JP3186443U - スタンションポール - Google Patents

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Abstract

【課題】車両に取り付けられて、車両の座席への定員着席の促進手段として機能するスタンションポールを提供する。
【解決手段】背もたれBbと座部Bsとを含む車両Vpの座席Bに取り付けられるスタンションポールSpmは、車両Vpの高さ方向に延在し、両端が車両Vpに固定された第1の仕切部材Spvと、背もたれBbと第1の仕切部材Spvとの間で延在する第2の仕切部材Sphとを備える。
【選択図】図1

Description

本考案は、鉄道等の車両に、詳述すれば、車両の腰掛けの中間部に取り付けられるスタンションポールに関する。
鉄道等の車両の内部には、車両が揺れても立席の乗客が姿勢を維持するために、乗客が掴まることができる手段(以降、「掴まり手段」)が設置されている。掴まり手段には、吊り革や、スタンションポールと呼ばれる車両の高さ方向に延在するつかみ棒がある。スタンションポールには、車両の床から天井まで通して設置されているものや、車両の座席の両端部に設けられた袖仕切りと荷棚とに取り付けられたものなどがある。近年では、掴まり手段と共に定員着席の促進手段として、乗客が所定の1人分の座席スペースに座ることを誘導するべくロングシート(車両の長手方向に沿って複数人分の席が連続して設けられた座席)を区切る仕切として機能することをも意図して設けられているスタンションポール(特許文献1)もある。
図5及び図6に、特許文献1に開示されている、鉄道車両のロングシートに取り付けられたスタンションポールを示す。図5において、鉄道車両1の長手方向に見た、ロングシートの腰掛11及び荷棚12が示されている。図6において、鉄道車両1の幅方向に見た、ロングシートの腰掛11の一部と荷棚12とが示されている。
図6に示すように、腰掛11の両端部にはそれぞれ1つ宛スタンションポール16a(以降、「端部スタンションポール16a」)が設けられている。さらに、腰掛11の中央付近には、仕切として機能することを意図してスタンションポール16b(以降、「中間スタンションポール16b」)が設けられている。
図5に示すように、端部スタンションポール16aは、上端が荷棚12に固定されると共に下端が腰掛11の両端の袖仕切13に固定され、中央部分が腰掛11から離間するように湾曲している。立席の乗客は、端部スタンションポール16aを掴むことにより姿勢の維持が図られている。着席の乗客は、袖仕切13によって、腰掛11からの脱落防止が図られている。
図7に、図5の右側に例示されている中間スタンションポール16bを拡大して示す。中間スタンションポール16bは、下端が腰掛11の底面に固定されている点を除いて、端部スタンションポール16aと同様に構成されている。中間スタンションポール16bは、下端部が着席者の膝近傍に当接することにより着席者の着座位置を規制して、乗客が所定の1人分の座席スペース25(図6)に座るように誘導することを意図して設けられている。
特開2008−296815号公報
上述のように中間スタンションポール16bは、着席者の膝近傍との当接のみによって、着座位置の規制を図っている。言い換えれば、中間スタンションポール16bは、着席者の膝近傍以外の部位(例えば、腰、尻)のロングシート(腰掛11)の所定の着席スペースに対する位置を規制できない。結果、図8に例示するように、中間スタンションポール16bの意図する処の乗客の1人分の座席スペース25への着座誘導を果たせない事態に陥ってしまう。
図8においては、中間スタンションポール16bが中央部に設けられた定員6名のロングシートである腰掛11に数人の乗客が着座している様子を上部から見下ろした状態が示されている。腰掛11には、6名分の座席スペース25a、25b、25c、25d、25e、及び25fが予め設定されている。本例においては、中間スタンションポール16bによって、腰掛11は左右にそれぞれ定員が3名である座席スペース25a〜25cと座席スペース25d〜25fとに分けられている。
上述のように、中間スタンションポール16bに隣接する座席スペース25(図8においては座席スペース25c)に着席した乗客Pacは、膝近傍の位置は中間スタンションポール16bによって規制される。しかし、尻の着座位置は中間スタンションポール16bによって規制されないので、尻に繋がる腰や上半身の座席スペース25Cに対する位置は規制されない。
結果、図8に例示するように、乗客Pacの尻、腰、及び上半身(肩や腕の一部)が、隣接する座席スペース25d上にはみ出すことができる。この場合、同図に見て取れるように、定員が3名である座席スペース25d、25e、及び25fに乗客3名が着席することが困難になっている。つまり、中間スタンションポール16bは、定員着席を促進するための仕切として十分に機能するとは言えない。このような傾向は、鉄道車両に限定されるものではなく、バス等の不特定多数の乗客が着席する公共交通機関の車両において顕著である。
さらに、中間スタンションポール16bは、定員着席の促進手段に加えて、乗客が着席または離席する際の補助具として使われることがある。例えば、座席から立ち上がる際の補助具として用いられる場合、乗客はまず腰掛11に座った状態で中間スタンションポール16bをつかみ、その後、腕の力で身体を引き上げながら立ち上がる。図7において、中間スタンションポール16bをつかんで立ち上がる途中の乗客Pacの身体を鉄道車両の長手方向に見た状態が示されている。
図7から見てとれるように、乗客Pacは立ち上がる際に、中間スタンションポール16bをつかんだ腕の力で身体を引き上げることができる。しかしながら、この身体を引き上げる一連の動作は、体重に抗して中間スタンションポール16bを片手でつかむ握力、つかんだまま腕を曲げる腕力、及び体を押し上げる脚力を必要とする。なお、少なくとも各動作の開始時には体重以上の握力、腕力あるいは脚力が必要であり、高齢者等の手足の力の弱い乗客にとっては負担が大きい。なお、乗客が着席する際にも、体重の作用する向きが逆であることを除いて同様の負担が強いられる。つまり、中間スタンションポール16bは、乗客が着席または離席する際の補助具としても十分に機能するとは言えない。
上述の問題に鑑みて、本考案は、車両に取り付けられて、定員着席の促進手段として機能するスタンションポールを提供することを第1の目的とし、さらに乗客の着席及び離席の際の補助手段として機能するスタンションポールを提供することを第2の目的とする。
上記の課題を解決する為に、本考案は、背もたれと座部とを含む車両の座席に取り付けられるスタンションポールであって、
前記車両の高さ方向に延在し、両端が前記車両に固定された第1の仕切部材と、
前記背もたれと前記第1の仕切部材との間で延在する第2の仕切部材とを備える。
本考案は、車両の座席への定員着席を促進できるという効果を奏する。
本考案の実施の形態に係る中間スタンションポールが取り付けられた鉄道車両の座席を車両長手方向に見た図である。 図1に示す座席に乗客が着席している様子を車両幅方向に見た図である。 図2に示す座席を上から見た図である。 本考案の実施の形態の変形例に係る中間スタンションポールが取り付けられた鉄道車両の座席を車両長手方向に見た図である。 従来のスタンションポールが取り付けられた鉄道車両の座席を車両長手方向に見た図である。 図5に示すスタンションポールと座席とを車両幅方向に見た図である。 図5に示す中間スタンションポールが取り付けられた座席から、乗客が立ち上がる際の動作の説明図である。 図5に示す座席において、中間スタンションポールによる定員着席が損なわれる場合の説明図である。
以下、本考案の実施の形態について、添付の図面を参照して詳細に説明する。本考案に係るスタンションポールは、車両の座席の仕切として機能するスタンションポールであって、座席の中間部、つまり端部以外の位置に取り付けられる。この意味において、以降、本考案に係るスタンションポールを中間スタンションポールと呼ぶ。先ず、図1、図2、及び図3を参照して、本考案の実施の形態に係る中間スタンションポールについて説明する。その後、図4を参照して、本考案の実施の形態の変形例に係る中間スタンションポールについて説明する。
図1に、本考案の実施の形態に係る中間スタンションポールSpmが取り付けられた鉄道車両Vpの腰掛Bを車両長手方向に見た状態を示す。腰掛Bは、車両長手方向に沿って複数人分の座席スペースが連続して設定された座席(以降、「ロングシート」)であって、座部Bsと背もたれBbとを含む。座部Bsは、鉄道車両Vpの側構体Vsに取り付けられた部材Bu上に載置されている。
中間スタンションポールSpmは、図2に示す例においては、腰掛Bの中央付近に取り付けられている。腰掛Bには、複数人(図示例においては6人)分の座席スペースS1、S2、S3、S4、S5、及びS6(必要に応じて、座席スペースSと総称する)が予め設定されている。つまり、腰掛Bは、中間スタンションポールSpmによって、左右にそれぞれ定員が3名である座席スペースS1〜S3と座席スペースS4〜S6とに分けられている。
腰掛Bにはさらに、両端部にそれぞれ1つ宛取り付けられる端部スタンションポールSpeが設けられている。端部スタンションポールSpeは、図5及び図6を参照して説明した従来の端部スタンションポール16aと同様に、上端が荷棚(不図示)に固定され、下端が腰掛Bの両端の袖仕切Baに固定されて、立席の乗客が姿勢を維持するために設けられている。なお、袖仕切Baによって、着席乗客の脱落防止が図られている。
図1に戻って、鉄道車両Vpに取り付けられている中間スタンションポールSpmについて説明する。中間スタンションポールSpmは、第1の仕切部材である垂直仕切部材Spvと、第2の仕切部材である水平仕切部材Sphとを含む。以降、垂直仕切部材Spv及び水平仕切部材Sphそれぞれの構成及び機能について説明する。
垂直仕切部材Spvは、図5及び図7を参照して説明した従来の中間スタンションポール16bと同様の構成及び機能を有している。つまり、垂直仕切部材Spvは車両の高さ方向に延在するつかみ棒であって、中央部分が腰掛Bから離間するように湾曲している。垂直仕切部材Spvは、上端が荷棚Sh(図1に示す例においては、荷棚受Shb)に、下端が座部Bsが載置されている部材Buにそれぞれ固定されることによって、鉄道車両Vpの側構体Vsに取り付けられている。
垂直仕切部材Spvは、上述の中間スタンションポール16b(特許文献1)と同様に、下端部が着席者の膝近傍に当接することにより着席者の着座位置を規制して、乗客が1人分の座席スペースS(図2)に座るように誘導することを意図して設けられている。垂直仕切部材Spvはさらに、乗客が着席または離席する際の補助手段(補助具)としても用いられることがある。
水平仕切部材Sphは、座部Bsの上面より所定の高さH(以降、仕切高H)で、垂直仕切部材Spvと腰掛Bの背もたれBbとの間で延在する棒状の部材である。本例(図1)においては、水平仕切部材Sphは車両の高さ方向と略直交する方向(車両の幅方向)に延在する。水平仕切部材Sphの2つの延在端E1及びE2のうち、第1の延在端E1が垂直仕切部材Spvに、第2の延在端E2が背もたれBbの上端部にそれぞれ固定されている。本例においては、仕切高Hは、座席スペースS3(図2)或いは座席スペースS4の着席者の腰部に当接可能であるように、着席者の概ね腰の位置に設定されている。
図1及び図3に見て取れるように、水平仕切部材Sphは、腰掛Bにおける座席スペースS3上の空間と座席スペースS4上の空間とを区切る仕切として機能する。座席スペースS3(座席スペースS4)の着席者は、垂直仕切部材Spvによって膝の近傍(太腿)が座席スペースS3(座席スペースS4)内に規制されると共に、水平仕切部材Sphによって腰部が座席スペースS3(座席スペースS4)上の空間内に規制される。つまり、中間スタンションポールSpmは、着席者の膝近傍の位置に加えて腰部の位置をも規制できる。結果、腰部に繋がる尻の位置(座席スペースSに対する着座位置)及び腰部に繋がる上半身の位置(座席スペースS上の空間における位置)が所定の範囲内で規制される。つまり、中間スタンションポールSpmによって、着席者が2ヶ所で同時に座席スペースS3(座席スペースS4)上に規制されるので、隣の座席スペースS4(座席スペースS3)にはみ出すことが防止される。
図3を参照して、中間スタンションポールSpmによる定員着席誘導について詳しく述べる。同図は、中間スタンションポールSpmが取り付けられた腰掛B(図2)に数人の乗客が着座している様子を上部から見下ろした状態を示している。上述のように、中間スタンションポールSpmに隣接する座席スペースS3及びS4に着席した乗客P3及びP4は、腰から胸にかけての部位(主に腰部)と膝近傍との位置が中間スタンションポールSpmによって直接的に規制されるのに加えて、尻及び上半身の位置が間接的に規制される。結果、乗客P3及びP4のいずれも尻、腰、及び上半身(肩や腕の一部)が、隣接する座席スペースS上にはみ出すことがなく、定員が6名である座席スペースS1〜S6に対する定員着席が達成されている。なお、着席者は水平仕切部材Sphを肘掛けとして使用することができる。
以下に述べるように、中間スタンションポールSpmは、定員着席促進手段としての機能に加えて、鉄道車両Vpの衝突時の乗客保護の機能も備えている。鉄道車両Vpが障害物に衝突/追突されて車両長手方向に働く力を受けた場合に、ロングシートの着席者数及び位置により異なるが、着席者に対して反対方向に衝突/追突に相当する力が働く。本例においては、袖仕切Ba(図2)に隣接する座席スペースS1(或いは座席スペースS6)の乗客P1(または乗客P6)は、最大5名の乗客P2〜P6(または乗客P1〜P5)がクッションとなり緩和されるか、最大5名の乗客P2〜P6(または乗客P1〜P5)に働く力が蓄積された力によって袖仕切Baに押しつけられる。また、間に乗客Pがいない空席のある場合には、その分クッションがないので、空席に隣接する席の乗客Pは袖仕切Baに向かって空席分だけ飛ばされる事態になる。
しかしながら、中間スタンションポールSpmを取り付けたロングシートにおいては、水平仕切部材Sphが座席スペース上の空間を区切るように配置されている。つまり、水平仕切部材Sphが乗客Pの身体を受け止めることにより乗客P1(または乗客P6)に働く、他の乗客P2〜P6(または乗客P1〜P5)の最大蓄積力及び乗客P1(または乗客P6)が袖仕切Baに向かって飛ばされる距離を中間スタンションポールSpmの位置に応じて低減できる。
再び図1を参照して、着席または離席の際の補助具としての中間スタンションポールSpmの機能について説明する。例えば座席から立ち上がる際の補助具として用いられる場合に、乗客が垂直仕切部材Spvをつかんだ腕の力で身体を引き上げることができる点は、図7を参照して説明した従来の中間スタンションポール16bと同様である。従来の中間スタンションポール16bを利用して身体を引き上げる場合は、体重に抗して中間スタンションポール16bを片手でつかむ握力、つかんだまま腕を曲げる腕力、及び体を押し上げる脚力が必要であり、高齢者等の手足の力の弱い乗客にとっては負担が大きい。
図1に見て取れるように、中間スタンションポールSpmを利用して座席から立ち上がる場合には、乗客P4は水平仕切部材Sphに手或いは肘をついて身体を押し上げ、半ば立ち上がった状態で垂直仕切部材Spvをつかむことができる。その後乗客P4は、垂直仕切部材Spvをつかんだ腕を曲げて身体を引き上げながら立ち上がることができる。つまり、従来の中間スタンションポール16bを使う場合と異なり、乗客は水平仕切部材Sphを利用することにより、腰掛Bから立ち上がる動作を2段階に分けて行うことができる。腰掛Bに座った状態で垂直仕切部材Spvをつかみ、つかんだまま体重に抗して腕を曲げる必要はない。
水平仕切部材Sphは肘掛けとして使用されることにより、身体を起こす際に要求される腕力及び脚力は水平仕切部材Sphと垂直仕切部材Spvとに分散される。結果、従来の中間スタンションポール16bを使う場合と異なり、中間スタンションポールSpmにおいては、同時に要求される腕力及び脚力は乗客の体重以下に抑えることができる。
また、乗客が垂直仕切部材Spvをつかむのは、水平仕切部材Sphを利用して半ば立ち上がった後であり、体重は、折り曲げられていた状態からある程度伸ばされている脚によって支えやすくなっている。つまり、垂直仕切部材Spvをつかんだ腕を曲げて身体を引き上げるのに必要な握力、腕力、及び脚力は従来の中間スタンションポール16bを使う場合に必要な握力、腕力、及び脚力より小さい。高齢者等の手足の力の弱い乗客であっても、中間スタンションポールSpmを利用することにより、着席または離席を比較的楽に行うことができる。なお、乗客が中間スタンションポールSpmを利用して着席する際にも、同様のことが言える。
次に図4を参照して、本考案の実施の形態の変形例に係る中間スタンションポールについて説明する。中間スタンションポールSpmaは、水平仕切部材Sph(図1)が水平仕切部材Sphaに置き換えられる点を除いて上述の中間スタンションポールSpm(図1〜図3)と同様に構成されている。以降、水平仕切部材Sphaに関して重点的に述べる。
水平仕切部材Sphaは、形状が水平仕切部材Sphとは異なる。水平仕切部材Sphが車両幅方向に直線状に延在するのに対し、水平仕切部材Sphaは、それぞれ背もたれBb及び垂直仕切部材Spvからそれぞれ車両幅方向に延在する2つの水平部Spha1及びSpha3が傾斜部Spha2によって一体的に連結された形状を有する。水平仕切部材Spha(水平部Spha3)の垂直仕切部材Spvに対する取り付け位置は、水平仕切部材Sphに比して低い、つまり鉄道車両Vpの床面に近い。言い換えると、水平仕切部材Sphaの2つの延在端E1及びE2のうち、第2の延在端E2の車両高さ方向の高さは、第1の延在端E1の車両高さ方向の高さより高い。なお、水平仕切部材を、直線状に延在する部材で構成し、背もたれBbに対する取り付け位置よりも垂直仕切部材Spvに対する取り付け位置が低くなるように取り付けてもよい。
水平仕切部材Sphaが肘掛けとして使用される場合は、水平部Spha3に着席者の肘や前腕が載せられる。つまり、水平仕切部材Sphに比べて、着席者の肘の曲げ角度(上腕と前腕とがなす角度)が大きくなるように設定されている。水平仕切部材Sphaが着席または離席の際の補助具として使用される場合は、乗客は水平部Spha3に手をついて立ち上がったり座ったりする。水平部Spha3は、水平仕切部材Sph(図1)における対応箇所に比して低い位置にあるため、小柄な乗客であっても肘掛けまたは補助具として使いやすい。さらに、肘の曲げ角度が大きいので、立ち上がり時に要求される腕(肘)伸ばしの負荷も軽減される。
なお、上述した通り、本考案に係る中間スタンションポールSpm及びSpmaのロングシートに対する取り付け位置は中央位置に限られず、ロングシートの端部以外の位置であればよい。また、垂直仕切部材Spvが固定される対象は、荷棚Sh及び腰掛B(鉄道車両Vpの側構体Vs)に限られない。例えば、垂直仕切部材Spvの上端が鉄道車両Vpの天井に、下端が床面にそれぞれ固定されてもよい。この場合、垂直仕切部材Spvの上端は鉄道車両Vpの屋根構体に、下端は台枠にそれぞれ間接的に取り付けられる。また、本考案に係る中間スタンションポールSpm及びSpmaは鉄道車両に限らず、バスなどのロングシートを有する車両にも適用できることは言うまでもない。
上述の実施の形態においては、水平仕切部材Sph及びSphaは、両端が背もたれBb及び垂直仕切部材Spvに固定される。しかしながら水平仕切部材Sph及びSphaは少なくとも一部が、背もたれBbと垂直仕切部材Spvとの間で所定の仕切高Hで延在すればよく、必ずしもその両端で固定される必要はない。つまり、水平仕切部材Sph及びSphaは、どちらか一方の端部で背もたれBb或いは垂直仕切部材Spvに固定されるだけでもよい。さらに言えば、背もたれBb及び垂直仕切部材Spvのいずれにも固定されずに、座部Bsから車両高方向に延在する部材によって支えられるように構成してもよい。
水平仕切部材Sph及びSphaの仕切高Hは、垂直仕切部材Spvと共に、隣接する着席者の着座位置を規制できる高さであればよく、着席者の腰部の近傍以外の位置であってもよい。つまり、仕切高Hは水平仕切部材Sph或いはSphaが座部Bsの表面に接する位置から、着席者の肩に当接する位置までの間で適宜設定できる。水平仕切部材SphあるいはSphaの端部を腰掛B以外の場所、例えば鉄道車両Vpの車室の側壁に取り付けてもよい。
水平仕切部材Sph及びSphaの形状は上述の棒状に限られず、ロングシートの座席スペースの仕切として機能すると共に、乗客の肘掛けや、着席または離席の際の補助具として機能する任意の形状を取り得る。そのような形状としては、平板状や円柱状であっても良く、なお内部が空洞でも良い。
本考案は、鉄道等の車両の座席に利用することができる。
Vp 鉄道車両
Vs 側構体
Spm、Spma 中間スタンションポール
Spv 垂直仕切部材
Sph、Spha 水平仕切部材
Spha1、Spha3 水平部
Spha2 傾斜部
H 仕切高
B 腰掛
Bs 座部
Bb 背もたれ
Ba 袖仕切
S 座席スペース
Sh 荷棚
Shb 荷棚受
Spe 端部スタンションポール
Pac、P 乗客
16a 端部スタンションポール
16b 中間スタンションポール
11 腰掛
25 座席スペース

Claims (4)

  1. 背もたれと座部とを含む車両の座席に取り付けられるスタンションポールであって、
    前記車両の高さ方向に延在し、両端が前記車両に固定された第1の仕切部材と、
    前記背もたれと前記第1の仕切部材との間で延在する第2の仕切部材とを備えるスタンションポール。
  2. 前記第2の仕切部材は直線状に延在することを特徴とする、請求項1に記載のスタンションポール。
  3. 前記第2の仕切部材の2つの延在端の前記第1の仕切部材側及び前記背もたれ側に位置するそれぞれを第1の延在端及び第2の延在端とし、当該第2の延在端の車両高さ方向の高さは当該第1の延在端の車両高さ方向の高さより高いことを特徴とする、請求項1及び請求項2のいずれかに記載のスタンションポール。
  4. 前記第2の仕切部材は、前記第1の仕切部材及び前記背もたれの少なくとも一方に固定されていることを特徴とする、請求項1、請求項2、及び請求項3のいずれか一項に記載のスタンションポール。
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