JP3189362U - 陳列棚 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造が簡単で安価に製造でき、さらに容易に組み立て折りたたみができる陳列棚を提供する。
【解決手段】段ボールシート製であり、4段の折りたたみ可能な棚部材200−1、200−2、200−3、200−4を折りたたみ可能な棚支持部材300に下段ほど前側に位置するように配置する。棚部材は、陳列品を載置できる底部260、奥板210、2枚の側板220、240、奥板より低い前板230を備え、底部は、4枚の延設板211、221、231、241で上側に折りたたみ可能に構成する。棚支持部材は、背板、2枚の支持側板320、底支持板340から構成する。各棚部材の底部は、下段に配置する棚部材の奥板で支持し、最下段の棚部材は棚支持部材の底支持板で支持する。
【選択図】図4

Description

本考案は、折りたたみ可能な陳列棚に関する。
陳列棚は、店頭での商品の臨時展示等に用いられることがあり、このような陳列棚は、保管や運搬を容易にする必要がある。このため、軽量であること、非使用状態において保管や運搬しやすい形状であること、非使用状態から容易に使用状態とし、展示が終了したとき容易に非使用状態にできることが望まれる。従来、このような陳列棚として、段ボールや厚紙で製作され、組み立て、分解できる陳列棚が提案されている。
文献1には、一対の側壁を背壁に連設し、両側壁間に棚を渡した陳列台において、棚を背壁に上下方向に回動自在に取り付け、両側壁間に折りたたみ用の斜折線を有する棚受板を渡し、この棚受板で棚を支持する陳列棚が記載されている。
また、特許文献2には、下部をひな段状にジグザグ折りすることができる表板の裏面に背板を貼り付けてなる販売台において、ひな段状にジグザグ折り下された下部の両側部に湾曲可能な連絡片を設けると共に背板の下部両側に外縁を段状に形成した段板を連設し、組み立て時にこの段板を前方に折り曲げ、かっこの段板の外縁に連絡片を接合させて前記
特開2004−49788公報参照 実開昭60−39666公報参照
しかし、従来の陳列棚はその構造が複雑であるため作成が容易でなく高価格である他、組み立てや分解、折りたたみに手間がかかるという問題がある。
本考案は、構造が簡単で安価に製造でき、さらに容易に組み立て折りたたみができる陳列棚を提供することを目的とする。
前記課題を解決する請求項1に記載の考案は、切り出し成型された板材から形成され、陳列品を載置できる四角形状の底部、前記底部の奥側辺から立設される奥板、前記底部の両側部に立設される2枚の側板、前記底部の手間側辺から立設され前記奥板より低い前板を備え、前記奥板、前記2枚の側板および前記前板が連結されて四角筒状をなし、前記底部が前記奥板、前記2枚の側板および前記前板の下側辺に延びて形成された4枚の延設板が組み立てられて構成され、前記奥板および前記前板を隣接した前記側板に近づけて境界で折り曲げて前記4枚の延設板の内側端部が上方に持上げられ、前記奥板と前記前板が近接するように折りたたみ可能に構成された複数の棚部材と、切り出し成型された板材から形成され、前記複数の棚部材を上下方向に重ねて配置するに際して、前記複数の棚部材を挟んで保持し、下側に配置した前記棚部材の前記奥板の上端が上側に配置した前記棚部材の前記底部を支持する位置に保持する2枚の支持側板、および前記2枚の支持側板の下端部の間に配置され、最下段に配置された前記棚部材の前記底部を支持する底支持板を備え、前記複数の棚部材を取り付けた状態で、前記複数の棚部材を折りたたむとき、前記棚部材の折りたたみと同期して折りたたまれる棚支持部材と、を備えることを特徴とする陳列棚である。
同じく請求項2に記載の考案は、請求項1に記載の陳列棚において、前記棚支持部材は、配置された前記複数の棚部材の奥側に配置される背板を備えることを特徴とする。
同じく請求項3に記載の考案は、請求項1または請求項2に記載の陳列棚において、前記4枚の延設板のうち、前記奥板に隣接した前記延設板と、前記2枚の側板に隣接する2枚の延設板のうち一方の延設板が接合され、および前記前板に隣接した前記延設板と、前記2枚の側板に隣接する2枚の延設板のうち他方の延設板が接合されていることを特徴とする。
同じく請求項4に記載の考案は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の陳列棚において、前記板材は、段ボールシート、厚紙シート、合成樹脂板製シート、合成樹脂製段ボールシートのいずれかであることを特徴とする。
同じく請求項5に記載の考案は、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の陳列棚において、前記棚部材は、段ボール箱を切欠加工して製造されたものであることを特徴とする。
本考案に係る陳列棚によれば、構造が簡単で安価に製造でき、さらに容易に組み立て折りたたみができる。
本考案の実施形態に係る陳列棚を示すものであり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。 同陳列棚の棚部材を示すものであり、(a)は展開図、(b)は斜め下方からの斜視図である。 同陳列棚の棚支持部材を示す展開図である。 同陳列棚を示す斜め上方向からの斜視図である。 同陳列棚を示す上方向からの斜視図である。 同陳列棚を示す下方向からの斜視図である。 同陳列棚を示す横方向からの斜視図である。 同陳列棚の折りたたみ状態を示すものであり、(a)、(b)、(c)は展開、折りたたみ状態を順次し示す斜視図である。 同陳列棚の折りたたみ状態を示す模式図である。
本考案を実施するための形態に係る陳列棚について説明する。まず全体構造の概要について説明する。図1は本考案の実施形態に係る陳列棚を示すものであり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。陳列棚100は、棚支持部材300に、4段の棚部材200−1、200−2、200−3、200−4を重ねて配置して構成される。4段の棚部材200−1、200−2、200−3、200−4は最上段から順次前側(図1(c)中左側)に位置するようずらして配置される。棚部材200−1、200−2、200−3、200−4および棚支持部材300は、段ボールシートを切り出して組み立てられて構成されている。なお、棚部材の段数は必要に応じて、2段、3段、5段と適宜変更できる。
次に棚部材200−1、200−2、200−3、200−4の構造について説明する。4段の棚部材200−1、200−2、200−3、200−4は同一構造であるので、段数を問わないときは単に棚部材200と記載する。図2は同陳列棚の棚部材を示すものであり、(a)は展開図、(b)は斜め下方からの斜視図である。棚部材200は、段ボールシートを図2(a)に示す形状に切り出したものを組み立て、貼り合せて構成される。棚部材200は、陳列品を載置できる四角形状平板をなす底部260、前記底部260の奥側辺から立設される奥板210、前記底部の両側辺に立設される2枚の側板220、240、底部260の手間側辺から立設され奥板210より低い前板230を備える。奥板210には継ぎしろ250が配置される。奥板210、側板220、240、前板230は、接着しろ250で張り合わされて四角筒状をなす。
底部260は、奥板210、側板220、前板230、側板240の下辺210a、220a、230a、240aから延びて形成された4枚の延設板211、221、231、241を組み立てて構成される。延設板211、231には、接着面221a、231aと、挿入凸部211b、231bと、挿入凹部211c、231cを備える。また、延設板211には、接着面221aの境界に上側に向けて山折りされる折れ線211dが、延設板231には、接着面231aの境界に上側に向けて山折りされる折れ線231dが形成される。
奥板210、側板220、240、前板230を四角筒状に組み立てた状態で、図2(b)に示すように、延設板221、241が接着面221a、231aに接着された状態で、挿入凸部211bが、挿入凹部231cに、挿入凸部231bが挿入凹部211cに挿入される。これにより、底部260が形成され、この底部260の上面に展示物を配置することができる。
また、棚部材200では、奥板210、側板220、前板230、側板240の上側辺210b、220b、220c、230b、240b、240cに補強板212、222、223、232、242、243を配置している。奥板210、側板220、240、前板230を四角筒状に組み立てた状態で、補強板212、222、223、232、242、243を内側に折り曲げて補強を行う。
このような構成を備える棚部材200は、奥板210および前板230を隣接した側板220、240にそれぞれ近づけてそれぞれの境界で折り曲げることができる。これにより、4枚の延設板211、221、231、241の内側端部が上方に持ち上げられ、奥板210と前板230とが近接するように折りたたまれる。
このような、底部260の構造は、既成の段ボール箱の底部にもワンタッチ型として使用されている。このため、棚部材200は、既成の段ボール箱を加工して構成できる。実施形態に係る棚部材200の底部260は、延設板211と延設板221、延設板231と延設板241が互いに接合されているので、強度が高く、組み立て、折りたたみを迅速に行うことができる。
次に棚支持部材300について説明する。図3は同陳列棚の棚支持部材を示す展開図である。棚支持部材300は、切り出し成型した板材である段ボールシートを接合して四角筒状としたものである。棚支持部材300は、四角形状の背板310と、台形状の2枚の支持側板320、330と、2枚の支持側板320、330の下端部の間に配置され底支持板340とを備える。
底支持板340には、接着しろ350が延設されている。接着しろ350を支持側板320に接着して支持側板320、330が平行に対向して配置された四角筒状部材となり、底支持板340が背板310に近接するように、折りたたむことができる。また、棚支持部材300を四角筒状に組み立てた状態で、支持側板320、330の間には、4段の棚部材200を配置する。棚部材200は、支持側板320、330にピン224、225、244、245(図4、図5参照)で固定配置する。なお、棚部材200の棚支持部材300への固定は接着等他の手段でもよい。
陳列棚100は、組み立てられた4つの棚部材200−1、200−2、200−3、200−4を棚支持部材300に配置することにより作成する。図4は同陳列棚を示す斜め上方向からの斜視図、図5は同陳列棚を示す上方向からの斜視図、図6は同陳列棚を示す下方向からの斜視図、図7は同陳列棚を示す横方向からの斜視図である。
このような状態で、最上段の棚部材200−1の底部260は、第2段の棚部材200−2の奥板210が接触して支持される。また、2段目の棚部材200−2の底部260は、3段目の棚部材200−3の奥板210が、同様に3段目の棚部材200−3の底部260は、第4段の棚部材200−4の棚部材200の奥板210で支持される。さらに、最下段の棚部材200−4の底部260は、棚支持部材300の側板240で支持される。このため、各段の底部260は、上からの荷重に対して十分な強度を備える。
また、実施形態に係る陳列棚100では、棚部材200−1、200−2、200−3、200−4が上段から下段に向けて手前側に配置されているので、前方の情報から観察したとき、上段の棚部材200が陳列品を観察する障害にならない。
次に陳列棚100の組み立て、折りたたみについて説明する。図8は同陳列棚の折りたたみ状態を示すものであり、(a)、(b)、(c)は折りたたみ状態を順次示す斜視図、図9は同陳列棚の折りたたみ状態を示すものであり、図8の(a)、(b)、(c)に対応する断面図である。
陳列棚100を使用状態(図8(a)、図9(a))から折りたたむには、棚支持部材300の支持側板320を背板310に近接するように回転させる。これに連動して、支持側板330も背板310の延長線310Aに近接するように回転し、棚支持部材300は折りたたまれる。そして、支持側板320の支持側板320、330と、棚部材200の側板220、240とは接合されているので、棚支持部材300に配置された4段の棚部材200−1、200−2、200−3、200−4も折りたたまれる。このとき、棚部材200の側板220、240は、図8(a)図9(b)、(c)中矢印Bの方向に揺動し、また、延設板211、221、231、241は図中矢印Cの方向に持上げられ、4つの棚部材200−1、200−2、200−3、200−4も折りたたまれる。
すなわち、棚部材200は、側板220を奥板210に近接するように、同様に側板240は奥板210の延長線に近接するように回転する。このとき、底部260を構成する延設板231の挿入凸部231bが挿入凹部211cから外れ、同様に、延設板211の挿入凸部211bが、延設板231の挿入凹部231cから外れる。そして、延設板211および延設板231は、折れ線211d、231dで折り曲げられつつ、上側に持上げられる。これにより、棚部材200は、図2(b)中の矢印Aの方向に押された状態で、断面平行四辺形になる。
このようにして、陳列棚100は、4段の棚部材200−1、200−2、200−3、200−4と、棚支持部材300とが、図8(b)(c)、図9(b)(c)に示すように、変形して非使用状態になる。陳列棚100はこの状態で、小さな体積しか占めないので、容易に運搬、保管をすることができる。また、陳列棚100は、段ボールシートで構成されているので、その重さも小さい。
陳列棚100を非使用状態から使用状態にするには、上述した手順と逆の手順で棚支持部材300および棚部材200−1、200−2、200−3、200−4を拡開する。
以上のように、実施形態に係る陳列棚は、構造が簡単で安価に製造でき、さらに容易に組み立て折りたたみができる。
なお、上述した実施形態では、陳列棚100の棚部材200および棚支持部材300を段ボールシートで作成したが、これらは、厚紙シート、合成樹脂板製シート、合成樹脂製段ボールシート等の軽量で硬質のシートで作成することができる。また、棚部材200の段数は、4段に限らない。さらに、棚部材の底部の構造も実施形態の例に限らず、適宜変更することができる。
100:陳列棚
200:棚部材
210:奥板
211:延設板
220:側板
221:延設板
230:前板
231:延設板
240:側板
241:延設板
260:底部
300:棚支持部材
310:背板
320、330:支持側板
340:底支持板
本考案は、折りたたみ可能な陳列棚に関する。
陳列棚は、店頭での商品の臨時展示等に用いられることがあり、このような陳列棚は、保管や運搬を容易にする必要がある。このため、軽量であること、非使用状態において保管や運搬しやすい形状であること、非使用状態から容易に使用状態とし、展示が終了したとき容易に非使用状態にできることが望まれる。従来、このような陳列棚として、段ボールや厚紙で製作され、組み立て、分解できる陳列棚が提案されている。
文献1には、一対の側壁を背壁に連設し、両側壁間に棚を渡した陳列台において、棚を背壁に上下方向に回動自在に取り付け、両側壁間に折りたたみ用の斜折線を有する棚受板を渡し、この棚受板で棚を支持する陳列棚が記載されている。
また、特許文献2には、下部をひな段状にジグザグ折りすることができる表板の裏面に背板を貼り付けてなる販売台において、ひな段状にジグザグ折り下された下部の両側部に湾曲可能な連絡片を設けると共に背板の下部両側に外縁を段状に形成した段板を連設し、組み立て時にこの段板を前方に折り曲げ、かっこの段板の外縁に連絡片を接合させて前記
特開2004−49788公報参照 実開昭60−39666公報参照
しかし、従来の陳列棚はその構造が複雑であるため作成が容易でなく高価格である他、組み立てや分解、折りたたみに手間がかかるという問題がある。
本考案は、構造が簡単で安価に製造でき、さらに容易に組み立て折りたたみができる陳列棚を提供することを目的とする。
前記課題を解決する請求項1に記載の考案は、切り出し成型された紙製板材から形成され、陳列品を載置できる四角形状の底部、前記底部の奥側辺から折り畳み可能に立設される奥板、前記底部の両側部に折り畳み可能に立設される2枚の側板、前記底部の手間側辺から折り畳み可能に立設され前記奥板より低い前板を備え、
前記奥板、前記2枚の側板および前記前板は相互に折り畳み可能に連設されて四角筒状をなし、前記底部は前記奥板、前記2枚の側板および前記前板の下側辺に延びて形成された4枚の延設板が組み立てられて構成され、前記奥板および前記前板を隣接した前記側板に近づけて境界で折り曲げて前記4枚の延設板の内側端部が上方に持上げられ、前記奥板と前記前板が近接するように折りたたみ可能に構成された複数の棚部材と、切り出し成型された紙製板材から形成され、前記複数の棚部材を上下方向に重ねて配置するに際して、前記複数の棚部材を挟んで保持し、下側に配置した前記棚部材の前記奥板の上端が上側に配置した前記棚部材の前記底部を支持する位置に保持する2枚の支持側板と、
前記2枚の支持側板の下端部の間に折り畳み可能に配置され、最下段に配置された前記棚部材の前記底部を支持する底支持板と、前記複数の棚部材の奥側に配置され、前記支持側板と折り畳み可能に接合された背板とを備えたことを特徴とする。
同じく請求項2に記載の考案は、請求項1に記載の陳列棚において、前記4枚の延設板のうち、前記奥板に隣接した前記延設板と、前記2枚の側板に隣接する2枚の延設板のうち一方の延設板が接合され、および前記前板に隣接した前記延設板と、前記2枚の側板に隣接する2枚の延設板のうち他方の延設板が接合されていることを特徴とする。
同じく請求項3に記載の考案は、請求項1または請求項2に記載の陳列棚において、前記紙製板材は、段ボールシート、厚紙シート、合成樹脂板製シート、合成樹脂製段ボールシートのいずれかであることを特徴とする。
同じく請求項4に記載の考案は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の陳列棚において、前記棚部材は、段ボール箱を切欠加工して製造されたものであることを特徴とする。
本考案に係る陳列棚によれば、構造が簡単で安価に製造でき、さらに容易に組み立て折りたたみができる。
本考案の実施形態に係る陳列棚を示すものであり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。 同陳列棚の棚部材を示すものであり、(a)は展開図、(b)は斜め下方からの斜視図である。 同陳列棚の棚支持部材を示す展開図である。 同陳列棚を示す斜め上方向からの斜視図である。 同陳列棚を示す上方向からの斜視図である。 同陳列棚を示す下方向からの斜視図である。 同陳列棚を示す横方向からの斜視図である。 同陳列棚の折りたたみ状態を示すものであり、(a)、(b)、(c)は展開、折りたたみ状態を順次し示す斜視図である。 同陳列棚の折りたたみ状態を示す模式図である。
本考案を実施するための形態に係る陳列棚について説明する。まず全体構造の概要について説明する。図1は本考案の実施形態に係る陳列棚を示すものであり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。陳列棚100は、棚支持部材300に、4段の棚部材200−1、200−2、200−3、200−4を重ねて配置して構成される。4段の棚部材200−1、200−2、200−3、200−4は最上段から順次前側(図1(c)中左側)に位置するようずらして配置される。棚部材200−1、200−2、200−3、200−4および棚支持部材300は、段ボールシートを切り出して組み立てられて構成されている。なお、棚部材の段数は必要に応じて、2段、3段、5段と適宜変更できる。
次に棚部材200−1、200−2、200−3、200−4の構造について説明する。4段の棚部材200−1、200−2、200−3、200−4は同一構造であるので、段数を問わないときは単に棚部材200と記載する。図2は同陳列棚の棚部材を示すものであり、(a)は展開図、(b)は斜め下方からの斜視図である。棚部材200は、段ボールシートを図2(a)に示す形状に切り出したものを組み立て、貼り合せて構成される。
棚部材200は、陳列品を載置できる四角形状平板をなす底部260、前記底部260の奥側辺から立設される奥板210、前記底部の両側辺に立設される2枚の側板220、240、底部260の手間側辺から立設され奥板210より低い前板230を備える。奥板210には継ぎしろ250が配置される。奥板210、側板220、240、前板230は、接着しろ250で張り合わされて四角筒状をなす。
底部260は、奥板210、側板220、前板230、側板240の下辺210a、220a、230a、240aから延びて形成された4枚の延設板211、221、231、241を組み立てて構成される。延設板211、231には、接着面221a、231aと、挿入凸部211b、231bと、挿入凹部211c、231cを備える。また、延設板211には、接着面221aの境界に上側に向けて山折りされる折れ線211dが、延設板231には、接着面231aの境界に上側に向けて山折りされる折れ線231dが形成される。
奥板210、側板220、240、前板230を四角筒状に組み立てた状態で、図2(b)に示すように、延設板221、241が接着面221a、231aに接着された状態で、挿入凸部211bが、挿入凹部231cに、挿入凸部231bが挿入凹部211cに挿入される。これにより、底部260が形成され、この底部260の上面に展示物を配置することができる。
また、棚部材200では、奥板210、側板220、前板230、側板240の上側辺210b、220b、220c、230b、240b、240cに補強板212、222、223、232、242、243を配置している。奥板210、側板220、240、前板230を四角筒状に組み立てた状態で、補強板212、222、223、232、242、243を内側に折り曲げて補強を行う。
このような構成を備える棚部材200は、奥板210および前板230を隣接した側板220、240にそれぞれ近づけてそれぞれの境界で折り曲げることができる。これにより、4枚の延設板211、221、231、241の内側端部が上方に持ち上げられ、奥板210と前板230とが近接するように折りたたまれる。
このような、底部260の構造は、既成の段ボール箱の底部にもワンタッチ型として使用されている。このため、棚部材200は、既成の段ボール箱を加工して構成できる。実施形態に係る棚部材200の底部260は、延設板211と延設板221、延設板231と延設板241が互いに接合されているので、強度が高く、組み立て、折りたたみを迅速に行うことができる。
次に棚支持部材300について説明する。図3は同陳列棚の棚支持部材を示す展開図である。棚支持部材300は、切り出し成型した板材である段ボールシートを接合して四角筒状としたものである。棚支持部材300は、四角形状の背板310と、台形状の2枚の支持側板320、330と、2枚の支持側板320、330の下端部の間に配置され底支持板340とを備える。
底支持板340には、接着しろ350が延設されている。接着しろ350を支持側板320に接着して支持側板320、330が平行に対向して配置された四角筒状部材となり、底支持板340が背板310に近接するように、折りたたむことができる。また、棚支持部材300を四角筒状に組み立てた状態で、支持側板320、330の間には、4段の棚部材200を配置する。棚部材200は、支持側板320、330にピン224、225、244、245(図4、図5参照)で固定配置する。なお、棚部材200の棚支持部材300への固定は接着等他の手段でもよい。
陳列棚100は、組み立てられた4つの棚部材200−1、200−2、200−3、200−4を棚支持部材300に配置することにより作成する。図4は同陳列棚を示す斜め上方向からの斜視図、図5は同陳列棚を示す上方向からの斜視図、図6は同陳列棚を示す下方向からの斜視図、図7は同陳列棚を示す横方向からの斜視図である。
このような状態で、最上段の棚部材200−1の底部260は、第2段の棚部材200−2の奥板210が接触して支持される。また、2段目の棚部材200−2の底部260は、3段目の棚部材200−3の奥板210が、同様に3段目の棚部材200−3の底部260は、第4段の棚部材200−4の棚部材200の奥板210で支持される。さらに、最下段の棚部材200−4の底部260は、棚支持部材300の側板240で支持される。このため、各段の底部260は、上からの荷重に対して十分な強度を備える。
また、実施形態に係る陳列棚100では、棚部材200−1、200−2、200−3、200−4が上段から下段に向けて手前側に配置されているので、前方の情報から観察したとき、上段の棚部材200が陳列品を観察する障害にならない。
次に陳列棚100の組み立て、折りたたみについて説明する。図8は同陳列棚の折りたたみ状態を示すものであり、(a)、(b)、(c)は折りたたみ状態を順次示す斜視図、図9は同陳列棚の折りたたみ状態を示すものであり、図8の(a)、(b)、(c)に対応する断面図である。
陳列棚100を使用状態(図8(a)、図9(a))から折りたたむには、棚支持部材300の支持側板320を背板310に近接するように回転させる。これに連動して、支持側板330も背板310の延長線310Aに近接するように回転し、棚支持部材300は折りたたまれる。そして、支持側板320の支持側板320、330と、棚部材200の側板220、240とは接合されているので、棚支持部材300に配置された4段の棚部材200−1、200−2、200−3、200−4も折りたたまれる。このとき、棚部材200の側板220、240は、図8(a)図9(b)、(c)中矢印Bの方向に揺動し、また、延設板211、221、231、241は図中矢印Cの方向に持上げられ、4つの棚部材200−1、200−2、200−3、200−4も折りたたまれる。
すなわち、棚部材200は、側板220を奥板210に近接するように、同様に側板240は奥板210の延長線に近接するように回転する。このとき、底部260を構成する延設板231の挿入凸部231bが挿入凹部211cから外れ、同様に、延設板211の挿入凸部211bが、延設板231の挿入凹部231cから外れる。そして、延設板211および延設板231は、折れ線211d、231dで折り曲げられつつ、上側に持上げられる。これにより、棚部材200は、図2(b)中の矢印Aの方向に押された状態で、断面平行四辺形になる。
このようにして、陳列棚100は、4段の棚部材200−1、200−2、200−3、200−4と、棚支持部材300とが、図8(b)(c)、図9(b)(c)に示すように、変形して非使用状態になる。陳列棚100はこの状態で、小さな体積しか占めないので、容易に運搬、保管をすることができる。また、陳列棚100は、段ボールシートで構成されているので、その重さも小さい。
陳列棚100を非使用状態から使用状態にするには、上述した手順と逆の手順で棚支持部材300および棚部材200−1、200−2、200−3、200−4を拡開する。
以上のように、実施形態に係る陳列棚は、構造が簡単で安価に製造でき、さらに容易に組み立て折りたたみができる。
なお、上述した実施形態では、陳列棚100の棚部材200および棚支持部材300を段ボールシートで作成したが、これらは、厚紙シート、合成樹脂板製シート、合成樹脂製段ボールシート等の軽量で硬質のシートで作成することができる。また、棚部材200の段数は、4段に限らない。さらに、棚部材の底部の構造も実施形態の例に限らず、適宜変更することができる。
100:陳列棚
200:棚部材
210:奥板
211:延設板
220:側板
221:延設板
230:前板
231:延設板
240:側板
241:延設板
260:底部
300:棚支持部材
310:背板
320、330:支持側板
340:底支持板

Claims (5)

  1. 切り出し成型された板材から形成され、
    陳列品を載置できる四角形状の底部、前記底部の奥側辺から立設される奥板、前記底部の両側部に立設される2枚の側板、前記底部の手間側辺から立設され前記奥板より低い前板を備え、
    前記奥板、前記2枚の側板および前記前板が連結されて四角筒状をなし、
    前記底部が前記奥板、前記2枚の側板および前記前板の下側辺に延びて形成された4枚の延設板が組み立てられて構成され、
    前記奥板および前記前板を隣接した前記側板に近づけて境界で折り曲げて前記4枚の延設板の内側端部が上方に持上げられ、前記奥板と前記前板が近接するように折りたたみ可能に構成された複数の棚部材と、
    切り出し成型された板材から形成され、
    前記複数の棚部材を上下方向に重ねて配置するに際して、前記複数の棚部材を挟んで保持し、下側に配置した前記棚部材の前記奥板の上端が上側に配置した前記棚部材の前記底部を支持する位置に保持する2枚の支持側板、
    および前記2枚の支持側板の下端部の間に配置され、最下段に配置された前記棚部材の前記底部を支持する底支持板を備え、
    前記複数の棚部材を取り付けた状態で、前記複数の棚部材を折りたたむとき、前記棚部材の折りたたみと同期して折りたたまれる棚支持部材と、
    を備えることを特徴とする陳列棚。
  2. 前記棚支持部材は、配置された前記複数の棚部材の奥側に配置される背板を備えることを特徴とする請求項1に記載の陳列棚。
  3. 前記4枚の延設板のうち、前記奥板に隣接した前記延設板と、前記2枚の側板に隣接する2枚の延設板のうち一方の延設板が接合され、および前記前板に隣接した前記延設板と、前記2枚の側板に隣接する2枚の延設板のうち他方の延設板が接合されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の陳列棚。
  4. 前記板材は、段ボールシート、厚紙シート、合成樹脂板製シート、合成樹脂製段ボールシートのいずれかであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の陳列棚。
  5. 前記棚部材は、段ボール箱を切欠加工して製造されたものであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の陳列棚。
JP2013005921U 2013-10-15 陳列棚 Expired - Lifetime JP3189362U (ja)

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