JP3189069U - 染毛剤塗布具 - Google Patents

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Abstract

【課題】染毛剤の塗布対象部位が広い場合及び狭い場合のいずれであっても、該染毛剤を容易にかつ時間を掛けずに塗布することが可能な染毛剤塗布具を提供する。【解決手段】ブラシ台部20の第2辺部22には、ブラシ毛25からなる毛束が、該第2辺部22の延びる方向に沿って植設されて毛束列からなるブラシ部26が形成されている。ブラシ部26は、後端部位51と、後端部位51に隣接し、かつ後端部位51よりも塗布具の先端側に位置する先端部位とを有する。後端部位51は、第2辺部22の延びる方向に沿ってブラシ毛25の高さが一定になっている。先端部位52は、ブラシ毛25の先端を連ねて形成される仮想線L1が直線となるように、塗布具の先端に向かうに連れてブラシ毛25の高さが漸次低くなっている。【選択図】図2

Description

本考案は染毛剤を毛髪に塗布するための塗布具に関する。
染毛剤塗布具としては、例えば複数の櫛歯からなる櫛部と、複数のブラシ毛からなるブラシ部とを有するものが知られている(例えば特許文献1及び2参照)。これらの染毛剤塗布具は、染毛剤をブラシ部に付着させて毛髪に塗布した後、櫛部によって均一に延ばして毛髪全体に行き渡らせるように用いられる。
更に、特許文献2及び3には、それぞれ、毛染め用ブラシの柄部と対向する側にもみあげ等を梳く短ブリッスルや、毛染め用具の柄部の基端に生え際や部分染め用の小櫛を有しているものが記載されている。
また、特許文献4及び5には、ブラシ部のうち、塗布具の先端寄りに位置する部分、及び後端寄りに位置する部分のブラシ毛の長さを、中央域に位置するブラシ毛の長さよりも短くして、いわゆる「面取り」の構造にしたものが記載されている。
特開平10−71020号公報 特開2000−253923号公報 特開2001−244号公報 登録実用新案第3013453号公報 登録実用新案第3027042号公報
特許文献1に記載の塗布具においては、ブラシ毛の高さがブラシ部全体で同じになっているので、該ブラシ部に多量の染毛剤を盛り、一度の塗布操作で多量の染毛剤を毛髪に塗布できるという利点がある。また、特許文献2及び3に記載の塗布具は、短ブリッスルや小櫛が柄の両端に配置されているので、使用時に持ち替える必要があり、かつ持ち換えの際に手を汚すことになる。更に、特許文献4及び5に記載の塗布具においても、ブラシ部に面取り部が形成されているものの、領域はごく僅かであり、ブラシ部で広範囲で塗布する点で特許文献1ないし3に記載の技術と同様のものである。
ところで、各特許文献に記載の塗布具を用いて染毛剤を毛髪に塗布する際、頭頂部や側頭部等の比較的広い面積の部位を塗布対象とした場合には、染毛剤の塗布の操作に特段の支障は生じない。しかし、例えば生え際や、男性のもみあげ等の比較的狭い面積の部位を塗布対象とした場合には、ブラシ部のサイズに起因して、塗布の操作を行いづらいことがある。具体的には、ブラシ部の全体にわたるブラシ毛の毛先部分を利用して染毛剤の塗布を行おうとすると、染毛剤が塗布予定部位以外の部位に意図せず付着し易い。染毛剤の意図しない付着を防止するために、ブラシ部の一部のみ、例えばブラシ部の先端角部を用いて細かく染毛剤の塗布を行おうとすると、塗布部が狭く、また毛先がバラバラであるため染毛剤を盛る量を多くすることができず、塗布に時間を要してしまい、染め残しも起き易い。
したがって本考案の課題は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得る染毛剤塗布具を提供することにある。
本考案は、第1辺部及びこれと反対側に位置する第2辺部を有する略板状のブラシ台部と、ブラシ台部から延出する把持部を有し、
第1辺部には、該第1辺部の延びる方向に沿って複数の櫛歯が立設されて櫛歯列からなる櫛部が形成されており、
第2辺部には、複数のブラシ毛からなる複数の毛束が、該第2辺部の延びる方向に沿って植設されて毛束列からなるブラシ部が形成されている染毛剤塗布具であって、
ブラシ部は、後端部位と、後端部位に隣接し、かつ後端部位よりも前記塗布具の先端側に位置する先端部位とを有し、
後端部位は、第2辺部の延びる方向に沿ってブラシ毛の高さが一定になっており、
先端部位は、ブラシ毛の先端を仮想的に連ねて形成される仮想線が直線となるように、前記塗布具の先端に向かうに連れてブラシ毛の高さが漸次低くなっており、
前記仮想線を延長した直線と、前記塗布具の長手方向とのなす角度θが20度以上60度以下となるように、先端部位におけるブラシ毛の高さを調整した、染毛剤塗布具を提供するものである。
本考案によれば、染毛剤の塗布対象部位が広い場合及び狭い場合のいずれであっても、該染毛剤を容易にかつ時間を掛けずに塗布することが可能な染毛剤塗布具が提供される。
図1は、本考案の染毛剤塗布具の一実施形態を示す正面図である。 図2は、図1に示す染毛剤塗布具の要部を拡大して示す正面図である。 図3は、広い塗布対象部位に、図1に示す染毛剤塗布具を用いて染毛剤を塗布する状態を示す斜視図である。 図4は、狭い塗布対象部位に、図1に示す染毛剤塗布具を用いて染毛剤を塗布する状態を示す斜視図である。
以下本考案を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。また、各図中、同一符号は、同一又は同等の構成要素を表している。図1には、本考案の染毛剤塗布具(以下、単に「塗布具」とも言う。)の一実施形態の正面図が示されている。同図に示す塗布具10は、一方向Xに長い形状をしている。以下、方向Xのことを「長手方向X」とも言う。長手方向Xは、塗布具10が備えるブラシ台部20及び把持部30がこの順で配置される方向でもある。塗布具10においては、ブラシ台部20と把持部30とは、一体的に樹脂成形されて形成されていることが好ましい。
ブラシ台部20は、第1辺部21及び第2辺部22を有する扁平な略板状体からなる。第1辺部21及び第2辺部22はいずれも直線状の辺となっている。第2辺部22は、ブラシ台部20における第1辺部21と反対側に位置している。把持部30は、塗布具10の長手方向Xに沿ってブラシ台部20から延出している。なお、以下の説明においては、塗布具10の長手方向Xに関し、ブラシ台部20に向かう方向を「先端側」と呼び、把持部30に向かう方向を「後端側」と呼ぶこととする。
把持部30は、ブラシ台部20の後端側から長手方向Xに沿って延出する、長い略矩形状をした板状体からなる。把持部30は、長手方向Xに沿って延びる把持部第1辺部31及び把持部第2辺部32を有している。把持部第1辺部31及び把持部第2辺部32はほぼ平行に延びている。すなわち、把持部は、長手方向Xに沿ってほぼ平行に延びる、中心線を有する。把持部第2辺部32は、後述するくびれ部33を介して、ブラシ台部20の第2辺部22と連なっている。特に、把持部第1辺部31は、ブラシ台部20の第1辺部21から長手方向Xの延長部分となっていることが好ましい。
把持部30は、塗布具10を用いて染毛剤を毛髪に塗布するときに、該塗布部10を手で把持するための主たる部位である。把持部30の把持性を向上させる観点から、把持部30は、把持部第1辺部31に第1滑り止め部34を有している。第1滑り止め部34は、塗布具10の長手方向Xに沿って凹部Dと凸部Pとが繰り返されてなる凹凸形状をしている。第1滑り止め部34は、把持部30と一体的に樹脂成形されて形成されていることが好ましい。
更に把持部30は、把持部第1辺部31の後端側の位置に、櫛歯23の突出方向と同方向に向けて山なりに突出した第2滑り止め部35を有している。第2滑り止め部35は、上述した第1滑り止め部34と連なっていることが好ましい。第2滑り止め部35の突出の程度は、第1滑り止め部34を構成する凸部Pの突出の程度よりも大きくなっている。第2滑り止め部35の輪郭は滑らかな曲線を描いている。場合によっては、第2滑り止め部35の輪郭を、第1滑り止め部34と同様に凹凸形状としてもよい。第2滑り止め部35は、把持部30を手で把持したときに、主として手の平が当接する部位に配置されている。すなわち第2滑り止め部35は、手の平の滑り止め用として用いられる。第2滑り止め部35は、把持部30と一体的に樹脂成形されて形成されていることが好ましい。なお、図1において、把持部第1辺部31及び把持部第2辺部32は、長手方向Xに沿ってほぼ平行に延びているが、手で把持しやすいように、いずれか一方、又は両方の辺部が長手方向Xに対して傾斜させてもよい。また、把持部30の長手方向Xの長さは50.0mm以上150.0mm以下であることが好ましく、幅(把持部第1辺部31と第2辺部32の幅)は、最大値で10.0mm以上30.0mm以下に形成することが好ましい。
ブラシ台部20における第2辺部22側の位置であって、かつブラシ台部20と把持部30との間の位置には、先に述べたくびれ部33が形成されている。くびれ部33は、ブラシ台部20の第1辺部21側へ向けて湾曲した形状を有している。くびれ部33は、耳の周りの染毛を、塗布具10を握っている一方の手の操作で容易に行えるようにし、他方の手で耳を伏せるように押さえることを不要とするため、塗布具10の操作性が良好になる。また、親指の腹を当接させるように把持部30を把持することもできる。
塗布具10は、把持部の後端から更に後方に延出した略棒状のスライス部40を有する。スライス部40は、塗布具10の後端側に向かうに連れて漸次細くなる形状をしている。スライス部40は、例えば毛髪を幾つかの毛束に分けて、染毛対象部分を露出させるときに好適に用いられる。スライス部の長さは30.0mm以上100.0mm以下とすることが好ましい。
ブラシ台部20の第1辺部21には、該第1辺部21から突出する複数の櫛歯23が立設されている。櫛歯23は、第1辺部21と略直交する方向に延びている。また櫛歯23は、第1辺部21の延びる方向に沿って一列の列をなして配置されている。これによってブラシ台部20の第1辺部21には、複数の櫛歯23の櫛歯列23Aからなる櫛部24が形成される。
図1においては第1辺部21の延びる方向に沿って隣り合う櫛歯23の間隔はほぼ等しくなっているが、場合によっては隣り合う櫛歯23の間隔を規則的に又は不規則に変化させてもよい。各櫛歯23は、ブラシ台部20と一体的に樹脂成形されて形成されていることが好ましい。
各櫛歯23はその突出高さがいずれも同じになっている。先に述べたとおり、第1辺部21は、塗布具10の長手方向Xに延びるように形成されているので、各櫛歯23の先端を仮想的に結んで形成される仮想線は、塗布具10の長手方向Xと平行に延びている。なお、図示の態様は、ブラシ台部20の第1辺部21が塗布具10の長手方向Xと平行になるように延びているが、これに代えて、塗布具10の先端側が低くなるように(ブラシ台部20の第2辺部側に向けて)第1辺部21が傾斜していてもよい。
櫛歯23の突出高さは、10mm以上、特に15mm以上であることが好ましく、30mm以下、特に25mm以下であることが更に好ましい。例えば櫛歯23の突出高さは、10mm以上30mm以下であることが好ましく、15mm以上25mm以下であることが更に好ましい。櫛歯23の突出高さをこのように設定することで、染毛剤が塗布された毛髪を首尾よく梳くことができる。また、各櫛歯23は、それらの先端部を結ぶ仮想線が頭の外形に適合するように、それらの突出高さを調整してもよい。具体的には、仮想線が、ブラシ台部20に向けて湾曲する曲線形状となるように、各櫛歯23の突出高さを調節して配列させてもよい。仮想線の湾曲の程度は、例えば、曲率半径で表して150mm以上250mm以下であることが好ましい。
前記と同様の理由によって、櫛部24における櫛歯23の横断面の面積を真円換算したときの直径は、最大直径部において1mm以上、特に1.2mm以上であることが好ましく、3mm以下、特に2.5mm以下であることが好ましい。例えば櫛歯23の横断面を真円換算したときの直径は、最大直径部において1mm以上3mm以下、特に1.2mm以上2.5mm以下であることが好ましい。
図1の形態では、各櫛歯23は円柱状の形状をしており、その基部から先端部までの太さがほぼ同じになっている。場合によっては、櫛歯23は、その基部から先端部に向かうに連れて太さが漸次減少するようになっていてもよい。更に、櫛歯23は、横断面の形状が円形、楕円形又は扁平状であってもよく、あるいは櫛歯23として、形状や太さが異なる2種以上の櫛歯の組み合わせを採用してもよい。
櫛部24を構成する櫛歯列23Aにおいては、最も先端に位置する櫛歯23は、塗布具10のほぼ先端の位置に配されている。また、櫛歯列23Aにおいては、最も後端に位置する櫛歯23は、ブラシ台部20と把持部30との境界部近傍の位置に配置されている。
ブラシ台部20の第2辺部22の位置には、複数のブラシ毛25からなる毛束25Aが植設されている。毛束25Aは複数設けられている。各毛束25Aは、第2辺部22の延びる方向に沿って一列の列をなして配置されている。これによって第2辺部22には、複数の毛束25Aの毛束列25Bからなるブラシ部26が形成される。毛束25Aは、第2辺部22と略直交する方向に延びている。ブラシ部26を構成する毛束列25Bにおいて、最も先端に位置する毛束25Aは、塗布具10のほぼ先端の位置に配されている。また毛束列25Bにおいて、最も後端に位置する毛束25Aは、第2辺部22とくびれ部33との境界部近傍の位置に配置されている。
各毛束25Aにおいては、該毛束25Aを構成するブラシ毛25の本数は概ね等しくなっている。場合によっては、毛束25Aの配置位置に応じてブラシ毛25の本数を増減してもよい。また図1においては第2辺部22の延びる方向に沿って隣り合う毛束25Aの間隔はほぼ等しくなっているが、場合によっては隣り合う毛束25Aの間隔を規則的に又は不規則に変化させてもよい。各毛束25Aは、ブラシ台部20に対して平線等の公知の植毛手段を用いて植毛することができる。
ブラシ部26を構成する各ブラシ毛25は、その曲げ弾性率が8MPa以上、特に10MPa以上であり、また13MPa以下、特に11MPa以下であることが、染毛剤の塗布を一層容易にかつ均一に行える点から好ましい。例えば、ブラシ毛25の曲げ弾性率は、8MPa以上13MPa以下、特に10MPa以上11MPa以下であることが好ましい。曲げ弾性率は、JIS K 717に従い測定することができる。
ブラシ毛25の曲げ弾性率に加えてブラシ毛25の太さも染毛剤の塗布性に関連する。具体的には、ブラシ毛25の横断面の面積を真円換算したときの直径は、0.2mm以上であり、また0.3mm以下であることが好ましい。
ブラシ毛25は、上述の曲げ弾性率や太さを有することを条件として、種々の材料から構成することが好ましい。例えば当該技術分野で用いられている各種の熱可塑性樹脂を適宜選択して用いることができる。特にポリアミドを用いてブラシ毛25を形成すると、上述の太さの範囲内で、上述の曲げ剛性値を容易に実現できるので好ましい。
図示の実施形態では、ブラシ台部20の第2辺部22は、塗布具10の長手方向Xに対して傾斜している。詳細には、ブラシ台部20の第2辺部22は、塗布具10の先端側に向かうに連れて、第1辺部21に対する距離が漸次短くなるように傾斜している。反対に、第2辺部22は、ブラシ台部20の後端側に向かうに連れて、第1辺部21に対する距離が漸次長くなるように傾斜している。このように、塗布具10の長手方向Xに向けてブラシ台部20の第2辺部22側を傾斜させることで、第1辺部21と第2辺部22との間の距離が、ブラシ台部20の先端側に対し後端側が広くなり、そのことに起因して、塗布具10に染毛剤を取った後に毛髪に塗布する際、肘を上げずに楽に塗布することができるという有利な効果が奏される。特に、ブラシ台部20の第1辺部21が、塗布具10の長手方向Xに向けて平行に延びている状態に対して、ブラシ台部20の第2辺部22側を傾斜させることが好ましい。
図2は、図1におけるブラシ台部20を拡大して示す正面図である。ブラシ部26は、塗布具10の後端側に位置する後端部位51と、後端部位51に隣接し、かつ後端部位51よりも塗布具10の先端側に位置する先端部位52とを有している。後端部位51は、ブラシ台部20の第2辺部22の延びる方向と平行にブラシ毛25の高さが一定になっている部位である。一方、先端部位52は、第2辺部22の延びる方向にブラシ毛25の高さが異なっている部位である。詳細には、先端部位52のブラシ毛25の先端を仮想的に連ねた直線を仮想線L1としたとき、仮想線L1は、塗布具10の先端に向かうに連れてブラシ毛25の高さが漸次低くなるように傾斜している。すなわち、先端部位52のブラシ毛25の高さは、塗布具10の先端側が低く、後端側が高くなるよう形成されている。本実施形態においては、ブラシ部26は、後端部位51及び先端部位52のみから構成されて、かつ先端部位52の後端側の高さが後端部51のブラシ毛の高さと略同一になるよう形成されている。
前記仮想線L1を延長した直線と、塗布具10の長手方向Xに平行であり、把持部30の中心を通る仮想直線Lとのなす角度を角度θ(図2参照)としたとき、θが20度以上、特に40度以上となるように先端部位52におけるブラシ毛25の高さを調整することが有利である。また角度θが60度以下、特に50度以下となるように先端部位52におけるブラシ毛25の高さを調整することが有利である。例えば角度θを20度以上60度以下、特に40度以上50度以下に設定すると、後述する図4に示す塗布態様の場合に奏される効果が更に一層顕著なものとなることから好ましい。
以上、本考案の構成を有する塗布具10を用いて染毛剤を毛髪に塗布する方法を図3及び図4を参照しながら説明する。図3には、塗布具10を用いて染毛剤を比較的広い面積の部位、例えば側頭部の毛髪に塗布する状態が示されている。側頭部や頭頂部等の比較的広い面積の部位に染毛剤を塗布する場合には、ブラシ部26のうち、後端部位51、すなわちブラシ毛25の高さが揃っている部位に染毛剤を盛って、その部位で染毛剤を毛髪に塗布することが好ましい。こうすることによって、少ない塗布回数で広い面積の領域に染毛剤を薄く、かつ均一に塗布することができる。
一方、図4には、塗布具10を用いて染毛剤を比較的狭い面積の部位、例えばもみあげの毛髪に塗布する状態が示されている。もみあげや生え際等の比較的狭い面積の部位に染毛剤を塗布する場合には、ブラシ部26のうち、先端部位52に染毛剤を盛って、その部位で染毛剤を毛髪に塗布することが好ましい。こうすることによって、狭い塗布部位であるにもかかわらず、染毛剤の意図しない付着を効果的に防止しつつ、少ない塗布回数で染毛剤を薄く、かつ均一に塗布することができる。このように、本実施形態の塗布具10によれば、染毛剤を塗布する部位の面積の広狭に応じて、ブラシ部26における使用部位、すなわち後端部位51と先端部位52とを分けることができる。そして、広い面積の部位を対象とするときは、後端部位51を用い、少ない塗布回数で広い面積の領域に染毛剤を薄く、かつ均一に塗布することができる。その一方で、狭い面積の部位であっても、先端部位52を用いることで、染毛剤が意図せず顔に付着することを抑制しつつ、極力少ない塗布回数で染毛剤を塗布することができる。更に、塗布具10を持ち換えずに、先端部位51と後端部位52とを使用することができる。
前記と同様の理由によって、前記仮想線L1の長さL52が10mm以上となるように、先端部位52におけるブラシ毛25の高さを調整することが有利である。また長さL52が25mm以下、特に20mm以下となるように、先端部位52におけるブラシ毛25の高さを調整することが有利である。例えば長さL52を10mm以上25mm以下、特に10mm以上20mm以下に設定すると、後述する図4に示す塗布態様の場合に奏される効果が更に一層顕著なものとなることから好ましい。また、ブラシ毛25の高さが一定の後端部位51が位置するブラシ台部20の第2辺部22の延びる方向の長さL51(図2参照)と、先端部位52の長さL52(仮想線L1の長さ)の比率であるL51/L52は、1以上、特に1.2以上が好ましく、2.5以下、特に2以下であることが操作の容易性の点で好ましい。例えば前記比率は1以上2.5以下であることが好ましく、1.2以上2以下であることが更に好ましい。
ブラシ毛25それ自体の高さは、角度θ及び前記仮想線L1の長さL52が上述の範囲であることを条件として、後端部位51において、18mm以上、特に20mm以上であることが好ましく、30mm以下、特に25mm以下であることが好ましい。例えば後端部位51におけるブラシ毛25の高さは、18mm以上30mm以下であることが好ましく、20mm以上25mm以下であることが更に好ましい。また、毛束列の延びる方向の長さは、20mm以上、60mm以下が好ましい。
一方、先端部位52におけるブラシ毛25の高さは、塗布具10の最も先端側のブラシ毛25の当該高さで表して、2mm以上、特に8mm以上であることが好ましく、18mm以下、特に12mm以下であることが好ましい。例えば先端部位52における最も高さの低いブラシ毛25の当該高さは、2mm以上18mm以下であることが好ましく、8mm以上12mm以下であることが更に好ましい。更に、本考案の効果を損なわない範囲で、毛束の先端が広がるのを防ぐために、毛束列25Aの角部を面取り構造としてもよい。
ブラシ台部20の第1辺部21と第2辺部22とは平行になっていない。また、第2辺部22は、長手方向Xに対して傾斜していることが好ましい。このことに起因して、後述するブラシ部26それ自体も長手方向Xに対して傾斜している。そしてブラシ部26それ自体が傾斜していることは、塗布具10の塗布性の向上、特に、後述する図4に示す態様で先端部位52による塗布を行う場合の塗布性の向上に寄与している。この観点から、図2に示すとおり、第2辺部22を、該第2辺部22の延長線L2と、塗布具10の長手方向Xに平行であり、把持部30の中心を通る仮想直線Lとのなす角度θが5度以上、特に20度以上となるように傾斜させて形成することが有利である。また第2辺部22を、該第2辺部22の延長線L2と仮想直線Lとのなす角度θが30度以下、特に25度以下となるように傾斜させて形成することが有利である。例えば角度θが、5度以上30度以下、特に20度以上25度以下となるように設定することが有利である。角度θをこの範囲に設定することは、容器内に収容された染毛剤をブラシ部26に付着させるときに、該ブラシ部26を容器内から引き上げるときの動作を行い易くし得るという点からも有利である。
本実施形態においてはブラシ部26の先端部位52の前記仮想線L1の傾斜角度θと、ブラシ台部20における第2辺部22の傾斜角度θとをバランスさせることで、先端部位52による狭面積部位への染毛剤の塗布を行い易くしている。この観点から、角度θは角度θの1.5倍以上、特に2.5倍以上であることが好ましく、また8倍以下、特に3.5倍以下であることが更に好ましい。例えば角度θは角度θの1.5倍以上8倍以下、特に2.5倍以上3.5倍以下であることが好ましい。
前記と同様の理由によって、角度θ及び角度θは、(θ−θ)/θの計算式から算出される値が0.25以上、特に0.5以上であり、0.91以下、特に0.9以下であることが好ましい。例えば(θ−θ)/θの値は0.25〜0.91であることが好ましく、更に好ましくは0.5〜0.9である。
ブラシ部26と、櫛部24との関係は、櫛歯列23Aの延びる方向の長さをL23とし、毛束列25Bの延びる方向の長さをL25としたとき、L23/L25の値が1以上、特に1.2以上であることが好ましく、3以下、特に2以下、更に1.7以下であることが好ましい。例えばL23/L25の値は1以上3以下、特に1.2以上2以下、更に1.2以上1.7以下であることが好ましい。L23/L25の値をこの範囲内に設定することで、ブラシ部26によって毛髪に塗布した染毛剤を、櫛部26によって毛髪全体に広げるときに、染毛剤の塗布幅に概ね合わせた幅で、櫛部26によって毛髪を梳くことができるという利点がある。
本考案の塗布具によって毛髪に塗布される染毛剤は、最も広義に解釈されるものであり、脱色剤及び染毛剤の双方を包含する。脱色剤及び染毛剤の剤型は、毛髪への塗布のし易さの点から流動性を有するものが好ましく、ジェル状、ゲル状、クリーム状、ペースト状等の粘稠なものでも、液状のものでもよい。また、ムース状やエアゾール形態等、泡状とすることもできる。
毛髪に適用する段階(二剤型又は三剤型の場合は混合後)における粘度は、100mPa・s以上100,000mPa・s以下であることが好ましい。また、泡状で吐出する場合には、染毛剤の粘度は、10mPa・s以上10,000mPa・s以下であることが好ましい。粘度は、ブルックフィールド回転粘度計(No.5スピンドル、5rpm)を用いて20℃で測定した値である。
また、適用する脱色剤又は染毛剤は、一剤式のもの、酸化染料中間体などの染料、アルカリ剤等を配合した第1剤と酸化水素などの酸化剤等を配合した第2剤とからなる二剤式のもの、またこれら二剤に加え、過硫酸塩等の酸化促進剤を配合した粉末状の第3剤とからなる三剤式など、用時に混合される複数の剤を含んで構成されるものを適用できる。染毛剤は、永久染毛剤、半永久染毛剤を含むものである。
以上、本考案をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本考案は前記実施形態に制限されない。例えば前記実施形態においては、ブラシ台部20の第2辺部22が、塗布具10の長手方向Xに対して傾斜していたが、これに代えて、第2辺部22を長手方向Xと平行に形成してもよい。
また前記実施形態においては、把持部30の後端側にスライス部40を延出させたが、塗布具10の具体的な用途によってはスライス部40を設けなくてもよい。
10 染毛剤塗布具
20 ブラシ台部
21 第1辺部
22 第2辺部
23 櫛歯
23A 櫛歯列
24 櫛部
25 ブラシ毛
25A 毛束
25B 毛束列
30 把持部
31 把持部第1辺部
32 把持部第2辺部
33 くびれ部
34 第1滑り止め部
35 第2滑り止め部
40 スライス部
51 後端部位
52 先端部位

Claims (17)

  1. 第1辺部及びこれと反対側に位置する第2辺部を有する略板状のブラシ台部と、ブラシ台部から延出する把持部を有し、
    第1辺部には、該第1辺部の延びる方向に沿って複数の櫛歯が立設されて櫛歯列からなる櫛部が形成されており、
    第2辺部には、複数のブラシ毛からなる複数の毛束が、該第2辺部の延びる方向に沿って植設されて毛束列からなるブラシ部が形成されている染毛剤塗布具であって、
    ブラシ部は、後端部位と、後端部位に隣接し、かつ後端部位よりも前記塗布具の先端側に位置する先端部位とを有し、
    後端部位は、第2辺部の延びる方向に沿ってブラシ毛の高さが一定になっており、
    先端部位は、ブラシ毛の先端を仮想的に連ねて形成される仮想線が直線となるように、前記塗布具の先端に向かうに連れてブラシ毛の高さが漸次低くなっており、
    前記仮想線を延長した直線と、前記塗布具の長手方向とのなす角度θが20度以上60度以下となるように、先端部位におけるブラシ毛の高さを調整した、染毛剤塗布具。
  2. 前記仮想線の長さが10mm以上25mm以下となるように、先端部位におけるブラシ毛の高さを調整した請求項1に記載の染毛剤塗布具。
  3. ブラシ台部の第2辺部を、該第2辺部の延長線と、前記塗布具の長手方向とのなす角度θが5度以上30度以下となるように傾斜させて形成した請求項1又は2に記載の染毛剤塗布具。
  4. 前記角度θとブラシ台部の第2辺部の延長線と前記塗布具の長手方向とのなす角度θは、(θ−θ)/θの計算式から算出される値が0.25〜0.91である請求項1ないし3のいずれか一項に記載の染毛剤塗布具。
  5. 前記角度θが、ブラシ台部の第2辺部の延長線と前記塗布具の長手方向とのなす角度θの1.5倍以上8倍以下である請求項1ないし4のいずれか一項に記載の染毛剤塗布具。
  6. 櫛歯列の延びる方向に沿う櫛部の長さL23と、毛束列の延びる方向に沿うブラシ部の長さL25との比率であるL23/L25の値を1以上3以下にした請求項1ないし5のいずれか一項に記載の染毛剤塗布具。
  7. ブラシ台部の第1辺部を、前記塗布具の長手方向と平行になるように形成した請求項1ないし6のいずれか一項に記載の染毛剤塗布具。
  8. ブラシ部が後端部位及び先端部位のみからなる請求項1ないし7のいずれか一項に記載の染毛剤塗布具。
  9. ブラシ毛の高さが一定の後端部位が位置するブラシ台部の第2辺部の延びる方向の長さL51と、先端部位の長さL52の比率であるL51/L52が、1以上2.5以下である請求項1ないし8のいずれか一項に記載の染毛剤塗布具。
  10. 把持部は、把持部第1辺部に、凹凸形状の第1滑り止め部を有する請求項1ないし9のいずれか一項に記載の染毛剤塗布具。
  11. 把持部は、把持部第1辺部の後端側の位置に、櫛歯の突出方向と同方向に向けて山なりに突出した第2滑り止め部を有する請求項1ないし10のいずれか一項に記載の染毛剤塗布具。
  12. 櫛部における櫛歯の高さが10mm以上30mm以下である請求項1ないし11のいずれか一項に記載の染毛剤塗布具。
  13. 櫛部における櫛歯の横断面を真円換算したときの直径が、最大直径部において1mm以上3mmである請求項1ないし12のいずれか一項に記載の染毛剤塗布具。
  14. ブラシ毛の曲げ弾性率が8MPa以上13MPa以下である請求項1ないし13のいずれか一項に記載の染毛剤塗布具。
  15. ブラシ毛をポリアミドから形成した請求項1ないし14にいずれか一項に記載の染毛剤塗布具。
  16. 把持部の後端から更に後方に延出した略棒状のスライス部を有する請求項1ないし15のいずれか一項に記載の染毛剤塗布具。
  17. ブラシ台部における第2辺部側の位置であって、かつブラシ台部と把持部との間の位置に、ブラシ台部の第1辺部側へ向けて湾曲したくびれ部を有する請求項1ないし16のいずれか一項に記載の染毛剤塗布具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109619806A (zh) * 2019-01-17 2019-04-16 张华� 清洁装置及其制造方法

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