとく構成された本考案の植物の保持具では、上方開口の容器状のケースの内部空間に、保持部材を水平状態に固定し、保持部材の複数の保持孔を選んで植物の軸部を挿入するため、保持部材の保持孔に植物の軸部を所望の状態で通して安定して保持することができる。また、植物の軸部を保持する際に、軸部の下端に傷を付けないため、水揚げがよく植物の日持ちを長くすることができる。複数の保持孔から選択した保持孔に植物の軸部を挿入して保持するため、生け花を自由にデザインできる。
また、本考案に係る植物の保持具の好ましい具体的な態様としては、前記保持部材は、前記ケースの内部空間に複数個平行状態に固定されることを特徴としている。この構成によれば、複数個平行に固定された保持部材の所望の保持孔に、植物の軸部を通して花や枝を保持することができるため、保持状態が安定すると共に、花や枝を直立状態や傾斜状態に任意に挿すことができ、多様なデザインの生け花を生けることができる。
また、本考案に係る植物の保持具の好ましい具体的な態様としては、前記ケースの筒状部は、その内周面に内方に向かって突出し、前記保持部材を固定する複数の突起を備えることを特徴としている。この構成によれば、保持部材をケースの筒状部の内部空間に容易に固定することができ、固定状態が安定しているため生け花のデザインを長期間保つことができる。
さらに、本考案に係る植物の保持具の好ましい具体的な他の態様としては、前記保持部材は、前記突起が通過可能の切欠き部を有することを特徴としている。この構成によれば、ケースの筒状部の内周面から突出する突起は、切欠き部を通して保持部材をケースに固定できるため、保持部材のケースへの固定が容易に行える。
他の好ましい態様としては、前記ケースの筒状部は、その上端に前記保持部材を固定する係止溝を備えることを特徴としている。この構成によれば、ケースの筒状部の上端に形成された係止溝に、保持部材を容易に固定できるため、生け花の準備作業が容易に行える。そして、前記ケースの筒状部は、内周方向に突出する円周状の突条を備えることが好ましい。花の茎や枝の幹等の植物の軸部の下端部をケースの筒状部に備えられた円周状の突条に係合させることで、植物の軸部を傾斜状態に保持することができ、生け花のデザインに多様性を持たせることができる。
また、前記ケースの筒状部は、その上部に指等を係合できる取っ手部が貫通して形成されていることが好ましい。この構成によれば、ケースの筒状部に貫通して形成された取っ手部に指等を係合させて、ケースを容易に持ち上げることができ、持ち運びや清掃等が容易に行える。
さらに、前記ケースの底部は、凹凸面で形成され、段差部を有することを特徴としている。この構成によれば、ケースの底部に水分がつき、ケース底部がテーブル等の上面に密着しても、凹凸面の段差部で密着面の面積が小さくなるため、容易に持ち上げることができ、水の交換や清掃が容易に行える。さらにまた、前記ケースは、前記段差部の側面に貫通孔を備えることが好ましい。この構成によれば、ケース内に土や培養土を入れて植物を生育させるとき、段差部の側面に形成された貫通孔を通して水抜きが行え、植物の根腐れを防止することができる。
前記保持部材の保持孔は、ハニカム状に形成されることが好ましい。この構成によれば、保持孔が互い違いに形成できるため、生け花のデザインの自由度を高めることができる。また、本考案に係る花器は、前記の植物の保持具と、該保持具を上部開口から収容可能の容器とから構成されることを特徴としている。この構成によれば、保持具に生けられた生け花の見栄えを向上させることができる。容器を陶器等で形成される重量物で構成すれば、生け花を安定させることができる。
本考案の植物の保持具は、生け花を生けるとき、花の茎や、枝の幹等の植物の軸部を適切な位置に保持することができ、素人でも容易にバランス良く生けることができる。また、植物の軸部の下端に傷を付けないため、生け花の日持ちを長くすることができる。
本考案に係る植物の保持具の一実施形態を示す正面図。 図1のA−A線断面図と、その要部拡大図。 図1の平面図。 図1のケース内に固定される保持部材の斜視図。 (a)は図4の保持部材の平面図、(b)は(a)のB−B線断面図。 図1のケース内に2つの保持部材を固定した状態の一部破断斜視図。 図1〜6に示す植物の保持具を容器に入れ、花や枝を挿した状態の断面図。 本考案に係る保持具の他の実施形態の断面図。 図8に示す保持具のケースの斜視図。 図8に示す保持具のケースのC−C線断面図。 図8に示す植物の保持具に固定される保持部材の斜視図。 (a)は図11で示す保持部材の平面図、(b)は(a)のD−D線断面図。 図8〜12に示す植物の保持具を容器に入れ、花や枝を挿した状態の断面図。
以下、本考案に係る植物の保持具の一実施形態を図面に基づき詳細に説明する。図1は本実施形態に係る植物の保持具の正面図であり、図2は図1のA−A線断面図であり、突起を拡大して示しており、図3は図1の平面図であり、保持部材を二点鎖線で示している。図4は保持部材の斜視図であり、図5は保持部材の平面図とB−B線断面図を示しており、図6はケースの一部を破断した状態の保持具の斜視図である。図1〜6において、この実施形態の植物の保持具1は、容器状のケース2と、2つの保持部材3,4とを備えるものであり、2つの保持部材3,4がケース2の内部空間に平行状態に固定されるものである。
植物の軸部として、生け花の茎や枝の幹等を保持する植物の保持具1は、概略有底円筒状に形成され、外周の筒状部2aと、この筒状部2aの底面開口を閉じる底部2bとを備える上方開口のケース2を備えている。そして、ケース2の内部空間の上方に水平状態に固定される上部保持部材3と、筒状部2aの内部空間の下方に水平状態に固定される下方保持部材4とを備えている。ケース2はプラスチック等で形成され、本実施の形態では、内部に水や養分を含む液体等を貯留できる形状となっている。
保持具1のケース2は、筒状部2aの内周面に内方に向かって突出する上方の3組の突起5と、下方の3組の突起6を120度の等間隔で備えている。上方の3組の突起5は、下側突起5Aと上側突起5Bで構成され、下方の3組の突起6は、下側突起6Aと上側突起6Bで構成される。突起5,6は同じ形状であり、図2の拡大図に示すように、下側突起5Aは断面形状が上部平坦面5aと下部傾斜面5bとで断面三角形状に筒状部2aと一体的に形成され、上側突起5Bは下側突起5Aを上下反転した形状で下部平坦面と上部傾斜面で形成され、筒状部2aと同じ肉厚に形成されている。そして、上方の突起5の下側突起5Aと上側突起5Bは、平坦面同士が上部保持部材3の厚さより僅かに大きい寸法で対向して間隙を形成し、この間隙内に上部保持部材3を挟んで固定するものであり、同様に下方の突起6も下側突起と上側突起は間隙を有して対向し、この間隙で下部保持部材4を挟んで固定するものである。
突起5,6は、ケース2をブロー成型で形成できるように、図3の上側の1つの突起は平面視矩形状に形成され、下側の2つの突起は平面視三角形状に形成されて、型抜きができる形状である。上方の突起5は下側突起5Aの上部平坦面5aに上部保持部材3を載置し、上側突起5Bの下部平坦面で上方への移動を阻止することで、上部保持部材3をケース2の内部空間の上方に位置決め、固定する機能を有し、下方の突起6は下側突起6Aの上部平坦面に下部保持部材4を載置し、上側突起6Bの下部平坦面で上方への移動を阻止してケース2の下方の内部空間に位置決め、固定する機能を有している。なお、保持部材3,4の固定手段として、下側突起と上側突起で挟んで固定する例を示したが、下側突起のみで構成してその上部平坦面上に載置するものでもよい。
保持具1のケース2の底部2bは、凹凸面で形成され、凹面と凸面との間が段差部2cとなっている。この結果、ケース2をテーブル等の上面に載置したとき、底部2bの全面がテーブル等の上面に接触することがなくなり、接触する面は凹凸面の一方のみの少ない面積となっている。凹面を形成する段差部2cの形状は特に限定されるものでなく、円形状、矩形状、同心円状、星型、木の葉状、不定形等、適宜の形状で形成されている。本実施の形態では、ケース2は水を収容するものであるが、土を収容する場合のケースは植物の根腐れを防止するための水抜き孔2dが側方に向けて開口している。水抜き孔は90度間隔で4つの貫通孔2dが形成されることが好ましい。
保持具1のケース2の筒状部2aは、その上部に指等を係合できる2つの取っ手部7が貫通して形成されている。2つの取っ手部は180度の間隔で対向するように形成されている。取っ手部7は側面視で水平方向に長い長円形に形成され、その長さは50〜90mm程度に、高さは15〜20mm程度に形成され、指を数本挿入できる大きさに設定されている。この取っ手部7は、例えばケース2を持ち上げるときに指等を係合させることができるように構成されている。
上部保持部材3と下部保持部材4はプラスチック等で同じ形状の円盤状に形成され、筒状部2aの内部空間に収容できる半径で形成されている。本実施の形態では、筒状部2aの内径より上部保持部材3、下部保持部材4の外径が数mm程度小さくなるように設定されている。上部保持部材3と下部保持部材4は基本的に同じ形状であり、一方の上部保持部材3について詳細に説明する。
上部保持部材3は外周のリング部3aと、その内周のハニカムに形成された複数の保持孔3bとを備えている。保持孔の形状は、3〜5mm程度の花の茎や、10〜15mm程度の枝の幹が貫通できる大きさに形成されている。具体的には1辺が15〜20mm程度の六角形の貫通孔が互い違いに連続して形成してあり、実施形態では27個の正六角形の保持孔3bと、リング部3aに接する複数の不定形の保持孔3bが形成されている。複数の保持孔3b内に植物の軸部を貫通させることで、植物の軸部の上部を位置決めして保持できる構成となっている。上部保持部材3は保持孔3bが形成された中央部に対して外周のリング部3aの厚さが大きく形成され、例えば中央部の厚さが2mm程度で、リング部3aの厚さが4mm程度に形成されており、外周が補強された形状となっている。
そして、上部保持部材3の外周のリング部3aには、外周から窪んだ形状の3つの切欠き部3cが120度の等間隔で形成されている。この切欠き部3cは、ケース2の筒状部2aから内方に突出形成された複数の突起5,6が通過可能の大きさの略矩形状に形成されている。したがって、筒状部2aに上部保持部材3を挿入する際に、切欠き部3cと上方の突起5とを合わせて挿入すると、上部保持部材3は上方の突起5を通過することができる形状に形成されている。切欠き部の数は3個以上、適宜の個数で形成されている。なお、複数の保持孔3b,4bはハニカム状に限られるものでなく、円形、矩形等、適宜の形状とすることができる。
下部保持部材4も同じ形状で、外周のリング部4a、複数の保持孔4b、3つの切欠き部4cを備えており、複数の保持孔4bに植物の軸部を貫通させることで、植物の軸部の下部を位置決めして保持できる構成となっている。そして、3つの切欠き部4cは複数の突起5,6を通過できる大きさの矩形状に設定されている。なお、切欠き部は矩形状に限らず、半円形状や三角形状等、適宜の形状とすることができる。
このように構成された本実施形態の植物の保持具1は、図7に示すように、焼き物のつぼ等の容器に収容し、花器10とすることができる。花器10を構成する容器11の上部開口12は保持具1を収容できる大きさに設定されており、容器11の高さは、保持具1の高さと同等あるいは僅かに大きく設定されている。すなわち、容器11の上部開口12の内径が保持具1の筒状部2aの外径より僅かに大きく設定され、容器11の深さと保持具1の高さが略一致あるいは保持具1の高さが僅かに小さくなるように設定されている。
また、保持具1の底部2bは容器11の底面に接触し、筒状部2aの下方部位が容器11の底部内周に接触するように保持具1の底部の外形寸法は設定されている。このため、容器11内に保持具1を挿入し収容したとき、保持具1が容器11内でがたつかずに収容できる構成となっている。また、ケース2の取っ手部7の部位では、ケース2の筒状部2aの外径より容器11の上部開口の内径が大きく設定され、取っ手部7の外周側に間隙が形成され、取っ手部7に指を挿入したとき指の先端が容器11の内周面から離れるため係合しやすい構成となっている。
前記の如く構成された本実施形態の植物の保持具1の動作について以下に説明する。保持具1に花等を生けるときには、ケース2の上部開口から、下部保持部材4を筒状部2aの内部空間に水平状態で挿入し、上方の突起5を通過させ、下方の突起6に固定する。この場合、下部保持部材4を水平状態でケース2内に挿入し、切欠き部4cと上方の突起5とを合わせて通過させ、下方の突起6の下側突起6Aと上側突起6Bとの間隙で例えば30度程度回転させて下方の突起6の下側突起6Aと上側突起6Bとの間隙と切欠き部4cとをずらした状態で突起6上に載置する。この操作により、下部保持部材4は下方の3組の突起6の下側突起6Aと上側突起6Bとの間隙で挟まれ固定される。
下部保持部材4をケース2内に挿入するとき、水平状態でなく斜めの状態で挿入すると、上方の突起5を容易に通過できるため、切欠き部4cと上方の突起5とを合わせる必要がなく、突起5を通過させたあと下方の突起6の下側突起6Aと上側突起6Bとの間隙内で下部保持部材4を水平にすることで、ケース2の下方の突起6に下部保持部材4を容易に保持固定することができる。次いで、上部保持部材3を筒状部2aの内部空間に水平状態で挿入し、切欠き部3cと突起5の下側突起5Aと上側突起5Bとの間隙が一致しない状態で上方の突起5の下側突起6Aと上側突起6Bとの間隙で挟んでケース2内に固定する。
保持具1のケース2内の下方に下部保持部材4を下方の突起6で水平状態に固定し、上方に上部保持部材3を上方の突起5で水平状態に固定したあと、ケース2内に水あるいは栄養分を含む溶液を注入し、図7に示すように花の茎や枝の幹等の植物の軸部を2つの保持部材3,4の保持孔3b,4bを通してケース2内に挿入する。2つの保持部材3,4の同じ位置の保持孔に例えば花の茎を通すと、通された花の茎はケース2に対してほぼ垂直の状態に保持され、上下の保持孔3b,4bで安定した状態で保持される。
また、上下で異なる保持孔に例えば枝の幹を通すと、ケース2に対して斜めの状態に保持される。保持孔3b,4bは正六角形のハニカム状に形成されており、孔が互い違いに並んで形成されるため、植物の軸部を挿す位置の自由度が増すと共に、挿し込まれた軸部が六角形の角部で安定するため、保持状態が安定する。正六角形の保持孔3b,4b内の面積は大きいため、保持孔内に花の茎とともに葉を挿すことで花を安定して保持することができる。
このように、ケース2に対して垂直状態や斜めの状態に花や枝を保持することで、生け花のデザインを変化させることができる。また、花や枝は下端部が剣山等で傷付けられず、ケース2の底面に接触するだけのため水の吸い上げがよく、花や枝の日持ちを長くすることができる。さらに、花や枝は2つの保持部材3,4で上下の部位を保持されるため、保持状態が安定して生け花のデザインを長持ちさせることができる。この保持具1はプラスチック等で軽量に構成することができ、水を入れて重量を増した状態で生け花を行うことができるため、生け花の途中での転倒を防止できる。
一度、保持孔3b,4bに花の茎や枝の幹を通して植物の軸部を保持したあと、デザインを変更する場合に植物の軸部を保持孔から抜く必要があるが、保持部材3、4は上下を突起5A,5Bあるいは突起6A,6Bで挟まれて固定されているため、保持部材3,4は外れずに容易に植物の軸部を抜くことができ、デザインの変更が容易となる。
また、前記のように花や枝を生けた植物の保持具1を、焼き物のつぼ等の容器11に収容して花器10とする。保持具1を収容した花器10は、保持具1が容器11内に沈み込み、容器11の上部開口12から保持具1が外見上は見えない状態となる。このため、プラスチック等のケース2を備える保持具1に生け花を挿した状態と比較して、見栄えが格段に向上する。さらに、水等を入れた保持具1は外側を容器11で保持され、容器自体が保持具1と比較して重量のあるものとすると花器10は転倒しにくくなる。容器11内に保持具1から液体がこぼれてケース2の底部2bと容器11の底面が密着しても、ケース2の底部2bは凹凸面で構成されているため密着面積が小さくなり、容器11から保持具1を容易に取り出すことができる。
そして、前記の花器10では、つぼ等の容器11内に直接、水や溶液を入れないため、容器11内を清潔に保つことができる。そして、水や溶液の交換は保持具1のみを容器11から取り出して行うことができるため、管理が容易となる。なお、保持具1に花や枝を挿した状態で容器11内に挿入してもよいが、容器11内に保持具1を挿入してから水や溶液を注入し、生け花を挿すようにしてもよい。保持具1自体は軽量で安定性が悪いが、つぼ等の重量のある容器11内に挿入することで安定性が向上する。
本考案の他の実施形態を図8〜13に基づき詳細に説明する。図8は本考案に係る植物の保持具の他の実施形態の断面図、図9は保持具のケースの斜視図、図10は保持具のケースのC−C線断面図、図11は保持部材の斜視図、図12は保持部材の平面図とD−D線断面図である。なお、この実施形態は前記した実施形態の植物の保持具1が容器状のケース2と、2つの保持部材3,4を備える構成であるのに対し、植物の保持具21は容器状のケース22と、1つの保持部材23とを備えるものであることを特徴とする。そして、他の実質的に同等の構成については同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
図8〜12において、この実施形態の植物の保持具21は、筒状部22aと底部22bとを備える上方開口の容器状に形成されたケース22を備えている。そして、ケース22の筒状部22aの内周面には、内周方向に突出する2本の円周状の突条23A,23Bが水平に形成されている。2本の突条23A,23Bは、ケース22の高さの3分の1程度の位置と、3分の2程度の位置に形成されており、筒状部22aに2本のくびれた溝が形成されている。ケース22は2本の突条23A,23Bにより筒状部22aが補強され、変形し難い構造となっている。
突条23A,23Bは図8を参照すれば分かるように、上部傾斜面23aと下部平坦面23bで構成され、上部傾斜面23aは植物の軸部がケース22の上部開口より筒状部22aの近傍に挿しこまれ突条23Aに当接したとき、傾斜面23aに沿って挿入を容易にするものであり、下部平坦面23bは斜めに挿し込まれた植物の軸部の下端が係合しやすく外れにくい形状となっている。
ケース22の底部22bは、筒状部22aより外径が大きくなるように全周に拡幅された突部22cが突出形成されている。この突部22cは底面に沿って平坦面で延出するものであり、ケース22の底面積を増やす機能を有しており、ケース22を例えば平面上に載置したときの安定性を増すことができるものである。この突部22cは全周にわたって突出し、内部の肉盗みをして筒状部22aや底部22bと同じ肉厚に形成している。このケース22も底部22bに全周にわたって突出する突部22cを有するがブロー成型で形成できる構造となっている。このため、ケース22内の内容積を大きくすることができ水等の液体の収容量を多くすることができ、重心を下方に移動することができる。
また、ケース22の底部22bの底面は凹凸面で形成されている。凹凸面は本実施の形態では、一定方向の2本の溝22dにより形成され、ケース22を平面上に載置したときに底面22eが密着しても持ち上げやすいように、密着面積を少なくしており、密着部分以外に空気層を形成できる。なお、底面22eの凹凸面は2本の溝により形成される例を示したが、円周状の溝や、円形状の凹面、メッシュ状等、適宜の形状とすることができる。
ケース22の筒状部22aの上端には、上方に開口する縦溝状の挿入部24aと、この挿入部24aに連続して横溝状の係止部24bとからなる係止溝24が形成されている。挿入部24aは垂直に形成され、係止部24bは水平に形成されている。この係止溝24は、円周上の4個所に90度の等間隔で形成されており、植物の軸部を保持する保持部材25を保持するものである。植物の保持具21は、上方開口のケース22と、ケースの上部の内部空間に固定される保持部材25とを備える構成となっている。
本実施の形態の保持部材25は、基本的には前記の実施の形態の保持部材3,4と同様に、円盤状に形成され、花の茎や枝の幹等の植物の軸部が貫通する複数の保持孔26を有している。複数の保持孔26は平面視六角形状のハニカム孔が7個形成され、外周のリング部25aとの間には三角状あるいは溝状の貫通孔が形成されている。そして、外周のリング部25aから外方に4つの突起27が突出形成され、その間隔は90度の等間隔となっている。この突起27は外周のリング部25aから水平に延出する水平部と、この水平部から直角に下方に延出する垂下部からL字状に形成されている。突起27の水平部の幅は係止溝24の挿入部24aの幅より僅かに小さく設定され、突起27の水平部の厚さは係止部24bの高さより僅かに小さく設定されている。この結果、突起27は係止溝24の挿入部24aに垂直方向に挿入でき、係止部24bに水平方向に旋回させることができる。
このように構成された本実施の形態の植物の保持具21は、生け花を生ける際に、上方開口のケース22の上部に、先ず保持部材25を固定する。すなわち、保持部材25の外周から突出する4つの突起27を4つの係止溝24の挿入部24aに挿入し、その後時計方向に旋回させ、突起27を係止部24b内に移動させる。この操作により、ケース22の上方の内部空間に保持部材25を固定することができ、保持部材25を上に持ち上げても簡単には外れず、固定状態が安定する。
このあと、保持具21をつぼ等の容器31内に上部開口32から収容して花器30を構成する。前記の実施形態と同様に、保持具21のケース22に固定された保持部材25の複数の保持孔26に花の茎や枝の幹等の植物の軸部を挿入する。このとき、図13に示すように、挿入した植物の軸部を斜めに傾斜させ、ケース22の筒状部22aから内周側に突出する突条23A,23Bに軸部の下端を引掛けて係合させると、花や枝は斜めの状態で保持される。
突条23A,23Bは上部が傾斜面23aで植物の軸部を外周に近い保持孔26に挿し込むとき突き当たることを防止して容易に挿入でき、下部が平坦面23bのため軸部の下端が容易に係合できる。また突条23A,23Bは上側と下側の二段構成であり、上側の突条23Aに軸部の下端を引掛けると水平に近い角度で傾斜し、下側の突条23Bに軸部を引掛けると垂直に近い角度で傾斜する。このように、保持部材25の保持孔26の位置と、軸部の下端を突条23A,23Bに引掛ける位置を変化させることで、所望のデザインとなるように花や枝を生けることができる。突条を2段構成でなく3段構成等とすることで、より多彩なデザインを可能にできる。
この実施形態の植物の保持具21は、上方開口のケース22の内部空間に固定した1つの保持部材25の複数の保持孔26に花の茎や枝の幹等の植物の軸部を挿入して、花や枝等を所望の形状に生けることができる。生けられた花や枝等は、下端が底部22bに到達する場合は底面あるいは底面の凹部に支持され、中間位置の場合は内周方向に突出する円周状の突条23A,23Bで傾斜状態に支持され、種々のデザインが可能となると共に、支持状態が安定して生け花のアレンジされたデザインを長期間保つことができる。植物の保持具21は、花や枝を生け替える際に、保持部材25は係止溝24によりケース22から外れにくいため、生け替えが容易に行える。
また、この実施形態の植物の保持具21は、前記の実施形態と同様に、ケース22内に水等の液体を収容して生け花をアレンジすることができ、軽量のケース22を清掃するだけで管理が容易である。そして、この保持具21を別の容器31に収容することで花器30を構成することができ、ケース22は容器31に隠れるため生け花の見栄えを格段に向上させることができる。
なお、前記したケース22は、底部に水抜き孔(図示せず)を形成することができる。水抜き孔は突部22cの側面に開口することが好ましく、横向きに開口させることで水抜きが容易となる。水抜き孔を形成したケース22では、水や溶液の代わりに土や培養土を入れ、植物を植え込むことができる。土をケース内に入れて植物を植え込むときも、ケース22の内部空間に保持部材25を水平状態に固定し、保持部材25の複数の保持孔26に根付きの花や枝を植え込むことで、花や枝をアレンジすることができ、種々のデザインの植物を植え込みが可能となる。
以上、本考案の実施形態について詳述したが、本考案は、前記の実施形態に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載された本考案の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。例えば、上方開口の容器状のケースの内部空間に1つ又は2つの保持部材を保持させて、花の茎や枝の幹等の植物の軸部を保持させるように構成したが、3つ以上の保持部材を用いて植物の軸部を保持させるように構成してもよい。
また、保持具を構成するケースと、ケースの内部空間に固定される保持部材との固定手段として、ケースの筒状部から内方に向かって突出する突起の例や、係止溝を備える例を示したが、他の固定手段によって保持具のケースに保持部材を固定するように構成してもよい。さらに、保持部材はケースの内周壁面と離れて、突起上に載置されて固定する構成を示したが、ケースの内周壁面と密着して固定される構成でもよく、圧入状態で固定される構成でもよい。また、固定状態を強固にするために、スナップフィットや爪止め等で固定してもよい。
保持具を構成するケースとして円柱状のケース2,22の例を示したが、円柱状に限られるものでなく、角柱状等のケースに変更することができる。ケースを角柱状とした場合には、保持部材は角柱状に合わせた形状にすることが望ましい。
本考案の活用例として、前記の植物の保持具を構成するケース内に水や溶液を注入して生け花のアレンジができ、ケース内に液体の代わりに土や培養土を内部空間に入れて植物を植え込むこともできる。土や培養土を入れる場合は、ケースの下部に貫通する水抜き孔を形成することが好ましい。
1:植物の保持具、2:ケース、2a:筒状部、2b:底部、2c:段差部、2d:水抜き孔(貫通孔)、3:上部保持部材、4:下部保持部材、3b,4b:保持孔、5,6:突起、下側突起:5A,6A、上側突起:5B,6B、7:取っ手部、10:花器、11:容器、12:上部開口、21:植物の保持具、22:ケース、22a:筒状部、22b:底部、23A,23B:突条、24:係止溝、25:保持部材、26:保持孔、30:花器、31:容器、32:上部開口

Claims (11)

  1. 筒状部と底部とを備える上方開口の容器状のケースと、該ケースの内部空間に水平状態に固定され、植物の軸部が貫通する複数の保持孔を有する保持部材と、を備えることを特徴とする植物の保持具。
  2. 前記保持部材は、前記ケースの内部空間に複数個平行状態に固定されることを特徴とする請求項1に記載の植物の保持具。
  3. 前記ケースの筒状部は、その内周面に内方に向かって突出し、前記保持部材を固定する複数の突起を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の植物の保持具。
  4. 前記保持部材は、前記突起が通過可能の切欠き部を有することを特徴とする請求項3に記載の植物の保持具。
  5. 前記ケースの筒状部は、その上端に前記保持部材を固定する係止溝を備えることを特徴とする請求項1に記載の植物の保持具。
  6. 前記ケースの筒状部は、内周方向に突出する円周状の突条を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の植物の保持具。
  7. 前記ケースの筒状部は、その上部に指等を係合できる取っ手部が貫通して形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の植物の保持具。
  8. 前記ケースの底部は、凹凸面で形成され、段差部を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の植物の保持具。
  9. 前記ケースは、前記段差部の側面に貫通孔を備えることを特徴とする請求項8に記載の植物の保持具。
  10. 前記保持部材の保持孔は、ハニカム状に形成されることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の植物の保持具。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の植物の保持具と、該保持具を上部開口から収容可能の容器とから構成されることを特徴とする花器。
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