JP3189020U - ティッシュボックスホルダー - Google Patents

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Abstract

【課題】壁面の損傷や汚れが問題にならず、壁面が磁性体により形成されているか否かを問わずに、壁面に取り付けることができるティッシュボックスホルダーを提供する。【解決手段】ティッシュボックス301を保持し壁面101に取り付けられることでティッシュボックスを壁面に対して支持する。両主表面を有するシート状の筒形成部材となる第1〜第5カバー部51,52,53,54,55により形成され、両主表面のうちの一主表面を壁面に面するよう配設した状態において、固定具を他主表面から一主表面に向けて打ち込むことで固定具を貫通させる貫通孔を形成しうる貫通孔形成部を有する取付部となる第2カバー部52と、取付部に取り付けられ、ティッシュボックス外面に当接してティッシュボックスを保持する保持部となる第1,第3〜第5カバー部51,53〜55と、を備えてなる。【選択図】図6

Description

本考案は、ティッシュボックスホルダーに関し、より詳細には、複数枚のティッシュ(ティッシュペーパー)を一枚ずつ取り出し使用できるように収容したティッシュボックスを壁面に対し支持できるティッシュボックスホルダーに関する。
壁面にティッシュボックスを取り付けることができるティッシュボックスホルダーはこれまで種々のものが提案されてきた(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、「ティッシュボックスを壁面やテーブル天板の裏面等の邪魔にならないところに簡単に取付けできるティッシュボックスホルダーを提供する」(特許文献1、考案の詳細な説明中、段落番号0003)ためになされたもので、具体的には「ティッシュボックスの下面に接面する下面部と、この下面部の両側からほぼ垂直に立ち上がってティッシュボックスの両側面に接面または対向する1対の側面部とを有して、ティッシュボックスに外嵌可能な金属製チャネル型のホルダー本体と、このホルダー本体を壁面やデスクなどの取付面に取付ける取付部材とを備え、前記側面部の少なくとも一方に前記ティッシュボックスへのホルダー本体の外嵌状態でティッシュボックスの一方の側面に弾性的に干渉して付勢する弾性押圧片が形成されていることを特徴とするものである。この構成によれば、取付部材によりホルダー本体の外面の一部を壁面やデスクなどの取付面に取付けることができる。このように取付けられたホルダー本体にティッシュボックスを嵌め込むことにより、ティッシュボックスの両側面をホルダー本体の1対の側面部で挟むとともに、側面部の少なくとも一方に形成されている弾性押圧片がティッシュボックスの一方の側面に弾性的に干渉して付勢することにより、ティッシュボックスの移動や脱落を阻止できる保持状態で、ティッシュボックスを壁面やデスク天板の裏面や側面などに簡単に取付けることができる。」(特許文献1、考案の詳細な説明中、段落番号0004前段部分)ものが開示されている。
登録実用新案第3040755号公報(例えば、要約、段落番号0001〜0006、第1図〜第3図等)
このような特許文献1に開示されたティッシュボックスホルダーにおいては、「前記ティッシュボックスホルダー1を使用してティッシュボックス20を壁面等の取付面10に取り付ける手順の一例を示す。この例では、先ず取付部材3の離型紙6を剥がし(図3(A))、露出した粘着剤層5により取付部材3を取付面10に接着させる(図3(B))。つぎにティッシュボックス20を、そのティッシュペーパー取出口20aがホルダー本体2の開口側に向く姿勢でホルダー本体2に差し込んで、ティッシュボックス20をホルダー本体2に保持させ(図3(C))、この保持状態のホルダー本体2の下面部2aを取付面10の取付部材3に吸着させる(図3(D))。」(特許文献1、考案の詳細な説明中、段落番号0006)、「ティッシュボックス20の取付箇所がスチール等の磁性体からなる場合には、図5に示すように、取付部材3の離型紙6を剥がし、露出した粘着剤層5を介してホルダー本体2に取付部材3を接着し、その取付部材3の磁石板4の磁力によりホルダー本体2を取付面10に吸着させてもよい。」(特許文献1、考案の詳細な説明中、段落番号0009)そして「両面テープまたは複数本のビスによって取付部材3を構成してもよい」(特許文献1、考案の詳細な説明中、段落番号0014)といったように、取付面10へのティッシュボックスホルダーの取付は、粘着剤層5による接着、取付箇所がスチール等の磁性体からなる場合には磁力による吸着、両面テープによる接着、複数本のビスをねじ込むことによって行われる。
しかしながら、粘着剤層5による接着、両面テープによる接着、ビスのねじ込みは、取付面10(壁面)の損傷(例えば、ビスをねじ込むことによる大きな穴あき)や汚れ(例えば、粘着物の付着や変色等)が問題となることがあるし、磁力による吸着は取付面10(壁面)が磁性体からなるものでなければ適用できない問題があった。
そこで、本考案では、壁面(特許文献1においては取付面10)の損傷や汚れが問題にならず、壁面(特許文献1においては取付面10)が磁性体により形成されているか否かを問わずに、壁面(特許文献1においては取付面10)に取り付けることができるティッシュボックスホルダーを提供することを目的とする。
本考案のティッシュボックスホルダー(以下、「本ホルダー」という。)は、ティッシュボックスを保持し壁面に取り付けられることでティッシュボックスを壁面に対して支持するティッシュボックスホルダーであって、両主表面を有するシート状の部材により形成され、該両主表面のうちの一主表面を壁面に面するよう配設した状態において、固定具を他主表面から一主表面に向けて打ち込むことで固定具を貫通させる貫通孔を形成しうる貫通孔形成部を有する取付部と、取付部に取り付けられ、ティッシュボックス外面に当接してティッシュボックスを保持する保持部と、を備えてなる、ティッシュボックスホルダーである。
本ホルダーは、壁面に取り付けられた状態において、内部にティッシュ(ティッシュペーパー)を収容したティッシュボックスを保持することで、ティッシュボックスを壁面に対して支持するティッシュボックスホルダー(ティッシュボックス支持具)である。
本ホルダーは、大まかには、壁面に取り付けられる取付部と、取付部に取り付けられる保持部と、を備えてなる。
取付部は、両主表面を有するシート状(例えば、厚み0.2mm〜0.4mm程度)の部材により形成される。そして、取付部は、該両主表面(一主表面及び他主表面)のうちの一主表面を壁面に面するよう配設した状態において、固定具を他主表面から一主表面に向けて打ち込むことで固定具を貫通させる貫通孔を形成しうる貫通孔形成部を有する。この貫通孔形成部に固定具を打ち込み形成される貫通孔を固定具が貫通し固定具の先端側が壁面から壁内部に打ち込まれることで、固定具により壁面に対して取付部が固定される。
保持部は、取付部に取り付けられる(取付部と保持部とが一体に形成されているような場合を含む)と共に、ティッシュボックス外面に当接してティッシュボックスを保持する。
これによりティッシュボックスを保持した保持部が取付部に取り付けられているので、上述のように固定具により壁面に取付部が固定されることで、本ホルダーはティッシュボックスを保持し壁面に取り付けられることでティッシュボックスを壁面に対して支持するものである。このように本ホルダーは、固定具が壁面を問題になるほど損傷させないもの(例えば、壁面から壁内部に打ち込まれる固定具の先端側が細いもの等)を用いることで、壁面の損傷や汚れが問題にならず、壁面が磁性体により形成されているか否かを問わずに、壁面に取り付けることができるものである。
本ホルダーにおいては、ティッシュボックスが内部に保持される筒を形成する筒形成部材を備えてなり、筒形成部材が形成した筒の一部が取付部を形成すると共に、筒の残部が保持部を形成するもの(以下、「筒本ホルダー」という。)であってもよい。
こうすることで筒形成部材により形成される筒(筒形成部材自体が既に筒を形成している場合の筒と、後述の帯状部材のように筒形成部材自体では筒を形成していないが筒形成部材を用いて筒を後で形成する場合の筒と、の両方を含む。)の内部にティッシュボックスが収容され、筒の一部が取付部を形成すると共に筒の残部が保持部を形成するものであるので、ティッシュボックスを筒の内部に収容することで本ホルダーはティッシュボックスを確実に保持しティッシュボックスを壁面に対して支持するものである。
筒本ホルダーの場合、筒形成部材が分断された一縁及び他縁を有する帯状部材を含んでなり、該帯状部材の一縁側と他縁側とを互いに取り付けて筒を形成するための取付手段を備えるもの(以下、「帯状部材本ホルダー」という。)であってもよい。
こうすることで互いに分断された一縁及び他縁を有する帯状部材を筒形成部材が含んでなり、帯状部材の一縁側と他縁側とを取付手段によって互いに取り付けて筒を形成することができるので、本ホルダーを使用しないときは筒を形成していない帯状部材(通常、平たい形状)としておくことで、筒を形成したときよりも嵩張らず搬送や収納を便ならしめることができる。取付手段としては帯状部材の一縁側と他縁側とを互いに取り付けて筒を形成することができるものであれば広く用いることができ制限されるものではないが、例えば、粘着により取り付けるもの、ボタンやフックのように係合により取り付けるもの、磁石の吸着力により取り付けるもの、面ファスナーにより取り付けるもの等を挙げることができる。
帯状部材本ホルダーの場合、帯状部材のうち取付部を形成する部分と保持部を形成する部分との境目が分断されていないものであってもよい。
取付部は壁面に対して固定され、ティッシュボックスを保持した保持部が取付部に取り付けられることによって、本ホルダーはティッシュボックスを壁面に対して支持するものであるため、ティッシュボックスと保持部との荷重やティッシュボックスからティッシュを取り出す際に加わる力等によって取付部と保持部との境目には大きな力が加わることが多い。帯状部材のうちこの大きな力が加わりやすい取付部を形成する部分と保持部を形成する部分との境目(取付部と保持部との境目を形成する)が分断(取付部を形成する部分と保持部を形成する部分とのいずれか一方が前記一縁を有し、いずれか他方が前記他縁を有する。)されていない方が本ホルダーを堅牢なものとすることができる。
筒本ホルダーの場合、ティッシュボックスが、その内部に収容したティッシュを外部に取り出す取出口を有する略直方体形状を略なすものであり、ティッシュボックスを保持した保持部が、ティッシュボックスに形成された取出口に対応する位置にティッシュを通過させる通過口又は他の部分よりも破りやすくそれを破ることで通過口を形成する通過口形成部を有するもの(以下、「通過口本ホルダー」という。)であってもよい。
ティッシュボックス(中空の箱体)は、その内部にティッシュ(ティッシュペーパー)を収容しており、そのティッシュをティッシュボックスの内部から外部に円滑に取り出して使用することができるよう、ティッシュボックスはその内部に収容したティッシュを外部に取り出す取出口が形成された略直方体形状を略なすものとされることが多い。かかる取出口を有するティッシュボックスを筒の内部に収容し保持した場合も取出口を経由してティッシュを取り出すことができるように、ティッシュボックスを保持した保持部がティッシュボックスの取出口に対応する位置にティッシュを通過させる通過口を有するようにしてもよい。なお、本ホルダーの使用に際して通過口が形成されていれば足りるので、ティッシュボックスを保持した保持部がティッシュボックスの取出口に対応する位置に通過口を形成する通過口形成部(通過口形成部が他の部分よりも破りやすく通過口形成部を破ることで通過口を形成することができるもの。例えば、通過口を規定する縁に沿って形成されたミシン目や凹条、通過口の部分を他の部分よりも薄肉にしたもの等を例示できる。)を有するようにしてもよい。
通過口本ホルダーの場合、筒形成部材に、ティッシュボックスが筒の内部に保持された状態においてティッシュボックスが形成する該略直方体の辺に沿って折れ曲がりやすい折り曲げ部分が形成されているものであってもよい。
略直方体形状を略なすティッシュボックスを筒の内部に確実かつ円滑に収容し保持するには、ティッシュボックスが筒の内部に保持された状態においてティッシュボックスが形成する該略直方体の辺に沿って筒がうまく折れ曲がるようにしてもよい。このためにはティッシュボックスが筒の内部に保持された状態においてティッシュボックスが形成する該略直方体の辺に沿った位置に、筒形成部材に折り曲げ部分(折れ曲がりやすい)を形成するようにしてもよい。なお、折り曲げ部分としては、他の部分よりも折れ曲がりやすいものであればよく、特に限定されるものではないが、例えば、折れ曲がるべき線に沿って形成した薄肉の凹条やミシン目を挙げることができる。
通過口本ホルダーの場合、筒の内面が、ティッシュボックスが形成する該略直方体の外面に沿うものであってもよい。
略直方体形状を略なすティッシュボックスを筒の内部に確実かつ円滑に収容し保持するには、ティッシュボックスが筒の内部に保持された状態において筒の内面がティッシュボックスが形成する該略直方体の外面に沿うようにしてもよい。
筒本ホルダーの場合、筒のうち取付部は柔軟な樹脂材料により形成された貫通孔形成部を有し、筒のうち保持部は硬質な骨材とそれを覆う柔軟な樹脂材料により形成された部分を含むものであってもよい。
取付部は、固定具を他主表面から一主表面に向けて打ち込むことで固定具を貫通させる貫通孔を形成しうるものでなければならず、そして保持部はティッシュボックスを十分な強度により保持するものであることが好ましい。即ち、取付部は固定具を打ち込むことで貫通孔を形成する程度の柔軟なものであると共に保持部は十分な強度を有するものであるという相反した筒とするため、筒のうち取付部は柔軟な樹脂材料により形成された貫通孔形成部(固定具を打ち込むことで貫通孔を形成する)を有し、筒のうち保持部は硬質な骨材とそれを覆う柔軟な樹脂材料により形成された部分(柔軟な樹脂材料に比して硬質な骨材により強度を付与できる。なお、ここにいう柔軟な樹脂材料と硬質な骨材とは、樹脂材料に比較して骨材が硬質(例えば、曲げ弾性率が高い)であることをいう。)を含むようにしてもよい。柔軟な樹脂材料としては、軟質のポリ塩化ビニルを例示でき、骨材としては厚紙、樹脂板、木材板、金属板、紐等を例示できる。
本ホルダーにおいては、固定具がステープラーの針であってもよい。
本ホルダーにおいては、固定具の先端が壁面に打ち込まれる際に壁面をあまり損傷させない固定具を用いることが好ましく、かかる点からは壁面に打ち込まれる固定具の先端近傍はできる限り細く真っ直ぐなものとされることが好ましい。そして、シート状の取付部(貫通孔形成部)に固定具を打ち込み固定具の先端側が壁面から壁内部に打ち込まれることで固定具によって壁面に対し取付部をうまく固定するには、打ち込まれた固定具が取付部の他主表面に十分に当接するものであることが好ましい(打ち込まれた固定具の基端側から取付部が脱落することを防止できるものが好ましい)。このように先端近傍はできる限り細く真っ直ぐなものであると共に打ち込まれた固定具が取付部の他主表面に十分に当接するものであり、かつ入手や取り扱いが容易な点からはステープラーの針としてもよい(例えば、汎用されているステープラーを用いて、安全かつ容易に該針を取付部を貫通させ壁面に打ち込むことができる。)。
本考案の一実施形態のティッシュボックスホルダー(本ホルダー)を示す平面図である。 図1の断面図(図2(a)は図1のA−A断面図であり、図2(b)は図1のB−B断面図である。)である。 本ホルダーが有する骨材の平面図である。 本ホルダーの使用方法の第1ステップを示す図である。 本ホルダーの使用方法の第2ステップを示す図である。 本ホルダーの使用状態を示す図である。
本考案の実施の形態を図面を参照して詳述するが、本考案はこれに限定されるものではない。
図1は、本考案の一実施形態のティッシュボックスホルダー(本ホルダー)11を示す平面図であり、図2は図1の断面図(詳しくは、図2(a)は図1のA−A断面図であり、図2(b)は図1のB−B断面図である。なお、図1のC−C断面はB−B断面と同様である。)であり、そして図3は本ホルダー11が有する骨材21、23、25の平面図である。
本ホルダー11は、大まかには、柔軟な樹脂シートにより形成された表面シート11a(ここでは花の図柄11fが描かれている)と、柔軟な樹脂シート(表面シート11aと同じ材質)により形成された裏面シート11bと、表面シート11aと裏面シート11bとの間に挟持された厚紙製の骨材21、23、25と、粘着テープ31と、を有してなり、表面シート11a及び裏面シート11bのいずれの主表面も同一の長方形を略なしている。表面シート11a及び裏面シート11bは互いに同じ位置で重なり合うように配設されており、該長方形の一対の長辺に沿った一対の長縁12a、12bと、該長方形の一対の短辺に沿った一対の短縁14a、14bと、を有している。
短縁14a、14bに略平行(長縁12a、12bに略垂直)に4本の折り線15a、15b、15c、15dが形成されている。折り線15a、15b、15c、15dのいずれも他の部分よりも樹脂シートの肉厚が薄く形成されており(図2においては、肉厚を示すことが困難であるが、折り線15a、15b、15c、15dの位置を示している。)、これによって折り線15a、15b、15c、15dに沿って折り曲げやすくなっている。短縁14aと折り線15aとの間の距離D1は、折り線15bと折り線15cとの間の距離D3と、折り線15dと短縁14bとの間の距離D5と、に略等しく(正確には、後述の図6に示すようにD1よりもD3がやや大きく、そしてD3よりもD5がやや大きい。)されると共に、折り線15aと折り線15bとの間の距離D2は折り線15cと折り線15dとの間の距離D4に略等しく(正確には、後述の図6に示すようにD2よりもD4がやや大きい。)されている。折り線15a、15b、15c、15dによって本ホルダー11は、第1カバー部51(短縁14aと折り線15aとの間の部分)、第2カバー部52(折り線15aと折り線15bとの間の部分)、第3カバー部53(折り線15bと折り線15cとの間の部分)、第4カバー部54(折り線15cと折り線15dとの間の部分)そして第5カバー部55(折り線15dと短縁14bとの間の部分)の5つの部分に分割されている。そして、折り線15a、15b、15c、15dによって表面シート11aは、第1部分11a1(短縁14aと折り線15aとの間の部分)、第2部分11a2(折り線15aと折り線15bとの間の部分)、第3部分11a3(折り線15bと折り線15cとの間の部分)、第4部分11a4(折り線15cと折り線15dとの間の部分)そして第5部分11a5(折り線15dと短縁14bとの間の部分)の5つの部分に分割されている。同様に、折り線15a、15b、15c、15dによって裏面シート11bは第1部分11b1(短縁14aと折り線15aとの間の部分)、第2部分11b2(折り線15aと折り線15bとの間の部分)、第3部分11b3(折り線15bと折り線15cとの間の部分)、第4部分11b4(折り線15cと折り線15dとの間の部分)そして第5部分11b5(折り線15dと短縁14bとの間の部分)の5つの部分に分割されている。
第1部分11a1と第1部分11b1とは厚紙製の骨材21を挟んだ状態で互いの縁部を巡るようにシール(融着)されることで第1カバー部51が形成されている(骨材21の主表面21aは第1部分11a1及び第1部分11b1よりもやや小さく形成されている)。
第2部分11a2と第2部分11b2とは互いに重合した状態(第2部分11a2と第2部分11b2との間に骨材は存しない。)で融着されることで第2カバー部52が形成されている。
第3部分11a3と第3部分11b3とは厚紙製の骨材23を挟んだ状態で互いの縁部を巡るようにシール(融着)されることで第3カバー部53が形成されている(骨材23の主表面23aは第3部分11a3及び第3部分11b3よりもやや小さく形成されている)。
第4部分11a4と第4部分11b4とは厚紙製の骨材25を挟んだ状態で互いの縁部を巡るようにシール(融着)されることで第4カバー部54が形成されている(骨材25の主表面25aは第4部分11a4及び第4部分11b4よりもやや小さく形成されている)。骨材25は、その両主表面を連絡するように中心付近に開口25hが形成されている。開口25hに位置する第4部分11a4と第4部分11b4とは融着され融着部分16を形成しており、融着部分16には、ティッシュペーパー(不図示)を取り出すスリットを形成するためのスリット形成部16bが形成されている。具体的には、スリット形成部16bは、それ以外の融着部分16に比して薄肉の凹条とされており、該凹条に沿って容易に裂くことができ、それにより形成される裂け目がティッシュペーパー(不図示)を取り出すスリット(後述のスリット16s)を形成する。なお、ここではスリット形成部16bを裂くことで該スリットを形成するようにしたが、予めスリットを形成しておいてよいことは言うまでもない。
第5部分11a5と第5部分11b5とは互いに重合した状態(第5部分11a5と第5部分11b5との間に骨材は存しない。)で融着されることで第5カバー部55が形成されている。
なお、図2においては、図示及び理解を容易にするため表面シート11aと裏面シート11bとが融着されているところも分離して図示している。
第5部分11b5には短縁14b近傍に短縁14bに沿って粘着テープ31が貼着されている。粘着テープ31は粘着面31aを有しており、後述のように粘着面31aは第1部分11a1に貼着可能なものである。
次いで、本ホルダー11の使用方法を説明する。
図4は、本ホルダー11の使用方法の第1ステップを示す図である。図4は、本ホルダー11を取り付ける壁面101(平面に沿っている)に対して垂直な方向から見たところを示している。図4に示す第1ステップでは、本ホルダー11を壁面101の取り付けるべき位置に配設した後(表面シート11aが壁面101に面するように配設する)、図示しないステープラーを用い第2部分11b2側からステープラーの針201が第2カバー部52を貫通するよう打ち込む(打ち込んだ状態が図4に示す状態である。)。針201は、左右一対の針部201a(図6参照)と、一対の針部201aを連結する連結部201bと、を有しており、一対の針部201aが第2カバー部52を貫通し壁面101に打ち込まれることで壁面101に対して針201が固定されている。そして、針201の連結部201bが本ホルダー11の第2カバー部52(第2部分11b2)に当接することで、壁面101に対して本ホルダー11が固定されている。なお、ここでは第2カバー部52(第2部分11b2)のうち折り線15a近傍に折り線15aに沿って略等間隔に複数(具体的には5)の針201が打ち込まれると共に、第2カバー部52(第2部分11b2)のうち折り線15b近傍に折り線15bに沿って略等間隔に複数(具体的には5)の針201が打ち込まれている。また、ここでは図4に示す第1ステップに先立ち、スリット形成部16bを裂くことでティッシュペーパー(不図示)を取り出すスリット16sを形成している。
図5は、本ホルダー11の使用方法の第2ステップを示す図である。図5は、図4と同様の方向から壁面101に取り付けられた本ホルダー11を見たところを示している。図4に示す第1ステップにおいて壁面101に取り付けられた本ホルダー11の第2部分11b2に底面303(図6参照)が面するようにティッシュボックス301(複数枚のティッシュペーパーを一枚ずつ取り出し使用できるように収容している)を配設した状態で左手401にてティッシュボックス301を支持する(この左手401にてティッシュボックス301を支持した状態が図5に示す状態である。)。そして、図示しない右手により第1カバー部51を手前(壁面101から離れる方向)に折り線15aを中心に回動させて、ティッシュボックス301の側面305aに第1部分11b1が面するようにする。その後、第3カバー部53を手前(壁面101から離れる方向)に折り線15bを中心に回動させて、ティッシュボックス301の側面305bに第3部分11b3が面するようにする。そして、第4カバー部54を折り線15cを中心に回動させて、ティッシュボックス301の表面302に第4部分11b4が面するようにする。最後に、第5カバー部55を折り線15dを中心に回動させて、第1カバー部51の第1部分11a1に第5部分11b5が面し、ティッシュボックス301が本ホルダー11の内部に保持されるように粘着テープ31の粘着面31aを第1部分11a1に貼着させる。なお、ここで用いる左手401と右手(不図示)は逆にしてもよい。
ティッシュボックス301には、図5に示すように、それが内部に収容しているティッシュペーパーを取り出すための取り出し口を形成するための取り出し口形成部309が形成されている。具体的には、取り出し口形成部309は、細長い長方形に沿って形成されたミシン目309mにより形成されており、ミシン目309mに沿って容易にティッシュボックス301を裂くことができ、それにより形成されるティッシュボックス301の開口がティッシュペーパーを取り出す取り出し口を形成する。このため本ホルダー11の内部に保持されたティッシュボックス301のミシン目309mを、第4部分11a4側からスリット16sを経由して指を入れる等して裂くことで取り出し口を形成し、該取り出し口及びスリット16sを経由してティッシュボックス301からティッシュペーパー331を引き出す。この状態を図6(図5中の矢印Y方向から見たものである)に示した。なお、ティッシュボックス301からティッシュペーパー331を取り出す取り出し口は、本ホルダー11の第2部分11b2に底面303が面するようにティッシュボックス301を配設する第2ステップに先立ち形成してもよい。
図6においては、ティッシュボックス301は本ホルダー11に取り囲まれることで本ホルダー11の内部に保持され、壁面101に対して本ホルダー11を介してティッシュボックス301が支持される。このためティッシュペーパー331を手で把持して引っ張り引き出すことでティッシュボックス301からティッシュペーパー331を自由に取り出して使用することができる。そして、ティッシュボックス301からティッシュペーパー331が無くなれば、粘着テープ31の粘着面31aを第1部分11a1から剥離し、第5カバー部55、第4カバー部54、第3カバー部53を図5のような状態にしてティッシュペーパー331が無くなったティッシュボックス301を取り除き再び新しいティッシュボックス301を配設し、上述の手順で図6のようにすることで再びティッシュペーパー331を引き出し使用することができる。なお、粘着テープ31の粘着面31aは第1部分11a1に対し剥離と貼着を何度も繰り返すことができるものを用いている。
以上説明の通り、本ホルダー11は、ティッシュボックス301を保持し壁面101に取り付けられることでティッシュボックス301を壁面101に対して支持するティッシュボックスホルダーであって、両主表面(表面シート11aにより形成される表面11as、裏面シート11bにより形成される裏面11bs)を有するシート状の部材により形成され、該両主表面(表面11as、裏面11bs)のうちの一主表面(ここでは表面11as)を壁面101に面するよう配設した状態において、固定具(ここではステープラーの針201)を他主表面(ここでは裏面11bs)から一主表面(ここでは表面11as)に向けて打ち込むことで固定具(ステープラーの針201)を貫通させる貫通孔(ここでは図4〜図6においてステープラーの針201が第2カバー部52を貫通している孔)を形成しうる貫通孔形成部(ここでは第2カバー部52)を有する取付部(ここでは第2カバー部52)と、取付部(第2カバー部52)に取り付けられ(ここでは取付部と保持部とが一体的に形成されることで取付部と保持部とが取り付けられている)、ティッシュボックス301外面に当接してティッシュボックス301を保持する保持部(ここでは第1カバー部51、第3カバー部53、第4カバー部54、第5カバー部55を含んでなる。)と、を備えてなる、ティッシュボックスホルダーである。
本ホルダー11においては、ティッシュボックス301が内部に保持される筒(ここでは図6に示すようにティッシュボックス301を収容した四角筒)を形成する筒形成部材(ここでは骨材21、23、25とそれを覆った表面シート11a及び裏面シート11bとを含んでなる第1カバー部51、第2カバー部52、第3カバー部53、第4カバー部54、第5カバー部55)を備えてなり、筒形成部材(第1カバー部51、第2カバー部52、第3カバー部53、第4カバー部54、第5カバー部55)が形成した筒(ティッシュボックス301を収容した四角筒)の一部(ここでは第2カバー部52)が取付部を形成すると共に、筒(ティッシュボックス301を収容した四角筒)の残部(第1カバー部51、第3カバー部53、第4カバー部54、第5カバー部55)が保持部を形成するものである。
本ホルダー11においては、筒形成部材(第1カバー部51、第2カバー部52、第3カバー部53、第4カバー部54、第5カバー部55)が分断された一縁(短縁14a)及び他縁(短縁14b)を有する帯状部材(ここでは第1カバー部51、第2カバー部52、第3カバー部53、第4カバー部54、第5カバー部55が一体となったもの)を含んでなり、該帯状部材(第1カバー部51、第2カバー部52、第3カバー部53、第4カバー部54、第5カバー部55が一体となったもの)の一縁(短縁14a)側と他縁(短縁14b)側とを互いに取り付けて(ここでは粘着して)筒(ティッシュボックス301を収容する四角筒)を形成するための取付手段(ここでは粘着テープ31)を備えるものである。
本ホルダー11においては、帯状部材(第1カバー部51、第2カバー部52、第3カバー部53、第4カバー部54、第5カバー部55が一体となったもの)のうち取付部(第2カバー部52)を形成する部分と保持部(第1カバー部51、第3カバー部53、第4カバー部54、第5カバー部55)を形成する部分との境目が分断されていないものである(分断されているのは保持部(第1カバー部51、第3カバー部53、第4カバー部54、第5カバー部55)を形成している第1カバー部51と第5カバー部55との間である。)。
本ホルダー11においては、ティッシュボックス301が、その内部に収容したティッシュ(ティッシュペーパー331)を外部に取り出す取出口(ここでは取り出し口形成部309が有するミシン目309mに沿ってティッシュボックス301を裂くことで形成されるティッシュボックス301の開口)を有する略直方体形状を略なすものであり、ティッシュボックス301を保持した保持部(第1カバー部51、第3カバー部53、第4カバー部54、第5カバー部55)が、ティッシュボックス301に形成された取出口(取り出し口形成部309により形成される該開口)に対応する位置にティッシュ(ティッシュペーパー331)を通過させる通過口又は他の部分よりも破りやすくそれを破ることで通過口(スリット16s)を形成する通過口形成部(スリット形成部16b)を有するものである。
本ホルダー11においては、筒形成部材(第1カバー部51、第2カバー部52、第3カバー部53、第4カバー部54、第5カバー部55)に、ティッシュボックス301が筒(図6のティッシュボックス301を収容した四角筒)の内部に保持された状態(図6)においてティッシュボックス301が形成する該略直方体の辺に沿って折れ曲がりやすい折り曲げ部分(ここでは折り線15a、15b、15c、15d)が形成されているものである。
本ホルダー11においては、筒(図6のティッシュボックス301を収容した四角筒)の内面が、ティッシュボックス301が形成する該略直方体の外面に沿うものである。
本ホルダー11においては、筒(図6のティッシュボックス301を収容した四角筒)のうち取付部(第2カバー部52)は柔軟な樹脂材料(表面シート11a、裏面シート11b)により形成された貫通孔形成部(ここでは第2カバー部52の全体)を有し、筒(図6のティッシュボックス301を収容した四角筒)のうち保持部(第1カバー部51、第3カバー部53、第4カバー部54、第5カバー部55)は硬質な骨材(骨材21、23、25)とそれを覆う柔軟な樹脂材料(表面シート11a、裏面シート11b)により形成された部分(第1カバー部51、第3カバー部53、第4カバー部54)を含むものである。
本ホルダー11においては、固定具がステープラーの針201である。
11 本ホルダー
11a 表面シート
11a1 第1部分
11a2 第2部分
11a3 第3部分
11a4 第4部分
11a5 第5部分
11as 表面
11b 裏面シート
11b1 第1部分
11b2 第2部分
11b3 第3部分
11b4 第4部分
11b5 第5部分
11bs 裏面
11f 図柄
12a、12b 長縁
14a、14b 短縁
15a、15b、15c、15d 折り線
16 融着部分
16b スリット形成部
16s スリット
21、23、25 骨材
21a、23a、25a 主表面
25h 開口
31 粘着テープ
31a 粘着面
51 第1カバー部
52 第2カバー部
53 第3カバー部
54 第4カバー部
55 第5カバー部
101 壁面
201 ステープラーの針
201a 針部
201b 連結部
301 ティッシュボックス
302 表面
303 底面
305a、305b 側面
309 取り出し口形成部
309m ミシン目
331 ティッシュペーパー
401 左手

Claims (9)

  1. ティッシュボックスを保持し壁面に取り付けられることでティッシュボックスを壁面に対して支持するティッシュボックスホルダーであって、
    両主表面を有するシート状の部材により形成され、該両主表面のうちの一主表面を壁面に面するよう配設した状態において、固定具を他主表面から一主表面に向けて打ち込むことで固定具を貫通させる貫通孔を形成しうる貫通孔形成部を有する取付部と、
    取付部に取り付けられ、ティッシュボックス外面に当接してティッシュボックスを保持する保持部と、
    を備えてなる、ティッシュボックスホルダー。
  2. ティッシュボックスが内部に保持される筒を形成する筒形成部材を備えてなり、
    筒形成部材が形成した筒の一部が取付部を形成すると共に、筒の残部が保持部を形成するものである、請求項1に記載のティッシュボックスホルダー。
  3. 筒形成部材が分断された一縁及び他縁を有する帯状部材を含んでなり、
    該帯状部材の一縁側と他縁側とを互いに取り付けて筒を形成するための取付手段を備えるものである、請求項2に記載のティッシュボックスホルダー。
  4. 帯状部材のうち取付部を形成する部分と保持部を形成する部分との境目が分断されていないものである、請求項3に記載のティッシュボックスホルダー。
  5. ティッシュボックスが、その内部に収容したティッシュを外部に取り出す取出口を有する略直方体形状を略なすものであり、
    ティッシュボックスを保持した保持部が、ティッシュボックスに形成された取出口に対応する位置にティッシュを通過させる通過口又は他の部分よりも破りやすくそれを破ることで通過口を形成する通過口形成部を有するものである、請求項2乃至4のいずれか1に記載のティッシュボックスホルダー。
  6. 筒形成部材に、ティッシュボックスが筒の内部に保持された状態においてティッシュボックスが形成する該略直方体の辺に沿って折れ曲がりやすい折り曲げ部分が形成されているものである、請求項5に記載のティッシュボックスホルダー。
  7. 筒の内面が、ティッシュボックスが形成する該略直方体の外面に沿うものである、請求項5又は6に記載のティッシュボックスホルダー。
  8. 筒のうち取付部は柔軟な樹脂材料により形成された貫通孔形成部を有し、筒のうち保持部は硬質な骨材とそれを覆う柔軟な樹脂材料により形成された部分を含むものである、請求項2乃至7のいずれか1に記載のティッシュボックスホルダー。
  9. 固定具がステープラーの針である、請求項1乃至8のいずれか1に記載のティッシュボックスホルダー。
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