JP3186310U - パン切りナイフ - Google Patents

Abstract

【課題】堅いパンからやわらかいパンまで切断時の圧力で潰すことなく、且つ薄く切ることができ、さらにパン屑の出にくいパン切りナイフを提供する。
【解決手段】パンの表面へ食い込みの良い尖った波型形状の刃１ａを前部に、やわらかい部位を切るのに適し、パン屑の出にくい丸みの大きい波形状の刃２ａを中ほどから後部にと、形状の違う波刃が同一線上に2種類付いていることによって堅いパンからやわらかいパンまでパン切ナイフひとつで対応可能とし、さらに切れ味を向上させるため裏に小刃が付いていることでパンをまな板に対して垂直に切ることができるようになった。
【選択図】図１

Description

本考案はパン切りナイフに関する。

従来のパン切りナイフの刃は主として山谷のある波型刃形状である。この波型の刃形状は山谷の丸みの大きいものから尖ったものまで様々な波型がある。

しかしながら従来のパン切りナイフは、フランスパンなどの表面の固いものに有効な尖った波型刃形状であると、パン屑が多く出て切り口が滑らかではなくなり、パンの切断面がまな板に対して垂直にならない。
また、パン屑の出にくい山谷の丸みの大きい波型刃形状であると、表面の固いものに対して引っかかりが悪く刃の入り込みが悪いという欠点がある。

特許公開2005‐74221

「詩季彩U-Fｌexカタログ2010」有限会社志津刃物製作所

本考案は、尖った波型刃形状のものは引っかかりが良いが、パン屑が出やすく、丸みの大きい波型刃形状のものは、パン屑は出ないが、堅い面への食い込みが悪いという従来の欠点に鑑み、パン屑が出にくく、パンの切り口がなめらかで、焼き立てのやわらかいパンでも切断時の圧力で潰すことなく薄く且つまな板に対して垂直に切ることができ、なおかつ表面が固いフランスパンなどでも入り込みの良い刃を一本のパン切りナイフで実現することを目的としている。

上記課題を解決するために、本考案は以下のような特徴を有する。
尖った波型形状の刃を前部に、丸みの大きい波形状の刃を中ほどから後部にと、形状の違う波刃が同一線上に2種類付いていることを特徴とするパン切りナイフである。
前記の刃の裏に小刃が付いていることを特徴とする。

1a部分でパンの表面の堅い部分に切り込みを入れ、そのまま刃身を2a部分に動かし、やわらかい部位を切ることでパンを1ｃｍ以下の厚みで切ることを可能とし、内側の柔らかい部位を潰さず切ることができ、切り屑も最小限におさえられた。
これにより、フランスパンや焼き立てのやわらかい食パンなど種類の違うパンを、このパン切りナイフひとつで対応でき、パンだけでなくトマト等やわらかい野菜も薄く潰さず切ることが可能となった。
さらに、1bのように裏に小刃をつけたことによって切れ味を向上させパンをまな板と垂直に切ることが可能となった。

本考案を実施するために設計されたパン切りの正面図である。 図1の裏面である。 図2の2b部分刃先拡大断面図である。 図１の1a刃部拡大図である。 図１の2a刃部拡大図である。

以下、本考案の実施の形態を図に基づいて説明する。

図1は本考案器具の実施例1、刃身全体図であって、刃の同一線上に２種類以上の異なる刃形状を付けたものであり、1aは鋭い波刃、2aはゆるやかな波刃である。

図2は図1の裏面であり刃の1bは1a,2aの裏側に小刃を付けパンが垂直に切れるようにしたものである。

図３は2b刃部断面図であり刃角度を示している。

図4は1aの拡大図であり、堅いパンの表面を切るために最適な形状の波刃である。

図5は2aの拡大図であり、やわらかいパンを潰さず、パン屑を出すことなく切れる形状の波刃である。

本考案はキッチンナイフを製造する産業で利用される。

1a刃部前部
2a刃部後部
1b裏面刃部
２b刃部断面図指定位置

Claims (2)

1. 形状の違う波刃が同一線上に2種類付いていることを特徴とするパン切りナイフ。
2. 前記の刃の裏に小刃が付いていることを特徴とするパン切りナイフ。

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