JP3186399U - ファン速度アクチュエータを有する空気清浄器 - Google Patents

Abstract

【課題】ファン速度アクチュエータを有する空気清浄器を提供する。
【解決手段】この空気清浄器１は、空気清浄ユニットと、空気清浄ユニットによって清浄にされた空気の流れを生成するように構成されたファンと、ファンの速度を制御するように構成されたファン速度アクチュエータ１５とを具備する。ファン速度アクチュエータ１５は、空気清浄器１の外部にある、空気清浄器１から離れた対象物の動きを感知するように構成された少なくとも１つのセンサを有する。さらに、ファン速度アクチュエータ１５は、感知された動きに基づいてファンの速度を制御するように構成されており、かくして、ファン速度アクチュエータの操作が容易にされる。
【選択図】図１

Description

本考案は、空気清浄器のファンの速度を制御するファン速度アクチュエータを有する空気清浄器の分野に関する。

室内の空気をクリーンにするために、空気清浄器が使用される。従来の空気清浄器は、通常、空気清浄器を通って案内される空気流から汚染物質を除去するように構成された空気清浄ユニットを有する。空気清浄ユニットは、例えば、空気流を通過させる少なくとも１つのフィルタを有することができる。代表的には、このような空気清浄器は、空気清浄ユニットによってクリーンにされた空気流を生成するためのファンと、ファンのオン／オフを切り替えるために、好ましくは、ファンの速度を調節するために、ユーザによって操作可能なファン速度アクチュエータとを有する。ファン速度アクチュエータは、例えば、ユーザによって操作されるボタン、ノブ又はタッチボタンを有することができる。

上述の従来技術と比較して代わりとなるファン速度アクチュエータを有する空気清浄器を提供することが望ましい。特に、ファン速度アクチュエータの操作を容易にすることができることが効果的である。

これらの問題の少なくとも１つに対処するために、独立請求項に規定される特徴部分を有する空気清浄器が提供される。また、いくつかの好ましい実施の形態が、従属請求項に規定される。

一態様によれば、空気清浄器が提供される。この空気清浄器は、空気清浄ユニットと、前記空気清浄ユニットによって清浄にされた空気の流れを生成するように構成されたファンと、前記ファンの速度を制御するように構成されたファン速度アクチュエータとを具備する。前記ファン速度アクチュエータは、空気清浄器の外部にある、空気清浄器から離れた対象物の動きを感知するように構成された少なくとも１つのセンサを有する。さらに、前記ファン速度アクチュエータは、感知された動きに基づいて前記ファンの速度を制御するように構成されている。

本態様は、空気清浄器のファンのタッチフリーな速度制御を可能にする。ユーザは、ファン速度アクチュエータを操作するために、空気清浄器に触れることなく、空気清浄器の外部に手を単にかざす（又は他のやり方で動かす）ことができる。従って、本態様は、ファン速度アクチュエータの操作が容易にされるという点で効果的である。さらに、空気清浄器に触れることなくファン速度アクチュエータの操作がなされることができるので、空気清浄器に指紋がついたり空気清浄器に人が触れることにより他の何かがついたりすることがなくされる。

一実施の形態によれば、センサは、ＰＩＲ（受動型赤外線）センサのような、少なくとも１つのＩＲ（赤外線）センサであることができる。このように、センサは、ファン速度アクチュエータの近くで人間の手（又は体の他の部分）の動きを検知することができる。ＩＲセンサは、その視界（即ち、カバー領域）にある対象物から放射されるＩＲ光を測定して、このような対象物の動きを検知するように構成されていることができる。

一実施の形態によれば、ファン速度アクチュエータは、対象物の動きの感知に応答して、所定の間隔で、ファンの速度を調節（速くするか遅くする）ように構成されていることができる。このように、対象物の動きが検知されたとき、ファンの速度が、特定の速度（又は値）に調節されることができる。例えば、ファンの速度がゼロであり（即ち、ファンがオフであり）、センサによって動きが検知されたならば、ファンの速度は、第１の所定の速度に設定されることができる。さらに、ファンが第１の所定の速度で動作し、センサによって動きが検知されたならば、ファンの速度は、第２の所定の速度（好ましくは、第１の所定の速度よりも速い）に設定されることができる。このように、ファン速度アクチュエータは、ファンの異なる速度間でトグルスイッチ操作を可能にする。

一実施の形態によれば、ファン速度アクチュエータは、ファンの現在の速度が所定の値（例えば、ファンの選択可能な最大速度に対応する値）であれば、対象物の動きの感知に応答して、ファンの速度をゼロに設定するように構成されることができる。例えば、ファンの速度は、速度が所定の値に達するまで、ステップ状に（階段状に）増加されることができる（各ステップが動きの検知によって駆動される）。そして、ファン速度アクチュエータによってなされる次の動きの検知が、ファンをオフにする（即ち、ファンの速度をゼロに設定する）ことができる。

一実施の形態によれば、空気清浄器は、ファンの現在の速度を示すように構成された表示部をさらに有することができる。このように、表示部が、ファンの現在の速度（即ち、ファンがちょうど今動作している速度）をユーザに可視化することができる。好ましくは、表示部は、センサのカバー領域内に（即ち、視界内に）配置されることができる。かくして、ユーザは、表示部に（又は表示部の近くに）手をかざすことによってファン速度アクチュエータを操作することができる。本実施の形態は、より直感的に操作されることができるよりユーザフレンドリな空気清浄器を提供する。

一実施の形態によれば、前記少なくとも１つのセンサは、空気清浄器から少なくとも５センチメートルまで延びている領域内で対象物の動きを感知するように構成されている。従って、センサの視界は、好ましくは、空気清浄器から少なくとも５センチメートルまで、好ましくは少なくとも１０センチメートルまでに達することができる。このように、空気清浄器から５センチメートル以内で起こる対象物の動きが、センサによって感知されることができる。

本発明のさらなる目的、特徴部分並びに効果は、以下の考案の詳細な説明、図面並びに実用新案登録請求の範囲から明らかであろう。本考案のさまざまな特徴部分が、以下に説明される実施の形態を組み合わせることによりなされうることが当業者に明らかであろう。

本考案の上述の及びさらなる目的、特徴部分並びに効果は、添付図面を参照して、以下に例示される非限定的な好ましい実施の形態の詳細な説明により、よりよく理解されるであろう。

図１は、一実施の形態に係る空気清浄器を示す図である。 図２は、図１に示される空気清浄器の一部分の横断面図である。 図３は、さまざまな動作モードにおける、図１に示される空気清浄器の上面図である。 図４は、さまざまな動作モードにおける、図１に示される空気清浄器の上面図である。 図５は、さまざまな動作モードにおける、図１に示される空気清浄器の上面図である。 図６は、さまざまな動作モードにおける、図１に示される空気清浄器の上面図である。

一実施の形態に係る空気清浄器１が、図１に示される。空気清浄器１は、ファンによって生成される空気の流れを清浄にするように構成された空気清浄ユニット（図示されない）を有する。空気清浄器１は、空気清浄ユニット及びファンを囲っているケーシング８を有する。空気の流れは、ケーシング８の少なくとも１つの入口開口２を通って空気清浄器１に入り、ケーシング８の少なくとも１つの出口開口３を通って空気清浄器１を出る。空気清浄器１は、さらに、ファンの速度の制御を可能にするために、ユーザ１０によって操作可能なファン速度アクチュエータ１５と、ファンの現在の速度（即ち、動作速度）を示す（即ち、表示する）表示部７とを有する。

空気清浄器１のファン速度アクチュエータ１５は、空気清浄器１の一部分の概略的な横断面を示す図２を参照してより詳細に説明される。

ファン速度アクチュエータ１５は、その視界（即ち、カバーゾーン）９内で、（ユーザのような、特に、ユーザの手又は体の他の部分のような）対象物１０の動きを感知するように構成された、ＩＲセンサ（例えば、ＰＩＲセンサ）のような、少なくとも１つのセンサ６を有する。センサ６は、ケーシング８内に配置され、ケーシング８の外部にある、ケーシング８とは空間的に離れた対象物１０の動きを感知することができる。センサ６は、空気清浄器１（即ち、ケーシング８）から、少なくとも５センチメートルの、好ましくは、少なくとも１０センチメートルの視界を有することができ、これにより、ケーシング８から離れているがケーシング８の近くにある対象物１０の動きを感知することができる。センサ６は、ファン速度アクチュエータ１５の制御ユニット５に動作するようにして接続されることができ、制御ユニット５は、センサ６からの入力に基づいてファン４の速度を制御するように構成されている。

以下では、空気清浄器１の動作の例示が説明される。
ファン４がオフ（ファン４の速度がゼロ）であるとき、ユーザは、ファン速度アクチュエータ１５に、即ち、センサ６の視界９にその手を近づけることができ、その結果、センサ６が手１０の動きを検知して、この検知結果を制御ユニット５に通信して、ファン４をオンにして、ファン４の第１の所定の速度を設定する。ユーザがその手１０をファン速度アクチュエータ１５に第２の時間で近づけたとき、センサ６は、再び、手１０の動きを検知して、この検知結果を制御ユニット５に通信して、ファン４の第２の所定の速度を設定する。好ましくは、第２の所定の速度は、第１の所定の速度よりも速い。ユーザがその手１０をファン速度アクチュエータ１５に第３の時間で近づけたとき、同様の手順が繰り返され、制御ユニット５は、ファン４の第３の所定の速度を設定する。第３の所定の速度は、ファン４の選択可能な最大速度であることができる。（ファン速度アクチュエータ１５に手をかざすことによって）第４の時間でファン速度アクチュエータ１５を駆動させるとき、制御ユニット５は、ファン４をオフにする（即ち、ファン４の速度をゼロに設定する）ことができる。従って、制御ユニット５が、対象物１０の動きの感知に応答して、ファン４のさまざまな速度間で（好ましくは、少なくとも３つの速度間で）ステップ状にトグルスイッチ操作されるようにプログラムされることができる。

ファン速度アクチュエータ１５は、ファン４を簡単にオン、オフするように（即ち、ファン４のさらなる速度の選択をしないように）構成されていることができることが理解される。

一例に係る空気清浄器１の表示部７の形態が、４つのさまざまな動作モードにおける空気清浄器１の上面を示す図３ないし図６を参照してより詳細に説明される。

オフモードでは、ファンの速度がゼロである。第１の動作モードでは、ファンは、第１の所定の速度で動作することができる。第２の動作モードでは、ファンは、第２の所定の速度で動作することができる。第３の動作モードでは、ファンは、第３の所定の速度で動作することができる。表示部７は、オフモードでオフにされる、即ち、図３に示されるように、少なくとも、何も表示されていない（ブランクの）表示部を示すように構成されることができる。さらに、表示部７は、図４に示されるように、第１の動作モードでファンの第１の所定の速度を示す第１の円１１（又は他のシンボル）を示すように構成されることができる。表示部７は、さらに、図５並びに図６に示されるように、それぞれ、第２並びに第３の動作モードで、それぞれ、ファンの第２並びに第３の所定の速度を示す第２の円１２並びに第３の円１３（又は他のシンボル）を示すように構成されることができる。

好ましくは、表示部７は、ユーザにファン速度アクチュエータの位置を示すために、センサ６の正面にあるケーシング８のような、センサ６の視界９内に配置される。このように、ユーザは、表示部７に手を近づけることによって、ファン速度アクチュエータを操作することができる。

特定の実施の形態が説明されてきたが、さまざまな修正及び変形が、添付の特許請求の範囲に規定される範囲内で想到されうることが当業者に理解される。

Claims (7)

1. 空気清浄ユニットと、
   前記空気清浄ユニットによって清浄にされた空気の流れを生成するように構成されたファンと、
   前記ファンの速度を制御するように構成されたファン速度アクチュエータとを具備する空気清浄器であって、
   前記ファン速度アクチュエータは、空気清浄器の外部にある、空気清浄器から離れた対象物の動きを感知するように構成された少なくとも１つのセンサを有し、
   前記ファン速度アクチュエータは、感知された動きに基づいて前記ファンの速度を制御するように構成されている空気清浄器。
2. 前記センサは、少なくとも１つのＩＲセンサである請求項１の空気清浄器。
3. 前記ファン速度アクチュエータは、対象物の動きの感知に応答して、所定の間隔で、前記ファンの速度を調節するように構成されている請求項１又は２の空気清浄器。
4. 前記ファン速度アクチュエータは、前記ファンの現在の速度が所定の値であれば、対象物の動きの感知に応答して、前記ファンの速度をゼロに設定するように構成されている請求項１ないし３のいずれか１の空気清浄器。
5. 前記ファンの現在の速度を示すように構成された表示部をさらに具備する請求項１ないし４のいずれか１の空気清浄器。
6. 前記表示部は、前記センサの視界内に配置されている請求項５の空気清浄器。
7. 前記少なくとも１つのセンサは、空気清浄器から少なくとも５センチメートルまで延びている領域内で対象物の動きを感知するように構成されている請求項１ないし６のいずれか１の空気清浄器。

Images