JP3187632B2 - ベルト状発熱体及びその製造方法 - Google Patents
ベルト状発熱体及びその製造方法Info
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- JP3187632B2 JP3187632B2 JP32597593A JP32597593A JP3187632B2 JP 3187632 B2 JP3187632 B2 JP 3187632B2 JP 32597593 A JP32597593 A JP 32597593A JP 32597593 A JP32597593 A JP 32597593A JP 3187632 B2 JP3187632 B2 JP 3187632B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ベルト状発熱体に関
し、家電製品、住宅設備、産業機器等の分野において被
加熱体に巻き付けて使用するベルト状発熱体、例えば、
エアコンのコンプレッサーの保温に使用するのに適した
ベルト状の発熱体に関する。
し、家電製品、住宅設備、産業機器等の分野において被
加熱体に巻き付けて使用するベルト状発熱体、例えば、
エアコンのコンプレッサーの保温に使用するのに適した
ベルト状の発熱体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、被加熱体に巻き付けて使用する発
熱体としては、1本の抵抗線からなるコード状発熱体、
抵抗線を一往復させて絶縁弾性体に埋設したベルト状発
熱体が用いられている。
熱体としては、1本の抵抗線からなるコード状発熱体、
抵抗線を一往復させて絶縁弾性体に埋設したベルト状発
熱体が用いられている。
【0003】例えば、業務用エアコンのコンプレッサー
は、効率よく熱交換を行なわせるため、冷媒の保温が必
要となり、その保温のためにこれらのコード状、ベルト
状発熱体が用いられている。
は、効率よく熱交換を行なわせるため、冷媒の保温が必
要となり、その保温のためにこれらのコード状、ベルト
状発熱体が用いられている。
【0004】エアコンのコンプレッサーは、従来、縦型
が主流をなしており、かかる縦型コンプレッサーでは、
冷媒がコンプレッサー下部に溜まるため、上記発熱体を
コンプレッサー下部に巻き付けて、冷媒を保温すればよ
かった。
が主流をなしており、かかる縦型コンプレッサーでは、
冷媒がコンプレッサー下部に溜まるため、上記発熱体を
コンプレッサー下部に巻き付けて、冷媒を保温すればよ
かった。
【0005】ところが近年、横型のコンプレッサーが用
いられるようになり、この横型コンプレッサーに上記発
熱体を巻き付けて使用すると、コンプレッサーの周方向
全体を加熱することになり、冷媒が溜まっている下側で
は、熱量不足となり、逆に冷媒が存在しない上側では無
用な加熱を行ってエネルギーの損失をきたす結果とな
る。
いられるようになり、この横型コンプレッサーに上記発
熱体を巻き付けて使用すると、コンプレッサーの周方向
全体を加熱することになり、冷媒が溜まっている下側で
は、熱量不足となり、逆に冷媒が存在しない上側では無
用な加熱を行ってエネルギーの損失をきたす結果とな
る。
【0006】そこで、従来の発熱体を横型コンプレッサ
ーの下側だけに取り付けることも考えられるが、所要熱
量を得るためには、少なくとも2本以上の発熱体を必要
とし、発熱体の取付面積が制限されている横型コンプレ
ッサーに、多くの発熱体を取付けるのは困難である。
ーの下側だけに取り付けることも考えられるが、所要熱
量を得るためには、少なくとも2本以上の発熱体を必要
とし、発熱体の取付面積が制限されている横型コンプレ
ッサーに、多くの発熱体を取付けるのは困難である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、か
かる従来の問題点を解消し、十分な発熱量を有し、省ス
ペースが可能なベルト状発熱体及びその製造方法を提供
することを課題とするものである。
かる従来の問題点を解消し、十分な発熱量を有し、省ス
ペースが可能なベルト状発熱体及びその製造方法を提供
することを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく種々検討を重ねた結果、抵抗線密度を高め
た発熱体を用いることを考え、本発明を完成するに至っ
た。
を解決すべく種々検討を重ねた結果、抵抗線密度を高め
た発熱体を用いることを考え、本発明を完成するに至っ
た。
【0009】即ち、本発明は、 抵抗線を絶縁弾性体内
に埋設するベルト状発熱体において、該抵抗線を5mm
〜10mmのピッチで1.5回以上往復させて配設し、
さらに、該絶縁弾性体の外部に、隣接する該抵抗線の切
断端同志を接続した抵抗線接続部、および該抵抗線接続
部をモールドしたモールド部を設けたことを特徴とする
ベルト状発熱体、及び3本以上の抵抗線を5mm〜10
mmのピッチで絶縁弾性体内に埋設した状態で、一体押
出成形した後、長手方向に任意の長さで切断し、隣接す
る抵抗線の切断端同志を接続して1本とし、該接続部分
をモールドすることを特徴とするベルト状発熱体の製造
方法である。
に埋設するベルト状発熱体において、該抵抗線を5mm
〜10mmのピッチで1.5回以上往復させて配設し、
さらに、該絶縁弾性体の外部に、隣接する該抵抗線の切
断端同志を接続した抵抗線接続部、および該抵抗線接続
部をモールドしたモールド部を設けたことを特徴とする
ベルト状発熱体、及び3本以上の抵抗線を5mm〜10
mmのピッチで絶縁弾性体内に埋設した状態で、一体押
出成形した後、長手方向に任意の長さで切断し、隣接す
る抵抗線の切断端同志を接続して1本とし、該接続部分
をモールドすることを特徴とするベルト状発熱体の製造
方法である。
【0010】
【作用】本発明のベルト状発熱体によれば、絶縁弾性体
内に抵抗線を1.5回以上往復させて配設しているた
め、抵抗線密度を高めることができ、狭い発熱体面積で
高い発熱量を得ることができる。従って、横型コンプレ
ッサーのように、限られた部分を十分に加熱する必要が
ある用途に好適に用いることができる。
内に抵抗線を1.5回以上往復させて配設しているた
め、抵抗線密度を高めることができ、狭い発熱体面積で
高い発熱量を得ることができる。従って、横型コンプレ
ッサーのように、限られた部分を十分に加熱する必要が
ある用途に好適に用いることができる。
【0011】更に、本発明のベルト状発熱体の製造方法
によれば、3本以上の抵抗線を引きそろえ押出被覆した
のち、所定の長さに切断し、端部を結線、モールドする
ため、1本の抵抗線を往復配置し、プレス等により成形
するといった煩雑さがなくなり、大幅にコストを低減さ
せることができる。更には、任意の長さに切断できるの
で、発熱量の異なる発熱体を極めて容易に製造すること
ができる。
によれば、3本以上の抵抗線を引きそろえ押出被覆した
のち、所定の長さに切断し、端部を結線、モールドする
ため、1本の抵抗線を往復配置し、プレス等により成形
するといった煩雑さがなくなり、大幅にコストを低減さ
せることができる。更には、任意の長さに切断できるの
で、発熱量の異なる発熱体を極めて容易に製造すること
ができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、本発明のベルト状発熱体の一例を示す平
面図、図2はそのA−A線矢視断面図であり、1は抵抗
線、2は絶縁弾性体、3、3′はリード線、4、4′は
モールド部である。
する。図1は、本発明のベルト状発熱体の一例を示す平
面図、図2はそのA−A線矢視断面図であり、1は抵抗
線、2は絶縁弾性体、3、3′はリード線、4、4′は
モールド部である。
【0013】抵抗線1は、従来から発熱体に用いられて
いるものを使用することができる。絶縁弾性体2も、従
来から用いられる絶縁材を用いることができるが、特に
耐熱性、加工性に優れたシリコーンゴムを用いるのが望
ましい。
いるものを使用することができる。絶縁弾性体2も、従
来から用いられる絶縁材を用いることができるが、特に
耐熱性、加工性に優れたシリコーンゴムを用いるのが望
ましい。
【0014】本発明のベルト状発熱体は、抵抗線1を
1.5回以上往復させて配設することが必要である。往
復回数が1回以下では、抵抗線密度が低すぎて、十分な
発熱量を得ることができない。抵抗線1は、通常、5〜
10mmピッチで往復配設するのが適当である。
1.5回以上往復させて配設することが必要である。往
復回数が1回以下では、抵抗線密度が低すぎて、十分な
発熱量を得ることができない。抵抗線1は、通常、5〜
10mmピッチで往復配設するのが適当である。
【0015】例えば、図1及び図2に示す、抵抗線の往
復回数が2回のベルト状発熱体で抵抗線ピッチを8mm
とすると、幅30mmのベルト状発熱体が得られる。
復回数が2回のベルト状発熱体で抵抗線ピッチを8mm
とすると、幅30mmのベルト状発熱体が得られる。
【0016】本発明のベルト状発熱体を製造するには、
まず3本以上の所定本数の抵抗線1を絶縁弾性体内に埋
設した状態で一体押出成形する。次いで、長手方向に任
意の長さに切断して、隣接する抵抗線1の切断端同志を
接続して1本とする。図1において5、5′、5″は、
この接続部を示す。その後、該接続部5、5′、5″を
モールドする。抵抗線1の往復回数、発熱体の長さは、
その使用目的に応じて適宜変更することができる。
まず3本以上の所定本数の抵抗線1を絶縁弾性体内に埋
設した状態で一体押出成形する。次いで、長手方向に任
意の長さに切断して、隣接する抵抗線1の切断端同志を
接続して1本とする。図1において5、5′、5″は、
この接続部を示す。その後、該接続部5、5′、5″を
モールドする。抵抗線1の往復回数、発熱体の長さは、
その使用目的に応じて適宜変更することができる。
【0017】図3は、本発明のベルト状発熱体Vを、エ
アコンのコンプレッサーCに取り付けた状態を示す側面
図であり、コンプレッサーCの冷媒Fが溜まった下側だ
けを加熱するよに、ベルト状発熱体Vを取り付ける。ベ
ルト状発熱体Vの両端には、取付金具6を設け、スプリ
ング部材7などの止着部材でコンプレッサーCに止着す
る。
アコンのコンプレッサーCに取り付けた状態を示す側面
図であり、コンプレッサーCの冷媒Fが溜まった下側だ
けを加熱するよに、ベルト状発熱体Vを取り付ける。ベ
ルト状発熱体Vの両端には、取付金具6を設け、スプリ
ング部材7などの止着部材でコンプレッサーCに止着す
る。
【0018】
【発明の効果】本発明のベルト状発熱体によれば、狭い
発熱体面積で高い発熱量を得ることができ、横型コンプ
レッサーのように、限られた部分を十分に加熱する必要
がある用途に好適に用いることができる。
発熱体面積で高い発熱量を得ることができ、横型コンプ
レッサーのように、限られた部分を十分に加熱する必要
がある用途に好適に用いることができる。
【0019】また、本発明のベルト状発熱体の製造方法
によれば、製造工程が簡略化され、大幅なコストダウン
が可能となり、しかも発熱量の異なる発熱体を容易に製
造することができる。
によれば、製造工程が簡略化され、大幅なコストダウン
が可能となり、しかも発熱量の異なる発熱体を容易に製
造することができる。
【図1】本発明の一例を示す平面図である。
【図2】本発明の図1のA−A線矢視断面図である。
【図3】本発明のベルト状発熱体をコンプレッサーに取
り付けた状態を示す側面図である。
り付けた状態を示す側面図である。
1 抵抗線 2 絶縁弾性体 3、3′ リード線 4、4′ モールド部 5、5′、5″ 抵抗線接続部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 3/20 H05B 3/34
Claims (2)
- 【請求項1】 抵抗線を絶縁弾性体内に埋設したベルト
状発熱体において、該抵抗線を5mm〜10mmのピッ
チで1.5回以上往復させて配設し、さらに、該絶縁弾
性体の外部に、隣接する該抵抗線の切断端同志を接続し
た抵抗線接続部、および該抵抗線接続部をモールドした
モールド部を設けたことを特徴とするベルト状発熱体。 - 【請求項2】 3本以上の抵抗線を5mm〜10mmの
ピッチで絶縁弾性体内に埋設した状態で、一体押出成形
した後、長手方向に任意の長さで切断し、隣接する抵抗
線の切断端同志を接続して1本とし、該接続部分をモー
ルドすることを特徴とするベルト状発熱体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32597593A JP3187632B2 (ja) | 1993-11-29 | 1993-11-29 | ベルト状発熱体及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32597593A JP3187632B2 (ja) | 1993-11-29 | 1993-11-29 | ベルト状発熱体及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07153557A JPH07153557A (ja) | 1995-06-16 |
JP3187632B2 true JP3187632B2 (ja) | 2001-07-11 |
Family
ID=18182687
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32597593A Expired - Fee Related JP3187632B2 (ja) | 1993-11-29 | 1993-11-29 | ベルト状発熱体及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3187632B2 (ja) |
-
1993
- 1993-11-29 JP JP32597593A patent/JP3187632B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07153557A (ja) | 1995-06-16 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |