JP3186951U - 物品供給用ケース - Google Patents

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謙二 渡辺
鉄男 田尾
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Abstract

【課題】自動機への、物品の供給の手間を軽減し得る物品供給用ケースを提供する。
【解決手段】物品供給用ケース3は、直方体状の外側ケース1と、外側ケース内に引出しの如く出し入れ可能な直方体状の内側ケース2とを有する。外側ケースの6面のうちの1面Aは、内側ケース2をはめ込むための開口部となっている。内側ケースは、複数の物品を整列的に収容し得るように内部寸法が決定されており、外側ケースの面Aに対応する面aとその対向面bが壁部となっており、残る4面のうちの1面cが主開口部となっており、さらに面cに隣接する面dが側方開口部となっており、残る2面e、fが壁部となっている。主開口部を通じて内側ケース内に物品を入れるという作業に加えて、側方開口部からも物品を入れることが可能になり、物品を内側ケース内に整列的に積み重ねて並べる際の作業性が改善される。
【選択図】図1

Description

本考案は、種々の自動機に供給すべき物品を、該自動機へと好ましく運搬でき、かつ、該自動機の物品供給部に好ましくセットし得る、物品供給用ケースに関する。
従来より、食品、医薬品、化粧品、生活雑貨、電気製品などの種々の製品の包装を自動的に行なう包装機が、製品や包装容器の形態に応じて数多く開発されている(例えば、特許文献1など)。
また、前記のような包装機のみならず、複数の部品を1つのユニットへと自動的に組み立てる自動組立装置、供給される多数の物品に自動的に所定の加工を施して行く自動加工装置などといった、供給される物品を使用する種々の自動機も数多く開発されている。
以下に、自動機の一例として包装機を取り上げ、該自動機に物品が供給される状況を説明する。
製品の包装形態には、トレーなどとも呼ばれる包装容器(所定の深さを持った器)に製品を入れ、その状態のものをさらに外装箱(袋の場合もある)に入れるという形態がある。
包装機は、供給された包装容器と製品とを用い、前記のような包装作業を自動で行なうように構成された自動機である。
図8は、従来の包装機の構成の一例を示したブロック図である。同図の例では、包装容器(トレー)110が搬送ライン上に供給され、そこに製品100が入れられ、その状態で外装箱120に詰められて箱詰め完成品130とされていく工程順序となっている。
この工程順序に沿うように、同図の該包装機には、包装容器供給部S10と、製品供給部S20と、外装箱供給部S30が設けられ、それらの供給部には、それぞれに、包装容器110、製品100、外装箱120が多数整列した状態でセットされる。
図8の例では、包装機は、先ず、包装容器供給部S10から包装容器110を1つ取り出し、回転ドラムS40によって上下を反転させて搬送装置S50の搬送ライン上の所定位置に配置する。同図の例では、包装容器110は2つの製品を収容し得るデザインとなっている。次に、該包装機は、製品供給部S20から製品100を2つ取り出し、搬送装置上を移動してきた包装容器110の凹部にそれら製品100をはめ込む。次に、該包装機は、外装箱供給部S30から外装箱120を1つ取り出し、前段で製品が装填された状態の包装容器を該外装箱120内に挿入し、さらに、取扱い説明書などの添付文書や、ストロー、スプーンなどの付帯具も必要に応じて適宜挿入し(図示せず)、蓋を閉じ、包装完成品130を排出する。
特開平8−217249号公報
図8の包装機における包装容器供給部の例のように、自動機の物品供給部には、物品を1つ1つ取り込み易いように、多数の物品を整列した状態でセットする必要がある場合が多い。物品が小片や小さい塊状物であれば、パーツフィーダを利用しランダムに物品を投入するだけで整列されて送り出されるが、包装容器のようにカサが高く、薄く、割れや変形が生じ易い物品は、図8の供給部S10に示す状態の様に、物品を多数同じ方向に積み重ねた整列状態として該供給部にセットする方がコンパクトとなり好ましい。また、そのような整列的なセットによって、供給部の送り装置の取り出し機構も簡素になり、積み重ねた整列状態から物品を1つ1つ損傷を与えないように取り出してライン上に送り出す機構の設計が容易になる。
しかしながら、本考案者らが、上記のような自動機における物品供給部への物品のセットを詳細に検討したところ、次のような改善すべき問題が存在することがわかった。
例えば、図8のような包装機の場合、多数の包装容器(ここではトレーと呼ぶ)がトレー製造会社において納品用箱に詰められて製品メーカーへと納品され、製品メーカーでは、作業者がそのトレーを納品用箱から取り出し、包装機の供給部へと移し替え、所定の積み重ねた整列状態にセットしている。このような納品用箱から自動機の物品供給部へのトレーの移し替えと整列的なセットは手間のかかる作業であり、包装機の処理能力(単位時間当たりの包装数)を高めようとすると、作業者は包装容器の移し替えとセットに追われることになる。
本考案者らが着目した問題とは、前記のような納品用箱から包装機への包装容器の移し替えと整列的なセットの手間の問題である。このような物品の移し替えと整列的なセットの問題は、包装機に対する包装容器の供給の場合のみならず、あらゆる自動機において、自動機の物品供給部に該物品を移送し供給する場合には同様に生じている問題である。
本考案は、前記の問題を解決し、物品を使用する自動機に対する該物品の供給の手間を軽減し得る物品供給用ケースを提供することを目的とする。
本考案者らは、物品を製造している元の製造工程において、該物品を移送するために納品用箱に整列的に箱詰めする作業が存在する点に着目し、その箱詰め作業を、離れた工程にある自動機の物品供給部への物品のセット作業に利用するということを発想し、それを可能にする物品供給用ケースを考案した。
本考案は、次の特徴を有するものである。
〔1〕複数の物品を収容するための、かつ、該物品を使用する自動機の物品供給部に該物品を供給するための物品供給用ケースであって、
当該物品供給用ケースは、直方体状の外側ケースと、該外側ケース内に引出しの如く出し入れ可能にはめ込んで収容され得る直方体状の内側ケースとを有し、
外側ケースは、その直方体状の6面のうちの1面として、前記内側ケースをはめ込むことができるように開口部となっている面(A)を有し、
内側ケースは、前記複数の物品を整列的に収容し得るように内部寸法が決定されており、その直方体状の6面のうち、前記外側ケース内にはめ込んだときに該外側ケースの面(A)に対応する面(a)と、その対向面(b)が壁部となっており、これら2面(a、b)の間にある4面(c、d、e、f)のうちの1つの面(c)が開口部となっており、該開口部は、物品を該内側ケースに出し入れする際のケースとしての主開口部として機能し得るものであり、さらに該面(c)に隣接する面(d)も開口部となっており、該開口部は、物品を該内側ケースに出し入れする際の側方開口部として機能し得るものであり、残る2面(e、f)が壁部となっている、
前記物品供給用ケース。
〔2〕上記物品が、互いに直交する(x、y、z)方向のそれぞれの寸法として、縦寸法x1と、横寸法y1と、高さ寸法z1とを有し、
上記内側ケースにおいて、主開口部となっている面(c)と、それに対向する壁部の内面との間の距離(L1)が、前記物品の縦寸法x1に対応した長さとなっており、
側方開口部となっている面(d)と、それに対向する壁部の内面との間の距離(L2)が、前記物品をそのz方向に所定の数だけ積み重ねたときの合計の寸法に対応した長さとなっている、
上記〔1〕記載の物品供給用ケース。
〔3〕上記内側ケースにおいて、面(a)の壁部の内面と、それに対向する面(b)の壁部の内面との間の距離(L3)が、前記物品の横寸法y1を所定の数だけ加えたときの合計の寸法に対応した長さとなっている、
上記〔2〕記載の物品供給用ケース。
〔4〕上記外側ケースの互いに対向する2面(A、B)のうちの他方の面(B)が、壁部を有し、該壁部には内側ケースが通過し得ない大きさの開口が設けられている、上記〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の物品供給用ケース。
〔5〕上記物品が包装容器であり、上記物品を使用する自動機が、該包装容器に製品を自動的に入れて包装するよう構成された包装機である、上記〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の物品供給用ケース。
〔6〕当該物品供給用ケースには、さらに、当該物品供給用ケースを所定数だけ収容し得る収容ケースが付帯し、
該収容ケースは、収容ケース本体と蓋とを有し、かつ、下記(I)の条件を満たすように所定数の物品供給用ケースを収容し得るようになっている、上記〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の物品供給用ケース。
(I)各物品供給用ケースが横方向に隣り合い、かつ、各物品供給用ケースの外側ケースの開口部が収容ケース本体内の同じ1つの側壁面に対向し、かつ、各物品供給用ケースの内側ケースの側方開口部が下方を向くこと。
本考案の物品供給用ケースは、図1に示すように、直方体状の外側ケース1と、それに嵌め込み可能な直方体状の内側ケース2とを有しており、内側ケース2は外側ケース1に引出しの如く嵌め込み、太い両頭矢印の方向に、スライドさせて出し入れできるようになっている。
内側ケース2は、複数の物品Mを整列的に収容し得るように内部寸法が決定されており、図1に示すように、その直方体状の6面(a、b、c、d、e、f)のうち、頂点21、24、28、29を結んで規定される長方形(正方形を含む)の面cが、壁部の無い開口部となっており、該開口部は物品を出し入れするためのケースとしての主開口部となっている。
内側ケース2では、主開口部に加えて、該主開口部と直交して隣接する面d(頂点23、24、28、27を結んで規定される面)も、壁部の無い開口部となっている。この面dの開口部は、物品を該内側ケースの出し入れするための側方開口部(主開口部に対する側方の副開口部)として機能する。
図5に示すように、この内側ケース2を外側ケース1にはめ込むと、外側ケースの開口部(面A)が、内側ケース2の壁部(面a)によって閉鎖され、かつ、内側ケースの前記2つの開口部(面cの主開口部と、面dの側方開口部)が、外側ケース2の壁部C、Dによってそれぞれ閉鎖され、物品Mは、直方体状の内部空間に閉じ込められるようになっている。
上記の構成のとおり、内側ケースには、主開口部に加えて、それに直交して隣接する側方開口部が設けられているので、物品の製造工程(例えば、トレーなどの包装容器の製造会社の成形工程)では、図2(a)に示すように、物品Mを内側ケース内に整列的に積み重ねて並べる際の作業性が改善される。即ち、主開口部を通じて内側ケース内に物品を入れるという作業に加えて、側方開口部を通じて側方からも物品を入れることが可能になる。
このような側方から物品を入れることができる構造は、該物品がトレーのように凹部(裏面側は凸部)を有する器状物である場合に、図3のように、1つの物品の裏面の凸部を他の物品の凹部に入れて重ね合わせた状態にて、内側ケース内に並べていく作業に有利である。即ち、図2(a)において、頂部23、24、28、27で規定される面dが壁部となっている場合(即ち、側方開口部がない場合)、器状の物品を内側ケース内に順次重ねて並べて行くにつれて、物品と面dの壁部との間の寸法が小さくなって行き、器状の物品の場合には、最後の数枚(特に最後の1枚)を外部から入れることが困難になる。
しかし、その側方の壁部が開口部(側方開口部)となっていれば、そのような問題は解消され、最後の1枚まで、該側方開口部から物品を容易に積み重ねて内側ケース内に入れることが可能になる。
物品を内側ケース内に入れる際には、該物品の形状や積み重ね方に応じて、図2(b)に示すように、内側ケースの配置の向きを変えて、側方開口部(面dの開口部)を上面となるように配置し、物品Mを面fの壁部上に積み上げていくように並べてもよい。このように、内側ケース内に物品を整列的に箱詰めするときの該内側ケースの姿勢(用いる方向)は、箱詰め作業がより向上するように適宜決定すればよい。
内側ケースへの物品の整列的な配置態様は、後の自動機の物品供給部において要求される整列的な配置態様と同じものとすべきである。内側ケースの内部寸法は、前記のような配置態様が可能となるように、自動機の物品供給部での物品の供給姿勢を参照して設計すればよく、逆に、自動機の物品供給部の機構を、内側ケースへの物品の整列的な配置態様を考慮して設計してもよい。
物品の製造工程において、内側ケース内に物品を整列的に配置しておくことによって、物品の使用工程(例えば、該物品の納品先である製品メーカーなど)では、自動機の物品供給部への物品の移し替えと整列的なセットの作業を省略することが可能になる。しかも、物品の製造工程において物品を整列的に配置する作業は、従来でも出荷(納品)のために行っていたので、新たな作業負担が増加することはなく、逆に、主開口部と側方開口部を持った内側ケースの構成によって箱詰めの作業性が向上する。
物品の製造工程において、上記のように内側ケースに物品が整列的に充填されると、該内側ケースは外側ケースにはめ込まれる。これにより、物品は当該物品供給用ケース内に閉じ込められる。よって、物品を逸脱することなく、製造工程から物品の使用工程へと該物品を好ましく搬送、納入することが可能になる。
次に、物品の使用工程では、自動機の物品供給部に対して、図3(a)に示すように、当該物品供給用ケースを該供給部S10に配置する。このとき、内側ケースの側方開口部が底面側に位置するように、当該物品供給用ケースを配置することが重要である。
内側ケースが外側ケースに対して、引出しの如く出し入れ可能にはめ込まれているので、図3(a)に示すように、外側ケース1を側方にスライドさせれば、内部に物品Mが充填された内側ケース2を供給部上に残した状態で、外側ケース1を簡単に抜き取ることができる。さらに、図3(b)に示すように、内側ケース2の側方開口部が底面側に位置しているので(換言すると、底が抜けているので)、該側方開口部から物品を供給部の面上に出しながら、内側ケース2を上方にスライドさせることができ、整列された物品Mを供給部に残した状態で、内側ケース2だけを簡単に抜き取ることができる。
これによって、物品の使用工程では、手間をかけることなく、整列状態で納品された物品を、その整列された状態のまま、自動機の物品供給部上に移し替えることができるようになる。
図1は、本考案の物品供給用ケースの構成の一例を示した概略図である。図では、符号の引き出し線(細線)が当該物品供給用ケースの背後に回り込む場合には、引き出し線を、かくれ線として細い破線で示している。他の図も同様である。同図において、符号c、dが指す面は、それぞれ架空の面であって、符号cは、頂点21、24、28、29を結んで規定される長方形の面(長方形の開口となっている面)を指しており、符号dは、頂点23、24、28、27を結んで規定される長方形の面(長方形の開口となっている面)を指している。 図2は、本考案の物品供給用ケースの使用状態を示した概略図であって、内側ケースに物品が整列的に詰められていく様子を示している。同図では、図の簡略化のために物品を板状のように描いている。 図3は、本考案の物品供給用ケースの使用状態を示した概略図であって、当該物品供給用ケースを用いて、自動機の物品供給部に物品を整列的にセットする様子を示している。同図では、自動機の物品供給部の詳細な機構の図示は省略している。 図4は、本考案の物品供給用ケースにおける、物品と内側ケースの寸法関係を示した図である。同図では、物品は、お椀を伏せたような状態となって所定数だけ積み重ねられているが、積層の中間部分の図示を省略している。図4(a)に示した内側ケースは、図4(b)に示した内側ケースのX−X断面図である。 図5は、本考案の物品供給用ケースの各部の好ましい態様を示した概略図である。 図6は、本考案の物品供給用ケースの好ましい構造の一例を示した展開図である。図6(a)は外側ケースの展開図、図6(b)は内側ケースの展開図であり、破線は、それぞれケースへと組み立てる際の折り曲げ線を示している。 図7は、本考案の物品供給用ケースに付帯する収容ケースの態様例を示す図である。同図は、収容ケースの構造を示した断面図であって、切断面だけを示した端面図として表している。また、内部に収容された物品供給用ケースは、断面図ではなく、外側ケースの(A)面が手前を向いた状態として外観を描いている。 図8は、従来の包装機の構成の一例を示したブロック図であって、包装容器(トレー)が供給され、製品が入れられ、外装箱に詰められていく様子を概略的に示した図である。
以下、本考案による物品供給用ケースを、実施例を挙げながら詳細に説明する。
本考案の物品供給用ケースは、物品の製造工程において製造された物品を、複数、整列的に収容し、物品の使用工程に搬送するためのケースであり、かつ、該物品の使用工程においては、その物品を使用する自動機の物品供給部に対して該物品を整列的に供給するためのケースである。
図1に示すように、当該物品供給用ケース3は、直方体状の外形を持った外側ケース1と、直方体状の外形を持った内側ケース2とを有して構成され、内側ケース2は、外側ケース1内に引出しの如く出し入れ可能にはめ込んで収容され得る寸法関係となっている。
ここでいう直方体状とは、完全な直方体のみならず、各角部や各辺に面取りや丸みを付与されたものや、各面に局所的な切り欠きや凹凸が加えられたものをも含む形状であって、全体的な形状として直方体を呈する形状をいう。また、直方体とは、相隣る面がすべて直角に交わるような六面体であって、立方体をも含む形状である。
外側ケース1の全体的な外形は、図1に示すように、8つの頂点(角部)11〜18によって規定される直方体状である。外側ケース1は、その直方体状の6面(図1の面A、B、C、D、E、F)のうちの互いに対向する2面(図1の面A、B)の少なくとも一方の面Aが、壁部を有しない開口部となっており、その開口部から、内側ケースを引出しの如く、はめ込むことができるようになっている。他の面は内側ケースを覆うための壁部となっている。外側ケース1の内部空間は、内側ケース2を摺動可能に受け入れ、適当な隙間を以てはめ込むことができるような直方体状であればよい。
前記2面A、Bのうちの他方の面Bは、面Aと同様、開口部となっていてもよいが、内側ケース2が通り抜けて逸脱しないように、壁部となっているか、または、ストッパーが設けられていることが好ましい。ストッパーが設けられるとは、その面が部分的に開口部となっていると解することもできる。
内側ケース2の全体的な外形は、図1に示すように、8つの頂点(角部)21〜28によって規定される直方体状であって、その直方体状の6面(図1の面a、b、c、d、e、f)のうちの互いに直交して隣接する2面(図1の面c、d)が開口部となっている。 内側ケース2は、中空のケースであって、複数の物品を整列させて収容し得るように内部寸法が決定されている。内側の各辺の寸法は、後述するが、収容すべき物品の形状、物品を積み重ねる数、その積み重ねを1列としたときの列の数に応じて決定すればよい。
内側ケース内での物品の整列の態様は、特に限定はされないが、自動機の物品供給部の要求に応じた整列の態様とすることが好ましい。例えば、複数の物品を同じ向きにして積み重ね、さらに、その積み重ねを1列として、その列を必要数だけ並べた状態などが挙げられる。
物品が、トレー、カップ、お椀のような器状物の場合、図3に示すように、1つの物品の裏面の凸部を他の物品の凹部に入れて重ね合わせた状態として、同じ向きにして積み重ねることが、自動機の物品供給部にとっては好ましい整列の態様である。
図1に示すように、内側ケース2の直方体状の6面(a、b、c、d、e、f)のうち、外側ケース1にはめ込まれたときに該外側ケースの開口部である面Aに対応する面aとその対向面bとが壁部となっている。この構成によって、外側ケース1に内側ケース2をはめ込むと、内側ケース内の空間は閉鎖される。
前記対向する2面(a、b)の間にある4面(c、d、e、f)のうち、互いに隣接する2つの面(c、d)が開口部となっている。そのうちの一方の面cの開口部は、物品を該内側ケースに出し入れする際のケースとしての主開口部として機能するようになっている。また、該面cに直交して隣接する面dも開口部となっており、該開口部は、物品を該内側ケースに出し入れする際の側方開口部として機能するようになっている。残る2面(e、f)は壁部である。
以上のように、内側ケースは、その6面のうちの互いに隣接する2面が開口部となっており、外側ケースにはめ込めば内部空間が閉じられる。よって、上記効果の説明で述べたとおり、物品の製造工程では、該物品を内側ケース内に整列的に積み重ねて並べる際の作業性が向上し、該製造工程から物品の使用工程へと物品を逸脱することなく搬送でき、さらに、物品の使用工程では、手間をかけることなく、当該物品供給用ケース内に整列状態で搬送、納入された物品を、その整列された状態のまま、自動機の物品供給部上に移し替えることができるようになる。
また、当該物品供給用ケースは、物品が使用されるまでの保管容器としても利用可能である。
当該物品供給用ケースに収容すべき物品は、整列的に配置することが可能な物であれば特に限定はされず、食品、医薬品、化粧品、生活雑貨、電気製品、機械部品などの種々の製品、または、それを包装するための包装容器などであってよい。物品の製造工程から該物品を使用する自動機へと該物品を搬送し、さらに、該自動機の物品供給部に該物品を複数整列させてセットすることが求められるような個体の物品であれば、当該物品供給用ケースの有用性を生かすことができる。
特に、パーツフィーダーの利用が困難であるような形態の物品(カサが高い、薄く割れや変形が生じ易いといった物品)の場合、例えば、板状、皿状、より深い器状の容器の場合、自動機の物品供給部では、該物品を手作業で整列配置しなければならない場合が多い。そのような物品に対しては、本考案の物品供給用ケースの有用性が顕著となる。前記のような板状、皿状、より深い器状の容器は、それ自体が販売すべき製品であってもよいが、該製品の出荷と共に大量に包装機で消費されるトレーなどの包装容器であれば、本考案の有用性が特に顕著となる。そのような包装容器としては、例えば、登録意匠番号第1433109号公報や、登録意匠番号第1433354号公報に記載された包装用容器などが好ましいものとして例示される。
該意匠公報に記載された包装用容器は、薬品等を収容する瓶であるバイアルを2つ1組にて箱詰め包装する際に、箱内において2つのバイアルの姿勢を不動に保つトレーとして機能する包装用容器である。該包装用容器の外周縁は、開口部の周囲から外側に張り出した鍔(つば)状部となっており、該鍔状部の裏側には突起が設けられている。この突起によって、該包装用容器は、重ね合せたときに該突起が障害となって互いにぴったりとはまり込むことができず、各包装用容器の鍔状部同士の間に突起分の隙間が生じる。この隙間によって、自動機の供給機構は、該鍔状部を掴むことが容易になり、重なり合った集合の一番上または一番下から、包装用容器を1つだけ容易に分離することができるものとなっている。
当該物品供給用ケースが物品を供給すべき「該物品を使用する自動機」とは、該物品を供給部から取り込む機構を持った装置であればよく、例えば、物品が包装容器である場合には、該包装容器を使用して製品の包装を自動的に行なう包装機、物品が製品自体である場合には、該製品の包装を自動的に行なう包装機(その包装に用いる包装容器の供給にも当該物品供給用ケースを用いてよい)、複数の物品を用いてユニットへと自動的に組み立てる自動組立装置、物品に自動的に所定の加工を施す自動加工装置などといった、種々の自動化された装置が挙げられる。即ち、本考案でいう自動機が「物品を使用する」とは、物品を用いた製品の包装、物品に対する包装、物品を用いた組み立て、物品に対する加工など、自動機内に物品を取り込み、該物品に関連する作業を行い、出力品として送り出すことを意味する。
図3に示した自動機の物品供給部S10の送り機構S11は、例えば、図8のように既存の技術を参照してもよい。図8の例では、物品供給部(包装容器供給部)S10において、包装容器110を伏せた状態で供給し、上下を反転させている。このような供給機構は、コンパクトでありかつ動作が確実であるため複数の供給機構を並列的に設けることができる。例えば、該供給機構を2基設けることによって、コンベアーベルトの単位時間の移送能力を100としたときに、各供給機構の供給能力は50でよいことになり、より低速での送りによって、包装容器110に作用する力を軽減することができる。また、伏せていない包装容器を単純に直線的にコンベアーベルト上に置くよりも、図のように回転させて置く方が、コンベアーベルトの移動速度に対する供給速度が安定する。また、積層された包装容器の集合から、個々の包装容器を確実に分離して反転させることができるので、複数の包装容器が重なった状態でコンベアベルト上に供給されるといった誤動作が無くなるという利点もある。
同図の例はあくまでも好ましい一例であって、包装容器を単純にコンベアー上に移し替える機構など、当該物品供給用ケースによって整列状態で供給された物品を1つ1つ自動機に取り込んで送ることができるように、吸引装置、インデックステーブル、ローディングユニット、カム、エアシリンダーなど、種々の機構部品を駆使し、適宜構築したものであればよい。
外側ケース、内側ケースのそれぞれの材料は、金属(鋼板、ステンレス、アルミニウムなど)、プラスチック、厚紙など、使用に耐える機械的強度や、必要に応じて耐薬品性を有し、食品等を取扱うための包装機に使用可能な材料であればよく、より軽いものが好ましい。外側ケースと内側ケースには、製造コストの点から、互いに同じ材料を用いることが好ましい。
薄く、軽く、大きな機械的強度を有し、さらには、加工がし易く、形状安定性、耐薬品性、耐久性、耐摩耗性などに優れ、安価であるという点からは、プラスチックが好ましく、とりわけ、ポリプロピレンが好ましい材料として挙げられる。ポリプロピレンのなかでも「ポリセーム(登録商標)」として市販されているシート材は、好ましい素材である。
また、前記ポリプロピレン等のようなプラスチック材料は、帯電防止加工を施したものがより好ましい。また、内部を確認できるという点からは、透明または半透明であることが好ましい。
また、前記の「ポリセーム(登録商標)」のように、表面にエンボス加工や比較的荒い粗面加工が施されていると、外側ケースに内側ケースをはめ込んだときの接触面積がより少なくなるので、摩擦が小さくなり、外側ケースに対して内側ケースをよりスムーズに出し入れできるようになる。
外側ケース、内側ケースのそれぞれの壁部の厚さは、材料の強度や剛性によっても異なり、特に限定はされないが、上記のようなプラスチック材料を用いた場合には、1.0mm〜2.0mm程度が好ましく、1.2mm〜2.0mm程度がより好ましい厚さである。上記「ポリセーム(登録商標)」を用いた一実施例では、厚さは1.5mmである。
当該物品供給用ケースの大きさは、収容すべき物品の寸法、整列の態様、収容数などに応じて決定すればよく、特に限定はされないが、以下に具体的な実施例を挙げて、各部の寸法例(とりわけ、物品と内側ケースとの寸法関係の例)を示す。
ここでは、物品の一例として、図4に示すような浅い包装容器(トレー)を挙げて説明する。物品を使用する自動機は、該包装容器に製品を自動的に入れて包装するように構成された包装機である。
図4に示す包装容器は、説明を簡単にするために開口形状が長方形であり、壁部の肉厚を含めた開口部の周囲の形状も長方形であるとする。また、開口面積よりも底の面積が小さく、図4に示すように、伏せた容器の上に次の容器を被せて積み重ねていくことが可能な形状であるとする。
該物品は、互いに直交する(x、y、z)方向のそれぞれの寸法として、縦寸法(開口部の周囲の形状である長方形の短辺の寸法)x1と、横寸法(開口部の周囲の形状である長方形の長辺の寸法)y1と、高さ寸法(容器の深さと底の肉厚との合計)z1とを有するものとする。
これらの寸法は、特に限定はされないが、一般的な包装容器の例としては、縦寸法x1が20mm〜200mm程度、横寸法y1が20mm〜200mm程度、高さ寸法z1が5mm〜50mm程度のものが挙げられる。
図4は、前記で例示した包装容器を同じ方向に伏せて積み重ねて1列とし、それを所定の列だけ内側ケースが収容する場合の寸法関係を示した図である。
上述のとおり、1つの包装容器の高さ寸法はz1であり、それを所定の数だけ積み重ねたときのz方向(高さ方向)の合計寸法はS1である。図4(a)には、包装容器Mの短辺である縦寸法x1が現れ、図4(b)の包装容器Mは、図4(a)の包装容器Mを側方から見た図であって、該包装容器Mの長辺である横寸法y1が現れている。これらは一例であって、短辺と長辺の位置関係が逆であってもよい。
図4に示すように、内側ケースの内部空間は長方形状であって、主開口部となっている面cと、それに対向する面eの壁部の内面との間の距離L1は、包装容器の縦寸法x1に対応した長さとなっている。即ち、該距離L1は、包装容器を収容し得るように、包装容器の縦寸法x1に適当な隙間寸法を加えた長さとなっている。この隙間寸法は、収容される物品の積層状態が保たれるものであればよく、例えば1mm〜5mm程度など、適宜決定すればよい。
なお、該距離L1は、積み重ねた包装容器の列を複数列収容し得る長さとしてもよいが、詰め込み作業性の観点や、自動機の供給部の構造から、1列分の長さ(L1=x1+隙間寸法)とするのが好ましい。
一方、側方開口部となっている面dと、それに対向する面fの壁部の内面との間の距離(L2)は、前記包装容器Mを所定の数だけ積み重ねたときのz方向(高さ方向)の合計寸法S1に対応した長さとなっている。即ち、該距離L2は、所定の数だけ積み重ねた包装容器を収容し得るように、該合計寸法S1に適当な隙間寸法を加えた長さとなっている。この隙間寸法は、当該物品供給用ケース内に収容された物品が搬送中などにおいてがたつかないように、例えば1mm〜5mm程度など、適宜決定すればよい。
前記包装容器Mを所定の数だけ積み重ねたときのz方向(高さ方向)の合計寸法S1は、個々の包装容器の高さ寸法z1によっても異なり、何程の数だけ積み重ねるかによっても異なり、また、1つの包装容器が次の包装容器内にどの程度入り込むかによっても異なる。一例として、上記で例示した高さ寸法z1の寸法の場合、積み重ねの数は40〜60程度であり(一実施例では50)、そのように積み重ねたときのz方向の合計寸法S1は、220mm〜330mm程度(一実施例では275mm)である。これは一例であって、内側ケースの寸法を限定するものではない。
本例では、図4(b)に示すように、内側ケースの面aの壁部の内面と、それに対向する面bの壁部の内面との間の距離L3は、図3(a)に示すように、積み重ねた包装容器Mを所定数の列だけ収容できる長さとなっている。図3(a)の例では、説明のため3列として描いているが、1列以上、必要な列であってよい。即ち、該距離L3は、包装容器の横寸法y1を所定の列の数だけ加えたときの合計寸法S2に対応した長さとなっており、該合計寸法S2に適当な隙間寸法を加えた長さとなっている。この隙間寸法は、当該物品供給用ケース内に収容された物品が搬送中などにおいてがたつかないように、例えば1mm〜5mm程度など、適宜決定すればよい。
前記合計寸法S2は、個々の包装容器の横寸法y1によっても異なり、積み重なった1列の包装容器を何列収容するかによっても異なるが、一例として、上記で例示した横寸法y1の場合、列の数nは1〜15程度であり、よって、その場合の合計寸法S2は、y1×n=20mm〜3000mm程度である。この合計寸法S2に前記隙間寸法を加えれば、距離L3が得られる。一実施例では、50個重ねを1列として10列である。
内側ケースの外形寸法は、前記の内側の寸法L1〜L3にそれぞれ壁部の肉厚を加えればよい。また、外側ケースの外形寸法は、内側ケースが摺動し得るように、該内側ケースの外形寸法に隙間寸法を加え、さらに、壁部の肉厚を加えればよい。
外側ケースの互いに対向する2面(A、B)のうち、開口部となる面Aの対向面Bは、内側ケースが通り抜けないように壁部とし、さらに、図5に示すように、該面Bの壁部には、内側ケースが通過し得ない適当な大きさの開口31を設けておくのが好ましい。
該開口31は、外側ケース内に内側ケースがはめ込まれた状態から、内側ケースを抜き出す際に、外側ケースの面B側から面A側へと内側ケースを押し出すための穴として利用することができ、また、外側ケース内を内側ケースが移動するときの、空気の出入り穴としても作用する。
該開口31の形状や寸法は、特に限定はされず、円形、四角形などであってよい。該開口31の寸法は、円形の場合、直径10mm〜50mm程度であればよい。
図5に示すように、外側ケース1の開口部の周囲、特に、内側ケースの主開口部の面cに対応する面Cの壁部の端部には、内側ケースを引き出す際に指を入れるための切り欠き32を適宜設けてもよい。また、内側ケース2の面aの壁部に切り欠き33や開口を設けてもよい。その他、内側ケースを引き出すための取っ手や、外側ケースを支持するための取っ手などは、必要に応じて適宜加えてよい。
また、図3(a)のように、内側ケース内に包装容器の列を複数収容する場合には、図5に示すように、列同士の間に隔壁となる薄い仕切り板34を設け、列同士が互いに干渉しないようにしてもよい。図5の例では、中央に1つだけ仕切り板34を設けている。
外側ケースと内側ケースは、いずれも樹脂成型などによって形成してもよいが、図6に一例を示すように、それぞれシート状に展開した部材(以下、展開シート部材)を形成し、目的とする外側ケースおよび内側ケースとなるように、それぞれ折り曲げて形成するのが好ましい態様である。
展開シート部材には、組み立てるときの接合に用いるための接合シロとなるフラップを適宜設ければよい。フラップと各壁部との接合方法は、超音波溶着、熱溶着、接着剤を用いた接合、留め具(ステープラー、カシメ、ネジなど)を用いた接合など、従来公知の接合方法を適宜用いればよい。
図6に示したフラップp2、p3は好ましい一例である。
図6(a)におけるフラップp1は、折り曲げられて、外側ケースの上面(F)の外面に重なって接合される。よって、外側ケースの上面(F)の上では、フラップp1は、その厚さの分だけ上面(F)から段差を形成することになる。これに対して、図6(a)におけるフラップp2は、折り曲げられて、外側ケースの下面(D)の外面に重なって接合されるが、該下面(D)の外面にはフラップp3も重なって接合される構成となっており、しかも、該フラップp3にはフラップp2と重なり合わないように切り欠きが設けられているので、下面(D)の外面では、フラップp2とフラップp3とが存在することによって、段差が生じることがなく、総じて平坦となる。下面(D)がフラップp2とp3によって平坦となることによって、図3(a)に示すように、外側ケースを横方向に移動させる操作がスムーズとなる。
図7に示すように、当該物品供給用ケースには、さらに、該物品供給用ケースを所定数だけ収容し得る収容ケース4が付帯してもよい。図の例では、説明のために、当該物品供給用ケースを4個収容できるように描いているが、収容数は物品供給用ケースの大きさにや移送等の要求に応じて適宜決定してよい。
図7に示すように、該収容ケースは、所定数の物品供給用ケースを、横方向に並んだ状態でかつ個々に出し入れ可能にはめ込んで収容し移送し得るものとなっている。該収容ケース4は、収容ケース本体41と蓋42とを有する。同図の例では、最右端の物品供給用ケースを上方に取り出そうとしている状態を描いており、説明のために、蓋42を収容ケース本体41から離して描いている。
該収容ケースに収容される各物品供給用ケースは、横方向に互いに隣り合い、かつ、各物品供給用ケースの外側ケースの開口部(面(A))が、収容ケース本体内の同じ1つの側壁面に対向し、かつ、各物品供給用ケースの内側ケースの側方開口部が下方を向く姿勢にて収容されるようになっている。物品供給用ケースのこの収容姿勢は、自動機の物品供給部に該物品供給用ケースをセットするときの該該物品供給用ケースの姿勢と同じである。よって、該収容ケースから取り出した姿勢のまま、最小限の動きで、物品供給用ケースを自動機の物品供給部にセットすることができ、移し替えの作業に無駄が無くなる。
物品供給用ケースを収容する数は、特に限定はされないが、搬送時の重量や強度の点から、5〜15程度が好ましい。
収容ケースの材料は、金属(鋼板、ステンレス、アルミニウムなど)、プラスチック、、ダンボールなどの構造用材料であればよく、薄く、軽く、大きな機械的強度を有し、対摩耗性に優れ、安価である上に加工し易いという点からは、プラスチックが好ましい材料として挙げられる。また、プラスチック材料の中でも、「プラダン」と呼ばれるシート素材が、前記の条件を満たす好ましい素材である。プラダンは、従来の段ボールの材料を、ポリプロピレンなどのプラスチック材料に置き換えたシート素材である。
自動機が配置された部屋(包装室)は、通常、紙箱から発せられるほこりや紙片が存在しない無塵状態が求められる。これに対して、収容ケースの素材をダンボール(紙製)ではなくプラスチック製とすることで、包装室の無塵状態を保つことができる。
また、物品を収容した物品供給用ケースを一定した姿勢で、がたつくことなく収容することができるので、内部の物品の整列状態が乱れたりすることがなく、また、異物混入を防止することができる。
また、収容ケースの材料がダンボール(紙製)であれば、通常、使い捨てとなるが、プラスチック製とすることで、所謂「通い箱(通函)」として多数回用いることができ、コスト低減や環境汚染防止の点で好ましい。
図7の例では、収容された物品供給用ケース3を取り出し易いように、収容ケース本体41の上部開口部から、物品供給用ケース3が少し外部に出ている態様としているが、あくまでも一例である。収容ケース本体は、物品供給用ケース3を完全に収容し得るものとしてもよい。また、その場合には、物品供給用ケース3の上部に取っ手をつけてもよい。また、収容ケース本体の上部開口部の周囲側壁に、部分的な切欠きを設けて、収容された物品供給用ケース3を取り出し易いようにしてもよい。
また、図7の例では、蓋42が収容ケース本体41の外側に覆い被さる態様としているが、これも一例であって、蓋42と収容ケース本体41との寸法関係は、適宜設計すればよく、蓋42は単なる平板であってもよい。このような蓋42と収容ケース本体41の関係は、従来公知の蓋付き容器の構造を参照してもよい。
蓋42と収容ケース本体41とは蝶番で連結されていてもよいし、蓋42を収容ケース本体41に装着した状態で固定できるように、留め金などの固定機構を設けてもよい。
蓋42と収容ケース本体41のいずれか一方または両方には、取っ手を設けてもよい。
本考案の物品供給用ケースによって、物品の製造工程から該物品を使用する種々の自動機への、該物品の供給の手間を軽減することが可能になった。
1 外側ケース
2 内側ケース
3 本考案の物品供給用ケース

Claims (6)

  1. 複数の物品を収容するための、かつ、該物品を使用する自動機の物品供給部に該物品を供給するための物品供給用ケースであって、
    当該物品供給用ケースは、直方体状の外側ケースと、該外側ケース内に引出しの如く出し入れ可能にはめ込んで収容され得る直方体状の内側ケースとを有し、
    外側ケースは、その直方体状の6面のうちの1面として、前記内側ケースをはめ込むことができるように開口部となっている面(A)を有し、
    内側ケースは、前記複数の物品を整列的に収容し得るように内部寸法が決定されており、その直方体状の6面のうち、前記外側ケース内にはめ込んだときに該外側ケースの面(A)に対応する面(a)と、その対向面(b)が壁部となっており、これら2面(a、b)の間にある4面(c、d、e、f)のうちの1つの面(c)が開口部となっており、該開口部は、物品を該内側ケースに出し入れする際のケースとしての主開口部として機能し得るものであり、さらに該面(c)に隣接する面(d)も開口部となっており、該開口部は、物品を該内側ケースに出し入れする際の側方開口部として機能し得るものであり、残る2面(e、f)が壁部となっている、
    前記物品供給用ケース。
  2. 上記物品が、互いに直交する(x、y、z)方向のそれぞれの寸法として、縦寸法x1と、横寸法y1と、高さ寸法z1とを有し、
    上記内側ケースにおいて、主開口部となっている面(c)と、それに対向する壁部の内面との間の距離(L1)が、前記物品の縦寸法x1に対応した長さとなっており、
    側方開口部となっている面(d)と、それに対向する壁部の内面との間の距離(L2)が、前記物品をそのz方向に所定の数だけ積み重ねたときの合計の寸法に対応した長さとなっている、
    請求項1記載の物品供給用ケース。
  3. 上記内側ケースにおいて、面(a)の壁部の内面と、それに対向する面(b)の壁部の内面との間の距離(L3)が、前記物品の横寸法y1を所定の数だけ加えたときの合計の寸法に対応した長さとなっている、
    請求項2記載の物品供給用ケース。
  4. 上記外側ケースの互いに対向する2面(A、B)のうちの他方の面(B)が、壁部を有し、該壁部には内側ケースが通過し得ない大きさの開口が設けられている、請求項1〜3のいずれか1項記載の物品供給用ケース。
  5. 上記物品が包装容器であり、上記物品を使用する自動機が、該包装容器に製品を自動的に入れて包装するよう構成された包装機である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の物品供給用ケース。
  6. 当該物品供給用ケースには、さらに、当該物品供給用ケースを所定数だけ収容し得る収容ケースが付帯し、
    該収容ケースは、収容ケース本体と蓋とを有し、かつ、下記(I)の条件を満たすように所定数の物品供給用ケースを収容し得るようになっている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の物品供給用ケース。
    (I)各物品供給用ケースが横方向に隣り合い、かつ、各物品供給用ケースの外側ケースの開口部が収容ケース本体内の同じ1つの側壁面に対向し、かつ、各物品供給用ケースの内側ケースの側方開口部が下方を向くこと。
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