JP3185478B2 - 車両の電源装置 - Google Patents

車両の電源装置

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JP3185478B2 JP15150993A JP15150993A JP3185478B2 JP 3185478 B2 JP3185478 B2 JP 3185478B2 JP 15150993 A JP15150993 A JP 15150993A JP 15150993 A JP15150993 A JP 15150993A JP 3185478 B2 JP3185478 B2 JP 3185478B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は回転電機付タ−ボチャ−
ジャを備えたエンジンにおける車両の電源装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】エンジンの排気エネルギ−の回収により
吸気圧を高めるタ−ボチャ−ジャが普及されており、こ
のタ−ボチャ−ジャのタ−ビン軸に電動/発電作動する
回転電機を取付け、エンジンの運転状態に応じて電動機
または発電機として作動させ、エンジントルクの増大、
または排気エネルギ−に余裕のあるときは電力として回
収することが行われている。
【0003】そして、エンジンの排気流路に2台の回転
電機付タ−ボチャ−ジャを取付け、過給の付勢やエネル
ギ−の電力回生の効率化を図るツインタ−ボチャ−ジャ
の制御装置が特開平4−54218号公報に示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように回転電機
付タ−ボチャ−ジャを備えたエンジンでは回転電機の電
動駆動による過給気圧の増大によるエンジンのトルクア
ップ以外に、余剰の排気エネルギ−の電力回収を行って
いるが、図3に示す発電領域のようにアクセル開度とエ
ンジン回転数とのマップ上における狭い運転領域が発電
作動するのみである。
【0005】また通常、加速時に過大なブ−スト圧が発
生するとウエストゲ−トが開かれ、排気エネルギ−が大
気に放出されて無駄に捨てられるという問題がある。
【0006】さらに、上述の公開公報に示されたツイン
タ−ボチャ−ジャを利用のものでは二台の機材を要する
とともに流路やその制御が複雑化するという欠点もあ
る。
【0007】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、その目的はアクセルに開度とエンジン回転
数とのマップとは別に、ブ−スト圧やウエストゲ−ト開
口度に対応して回転電機を発電作動させようとする車両
の電源装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
、本発明では、ターボチャージャのタービン軸に回転
電機を取付け、エンジン回転数とアクセル開度とを考慮
して予め定めた電動領域では電動作動させ、同様にして
予め定めた発電領域では発電作動させ、発電時の出力を
バッテリの充電に用いる車両の電源装置において、ブー
スト圧センサと、該ブースト圧センサで検出されるブー
スト圧が所定の過大ブースト設定圧より大である場合に
は、エンジン回転数とアクセル開度との状態が前記発電
領域内になくとも、前記回転電機を発電作動させるコン
トローラとを具えするととした。
【0009】
【作用】アクセル開度とエンジン回転数とによる回転電
機の運転マップにおける発電領域以外に、加速時の過大
ブ−スト圧発生時にウエストゲ−トから排気エネルギ−
を解放せず、回転電機の発電作動により余剰分を吸収し
て電力回生するため、回転電機の発電運転領域が増加
し、排気エネルギ−の回収効果が向上する。
【0010】
【実施例】つぎに本発明の実施例について図面を用いて
詳細に説明する。図1は本発明にかかる車両の電源装置
の一実施例を示す構成ブロック図である。
【0011】同図において、1はエンジンで、その排気
管11と吸気管12とにはタ−ボチャ−ジャ2が接続さ
れ、排気管11を介する排気ガスによりタ−ビン21が
駆動されると、タ−ビン軸22に取付けられたコンプレ
ッサ23が回転して、その圧気作動によりエンジン1に
過給気を圧送する。
【0012】10はタ−ボチャ−ジャ2の排気流入口に
設けられた排気バイパス路(ウエストゲ−ト)で、コン
プレッサ23の圧気作動によるブ−スト圧が設定値以上
の場合はバイパス弁13が開かれ、ウエストゲ−ト10
を介して排気が大気に解放され、タ−ビン出力を減じて
ブ−スト圧を低下させるように構成されている。なお、
14はブ−スト圧センサ、15はエンジン1の回転セン
サで、それぞれの検出信号は後述するコントロ−ラに入
力されている。
【0013】3はタ−ビン軸22に取付けられた回転電
機で、エンジンのトルクアップを要するときは、バッテ
リ4からの電力により電動駆動されてコンプレッサ23
の圧気作動を付勢し、過給気圧を高めてエンジン1に圧
送したり、または排気エネルギ−に余裕のあるときは、
タ−ビントルクにより駆動されて発電作動し、排気エネ
ルギ−を電力に回収してバッテリ4の充電用に供するも
のである。なお、41は電力変換器で、バッテリ4から
の直流を昇圧してインバ−タにより交流に変換して回転
電機3の駆動用電源にしたり、または回転電機3の発電
時の出力をバッテリ4の充電用電力に変換するものであ
る。
【0014】5は電子制御装置からなるコントロ−ラ
で、中央制御装置、各種メモリ、入/出力ポ−トなどを
備えたものである。そして前記のセンサやアクセル開度
センサ51などからの信号が入力されると、所定の演算
処理が行われ格納された制御手順に基づき、回転電機3
や電力変換器4に制御指令が発せられるように構成され
ている。
【0015】図2は本実施例の作動の一例を示す処理フ
ロ−図であり、同図に基づいて本実施例の作動を説明す
る。
【0016】まず、ステップ1ではエンジン1の加速モ
−ドか否かをチェックし、否の場合にはステップ8の通
常の制御モ−ドに移るが、加速の場合はステップ2に進
む。ここではアクセル開度センサ51およびブ−スト圧
センサ14からの信号を読込み、ブ−スト圧値が予め設
定した高いブ−スト圧力より大きい場合はステップ3か
らステップ4に進み、回転電機3や電力変換器4に指令
して回転電機3に発電作動させ、排気エネルギ−の電力
回収を行ってブ−スト圧を低下させるが、ブ−スト圧が
所定値以下にならないように発電を制御する。
【0017】ついでステップ5ではブ−スト圧センサ1
4からの圧力値が設定値以上か否かを判断し、以上の場
合は回転電機3の発電作動を付勢させて出力電流を増加
させる。なお、ステップ5で否の場合は発電作動はその
ままでステップ7に進むことになり、ここではアクセル
開度やエンジン回転数を調べ、低下の場合はこの制御を
終了して通常の制御に移行する。なおこの間、バッテリ
4の充電状態もチェックし、過充電の場合には回転電機
3の発電作動は中止させることになる。
【0018】以上、本発明を上述の実施例によって説明
したが、本発明の主旨の範囲内で種々の変形が可能であ
り、これらの変形を本発明の範囲から排除するものでは
ない。
【0019】
【発明の効果】上述の実施例のように本発明によれば、
従来のアクセル開度とエンジン回転数とのマップ上の発
電領域のみでなく、ウエストゲ−トを介して排気エネル
ギ−を開放するような場合に回転電機を発電作動させて
ブ−スト圧を適正値に保持させるので、発電運転する領
域が広がって排気エネルギ−の回収効率が向上する効果
が得られ、また加速時に充電が行えるので、軽負荷とな
ったオルタネ−タにより加速性が向上するという利点が
生ずる。
【0020】さらに本発明によれば、タ−ボチャ−ジャ
はツインにせず一台のみのためコストが嵩まず、その制
御が簡易ですむという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成ブロック図であ
る。
【図2】本実施例の作動の一例を示す処理フロ−図であ
る。
【図3】回転電機の運転領域の一例を示すマップ図であ
る。
【符号の説明】
1…エンジン 2…タ−ボチャ−ジャ 3…回転電機 4…バッテリ 5…コントロ−ラ 10…排気バイパス路 13…バイパス弁 14…ブ−スト圧センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺内勝実 神奈川県藤沢市土棚8番地 株式会社い すゞセラミックス研究所内 (72)発明者 外川 学 神奈川県藤沢市土棚8番地 株式会社い すゞセラミックス研究所内 (56)参考文献 特開 昭60−212622(JP,A) 特開 平4−54218(JP,A) 特開 平5−113127(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02B 37/10 F02B 37/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ターボチャージャのタービン軸に回転電機
    を取付け、エンジン回転数とアクセル開度とを考慮して
    予め定めた電動領域では電動作動させ、同様にして予め
    定めた発電領域では発電作動させ、発電時の出力をバッ
    テリの充電に用いる車両の電源装置において、 ブースト圧センサと、該ブースト圧センサで検出されるブースト圧が所定の過
    大ブースト設定圧より大である場合には、エンジン回転
    数とアクセル開度との状態が前記発電領域内になくと
    も、前記回転電機を発電作動させるコントローラとを具
    たことを特徴とする車両の電源装置。
JP15150993A 1993-05-28 1993-05-28 車両の電源装置 Expired - Fee Related JP3185478B2 (ja)

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KR101997919B1 (ko) 2017-11-30 2019-07-08 김진혁 조명 시스템

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