JP3187531B2 - 給紙装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複写機、プリンタ等の
画像形成装置に適用される給紙装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、この種の画像形成装置では、転
写紙等の用紙を収容した給紙カセットを装置本体に装着
して、給紙を行わせるようにしている。そして、割込み
コピー、異サイズ用紙への手軽なコピー等を行わせるた
め、給紙カセットからの給紙に代えて、手差し給紙も可
能としているものが多い。

【０００３】このような給紙カセット・手差し給紙両用
方式の給紙装置としては、例えば特公昭６２−５４７３
０号公報に示されるようなものがある。これは、装置本
体に装着される給紙カセットの上カバー部分を手差しト
レイとして兼用使用し、共通な半月状給紙コロに対し
て、手差しトレイとなる上カバー部分を給紙方向にスラ
イド自在に設け、この上カバー部分を半月状給紙コロ部
分まで押込むことにより、給紙カセットからの給紙に代
えて、手差し給紙を可能としたものである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】複写機等の装置本体の
省スペース化を考えた場合、給紙カセットを装置本体内
に内蔵させて、外部への出っ張りをなくすことが必要と
なる。この点、上述した公報例のような従来の両用方式
の給紙装置の場合、給紙カセットの一部（半分）が装置
本体外に突出していることが必須であり（完全に内蔵さ
れていると、そのままでは上カバーのスライド等が行え
ず、手差し給紙が不便となる）、省スペース化と両立し
ないものである。

【０００５】また、給紙カセット上部のデッドスペース
を手差し給紙に利用する方式もあるが、この場合には、
手差し給紙専用に、半月状給紙コロ及びその周辺機構を
必要とするものとなる。このような半月状給紙コロは現
状では高価であり、手差し給紙のためにコスト高となる
のは得策とはいえない。

【０００６】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明で
は、共通搬送路入口の両側に給紙カセットと手差しトレ
イとを配設し、可動部材上に支持されて前記給紙カセッ
ト上の用紙と前記手差しトレイ上の用紙との給紙位置に
選択的に位置する半月状給紙コロを設け、選択された位
置に応じてこの半月状給紙コロの回転方向を切換える切
換え手段を有して前記半月状給紙コロを給紙方向に回転
させる駆動手段を設けた。

【０００７】この際、請求項２記載の発明では、手差し
トレイを装置本体に退避収納自在に設け、この手差しト
レイの給紙セット位置と退避収納位置との間の位置変位
に連動して半月状給紙コロを手差しトレイ上の用紙の給
紙位置と給紙カセット上の用紙の給紙位置とに位置させ
る連動機構を備えた可動部材とした。

【０００８】また、請求項３記載の発明では、切換え手
段が、駆動手段と半月状給紙コロとの間の駆動を半月状
給紙コロの選択位置に応じて、直接伝達する１個の１回
転スプリングクラッチとこの１回転スプリングクラッチ
の回転を間接的に伝達するアイドラとの対を有するもの
とした。

【０００９】さらに、請求項４記載の発明では、手差し
トレイを、サイドフェンスにコーナ爪を一体化して形成
したコーナ爪分離給紙トレイとした。

【００１０】請求項５記載の発明では、手差しトレイ
を、加圧スプリングにより半月状給紙コロ側に付勢され
て用紙を積載する可動底板を有するものとし、前記半月
状給紙コロによる給紙前にはこの可動底板を離反方向に
変位させる偏心カムをこの半月状給紙コロの軸上に固定
して設けた。

【００１１】また、請求項６記載の発明では、手差しト
レイ側に選択された半月状給紙コロの外周部を覆う保護
カバーをこの半月状給紙コロの位置変動に連動させて設
けた。

【００１２】この際、請求項７記載の発明では、保護カ
バーを可動部材に対して単独で着脱自在に設けた。

【００１３】さらに、請求項８記載の発明では、半月状
給紙コロに対向する内面側にこの半月状給紙コロ外周面
に接するマイラーを有する保護カバーとした。

【００１４】

【作用】請求項１記載の発明においては、可動部材によ
り半月状給紙コロを給紙カセット上の用紙の給紙位置に
位置させて、駆動手段によりその給紙方向に回転させる
ことにより、給紙カセット側から給紙が行われる。一
方、可動部材により半月状給紙コロを手差しトレイ上の
用紙の給紙位置に位置させて、駆動手段によりその給紙
方向に回転させることにより、手差しトレイ側から給紙
が行われる。これにより、給紙カセットからの給紙と手
差しトレイからの給紙とが、１つの半月状給紙コロの兼
用使用により可能となり、省スペース化と低コスト化と
が達成される。

【００１５】請求項２記載の発明においては、手差しト
レイが装置本体に対して退避収納自在であるので、手差
し給紙をしない場合には手差しトレイを収納状態にして
おくことにより、省スペースな外観となる。また、手差
し給紙を要する場合には、この手差しトレイをその給紙
セット位置に変位させるだけで、半月状給紙コロもこの
手差しトレイに対する給紙位置に変位して、手差し給紙
が可能となる。

【００１６】ここに、給紙カセットからの給紙時と手差
しトレイからの給紙時とでは、半月状給紙コロの回転方
向が逆であり、切換え手段により回転方向を切換えるこ
とになるが、請求項３記載の発明においては、この切換
え手段が１個の１回転スプリングクラッチとアイドラと
の対により構成され、１回転スプリングクラッチ側から
直接伝達する場合と、この１回転スプリングクラッチの
回転をアイドラを介して間接的に伝達する場合とで、回
転方向の逆転が確保される。

【００１７】また、手差し給紙にあっては、オペレータ
が手差し用紙をどこまで差込み挿入すればよいか分かり
にくい面があり、手差しセットが不十分であると分離性
能に悪影響を及ぼす。この点、請求項４記載の発明にお
いては、手差しトレイがコーナ爪分離給紙トレイとして
形成されているので、コーナ爪により手差し用紙の先端
が位置決めされる。このようなコーナ爪はサイドフェン
スに一体化されて形成されており、低コスト化のものと
なる。

【００１８】また、請求項５記載の発明においては、こ
のような手差しトレイに関し、加圧スプリングにより付
勢された可動底板に対して半月状給紙コロの回転に連動
して離反方向に変位させる偏心カムを設けたので、半月
状給紙コロに邪魔されることなく手差し用紙のセットが
容易に行われる。

【００１９】一方、請求項６記載の発明においては、装
置本体外に位置する手差しトレイからの給紙時には半月
状給紙コロの外周部を覆う保護カバーを設けたので、半
月状給紙コロの外周面の汚れが防止され、安定した給紙
性能が確保される。

【００２０】また、請求項７記載の発明においては、こ
のような保護カバーを単独で着脱自在としたので、半月
状給紙コロの清掃・交換を簡単に行える。

【００２１】さらに、請求項８記載の発明においては、
保護カバーの内面側に半月状給紙コロ外周面に接するマ
イラーを有するので、半月状給紙コロの回転時にマイラ
ーによって紙粉等が除去されることになり、安定した給
紙性能が確保される。

【００２２】

【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。まず、感光体転写部直前等に配設された一対のレジ
ストローラ１が設けられ、このレジストローラ１に向け
て垂直方向にガイドして共通搬送路２を形成する一対の
ガイド板３が設けられている。この共通搬送路２は下端
側を入口とするものであり、この入口に対して装置本体
内側には給紙カセット４が水平状態で配設されている。
この給紙カセット４は転写紙等の用紙５を積載するため
の可動底板６と、この可動底板６を上方に付勢する加圧
スプリング７と、給紙時に用紙５の分離を行うためのコ
ーナ爪８とを備えた、コーナ爪分離給紙カセット構造の
ものである。このような給紙カセット４内の用紙５に対
する給紙位置には、最上位紙側からの給紙を受持つ半月
状給紙コロ９が設けられている。即ち、この半月状給紙
コロ９は、通常は用紙５に対して非接触とされ、給紙時
に１回転して前記レジストローラ１までの給紙を行う円
弧長を有する外形とされている。給紙カセット４の給紙
側と共通搬送路２の入口との間には半月状給紙コロ９の
外周に沿って円弧状に形成されたガイド板１０が設けら
れている。

【００２３】さらに、共通搬送路２入口に対して前記給
紙カセット４とは逆サイド、即ち、この給紙カセット４
に対向する装置本体外側には手差しトレイ１１が設けら
れている。この手差しトレイ１１も前記給紙カセット４
と同様にコーナ爪分離給紙トレイ構造を基本とするもの
であり、手差し用紙１２を積載するための可動底板１３
と、この可動底板１３を上方に付勢する加圧スプリング
１４と、給紙時分離用のコーナ爪１５とを有するが、こ
のコーナ爪１５はサイドフェンス１６に一体化して形成
されている。ここに、このような手差しトレイ１１は図
２に示すように、支軸１７を中心に略９０°回動開閉自
在に設けられており、図１（ｂ）に示すような手差し給
紙セット位置と、同図（ａ）に示すような装置本体外面
に沿うような退避収納位置とを選択的に採り得るように
構成されている。

【００２４】しかして、本実施例では、このような手差
しトレイ１１の開閉に連動して前記半月状給紙コロ９の
位置も、給紙カセット４に対する給紙位置と手差しトレ
イ１１に対する給紙位置との間で変位させる機構が付加
され、半月状給紙コロ９の兼用化が図られている。ま
ず、半月状給紙コロ９の軸１８は前記共通搬送路２の真
下に配設された支軸１９とともに回動自在で可動部材と
なるレバー２０の先端側に支持されている。ここに、前
記支軸１９上には図２に示すようにギヤ２１が固定され
ており、アイドルギヤ２２を介して、前記支軸１７に設
けられたギヤ２３に噛合されている。これらのギヤ２１
〜２３により連動機構２４が構成されている。

【００２５】よって、手差しトレイ１１の略９０°の開
閉に連動してレバー２０（従って、半月状給紙コロ９）
も略９０°変位することになる。より具体的には、手差
しトレイ１１が装置本体に対する退避収納位置に位置す
る時には、半月状給紙コロ９は給紙カセット４側に対す
る給紙位置に位置し（図１（ａ）及び図２中の仮想線参
照）、手差しトレイ１１が手差し給紙セット位置に位置
する時には、半月状給紙コロ９は手差しトレイ１１側に
対する給紙位置に位置する（図１（ｂ）及び図２中の実
線参照）ことになる。この時、前記ガイド板１０も半月
状給紙コロ９の変位に伴い変位するように一体化されて
いる。よって、図１（ｂ）に示すような手差しトレイ１
１側からの給紙時には、手差しトレイ１１と共通搬送路
２入口との間で手差し用紙１２をガイドする位置とな
る。

【００２６】ところで、図１（ａ）（ｂ）から分かるよ
うに、給紙カセット４側からの給紙時と手差しトレイ１
１側からの給紙時とでは、半月状給紙コロ９を逆回転さ
せる必要がある。この点、本実施例では、図３に示すよ
うな切換え手段２５を備えた駆動手段により回転方向を
切換えて回転駆動させるように構成されている。即ち、
モータ等に直結されて駆動源となる駆動ギヤ２６により
回転される１回転スプリングクラッチ２７とこの１回転
スプリングクラッチ２７により１回転するアイドラ２８
との対が水平方向に並設され、半月状給紙コロ９の軸１
８上に位置して半月状給紙コロ９の位置変位に応じて１
回転スプリングクラッチ２７又はアイドラ２８に噛合す
るギヤ２９が設けられている。

【００２７】これにより、給紙カセット４側からの給紙
時には、図３に実線で示すように、駆動ギヤ２６、１回
転スプリングクラッチ２７、ギヤ２９の伝達経路が形成
され、半月状給紙コロ９が給紙カセット４上の最上位の
用紙５に対して時計方向（給紙方向）に１回転して給紙
が行われる。一方、手差しトレイ１１側からの給紙時に
は、図３に仮想線で示すように、ギヤ２９がアイドラ２
８側に変位噛合するので、駆動ギヤ２６、１回転スプリ
ングクラッチ２７、アイドラ２８、ギヤ２９の伝達経路
が形成され、半月状給紙コロ９が手差しトレイ１１上の
最上位の手差し用紙１２に対して反時計方向（給紙方
向）に１回転して給紙が行われる。

【００２８】ところで、手差しトレイ１１側からの給紙
についてつけ加える。本実施例では、図５に示すよう
に、軸１８上の端部には半月状給紙コロ９の切欠側に径
大に突出させた偏心カム３０が固定され、半月状給紙コ
ロ９とともに回転するように設定されている。この結
果、同図（ａ）に示すように半月状給紙コロ９の切欠側
が手差しトレイ１１側に位置する給紙前には偏心カム３
０が加圧スプリング１４に抗して可動底板１３を押し下
げ、可動底板１３と半月状給紙コロ９との間に空間を形
成する。よって、手差し用紙１２のセットが半月状給紙
コロ９に邪魔されることなく容易に行える。この際、手
差しトレイ１１自体もコーナ爪１５を備えたものであ
り、手差し用紙１２の先端をこのコーナ爪１５で簡単に
位置決めできるものとなる。その後、手差し給紙時にな
り、半月状給紙コロ９が回転すると、同図（ｂ）に示す
ように偏心カム３０が可動底板１３から離反する位置に
退避するので、加圧スプリング１４による圧力が可動底
板１３に作用し、手差し用紙１２と半月状給紙コロ９と
の間に必要な給紙圧が確保される。手差し用紙１２が複
数枚セットされている場合、その分離機能はコーナ爪１
５により確保される。

【００２９】さらに、本実施例にあっては、手差し給紙
時には半月状給紙コロ９が装置本体外に露出し得ること
から、この半月状給紙コロ９の外周部を覆うように円弧
状の保護カバー３１が設けられている。この保護カバー
３１は半月状給紙コロ９に対してガイド板１０とは反対
側に位置して、半月状給紙コロ９と一体となって回動変
位するようレバー２０等に着脱自在に取付けられてお
り、手差しトレイ１１を図１（ｂ）に示すように手差し
給紙セット位置に位置させた時に露出した半月状給紙コ
ロ９の外部を覆うように設定されている。これにより、
オペレータが不用意に半月状給紙コロ９に触れてしまう
ことがなく、かつ、埃の付着等を防止して給紙機能を維
持させることができる。ここに、このような保護カバー
３１は単独で着脱自在であるので、保護カバー３１を取
外すことにより、半月状給紙コロ９を清掃したり交換す
ることが容易に行える。

【００３０】ところで、半月状給紙コロ９は、一般に、
図６に示すように、コロ本体９ａの表面にゴムラバー９
ｂを固定した構造となっており、ゴムラバー９ｂが汚れ
ると給紙性能が低下する。この点、同図に示すように、
保護カバー３１を利用し、その内面にゴムラバー９ｂ表
面に接する複数のマイラー３２を設けておけば、半月状
給紙コロ９が回転する度にこのマイラー３２によって付
着紙粉等が除去されることになり、給紙性能が維持され
る。

【００３１】

【発明の効果】請求項１記載の発明によれば、共通搬送
路入口の両側に給紙カセットと手差しトレイとを配設
し、可動部材上に支持されて前記給紙カセット上の用紙
と前記手差しトレイ上の用紙との給紙位置に選択的に位
置する半月状給紙コロを設け、選択された位置に応じて
この半月状給紙コロの回転方向を切換える切換え手段を
有して前記半月状給紙コロを給紙方向に回転させる駆動
手段を設けて、１個の半月状給紙コロの位置を可動的と
し、その回転方向も切換えるようにしたので、給紙カセ
ットからの給紙と手差しトレイからの給紙とを、１個の
半月状給紙コロの兼用使用で行わせることができ、給紙
カセット／手差しトレイ両用方式において、省スペース
化と低コスト化とを達成することができる。

【００３２】この際、請求項２記載の発明によれば、手
差しトレイを装置本体に対して退避収納自在に設けたの
で、手差し給紙をしない場合には手差しトレイを収納状
態にしておくことにより、省スペースな外観とすること
ができ、また、手差し給紙を要する場合には、この手差
しトレイをその給紙セット位置に変位させるだけで、連
動機構により半月状給紙コロもこの手差しトレイに対す
る給紙位置に変位させて、手差し給紙を可能としたの
で、給紙カセットからの給紙と手差しトレイからの給紙
との選択切換え操作が自然なものとなる上に特別な選択
機構を要しないものとなる。

【００３３】また、給紙カセットからの給紙時と手差し
トレイからの給紙時とでは、半月状給紙コロの回転方向
が逆であり、切換え手段により回転方向を切換えること
になるが、請求項３記載の発明によれば、この切換え手
段を１個の１回転スプリングクラッチとアイドラとの対
により構成し、１回転スプリングクラッチ側から直接伝
達する場合と、この１回転スプリングクラッチの回転を
アイドラを介して間接的に伝達する場合とで、回転方向
の逆転を確保するようにしたので、簡単・安価な切換え
手段で済むものとなる。

【００３４】さらに、手差し給紙にあっては、一般にオ
ペレータが手差し用紙をどこまで差込み挿入すればよい
か分かりにくい面があり、手差しセットが不十分である
と分離性能に悪影響を及ぼすが、請求項４記載の発明に
よれば、手差しトレイをコーナ爪分離給紙トレイとして
形成したので、コーナ爪により手差し用紙の先端を位置
決めすることができ、セット操作性のよいものとなり、
かつ、このようなコーナ爪をサイドフェンスと一体化形
成したので、低コスト化のものとすることができる。

【００３５】また、請求項５記載の発明によれば、この
ような手差しトレイに関し、加圧スプリングにより付勢
された可動底板に対して半月状給紙コロの回転に連動し
て離反方向に変位させる偏心カムを設けたので、手差し
給紙時に半月状給紙コロに邪魔されることなく手差し用
紙のセットを容易に行うことができ、手差し給紙動作時
には必要な給紙圧を確保することができる。

【００３６】また、請求項６記載の発明によれば、装置
本体外に位置する手差しトレイからの給紙時には半月状
給紙コロの外周部を覆う保護カバーを設けたので、半月
状給紙コロの外周面の汚れを防止することができ、安定
した給紙性能を確保できる。

【００３７】この際、請求項７記載の発明によれば、こ
のような保護カバーを単独で着脱自在としたので、半月
状給紙コロの清掃・交換を簡単に行えるものとなる。

【００３８】さらに、請求項８記載の発明によれば、保
護カバーの内面側に半月状給紙コロ外周面に接するマイ
ラーを設けたので、半月状給紙コロの回転時にマイラー
によって紙粉等を除去することができ、安定した給紙性
能を確保できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示し、（ａ）は給紙カセッ
ト側からの給紙時の正面図、（ｂ）は手差しトレイ側か
らの給紙時の正面図である。

【図２】手差しトレイの開閉機構及び連動機構を示す正
面図である。

【図３】切換え手段を含む駆動手段を示す正面図であ
る。

【図４】半月状給紙コロ等を示す斜視図である。

【図５】手差しトレイ付近を示し、（ａ）は給紙前の正
面図、（ｂ）は給紙時の正面図である。

【図６】マイラー付き保護カバーを示す正面図である。

【符号の説明】

２ 共通搬送路 ４ 給紙カセット ５ 用紙 ９ 半月状給紙コロ １１ 手差しトレイ １２ 用紙 １３ 可動底板 １４ 加圧スプリング １５ コーナ爪 １６ サイドフェンス １８ 軸 ２０ 可動部材 ２４ 連動機構 ２５ 切換え手段 ２７ １回転スプリングクラッチ ２８ アイドラ ３０ 偏心カム ３１ 保護カバー ３２ マイラー

Claims (8)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 共通搬送路入口の両側に給紙カセットと
   手差しトレイとを配設し、可動部材上に支持されて前記
   給紙カセット上の用紙と前記手差しトレイ上の用紙との
   給紙位置に選択的に位置する半月状給紙コロを設け、選
   択された位置に応じてこの半月状給紙コロの回転方向を
   切換える切換え手段を有して前記半月状給紙コロを給紙
   方向に回転させる駆動手段を設けたことを特徴とする給
   紙装置。
2. 【請求項２】 手差しトレイを装置本体に退避収納自在
   に設け、この手差しトレイの給紙セット位置と退避収納
   位置との間の位置変位に連動して半月状給紙コロを手差
   しトレイ上の用紙の給紙位置と給紙カセット上の用紙の
   給紙位置とに位置させる連動機構を備えた可動部材とし
   たことを特徴とする請求項１記載の給紙装置。
3. 【請求項３】 切換え手段が、駆動手段と半月状給紙コ
   ロとの間の駆動を半月状給紙コロの選択位置に応じて、
   直接伝達する１個の１回転スプリングクラッチとこの１
   回転スプリングクラッチの回転を間接的に伝達するアイ
   ドラとの対を有するものとしたことを特徴とする請求項
   １又は２記載の給紙装置。
4. 【請求項４】 手差しトレイを、サイドフェンスにコー
   ナ爪を一体化して形成したコーナ爪分離給紙トレイとし
   たことを特徴とする請求項１，２又は３記載の給紙装
   置。
5. 【請求項５】 手差しトレイを、加圧スプリングにより
   半月状給紙コロ側に付勢されて用紙を積載する可動底板
   を有するものとし、前記半月状給紙コロによる給紙前に
   はこの可動底板を離反方向に変位させる偏心カムをこの
   半月状給紙コロの軸上に固定して設けたことを特徴とす
   る請求項１，２，３又は４記載の給紙装置。
6. 【請求項６】 手差しトレイ側に選択された半月状給紙
   コロの外周部を覆う保護カバーをこの半月状給紙コロの
   位置変動に連動させて設けたことを特徴とする請求項
   １，２，３，４又は５記載の給紙装置。
7. 【請求項７】 保護カバーを可動部材に対して単独で着
   脱自在に設けたことを特徴とする請求項６記載の給紙装
   置。
8. 【請求項８】 半月状給紙コロに対向する内面側にこの
   半月状給紙コロ外周面に接するマイラーを有する保護カ
   バーとしたことを特徴とする請求項６又は７記載の給紙
   装置。