JP3189215B2 - ピールアパート法により現像された感光性印刷版 - Google Patents

ピールアパート法により現像された感光性印刷版

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷版に関するもので
あって、特に、画像がピール−アパート(peel-apart)法
によって作られた印刷版システムに関する。
【0002】
【従来の技術】印刷の分野では、リソグラフィー版を直
接に生成するのが望ましいことがある。これによって画
像現像処理装置と湿式現像液の必要がなくなる。
【0003】現在のところ、印刷版の使用には2つの障
害がある。第一は、画像の現像に処理装置が必要であ
り、これは消費者および販売者にとって高価であり、且
つかなりの床面積を必要とすることである。第二は、湿
式現像液が通常用いられるが、これは取扱いが面倒であ
り危険物として最終的に分類される、またはされ得る成
分を含むことが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明においては、印
刷版をピール−アパート(peel-apart)法によって乾式現
像することにより、現像処理装置も湿式現像液も必要が
なくなる。露光の後、使い捨て現像シートを剥ぎ取るこ
とによって印刷版を現像するのである。これにより面倒
な取扱いと、液体現像液に伴う潜在的な環境問題はなく
なる。更に、処理装置がなくなったので、床面積または
特殊な配管工事の必要がない。
【0005】米国特許第4,210,711号明細書、
第4,334,006号明細書および第4,396,7
00号明細書は、ピール−アパート印刷版を扱ってい
る。いずれも、画像を形成するためのピール−アパート
法を開示している。これらの方法は、湿式処理装置を必
要とせず、現像印刷版には通常使用しない貼り合せ装置
を必要とする。これらの系は、砂目状/陽極酸化したア
ルミニウム版に塗布した感光層から成っている。フィル
ム分離によって感光層と緊密に接触して、紫外線に露光
される。露光の後、積層フィルムを感光層に積層し、感
光したまたは未感光部分を剥ぎ取る。これらの特許明細
書における感光組成物は、ジアゾニウム塩と各種の結合
剤とから成っている。剥ぎ取り−現像シートを、露光の
後に感光組成物に積層するのである。剥ぎ取り−現像を
行った後、積層フィルム上の接着剤層を完全に取り除
く。
【0006】本発明は、光重合性モノマー、バインダ
ー、光重合開始剤および少なくとも1種類の着色剤を含
む感光性組成物を用いる。剥ぎ取り−現像シートの積層
は、露光の前好ましくは印刷版の製造中に起こる。剥ぎ
取り−現像したときには、接着剤層はアルミニウム版上
の画像部分に残り、非画像部分ではキャリヤーと共に除
かれる。これにより、消費者は製品に使用するための貼
り合せ装置を必要としなくなる。
【0007】デュポン(Dupont)社の米国特許第4,48
9,153号明細書および4,489,154号明細書
には、カラー校正刷りのためだけに使用されるピール−
アパート法が開示されている。この方法では、マイラー
シートは感光性組成物でコーティングされる。次いで、
このフィルムは消費者によってレシーバー基材に積層さ
れ、次いで、マイラーシートを通して露光される。マイ
ラーシートを剥ぎ取って、画像を現像する。
【0008】本発明は印刷版、例えばアルミニウム上に
感光性フィルムを被覆した現像シートをコーティングし
たフィルムからなる感光性アセンブリーに関する。この
アセンブリーはマスクを通して露光され、そして現像シ
ートを剥ぎ取って、未露光部分を取り除く。露光部分は
そのまま残って、インキ受容性画像を形成する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記(A)〜
(G)の各工程からなるプレスレディ(press-ready)
リソグラフィー印刷版の製造方法に関するものである。
(A)非被覆リソグラフィー支持体を準備し、(B)前
記リソグラフィー支持体の一面上に感光性層を被覆し、
(C)可撓性支持体を用意し、(D)前記可撓性支持体
上に接着剤層を直接被覆し、(E)前記被覆可撓性支持
体に前記被覆リソグラフィー支持体を積層し、(F)感
光性層が感光性を有する放射線に上記工程(E)の積層
要素を画像様露光し、(G)前記感光性層の非画像領域
とともに可撓性支持体を剥離し、リソグラフィー支持体
上にカラー感光性層のプレスレディ画像領域と接着剤層
を残す、
【0010】好ましい態様においては、感光性層の露光
は、レーザー光線、可視光線又は紫外線を用いて行われ
る。可撓性支持体は、好ましくは、高分子フィルムから
なり、またリソグラフィー支持体は、好ましくは、アル
ミニウムである。
【0011】感光性層は、好ましくは,次の(A)およ
び(B)からなる。 (A)光開始剤と、少くとも一種のエチレン性不飽和基
を有するラジカル重合性成分から成る少くとも一種の光
重合性組成物であって、前記光重合性組成物は、組成物
が光学線に画像様露光されたときに画像の識別化を可能
にするのに十分な量で存在している (B)少くとも一種のバインダー樹脂であって、前記バ
インダー樹脂は組成物を結合して均一なフィルムとなる
のに十分な量で存在している。
【0012】接着剤層は、好ましくは,Tgが25〜約
100℃の範囲にある熱可塑性樹脂からなる。接着剤層
は、可撓性支持体上に溶剤被覆されているか、またはメ
ルトから可撓性支持体に被覆されている。リソグラフィ
ー支持体は、好ましくは、砂目状化、陽極酸化或るいは
ケイ酸塩若しくはポリメリック酸(polymeric acid)で
ある親水性化剤により処理されている。
【0013】リソグラフィー印刷版は、一般的にはアル
ミニウム含有支持体であって、陽極酸化、砂目状化およ
び親水性化のような当該技術分野において認められてい
る各種の方法で処理したものまたはそうではないものか
ら成っている。このようにして調製した支持体に、次に
感光性コーティングを塗布してもよい。リソグラフィー
印刷版には、グレード3003および1100があり、
アルコア(Alcoa) 、ヴィエイダブリュ(VAW) 、フワカワ
(Fuwakawa)、アルカン(Alcan) 、コナルコ(Conalco) ま
たは日本軽金属から市販されている。この支持体は通常
は当該技術分野において公知の砂目状化、エッチングお
よび陽極酸化法によって前処理され、且つ親水性化層と
して用いるのに好適なケイ酸ナトリウムのような組成物
で処理されているかも知れずまたは処理されていないか
も知れない。この支持体の処理された表面は感光性のフ
ィルム形成組成物によりコーティングされる。このよう
な組成物はポリビニルホルマル樹脂のような結合性樹
脂、着色剤、酸安定剤、界面活性剤、露光指示薬または
他の当該技術分野で認められている成分を含むこともで
きる。
【0014】感光性コーティング混合物は、一般的に
は、総ての他の組成物成分と混和性の溶媒組成物中で調
製される。感光性組成物は次に支持体に塗布されて、溶
媒は蒸発される。
【0015】光重合性感光性コーティングは光重合性モ
ノマー、光重合開始剤、バインダー樹脂、および所望に
より当該技術分野において知られている他の成分を含ん
でいる。
【0016】光重合性モノマーは、少なくとも1個の、
好ましくは少なくとも2個の末端不飽和基を含み且つフ
リーラジカル開始、連鎖成長付加重合によって高分子量
ポリマーを形成することができる非ガス性(融点が通常
の大気圧で100℃を上回る)のエチレン性不飽和化合
物を含んでいるのが好ましい。最も好ましい化合物は、
当該技術分野において周知のように、アクリレートまた
はメタクリレートモノマーである。好適な重合性材料と
しては、非限定的にはトリエチレングリコールジメタク
リレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、
テトラエチレングリコールジメタクリレート、ジエチレ
ングリコールジメタクリレート、1,4−ブタンジオー
ルジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタク
リレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、
トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロ
ールプロパントリメタクリレート、ジ−ペンタエリスリ
トールモノヒドロキシペンタアクリレート、ペンタエリ
スリトールトリアクリレート、ビスフェノール、エトキ
シレートジメタクリレート、トリメチロールプロパンエ
トキシレートトリアクリレート、およびトリメチロール
プロパンプロポキシレートトリアクリレートが挙げられ
る。
【0017】フリーラジカル放出光重合開始剤には、化
学放射線によって刺激されたときにフリーラジカルを放
出する任意の化合物が挙げられる。光重合開始剤には、
米国特許第3,765,898号明細書に記載されてい
るキノキサリン化合物、米国特許第2,367,660
号明細書に記載されているビシナルポリケタールドニル
化合物、米国特許第2,367,661号明細書および
第2,367,670号明細書に記載されているα−カ
ルボニル、米国特許第2,448,828号明細書に記
載されているアクロインエーテル、米国特許第3,47
9,185号明細書に記載されているトリアリールイミ
ダゾリル二量体、米国特許第2,722,512号明細
書に記載されているα−炭化水素置換芳香族アクリロイ
ン、米国特許第2,951,758号明細書および第
3,046,127号明細書に記載されている多核キノ
ンおよび米国特許第4,656,272号明細書に記載
されているs−トリアジンが挙げられる。他の光重合開
始剤には、2,3−ジ(4−メトキシフェニル)キノキ
サリン、9−フェニルアクリジン、ビス(2,4,5−
トリフェニル)イミダゾール、ベンゾイルペルオキシ
ド、チタノセン、ビストリクロロメチル−s−トリアジ
ンおよびそれらの誘導体が挙げられる。
【0018】光重合性層は、コーティングの硬度および
/または柔軟性を決定するのみならず乾式現像を制御す
るのにも用いられるバインダー樹脂をも通常含む。この
層にとって好適であることが判ったバインダー樹脂はポ
リビニルアセテート、スチレン/無水マレイン酸コポリ
マーおよびそれらの半エステル、アクリル酸ポリマーお
よびコポリマー、ポリアミド、ポリビニルピロリドン、
セルロースおよびその誘導体、フェノール性樹脂、ポリ
ビニルホルマール、ポリビニルブチラール、ポリビニル
プロピオナール、ポリビニルアセテートなどである。
【0019】染料および/または顔料は、米国特許第
4,282,309号明細書および第4,454,21
8号明細書、および欧州特許第0,179,448号明
細書および第0,211,615号明細書に記載されて
いるような光重合開始剤をスペクトル的に増感するため
に含んでいてもよい。
【0020】光重合性層に含むことができる他の成分
は、熱重合抑制剤、可塑剤、オリゴマー、残留溶媒、界
面活性剤、不活性充填剤、防眩剤、水素原子ドナー、お
よび光活性剤である。
【0021】好ましい態様では、、乾式光重合性層は約
0.1〜約5g/mのコーティング重量を有する。更
に好ましいコーティング重量は約0.4〜約2g/m
である。
【0022】本発明の実施において、光重合性モノマー
成分は、感光性層の固形物重量に対して約10〜60%
の量で感光性層に含まれる。更に好ましい範囲は、約1
5%〜40%である。
【0023】本発明の実施において、光重合開始剤成分
は、感光性層の固形物重量に対して約2〜30%の範囲
の量で感光性層に含まれるのが好ましい。更に好ましい
範囲は約6%〜20%である。
【0024】本発明の実施において、バインダー樹脂成
分は、感光性層の固形物重量に対して約10%〜75%
の範囲の量で感光性層に含まれるのが好ましい。更に好
ましい範囲は約20%〜50%である。
【0025】印刷版の表面には、感光性層が結合してい
る。感光性層は、広い意味では、光増感剤、着色剤、バ
インダー樹脂、および他の所望な成分、例えば可塑剤、
安定剤、界面活性剤、帯電防止組成物、紫外線吸収剤、
光学的光沢剤、不活性充填剤、光活性剤、スペクトル増
感剤、防眩剤、水素原子ドナー、露光指示薬、重合開始
剤および残余のコーティング溶媒を含んでいる。
【0026】好ましい態様では、光増感剤は、光重合開
始剤と光重合性モノマーとの組み合わせである。
【0027】光重合開始剤は、光重合性層について前記
に述べたのと同様に、化学放射線に露光することによっ
てフリーラジカルを放出する化合物である。このモノマ
ーは、光重合性層についての説明において述べたのと同
様に、少なくとも2個の末端不飽和基を有し且つフリー
ラジカル開始、連鎖成長付加重合によって高分子量ポリ
マーを形成することができる非ガス状のエチレン性不飽
和化合物である。
【0028】染料および/または顔料は、画像部分にカ
ラーを提供する感光性層に含まれる。本発明の好ましい
着色剤は染料よりもむしろ顔料である。顔料は典型的に
は、有機バインダーを用いて有機溶媒または有機溶媒の
混合物に分散される。顔料は有機性または無機性でよ
い。中位の直径は、通常、1μm未満である。
【0029】本発明に用いられる着色剤の非制限的な例
は次の通りである。パーマネントイエローG(C.I.
21095)、パーマネントイエローGR(C.I.2
1100)、パーマネントイエローDHG(C.I.2
1090)、パーマネントルビンL6B(C.I.15
850:1)、パーマネントピンクF3B(C.I.1
2433)、ホスタパームピンクE(73915)、ホ
スタパームレッドバイオレットER(C.I.4650
0)、パーマネントカーミンFBB(12485)、ホ
スタパームブルーB2G(C.I.74160)、ホス
タパームブルーA2R(C.I.74160)、および
プリンテックス25。これらのほとんどはヘキスト・ア
ーゲー(Hoechst AG)の製品である。それらは、個別に用
いることができまたは配合して所望なカラーとすること
ができる。
【0030】感光性層に好適であることが判ったバイン
ダーには、スチレン/無水マレイン酸コポリマーおよび
それらの半エステル、アクリル酸ポリマーおよびコポリ
マー、ポリアミド、ポリビニルピロリドン、セルロース
およびその誘導体、フェノール性樹脂、およびポリビニ
ルアセタール、例えばポリビニルホルマール、ポリビニ
ルブチラールおよびポリビニルプロピオナールが挙げら
れる。感光性層に含まれる他の成分には、酸安定剤、熱
重合禁止剤、可塑剤、オリゴマー、残留溶媒、界面活性
剤、不活性充填剤、防眩剤、水素原子ドナー、光活性
剤、および光学的光沢剤が挙げられる。
【0031】本発明の実施において、バインダー成分
は、均一な混合物およびこれを基剤にコーティングして
いるときには均一なフィルムで組成物成分を結合するの
に十分な量で感光性層に含まれるのが好ましい。これ
は、層の固形物の重量に対して約10%〜約80%の量
で含まれるのが好ましい。更に好ましい範囲は、約20
%〜約70%である。
【0032】本発明の実施において、着色剤成分は、感
光性層を均一に着色するのに十分な量で含まれるのが好
ましい。これは、層の固形物の重量に対して約50%ま
での範囲の量で含まれるのが好ましい。更に好ましい範
囲は、約40%までである。
【0033】感光性組成物層に用いられる好適な酸安定
剤は、リン酸、クエン酸、安息香酸、m−ニトロ安息香
酸、p(p−アニリノフェニルアゾ)ベンゼンスルホン
酸、4,4′−ジニトロ−2,2′−スチルベンジスル
ホン酸、イタコン酸、酒石酸およびp−トルエンスルホ
ン酸、およびそれらの混合物である。
【0034】感光性組成物層を形成するために、組成物
成分は溶媒または溶媒の混合物に溶解され、組成物の支
持体へまたは所望な光重合性層への適用を促進すること
ができる。
【0035】この目的のために好適な溶媒には、水、テ
トラヒドロフラン、γ−ブチロラクトン、グリコールエ
ーテル、例えばプロピレングリコールモノメチルエーテ
ルおよびメチルセロソルブ、アルコール例えばエタノー
ルおよびn−プロパノール、およびメチルエチルケトン
のようなケトンが挙げられる。一般的には、溶媒系は、
適用されてしまったならば、コーティング組成物から蒸
発される。しかしながら、幾分かの僅かの量の溶媒が残
留分として残ることがある。
【0036】好ましい態様では、感光性層のコーティン
グ重量は約0.1〜5.0g/mである。最も好まし
い重量は約0.5〜2.0g/mである。
【0037】接着剤層は、次に感光性層に適用される。
感光性層上での接着剤層の目的は、感光性層の未露光部
分を現像シートに移すことである。これは数種類の方法
で感光性層に適用することができる。これは、有機また
は水性の基剤の溶媒混合物から感光性層へ直接コーティ
ングすることができ、またはこれをホット・メルト押し
出し、積層またはコーティングによって適用することが
できる。接着剤層は、好ましくは主要な量の1種類以上
の熱可塑性ポリマーを含むのが好ましく、所望ならば紫
外線吸収剤、帯電防止組成物、光学的光沢剤、不活性充
填剤および可塑剤のような他の所望な成分を含むことが
できる。好適なポリマーには、非制限的にはモンサント
(Monsanto)社製のバトヴァール(Butvar)B−72または
B−79;アクリル酸樹脂例えばエルヴァサイト(Elvac
ite)2044(デュポン(Dupont)社製);エチレン樹脂
例えばエルヴァックス(Elvax) 210(デュポン社製)
および塩化ビニル樹脂例えばホスタフレックス(Hostafl
ex) CM133(ヘキスト・アーゲー製)が挙げられ
る。ヘキスト社製のモヴィリス(Mowilith)30のよう
なポリビニルアセテートが好ましい。これらは通常は水
に分散されまたはメチルイソブチルケトンまたはn−ブ
チルアセテート或いは他の溶媒組成物に溶解して、現像
シートにコーティングする。次いで、これを乾燥して、
コーティング重量を約2〜約30g/m、更に好まし
くは約4〜約20g/mとする。この層は所望ならば
ガフ(GAF) 社製のユヴィヌル(Uvinul)D−50のような
紫外線吸収剤を含むことができる。これはレゾフレック
ス(Resoflex)R−296のような可塑剤(ケンブリッジ
・インダストリーズ(Cambridge Industries)社製)を含
むこともできる。ガファック(Gafac) およびガフスタッ
ト(Gafstat) (ガフ社製)のような帯電防止剤を含むこ
ともできる。これは、ヘルクレス(Hercules)社製のニト
ロセルロース(Nitrocellulose)RS1/2のような他の
樹脂を含むこともできる。接着剤層は、熱および圧を用
いて積層するときには、約60℃〜約180℃の温度範
囲で、好ましくは60℃〜120℃で、更に好ましくは
60℃〜100℃で受容体シートへ移すことができるも
のであるべきである。好ましい態様では、ポリマー混合
物の熱可塑性ポリマーは約50重量%を上回る量で接着
剤層に含まれる。可塑剤は、約30重量%までの量で含
まれ、紫外線吸収剤は約20重量%までの量で、他の樹
脂は約50重量%までの量で含まれる。
【0038】積層は、カバー製品の接着層を感光性アル
ミニウムキャリャシートと接触状態にした後、適当な圧
力下で1対の加熱積層ローラーのニップに材料を導入す
ることにより行うことができる。適当な積層温度は、通
常、約60〜120℃、好ましくは70〜100℃であ
る。
【0039】感光性要素は、マスクと透明現像シートと
を介して、当該技術分野において公知の手段により露光
される。この露光は、水銀蒸気放電ランプやメタルハラ
イドランプ等の光源からの化学線を照射することにより
行うことができる。また、炭素アーク、パルスドキセノ
ンおよびレーザー等の他の放射線源を用いてもよい。
【0040】露光後、一定の連続した動作で現像シート
を印刷版から剥離することにより、ポジ画像を印刷版上
に形成する。材料を分離するには適度な手動の剥離力を
必要とするだけであるので、剥離中に印刷版を押さえる
のに何ら装置を必要としない。剥離方向に対する剥離角
は、90°より大きいことが好ましい。表層剥離によ
り、感光層の非画像領域が現像シートに固着したまま残
る。感光層の画像領域が、印刷版上に残る。このように
して、画像が印刷版上に形成される。このときに、画像
を後露光して、画像に存在する残留非露光増感剤を分解
する。
【0041】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
【0042】実施例1 以下の配合物(単位:g)を含有する感光性乳剤を、砂
目状陽極酸化アルミニウム支持体に、塗布量1.2g/
2 で回転塗布した。 テトラヒドロフラン 23.17 ダワノールPM(Dowanol )(1‐メトキシ‐2‐ プロパノール) 46.35 ジアセトンアルコール 17.38 サートマー399(Sartomer 399) (ジペンタエリスリトールペンタアクリレート) 1.86 RB−779(2,3‐ビス〔4‐メトキシフェニル キノキサリン〕) 0.46 フォームバー12/85(Formvar 12/85 ) 0.12 *シアンフォームバー分散液 11.59 備考)* ガンマーブチロラクトン44重量部と、ダワ
ノールPM44部と、フォームバー12/85を5.2
5部と、ホスタパーム(Hostaperm )D2G顔料6.7
5部とからなる。
【0043】プレスマッチハイグロスシート(Pressmat
ch High Gloss Sheet )〔メリネックス505(Meline
x 505 )上にモウィリス30(Mowilith 30 )10g/
cm2〕を、180°Fで感光層上に積層した。ハイグロ
スシート上にマスクを配置し、そこに化学線を照射し
た。室温で高グロスシートを剥離して、感光層の未露光
部分を除去した。版の未画像領域における感光層ととも
に接着剤を除去した。画像領域において接着剤が画像領
域上に残っており、ポリエステルキャリヤを剥離した。
この版をPMFで処理し、そしてインクをつけた。イン
クは、親油性画像領域にのみ付着した。
【0044】実施例2 以下の配合物(単位:g)を用いて、実施例1の方法を
反復した。 テトラヒドロフラン 23.17 ダワノールPM 46.35 ジアセトンアルコール 17.38 サートマー399 1.86 RB−779 0.46 フォームバー12/85 0.12 シアンフォームバー分散液 11.59 カーボセットXL−44(アクリル共重合体接着剤; ビーエフ・グッドリッチ社製(B.F. Goodrich Company) 0.25 カーボセットの存在により、剥離力が減少した。
【0045】実施例3 以下の配合物(単位:g)を用いて、実施例1の方法を
反復した。 テトラヒドロフラン 22.68 ダワノールPM 36.21 ジアセトンアルコール 17.01 ガンマーブチロラクトン 4.73 レノールブロー(Renolblau )5%分散液(5%レノール ブロー顔料の95重量%モウィタル(Mowital ) ポリビニルブチラール分散液;ヘキスト社製) 14.62 サートマー399 1.78 RB−779 0.44 VERR−40(ユニオンカーバイド社製) (エポキシ変性塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体) 1.95 VMCA(ユニオンカーバイド)(カルボキシ 変性塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体) 0.39 カーボセットXL−44(アクリル接着剤; ビーエフ・グッドリッチ社製) 0.20
【0046】実施例4 以下の配合物(単位:g)を用いて、実施例1の方法を
反復した。 テトラヒドロフラン 22.80 ダワノールPM 45.61 ジアセトンアルコール 17.10 PETA(ペンタエリスリトールテトラアクリレート) 1.86 Bu1861(ビス−トリクロロメチルスチルベニル トリアジン) 0.064 カーボセット525(アクリル接着剤; ビーエフ・グッドリッチ社製) 0.96 フォームバーシアン分散液 11.60
【0047】実施例5 以下の配合物(単位:g)を用いて、実施例1の方法を
反復した。 テトラヒドロフラン 23.27 ダワノールPM 37.15 ジアセトンアルコール 17.45 ガンマ−ブチロラクトン 4.85 サートマー399 1.83 RB779 0.45 レノールブロー(Renolblau )5%分散液 15.00 カーボセットGA1364(アクリル接着剤; ビーエフ・グッドリッチ社製) 2.00
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G03F 7/34 G03F 7/34 (72)発明者 ウエイン、エー、ミッチェル アメリカ合衆国カリフォルニア州、アナ ハイム、ウエスト、オレンジウッド、ナ ンバー、174、465 (72)発明者 デイビット、アール、ベアーズフォード アメリカ合衆国ジョージア州、サバナ、 デイム、キャスリン、ドライブ、33 (56)参考文献 特開 平5−142778(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03F 7/00 503 G03F 7/004 524 G03F 7/027 502 G03F 7/028 G03F 7/11 503 G03F 7/34

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)非被覆リソグラフィー支持体を準備
    し、(B)前記リソグラフィー支持体の一面上に感光性
    層を被覆し、(C)可撓性支持体を用意し、(D)前記
    可撓性支持体上に接着剤層を直接被覆し、(E)前記被
    覆可撓性支持体に前記被覆リソグラフィー支持体を積層
    し、(F)感光性層が感光性を有する放射線に上記工程
    (E)の積層要素を画像様露光し、(G)前記感光性層
    の非画像領域とともに可撓性支持体を剥離し、リソグラ
    フィー支持体上にカラー感光性層のプレスレディ画像領
    域と接着剤層を残す、 各工程からなることを特徴とするプレスレディリソグラ
    フィー印刷版の製造方法。
  2. 【請求項2】感光性層の露光が、レーザー光線を用いて
    行われる請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】感光性層の露光が、可視光線を用いて行わ
    れる請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】感光性層の露光が、紫外線を用いて行われ
    る請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】可撓性支持体が高分子フィルムからなる請
    求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】リソグラフィー支持体がアルミニウムであ
    る請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】感光性層が次の(A)および(B)からな
    ることを特徴とする請求項1に記載の方法。 (A)光開始剤と、少くとも一種のエチレン性不飽和基
    を有するラジカル重合性成分から成る少くとも一種の光
    重合性組成物であって、前記光重合性組成物は、組成物
    が化学線に画像様露光されたときに画像の識別化を可能
    にするのに十分な量で存在している。 (B)少くとも一種のバインダー樹脂であって、前記バ
    インダー樹脂は組成物を結合して均一なフィルムとなる
    のに十分な量で存在している。
  8. 【請求項8】接着剤層が、Tg25℃〜約100℃の範
    囲である熱可塑性樹脂からなる請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】接着剤層が可撓性支持体上に溶剤被覆され
    ている請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】接着剤層がメルトから可撓性支持体に被
    覆されている請求項1に記載の方法。
  11. 【請求項11】リソグラフィー支持体が砂目状化、陽極
    酸化或いは親水性化剤により処理されている請求項6に
    記載の方法。
  12. 【請求項12】親水性化剤がケイ酸塩である請求項11
    に記載の方法。
  13. 【請求項13】親水性化剤がポリメリック酸である請求
    項11に記載の方法。
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