JP3187726B2 - 大水深掘削用複合型パイプ揚降装置 - Google Patents
大水深掘削用複合型パイプ揚降装置Info
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Classifications
-
- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E21—EARTH OR ROCK DRILLING; MINING
- E21B—EARTH OR ROCK DRILLING; OBTAINING OIL, GAS, WATER, SOLUBLE OR MELTABLE MATERIALS OR A SLURRY OF MINERALS FROM WELLS
- E21B19/00—Handling rods, casings, tubes or the like outside the borehole, e.g. in the derrick; Apparatus for feeding the rods or cables
- E21B19/02—Rod or cable suspensions
- E21B19/06—Elevators, i.e. rod- or tube-gripping devices
-
- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E21—EARTH OR ROCK DRILLING; MINING
- E21B—EARTH OR ROCK DRILLING; OBTAINING OIL, GAS, WATER, SOLUBLE OR MELTABLE MATERIALS OR A SLURRY OF MINERALS FROM WELLS
- E21B15/00—Supports for the drilling machine, e.g. derricks or masts
- E21B15/003—Supports for the drilling machine, e.g. derricks or masts adapted to be moved on their substructure, e.g. with skidding means; adapted to drill a plurality of wells
-
- E—FIXED CONSTRUCTIONS
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- E21B15/00—Supports for the drilling machine, e.g. derricks or masts
- E21B15/02—Supports for the drilling machine, e.g. derricks or masts specially adapted for underwater drilling
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は大水深の海洋におい
て海上から海底下を掘削する掘削装置及び海底面上のマ
ンガンノジュール、ニッケル、コバルトリッチクラスト
などその他の資源の回収に関する。本発明において大水
深とは１０００ｍ以上に及ぶ水深を指称する。
て海上から海底下を掘削する掘削装置及び海底面上のマ
ンガンノジュール、ニッケル、コバルトリッチクラスト
などその他の資源の回収に関する。本発明において大水
深とは１０００ｍ以上に及ぶ水深を指称する。
【０００２】
【従来の技術】従来、浮遊式海洋掘削用装置は、水深５
００ｍ程度までを対象としており、浮遊式掘削船舶に固
定デリックを搭載し、サブストラクチャ（ドリルフロア
及びデリックを含む。）を移動しない掘削装置で、パイ
プの揚降を行っている。大水深掘削下において、各種パ
イプを揚降する巻揚装置には個々の作業により大きく異
なる荷重が生じる。最大荷重は大水深による長大なライ
ザーパイプの重量、防噴装置の重量及び船体が波、風、
うねりなどによる上下動によって生じるダイナミックロ
ードとの総和である。例えば、水深約２５００ｍではこ
の総重量は約１０００トンにもおよぶ大きい荷重が生じ
るため、１０００トン以上の牽引力を有する巻揚装置の
設置が不可欠となる。
００ｍ程度までを対象としており、浮遊式掘削船舶に固
定デリックを搭載し、サブストラクチャ（ドリルフロア
及びデリックを含む。）を移動しない掘削装置で、パイ
プの揚降を行っている。大水深掘削下において、各種パ
イプを揚降する巻揚装置には個々の作業により大きく異
なる荷重が生じる。最大荷重は大水深による長大なライ
ザーパイプの重量、防噴装置の重量及び船体が波、風、
うねりなどによる上下動によって生じるダイナミックロ
ードとの総和である。例えば、水深約２５００ｍではこ
の総重量は約１０００トンにもおよぶ大きい荷重が生じ
るため、１０００トン以上の牽引力を有する巻揚装置の
設置が不可欠となる。
【０００３】一方、掘削時に生じるドリルストリングス
の懸垂重量は、仮に掘削深度１０，０００ｍと仮定して
も、約４００トン前後と考えられる。従って、掘削時だ
けを考えると、前記１０００トンクラスの巻揚装置を備
えることは、かなりのオーバースペックとなる。さら
に、頻繁に行われるドリルストリングスの揚降管作業時
には、牽引力の大きい装置では余分な滑車径、ロープ径
・ロープ段数及び重量から物理的にも巻揚速度が遅くな
り、作業効率は著しく低下する。
の懸垂重量は、仮に掘削深度１０，０００ｍと仮定して
も、約４００トン前後と考えられる。従って、掘削時だ
けを考えると、前記１０００トンクラスの巻揚装置を備
えることは、かなりのオーバースペックとなる。さら
に、頻繁に行われるドリルストリングスの揚降管作業時
には、牽引力の大きい装置では余分な滑車径、ロープ径
・ロープ段数及び重量から物理的にも巻揚速度が遅くな
り、作業効率は著しく低下する。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】海洋における石油及び
科学掘削では、作業の特殊性からコアリング（地層のサ
ンプリング）作業等が多く、ドリルストリングスの揚降
管に有する作業時間が増大するので、これらを高速化し
能率よく実施することで全体の作業時間を短縮する必要
がある。
科学掘削では、作業の特殊性からコアリング（地層のサ
ンプリング）作業等が多く、ドリルストリングスの揚降
管に有する作業時間が増大するので、これらを高速化し
能率よく実施することで全体の作業時間を短縮する必要
がある。
【０００５】また、台風襲来の可能性がある時等、悪天
候に備えるためのリードタイムの短縮が課題である。ラ
イザーパイプ内におけるドリルストリング等は抵抗が少
なく抑留の危険がないので、ライザーパイプ内を通過す
る時における揚降管速度の高速化が容易に図られること
から、高速な巻揚げによってこのメリットを十分活かす
必要がある。
候に備えるためのリードタイムの短縮が課題である。ラ
イザーパイプ内におけるドリルストリング等は抵抗が少
なく抑留の危険がないので、ライザーパイプ内を通過す
る時における揚降管速度の高速化が容易に図られること
から、高速な巻揚げによってこのメリットを十分活かす
必要がある。
【０００６】従来、掘削船上における防噴装置の横移動
・格納作業は、吊下げ荷重が１５０トン以上となること
があり、防噴装置を吊上げて横移動する場合に様々な危
険が伴うという問題もあった。掘削船の動揺あるいは防
噴装置の動揺等による重量物との衝突、落水事故、危険
度の高い高所足場上の作業等、危険要素も多く、防噴装
置の横移動、吊上げ及び吊下げ作業を機械化すること
は、直接作業の効率化・省力化及び安全性の向上につな
がる。
・格納作業は、吊下げ荷重が１５０トン以上となること
があり、防噴装置を吊上げて横移動する場合に様々な危
険が伴うという問題もあった。掘削船の動揺あるいは防
噴装置の動揺等による重量物との衝突、落水事故、危険
度の高い高所足場上の作業等、危険要素も多く、防噴装
置の横移動、吊上げ及び吊下げ作業を機械化すること
は、直接作業の効率化・省力化及び安全性の向上につな
がる。
【０００７】本発明はこのような実情に鑑み、大水深用
掘削装置の巻揚速度の高速化、作業時間の短縮、安全性
の向上を図った新規な大水深掘削用複合型パイプ揚降装
置を提供することを目的とするものである。
掘削装置の巻揚速度の高速化、作業時間の短縮、安全性
の向上を図った新規な大水深掘削用複合型パイプ揚降装
置を提供することを目的とするものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
消するために開発されたもので、その技術手段として、
掘削用巻揚装置と重荷重用巻揚装置とを１つのデリック
に並列に装着したことを特徴とする大水深掘削用複合型
パイプ揚降装置を提供する。本発明者らはこの新規な大
水深掘削用複合型パイプ揚降装置を「ドラゴンリフト」
と命名している。この装置において、前記デリックは、
掘削用巻揚装置と重荷重用巻揚装置とを作業位置に移動
させるように水平移動可能に船上に設けたスキッドに取
付けることによって、迅速に巻揚装置を切り替え使用す
ることができ、好適となる。また、スパイダーデッキに
防噴装置置場を設け、前記デリックを搭載し、スキッド
ビーム上を水平移動するアッパーサブストラクチャに防
噴装置の幅より広い切欠を設け、このアッパーサブスト
ラクチャ（ドリルフロアを含む。）は切欠内に防噴装置
が位置するように移動して防噴装置を吊上げ可能とし、
船上装置の高さを低くし重心を下げ船全体の安定を図る
とともに、船体価格の低減ができる。また、防噴装置を
油圧シリンダ、ラック＆ピニオン及び本重荷重要巻揚装
置で直接吊り上げるようにし、防噴装置用移動装置の合
理化、作業の合理化を図る。さらに、ムーンプールの横
断面を円形もしくは長円形に形成し、掘削用巻揚装置と
重荷重用巻揚装置の両方を同時に作業し使用することが
できるようにすると、必要に応じて両巻揚機の併用が可
能となり、一層の効率化に寄与する。
消するために開発されたもので、その技術手段として、
掘削用巻揚装置と重荷重用巻揚装置とを１つのデリック
に並列に装着したことを特徴とする大水深掘削用複合型
パイプ揚降装置を提供する。本発明者らはこの新規な大
水深掘削用複合型パイプ揚降装置を「ドラゴンリフト」
と命名している。この装置において、前記デリックは、
掘削用巻揚装置と重荷重用巻揚装置とを作業位置に移動
させるように水平移動可能に船上に設けたスキッドに取
付けることによって、迅速に巻揚装置を切り替え使用す
ることができ、好適となる。また、スパイダーデッキに
防噴装置置場を設け、前記デリックを搭載し、スキッド
ビーム上を水平移動するアッパーサブストラクチャに防
噴装置の幅より広い切欠を設け、このアッパーサブスト
ラクチャ（ドリルフロアを含む。）は切欠内に防噴装置
が位置するように移動して防噴装置を吊上げ可能とし、
船上装置の高さを低くし重心を下げ船全体の安定を図る
とともに、船体価格の低減ができる。また、防噴装置を
油圧シリンダ、ラック＆ピニオン及び本重荷重要巻揚装
置で直接吊り上げるようにし、防噴装置用移動装置の合
理化、作業の合理化を図る。さらに、ムーンプールの横
断面を円形もしくは長円形に形成し、掘削用巻揚装置と
重荷重用巻揚装置の両方を同時に作業し使用することが
できるようにすると、必要に応じて両巻揚機の併用が可
能となり、一層の効率化に寄与する。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態について説明する。図１は実施例の掘削船１の側
面図を示すもので水面２に浮上しており、船上のデリッ
ク１０には掘削用巻揚装置２０と重荷重用巻揚装置４０
の両方を備えている。図１は掘削用巻揚装置２０から海
底面３の掘削孔まで延長しリエントリーガイドコーン付
ベース３５の中にドリルストリングス３４を垂下した状
態を示している。
の形態について説明する。図１は実施例の掘削船１の側
面図を示すもので水面２に浮上しており、船上のデリッ
ク１０には掘削用巻揚装置２０と重荷重用巻揚装置４０
の両方を備えている。図１は掘削用巻揚装置２０から海
底面３の掘削孔まで延長しリエントリーガイドコーン付
ベース３５の中にドリルストリングス３４を垂下した状
態を示している。
【００１０】掘削用巻揚装置２０は、上下動するトラベ
リングブロック２１、ドリルストリングスに回転を与え
るトップドライブ装置２２、フックブロック２３、吊り
具（エレベータ、リンク等）装置２４を上下につないで
ドリルストリング３４を吊下げている。ロータリテーブ
ル２６と同じレベルに巻揚ドラム（掘削用巻揚装置のド
ラム）２５を備えている。ドリルストリングス３４はド
リルストリング格納スペース（パイプラックと称す）３
７に格納され、ドリルフロアー外ドリルストリングスハ
ンドリング装置３６でドリルストリングスの移動などを
行う。また、ドリルストリングスハンドリング装置３１
で吊上げられ、セットバック９１に垂直に格納及び垂下
されているドリルストリングス３４の頭部に連結され、
パイプセンタリング装置３３を通って降下する。掘削用
巻揚装置２０は高速パイプ揚降装置となっている。
リングブロック２１、ドリルストリングスに回転を与え
るトップドライブ装置２２、フックブロック２３、吊り
具（エレベータ、リンク等）装置２４を上下につないで
ドリルストリング３４を吊下げている。ロータリテーブ
ル２６と同じレベルに巻揚ドラム（掘削用巻揚装置のド
ラム）２５を備えている。ドリルストリングス３４はド
リルストリング格納スペース（パイプラックと称す）３
７に格納され、ドリルフロアー外ドリルストリングスハ
ンドリング装置３６でドリルストリングスの移動などを
行う。また、ドリルストリングスハンドリング装置３１
で吊上げられ、セットバック９１に垂直に格納及び垂下
されているドリルストリングス３４の頭部に連結され、
パイプセンタリング装置３３を通って降下する。掘削用
巻揚装置２０は高速パイプ揚降装置となっている。
【００１１】次に、デリック１０には、掘削用巻揚装置
２０のほかに、重荷重用巻揚装置４０がこれと並列に装
着されている。重荷重用巻揚装置４０は、上部クラウン
ブロック４１、上下動トラベリングブロック４２、フッ
クブロック４３を備え、ロータリテーブル４５上に載置
された巻揚ドラム（ライザーウインチと称す。）４４を
備えている。重荷重用巻揚装置４０は重荷重を吊下げす
るもので、多数の滑車を用いてワイヤロープを多段に巻
き掛けており、低速大荷重の巻揚装置である。ライザー
格納スペース（ライザーラックと称す。）５２、ドリル
ロア外ライザーハンドリング装置５１、ライザーテンシ
ョナ５３が船上に設けられている。
２０のほかに、重荷重用巻揚装置４０がこれと並列に装
着されている。重荷重用巻揚装置４０は、上部クラウン
ブロック４１、上下動トラベリングブロック４２、フッ
クブロック４３を備え、ロータリテーブル４５上に載置
された巻揚ドラム（ライザーウインチと称す。）４４を
備えている。重荷重用巻揚装置４０は重荷重を吊下げす
るもので、多数の滑車を用いてワイヤロープを多段に巻
き掛けており、低速大荷重の巻揚装置である。ライザー
格納スペース（ライザーラックと称す。）５２、ドリル
ロア外ライザーハンドリング装置５１、ライザーテンシ
ョナ５３が船上に設けられている。
【００１２】図２は、図１と同様に掘削船１の側面図で
あって、図１と異なる点は、デリック１０が水平移動し
て、重荷重用巻揚装置４０が防噴装置７０、ライザーパ
イプ８０を海底３の位置まで吊下げている状態を示して
いることである。デリック１０は水平移動するアッパー
サブストラクチャ６１上に載置されており、アッパーサ
ブストラクチャ６１がロワサブストラクチャ６２上を移
動しデリック１０の位置を変更している。
あって、図１と異なる点は、デリック１０が水平移動し
て、重荷重用巻揚装置４０が防噴装置７０、ライザーパ
イプ８０を海底３の位置まで吊下げている状態を示して
いることである。デリック１０は水平移動するアッパー
サブストラクチャ６１上に載置されており、アッパーサ
ブストラクチャ６１がロワサブストラクチャ６２上を移
動しデリック１０の位置を変更している。
【００１３】図３は、防噴装置７０が船上のスパイダー
デッキ７１上に載置され、防噴装置７０の頭部７２がア
ッパーサブストラクチャ６１及びドリルフロア９３より
上方に突出している状況を示す斜視図である。つまりド
リルフロア９６は防噴装置７０の頭部より低い位置に設
けられ、ロワサブストラクチャ６２上面を水平移動する
アッパーサブストラクチャ６１及びドリルフロア９３に
は、この防噴装置７０より幅の広い切欠６３を設けてい
る。
デッキ７１上に載置され、防噴装置７０の頭部７２がア
ッパーサブストラクチャ６１及びドリルフロア９３より
上方に突出している状況を示す斜視図である。つまりド
リルフロア９６は防噴装置７０の頭部より低い位置に設
けられ、ロワサブストラクチャ６２上面を水平移動する
アッパーサブストラクチャ６１及びドリルフロア９３に
は、この防噴装置７０より幅の広い切欠６３を設けてい
る。
【００１４】図４は、ライザー８０がライザーテンショ
ナ５３で水中に吊下げられ、ドリルストリングス３４が
その中を通って吊下げられる掘削用巻揚装置２０が作業
を行っている状態を示している。図５は、重荷重用巻揚
装置４０が防噴装置７０、ライザーパイプ８０を吊下げ
ている状態を示している。図６、図７はアッパーサブス
トラクチャ６１とロワサブストラクチャ６２との関係を
示している。アッパーサブストラクチャ６１はロワサブ
ストラクチャ６２上面を摺動移動する。アッパーサブス
トラクチャ６１は、前進方向正面に防噴装置７０より幅
の広い切欠６３を備え、後進したときこの切欠６３内
に、防噴装置７０が収納されるようになっている。
ナ５３で水中に吊下げられ、ドリルストリングス３４が
その中を通って吊下げられる掘削用巻揚装置２０が作業
を行っている状態を示している。図５は、重荷重用巻揚
装置４０が防噴装置７０、ライザーパイプ８０を吊下げ
ている状態を示している。図６、図７はアッパーサブス
トラクチャ６１とロワサブストラクチャ６２との関係を
示している。アッパーサブストラクチャ６１はロワサブ
ストラクチャ６２上面を摺動移動する。アッパーサブス
トラクチャ６１は、前進方向正面に防噴装置７０より幅
の広い切欠６３を備え、後進したときこの切欠６３内
に、防噴装置７０が収納されるようになっている。
【００１５】図８は、防噴装置７０を吊り上げるため
に、アッパーサブストラクチャ６１がその上に移動した
状態を示すもので、切欠６３内に防噴装置７０が収納さ
れ重荷重用巻揚装置４０がこれを吊上げる状況を示して
いる。本発明ではこのように、防噴装置の移動を掘削船
内のリボルビングクレーン等を用いることなく重荷重用
巻揚装置４０が直接吊上げ吊下げするので、作業が迅速
安全で効率的となった。
に、アッパーサブストラクチャ６１がその上に移動した
状態を示すもので、切欠６３内に防噴装置７０が収納さ
れ重荷重用巻揚装置４０がこれを吊上げる状況を示して
いる。本発明ではこのように、防噴装置の移動を掘削船
内のリボルビングクレーン等を用いることなく重荷重用
巻揚装置４０が直接吊上げ吊下げするので、作業が迅速
安全で効率的となった。
【００１６】図９はアッパーサブストラクチャ６１が移
動を完了し重荷重用巻揚装置４０が防噴装置を取り付け
たライザーパイプを吊った状態を示す図である。吊上げ
た防噴装置７０をムーンプール９０上に移動させた状態
を示している。図１０は、掘削用巻揚装置２０と重荷重
用巻揚装置４０とを同時に作動させている状況を示すも
ので、掘削用巻揚装置２０はドリルストリングス３４を
吊下げており、重荷重用巻揚装置４０はライザーパイプ
８０を吊下げている。このため、ムーンプール９０は両
者が同時に通過するように、横断面を円形もしくは長円
形に形成している。
動を完了し重荷重用巻揚装置４０が防噴装置を取り付け
たライザーパイプを吊った状態を示す図である。吊上げ
た防噴装置７０をムーンプール９０上に移動させた状態
を示している。図１０は、掘削用巻揚装置２０と重荷重
用巻揚装置４０とを同時に作動させている状況を示すも
ので、掘削用巻揚装置２０はドリルストリングス３４を
吊下げており、重荷重用巻揚装置４０はライザーパイプ
８０を吊下げている。このため、ムーンプール９０は両
者が同時に通過するように、横断面を円形もしくは長円
形に形成している。
【００１７】
【発明の効果】本発明によれば、掘削船は掘削用巻揚装
置と重荷重用巻揚装置とを並列に１つのデリックに装着
し、このデリックを水平移動可能に船上に設けたアッパ
ーサブストラクチャに取付け、掘削用巻揚装置は高速揚
降を行い、重荷重用巻揚装置は専門に重荷重を取り扱う
ようにしたから、重量物の揚降を安全に行うことがで
き、一方、掘削深度到達後、掘削用巻揚装置が速やかに
ケーシングを挿入することができ、ドリルストリングス
の揚降速度を大きくすることができるとともに、掘削中
はドリルストリングスの下端に取り付けたビット９４に
加える荷重のコントロール（制御）がしやすく大水深の
石油及び科学掘削を効率的に遂行することができるよう
になった。また、台風等の襲来時にも掘削用巻揚装置が
速やかにドリルストリングスを巻揚げ、迅速な対策を取
ることができるという優れた効果を奏する。
置と重荷重用巻揚装置とを並列に１つのデリックに装着
し、このデリックを水平移動可能に船上に設けたアッパ
ーサブストラクチャに取付け、掘削用巻揚装置は高速揚
降を行い、重荷重用巻揚装置は専門に重荷重を取り扱う
ようにしたから、重量物の揚降を安全に行うことがで
き、一方、掘削深度到達後、掘削用巻揚装置が速やかに
ケーシングを挿入することができ、ドリルストリングス
の揚降速度を大きくすることができるとともに、掘削中
はドリルストリングスの下端に取り付けたビット９４に
加える荷重のコントロール（制御）がしやすく大水深の
石油及び科学掘削を効率的に遂行することができるよう
になった。また、台風等の襲来時にも掘削用巻揚装置が
速やかにドリルストリングスを巻揚げ、迅速な対策を取
ることができるという優れた効果を奏する。
【００１８】また、掘削作業員は防噴装置の船内移動作
業に当り、ワイヤ取付などの直接作業が不要となり、滑
車取替、吊り変え作業等が減少し、かつドリルフロアー
上の作業が主体となるため、高所足場上での作業が軽減
し安全性が高まる。さらに、ドリルフロアを防噴装置の
頭部より低く形成し、ロワサブストラクチャ上面を水平
移動する前記アッパーサブストラクチャに防噴装置の幅
より広い切欠を設けたから、掘削船の重心を下げること
ができる。従って、船体動揺が少なくなるので、安定な
操業が可能となり、作業全体も容易となった。また、ム
ーンプールの横断面を円形又は長円形に形成し、掘削用
巻揚装置と重荷重用巻揚装置とを同時に並列して使用す
ることができるようにしたので、２つの作業を並行して
実施でき、大幅な作業時間の短縮、大水深掘削の一層の
能率的な施工に寄与する。
業に当り、ワイヤ取付などの直接作業が不要となり、滑
車取替、吊り変え作業等が減少し、かつドリルフロアー
上の作業が主体となるため、高所足場上での作業が軽減
し安全性が高まる。さらに、ドリルフロアを防噴装置の
頭部より低く形成し、ロワサブストラクチャ上面を水平
移動する前記アッパーサブストラクチャに防噴装置の幅
より広い切欠を設けたから、掘削船の重心を下げること
ができる。従って、船体動揺が少なくなるので、安定な
操業が可能となり、作業全体も容易となった。また、ム
ーンプールの横断面を円形又は長円形に形成し、掘削用
巻揚装置と重荷重用巻揚装置とを同時に並列して使用す
ることができるようにしたので、２つの作業を並行して
実施でき、大幅な作業時間の短縮、大水深掘削の一層の
能率的な施工に寄与する。
【図１】実施例の掘削船の側面図である。
【図２】実施例の掘削船の側面図である。
【図３】防噴装置の載置状態を示す斜視図である。
【図４】掘削用巻揚装置の作業状態の説明図である。
【図５】重荷重用巻揚装置の作業状態の説明図である。
【図６】スキッドビームとアッパーサブストラクチャ
（ドリルフロア）との関係を示す斜視図である。
（ドリルフロア）との関係を示す斜視図である。
【図７】スキッドビームとアッパーサブストラクチャ
（ドリルフロア）との関係を示す斜視図である。
（ドリルフロア）との関係を示す斜視図である。
【図８】アッパーサブストラクチャが移動して防噴装置
を吊り上げる状態の説明図である。
を吊り上げる状態の説明図である。
【図９】防噴装置をムーンプール上に移動させた状態を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図１０】掘削用巻揚装置と重荷重用巻揚装置とを同時
に作動させている状況を示す説明図である。
に作動させている状況を示す説明図である。
１ 掘削船 ２ 水面 ３ 海底 １０ デリック ２０ 掘削用巻揚装置 ２１ トラベリングブロック ２２ トップドライブ装置 ２３ フックブロック ２４ 吊り具装置 ２５ 巻揚ドラム ２６ ロータリテーブル ３１ ドリルフロア内ドリルストリングスハンドリング
装置 ３３ パイプセンタリング装置 ３４ ドリルストリングス ３５ リエントリーガイドコーン付ベース ３６ ドリルフロア外ストリングスハンドリング装置 ３７ ドリルストリングス格納スペース ４０ 重荷重用巻揚装置 ４１ 上部クラウンブロック ４２ 上下動トラベリングブロック ４３ フックブロック ４４ ライザーウインチ巻揚ドラム（ライザーウィン
チ） ４５ ドリルフロア外ロータリテーブル ５１ ライザーハンドリング装置 ５２ ライザー格納スペース ５３ ライザーテンショナ ６１ アッパーサブストラクチャ（デリック・ドリルフ
ロア付） ６２ ロアサブストラクチャ ６３ 切欠 ７０ 防噴装置 ７１ スパイダデッキ ７２ 頭部 ８０ ライザーパイプ ９０ ムーンプール ９１ セットバック ９２ クラウンコンペンセータ ９３ ドリルフロア ９４ ビット
装置 ３３ パイプセンタリング装置 ３４ ドリルストリングス ３５ リエントリーガイドコーン付ベース ３６ ドリルフロア外ストリングスハンドリング装置 ３７ ドリルストリングス格納スペース ４０ 重荷重用巻揚装置 ４１ 上部クラウンブロック ４２ 上下動トラベリングブロック ４３ フックブロック ４４ ライザーウインチ巻揚ドラム（ライザーウィン
チ） ４５ ドリルフロア外ロータリテーブル ５１ ライザーハンドリング装置 ５２ ライザー格納スペース ５３ ライザーテンショナ ６１ アッパーサブストラクチャ（デリック・ドリルフ
ロア付） ６２ ロアサブストラクチャ ６３ 切欠 ７０ 防噴装置 ７１ スパイダデッキ ７２ 頭部 ８０ ライザーパイプ ９０ ムーンプール ９１ セットバック ９２ クラウンコンペンセータ ９３ ドリルフロア ９４ ビット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B21B 15/02 B21B 19/02
Claims (4)
- 【請求項１】 掘削用巻揚装置と重荷重用巻揚装置とを
１つのデリックに並列に装置したことを特徴とする大水
深掘削用複合型パイプ揚降装置。 - 【請求項２】 前記デリックは、前記掘削用巻揚装置と
重荷重用巻揚装置とを作業位置に移動させるように水平
移動可能としたスキッドビーム上に取付けたことを特徴
とする請求項１記載の大水深掘削用複合型パイプ揚降装
置。 - 【請求項３】 スパイダーデッキ上に防噴装置置場を設
け、前記デリックを搭載しスキッドビーム上を水平移動
するアッパーサブストラクチャに防噴装置の幅より広い
切欠を設け、該アッパーサブストラクチャは該切欠内に
防噴装置が位置するように移動して防噴装置を吊上げ可
能としたことを特徴とする請求項２記載の大水深掘削用
複合型パイプ揚降装置。 - 【請求項４】 さらに、ムーンプールの横断面を円形も
しくは長円形に形成したことを特徴とする請求項１〜３
の何れかに記載の大水深掘削用複合型パイプ揚降装置。
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| US08/934,599 US6217258B1 (en) | 1996-12-05 | 1997-09-22 | Dual hoist derrick system for deep sea drilling |
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|---|---|---|---|
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| JP3187726B2 true JP3187726B2 (ja) | 2001-07-11 |
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