JP3187910B2 - シーミングチャック - Google Patents

シーミングチャック

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JP3187910B2
JP3187910B2 JP02075192A JP2075192A JP3187910B2 JP 3187910 B2 JP3187910 B2 JP 3187910B2 JP 02075192 A JP02075192 A JP 02075192A JP 2075192 A JP2075192 A JP 2075192A JP 3187910 B2 JP3187910 B2 JP 3187910B2
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seaming
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俊章 大脇
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は缶胴に缶蓋を巻締するシ
ーミングヘッドに付設される高硬度蓋材用シーミングチ
ャックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の缶蓋巻締工程による規定の一連作
業は、図4乃至図7に示すように、缶蓋1を載せた缶胴
2が、公転及び自転するリフタープレート3上に運ば
れ、リフタープレート3の上昇により同リフタープレー
ト3と一体に同期公転及び自転する上方のシーミングチ
ャック4におけるリップ部4aの外周面4a′に、缶蓋
1の内周面1bを嵌合し、上下はシーミングチャック4
とリフタープレート3により把持されると同時に、一次
シーミングロール5は水平に寄って来て、シーミングチ
ャック4のリップ部4aにバックアップされた缶蓋1の
外周カール縁1aに、シーミングロール5の環溝型部5
a内面で圧力を加えながら缶蓋1の周囲を急速に回転
し、外周カール縁1aを缶胴2の開口外周フランジ縁2
aの下に巻き込み(図6)、引続き二次シーミングロー
ル6が水平に寄って来て、一次シーミングロール5で巻
き込んだ缶胴2及び缶蓋1の外周フランジ縁2aと外周
カール縁1aを、二次シーミングロール6の環溝型部6
aと、シーミングチャック4のリップ部4aとの間に圧
縮充填することにより、巻締部αを形成する(図7)。
次に二次シーミングロール6が後退すると同時にリフタ
ープレート3が下降して、シーミングチャック4と缶蓋
1との嵌合を解き、缶容器はリフタープレート3外に自
動的に運び出される。
【0003】しかしこのような過酷な加工条件と加工の
高速化の環境下において、最近頓に多用されてきたテイ
ンフリースチール製の高硬度蓋材、特にエアゾール缶の
厚肉高硬度の目金蓋の巻締加工中に使用された、従来の
シーミングチャック4におけるリップ部4aの外周面4
a’の粗さは非常に小さく、実測の結果では0.8〜2
sの粗さであったため、また機械成形加工上どうしても
シーミングチャック表面に円周上一方に研削の傷(ス
ジ)が入り、目金蓋の内周面1bとのスリップが多発
し、それに伴いリップ部4aの外周面4a’が摩耗して
シーミングチャック4の寿命低下が著しく、頻繁なるシ
ーミングチャック4の交換と保守点検整備の工具管理が
極めてシビヤとなる。このためスリップの際蓋の塗膜を
剥離したり、蓋自体にも擦痕を付けたり、巻締不良を
招いたり、稼動率の低下並びに缶容器品質のバラツキを
招く。従ってより安定した巻締作業を確保し得るシーミ
ングチャックの出現が望まれていた。
【0004】そこで提案されていたのが、例えば実公昭
62−39866号公報に示すシーミングチャックであ
る。これは図8に示すように焼入後、下向凹陥部4b全
域と、フランジ部4c下側のガイド環溝4d全域及びリ
ップエッジ部4a″とを、それぞれプレートマスクxと
リングマスクyで覆面被装し、リップ部4aの外周面4
a′の露出域めがけてサンドブラスト又はショットピー
ニングにより、表面微細凹凸加工処理を施して、例えば
1.6mm幅に縁取ったリップエッジ部4a″以外のリッ
プ部4aの外周面4a′の缶蓋1内周面1bと嵌合接触
する所定環状帯域zを、缶蓋1内周面1bの塗膜に、リ
ップ部4aの外周面4a′との嵌接疵を付けない従来よ
り大きい2〜3sの粗さの凹痕梨地に形成することによ
り、摩擦抵抗を高めたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら図8のシ
ーミングチャック4では、同チャック4が缶蓋に接触す
る瞬間は、両者の回転数の相違によってスリップが生じ
る。このスリップによってシーミングチャック4のサン
ドブラストあるいはショットピーニングにより形成した
粗面が急速に摩耗し、初期の状態を維持出来ないという
問題が生じる。また逆に缶蓋の表面には疵が生じ、特に
テインフリースチールの場合には、この疵から錆を発生
することが多い。従って短期間にシーミングチャックの
交換を実施しなければならないという、保守点検整備の
工具管理及び缶容器品質が必要となっていた。前述のス
リップによるシーミングチャック4のサンドブラストあ
るいはショットピーニングにより形成した粗面の摩耗
は、粗面が母材硬度とほぼ同等であること、及び粗面の
面粗さが2〜3s程度であるため、巻締作業時のシーミ
ングロールとの強圧接により、表面微細凹凸面が潰れて
しまうと考えられる。そこで本発明は、耐摩耗性を向上
させることを目的とするシーミングチャックを提供し、
前述従来の問題を解決しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、缶胴
と缶蓋により構成される缶容器における缶胴と缶蓋を巻
締する工具であるシーミングチャックにおいて、缶蓋内
周面に嵌接する前記シーミングチャックのリップ部に砥
粒をコーティングし、前記砥粒により凹凸を形成するこ
とにより、前記リップ部外周面の缶蓋内周面に対するス
リップ抵抗を大きくしてなるもので、これを課題解決の
ための手段とするものである。
【0007】
【作用】本発明はシーミングチャック、リップ部のシー
ミングロールとの強圧面部Lの間に、CBN、ダイヤモ
ンド等の砥粒をコーティングしたシーミングチャックを
用いて缶と缶蓋を巻締する際、リップ部にヌープ硬さ
で、4,700kg/mm2 、7,000kg/mm2 の硬さを夫々もつCB
N、ダイヤモンド等の砥粒が、メッキの電着あるいはレ
ジン等のボンドによりコーティングされ、面粗さで5〜
10μとなっているため、缶と缶蓋との巻締時のシーミ
ングロールとの強圧及び缶蓋とのスリップによる摩耗が
非常に少ないシーミングチャックを製作することが可能
となる。また本発明により、シーミングチャックのリッ
プ部のシーミングロールとの強圧面の摩耗が非常に少な
いことにより、缶蓋巻締部表面の疵を防止することが可
能となる。
【0008】
【実施例】以下本発明を図面の実施例について説明する
と、図1〜図3は本発明の実施例を示し、缶胴と缶蓋に
より構成される缶容器における缶胴と缶蓋を巻締する工
具であるシーミングチャックの要部を縦断面で示す。図
1において缶蓋内周面に嵌接するシーミングチャック本
体8のリップ部8aにおけるシーミングロールとの強圧
面8a′、8a″部LにCBN砥粒9bをコーティング
し、同リップ部外周面(強圧面8a′、8a″)の缶蓋
内周面に対するスリップ抵抗を大きくして、缶胴への巻
締加工時の缶蓋の品質保持を図るようにしたものであ
る。なお、図中8dはガイド環溝、9cはCBN砥粒9
bを結合しているフィラーである。図2は図1の強圧面
8a′、8a″の拡大図、図3は図2の要部の拡大図で
ある。またCBN砥粒9bは、現在市販されているCB
N砥粒のうち、単結晶、微細結晶体、多結晶の何れでも
よく、特に規定しないが、微細結晶体が適している。更
にCBN砥粒の粒度についても特に規定しないが、表面
粗さが5〜10μを形成するのに適した10〜20μの
砥粒サイズが適している。
【0009】一方CBN砥粒結合フィラー9cについて
は、CBN砥粒9bの結合方法である、樹脂を主成分と
して充填材を加えたレジンボンド法、銅・錫・銀・鉄・
コバルト・タングステンなど各種金属の単一成分又は合
金で構成されるメタルボンド法、珪酸ソーダを主成分を
するガラス質セラミックボンドを用いるビトリファイド
ボンド法、メッキで単一層を保持する電着法の何れでも
よく、特に規定しないが、砥粒の保持力が大きく、複雑
な形状にも適し、コスト的にも安い電着法が適してい
る。またCBN砥粒コーティングを施すシーミングチャ
ック本体8の母材材質は、従来一般に使用されているマ
ルテンサイト系ステンレス鋼、工具鋼、合金工具鋼、コ
バルト合金鋼等の何れでもよい。
【0010】次に前記実施例と異なる第2実施例とし
て、図2のCBN砥粒9bに代えて、ダイヤモンド砥粒
を採用した場合について説明する。ダイヤモンド砥粒
は、現在市販されているダイヤモンド砥粒のうち、天
然、人造の何れでもよく、特に規定しないが、天然の工
業用及び人造ダイヤモンドが適している。ダイヤモンド
砥粒の粒度についても特に規定しないが、表面粗さ3〜
10μを形成するのに適した6〜20μの砥粒サイズが
適している。またダイヤモンド砥粒結合フィラーについ
ては、ダイヤモンド砥粒の結合方法であるCBNの結合
方法と同一レジンボンド法、メタルボンド法、ビトリ
ファイドボンド法、メッキ電着法の何れも適用でき、特
に規定しないが、砥粒の保持力が大きく、複雑な形状に
も適し、コスト的にも安い電着法が適している。またダ
イヤモンド砥粒コーティングを施こすシーミングチャッ
ク本体8の母材材質は、一般に使用されているマルテン
サイト系ステンレス鋼、工具鋼、合金工具鋼、コバルト
合金鋼の全てを含むものである。
【0011】
【発明の効果】以上詳細に説明した如く本発明による
と、缶蓋内周面に嵌接するシーミングチャックのリップ
部に砥粒をコーティングし、前記砥粒により凹凸を形成
することにより、同リップ部外周面の缶蓋内周面に対す
るスリップ抵抗を大にしたもので、同砥粒をCBN砥
粒、ダイヤモンド砥粒とすれば、耐摩耗性、耐食性に優
れていることにより、リップ部の面粗さ5〜10μの形
成された外周面の摩耗が非常に少ないシーミングチャッ
クを製作することができる。またシーミングチャックリ
ップ部の外周面の状態が長時間維持されることにより長
期間缶巻締部表面の疵を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すシーミングチャックの要
部の拡大縦断面図である。
【図2】図1におけるリップ部外周面の拡大断面図であ
る。
【図3】図2における要部の拡大断面図である。
【図4】従来のシーミングチャックとシーミングロール
により缶蓋を缶胴に巻締する状態を示す側面図である。
【図5】図4における要部の拡大断面図である。
【図6】図4における巻締工程を示す説明図である。
【図7】図6に続く巻締工程を示す説明図である。
【図8】従来のシーミングチャックの1例を示す縦断面
図である。
【図9】図8の下面図である。
【図10】図8における要部の拡大断面図である。
【符号の説明】
8 シーミングチャック本体 8a シーミングチャックリップ部 8a′,8a″ 強圧面 9b CBN砥粒 9c フィラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21D 51/30

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 缶胴と缶蓋により構成される缶容器にお
    ける缶胴と缶蓋を巻締する工具であるシーミングチャッ
    クにおいて、缶蓋内周面に嵌接する前記シーミングチャ
    ックのリップ部に砥粒をコーティングし、前記砥粒によ
    り凹凸を形成し、前記リップ部外周面の缶蓋内周面に対
    するスリップ抵抗を大にしたことを特徴とするシーミン
    グチャック。
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