JP3185811U - 芳香発散装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】室内等に芳香を十分に行き渡らせることができ、デザイン的に面白味のある芳香発散装置を提供する。
【解決手段】芳香発散装置1のカバー部材13は吸水性を有するセラミックによって構成されているため、吸い上げ芯9から吸い上げられた液体芳香剤Fは天部の内面15からカバー部材13の全体に浸透する。このカバー部材13の全体に浸透した液体芳香剤Fは、カバー部材13の外面の略全体から発散されるため発散量が多くなり、室内等に芳香を十分に行き渡らせることができる。また、容器2を覆うカバー部材13を備えたので、その外面全体を装飾部として装飾を施すことができる。従って、カバー部材13に対し工夫したデザインを自由に施すことが可能となり、デザイン的に面白味のあるものにすることができる。
【選択図】図2

Description

本考案は室内等に設置する芳香発散装置に係り、特に液体芳香剤を発散させて使用する芳香発散装置に関するものである。
この種の芳香発散装置(芳香剤容器)には特許文献1に記載されているように、瓶等の容器に液体芳香剤を収容し、この容器の開口から吸い上げ芯を挿入して、その一部を開口から突出させている。そして、容器内の液体芳香剤を吸い上げ芯が吸い上げて、その開口から突出している部分から液体芳香剤に含まれている揮発性成分が揮発して芳香を発散するようになっている。
特開2003−235950号公報
しかしながら、上記従来の芳香発散装置は、液体芳香剤を発散させている部分が吸い上げ芯の容器の開口から突出している部分に限られているため、液体芳香剤の発散量が少ない。このため、室内等に芳香を十分に行き渡らせることができないという問題がある。
また、従来の芳香発散装置の基本的な構成は、瓶等の容器とその開口から一部が突出する吸い上げ芯であり、容器のデザインを多少工夫しても、デザイン的に面白味のあるものにするには限界がある。
本考案は上記課題を解決するためになされたものであり、請求項1の考案は、上端部に開口を有し液体芳香剤を収容する容器と、前記容器の開口から挿入され前記液体芳香剤に浸かり、且つ前記開口から上端部が突出する吸い上げ芯と、前記容器に上方から被せて前記容器の側面までを覆うカバー部材とを有し、前記カバー部材は多孔質体によって構成され、前記カバー部材の内面に前記吸い上げ芯の上端部が接触して、前記吸い上げ芯の上端部から前記カバー部材の内面へ浸透して外面から発散されることを特徴とする芳香発散装置である。
請求項2の考案は、請求項1に記載した芳香発散装置において、カバー部材の外面は装飾が施された装飾部であることを特徴とする芳香発散装置である。
請求項3の考案は、請求項1または2に記載した芳香発散装置において、カバー部材の下端部内側面が容器に嵌り込んでいることを特徴とする芳香発散装置である。
本考案の芳香発散装置によれば、容器を覆うカバー部材の略全体から液体芳香剤を発散させることができるので、液体芳香剤の発散量が多く、室内等に芳香を十分に行き渡らせることが可能となる。
また、容器を覆うカバー部材を備えたので、このカバーに対し工夫したデザインを自由に施すことが可能となり、デザイン的に面白味のあるものにすることができるようになる。
更に、カバー部材の下端部内側面が容器に嵌り込んでいるので、カバー部材が容器に対してずれるのを防止することができる。
本考案の実施の形態に係る芳香発散装置の構成を説明するための斜視図である。 図1の芳香発散装置の液体芳香剤が発散している様子を説明するための図である。
本考案の実施の形態に係る芳香発散装置1を図面にしたがって説明する。
符号2は容器を示し、この容器2はガラス製の角瓶であって、本体3、首部4を有している。首部4の上端部分は拡径部6となっており、その上端に開口5が形成されている。
符号9は吸い上げ芯を示し、この吸い上げ芯9は吸水性に優れた繊維束によって形成されている。吸い上げ芯9は直径の小さな紐状の吸い上げ部11と、吸い上げ部11の一端側に形成された高さ寸法の小さいほぼ円柱状の突出部12とによって構成されている。突出部12の直径は拡径部6にぴったり嵌る寸法に形成されている。
吸い上げ部11は首部4から容器2へ挿入されており、容器2の底部に達している。突出部12は拡径部6に嵌り、その上端部が開口5から突出した状態となっている。
容器2には液体芳香剤Fが入れられており、この液体芳香剤Fに吸い上げ部11が浸かった状態となる。液体芳香剤Fはこの吸い上げ部11から吸い上げられて、突出部12まで浸透した状態となっている。
符号13はカバー部材を示し、このカバー部材13は吸水性を有するセラミック等の多孔質体よって構成されている。カバー部材13は容器2に被せられて、容器2の側面までを覆うものであり、カバー部材13の天部の内面15は突出部12の先端部、すなわち吸い上げ芯9の上端部が接触する高さ位置に設定されている。また、カバー部材13の外面全体が装飾部としてパンダの頭部の装飾が施されている。またカバー部材13の下端部内側面14によって囲まれた開口は容器2の角柱状の本体3に対応する四角形に形成されている。
芳香発散装置1の使用方法について、図面にしたがって説明する。
図1に示すように、容器2の上方からカバー部材13を被せると、図2に示すように、容器2は、その側面までがカバー部材13によって覆われる。そして、下端部内側面14が容器2の下端部に嵌り込んだ状態となる。従って、カバー部材13の容器2に対する位置がずれるのを防止することができる。
また、カバー部材13の天部の内面15には突出部12の先端部、すなわち吸い上げ芯9の上端部が接触する。突出部12には液体芳香剤Fが浸透しているため、この液体芳香剤Fは突出部12から内面15に浸透し、さらに内面15からカバー部材13全体に浸透する。そして、液体芳香剤Fは、カバー部材13の外面の略全体から発散される。
以上のように、芳香発散装置1のカバー部材13は吸水性を有するセラミックによって構成されているため、吸い上げ芯9から吸い上げられた液体芳香剤Fは天部の内面15からカバー部材13の全体に浸透する。このカバー部材13の全体に浸透した液体芳香剤Fは、カバー部材13の外面の略全体から発散されるため発散量が多くなり、室内等に芳香を十分に行き渡らせることができる。
また、容器2を覆うカバー部材13を備えたので、その外面全体を装飾部として装飾を施すことができる。従って、カバー部材13に対し工夫したデザインを自由に施すことが可能となり、デザイン的に面白味のあるものにすることができる。
以上、本考案の実施の形態について詳述してきたが、具体的構成は、この実施の形態に限られるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲における設計の変更などがあっても考案に含まれる。
例えば、本実施の形態の芳香発散装置1はパンダの頭部のデザインであったが、本考案はこれに限定されず、例えばヒトや他の動物、建物等、他のデザインであってもよいのは勿論である。
また、容器2はガラス製の角瓶であったが、本考案はこれに限定されず、合成樹脂等の他の材料で構成したものでもよく、さらに、丸瓶等であってもよい。
芳香発散装置の製造業等に利用可能性を有する。
1…芳香発散装置 2…容器
3…(容器の)本体 4…首部
5…開口 6…拡径部
9…吸い上げ芯 11…吸い上げ部
12…突出部 13…カバー部材
14…下端部内側面 15…内面
F…液体芳香剤

Claims (3)

  1. 上端部に開口を有し液体芳香剤を収容する容器と、前記容器の開口から挿入され前記液体芳香剤に浸かり、且つ前記開口から上端部が突出する吸い上げ芯と、前記容器に上方から被せて前記容器の側面までを覆うカバー部材とを有し、前記カバー部材は多孔質体によって構成され、前記カバー部材の内面に前記吸い上げ芯の上端部が接触して、前記吸い上げ芯の上端部から前記カバー部材の内面へ浸透して外面から発散されることを特徴とする芳香発散装置。
  2. 請求項1に記載した芳香発散装置において、カバー部材の外面は装飾が施された装飾部であることを特徴とする芳香発散装置。
  3. 請求項1または2に記載した芳香発散装置において、カバー部材の下端部内側面が容器に嵌り込んでいることを特徴とする芳香発散装置。
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