JP3185742B2 - 表面計測器 - Google Patents

表面計測器

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JP3185742B2
JP3185742B2 JP05928398A JP5928398A JP3185742B2 JP 3185742 B2 JP3185742 B2 JP 3185742B2 JP 05928398 A JP05928398 A JP 05928398A JP 5928398 A JP5928398 A JP 5928398A JP 3185742 B2 JP3185742 B2 JP 3185742B2
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啓二 高田
博道 清水
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純男 保坂
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/4805Shape
    • H01L2224/4809Loop shape
    • H01L2224/48091Arched

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面計測計に係り、特
に試料表面を観察するのに好適なように改良された表面
計測計に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の走査型トンネル顕微鏡(以下、こ
れをSTMと略称する)については、例えば、特開昭6
1−220260号公報,特開昭61−206148号
公報、あるいは、アプライド フィジックス レター
ズ,40(2)1982年,第178頁から第180頁
(Appl. Phys. Lett.40(2)1982,pp.17
8−180)において論じられている。
【0003】STMの原理的構成は次のようなものであ
る。すなわち、タングステン針を導電性試料の表面に接
近させ、両者の間にトンネル電流を流し、このトンネル
電流を一定に保つように針と試料との間隔を調節しなが
ら、針あるいは試料を走査する。これにより、試料表面
の形状情報が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては、主として試料表面の凹凸などの形状
情報を得ることについて述べられているのみで、試料内
部の情報を得ることおよびそのための具体的手段につい
ては提示されていない。また、試料が絶縁体である場合
についての配慮もなされていない。
【0005】本発明の目的は、結晶試料内の歪あるいは
クラック等の、従来のSTMにおいては観察できなかっ
た試料内部の情報を得ることにある。
【0006】また、本発明の他の目的は、STM測定中
の針と試料との間隔(真空ギャップ)の測定や絶縁体表
面形状の観察をも可能ならしめることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、試料に入射
されるトンネル電流を周期的に増減させる(変調させ
る)ことにより発生する試料内部の歪波を、ピエゾ板に
より成るトランスデューサで検出することにより達成さ
れる。
【0008】真空ギャップの測定及び絶縁体表面の観察
は、針を試料表面に接触させることにより試料に歪を生
じさせ、これを検出することにより達成される。
【0009】
【作用】トンネル電流を変調させることにより試料内に
発生する歪波の大きさ及び位相は、試料内の物理的情報
を反映しているため、これらの分布を示す画像が得られ
る。
【0010】また、針が試料表面に対し数オングストロ
ーム以下の距離に接近すると両者の間に働く原子間力に
より試料に歪が発生する。この歪の検知により、針と試
料表面との距離がわかるので、STM測定時の真空ギャ
ップの測定及び絶縁体表面構造の観察が可能となる。針
と試料の間に働く原子間力を、歪波として遠方に伝播さ
せ、これをトランスデューサあるいは別途に設けたST
M等で検出することにより、引力と斥力との識別及びそ
の大きさまで知ることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1により説明す
る。導電性試料1は、導電性ブロック2の表面に貼り付
けられ、該ブロック2の裏面には、ピエゾ板3,4が貼
り付けられている。ピエゾ板3,4は、分極方向が互い
に逆向きである以外は、大きさ及び材質は同一のもので
ある。この2枚のピエゾ板3,4に誘起される電圧
P1,vP2は、差動アンプ5で引き算され、差分出力Δ
Pがロックインアンプ6に入力される。
【0012】先端を鋭利に尖らせた金属針11には電源
7により直流電圧vdが与えられ、該針11を試料1の
表面に接近させると両者間にトンネル電流iが流れる。
このトンネル電流iは電流計8により検出され、その検
出信号Siはサーボ回路9に入力され、該サーボ回路9
は駆動信号Svを出力して微動機構10を動作させるこ
とにより、針11と試料1との間隔を調整し、トンネル
電流iの直流成分を一定に保つように動作する。走査回
路12は走査信号Shを出力して微動機構13により針
11を試料面と平行な面内で2次元的に走査する。微動
機構10への駆動信号Svを、微動機構13への走査信
号Shとの関係において、ディスプレイ14に表示する
ことによりSTM像が得られる。
【0013】発振器15からの交流電圧vfもまた、針
11に前述の直流電圧vdに重畳して与えられ、この交
流電圧vfは、同時にロックインアンプ6のリファレン
ス信号となる。ここで、発振器15からの交流電圧vf
の周波数はピエゾ板3,4の厚さ方向の共振周波数であ
り、サーボ回路9の時定数よりも高い。これによって、
発振器15からの交流電圧vfによって変化するトンネ
ル電流iの交流成分にサーボ回路9は追従せず、したが
ってトンネル電流iは交流電圧vfの周波数で変調され
る。
【0014】試料1に入射されるトンネル電流量によ
り、試料中に生じる歪の大きさが変化するため、試料表
面に発生した歪は歪波となって試料中およびブロック2
中を伝播し、ピエゾ板3,4を歪ませる。2つのピエゾ
板は、互いに分離方向が逆であるため、出力電圧は互い
に逆極性である。このため、ピエゾ板3,4の誘起電圧
P1,vP2を差動アンプ5により引き算処理することに
より、誘導ノイズはその大部分がカットされる。ロック
インアンプ6は、差動アンプ5の出力信号の振幅ΔvP
と該出力信号の位相の交流電圧vfの位相に対する位相
ずれΔφとを出力でき、これを走査信号Shとの関係に
おいてディスプレイ14上に表示できる。これが本発明
で言うところの走査型トンネル音響顕微鏡像である。
【0015】次に、歪の発生原因について簡単に説明す
る。半導体結晶中に生じる電気的歪は、すでに1961
年、フィジルスキ(T.Figielski)により論じられて
いる(Phys.Status.Solidi.Vol.1,306(19
61))。さらに、近年スターン(R.G.Stearns)ら
によって、電気的歪と熱的歪との大きさの比較がなされ
た(Appl.Phys.Lett.Vol.47,1048(198
5年)。光により励起された電子−正孔対のエネルギー
が最低となるように結晶格子間隔が変化する。歪の大き
さは、dEg/dP(Egは禁制帯のエネルギー幅、P
は圧力)及び電子−正孔対の密度に比例した量である。
【0016】STMにおいては、電子−正孔対ではな
く、電子あるいは正孔のみを半導体試料中に高密度に注
入する。このような現象による歪は、いまだ詳しくは論
じられていないが、例えば電子を伝導帯に高密度に注入
した場合においては、格子間隔の変化に対する伝導帯下
端のエネルギーレベルの変化の割合が重要であり、正孔
を価電子帯に多く注入した場合においては、価電子帯上
端及び下端のエネルギーレベルの変化の割合が歪に大き
く寄与する。
【0017】すなわち、歪波の大きさ及びその位相(例
えば、正孔を注入した場合、膨張するか収縮するか)を
調べることにより、電子準位(バンド)構造がわかり、
ひいては、結晶内応力による格子間隔のずれを知ること
ができる。
【0018】分子線成長などの手法により、格子間隔の
異なる物質を多数積層して製作される半導体素子の格子
間隔の不整による内部応力の分布及び不純物の打ち込み
による結晶内応力の分布などの測定に最適である。
【0019】電源7の電圧をmVオーダに設定して、半
導体試料を観察する場合には、ペルティエ効果による熱
的歪が観察される。例えば、金属の針から試料に電子を
注入すれば、n型半導体では吸熱(収縮)がおこり、p
型半導体では発熱(膨張)がおこる。すなわち、p型と
n型ではロックインアンプ6からの位相ずれ出力Δφの
極性が逆転するので、両者を明確に識別することができ
る。また、試料内部にpnジャンクションがあり、ここ
を電流が流れるとペルチェ効果がおこる。これにより、
試料内部のジャンクションについての情報が得られる。
【0020】電源7の電圧をより高く設定すると、試料
内の抵抗による発熱が生じる。これは、トンネル電流の
向き及び試料の電気的性質によらず、常に発熱(膨張)
する。この場合の歪発生のメカニズムは電子線超音波顕
微鏡の場合とほぼ同様であり、得られる像のコントラス
トも似通っている。しかし、低い電圧で大きい電流を狭
い領域に注入できるトンネル音響顕微鏡の方が分解能に
優れる。電子線超音波顕微鏡は、応用物理,第51巻,
第2号(1982),205頁〜209頁に述べられて
いる。
【0021】次に、STMおよび原子間力顕微鏡(Ato
mic Force Microscope;AFM)を応用した歪波の検
出方法を示す。STM及びAFMは、試料表面の原子オ
ーダの凹凸を検出できるため、非常に微小な振幅の歪波
の検出にも応用できる。構成の一例を図2に示す。試料
1中の破線は、ある時点における歪波の最大振幅、一点
破線は振幅0の位置を示す。電流回路58,59により
針17,18と試料1との間には適当な電圧が加えら
れ、それぞれの針と試料との間に流れる電流(トンネル
電流)i1,i2が計測される。帰還回路60,61は、
この電流値i1,i2がそれぞれ一定になるように微動機
構19,20を伸縮させ、その結果針17,18と試料
1との間隔が一定に保たれる。移動機構21,22の動
きにより、針11,17,18はほぼ一直線上に設定さ
れ、かつ針17,18の間隔は試料1の表面波の半波長
に設定される。試料1端部には表面波吸収剤が塗布され
ており、表面波の反射は起こらないよう考慮されてい
る。この方法によると、表面波の振幅に対する量が針1
7,18の変位、すなわち帰還回路60,61の出力信
号Sv1,Sv2として検出される。針17,18の振幅
の比較により、波の減衰係数がわかる。これにより、歪
の発生源(針11近傍の試料表面)での振幅が推定で
き、トンネル電流iの注入量に対する歪の絶対量がわか
るので、試料1の弾性的電気的性質が判明する。
【0022】移動機構21,22による針17,18の
位置決めは、針17,18の変位の位相差が180°と
なるようにすればよい。これにより、両者の間隔は表面
波の半波長となり、表面波の速度もわかる。針11の走
査による画像取得は、この後行われる。
【0023】図1のピエゾ板3,4の出力電圧に変わ
り、針17,18の変位信号(帰還回路60,61の出
力信号Sv1,Sv2)が差動アンプ5に入力される。歪
波検出手段以外の機能,構成は、図1と同様である。発
振器15の周波数が高く、針17,18が追従しない状
態においては、電流回路58,59の出力信号(トンネ
ル電流値i1,i2)が、差動アンプ5に入力される。
【0024】試料1に電流を流すことなく試料表面の波
を検出するには、AFMを用いる(図3)。薄い金属板
より成るカンチレバー29の一方の端に絶縁物製の針3
0が取り付けられ、他方の端は導電性の枠31に固定さ
れている。枠31には微動機構32と導電性の針33が
取り付けられ、針33とカンチレバー29との間には電
流回路62により電圧が印加され両者の間の電流i′が
計測される。帰還回路63は、この電流値i′が一定に
なるように微動機構32を伸縮させ、カンチレバー29
と針33との間隔を一定に保つ。針30は絶縁体である
ので、試料1に電流は流れ込まない。針30と試料1と
の間には、弱い原子間力(斥力)が働いている。
【0025】試料表面波は、針30の変位を介して針3
3の変位として検出される。帰還回路63の出力信号
(針33の変位信号)Sv′が、図1におけるピエゾ板
3あるいは4の起電力、あるいは図2における帰還回路
60あるいは61の出力信号に対応するものである。
【0026】ピエゾ板による歪波の検出とSTM及びA
FMによる検出とを比較すると、前者は高い周波数まで
検出できるのに対し、後者は非常に微小な振幅の波が測
定でき、かつ歪発生源での歪量が容易に推定できる。
【0027】次に、トンネル音響顕微鏡を応用した測定
例を図1の構成を引用しながら述べる。
【0028】導電性の試料1表面に絶縁性の被膜35が
ある表面をSTMで観察する様子を図4に示す。針11
と試料1との間には一定の電圧が印加され、トンネル電
流が一定になるように針11は図中の破線で示すような
軌跡を描く。被膜35と真空との誘電率の差により、針
11の軌跡は被膜35の形状をわずかに反映している。
しかし、被膜35の厚い所では、針11が被膜35の凸
部に衝突する。このとき、大きな歪波が発生し、図1中
のピエゾ板3,4からは、パルス状の強い信号が出る。
このパルス発生の位置を記憶しておくことにより、ST
M像上での被膜35の厚い場所がわかる。
【0029】針11と試料1との接触がおこると針先の
変形によりトンネル電流の流れる場所が変わり、STM
像が不連続になり、かつ再現性もそこなわれる。そこ
で、接触がおこると、電源7の電圧vdを上げ、サーボ
回路9の働きにより針11と試料1とのギャップをひろ
げる。これにより、針11と試料1との間には、常に真
空ギャップが存在し、再現性良くSTM像が得られる。
電源7の電圧vdを上げる代りに、トンネル電流iの設
定値を小さくしても同様である。
【0030】試料表面に急峻な段差がある場合、サーボ
回路9の応答速度が十分でないと衝突が起こる。このと
きには、走査速度を遅くすることにより衝突をさけるこ
とができる。
【0031】以上は、針と試料との間に働く力による歪
の検出を、衝突防止の目的に応用した例を示したが、真
空ギャップの測定及び絶縁体の観察にも応用することが
できる。これは図5,図6により説明する。図4に示し
たような絶縁性被膜35の存在する試料1表面の観察を
考える。図6中の走査回路12は針11を試料面1に沿
いラスタースキャンする。さらに走査回路12からの走
査信号Shにより画素毎にサーボ回路9の出力信号Sv
はホールドされ針11は停止する。次に、パルス発振器
36からのパルス信号Spがサーボ回路9の出力信号S
vに加えられ、パルス高に応じて針11を試料1に近づ
ける。図5に示すように、時間とともにパルスSpのパ
ルス高は増し、あるパルス番号のときに針11は試料表
面に接触する。この際発生する歪は、針37,微動機構
38,帰還回路39,電流回路40より成るSTM方式
の歪検出系により検出される。歪量は、帰還回路39の
出力信号Sv″として、波高分別器41に出力される。
波高分別器41は、針11と試料1とが接触したときの
大きな信号が入力された際、パルス信号Sgをゲート4
2に出力する。このときゲート42は開き、その時の発
振器36の出力パルスSpの波高値がメモリ43に入力
される。例えば、5番目のパルスで針11と試料1とが
接触したときには、ゲート42は5番と6番とのパルス
の間の時間に開くが、発振器36からゲート42への出
力パルスはパルス間隔の時間分遅延されており、5番目
のパルスがメモリ43に入力されるようになっている。
ゲート42が開かれると同時に発振器36は出力を止
め、6番目のパルスは出力されない。波高分別器41の
出力パルスSgは走査回路12にも入力され、サーボ回
路9のホールドを解除し、次の一画素分の距離だけ針1
1を走査する。図5は、このような方法で走査を行い、
各位置においてそれぞれ5,4,3番のパルスがメモリ
43に記憶された状態を示す。このようにして記憶され
たパルスのパルス高(または、パルス番号)が真空ギャ
ップに対応していることがわかる。
【0032】この測定方法により、真空ギャップが測定
でき絶縁性被膜の厚さあるいは試料の電子状態が判明す
る。
【0033】サーボ回路9のホールド時において、針1
1を試料1に近づけるに従いトンネル電流iは増大し、
これによる歪発生は真空ギャップ測定の誤差要因とな
る。このため、サーボホールド時には、同時に電源7の
電圧も0とし、トンネル電流を流さないようにする。
【0034】しかし、トンネル電流を流した場合と流さ
ない場合での真空ギャップ値の比較をすることにより、
トンネル電流による試料の歪量が測定できる。また、電
源7の電圧値vdを一定に保ったときの接触時のトンネ
ル電流値は、絶縁性被膜の厚さあるいは試料表面の導電
性を反映するので、表面観察の際には有益な情報である
ので、トンネル電流信号Siをゲート42を通してメモ
リ43に格納することもできる。
【0035】試料1と針11との間のギャップ測定のた
めの針11の変位をギャップ電圧(試料1と針11との
間の電圧)の変調により行い、サーボ回路9を常に働か
せることによりトンネル電流を一定に保てば、上記の歪
の影響はなくなる。この構成を図7に示す。歪検出系
は、試料1表面に取り付けられたピエゾ板64,アンプ
65である。このように、ピエゾ板64を試料1の表面
位取り付けることにより、歪波検出効率は向上すること
が多い。試料材質にも依存するが歪エネルギーの大部分
が表面を伝播するためである。
【0036】発振器36からは、図5と同様のパルスS
pが出力され、ギャップ電圧vdに加えられる。このパ
ルスSpはギャップ電圧vdとは逆極性であり、パルス
Spが加えられるとギャップ電圧は減少する。このと
き、トンネル電流iを一定に保つため、サーボ回路9は
針11を試料1に近づける。パルスが大きくなるにつ
れ、針11は試料1に近づき、あるパルス高のとき、針
11は試料1に接触し、発振器36は出力を止める。接
触したときのサーボ回路9の出力信号値Svcは、波高分
別器41からのゲート信号Sgでゲート42が開くこと
によりメモリ43に取り込まれる。一方、一画素分走査
した直後のパルス高0のときのサーボ回路9の出力信号
値Sv0は、走査回路12からの走査信号Shでゲート4
2が開くことにより同じくメモリ43に取り込まれる。
前者の信号Svcは真の試料面を表わし、後者の信号Sv0
は、STM像信号としての針11の先端位置を表わす。
両者の差Svc−Sv0が、真空ギャップ値に対応する。
【0037】上述のギャップ測定方法を応用すると、図
8の如くして絶縁体の観察が可能である。その場合の装
置構成としては、図6中の電源7,電流計8,サーボ回
路9が不要であり、発振器36の出力パルス信号Spが
直接微動機構10に入力される。歪の検出方法は、図6
と同様STM方式でもよいが、その場合は針37周辺の
試料表面は金を蒸着するなどして導電性をもたせる必要
がある。図8のようにAFM方式を用いれば、試料表面
の導電性化処理の必要はない。AFM方式は、図3と同
様であるので説明は省略する。
【0038】次に、図8,図9を用いて動作の説明をす
る。図8中の発振器36からは図5に示したパルスSp
が微動機構10へ出力され、針11は試料1に近づく。
最大パルス高でも歪が検出されない場合には、発振器3
6から粗動機構制御部45へ信号が出され、粗動機構4
6は制御部45からの制御信号Svtを受けて最大パルス
高以下の距離だけ針11を試料1に近づける。この状態
から、発振器36は再びパルスSpを出力する。この手
段で、針11は試料1に近づき、あるパルス高のとき歪
が検出されると、この番号がメモリ43に記憶され、そ
の直後、発振器36の出力パルスSpは0となり、針1
1が引っ込む。ついで針11は次の一画素分の距離だけ
走査回路12,微動機構13により走査され、各画素に
おいて、歪発生時のパルス番号が記憶される。
【0039】図9には、針先の原子と試料表面原子との
間に働く力を示した。針11を試料1に近づけていく
と、図中イの距離までは引力が働き、これ以上近づくと
斥力となる。最初に観察される歪は引力であり試料表面
がもちあがり、さらに高いパルスでは斥力により表面に
下がる。この様子を図8に破線で示す。引力か斥力かに
より、検出される歪信号の位相は逆転する。それぞれの
状態でのパルスSpの番号を一画素毎に記憶することに
より、吸着原子や化学的に活性な場所の影響をより強く
反映する引力の分布と原子位置を強く反映する斥力の分
布とを同時に得ることができる。波高分別器44のレベ
ル設定により検出される歪の大きさすなわち原子間力の
強さを選択できる。
【0040】図10は、超音波による試料内部観察の実
施例を示す。基本的構成はSTMと同様である。電源
7、電流計8、サーボ回路9、微動機構10,13、走
査回路12により、トンネル電流iを一定に保ちながら
針11を走査する。針11の根元には圧電振動子48が
取り付けられ、該圧電振動子48には該圧電振動子の共
振周波数に等しい周波数の高周波電圧vfが発振器15
により印加される。それにより針11は試料面に対し垂
直方向に振動し、針11と試料1との接触点から超音波
が試料内を伝播する。この超音波振動を、ピエゾ板4
9,50及び51,52と差動アンプ53,54により
検出する。波長が短いため、ピエゾ板49と50の出力
信号vP11とvP12との間、およびピエゾ板51と52の
出力信号vP21とvP22との間には、それぞれわずかでは
あるが位相差が生ずるが、遅延器55,56で位相差は
補償される。差動アンプ53,54の出力信号ΔvP1
ΔvP2は2チャンネルロックインアンプ66に入力され
る。ロックインアンプ66のリファレンス信号としては
発振器15の出力信号vfを用いる。ロックインアンプ
66の出力信号ΔvP1,ΔvP2は、演算回路67へ入力
され、そこで例えば引き算され、その引算結果ΔvP
メモリ43へ格納される。
【0041】針11を図中右から左に走査する場合を考
える。試料1中には、図示したような欠陥があり、超音
波を反射,散乱する。最初の破線の位置では、差動アン
プ53の出力信号ΔvP1は差動アンプ54の出力信号Δ
P2よりも大きく、実線の針の位置ではΔvP1とΔvP2
は等しく、最後の破線の針の位置では差動アンプ53の
出力信号ΔvP1の方が差動アンプ54の出力信号ΔvP2
よりも小さくなる。2個の差動アンプの信号強度の差Δ
Pは、欠陥の位置を反映(微分形)していることがわ
かる。
【0042】分解能を向上させるために非常に高い周波
数で振動させているため、針11の振動によるトンネル
電流iの変化を電流計8は計測できず、従ってSTMフ
ィードバック系は何ら影響を受けない。
【0043】本実施例においては2個の検出系について
述べたが、二次元像を得るためには4個の検出系を設
け、それらの信号強度の比較を行う必要がある。ピエゾ
板は、できる限り面積の小さいものを用いる。
【0044】図11には、STMの撮像と同時に真空ギ
ャップを連続的に測定できる装置構成を示す。STM関
係のコンポーネントの記載は省略した。トンネル電流が
一定に保たれている状態で圧電振動子48を共振させ
る。針11と試料1との接触による歪波の大きさはロッ
クインアンプ6の出力信号ΔvPとして検出される。こ
の信号Δvpが一定になるようにサーボ回路57は発振
器15の出力電圧vfの振幅を調整する。この振幅が真
空ギャップに対応する。発振器15からロックインアン
プ6へ出力されるリファレンス信号vf′は常に一定の
振幅である。圧電振動子48の共振点はSTMのフィー
ドバック系よりも高い周波数にあり、STMに影響を与
えることがないのは前記実施例の場合と同様である。
【0045】絶縁体試料の観察には、図12の構成を用
いる。発振器15の出力電圧vfは一定である。ロック
インアンプ6の出力信号ΔvPが一定になるようにサー
ボ回路9は微動機構10を動かし、針11と試料1との
間隔を調整する。微動機構10の変位量Svを微動機構
13の変位量Shに対応して、ディスプレイ68に表示
することにより絶縁物試料1の表面形状が得られる。
【0046】通常、ロックインアンプ6の出力信号Δv
Pを小さい値で一定に保つと引力による像が得られ、大
きい値を設定すると斥力による像となる。引力と斥力と
の明確な識別は、ロックインアンプ6の位相出力により
なされる。引力と斥力では位相が逆転するためである。
【0047】上記2つの実施例においては、図5,図
6,図7,図8に上げた方法に比べ、撮像時間が短い。
常に針11を振動させているため、サーボ回路9をホー
ルドする必要がないためである。さらに、圧電振動子4
8の共振状態を用いるため、小さい電圧で十分な変位が
得られる。
【0048】本発明のさらに具体的な一実施例を図13
により説明する。先端を鋭利に尖がらせた針69は、ピ
エゾ振動子70により先端方向に振動させられる。この
振動周波数は、発振器71と72により設定され、それ
ぞれf1、f2であり、それぞれの出力電圧vf1,vf2
加算器73により加算され、ピエゾ振動子70に印加さ
れる。f1,f2は、歪検出用の圧電板74の共振周波数
であるが、振動モードのちがいにより、その周波数は1
桁以上異なる(f2>f1)。弾性支持板93はピエゾ振
動子70の振動がステージ94を伝播し、圧電板74に
到達することを防止するためのものである。試料75は
圧電板74上に直接貼り付けられている。シールドボッ
クス76は、電気的ノイズ遮断のためのものであり、シ
ールドボックス76内にはプリアンプ77が設けられて
いる。圧電板74の起電力vPはアンプ78でも増幅さ
れ、2個のバンドパスフィルタ79,80により、それ
ぞれf1,f2の周波数成分のみが通過せしめられる。こ
れらのバンドパスフィルタ79,80はディジタルフィ
ルタであり、通過させる周波数幅は非常に狭く応答速度
は速い。整流回路81,82はバンドパスフィルタ7
9,80を通過してきた交流電圧を整流し、直流電圧v
1,v2として出力し、該出力直流電圧v1,v2は帰還回
路83およびメモリ84へ入力される。
【0049】針69と試料75との間には電源89によ
り直流電圧vdが印加されており、両者の間に流れるト
ンネル電流iは電流計90により計測され、電流計90
の出力信号Siがメモリ84へ入力される。
【0050】帰還回路83は、入力信号v1あるいはv2
あるいはSiを、あらかじめ設定された値になるように
z方向ピエゾ素子85を伸縮させる。帰還回路83への
入力信号の切り換えは、スイッチ91により行う。
【0051】走査回路86は、走査信号Shを出力して
x方向ピエゾ素子87、y方向ピエゾ素子88を伸縮さ
せることにより、針69を試料75に沿って2次元的に
ラスター方式で走査する(ただし、図ではx方向ピエゾ
素子87とy方向ピエゾ素子88への走査信号を分けて
示すことを省略している)。x,y,z方向ピエゾ素子
87,88,85の一端は枠99に固定されており、他
の一端が一点で交わるトライポット構造をとっている。
【0052】メモリ84には、走査回路86の出力信号
Sh、すなわち、試料75上の針69のx,y平面内位
置に対応して、v1,v2,Si及び、帰還回路83の出
力信号Svが記録される。v2とSiは、発振器71の
出力電圧vf1に対応しても記録される。
【0053】針69と試料75との間に何らかの力が働
いた状態では、針69の振動が試料75へ伝わり圧電板
74の起電力vP(さらには、その周波数成分v1
2)として検出される。まず第1に原子間力について
説明する。この場合にはvdは0Vに設定する。図14
は、整流回路82の出力信号v2の典型定な測定例を示
す。発振器72の出力信号vf2による針69の振幅は、
0.1nmから最大でも数nmと小さい。一方、発振器
71からの出力信号vf1による針69の振幅は、図14
中AからBの距離である。整流回路81の出力信号v1
は、帰還回路83によるzピエゾ85の伸縮により、一
定に保たれているため、A点,B点は図示した位置に保
たれる。
【0054】図14中、B〜Cまでは、引力の大きさを
示す。針69がC点よりも試料75に近づくと急激に斥
力が働く。C点からv2がいったん減少する原因は、引
力と斥力とによる起電力の位相差が180°あること及
び、原子間力も引力から斥力に変わるさい0になるから
である。
【0055】バンドパスフィルタ80,整流回路82の
かわりに、ロックインアンプ92を用いると、振幅だけ
ではなく、位相の情報も同時に得られるため、図15に
示すような、原子間力の分布が得られる。
【0056】メモリ84には、試料75上一点毎の原子
間力分布(試料75と針69との間隔に対応したv2
るいはロックインアンプ92の出力信号v2′の値)が
記憶されると同時に、z方向ピエゾ素子85の変位量に
応じた信号Svが帰還回路83から入力され記憶され
る。これら2つの情報は、x,y走査回路86からの走
査信号Shに対応して記憶されるため、試料面上の二次
元的分布が得られる。これによって、原子間力は三次元
的な分布が得られる。帰還回路83からの信号Svは試
料75の表面形状をあらわす。原子オーダの分解能が得
られる。
【0057】電源89の電圧vdを適当な値に設定し、
トンネル電流iの測定信号Siを出力信号v2と同時に
記録することにより、電気的性質をも知ることができ
る。例えば、vdを数vに設定すれば、電界放射共鳴
(Field Emission Resonance)が観察される。これ
は、vf1(探針69と試料75との間隔)に対するトン
ネル電流iが振動する現象であり、電流の波長及び位相
を反映する。このことについては、フィジカル・レビュ
ー・レターズ、1985年,第55巻,第9号,第98
7〜990頁(Physical Review Letters Vol. 5
5,No.9,1985,987〜990)に述べられ
ている。
【0058】電界放射共鳴測定時には、発振器72の出
力vf2は、0に設定する方が望ましい。
【0059】原子間力の三次元分布を得ることにより、
表面近傍原子の結合状態を、試料の導電性にかかわりな
く知ることができる。また、試料表面の吸着分子の結合
状態、吸着分子の種類,吸着による試料表面の変化など
も知ることができる。
【0060】本実施例は、化学反応を研究するうえで非
常に重要な手段である。例えば、試料75上に任意の物
質を塗布し、この物質の特定の部位に結合する物質を針
69に塗布し、三次元の原子間力分布をとる。結合部位
は、原子間力(引力)のひろがりが大きく、その力の強
い位置であるので、その位置を知ることができる。さら
に、針69に白金などを用いれば、その触媒効果が判明
する。
【0061】スイッチ91をハの位置にし、整流回路8
2から信号v2が一定になるようにz方向ピエゾ素子8
5を伸縮させれば1回の走査では、帰還回路83内で設
定される特定の大きさの原子間力がつくる曲面のみが得
られる。例えば、図14中、D点でのv2の値を保つよ
うに針69のz方向位置を制御すれば、引力の分布が得
られ、A点に設定すれば、斥力の分布が得られる。斥力
分布は、ほぼ格子点(原子位置)に対応する。引力のひ
ろがりがひろい場所は、化学的に活性かあるいは吸着分
子が存在する位置であり、斥力の分布に対応させること
により、容易に各原子の引力のひろがりを判断できる。
dを適当に設定し、iを同時に記録することにより、
試料75の電気的特性を得ることができる。
【0062】次に、針69と試料75との間に磁力が働
く場合について説明する。針69は、強磁性体よりな
り、電界研磨によって先端径を〜0.1μmに尖がらせ
たものを用いる。観察すべき試料75の情報は、磁性体
の磁区構造及びその表面形状である。スイッチ91はイ
の位置にあり、v1が一定に保たれることにより帰還回
路83からのメモリ84への出力信号Svは試料表面形
状を表す。
【0063】原子間力の到達距離は1nmから最大でも
10nm程度であるのに対し、漏れ磁場は通常、これよ
りもはるかに遠距離まで存在する。そのため、vf1によ
る針69の振動が磁力のみを介して圧電板74の起電力
1成分を誘起せしめる。しかし、この状態では試料7
5表面形状は得られないので、帰還回路83で一定に保
つべきv1の値(例えばv1Cは、原子間力(斥力)を感
じなければ発生しないように、十分大きな値に設定す
る。これにより、xy走査回路86からの走査信号Sh
に対応して記録される帰還回路83からの信号Svは、
表面形状を表わす。
【0064】発振器71からの交流出力電圧vf1に対応
して変化する針69と試料75との間隔に対する、整流
回路82からの出力信号v2は、試料75の表面に垂直
方向の磁力分布(磁場の微分係数)を表わす。これをx
y走査回路86の走査信号Shに対応して記録すること
により、3次元の磁力分布が得られる。
【0065】整流回路82の応答速度を周波数f1程度
まで下げることにより、v2は試料75の表面に垂直方
向の磁力分布を平均化した値となり、垂直方向分解能は
なくなるが、磁区構造の特定は可能である。
【0066】また、xy走査回路86の一画素毎の走査
信号に対して、帰還回路83からz方向ピエゾ素子85
への出力信号Svをホールド(その時点の値を保つこ
と)し、さらにvf1の値も一定の電圧vf1Cにホールド
する。そのときの針69の位置でのv2の値を記録する
方法もとられる。この場合、設定されるべき電圧vf1C
により針69と試料75との間隔は決定され、この位置
での磁力強度がv2として得られる。このためには、針
69と試料75との間に原子間力が働かないような位置
に針69の位置をホールドすることが必要である。ホー
ルド中に、vf1Cを変え、各々の値でのv2を記録すれ
ば、試料75の表面に垂直方向の磁力分布が得られる。
この手法は、磁力測定以外にも広く応用でき、バンドパ
スフィルタ80,整流回路82,メモリ84等の電気回
路系の応答速度が遅い場合に便利である。
【0067】図15に示すように、ロックインアンプ9
2からの情報v2′は、発振器72からの出力信号vf2
に対する、圧電板74の起電力v2(周波数f2成分)の
位相情報をも得られるので、この位相情報から磁力線の
方向をも特定できる。ただし、この場合、試料75から
の漏れ磁場で磁圧が変化しないような磁性材で針69を
形成する必要がある。この針69を装置に取り付ける前
に、先端方向の外部磁場中で、キュリー温度以上に加熱
した後、室温にもどす。これにより、針69先端の磁圧
は外部磁場方向(先端方向)にそろう。針69と試料7
5との間に引力が働いた場合は、試料75の漏れ磁場
は、針69先端方向の磁場成分をもち、斥力の場合には
逆方向の磁場成分をもつことが判る。
【0068】導電性試料の場合は、スイッチ91をロの
位置として、試料75表面をなぞる機能を従来STM方
式とし、単一の周波数f2のみで針69を振動させても
よい。電源89により針69と試料75との間に電圧v
dを印加し、電流計90により両者の間に流れるトンネ
ル電流iを計測する。トンネル電流iが一定になるよう
に、帰還回路83はz方向ピエゾ素子85に電圧Svを
加える。これによって、針69と試料75との間隔は制
御され、xy走査回路86とx,y方向ピエゾ素子8
7,88の働きにより針69を走査すると、針69は試
料75面をなぞり、メモリ84には試料75表面形状が
記録される。
【0069】STMでは、通常針69と試料75との間
隔は1nm程度に保たれているといわれている。発振器
72からの交流電圧vf2がピエゾ振動子70に印加さ
れ、それにより針69が振動するが、その振幅は1nm
以下におさえられ、針69と試料75との間には強い原
子間力(斥力)は働かない。針69の振動を試料75に
伝達させる力は、主として磁力であり、xy走査回路8
6からの走査信号Shに対応する圧電板74の起電力v
2は、試料75表面の磁力分布を示す。
【0070】本実施例においては、針69と試料75と
が極めて接近した状態での磁力分布が得られるため、分
解能が高い。
【0071】図16には、電気的力を測定するための装
置構成を示す。発振器71からの交流電圧vf1をピエゾ
振動子70に印加し、針69を振動させ、圧電板74の
起電力v1を一定に保つように帰還回路83によってz
方向ピエゾ素子85を伸縮させる。このためのフィード
バック系は、図13の場合と同様である。本実施例にお
いては、発振器72からの交流電圧vf2は直流電圧vd
に重畳させて針69に印加される。これにより針69と
試料75との間には、周波数f2で変化する電場がつく
られる。試料75に電荷がトラップされていない限り、
両者の間には電界強度に応じた引力が働く。針69に
は、電源89から任意の直流電圧vdがvf2に加算され
印加される。電圧計97により針69の電圧vtが計測
される。針69と試料75との間に電流が流れなけれ
ば、vtは〜(vd+vf2)となる。電流計98は針69
と試料75との間の電流を計測する。
【0072】試料75が金属の場合には、電界は針69
と試料75との間にのみ存在する。抵抗R95とコンデ
ンサC96とは、試料75と針69とが強く接触した際
に、両者の間に大電流が流れることを防止するためのも
のである。歪を発生させる電気的引力は、針69と試料
75との静電容量及び電圧に依存する。このため、走査
信号Shに対するv2の分布は、試料(金属)75表面
に形成された酸化層(絶縁層)の厚さ等を反映したもの
になる。
【0073】試料75が半導体試料の場合には、試料7
5の内部にも電界は存在し、さらに針69との間の静電
容量も電源89の電圧値vdによって、および発振器7
2からの電圧vf2の周波数f2で変化する。また、表面
酸化層近傍には、電荷がトラップされている。従って、
2は半導体の多数電荷担体の種類(例えば電子かホー
ルかの区別)、その密度分布、表面酸化層近傍にトラッ
プされた電荷等の情報を与える。このためには、xy走
査回路86からの走査信号Sh,vf1及びvtそれぞれ
に対するv2の分布をメモリ84へ記録する必要があ
る。
【0074】絶縁体試料の場合には、試料75の厚さを
非常に薄くする必要がある。vf2及びvtによる電場
が、針69先端から試料75裏面(圧電板74表面)の
基準電位(アース電位)の広い領域にわたり存在するた
め、電気的力が弱くなると同時にv2の空間分布が得ら
れにくいためである。v2は試料75の誘電率を反映す
る。
【0075】本実施例においては、針69と試料75と
の間に働く力を検出しているため、静電容量を検出する
手法に比べ、分解能が高い。力の方が静電容量よりも針
69と試料75との間隔に敏感であるからである。
【0076】圧電板74は、試料75の表の面(針69
が接する面)に取り付ける方が感度があがるが、裏面に
取り付けると試料75の弾性的性質により歪信号
(v1,v2等)の強度が大きく異なるので、弾性的性質
を知るためには有効である。例えば、シリコンウェーハ
上の化学的処理をほどこされた領域の特定などに便利で
ある。
【0077】次に、圧電体薄膜の分域測定について説明
する。図16の試料75として圧電体薄膜を取り付け
る。周波数f2の交流電界の印加により、圧電体薄膜は
伸縮し、その振動はv2として検出される。この場合の
2は試料75の微小領域の圧電定数等をあらわす。f2
を圧電体薄膜の厚さ方向の共振周波数に設定すれば、ご
くわずかの薄膜の厚さ変化でv2が変化するので、厚さ
分布がわかる。ロックインアンプ(位相検波)を用い
て、vf2に対する圧電板74の起電力(周波数fの成
分)の位相差を検出すれば、分域方向が特定できる。分
域方向が180°異なれば、位相差も180°異なるた
めである。
【0078】図17には、探針100を試料75表面の
電位測定のための電極として利用した例を挙げた。発振
器72の出力電圧vf2(周波数f2)はピエゾ振動子
70に印加され、先端を鋭利に尖がらせた金属の探針1
00を先端方向に振動させる。探針100と試料75と
の相互作用により試料75に発生した歪は圧電板74の
起電力として検出され、プリアンプ77,アンプ78に
より増幅され、バンドパスフィルタ80に入力される。
バンドパスフィルタ80は周波数f2の成分のみを整流
回路82へ出力し、その振幅v2が整流回路82から帰
還回路83へ出力される。帰還回路83はz方向ピエゾ
素子85を伸縮させることによりv2をあらかじめ設定
された一定値に保つ。探針100の電位vtは電圧計1
01で計測され、ロックインアンプ92に入力される。
ロックインアンプ92の参照周波数はf2であり、探針
100の電位vtの振幅及び発振器72出力信号vf2
対する位相差が出力される。xy走査回路86はx方向
ピエゾ素子87,y方向ピエゾ素子88を伸縮させるこ
とにより探針100を試料75面に沿って二次元的にラ
スター方式で走査する。この走査信号Shに対応して、
帰還回路83の出力信号Sv及びロックインアンプ92
の出力信号がvt′がメモリ84に記録される。
【0079】帰還回路83の出力信号Svの分布は、試
料75表面形状を表わす。ロックインアンプ92の出力
信号vt′の分布は試料75表面の電位分布を示す。例
えば、圧電体薄膜試料においては、ロックインアンプ9
2の出力信号vt′の振幅情報は圧電定数を示し、位相
情報は分極方向を示す。よって、微小電子素子の動作状
態での電位分布の測定に有効である。
【0080】
【発明の効果】本発明によれば、内部応力などの結晶内
部の情報が得られる。
【0081】さらに、STM測定と同時に真空ギャップ
が測定できるので、試料の表面状態及び電子状態がわか
る。
【0082】絶縁体表面の観察においては、従来のAF
Mでは得られなかった引力による像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図。
【図2】歪波検出法を示す原理図。
【図3】歪波検出法を示す原理図。
【図4】STMでの針の走査状態を示す模式図。
【図5】真空ギャップ測定の様子を示す模式図。
【図6】本発明の他の一実施例を示すブロック図。
【図7】本発明の他の一実施例を示すブロック図。
【図8】本発明のさらに他の一実施例及びそれにおける
測定状態を示すブロック図。
【図9】原子間力を示す曲線図。
【図10】本発明のさらに他の一実施例を示すブロック
図。
【図11】本発明のさらに他の一実施例を示すブロック
図。
【図12】本発明のさらに他の一実施例を示すブロック
図。
【図13】本発明のさらに他の一実施例を示すブロック
図。
【図14】図13の装置構成で得られた測定結果を示す
曲線図。
【図15】図13の装置構成で得られた測定結果を示す
曲線図。
【図16】本発明の、さらに他の一実施例を示すブロッ
ク図。
【図17】本発明の、さらに他の一実施例を示すブロッ
ク図。
【符号の説明】
1…試料、2…ブロック、3,4…ピエゾ板、5…差動
アンプ、6…ロックインアンプ、7…電源、8…電流
計、9…サーボ回路、10,13…微動機構、11…
針、12…走査回路、14…ディスプレイ、15…発振
器、17,18…針、19,20…微動機構、21,2
2…移動機構、29…カンチレバー、30…針、31…
枠、32…微動機構、33…針、35…絶縁被膜、36
…発振器、37…針、38…微動機構、39…帰還回
路、40…電流回路、41…波高分別器、42…ゲー
ト、43…メモリ、44…波高分別器、45…粗動機構
制御部、46…粗動機構、48…圧電振動子、49,5
0,51,52…ピエゾ板、53,54…差動アンプ、
55,56…遅延器、57…サーボ回路、58,59…
電流回路、60,61…帰還回路、62…電流回路、6
3…帰還回路、64…ピエゾ板、65…アンプ、66…
ロックインアンプ、67…演算回路、68…ディスプレ
イ、69…針、70…ピエゾ振動子、71,72…発振
器、73…加算器、74…圧電板、75…試料、76…
シールドボックス、77…プリアンプ、78…アンプ、
79,80…バンドパスフィルタ、81,82…整流回
路、83…帰還回路、84…メモリ、85…z方向ピエ
ゾ素子、86…xy走査回路、87…x方向ピエゾ素
子、88…y方向ピエゾ素子、89…直流電源、90…
電流計、91…スイッチ、92…ロックインアンプ、9
3…弾性支持板、94…ステージ、95…抵抗、96…
コンデンサ、97…電圧計、98…電流計、99…枠、
100…探針、101…電圧計。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 保坂 純男 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (56)参考文献 特開 平2−93304(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 13/10 - 13/24 G12B 21/00 - 21/24 G01B 7/34 H01J 37/28 G01B 21/30 JICSTファイル(JOIS)

Claims (25)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試料、前記試料に対して配置される先端
    が鋭利な探針、前記探針あるいは前記試料を相対的且つ
    二次元的に走査させる走査機構、第1の探針の状態で前
    記探針と前記試料間に働く物理情報を検出する検出手
    段、前記検出された物理情報を参照して前記試料と前記
    探針との距離を制御する帰還機構、前記帰還機構の動作
    を一時的に保持状態におく保持機構、前記保持状態のも
    とで第2の探針の状態で前記試料と前記探針間に作用す
    る他の物理情報を検出する検出手段、前記走査機構から
    の信号に対応して前記帰還機構からの出力信号あるいは
    前記第1の探針の状態での前記検出手段の出力及び第2
    の探針の状態での前記検出手段の出力を独立に表示する
    手段とよりなることを特徴とする表面計測器。
  2. 【請求項2】前記第1の探針の状態及び第2の探針の状
    態が、前記探針の振動振幅を異にするものであることを
    特徴とする請求項1記載の表面計測器。
  3. 【請求項3】前記第2の探針の状態は、前記第1の探針
    の状態における探針の前記試料面に対する垂直方向の位
    置よりも、より前記試料面より離れた位置に探針が有る
    ことを特徴とする請求項1記載の表面計測器。
  4. 【請求項4】前記第2の探針の状態が、前記探針に交流
    電圧が印加されたものであることを特徴とする請求項1
    記載の表面計測器。
  5. 【請求項5】前記第1の探針の状態及び第2の探針の状
    態で検出される物理情報が、前記探針を振動させること
    により生ずる現象の物理量であることを特徴とする請求
    項1記載の表面計測器。
  6. 【請求項6】前記第2の探針の状態で検出される物理情
    報が前記探針と前記試料との間の磁気的情報であること
    を特徴とする請求項3記載の表面計測器。
  7. 【請求項7】前記第1の探針の状態で検出される物理情
    報が前記探針と前記試料との間に一般的に働く力である
    ことを特徴とする請求項1記載の表面計測器。
  8. 【請求項8】前記第1の探針の状態で検出される物理情
    報が前記探針と前記試料との間のトンネル電流であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の表面計測器。
  9. 【請求項9】前記第2の探針の状態は、前記第1の探針
    の状態における探針の前記試料面に対する垂直方向の位
    置よりも、より前記試料面より離れた位置に探針が有る
    ことを特徴とする請求項2記載の表面計測器。
  10. 【請求項10】前記第1の探針の状態及び第2の探針の
    状態で検出される物理情報が、前記探針を振動させるこ
    とにより生ずる現象の物理量であることを特徴とする請
    求項2記載の表面計測器。
  11. 【請求項11】前記第2の探針の状態で検出される物理
    情報が前記探針と前記試料との間の磁気的情報であるこ
    とを特徴とする請求項9記載の表面計測器。
  12. 【請求項12】前記第1の探針の状態で検出される物理
    情報が前記探針と前記試料との間に一般的に働くカであ
    ることを特徴とする請求項2記載の表面計測器。
  13. 【請求項13】試料、前記試料に対して配置される先
    端が鋭利な探針、前記探針あるいは前記試料を相対的且
    つ二次元的に走査させる走査機構、第1の探針の状態で
    前記探針と前記試料間に働く物理情報を検出する検出手
    段、前記検出された物理情報を参照して前記試料と前記
    探針との距離を制御する帰還機構、前記走査機構と前記
    帰還機構とにより前記試料の表面形状に関わる画像を取
    得する一連の動作中に第2の探針の状態を作り出す機
    構、前記第2の探針の状態で前記試料と前記探針間に作
    用する他の物理情報を検出する検出手段、前記走査機構
    からの信号に対応して前記帰還機構からの出力信号ある
    いは前記第1の探針の状態での前記検出手段の出力及び
    第2の探針の状態での前記検出手段の出力を独立かつ同
    に表示する手段とよりなることを特徴とする表面計測
    器。
  14. 【請求項14】前記第1の探針の状態及び第2の探針の
    状態が、前記探針の振動振幅を異にするものであること
    を特徴とする請求項13記載の表面計測器。
  15. 【請求項15】前記第2の探針の状態は、前記第1の探
    針の状態における探針の前記試料面に対する垂直方向の
    位置よりも、より前記試料面より離れた位置に探針が有
    ることを特徴とする請求項13記載の表面計測器。
  16. 【請求項16】前記第2の探針の状態が、前記探針に交
    流電圧が印加されたものであることを特徴とする請求項
    13記載の表面計測器。
  17. 【請求項17】前記第1の探針の状態及び第2の探針の
    状態で検出される物理情報が、前記探針を振動させるこ
    とにより生ずる現象の物理量であることを特徴とする請
    求項13記載の表面計測器。
  18. 【請求項18】前記第2の探針の状態で検出される物理
    情報が前記探針と前記試料との間の磁気的情報であるこ
    とを特徴とする請求項15記載の表面計測器。
  19. 【請求項19】前記第1の探針の状態で検出される物理
    情報が前記探針と前記試料との間に一般的に働くカであ
    ることを特徴とする請求項13記載の表面計測器。
  20. 【請求項20】前記第1の探針の状態で検出される物理
    情報が前記探針と前記試料との間のトンネル電流である
    ことを特徴とする請求項13記載の表面計測器。
  21. 【請求項21】 試料、前記試料に対向して配置される先
    端が鋭利な探針、前記探針あるいは前記試料を相対的且
    つ二次元的に走査させる走査機構、第1の探針の状態で
    前記探針と前記試料間に働く物理情報を検出する検出手
    段、前記検出された物理情報を参照して前記試料と前記
    探針との距離を制御する帰還機構、第2の探針の状態で
    前記試料と前記探針間に作用する他の物理情報を検出す
    る検出手段、前記走査機構からの信号に対応して前記帰
    還機構からの出力信号あるいは前記第1の探針の状態で
    の前記検出手段の出力及び第2の探針の状態での前記検
    出手段の出力を独立に表示する手段とよりなり、前記第
    1の探針の状態及び第2の探針の状態が、前記探針の振
    動振幅を異にするものであることを特徴とする表面計測
    器。
  22. 【請求項22】 試料、前記試料に対向して配置される先
    端が鋭利な探針、前記探針あるいは前記試料を相対的且
    つ二次元的に走査させる走査機構、第1の探針の状態で
    前記探針と前記試料間に働く物理情報を検出する検出手
    段、前記検出された物理情報を参照して前記試料と前記
    探針との距離を制御する帰還機構、第2の探針の状態で
    前記試料と前記探針間に作用する他の物理情報を検出す
    る検出手段、前記走査機構からの信号に対応して前記帰
    還機構からの出力信号あるいは前記第1の探針の状態で
    の前記検出手段の出力及び第2の探針の状態での前記検
    出手段の出力を独立に表示する手段とよりなり、前記第
    2の探針の状態は、前記第1の探針の状態における探針
    の前記試料面に対する垂直方向の位置よりも、より前記
    試料面より離れた位置に探針が有ることを特徴とする表
    面計測器。
  23. 【請求項23】 試料、前記試料に対向して配置される先
    端が鋭利な探針、前記探針あるいは前記試料を相対的且
    つ二次元的に走査させる走査機構、第1の探針の状態で
    前記探針と前記試料間に働く物理情報を検出する検出手
    段、前記検出された物理情報を参照して前記試料と前記
    探針との距離を制御する帰還機構、第2の探針の状態で
    前記試料と前記探針間に作用する他の物理情報を検出す
    る検出手段、前記走査機構からの信号に対応して前記帰
    還機構からの出力信号あるいは前記第1の探針の状態で
    の前記検出手段の出力及び第2の探針の状態での前記検
    出手段の出力を独立に表示する手段とよりなり、前記第
    1の探針の状態及び第2の探針の状態で検出される物理
    情報が、前記探針を振動させることにより生ずる現象の
    物理量であることを特徴とする表面計測器。
  24. 【請求項24】 試料、前記試料に対向して配置される先
    端が鋭利な探針、前記探針あるいは前記試料を相対的且
    つ二次元的に走査させる走査機構、第1の探針の状態で
    前記探針と前記試料間に働く物理情報を検出する検出手
    段、前記検出された物理情報を参照して前記試料と前記
    探針との距離を制御する帰還機構、第2の探針の状態で
    前記試料と前記探針間に作用する他の物理情報を検出す
    る検出手段、前記走査機構からの信号に対応して前記帰
    還機構からの出力信号あるいは前記第1の探針の状態で
    の前記検出手段の出力及び第2の探針の状態での前記検
    出手段の出力を独立に表示する手段とよりなり、前記第
    2の探針の状態で検出される物理情報が前記探針と前記
    試料との間の磁気的情報であることを特徴とする表面計
    測器。
  25. 【請求項25】 試料、前記試料に対向して配置される先
    端が鋭利な探針、前記探針あるいは前記試料を相対的且
    つ二次元的に走査させる走査機構、第1の探針の状態で
    前記探針と前記試料間に働く物理情報を検出する検出手
    段、前記検出された物理情報を参照して前記試料と前記
    探針との距離を制御する帰還機構、第2の探針の状態で
    前記試料と前記探針間に作用する他の物理情報を検出す
    る検出手段、前記走査機構からの信号に対応して前記帰
    還機構からの出力信号あるいは前記第1の探針の状態で
    の前記検出手段の出力及び第2の探針の状態での前記検
    出手段の出力を独立に表示する手段とよりなり、前記第
    1の探針の状態で検出される物理情報が前記探針と前記
    試料との間に一般的に働くカであることを特徴とする表
    面計測器。
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