JP3188680B2 - バタフライ弁のシートリング - Google Patents
バタフライ弁のシートリングInfo
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- JP3188680B2 JP3188680B2 JP04032299A JP4032299A JP3188680B2 JP 3188680 B2 JP3188680 B2 JP 3188680B2 JP 04032299 A JP04032299 A JP 04032299A JP 4032299 A JP4032299 A JP 4032299A JP 3188680 B2 JP3188680 B2 JP 3188680B2
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Description
【0001】
【発明の属する分野】この発明は、バタフライ弁のシー
トリングに関し、特に高圧流体の仕様条件下でシートリ
ングの変形量の削減を図ると共に、配管時の変形を防止
するようにしたバタフライ弁のシートリングに関する。
トリングに関し、特に高圧流体の仕様条件下でシートリ
ングの変形量の削減を図ると共に、配管時の変形を防止
するようにしたバタフライ弁のシートリングに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パイプラインの開閉を行うため
に、配管パイプのフランジ間に挟み込んでパイプライン
に配管するようにしたウェハータイプのバタフライ弁は
公知であり汎用されている。一般的に中心形のバタフラ
イ弁は、円筒状の流路を貫設した金属等の剛性材料から
なる弁本体と、該弁本体内に弁軸と弁体の中心を合致さ
せて回動自在に軸支した剛性材料からなる円板状の弁体
と、弁本体内周面に装着された弾性材料からなるシート
リングとから構成され、弁体の回動によって弁体外周面
をシートリングに接離させて、弁本体内の円筒状の流路
を開閉するようになっている。
に、配管パイプのフランジ間に挟み込んでパイプライン
に配管するようにしたウェハータイプのバタフライ弁は
公知であり汎用されている。一般的に中心形のバタフラ
イ弁は、円筒状の流路を貫設した金属等の剛性材料から
なる弁本体と、該弁本体内に弁軸と弁体の中心を合致さ
せて回動自在に軸支した剛性材料からなる円板状の弁体
と、弁本体内周面に装着された弾性材料からなるシート
リングとから構成され、弁体の回動によって弁体外周面
をシートリングに接離させて、弁本体内の円筒状の流路
を開閉するようになっている。
【0003】バタフライ弁のシートリングは、弾性材料
からなり閉弁時に弁体の外周面をシートリングに圧接さ
せて喰い込ませ、シール性を確保する構造であるため、
閉弁時にシートリングと弁体との圧接によって大きな反
発力が発生し、弁体の回動トルクが大きくなる問題があ
った。かかる回動トルクは、弁体とシートリングとの引
きずりによってもたらされるものであり、弁軸周囲にお
いて最も大きくなり弁軸と直交する位置において最も小
さくなっている。そこで、シートリングの中心部に内径
方向に突出する山形のシート部を形成するとともに、こ
の山形のシート部の幅を弁軸と直交する位置で最も大き
くし、弁軸に近ずくにしたがって小さくなるようにした
シートリングの構造を、先に本出願人は特許第1197
350号(特公昭58−25911号公報)で提案し
た。これにより、弁体の回動トルクの軽減とシール性の
確保とを高いレベルで達成することが可能となった。
からなり閉弁時に弁体の外周面をシートリングに圧接さ
せて喰い込ませ、シール性を確保する構造であるため、
閉弁時にシートリングと弁体との圧接によって大きな反
発力が発生し、弁体の回動トルクが大きくなる問題があ
った。かかる回動トルクは、弁体とシートリングとの引
きずりによってもたらされるものであり、弁軸周囲にお
いて最も大きくなり弁軸と直交する位置において最も小
さくなっている。そこで、シートリングの中心部に内径
方向に突出する山形のシート部を形成するとともに、こ
の山形のシート部の幅を弁軸と直交する位置で最も大き
くし、弁軸に近ずくにしたがって小さくなるようにした
シートリングの構造を、先に本出願人は特許第1197
350号(特公昭58−25911号公報)で提案し
た。これにより、弁体の回動トルクの軽減とシール性の
確保とを高いレベルで達成することが可能となった。
【0004】しかしながら、弁体を閉弁方向又は閉弁方
向に回動して微少開度の状態になると、弁体の一次側す
なわちオリフィス側において流速が上昇し、内径方向へ
の吸引力が発生し、シートリングは内径方向に引き出さ
れる。かかる吸引力は、弁軸と直交する位置で最も大き
くなり、又仕様条件が高圧流体であるほど大きくなる。
このため、シートリングはその一部が破損されたり、弁
本体内周面から引き剥がされることとなり、弁の寿命を
短くしている。
向に回動して微少開度の状態になると、弁体の一次側す
なわちオリフィス側において流速が上昇し、内径方向へ
の吸引力が発生し、シートリングは内径方向に引き出さ
れる。かかる吸引力は、弁軸と直交する位置で最も大き
くなり、又仕様条件が高圧流体であるほど大きくなる。
このため、シートリングはその一部が破損されたり、弁
本体内周面から引き剥がされることとなり、弁の寿命を
短くしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、微少開度
時に弁体のオリフィス側に発生する流速の上昇に伴う内
径方向への吸引力によって、シートリングが損傷された
り剥離されるのを防止することを課題とする。
時に弁体のオリフィス側に発生する流速の上昇に伴う内
径方向への吸引力によって、シートリングが損傷された
り剥離されるのを防止することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
にこの発明が採った手段は、円筒状の流体通路を貫設し
た剛性材料からなる弁本体と、該弁本体内に回動自在に
軸支された剛性材料からなる円板状の弁体と、弁本体と
弁体との間に介挿される弾性材料からなるシートリング
とから構成され、シートリングの少なくとも一次側に対
向する外周側面と内周面との間に斜面を形成し、該斜面
と外周側面とがなす角度及び斜面の幅を、弁軸直交位置
において最も大きくし、弁軸位置において最も小さくし
たことを特徴とする。角度と幅を弁軸直交位置において
最も大きくし、弁軸位置において最も小さくした斜面
は、シートリングの両側面に形成しても良い。
にこの発明が採った手段は、円筒状の流体通路を貫設し
た剛性材料からなる弁本体と、該弁本体内に回動自在に
軸支された剛性材料からなる円板状の弁体と、弁本体と
弁体との間に介挿される弾性材料からなるシートリング
とから構成され、シートリングの少なくとも一次側に対
向する外周側面と内周面との間に斜面を形成し、該斜面
と外周側面とがなす角度及び斜面の幅を、弁軸直交位置
において最も大きくし、弁軸位置において最も小さくし
たことを特徴とする。角度と幅を弁軸直交位置において
最も大きくし、弁軸位置において最も小さくした斜面
は、シートリングの両側面に形成しても良い。
【0007】斜面の幅と角度が最も大きな弁軸直交位置
から最も幅と角度が小さい弁軸位置までの連続は、コサ
インカーブ等の曲線、段部或は直線で連続したことを特
徴とする。
から最も幅と角度が小さい弁軸位置までの連続は、コサ
インカーブ等の曲線、段部或は直線で連続したことを特
徴とする。
【0008】シートリングの内周面は、内径方向に突出
する山形のシート部が形成され、該山形のシート部はそ
の幅が、弁軸直交位置に置いて最も大きく形成されてい
ることを特徴とする。
する山形のシート部が形成され、該山形のシート部はそ
の幅が、弁軸直交位置に置いて最も大きく形成されてい
ることを特徴とする。
【0009】シートリングの内周面が平坦であることを
特徴とする。
特徴とする。
【0010】シートリングの内部に金属製補強板が埋め
込まれていることを特徴とする。
込まれていることを特徴とする。
【0011】シートリングの両側面に弁本体と係合する
フランジ部が形成されていることを特徴とする。
フランジ部が形成されていることを特徴とする。
【0012】シートリングが、ゴム、合成樹脂等のエラ
ストマー、或はポリテトラフルオロエチレンで形成され
ていることを特徴とする。
ストマー、或はポリテトラフルオロエチレンで形成され
ていることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】この発明の好ましい実施の形態
を、以下に詳細に説明する。この発明は、中心形バタフ
ライ弁のシートリングにおいて、シートリングの内周面
と外周側面との間に形成される斜面の幅(L)と、外周
側面と斜面とがなす角度(θ)とを、弁軸孔と直交する
位置から弁軸孔位置に向かって変化させたことを特徴と
する。すなわち、シートリングの斜面の幅(L)及び角
度(θ)を、弁軸直交位置において最大とし、弁軸孔位
置で最小とする。斜面の最大位置と最小位置との間は、
曲線、直線或は段状の連続のいずれの連続構造としても
良い。又、斜面は、少なくとも弁の一次側と対向する面
に形成することが必要であるが、配管への施工時の左右
勝手をなくすために両側に形成しても良い。この発明を
適用可能なシートリングは、内周面に山形の突起を形成
したもの、山形の突起のないフラットな形状のもの、或
は内部に補強用の金属板を埋め込んだもの、そのような
補強金属板のないもの、更には両側に取付用のフランジ
を連接したもの、そのようなフランジのないもの等、い
ずれの構造であっても良く、シートリングの構造は特に
限定されない。又、シートリングの材質は、ゴム、合成
樹脂或はその他の弾性材料等のいずれの弾性材料であっ
ても良く、更に材料自体には弾性がないが他の材料或は
構造と組み合わせることによって、実質的に弾性を発揮
するようなシートリングも含まれる。
を、以下に詳細に説明する。この発明は、中心形バタフ
ライ弁のシートリングにおいて、シートリングの内周面
と外周側面との間に形成される斜面の幅(L)と、外周
側面と斜面とがなす角度(θ)とを、弁軸孔と直交する
位置から弁軸孔位置に向かって変化させたことを特徴と
する。すなわち、シートリングの斜面の幅(L)及び角
度(θ)を、弁軸直交位置において最大とし、弁軸孔位
置で最小とする。斜面の最大位置と最小位置との間は、
曲線、直線或は段状の連続のいずれの連続構造としても
良い。又、斜面は、少なくとも弁の一次側と対向する面
に形成することが必要であるが、配管への施工時の左右
勝手をなくすために両側に形成しても良い。この発明を
適用可能なシートリングは、内周面に山形の突起を形成
したもの、山形の突起のないフラットな形状のもの、或
は内部に補強用の金属板を埋め込んだもの、そのような
補強金属板のないもの、更には両側に取付用のフランジ
を連接したもの、そのようなフランジのないもの等、い
ずれの構造であっても良く、シートリングの構造は特に
限定されない。又、シートリングの材質は、ゴム、合成
樹脂或はその他の弾性材料等のいずれの弾性材料であっ
ても良く、更に材料自体には弾性がないが他の材料或は
構造と組み合わせることによって、実質的に弾性を発揮
するようなシートリングも含まれる。
【0014】バタフライ弁の弁体を閉弁方向又は開弁方
向に回動して、弁体のオリフィス側において弁体が微少
開度となったとき、図1に示すように従来のバタフライ
弁は、弁体の先端とシートリングの内周面との間が微少
の隙間となるため、この隙間から流体が急速な流れとな
って二次側に流出する。オリフィス側におけるかかる流
体の急速な流れは、シートリングの内周面に吸引力を作
用しシートリングを内径方向に吸引してシートリングを
損傷したり、弁本体から引き剥がしてしまう。この発明
のシートリングは、かかるオリフィス側において最も吸
引力が強く作用する弁軸直交位置の斜面の幅(L)と角
度(θ)を前述したように最も大きくしてあるので、微
少開度における弁体先端とシートリング内周面との間の
隙間が充分に広くなり、図3に示すように内方に吸引さ
れるシートリングの量を可能な限り減少させることが出
来、シートリングの損傷や弁本体からの剥離現象を防止
することが可能となる。図2は、斜面の幅と角度がいま
だ十分な大きさを有していない場合を示し、この場合に
はシートリングの吸引量は図1のものとほとんど変化が
ないため、損傷や剥離を効果的に防止することは出来な
かった。尚、図1,2,3において点線はシートリング
の吸引の大きさを表している。
向に回動して、弁体のオリフィス側において弁体が微少
開度となったとき、図1に示すように従来のバタフライ
弁は、弁体の先端とシートリングの内周面との間が微少
の隙間となるため、この隙間から流体が急速な流れとな
って二次側に流出する。オリフィス側におけるかかる流
体の急速な流れは、シートリングの内周面に吸引力を作
用しシートリングを内径方向に吸引してシートリングを
損傷したり、弁本体から引き剥がしてしまう。この発明
のシートリングは、かかるオリフィス側において最も吸
引力が強く作用する弁軸直交位置の斜面の幅(L)と角
度(θ)を前述したように最も大きくしてあるので、微
少開度における弁体先端とシートリング内周面との間の
隙間が充分に広くなり、図3に示すように内方に吸引さ
れるシートリングの量を可能な限り減少させることが出
来、シートリングの損傷や弁本体からの剥離現象を防止
することが可能となる。図2は、斜面の幅と角度がいま
だ十分な大きさを有していない場合を示し、この場合に
はシートリングの吸引量は図1のものとほとんど変化が
ないため、損傷や剥離を効果的に防止することは出来な
かった。尚、図1,2,3において点線はシートリング
の吸引の大きさを表している。
【0015】
【実施例】図4〜10を参照して、この発明の好ましい
実施例を説明する。図4、5を参照して、(1)はバタフ
ライ弁の弁本体であって、金属、硬質の合成樹脂等の剛
性材料から構成され、内部に円筒形状の流体通路(2)が
貫設されている。流体通路(2)内には円板状の弁体(3)
が弁軸と回動中心と合致させて回動自在に軸支される。
(4)は、流体通路(2)の内周面に装着されるゴム、合成
樹脂等の弾性材料からなるシートリングであり、弁体
(3)の外周面と接離して流体通路(2)の開閉を行う。図
6を参照して、シートリング(4)の内周面中央には従来
公知のシートリングと同様に、内径方向に突出した山形
のシート部(5)が内周面を囲繞して形成されている。該
山形シート部(5)は、シートリング(4)を直径方向に貫
通する弁軸孔(6)と直交する位置においてその幅が最も
大きく形成され、弁軸孔(6)に近ずくにしたがって漸次
幅が減少し、弁軸孔のボス部(7)の外周縁に隣接する位
置で最も小さくなっている。図示のシートリング(4)は
高圧流体仕様のものであり、内部に帯金状の金属製補強
板(8)が埋め込まれている。シートリング(4)の内周面
(9)と外周側面(10)との間には斜面(11)が形成される。
実施例を説明する。図4、5を参照して、(1)はバタフ
ライ弁の弁本体であって、金属、硬質の合成樹脂等の剛
性材料から構成され、内部に円筒形状の流体通路(2)が
貫設されている。流体通路(2)内には円板状の弁体(3)
が弁軸と回動中心と合致させて回動自在に軸支される。
(4)は、流体通路(2)の内周面に装着されるゴム、合成
樹脂等の弾性材料からなるシートリングであり、弁体
(3)の外周面と接離して流体通路(2)の開閉を行う。図
6を参照して、シートリング(4)の内周面中央には従来
公知のシートリングと同様に、内径方向に突出した山形
のシート部(5)が内周面を囲繞して形成されている。該
山形シート部(5)は、シートリング(4)を直径方向に貫
通する弁軸孔(6)と直交する位置においてその幅が最も
大きく形成され、弁軸孔(6)に近ずくにしたがって漸次
幅が減少し、弁軸孔のボス部(7)の外周縁に隣接する位
置で最も小さくなっている。図示のシートリング(4)は
高圧流体仕様のものであり、内部に帯金状の金属製補強
板(8)が埋め込まれている。シートリング(4)の内周面
(9)と外周側面(10)との間には斜面(11)が形成される。
【0016】斜面(11)は、シートリング(4)の両側面に
形成されているが、図7〜10に示すように弁の一次側
に位置する斜面(11)はその幅(L)と角度(θ)が、弁
軸と直交する位置(C−C’断面位置)においては、最
大の幅(L2)と角度(θ2)に形成され、弁軸孔位置
(A−A’断面位置)では最小の幅(L1)と角度(θ
1)に形成されており、途中の位置(B−B’断面位
置)では弁軸孔位置と同一の幅(L1)と角度(θ1)
に形成され、C−C’断面位置からB−B’断面位置の
間は滑らかな曲線(12)で連続され、B−B’位置からA
−A’位置まではほぼ直線で連続されている。二次側に
位置する斜面の幅と角度は、その全ての部分において一
次側斜面のA−A’断面位置の最小の幅(L1)、角度
(θ1)と同一に形成される。曲線(12)は、円弧線に限
定されるものではなく、コサインカーブのような曲線で
あっても良い。
形成されているが、図7〜10に示すように弁の一次側
に位置する斜面(11)はその幅(L)と角度(θ)が、弁
軸と直交する位置(C−C’断面位置)においては、最
大の幅(L2)と角度(θ2)に形成され、弁軸孔位置
(A−A’断面位置)では最小の幅(L1)と角度(θ
1)に形成されており、途中の位置(B−B’断面位
置)では弁軸孔位置と同一の幅(L1)と角度(θ1)
に形成され、C−C’断面位置からB−B’断面位置の
間は滑らかな曲線(12)で連続され、B−B’位置からA
−A’位置まではほぼ直線で連続されている。二次側に
位置する斜面の幅と角度は、その全ての部分において一
次側斜面のA−A’断面位置の最小の幅(L1)、角度
(θ1)と同一に形成される。曲線(12)は、円弧線に限
定されるものではなく、コサインカーブのような曲線で
あっても良い。
【0017】斜面(11)の最大の幅と角度を有するC−
C’断面位置から最小の幅と角度を有するA−A’断面
位置の間の連続は、図7に示す滑らかな曲線(12)による
連続に限られるものではなく、図11に示すように段部
(13)により連続しても良く、図12に示すように直線(1
4)で連続しても良い。段部(13)で連続する場合、図11
に示すようにB−B’断面位置とするのが好ましいが、
これに限定されるものではない。又、図14、15に示
すように、一次側のみならず二次側の斜面(11)の幅
(L)と角度(θ)も、一次側と同じように変化させて
も良い。このように両側の斜面の幅と角度を変化させる
ことにより、バタフライ弁を図5に示すように配管パイ
プ(15)のフランジ(16)間に挟み込んで取り付けるとき
に、弁に左右の勝手違いがなくなり施工ミスを防止する
のに有益となる。
C’断面位置から最小の幅と角度を有するA−A’断面
位置の間の連続は、図7に示す滑らかな曲線(12)による
連続に限られるものではなく、図11に示すように段部
(13)により連続しても良く、図12に示すように直線(1
4)で連続しても良い。段部(13)で連続する場合、図11
に示すようにB−B’断面位置とするのが好ましいが、
これに限定されるものではない。又、図14、15に示
すように、一次側のみならず二次側の斜面(11)の幅
(L)と角度(θ)も、一次側と同じように変化させて
も良い。このように両側の斜面の幅と角度を変化させる
ことにより、バタフライ弁を図5に示すように配管パイ
プ(15)のフランジ(16)間に挟み込んで取り付けるとき
に、弁に左右の勝手違いがなくなり施工ミスを防止する
のに有益となる。
【0018】シートリング(4)は、前述した高圧流体仕
様の構造に限られないことは勿論であり、図16〜18
に示す比較的低圧の流体に多用されている構造のシート
リング(40)にも全く同様に適用することが出来る。すな
わち低圧用のシートリング(40)は、基本的にエラストマ
ーのみから構成され補強用の金属板の埋め込みはなく、
両側には弁本体の外周側面に係入するフランジ部(41)が
形成された構造が最も一般的である。このようなシート
リングにおいても、前記した斜面の幅及び角度を全く同
様に適用可能である。又、シートリングの内周面は図示
の山形シート部を備えたものに限られないことは勿論で
あり、フラットな内周面を有するシートリング、或はそ
の他の形状、構造を有する内周面であっても良い。更
に、シートリングの材質はゴム、合成樹脂等のエラスト
マーに限られず、ポリテトラフルオロエチレンのような
弾性のきわめて少ない樹脂からなるシートリングにも同
様に適用することが出来る。
様の構造に限られないことは勿論であり、図16〜18
に示す比較的低圧の流体に多用されている構造のシート
リング(40)にも全く同様に適用することが出来る。すな
わち低圧用のシートリング(40)は、基本的にエラストマ
ーのみから構成され補強用の金属板の埋め込みはなく、
両側には弁本体の外周側面に係入するフランジ部(41)が
形成された構造が最も一般的である。このようなシート
リングにおいても、前記した斜面の幅及び角度を全く同
様に適用可能である。又、シートリングの内周面は図示
の山形シート部を備えたものに限られないことは勿論で
あり、フラットな内周面を有するシートリング、或はそ
の他の形状、構造を有する内周面であっても良い。更
に、シートリングの材質はゴム、合成樹脂等のエラスト
マーに限られず、ポリテトラフルオロエチレンのような
弾性のきわめて少ない樹脂からなるシートリングにも同
様に適用することが出来る。
【0019】
【発明の効果】この発明によれば、閉弁又は閉弁時の微
少開度におけるオリフィス側での急速な流体からもたら
される吸引力でシートリングが損傷されたり、或は弁本
体から剥離されたりする問題を解消することが出来る。
少開度におけるオリフィス側での急速な流体からもたら
される吸引力でシートリングが損傷されたり、或は弁本
体から剥離されたりする問題を解消することが出来る。
【図1】従来のバタフライ弁のオリフィス側におけるシ
ートリングの吸引状態を示す説明図
ートリングの吸引状態を示す説明図
【図2】不十分な幅と角度を有する斜面を備えたシート
リングの吸引状態を示す説明図
リングの吸引状態を示す説明図
【図3】この発明にかかる斜面を備えたシートリングの
吸引状態を示す説明図
吸引状態を示す説明図
【図4】この発明にかかるシートリングを組み込んだバ
タフライ弁の一部を断面した斜視図
タフライ弁の一部を断面した斜視図
【図5】この発明にかかるシートリングを備えたバタフ
ライ弁を配管ラインに施工した状態を示す断面図
ライ弁を配管ラインに施工した状態を示す断面図
【図6】この発明にかかるシートリングの一部を断面し
た斜視図
た斜視図
【図7】この発明にかかるシートリングの展開図
【図8】図7A−A’線に沿った断面図
【図9】図7B−B’線に沿った断面図
【図10】図7C−C’線に沿った断面図
【図11】この発明にかかるシートリングの一変形の展
開図
開図
【図12】他の一変形の展開図
【図13】更に他の変形の展開図
【図14】図13B−B’線に沿った断面図
【図15】図13C−C’線に沿った断面図
【図16】更に他の変形のシートリングを図7A−A’
線位置で断面した図
線位置で断面した図
【図17】同、図7B−B’線位置で断面した図
【図18】同、図7C−C’線位置で断面した図
(1)弁本体 (2)流体通路 (3)弁体 (4)シートリング (5)山形シート部 (6)弁軸孔 (7)ボス部 (8)金属製補強板 (9)内周面 (10)外周側面 (11)斜面 (12)曲線 (13)段部 (14)直線 (40)シートリング (41)フランジ部 (L)斜面の幅 (θ)斜面の角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 1/226
Claims (13)
- 【請求項1】円筒状の流体通路を貫設した剛性材料から
なる弁本体と、該弁本体内に回動自在に軸支された剛性
材料からなる円板状の弁体と、弁本体と弁体との間に介
挿される弾性材料からなるシートリングとから構成さ
れ、シートリングの少なくとも一次側に対向する外周側
面と内周面との間に斜面を形成し、該斜面と外周側面と
がなす角度及び斜面の幅を、弁軸直交位置において最も
大きくし、弁軸位置において最も小さくしたことを特徴
とするバタフライ弁のシートリング。 - 【請求項2】 シートリングの両側面に斜面を形成し、
両斜面の角度と幅を弁軸直交位置において最も大きく
し、弁軸位置において最も小さくしたことを特徴とする
請求項1記載のシートリング。 - 【請求項3】斜面の幅と角度が最も大きな弁軸直交位置
から最も幅と角度が小さい弁軸位置までの連続を、曲線
で連続したことを特徴とする請求項1又は2記載のシー
トリング。 - 【請求項4】曲線がコサインカーブであることを特徴と
する請求項3記載のシートリング。 - 【請求項5】斜面の幅と角度が最も大きな弁軸直交位置
から最も幅と角度が小さい弁軸位置までの連続を、段部
で連続したことを特徴とする請求項1又は2記載のシー
トリング。 - 【請求項6】斜面の幅と角度が最も大きな弁軸直交位置
から最も幅と角度が小さい弁軸位置までの連続を、直線
で連続したことを特徴とする請求項1又は2記載のシー
トリング。 - 【請求項7】シートリングの内周面に、内径方向に突出
する山形のシート部を形成したことを特徴とする請求項
1乃至6のいずれかに記載のシートリング。 - 【請求項8】山形のシート部の幅が、弁軸直交位置に於
いて最も大きく形成されていることを特徴とする請求項
7記載のシートリング。 - 【請求項9】シートリングの内周面が平坦であることを
特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のシートリ
ング。 - 【請求項10】シートリングの内部に金属製補強板が埋
め込まれていることを特徴とする請求項1乃至9のいず
れかに記載のシートリング。 - 【請求項11】シートリングの両側面に弁本体と係合す
るフランジ部が形成されていることを特徴とする請求項
1乃至9のいずれかに記載のシートリング。 - 【請求項12】シートリングが、ゴム、合成樹脂等のエ
ラストマーで形成されていることを特徴とする請求項1
乃至11のいずれかに記載のシートリング。 - 【請求項13】シートリングが、ポリテトラフルオロエ
チレンで形成されていることを特徴とする請求項1乃至
11のいずれかに記載のシートリング。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04032299A JP3188680B2 (ja) | 1999-02-18 | 1999-02-18 | バタフライ弁のシートリング |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP04032299A JP3188680B2 (ja) | 1999-02-18 | 1999-02-18 | バタフライ弁のシートリング |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP04032299A Expired - Lifetime JP3188680B2 (ja) | 1999-02-18 | 1999-02-18 | バタフライ弁のシートリング |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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Families Citing this family (2)
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-
1999
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