JP3185856B2 - 二周波共振アンテナ装置 - Google Patents

二周波共振アンテナ装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本アンテナ装置は、例えば広
い帯域を有する通信システム、又は2つ以上の通信シス
テムを共用する通信システムに用いられる小型のアンテ
ナ装置、特に2周波共振のアンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】図1及
び2は従来のアンテナ装置を示した図であり、図1はプ
リントアンテナの放射導体板を上下2枚としたもの、図
2はプリントアンテナを横に並列に並べた場合である。
ここで、101A,101Bは放射導体板であり、2枚の異なる
長さ又は幅を有する導体板から成る。102は給電線、
103は放射板と地板の短絡金属板、104は地板、1
20は誘電体板である。従来のアンテナ装置はこのよう
にして、二つの異なるサイズの放射導体板で2つの異な
る周波数で共振を起こさせることにより、一つのアンテ
ナで2共振又は広帯域化を図っている。
【0003】この場合、二つの共振周波数FL,FHの比が
1.5 程度以上(1.5FL<FH) であれば比較的容易に実現
出来る。しかし、非常に近い周波数、例えば二つの周波
数の比が1.5 程度未満(FL<FH<1.5FL) で共振させる
こと、又は二つの周波数を近接させて実質的に広帯域化
を図ることは非常に難しい。これは、二つの共振波長が
接近し、かつ2つの放射導体板が非常に近接しているた
め、2つの放射導体間の電磁結合が大となり、電気的に
2枚の放射板が一つに見えてしまい、放射導体板を2枚
とする効果が全く無くなるのである。この現象は図1の
ように放射導体板を上下2枚としたものが顕著である
が、図2のアンテナにおいても同様である。
【0004】しかも、この現象を抑制するには2つの放
射導体板の間隔を大きく取る必要があるので、アンテナ
が大きくなるという欠点があった。一方、放射導体板の
結合が強い(間隔が狭い)状態で、整合回路などで強制
的に近接した2つの周波数で共振させると、整合回路の
損失があり、アンテナ利得が下がってしまうという欠点
もあった。
【0005】従って、従来のアンテナでは(a) 2つの放
射導体板が非常に近接しているため、これらの結合が大
変強く、任意の2つの周波数で共振させることが出来な
いという欠点、さらに、(b) 非常に近接した2つの周波
数で共振させる場合、又はこれらをさらに近接させて広
帯域化を図る場合には放射導体板の結合を減らすため
に、これらの間隔を取る必要があるのでアンテナが大き
くなるという欠点、また、(c) 放射導体板の間隔を狭く
して、整合回路などで強制的に近接した2つの周波数で
共振させるとアンテナ利得が低下するという欠点があっ
た。
【0006】この発明の目的は、これら従来の欠点を解
決して、任意の2つの周波数で共振させることができ、
さらに非常に近接した2つの周波数で共振させる場合で
も、放射導体板の間隔を狭くでき、従って小型で、かつ
アンテナ利得の低下する恐れのない二周波共振アンテナ
装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明による二周波共
振アンテナ装置は、地板と、上記地板に平行に配置され
た誘電体板と、上記誘電体板上に上記地板と平行に互い
に間隔をおいて配置され、一端がそれぞれ上記地板に電
気的に接地された少なくとも2枚の放射導体板と、実質
的に上記2枚の放射導体板の少なくとも一方と上記地板
とにそれぞれ接続された中心導体と外部導体を有する給
電線と、上記2枚の放射導体板間に接続された結合制御
用容量素子と、を含み、上記結合制御用容量素子の容量
は、上記2枚の放射導体板の一方から他方へ結合される
電流と、上記一方の放射導体板から上記結合制御用容量
素子を介して上記他方の放射導体板へ供給される電流が
上記他方の放射導体板において互いに逆相となるよう選
ばれている。
【0008】この様に2枚の放射導体板を結合制御用容
量で接続したため、2枚の放射導体板を接近して配置す
ることができ、しかも2つの共振周波数を接近して選ぶ
ことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
実施例1 図3はこの発明の第1の実施例を示す。四辺形の誘電体
板20を挟んで互いに対向して配置された四辺形の2枚
の放射導体板1A,1Bの各一辺の2点、この例では両
端を接地金属板5A,5Bでそれぞれ地板6と接続し、
それらの接地された辺と対向する辺(以降、開放端辺と
呼ぶ)1a,1b上の一点、この例では互いに反対側の
一端をそれぞれ共振制御用容量素子4A,4Bを介して
地板6と接続する。この実施例ではこれら容量素子4
A,4Bが接続された開放端辺1a,1b同士は平行で
は無く、互いに逆方向の斜辺となっている。これら2つ
の逆向き斜辺間に、この発明の原理に従って結合制御用
の容量素子2が接続されている。この結合制御用容量素
子2は、2つの対向した放射導体板1A,1Bの一方か
ら他方へ結合される電流と、上記一方からこの結合制御
用容量素子を介して他方へ供給された電流とがその他方
の放射導体板において互いに逆相となるようにキャパシ
タンスが調節されている。
【0010】3は同軸給電線、5A,5Bは接地金属
板、6は地板である。なお2枚の放射導体板1A,1B
の開放端辺1a,1bを互いに逆向きの傾斜辺とするの
は、共定在波を立たせるZ軸方向の長さを変えることに
よって、各放射導体板の持つ共振周波数帯域幅を広げる
ためである。また非平行としているのは、対向する放射
導体板同士に重ならない部分を設けて、各々の容量素子
4A,4Bによる共振点の調整をしやすくするためであ
る。同軸給電線3の中心導体は2つの接地金属板5A,
5B間において、一方の放射導体板、ここでは1A、の
側辺に接続され、給電線3の外部導体は地板6に接続さ
れている。その中心導体の接続点位置は、接続点からア
ンテナ装置を見たインピーダンスが給電線3の特性イン
ピーダンスとほぼ一致する例えば50Ωとなるような位
置を測定により決定する。
【0011】このように、放射導体板1A,1Bを近接
対向させて、地板6とほぼ平行に配置し、放射導体板1
A,1Bの間に結合制御用容量素子2を接続することに
より、放射導体板間の結合を制御できる。ただし、結合
制御用の容量素子2と共振制御用の容量素子4A,4B
は各放射板の形状や共振周波数によってその容量を調整
しなければならない。放射導体板1A,1Bの地板6か
らの高さL3+L4,L4 は放射導体板のZ方向平均長(L1-L5
/2) と共にそれぞれの放射導体板による共振周波数を決
める要因の1つであり、2つの放射導体板1A,1B間
の距離L3はそれらの共振周波数の差を決める要因の1つ
である。これらの長さL1,L3,L4,L5及び容量C1,C2
調整することにより、おのおのの放射導体板を任意の周
波数で共振させることが出来るとともに、非常に近接し
た2つの周波数で共振させる場合でも、2つの放射導体
板の間隔L3を比較的に狭くできるので、アンテナが大き
くなるという欠点が無くなる。
【0012】このことを実証するために、図3の構造の
アンテナ装置についての測定を行った結果を図4に示
す。ただし、アンテナ装置の図中に示す各部の寸法はL1
=L2=30mm,L3=1.6mm,L4=5mm,L5=10mmであり、各容量
はC0=1.5pF,C1=0.5pF,C2=1pFであり、誘電体板20の
比誘電率εr はεr=3.6 である。測定はこのアンテナ装
置を130×40×20mm の方形の金属筐体(図示せず)上に
設置して行った。図4にリターンロス周波数特性を示
す。図4より明らかに2共振特性を示しており、約820M
Hzと875MHzで共振している。この場合の両者の周波数の
差は、約6%程度である。このような簡単な構成で、し
かも2枚の放射導体板1A,1Bの間隔L3をわずか1.6m
m としても、非常に近接した2周波数で共振させること
が可能となり、このようなことは従来出来なかったもの
である。さらに、図から明らかなように、両周波数にお
いて非常に高いアンテナ利得が得られる。また本アンテ
ナの効率を測定したところ、820MHzで-2.4dB、875MHzで
-1.8dBと高い値となった。このように、本アンテナ装置
は、非常に小型なアンテナでありながら、任意の2つの
周波数で共振させることが可能で、かつ小型、高利得な
アンテナであることが実験により確かめられた。
【0013】この場合、アンテナの条件としては放射導
体板が2枚あれば良く、これらの形状、大きさなどを違
うものとしても、放射導体板1A,1Bの地板6に対す
る高さL4や共振制御用容量素子4A,4Bの容量等の定
数を適切に選ぶことにより同様の効果を得ることが出来
る。また、容量素子2,4A,4Bの構成法も集中素子
ではなく、基板上にプリント導体で構成した分布素子的
なものでも良い。 実施例2 図5は本発明の第2の実施例を示すもので、接地金属板
5を一枚とした場合である。2枚の放射導体板1A,1
Bは同じ直角四辺形であり、かつ寸法も同じであり、同
じ形状の誘電体板20を挟んで対向して設けられてい
る。この例では更に、結合制御用容量素子2の両端は放
射導体板1A,1Bの、接地金属板5が接続されている
辺にそれぞれ接続されている。また、一方の放射導体板
1Bに対する共振制御用容量素子4Bは接地金属板5の
接続された辺と隣接する辺の中間点に接続されている。
これらの2つの放射導体板1A,1Bによる共振周波数
はそれぞれ共振制御用容量素子4Aと4Bの容量C1,C2
によって所望の値に調整されている。この例ではC1=0.5
pF,C2=1pFである。結合制御用容量素子2の容量C0はC0
=0.5pFとされている。図中に示す各部の寸法はL1=L2=30
mm,L3=1.6mm,L4=5mmであり、誘電体板20の比誘電率
はεr=2.6 である。この様な容量素子の位置、各部の寸
法は実験的に検討した結果得られたものである。このよ
うにすることにより、小型かつ広帯域の二周波共振アン
テナ装置を実現出来る。
【0014】図6に図5に示すアンテナ装置のリターン
ロス周波数特性を示す。この場合も130×40×20mm の長
方形の金属ケース上に設置して測定を行った。図6から
明らかに約820MHz及び875MHzの2点で共振している。ま
た、本アンテナの効率を測定したところ、820MHzで-1.2
dB、875MHzで-0.9dBと非常に高い値となった。このよう
に、接地金属板5を一枚とした場合でも本アンテナ装置
は、非常に小型なアンテナでありながら、任意の2つの
周波数で共振させることが可能で、かつ高利得なアンテ
ナであることが実験により確かめられた。 実施例3 図7は本発明の第3の実施例を示すもので、直角四辺形
の放射導体板1A,1Bを小形化し、更にそれらの対向
する一辺をその全長に渡って短絡金属板1Cで接続した
場合である。この短絡金属板1Cは、その長さ方向の中
央で接地金属線5により地板6に接続され、同軸給電線
3は短絡金属板1Cに接続されている。共振制御用容量
素子4A,4Bは短絡金属板1Cと対向する開放端辺1
a,1bの互いに反対側の一端に接続され、それらの開
放端片辺1a,1bの中間点に結合制御用容量素子2が
接続されている。この様な構成とすることにより、さら
に小型で、かつ広帯域の二周波共振アンテナ装置を実現
出来る。
【0015】図8に図7のアンテナ装置のリターンロス
周波数特性を示す。このアンテナ装置の各部の寸法及び
容量素子の容量はL1=L2=25mm,L3=0.6mm,L4=5mm,C0=2
pF,C1=0.4pF,C2=0.3pFであり、誘電体板20の比誘電
率はεr=2.6 である。この場合も前実施例と同一の方形
の金属筐体上に設置している。このように非常に小形で
ありながら、明らかに約818MHz及び875MHzの2点で共振
している。ただし、やや各帯域幅は狭い。この場合の効
果は上記実施例と同様である。 実施例4 図9は本発明の第4の実施例を示すもので、図7の第3
実施例において短絡金属板1Cの下側辺に、その一端か
ら接地金属線5の接続点までを一辺として接続された三
角形のテーパ金属板7が地板6に向かって垂直に延長し
て配置され、三角形の下端頂点が地板6と間隔をおいて
対向するように構成し、同軸給電線3はインピーダンス
調整用キャパシタ8を介してその三角形金属板7の下端
頂点に接続させた場合である。このような三角形の金属
板7の頂点から給電する事により、帯域の広がった共振
特性が得られる。さらに小型で、かつ広帯域の二周波共
振アンテナ装置を実現出来る。
【0016】この場合のリターンロスとVSWRの測定結果
をそれぞれ図10A,10Bに示す。アンテナの寸法パ
ラメータは図7の実施例3と同様である。図でも明らか
なように、非常に小形でありながら、明らかに約818MHz
及び875MHzの2点で共振する。実施例3の特性(図7)
と比較して818MHzの共振帯域はやや狭く、875MHzの共振
帯域はかなり広がっていることがわかる。この場合、各
マーカ点でVSWR<2.5に収まっている。 実施例5 図11は本発明の第5の実施例を示すもので、各容量素
子を地板6上に配置し、これらの容量素子を金属線で各
放射板と接続した場合である。短絡金属板1Cで2枚の
放射導体板1A,1Bの対応する一側辺の全長を互いに
接続し、その短絡金属板1Cと地板6に同軸給電線3の
中心導体と外部導体を接続し、更に短絡金属板1Cと地
板6間を接地金属線5で接続している点は図7の実施例
と同様である。この実施例では、放射導体板1A,1B
の開放端辺1a,1bの互いに反対側の一端にそれぞれ
接続された金属リード線9A,9Bが地板6に向かって
延長して設けられ、地板6の上面に放射導体板の開放端
辺1a,1bと対向して設けられた長方形の絶縁スペー
サ11上で直角に曲げられ、金属リード線10A,10
Bとして互いに接近するようにスペーサ11上を更に延
長されている。共振制御用の容量素子4A,4Bは金属
リード線9A,9Bから10A,10Bへの折れ曲がり
点にそれぞれ一方の端子が接続され、他方の端子は地板
に接続されている。金属リード線10A,10Bの端部
は間隔をおいて互いに対向し、それら端部に結合制御用
の容量素子2の一方と他方の端子がそれぞれ接続されて
いる。
【0017】このように金属リード線9A,9B,10
A,10Bを用いることにより容量素子2及び4A,4
Bを地板6上にスペーサ11を介して、或いは地板6上
に直接、無線機のその他の部品(図示せず)と共に同じ
工程で実装できるので、製造効率がよくなり、都合がよ
い。図11の実施例によるアンテナ装置のリターンロス
の測定結果を図12に示す。アンテナ装置の各部の寸法
はL1=L2=30mm,L3=1.6mm,L4=5mmである。各容量素子の
容量はC0=1.5pF,C1=0.3pF,C2=0.8pFである。本図で明
らかなように、容量素子を地板上に配置しても、前記実
施例と同様に、明らかに2共振特性を示している。 実施例6 図13は本発明の第6の実施例を示す。この実施例で
は、2枚の放射導体板1A,1Bを直角四辺形の誘電体
板20の同一面上に互いに間隔Dをおいて形成する。こ
の2つの放射導体板1A,1Bの配列方向に延びる誘電
体板20の一側壁面の全長に渡って延びる接地金属板5
が設けられ、その上側辺は2枚の放射導体板1A,1B
の一側辺の全長とそれぞれ接続され、下側辺は地板6に
接続されている。更に、2つの放射導体板1A,1Bを
接続する幅Wの金属板1Cがそれらと同一面内で接地金
属線5と側縁が接続されて形成されている。共振制御用
容量素子4A,4Bは放射導体板1A,1Bの開放端辺
1a,1bの互いに離れた一端と地板6間にそれぞれ接
続されている。これに対し、結合制御用容量素子2は2
つの放射導体板1A,1Bの開放端辺1a,1bの互い
に近接する一端の近傍間に接続されている。同軸給電線
3の中心導体は一方の放射導体板、ここでは1B、の外
側辺に接続されているが、内側辺に接続してもよい。こ
の構成によっても、平板でありながら、かつ広帯域の二
周波共振アンテナ装置を実現出来る。
【0018】図13の実施例のアンテナ装置について測
定したリターンロスを図14に示す。各部の寸法はL1=L
2=30mm,L3=4.8mm,D=1mm,W=3mmである。また各容量素
子の容量はC0=2.0pF,C1=0.8pF,C2=1.1pFである。本図
で明らかなように、820MHzと875MHzで共振を示してい
る。この様に2つの放射導体板1A,1Bをわずか1mm
の間隔で同一平面に並列して構成したアンテナ装置であ
っても、前記実施例と同様に互いに接近した2つの周波
数で共振させることが可能であり、小型、高利得なアン
テナが得られる。
【0019】図3、図5、図7、図9、図11の実施例
における放射導体板1A,1Bを図13と同様に同一平
面上に並列に並べてもよい。 実施例7 図15は本発明の第7の実施例を示すもので、ホイップ
アンテナと本発明のアンテナとでダイバーシチを構成し
ているような場合である。本発明によるアンテナ50と
ホイップアンテナ12のそれぞれの利得が最大となる偏
波方向50A,12Aが互いに直交するように設置して
いる。ここで、1〜10は前記実施例と同様であり、1
2はホイップアンテナ、13は無線機の筐体、14はホ
イップアンテナの給電線、15は内部無線回路である。
このように2つのアンテナを配置することにより、本発
明のアンテナ50の広帯域特性は維持しながら、無線機
全体としてはホイップアンテナ12と本発明のアンテナ
50の結合が減り、互いの利得が高くなる。これは、ホ
イップアンテナと内蔵アンテナの偏波が直交しているか
らである。
【0020】即ち、本例によっても任意の2つの周波数
で共振させることが可能で、かつ小型・高利得なアンテ
ナであり、さらに、ダイバーシチ構成等のように他のア
ンテナを併用する場合にも高い利得が得られる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本アンテナ装置は
2つの放射導体板1A,1Bの間にそれらの結合制御用
に容量素子2を接続すると共に、各放射導体板と地板と
の間に必要に応じ共振制御用に容量素子4A,4Bを接
続することによって、任意の2つの周波数で共振させる
ことが出来ると共に、非常に近接した2つの周波数で共
振させる場合でも、放射導体板の間隔を狭めることがで
きるので、アンテナが大きくなることは無く、小型でか
つ広帯域な又は2共振可能なアンテナ装置を提供出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のアンテナ装置の斜視図。
【図2】従来のアンテナ装置の他の例を示す斜視図。
【図3】この発明の第1の実施例を金属筐体と共に示す
斜視図。
【図4】図3のアンテナ装置のリターンロス周波数特性
を示す図。
【図5】この発明の第2の実施例を示す斜視図。
【図6】図5のアンテナ装置のリターンロス周波数特性
を示す図。
【図7】この発明の第3の実施例を示す斜視図。
【図8】図7のアンテナ装置のリターンロス周波数特性
を示す図。
【図9】この発明の第4の実施例を示す斜視図。
【図10】Aは図9のアンテナ装置のリターンロス周波
数特性を示す図、Bは図9のアンテナ装置のVSWR周
波数特性を示す図。
【図11】この発明の第5の実施例を示す斜視図。
【図12】図11のアンテナ装置のリターンロス周波数
特性を示す図。
【図13】この発明の第6の実施例を示す斜視図。
【図14】図13のアンテナ装置のリターンロス周波数
特性を示す図。
【図15】この発明の第7の実施例を示す斜視図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−338816(JP,A) 特開 平5−226922(JP,A) 特開 平3−228407(JP,A) 特開 昭62−34406(JP,A) 特開 昭60−58704(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01Q 13/08 H01Q 1/52 H01Q 5/00 H01Q 21/24 JICSTファイル(JOIS)

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地板と、 上記地板に平行に配置された誘電体板と、 上記誘電体板上に上記地板と平行に互いに間隔をおいて
    配置され、一端がそれぞれ上記地板に電気的に接地され
    た少なくとも2枚の放射導体板と、 実質的に上記2枚の放射導体板の少なくとも一方と上記
    地板とにそれぞれ接続された中心導体と外部導体を有す
    る給電線と、 上記2枚の放射導体板間に接続された結合制御用容量素
    子と、 を含み、上記結合制御用容量素子の容量は、上記2枚の
    放射導体板の一方から他方へ結合される電流と、上記一
    方の放射導体板から上記結合制御用容量素子を介して上
    記他方の放射導体板へ供給される電流が上記他方の放射
    導体板において互いに逆相となるよう選ばれている二周
    波共振アンテナ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の二周波共振アンテナ装置にお
    いて、上記2枚の放射導体板は上記誘電体板の対向する
    一方の面と他方の面にそれぞれ設けられ、上記誘電体板
    は上記地板と間隔をおいて平行に配置されている。
  3. 【請求項3】 請求項1の二周波共振アンテナ装置にお
    いて、上記2枚の放射導体板は上記地板上に配置された
    上記誘電体板の上面の同一平面上に間隔をおいて配列さ
    れている。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3の二周波共振アンテ
    ナ装置において、上記2枚の放射導体板の少なくとも一
    方と上記地板との間に上記一方の放射導体板の共振周波
    数を調整するための第1の共振周波数制御用容量素子が
    接続されている。
  5. 【請求項5】 請求項4の二周波共振アンテナ装置にお
    いて、上記2枚の放射導体板の他方と上記地板との間に
    上記他方の放射導体板の共振周波数を調整するための第
    2の共振周波数制御用容量素子が接続されている。
  6. 【請求項6】 請求項1、2又は3の二周波共振アンテ
    ナ装置において、上記2枚の放射導体板にそれぞれ接続
    された金属リード線が上記地板と近接し、かつ先端が互
    いに接近するように延長され、それらの金属リード線の
    先端部間に上記結合制御用容量素子が接続されている。
  7. 【請求項7】 請求項6の二周波共振アンテナ装置にお
    いて、上記金属リード線は上記地板上に設けられた絶縁
    スペーサの上面を互いに接近するように延長して配線さ
    れており、上記絶縁スペーサ上に配線された上記金属リ
    ード線の少なくとも一方と上記地板間に共振制御用容量
    素子が接続されている。
  8. 【請求項8】 請求項1、2又は3の二周波共振アンテ
    ナ装置において、上記2枚の放射導体板はそれぞれの少
    なくとも一辺が互いに平行な四辺形であり、上記互いに
    平行な一辺をそれぞれ上記地板に接地する金属接地手段
    が設けられている。
  9. 【請求項9】 請求項8の二周波共振アンテナ装置にお
    いて、上記金属接地手段は上記2枚の放射導体板の上記
    互いに平行な一辺のそれぞれ少なくとも一部と上記地板
    とを接続する少なくとも1枚の接地金属板を含む。
  10. 【請求項10】 請求項8の二周波共振アンテナ装置に
    おいて、上記金属接地手段は上記2枚の放射導体板の上
    記互いに平行な一辺を全長に渡って互いに短絡する短絡
    金属板と、上記短絡金属板と上記地板間を接続する接地
    金属線とを含む。
  11. 【請求項11】 請求項8の二周波共振アンテナ装置に
    おいて、上記金属接地手段は上記2枚の放射導体板の上
    記互いに平行な一辺を全長に渡って互いに短絡する短絡
    金属板を含み、上記短絡金属板の一側辺が上記地板に接
    続されている。
  12. 【請求項12】 請求項2の二周波共振アンテナ装置に
    おいて、上記2枚の放射導体板は少なくとも一辺が互い
    に平行な四辺形であり、上記2枚の放射導体板の上記互
    いに平行な辺と対向する辺は互いに非平行である。
  13. 【請求項13】 請求項12の二周波共振アンテナ装置
    において、上記非平行な辺は上記互いに平行な辺に対し
    互いに逆向の傾斜を有し、互いに交差している。
  14. 【請求項14】 請求項10の二周波共振アンテナ装置
    において、上記給電線の中心導体は上記短絡金属板に電
    気的に接続されている。
  15. 【請求項15】 請求項13の二周波共振アンテナ装置
    において、上記短絡金属板に接続された一辺を有し、そ
    の一辺と対向して有する頂点が上記地板に近接対向する
    三角形のテーパ金属板が設けられ、上記給電線の中心導
    体は上記テーパ金属板の上記頂点に電気的に接続されて
    いる。
  16. 【請求項16】 請求項15の二周波共振アンテナ装置
    において、上記給電線の中心導体はインピーダンスを調
    整するためのインピーダンス調整用容量素子を介して上
    記テーパ金属板の上記頂点に接続されている。
  17. 【請求項17】 請求項10の二周波共振アンテナ装置
    において、上記結合制御用容量素子は上記2枚の放射導
    体板の上記互いに平行な辺とそれぞれ対向する辺間に接
    続されている。
  18. 【請求項18】 請求項1、2又は3の二周波共振アン
    テナ装置において、ホイップアンテナと併用して用いら
    れ、かつ偏波方向がそのホイップアンテナの偏波方向と
    直交するように配置されていることを特徴とするアンテ
    ナ装置。
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