JP3187771U - 作業用雨衣 - Google Patents

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Abstract

【課題】腰袋から作業工具や備品などをすばやく抜き出し又は差し入れることができる便利な作業用雨衣を提供する。
【解決手段】体側部の縦ライン21Ly、21Ryに沿って縫製された前身頃FL、FRと後身頃Rとを、その裾部から一定深さHだけ切り込んだ対称な一対のサイドベンツVL、VRによって分離し、その分離した前身頃FL、FRの裾部を対称な一対のサイドバック重合片24L、24Rとして、上記縦縫製ライン21Ly、21Ryの延長線上から一定幅だけ各々後向き連続的に折り返すと共に、その折り返した各サイドバック重合片の水平な上端縁部だけを、後身頃側の対応的な中途高さ位置へ縫い付けて、その後身頃側の裾部を垂れカバー29として、上記前身頃側の両サイドバック重合片へ後方から覆いかぶさる状態に重合させた。
【選択図】図2

Description

本考案は屋外での電気工事や建築工事、その他の各種現場作業上有用な雨衣(上着)に係り、殊更腰袋から作業工具や備品などをすばやく抜き出し又は差し入れることができるように改良したものである。
この種の現場作業上着用されている従来の雨衣(上着)では、その長袖が1枚の布地から脇部(下端部)に沿って筒状に縫製されており、その言わば横方向の縫製ラインは前身頃と後身頃とを体側部に沿って裾部(下端部)まで縫製する縦方向の縫製ラインと連続している。
しかも、その筒状をなす長袖の付け根部(開口縁部)は前身頃と後身頃に対して、肩口部と脇下部を連結するように縫製されており、その言わば斜め方向の縫製ラインが脇下部において、上記縦縫製ラインと横縫製ラインとの交叉部に結合している。
更に、雨衣は日常着用する衣服の上着よりも大きく、ズボンのサイドポケットやバックポケットは勿論のこと、その腰ベルトから吊り下がる工具収容袋(腰袋)の開口部を被覆する状態となる。
そのため、屋外での現場作業者にとって、上記腰袋に対する作業工具や備品などの出し入れ操作を行い難く、それだからと言って、雨衣の裾部をめくり上げた状態のままに保つと、腰部付近が雨水でズブ濡れになってしまう。このことは、特に前屈み姿勢での作業において顕著である。
本考案はこのような課題の解決を目的としており、その目的を達成するために請求項1では体側部の縦ラインに沿って縫製された前身頃と後身頃とを、その裾部から一定深さだけ切り込んだ対称な一対のサイドベンツによって分離し、
その分離した前身頃側の裾部を対称な一対のサイドバック重合片として、上記縦縫製ラインの延長線上から一定幅だけ各々後向き連続的に折り返すと共に、
その折り返した各サイドバック重合片の水平な上端縁部だけを、後身頃側の対応的な中途高さ位置へ縫い付けて、
その後身頃側の裾部を垂れカバーとして、上記前身頃側の両サイドバック重合片へ後方から覆いかぶさる状態に重合させたことを特徴とする。
又、請求項2では対称な一対のサイドバック重合片を前身頃の本体と別個な添え布として、そのサイドベンツの切り込み深さと対応する寸法の縦辺を、上記前身頃本体におけるサイドベンツの切り込み開口縁部に沿って各々縫い付けると共に、
同じく添え布における一定幅の水平な上端縁部を、後身頃の対応的な中途高さ位置へ各々縫い付けたことを特徴とする。
請求項3では垂れカバーを後身頃の本体と別個な延長布として、その延長布の水平な上端縁部と後身頃本体の対応的な下端縁部とを縫い付けると一挙同時に、前身頃側の両サイドバック重合片の上端縁部も縫い付けたことを特徴とする。
請求項4では前身頃側のサイドバック重合片と、これに後方から覆いかぶさり重合する後身頃側の垂れカバーとを、各々ハトメホックによって係脱自在に係止させたことを特徴とする。
更に、請求項5では前身頃側のサイドバック重合片を後方から見て、サイドベンツの切り込み深さ寸法が長い縦辺となり、且つ一定の幅寸法が短かい横辺となる全体的な長方形又は擬似半等脚台形の輪郭形状に造形して、
そのサイドバック重合片における前身頃側からの連続的な折り返し付け根部又は前身頃側への縫い付け部とならない他方の自由な縦辺若しくは傾斜辺の少なくとも上半部を、水切り用の折り返し重合片部として後向き折り返し状態に固定維持したことを特徴とする。
請求項1の上記構成によれば、作業用雨衣(上着)の裾部に対称な一対のサイドベンツが一定深さだけ切り込まれているため、作業者としては屋外での現場作業中、そのサイドベンツの横方向から片手の指先を差し入れて、腰袋(工具収容袋)から作業工具や金具、備品などをすばやく円滑に抜き出したり、再度差し込み収容したりすることができ、著しく便利である。
しかも、上記サイドベンツによって分離された前身頃側の裾部は対称な一対のサイドバック重合片として、その前身頃と後身頃との体側部に沿う縦縫製ラインの延長線上から、一定幅だけ後向き連続的に折り返された重合状態にあるため、容易にめくれ上がらない厚み(重さ)と保形強度を有し、その両サイドバック重合片に対して後方(外方)から後身頃の垂れカバーが覆いかぶさり重合している結果、上記作業工具などの出し入れ操作性に優れるにも拘らず、その雨衣(上着)の裾部がめくれ上がった状態のままになり難く、作業者の腰部付近を雨水によっていたずらに多く濡らすおそれがない。
その場合、上記サイドバック重合片の左右一対を前身頃からの後向き連続的に折り返し重合する代りに、請求項2の構成を採用することにより、前身頃本体と別個な添え布として、その前身頃本体におけるサイドベンツの切り込み開口縁部に沿い縫い付けるならば、そのサイドベンツへ片手を出し入れすることが繰り返されても、そのサイドベンツを形成している上記サイドバック重合片の引き裂かれてしまうおそれはなく、耐用性が著しく向上する。
又、請求項3の構成を採用するならば、裾部の垂れカバーも含む後身頃の全体が、1枚物の布地から成る場合に比して、その垂れカバーの引き裂かれるおそれを防止することができ、これと後身頃本体並びに前身頃側における両サイドバック重合片との結合強度を向上することに役立つ。
特に、請求項4の構成を採用するならば、ハトメホック(ドット釦)を係脱自在に係止することによって、雨衣(上着)のサイドベンツを閉鎖状態と開放状態に使い分けることができ、その閉鎖状態による防水効果と、開放状態による上記作業工具などの優れた出し入れ操作性とを得られるのである。
更に、請求項5の構成を採用するならば、その全体的な長方形又は擬似半等脚台形をなすサイドバック重合片の水切り用折り返し重合片部によって、上記サイドベンツの横方向から侵入する雨水の水切り作用を果すことができ、作業用雨衣(上着)としての防水効果がますます向上する。
本考案に係る作業用雨衣の基本実施形態を示す正面図である。 図1の背面図である。 図1の3−3線断面図である。 図3の部分拡大断面図である。 図2の部分拡大図である。 図5の6−6線拡大断面図である。 図5の7−7線拡大断面図である。 図5の8−8線拡大断面図である。 垂れカバーをめくり上げた状態を示す図2に対応する背面図である。 図9の部分拡大図である。 本考案に係る作業用雨衣の変形実施形態を示す図2に対応する背面図である。 図11の12−12線拡大断面図である。 本考案に係る作業用雨衣の使用状態を示す背面図である。 図13の14−14線拡大断面図である。
以下、図面に基いて本考案の好適な実施形態を詳述すると、図1〜10はその作業用雨衣(上着)(A)の基本実施形態を示しており、(FL)(FR)は左右一対の前身頃、(R)は後身頃、(10L)(10R)は左右一対の長袖であって、その何れもポリエステルやナイロンなどの合成繊維から成り、その表面には撥水性が与えられている一方、裏面にはポリ塩化ビニール系樹脂コーティングやポリウレタン系樹脂コーティング又はラミネートなどの防水性が与えられている。
(11)は前身頃(FL)(FR)の開閉用スライドファスナーであって、その前身頃(FL)(FR)の中央縦断状態に延在している。(12L)(12R)はそのスライドファスナー(11)における左右一対のテープ片(13L)(13R)を前身頃(FL)(FR)へ縫い付ける縫い糸であり、その縫い糸(12L)(12R)を兼用して、別個な一定帯幅(例えば約4cm)を有する接続布(14L)(14R)の左右一対が、前身頃(FL)(FR)への裏当て状態に縫い付けられている。
しかも、その接続布(14L)(14R)の縫い付けられていない自由な端縁部には、上記縫い糸(12L)(12R)と平行な別個の縫い糸(15L)(15R)を介して、裏布となる全体的な1枚物のメッシュ(網布)(16)が縁取り状態に縫い付けられている。そのメッシュ(網布)(16)は前身頃(FL)(FR)のみならず、後身頃(R)と両長袖(10L)(10R)に対しても縁取り状態に縫い付けられており、形崩れ防止と通気性を得られるようになっている。
その場合、左右何れか一方(図例では着用者の右側)の接続布(14R)には上記メッシュ(網布)(16)のみならず、その接続布(14R)よりも広い一定帯幅(例えば約11cm)を備えた別個な防水用内カバー(17)の一端縁部も一緒に縫い付けられており、その内カバー(17)によって上記スライドファスナー(11)を内側(裏側)からの防水状態に保っている。
(18a)(18b)はその内カバー(17)の自由な他端縁部と、残る他方(図例では着用者の左側)の接続布(14L)とを係脱自在に係止する雌雄一対づつのハトメホック(ドット釦)であり、そのハトメホック(18a)(18b)の係止状態において上記スライドファスナー(11)を閉鎖した時には、その防水用内カバー(17)が図4のような折り曲げ状態に保たれるようになっている。
(P)は前身頃(FL)(FR)に縫い付けられた外ポケットであり、その縁取り縫製ライン(L)上には図7、8から示唆される如く、防水テープ(19)が内側(裏側)から目止め状態に接着又は熱融着されている。その縫製ライン(L)のミシン目から浸透しようとする雨水を、その防水テープ(19)によって密封するようになっているのである。
上記左右一対の長袖(10L)(10R)は何れもその脇部(下端部)の横方向に沿い延在する縫製ライン(20Lx)(20Rx)によって筒状に縫製されている一方、同じく左右一対の上記前身頃(FL)(FR)と後身頃(R)とは体側部の縦方向に沿い延在する縫製ライン(21Ly)(21Ry)によって縫製されていると共に、両長袖(10L)(10R)の付け根部が前身頃(FL)(FR)と後身頃(R)へ、その肩口部と脇下部を連結する如き斜め方向に沿う縫製ライン(22Lz)(22Rz)によって、上記縦・横縫製ライン(21Ly)(21Ry)(20Lx)(20Rx)の交叉点と結合する状態に縫製されているが、本考案の作業用雨衣(A)では上記前身頃(FL)(FR)と後身頃(R)との縦縫製ライン(21Ly)(21Ry)が裾部(下端部)まで到達しておらず、その裾部には対称な一対のサイドベンツ(VL)(VR)が形成されている。(H)はその裾部から上方へ切り込まれたサイドベンツ(VL)(VR)の一定深さであり、例えば約21cmに寸法化されている。
尚、上記横縫製ライン(20Lx)(20Rx)と縦縫製ライン(21Ly)(21Ry)並びに斜め縫製ライン(22Lz)(22Rz)に沿って延在する防水テープ(23)が、やはり裏側(裏側)から目止め状態に接着又は熱融着されており、その縫製ラインのミシン目から浸透しようとする雨水を、その防水テープ(23)によって封止するようになっている。
そして、上記サイドベンツ(VL)(VR)の切り込みにより裾部が分離された前身頃(FL)(FR)と後身頃(R)のうち、その前身頃(FL)(FR)側の裾部には図9、10のような後方から見て、サイドベンツ(VL)(VR)の切り込み深さ寸法(H)が長い縦辺(Y)となり、且つ一定の幅寸法(W)(例えば約6.5cm〜約10.5cm)が短かい横辺(X)となる全体的な長方形又は擬似半等脚台形に造形されたサイドバック重合片(24L)(24R)の上記縦辺(Y)が、そのサイドベンツ(VL)(VR)の切り込み開口縁部に沿って縫い付けられている。
つまり、その対称な一対のサイドバック重合片(24L)(24R)は前身頃(FL)(FR)の本体(25L)(25R)と別個な添え布として、その上記長い縦辺(Y)が前身頃本体(25L)(25R)におけるサイドベンツ(VL)(VR)の切り込み開口縁部に沿って各々縫い付けられているのである。
(26L)(26R)はその各サイドバック重合片(24L)(24R)の縫い糸であり、図2、5では上記縦縫製ライン(21Ly)(21Ry)と別個の平行なラインに沿って列設しているが、その縦縫製ライン(21Ly)(21Ry)を下方へ延長する縫い糸(26L)(26R)によって、前身頃本体(25L)(25R)の裾部へ縫い付けても良い。尚、上記添え布としてのサイドバック重合片(24L)(24R)は、前身頃本体(25L)(25R)と同じ布地(上記合成繊維)から成る。
他方、上記サイドバック重合片(24L)(24R)における一定な幅寸法(W)の短かい横辺(X)である水平な上端縁部は、後身頃(R)の対応的な中途高さ位置へ各々縫い付けられている。(27L)(27R)はその後身頃(R)に対する両サイドバック重合片(24L)(24R)の縫い糸を示している。
その場合、長方形又は擬似半等脚台形の輪郭形状をなす上記サイドバック重合片(24L)(24R)の前身頃(FL)(FR)側へ縫い付けられていない他方の自由な縦辺若しくは傾斜辺は、その少なくとも上半部だけ後向き(外向き)折り返し状態に固定維持された水切り用の折り返し重合片部(28L)(28R)として、上記サイドベンツ(VL)(VR)の横方向から侵入する雨水の水切り作用を果すようになっている。
そして、上記サイドベンツ(VL)(VR)の切り込みにより分離された後身頃(R)側の裾部が垂れカバー(29)として、上記前身頃(FL)(FR)側のサイドバック重合片(24L)(24R)へ後方(外方)から覆いかぶさる状態に重合する。
図1〜10の基本実施形態では、その垂れカバー(29)となる後身頃(R)の裾部が後身頃本体(30)と別個な延長布として、その延長布の水平な上端縁部と後身頃本体(30)の対応する水平な下端縁部とを縫い糸(31)により、横方向に沿って縫い付けている。尚、上記延長布としての垂れカバー(29)は、後身頃本体(30)と同じ布地(上記合成繊維)から成る。
更に言えば、その縫い糸(31)と上記縫い糸(27L)(27R)とを兼用して、前身頃(FL)(FR)側における両サイドバック重合片(24L)(24R)の水平な上端縁部も、その後身頃本体(30)へ一挙同時に縫い付けているが、上記垂れカバー(29)も含む全体的な1枚物の後身頃(R)を採用してもさしつかえない。
(32)は上記縫い糸(31)とその左右両端部に位置する一対の縫い糸(27L)(27R)との全体に沿って、後身頃(R)の内側(表側)から接着又は熱融着された防水テープであり、その縫い糸(31)(27L)(27R)のミシン目から浸透しようとする雨水を密封するようになっている。
何れにしても、上記前身頃(FL)(FR)側の裾部に付属する左右一対のサイドバック重合片(24L)(24R)と、これに後方(外方)から覆いかぶさり重合する後身頃(R)側の垂れカバー(29)とは、各々雌雄一対づつのハトメホック(ドット釦)(33La)(33Lb)(33Ra)(33Rb)を介して係脱自在に係止されており、その係止による上記サイドベンツ(VL)(VR)の閉鎖状態と、その解除によるサイドベンツ(VL)(VR)の開放状態とを使い分けることができるようになっている。
その雌雄一対のハトメホック(33La)(33Lb)(33Ra)(33Rb)は何れも上記サイドベンツ(VL)(VR)における切り込み深さ寸法(H)の半分よりも若干下側位置へ、一組だけ取り付けることが好ましい。片手の指先によって容易に係脱操作することができるからである。
図1〜10に示した上記基本実施形態では、前身頃(FL)(FR)側の両サイドバック重合片(24L)(24R)を前身頃本体(25L)(25R)と別個な添え布として、そのサイドベンツ(VL)(VR)の切り込み深さ(H)と対応する寸法の縦辺(Y)(Y)を、前身頃本体(25L)(25R)におけるサイドベンツ(VL)(VR)の切り込み開口縁部に沿って縫い付ける一方、後身頃(R)側の垂れカバー(29)を後身頃本体(30)と別個な延長布として、その水平な上端縁部を後身頃本体(30)の水平な下端縁部へ縫い付けているが、図2、8と対応する図11、12の変形実施形態に示す如く、前身頃(FL)(FR)側の両サイドバック重合片(24L)(24R)をその前身頃(FL)(FR)と後身頃(R)との体側部に沿う縦縫製ライン(21Ly)(21Ry)の延長線上から、上記横辺(X)となる一定の幅寸法(W)だけ後向き連続的に折り返しても良い。その折り返した一定幅寸法(W)の水平な上端縁部だけを、後身頃(R)側の対応的な中途高さ位置へ上記縫い糸(27L)(27R)によって縫い付けることは、上記基本実施形態と実質的に同一である。
その場合、上記長方形又は擬似半等脚台形の輪郭形状をなすサイドバック重合片(24L)(24R)における前身頃(FL)(FR)側からの連続的な折り返し付け根部とならない他方の自由な縦辺若しくは傾斜辺が、その少なくとも上半部だけやはり後向き(外向き)折り返し状態に固定維持された水切り用の折り返し重合片部(28L)(28R)として、上記サイドベンツ(VL)(VR)の横方向から侵入する雨水の水切り作用を営なめるようになっている。
尚、図11、12の変形実施形態では裾部の垂れカバー(29)も含む全体的な一枚物の後身頃(R)を示しているが、その他の構成は図1〜10の上記基本実施形態と実質的に同一であるため、その図11、12に図1〜10との同一符号を記入するにとどめて、その変形実施形態の詳細な説明を省略する。
図13、14は上記基本実施形態に係る作業用雨衣(上着)(A)の使用状態を示しており、その使用に当っては作業者(M)がズボン(34)の腰ベルト(35)に工具収容袋(腰袋)(36)を通し込んで、その工具収容袋(36)を腰ベルト(35)からの吊り下がり状態に携帯すると共に、雨衣(上着)(A)を着用する。
そうすれば、ズボン(34)のバックポケット(図示省略)と同等高さ又はこれよりも低い位置に開口することとなる工具収容袋(36)の開口部(36a)が、雨衣(上着)(A)における後身頃(R)側の裾部をなす垂れカバー(29)によって、後方(外方)から自づと被覆されることになる。
更に言えば、上記雨衣(上着)(A)の裾部から上向きに一定深さ(H)だけ切り込まれたサイドベンツ(VL)(VR)の開口上縁部は、腰ベルト(35)の高さ位置よりも一定距離(D1)だけ低い位置となるが、工具収容袋(36)の開口部(36a)よりは一定距離(D2)だけ高い位置となって、その開口部(36a)が後身頃(R)側の垂れカバー(29)により被覆されるのである。
そのため、その後身頃(R)側の垂れカバー(29)と、前身頃(FL)(FR)側における両サイドバック重合片(24L)(24R)との係脱可能な係止具であるハトメホック(ドット釦)(33La)(33Lb)(33Ra)(33Rb)を解除して、上記サイドベンツ(VL)(VR)の開放状態に保っておく。
そして、屋外での電気工事や建築工事、その他の各種現場作業を行えば、その作業中に作業者(M)が片手の指先を横方向から雨衣(上着)(A)のサイドベンツ(VL)(VR)へ差し入れて、上記工具収容袋(36)の開口部(36a)から作業工具(37)や金具、備品などをすばやく円滑に抜き出したり、再度差し込み収容したりすることができる。
その際、後身頃(R)側の上記垂れカバー(29)が後方(外方)へ逃げて、サイドベンツ(VL)(VR)は拡大することになるが、その垂れカバー(29)のめくれ上がった状態のままになることはなく、作業者(M)の腰部付近が雨水でズブ濡れになるおそれはない。
特に、後身頃(R)側の垂れカバー(29)と相俟って、上記サイドベンツ(VL)(VR)を形成する前身頃(FL)(FR)側の両サイドバック重合片(24L)(24R)は、後方から見て長方形又は擬似半等脚台形に造形されており、その前身頃(FL)(FR)からの連続的な折り返し又は添え布の縫い付けによって、上記垂れカバー(29)よりも厚く重合された状態にあるため、これが後方(外方)へめくれ上がり難く、その保形強度を有することに加えて、上記サイドバック重合片(24L)(24R)における折り返し付け根部又は縫い付け部とならないフリーな縦辺若しくは傾斜片の少なくとも上半部が、水切り用の折り返し重合片部(28L)(28R)として後向き折り返し状態に固定維持されているため、上記サイドベンツ(VL)(VR)の横方向から侵入する雨水をますます確実に遮断できる効果がある。
又、作業者がしゃがんだ姿勢状態において現場作業する場合でも、上記雨衣(上着)(A)のサイドベンツ(VL)(VR)を開放状態に保っておくことにより、腰部付近の突っ張りによる動きの制約を受けることがなく、快適に作業できる利点もある。
屋外での現場作業中において、作業工具(37)や備品などの出し入れ操作を行う必要がなければ、上記ハトメホック(33La)(33Lb)(33Ra)(33Rb)を係止させて、その雨衣(上着)(A)のサイドベンツ(VL)(VR)を閉鎖状態に保っておいても良い。
尚、ズボン(34)の腰ベルト(35)から吊り下がる工具収容袋(36)を説明したが、その腰ベルト(35)とは別個に着用した腰ベルト(例えば高所作業用の安全ベルト)から吊り下がる工具収容袋(36)についても、本考案の雨衣(上着)(A)を同様の状態に使用することができる。
(10L)(10R)・長袖
(11)・スライドファスナー
(12L)(12R)(15L)(15R)(26L)(26R)(27L)(27R)(31)・縫い糸
(13L)(13R)・テープ片
(14L)(14R)・接続布
(16)・メッシュ(網布)
(17)・内カバー
(18a)(18b)(33La)(33Lb)(33Ra)(33Rb)・ハトメホック
(19)(23)(32)・防水テープ
(20Lx)(20Rx)(21Ly)(21Ry)(22Lz)(22Rz)・縫製ライン
(24L)(24R)・サイドバック重合片
(25L)(25R)・前身頃本体
(28L)(28R)・水切り用折り返し重合片
(29)・垂れカバー
(30)・後身頃本体
(35)・腰ベルト
(36)・工具収容袋(腰袋)
(37)・作業工具
(A)・雨衣(上着)
(FL)(FR)・前身頃
(R)・後身頃
(P)・外ポケット
(VL)(VR)・サイドベンツ
(H)・切り込み深さ
(W)・一定幅
(Y)・縦辺
(X)・横辺
(M)・作業者

Claims (5)

  1. 体側部の縦ラインに沿って縫製された前身頃と後身頃とを、その裾部から一定深さだけ切り込んだ対称な一対のサイドベンツによって分離し、
    その分離した前身頃側の裾部を対称な一対のサイドバック重合片として、上記縦縫製ラインの延長線上から一定幅だけ各々後向き連続的に折り返すと共に、
    その折り返した各サイドバック重合片の水平な上端縁部だけを、後身頃側の対応的な中途高さ位置へ縫い付けて、
    その後身頃側の裾部を垂れカバーとして、上記前身頃側の両サイドバック重合片へ後方から覆いかぶさる状態に重合させたことを特徴とする作業用雨衣。
  2. 対称な一対のサイドバック重合片を前身頃の本体と別個な添え布として、そのサイドベンツの切り込み深さと対応する寸法の縦辺を、上記前身頃本体におけるサイドベンツの切り込み開口縁部に沿って各々縫い付けると共に、
    同じく添え布における一定幅の水平な上端縁部を、後身頃の対応的な中途高さ位置へ各々縫い付けたことを特徴とする請求項1記載の作業用雨衣。
  3. 垂れカバーを後身頃の本体と別個な延長布として、その延長布の水平な上端縁部と後身頃本体の対応的な下端縁部とを縫い付けると一挙同時に、前身頃側の両サイドバック重合片の上端縁部も縫い付けたことを特徴とする請求項1又は2記載の作業用雨衣。
  4. 前身頃側のサイドバック重合片と、これに後方から覆いかぶさり重合する後身頃側の垂れカバーとを、各々ハトメホックによって係脱自在に係止させたことを特徴とする請求項1又は2記載の作業用雨衣。
  5. 前身頃側のサイドバック重合片を後方から見て、サイドベンツの切り込み深さ寸法が長い縦辺となり、且つ一定の幅寸法が短かい横辺となる全体的な長方形又は擬似半等脚台形の輪郭形状に造形して、
    そのサイドバック重合片における前身頃側からの連続的な折り返し付け根部又は前身頃側への縫い付け部とならない他方の自由な縦辺若しくは傾斜辺の少なくとも上半部を、水切り用の折り返し重合片部として後向き折り返し状態に固定維持したことを特徴とする請求項1又は2記載の作業用雨衣。
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