JP3185433B2 - 内周面に固体潤滑剤を埋設固定した円筒状軸受 - Google Patents
内周面に固体潤滑剤を埋設固定した円筒状軸受Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内周面に固体潤滑剤を埋
設固定した円筒状軸受に関する。
設固定した円筒状軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、銅系あるいは鉄系合金からなる金
属基体に孔もしくは溝を形成し、該孔もしくは溝に固体
潤滑剤を埋設固定した、いわゆる固体潤滑剤埋め込み型
摺動部材は各種機械部品として使用されている。固体潤
滑剤埋込み型摺動部材の製造方法としては、外周面に
螺旋条の凸条部を形成した黒鉛丸棒を鋳型の中子とし該
鋳型に溶湯金属を鋳造したのち、該中子を切削加工によ
り取除き、摺動面に固体潤滑剤(黒鉛)を螺旋状に露出
させる方法(特公昭39−2506号公報所載)、金
属基体に多数の孔を形成し、該孔に接着剤を塗布した固
体潤滑剤プラグを埋設固定する方法、金属基体の内周
面に螺旋溝を形成し、該螺旋溝に固体潤滑剤を埋設固定
する方法(特開昭52−153857号公報所載)、な
どがある。
属基体に孔もしくは溝を形成し、該孔もしくは溝に固体
潤滑剤を埋設固定した、いわゆる固体潤滑剤埋め込み型
摺動部材は各種機械部品として使用されている。固体潤
滑剤埋込み型摺動部材の製造方法としては、外周面に
螺旋条の凸条部を形成した黒鉛丸棒を鋳型の中子とし該
鋳型に溶湯金属を鋳造したのち、該中子を切削加工によ
り取除き、摺動面に固体潤滑剤(黒鉛)を螺旋状に露出
させる方法(特公昭39−2506号公報所載)、金
属基体に多数の孔を形成し、該孔に接着剤を塗布した固
体潤滑剤プラグを埋設固定する方法、金属基体の内周
面に螺旋溝を形成し、該螺旋溝に固体潤滑剤を埋設固定
する方法(特開昭52−153857号公報所載)、な
どがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の製造方
法において、の方法は熱伝導性のよい黒鉛をそのまま
中子として使用するため、鋳造時に溶湯金属が十分いき
わたりにくいという問題、黒鉛の大部分を無駄にすると
いう歩留りの問題、さらに摺動部材の形状ないし固体潤
滑剤の埋込み形状が限定されるという問題がある。
法において、の方法は熱伝導性のよい黒鉛をそのまま
中子として使用するため、鋳造時に溶湯金属が十分いき
わたりにくいという問題、黒鉛の大部分を無駄にすると
いう歩留りの問題、さらに摺動部材の形状ないし固体潤
滑剤の埋込み形状が限定されるという問題がある。
【0004】の方法において、とくに金属基体に多数
の孔を形成し、該孔に固体潤滑剤を埋設固定する方法で
は、金属基体の寸法の大小に応じて該基体に設けられる
孔の大きさ(孔径)が異なるため、該孔に埋込まれる固
体潤滑剤プラグも当該孔径に合致した各寸法の固体潤滑
剤プラグを取り揃える必要があること、接着剤を塗布し
た固体潤滑剤プラグの埋込み作業は自動化が難しく手作
業となるため作業性が極めて悪いことなどの問題があ
る。
の孔を形成し、該孔に固体潤滑剤を埋設固定する方法で
は、金属基体の寸法の大小に応じて該基体に設けられる
孔の大きさ(孔径)が異なるため、該孔に埋込まれる固
体潤滑剤プラグも当該孔径に合致した各寸法の固体潤滑
剤プラグを取り揃える必要があること、接着剤を塗布し
た固体潤滑剤プラグの埋込み作業は自動化が難しく手作
業となるため作業性が極めて悪いことなどの問題があ
る。
【0005】の方法は、円筒状金属基体の内周面に設
けられた螺旋溝、リング溝に固体潤滑剤を埋設固定する
ものであるが、の公報に開示された螺旋溝形状を図に
示すと図7乃至図8のとおりで、この螺旋溝R1、R2の
形状では該螺旋溝R1、R2に埋設固定される固体潤滑剤
が該円筒状金属基体5の軸方向に疎に配列される部分
(図7の符号A−A部分)と密に配列される部分(図7
の符号B−B部分)とがはっきり区分けされるため、該
固体潤滑剤と相手軸材との相互組付けにおいて最適荷重
点に方向性が現れ、例えば固体潤滑剤が疎に配列される
部分(図7の符号A−A部分)に荷重点が生じるように
相手軸材に対して円筒状軸受が組付けられると、該固体
潤滑剤の性能を十分発揮させることができない、という
問題がある。
けられた螺旋溝、リング溝に固体潤滑剤を埋設固定する
ものであるが、の公報に開示された螺旋溝形状を図に
示すと図7乃至図8のとおりで、この螺旋溝R1、R2の
形状では該螺旋溝R1、R2に埋設固定される固体潤滑剤
が該円筒状金属基体5の軸方向に疎に配列される部分
(図7の符号A−A部分)と密に配列される部分(図7
の符号B−B部分)とがはっきり区分けされるため、該
固体潤滑剤と相手軸材との相互組付けにおいて最適荷重
点に方向性が現れ、例えば固体潤滑剤が疎に配列される
部分(図7の符号A−A部分)に荷重点が生じるように
相手軸材に対して円筒状軸受が組付けられると、該固体
潤滑剤の性能を十分発揮させることができない、という
問題がある。
【0006】また、上述した乃至の方法において
は、つぎのような問題点もある。すなわち、固体潤滑剤
を埋設固定した軸受は、埋設固定された固体潤滑剤が少
量づつ摺動面に供給されてそこに固体潤滑剤被膜が形成
されるから、別途潤滑剤を供給することなく長期間の使
用に供し得るが、その用途は低速度高荷重領域にほぼ限
られているため、上記領域をはずれる用途においては潤
滑油を併用することを余儀なくされている。したがっ
て、上記領域をはずれる用途に使用される固体潤滑剤埋
込型軸受においては、摺動面にグリース溜まり用の溝を
形成したり、給油装置により摺動面に潤滑油を供給する
などの手段が必要とされるという問題である。
は、つぎのような問題点もある。すなわち、固体潤滑剤
を埋設固定した軸受は、埋設固定された固体潤滑剤が少
量づつ摺動面に供給されてそこに固体潤滑剤被膜が形成
されるから、別途潤滑剤を供給することなく長期間の使
用に供し得るが、その用途は低速度高荷重領域にほぼ限
られているため、上記領域をはずれる用途においては潤
滑油を併用することを余儀なくされている。したがっ
て、上記領域をはずれる用途に使用される固体潤滑剤埋
込型軸受においては、摺動面にグリース溜まり用の溝を
形成したり、給油装置により摺動面に潤滑油を供給する
などの手段が必要とされるという問題である。
【0007】本出願人は上述した従来技術における問題
点を解決するべく、潤滑油剤を含有した流動性を有する
固体潤滑剤の開発を試み、先に特願平2−204011
号(特開平4−89891号公報)あるいは特願平3−
307059号においてこれを提案した。この固体潤滑
剤は、(イ)金属基体に形成される溝の大きさ、形状等
に何ら制約を受けることがないこと、(ロ)潤滑油によ
る潤滑作用と固体潤滑剤による潤滑作用の両作用を兼ね
備えていること、(ハ)溝に接合可能なこと、という利
点を有するものである。そして、この固体潤滑剤を前記
の公報に開示された円筒状金属基体内周面の螺旋溝に
埋設固定し相手軸材と摺動させたところ、固体潤滑剤が
埋設固定される螺旋溝の形状によって軸受性能に大きな
差が生じることを見出だした。本発明は、上記種々の問
題点並びに上記固体潤滑剤の開発の成功及び上記知見に
基づきなされたもので、該固体潤滑剤が埋設固定される
螺旋溝の形状を特定することにより、該潤滑剤の特性を
十分に発揮させることのできる固体潤滑剤を埋設固定し
た円筒状軸受を得ることを目的とするものである。
点を解決するべく、潤滑油剤を含有した流動性を有する
固体潤滑剤の開発を試み、先に特願平2−204011
号(特開平4−89891号公報)あるいは特願平3−
307059号においてこれを提案した。この固体潤滑
剤は、(イ)金属基体に形成される溝の大きさ、形状等
に何ら制約を受けることがないこと、(ロ)潤滑油によ
る潤滑作用と固体潤滑剤による潤滑作用の両作用を兼ね
備えていること、(ハ)溝に接合可能なこと、という利
点を有するものである。そして、この固体潤滑剤を前記
の公報に開示された円筒状金属基体内周面の螺旋溝に
埋設固定し相手軸材と摺動させたところ、固体潤滑剤が
埋設固定される螺旋溝の形状によって軸受性能に大きな
差が生じることを見出だした。本発明は、上記種々の問
題点並びに上記固体潤滑剤の開発の成功及び上記知見に
基づきなされたもので、該固体潤滑剤が埋設固定される
螺旋溝の形状を特定することにより、該潤滑剤の特性を
十分に発揮させることのできる固体潤滑剤を埋設固定し
た円筒状軸受を得ることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば上記目的
は、内周面に形成された複数条の螺旋溝R1及びR2に固
体潤滑剤を埋設固定した円筒状軸受であって、当該円筒
状軸受を展開した場合において、前記複数条の螺旋溝R
1のそれぞれは、円筒状軸受の中心軸に対して直角な方
向に伸びる線を基準線Lとして該基準線Lに対し0°以
上(0°を含まず)45°以下の角度θ1をもって右上
がりに形成されており、前記複数条の螺旋溝R2のそれ
ぞれは、該基準線Lに対し0°以上(0°を含まず)4
5°以下の角度θ2をもって交叉する左上がりに形成さ
れており、相隣合う螺旋溝R1と該相隣合う螺旋溝R1と
交叉する相隣合う螺旋溝R2との交点を結ぶことによっ
て形成される平行四辺形の短い方の対角線を結ぶ線分
は、前記基準線Lに対して90°以下(90°含まず)
の角度θ3をなしている、内周面に固体潤滑剤を埋設固
定した円筒状軸受によって達成される。
は、内周面に形成された複数条の螺旋溝R1及びR2に固
体潤滑剤を埋設固定した円筒状軸受であって、当該円筒
状軸受を展開した場合において、前記複数条の螺旋溝R
1のそれぞれは、円筒状軸受の中心軸に対して直角な方
向に伸びる線を基準線Lとして該基準線Lに対し0°以
上(0°を含まず)45°以下の角度θ1をもって右上
がりに形成されており、前記複数条の螺旋溝R2のそれ
ぞれは、該基準線Lに対し0°以上(0°を含まず)4
5°以下の角度θ2をもって交叉する左上がりに形成さ
れており、相隣合う螺旋溝R1と該相隣合う螺旋溝R1と
交叉する相隣合う螺旋溝R2との交点を結ぶことによっ
て形成される平行四辺形の短い方の対角線を結ぶ線分
は、前記基準線Lに対して90°以下(90°含まず)
の角度θ3をなしている、内周面に固体潤滑剤を埋設固
定した円筒状軸受によって達成される。
【0009】また本発明の一つでは、内周面の両端には
端部1、1を残して更にリング溝R、Rが形成されてお
り、該リング溝R、Rには固体潤滑剤が埋設固定されて
おり、複数条の螺旋溝R1及びR2のそれぞれは、その両
端でリング溝R、Rに開口している。このようなリング
溝R、Rが形成された円筒状軸受では、当該リング溝
R、Rによって内周面の両端からの潤滑油剤の漏出を阻
止し得るため、螺旋溝R1及びR2に埋設固定される固体
潤滑剤に潤滑油剤が含有されていてもよい。
端部1、1を残して更にリング溝R、Rが形成されてお
り、該リング溝R、Rには固体潤滑剤が埋設固定されて
おり、複数条の螺旋溝R1及びR2のそれぞれは、その両
端でリング溝R、Rに開口している。このようなリング
溝R、Rが形成された円筒状軸受では、当該リング溝
R、Rによって内周面の両端からの潤滑油剤の漏出を阻
止し得るため、螺旋溝R1及びR2に埋設固定される固体
潤滑剤に潤滑油剤が含有されていてもよい。
【0010】本発明の他の一つでは、上記構成におい
て、前記円筒状軸受を展開した場合において、複数条の
螺旋溝R1は、相隣合う溝間の間隔H1を等しくして形成
されており、複数条の螺旋溝R2は、その基準線Lとの
交叉角θ2が前記螺旋溝R1の角度θ1と同一の角度をも
って、かつその相隣合う溝間の間隔H2が前記螺旋溝R1
の間隔H1と異なる間隔をもって形成されている。
て、前記円筒状軸受を展開した場合において、複数条の
螺旋溝R1は、相隣合う溝間の間隔H1を等しくして形成
されており、複数条の螺旋溝R2は、その基準線Lとの
交叉角θ2が前記螺旋溝R1の角度θ1と同一の角度をも
って、かつその相隣合う溝間の間隔H2が前記螺旋溝R1
の間隔H1と異なる間隔をもって形成されている。
【0011】本発明の更に他の一つでは、上記構成にお
いて、前記円筒状軸受を展開した場合において、複数条
の螺旋溝R1は、相隣合う溝間の間隔H1を等しくして形
成されており、複数条の螺旋溝R2は、その基準線Lと
の交叉角θ2が前記螺旋溝R1の角度θ1と異なる角度を
もって、かつその相隣合う溝間の間隔H2が前記螺旋溝
R1の間隔H1と同一の間隔をもって形成されている。
いて、前記円筒状軸受を展開した場合において、複数条
の螺旋溝R1は、相隣合う溝間の間隔H1を等しくして形
成されており、複数条の螺旋溝R2は、その基準線Lと
の交叉角θ2が前記螺旋溝R1の角度θ1と異なる角度を
もって、かつその相隣合う溝間の間隔H2が前記螺旋溝
R1の間隔H1と同一の間隔をもって形成されている。
【0012】また本発明の他の一つでは、上記構成にお
いて、前記円筒状軸受を展開した場合において、複数条
の螺旋溝R1は、相隣合う溝間の間隔H1を等しくして形
成されており、複数条の螺旋溝R2は、その基準線Lと
の交叉角θ2が前記螺旋溝R1の角度θ1と異なる角度を
もって、かつその相隣合う溝間の間隔H2が前記螺旋溝
R1の間隔H1と異なる間隔をもって形成されている。
いて、前記円筒状軸受を展開した場合において、複数条
の螺旋溝R1は、相隣合う溝間の間隔H1を等しくして形
成されており、複数条の螺旋溝R2は、その基準線Lと
の交叉角θ2が前記螺旋溝R1の角度θ1と異なる角度を
もって、かつその相隣合う溝間の間隔H2が前記螺旋溝
R1の間隔H1と異なる間隔をもって形成されている。
【0013】上記発明において、角度θ1及び角度θ2の
好ましい範囲は10°〜30°である。この角度θ1及
び角度θ2は、設計上0°(0°を含まず)以上90°
(90°を含まず)の範囲で可能であるが、45°〜9
0°の角度範囲は機械加工上の制約から加工が困難とな
り、またあまり小さい角度、例えば10°以下では溝の
交点で形成される角度が極端な鋭角となり、やはり機械
加工を行う上で問題となる。したがって、角度θ1及び
角度θ2は、機械加工を行う場合には、10°〜30°
が好ましい範囲となる。
好ましい範囲は10°〜30°である。この角度θ1及
び角度θ2は、設計上0°(0°を含まず)以上90°
(90°を含まず)の範囲で可能であるが、45°〜9
0°の角度範囲は機械加工上の制約から加工が困難とな
り、またあまり小さい角度、例えば10°以下では溝の
交点で形成される角度が極端な鋭角となり、やはり機械
加工を行う上で問題となる。したがって、角度θ1及び
角度θ2は、機械加工を行う場合には、10°〜30°
が好ましい範囲となる。
【0014】そして、内周面に形成された螺旋溝及びリ
ング溝に埋設固定される固体潤滑剤は潤滑油剤を含有し
ているものが好ましいが、潤滑油剤を含有した固体潤滑
剤の一つの例としては、固体潤滑材粉末を主成分とし、
これに常温で液状もしくはペースト状を呈する潤滑油剤
と該潤滑油剤を吸収保持する担体と合成樹脂結合材とか
らなる湿潤性および流動性を有するものを示すことがで
き、そして、主成分をなす固体潤滑材粉末に対し、潤滑
油剤が5〜30重量%、該潤滑油剤を吸収保持する担体
が2〜15重量%、合成樹脂結合剤が15〜50重量%
含まれている湿潤性および流動性を有する固体潤滑剤が
好ましい。
ング溝に埋設固定される固体潤滑剤は潤滑油剤を含有し
ているものが好ましいが、潤滑油剤を含有した固体潤滑
剤の一つの例としては、固体潤滑材粉末を主成分とし、
これに常温で液状もしくはペースト状を呈する潤滑油剤
と該潤滑油剤を吸収保持する担体と合成樹脂結合材とか
らなる湿潤性および流動性を有するものを示すことがで
き、そして、主成分をなす固体潤滑材粉末に対し、潤滑
油剤が5〜30重量%、該潤滑油剤を吸収保持する担体
が2〜15重量%、合成樹脂結合剤が15〜50重量%
含まれている湿潤性および流動性を有する固体潤滑剤が
好ましい。
【0015】上記固体潤滑剤の各成分について具体的に
説明すると、主成分をなす固体潤滑材粉末には、それ自
体単独で固体潤滑作用をなす物質で、天然黒鉛、人造黒
鉛、天然鱗状黒鉛、キッシュ黒鉛、膨脹黒鉛、二硫化モ
リブデン、ポリテトラフルオロエチレン樹脂および窒化
ホウ素から1種もしくは2種以上が選択されて使用され
るとよい。常温で液状もしくはペースト状を呈する潤滑
油剤として、機械油、エンジン油などの鉱油、ヒマシ油
などの植物油、エステル油、シリコン油などの合成油、
グリースなどが挙げられ、これらの1種もしくは2種以
上が選択されて使用されるとよい。潤滑油剤を吸収保持
する担体としては、炭化水素系ワックス、高級脂肪酸、
高級脂肪酸を誘導して得られるワックス、ポリオレフィ
ン樹脂粉末、好油性繊維、スチレン又はメタクリル系を
主成分とする架橋多孔質球状粒子、多孔質炭酸カルシウ
ムなどが挙げられ、これらの1種もしくは2種以上が選
択されて使用されるとよい。合成樹脂結合剤としては、
エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂など
の熱硬化性樹脂を用いることができ、とくに常温硬化型
の液状エポキシ樹脂あるいは熱硬化型の液状又は粉末状
エポキシ樹脂が好ましい。
説明すると、主成分をなす固体潤滑材粉末には、それ自
体単独で固体潤滑作用をなす物質で、天然黒鉛、人造黒
鉛、天然鱗状黒鉛、キッシュ黒鉛、膨脹黒鉛、二硫化モ
リブデン、ポリテトラフルオロエチレン樹脂および窒化
ホウ素から1種もしくは2種以上が選択されて使用され
るとよい。常温で液状もしくはペースト状を呈する潤滑
油剤として、機械油、エンジン油などの鉱油、ヒマシ油
などの植物油、エステル油、シリコン油などの合成油、
グリースなどが挙げられ、これらの1種もしくは2種以
上が選択されて使用されるとよい。潤滑油剤を吸収保持
する担体としては、炭化水素系ワックス、高級脂肪酸、
高級脂肪酸を誘導して得られるワックス、ポリオレフィ
ン樹脂粉末、好油性繊維、スチレン又はメタクリル系を
主成分とする架橋多孔質球状粒子、多孔質炭酸カルシウ
ムなどが挙げられ、これらの1種もしくは2種以上が選
択されて使用されるとよい。合成樹脂結合剤としては、
エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂など
の熱硬化性樹脂を用いることができ、とくに常温硬化型
の液状エポキシ樹脂あるいは熱硬化型の液状又は粉末状
エポキシ樹脂が好ましい。
【0016】上述した成分組成からなる固体潤滑剤は以
下のようにして製造することができる。まず固体潤滑材
粉末に潤滑油剤を吸収保持する担体を配合して混合し、
この混合物に潤滑油剤を配合する。ついで、この固体潤
滑材粉末と担体と潤滑油剤とから成る混合物に合成樹脂
結合剤を加え、これを混練することにより湿潤性および
流動性を有する固体潤滑剤が得られる。そして、湿潤性
および流動性を有する固体潤滑剤は内周面に形成された
螺旋溝に、トランスファー成形あるいは圧縮成形により
充填され、該螺旋溝に埋設固定される。
下のようにして製造することができる。まず固体潤滑材
粉末に潤滑油剤を吸収保持する担体を配合して混合し、
この混合物に潤滑油剤を配合する。ついで、この固体潤
滑材粉末と担体と潤滑油剤とから成る混合物に合成樹脂
結合剤を加え、これを混練することにより湿潤性および
流動性を有する固体潤滑剤が得られる。そして、湿潤性
および流動性を有する固体潤滑剤は内周面に形成された
螺旋溝に、トランスファー成形あるいは圧縮成形により
充填され、該螺旋溝に埋設固定される。
【0017】
【作用】本発明の内周面に固体潤滑剤が埋設固定された
円筒状軸受において、相隣合う螺旋溝R1と該相隣合う
螺旋溝R1と交叉する相隣合う螺旋溝R2との交点を結ぶ
ことによって形成される平行四辺形の短い方の対角線を
結ぶ線分が前記基準線に対して90°以下(90°を含
まず)の角度をなしているので、前記従来技術の該螺旋
溝に埋設固定される固体潤滑剤が該円筒状金属基体の軸
方向に疎に配列される部分と密に配列される部分がはっ
きり区分けされるという問題点が解消され、円筒状軸受
と相手軸材との荷重点に可及的に固体潤滑剤が密に介在
することになり、該固体潤滑剤の性能を十分に発揮させ
ることができる。また円筒状軸受の内周面の両端部にリ
ング溝が形成されている本発明の円筒状軸受において
は、螺旋溝に埋設固定された固体潤滑剤中の潤滑油剤が
端面から流失することはない。
円筒状軸受において、相隣合う螺旋溝R1と該相隣合う
螺旋溝R1と交叉する相隣合う螺旋溝R2との交点を結ぶ
ことによって形成される平行四辺形の短い方の対角線を
結ぶ線分が前記基準線に対して90°以下(90°を含
まず)の角度をなしているので、前記従来技術の該螺旋
溝に埋設固定される固体潤滑剤が該円筒状金属基体の軸
方向に疎に配列される部分と密に配列される部分がはっ
きり区分けされるという問題点が解消され、円筒状軸受
と相手軸材との荷重点に可及的に固体潤滑剤が密に介在
することになり、該固体潤滑剤の性能を十分に発揮させ
ることができる。また円筒状軸受の内周面の両端部にリ
ング溝が形成されている本発明の円筒状軸受において
は、螺旋溝に埋設固定された固体潤滑剤中の潤滑油剤が
端面から流失することはない。
【0018】
【実施例】以下本発明をその実施例を示す添付図面に基
づき詳細に説明する。 <実施例I>図1は銅合金製の円筒状金属基体10から
成る内径49mm、外径59mm、長さ30mmの円筒
状軸受を展開した平面図、図2は固体潤滑剤を埋設固定
した円筒状軸受の縦断面図をそれぞれ示すもので、螺旋
溝R1、R2はつぎの条件で形成した。円筒状金属基体1
0の内周面の両端に、端面からそれぞれ幅3mmの端部
1、1を残して幅2mm、深さ2mmのリング溝R、R
を形成した。円筒状軸受の中心軸に対して直角な方向に
伸びる線である該リング溝R、Rの一方の中心線を基準
線Lとして該基準線Lに対し15°の角度θ1をもって
右上がりに幅2mm、深さ2mmの5条の螺旋溝R1を
前記内周面に、相隣合う螺旋溝R1との間に6mmの間
隔H1(螺旋溝R1の中心線間距離)を保持させてリング
溝R、Rに開口させて形成した。一方、該基準線Lに対
する角度θ2が前記螺旋溝R1の交叉角度θ1と同一の角
度をもって左上がりに幅2mm、深さ4mmの4条の螺
旋溝R2を同じく前記内周面に、相隣合う螺旋溝R2との
間に8mmの間隔H2(螺旋溝R1の中心線間距離)を保
持させて前記リング溝R、Rに開口させて形成した。こ
の構成においては、相隣合う螺旋溝R1と該相隣合う螺
旋溝R1と交叉する相隣合う螺旋溝R2との交点を結ぶこ
とによって形成される平行四辺形の短い方の対角線を結
ぶ線分が前記基準線Lに対して67°の角度θ3を成し
ている。固体潤滑剤の作製および該固体潤滑剤の埋設固
定方法は、つぎのようにして行った。
づき詳細に説明する。 <実施例I>図1は銅合金製の円筒状金属基体10から
成る内径49mm、外径59mm、長さ30mmの円筒
状軸受を展開した平面図、図2は固体潤滑剤を埋設固定
した円筒状軸受の縦断面図をそれぞれ示すもので、螺旋
溝R1、R2はつぎの条件で形成した。円筒状金属基体1
0の内周面の両端に、端面からそれぞれ幅3mmの端部
1、1を残して幅2mm、深さ2mmのリング溝R、R
を形成した。円筒状軸受の中心軸に対して直角な方向に
伸びる線である該リング溝R、Rの一方の中心線を基準
線Lとして該基準線Lに対し15°の角度θ1をもって
右上がりに幅2mm、深さ2mmの5条の螺旋溝R1を
前記内周面に、相隣合う螺旋溝R1との間に6mmの間
隔H1(螺旋溝R1の中心線間距離)を保持させてリング
溝R、Rに開口させて形成した。一方、該基準線Lに対
する角度θ2が前記螺旋溝R1の交叉角度θ1と同一の角
度をもって左上がりに幅2mm、深さ4mmの4条の螺
旋溝R2を同じく前記内周面に、相隣合う螺旋溝R2との
間に8mmの間隔H2(螺旋溝R1の中心線間距離)を保
持させて前記リング溝R、Rに開口させて形成した。こ
の構成においては、相隣合う螺旋溝R1と該相隣合う螺
旋溝R1と交叉する相隣合う螺旋溝R2との交点を結ぶこ
とによって形成される平行四辺形の短い方の対角線を結
ぶ線分が前記基準線Lに対して67°の角度θ3を成し
ている。固体潤滑剤の作製および該固体潤滑剤の埋設固
定方法は、つぎのようにして行った。
【0019】(固体潤滑剤の作製)固体潤滑材粉末とし
て、かさ密度1.55g/cm2、気孔率45%の多孔
質人造黒鉛成形体を粉砕し、平均粒度100メッシュに
調整した人造黒鉛粉末43重量%とポリテトラフルオエ
チレン樹脂粉末10重量%を使用し、これに担体として
炭化水素系ワックス5重量%を加えてミキサーにより混
合したのち、潤滑油剤として鉱油15重量%を加えて混
合し、固体潤滑材粉末と担体と潤滑油剤との混合物を得
た。ついで、この混合物に合成樹脂結合剤として熱硬化
型のエポキシ樹脂16重量%を配合し、混練して湿潤性
および流動性を有する固体潤滑剤を得た。
て、かさ密度1.55g/cm2、気孔率45%の多孔
質人造黒鉛成形体を粉砕し、平均粒度100メッシュに
調整した人造黒鉛粉末43重量%とポリテトラフルオエ
チレン樹脂粉末10重量%を使用し、これに担体として
炭化水素系ワックス5重量%を加えてミキサーにより混
合したのち、潤滑油剤として鉱油15重量%を加えて混
合し、固体潤滑材粉末と担体と潤滑油剤との混合物を得
た。ついで、この混合物に合成樹脂結合剤として熱硬化
型のエポキシ樹脂16重量%を配合し、混練して湿潤性
および流動性を有する固体潤滑剤を得た。
【0020】(固体潤滑剤の埋設固定方法)前記内周面
に螺旋溝R1、R2が形成された円筒状金属基体10の内
周面から流動充填装置(図示せず)により、該固体潤滑
剤を常温で50kg/cm2の圧力を掛けて流動させ、
該内周面の螺旋溝R1、R2およびリング溝R、Rに密に
充填した。ついで、螺旋溝R1、R2およびリング溝R、
Rに固体潤滑剤を保持した円筒状金属基体10を80℃
の温度に加熱した加熱炉内に60分間保持し、該合成樹
脂結合剤の一次硬化を行ったのち、140℃の温度に加
熱した加熱炉内に30分間保持して該合成樹脂結合剤の
二次硬化を行うとともに潤滑油を含有した該固体潤滑剤
を該螺旋溝R1、R2およびリング溝R、Rに接合せし
め、内周面に固体潤滑剤を埋設固定した円筒状軸受を得
た。この円筒状軸受の内周面の全表面積に占める固体潤
滑剤の露出割合は40%であった。
に螺旋溝R1、R2が形成された円筒状金属基体10の内
周面から流動充填装置(図示せず)により、該固体潤滑
剤を常温で50kg/cm2の圧力を掛けて流動させ、
該内周面の螺旋溝R1、R2およびリング溝R、Rに密に
充填した。ついで、螺旋溝R1、R2およびリング溝R、
Rに固体潤滑剤を保持した円筒状金属基体10を80℃
の温度に加熱した加熱炉内に60分間保持し、該合成樹
脂結合剤の一次硬化を行ったのち、140℃の温度に加
熱した加熱炉内に30分間保持して該合成樹脂結合剤の
二次硬化を行うとともに潤滑油を含有した該固体潤滑剤
を該螺旋溝R1、R2およびリング溝R、Rに接合せし
め、内周面に固体潤滑剤を埋設固定した円筒状軸受を得
た。この円筒状軸受の内周面の全表面積に占める固体潤
滑剤の露出割合は40%であった。
【0021】<実施例II>図3は銅合金製の円筒状金
属基体20からなる内径52mm、外径62mm、長さ
60mmの円筒状軸受を展開した平面図、図4は固体潤
滑剤を埋設固定した円筒状軸受の縦断面図をそれぞれ示
すもので、螺旋溝R1、R2はつぎの条件で形成した。円
筒状金属基体20の内周面の両端に端面からそれぞれ幅
3mmの端部1、1を残して幅2mm、深さ2mmのリ
ング溝R、Rを形成した。該リング溝R、Rの一方の中
心線を基準線Lとして該基準線Lに対し10°の角度θ
1をもって右上がりに幅2mm、深さ2mmの3条の螺
旋溝R1を前記内周面に、相隣り合う螺旋溝R1との間に
8mmの間隔H1を保持させて前記リング溝R、Rに開
口させて形成した。一方、相隣合う間隔H2が前記螺旋
溝R1の間隔H1と同一の間隔で、かつ基準線Lに対し3
0°の角度θ2をもって左上がりに幅2mm、深さ2m
mの8条の螺旋溝R2を前記内周面に、前記リング溝
R、Rに開口させて形成した。この構成においては、相
隣合う螺旋溝R1と該相隣合う螺旋溝R1と交叉する相隣
合う螺旋溝R2との交点を結ぶことによって形成される
平行四辺形の短い方の対角線を結ぶ線分が前記基準線L
に対して79°の角度θ3を成している。以下、実施例
Iと同様の方法で、内周面に固体潤滑剤を埋設固定した
円筒状軸受を得た。この円筒状軸受の内周面の全表面積
に占める固体潤滑剤の露出割合は41%であった。
属基体20からなる内径52mm、外径62mm、長さ
60mmの円筒状軸受を展開した平面図、図4は固体潤
滑剤を埋設固定した円筒状軸受の縦断面図をそれぞれ示
すもので、螺旋溝R1、R2はつぎの条件で形成した。円
筒状金属基体20の内周面の両端に端面からそれぞれ幅
3mmの端部1、1を残して幅2mm、深さ2mmのリ
ング溝R、Rを形成した。該リング溝R、Rの一方の中
心線を基準線Lとして該基準線Lに対し10°の角度θ
1をもって右上がりに幅2mm、深さ2mmの3条の螺
旋溝R1を前記内周面に、相隣り合う螺旋溝R1との間に
8mmの間隔H1を保持させて前記リング溝R、Rに開
口させて形成した。一方、相隣合う間隔H2が前記螺旋
溝R1の間隔H1と同一の間隔で、かつ基準線Lに対し3
0°の角度θ2をもって左上がりに幅2mm、深さ2m
mの8条の螺旋溝R2を前記内周面に、前記リング溝
R、Rに開口させて形成した。この構成においては、相
隣合う螺旋溝R1と該相隣合う螺旋溝R1と交叉する相隣
合う螺旋溝R2との交点を結ぶことによって形成される
平行四辺形の短い方の対角線を結ぶ線分が前記基準線L
に対して79°の角度θ3を成している。以下、実施例
Iと同様の方法で、内周面に固体潤滑剤を埋設固定した
円筒状軸受を得た。この円筒状軸受の内周面の全表面積
に占める固体潤滑剤の露出割合は41%であった。
【0022】<実施例III>図5は銅合金製の円筒状
金属基体30からなる内径50mm、外径60mm、長
さ60mmの円筒状軸受を展開した平面図、図6は固体
潤滑剤を埋設固定した円筒状軸受の縦断面図をそれぞれ
示すもので、螺旋溝R1、R2はつぎの条件で形成した。
円筒状金属基体30の内周面の両端に端面からそれぞれ
幅3mmの端部1、1を残して幅2mm、深さ2mmの
リング溝R、Rを形成した。該リング溝R、Rの一方の
中心線を基準線Lとしてこの基準線Lに対し12°の角
度θ1をもって右上がりに幅2mm、深さ2mmの4条
の螺旋溝R1を前記内周面に、相隣合う螺旋溝R1との間
に8mmの間隔H1を保持させて前記リング溝R、Rに
開口させて形成した。一方、前記螺旋溝R1の間隔H
1(8mm)と異なる7mmの間隔H2で、かつ基準線L
に対し10°の角度θ2をもって左上がりに幅2mm、
深さ2mmの4条の螺旋溝R2を前記内周面に、前記リ
ング溝R、Rに開口させて形成した。この構成において
は、相隣合う螺旋溝R1と該相隣合う螺旋溝R1と交叉す
る相隣合う螺旋溝R2との交点を結ぶことによって形成
される平行四辺形の短い方の対角線を結ぶ線分が前記基
準線Lに対して71°の角度θ3を成している。以下、
実施例Iと同様の方法で、内周面に固体潤滑剤を埋設固
定した円筒状軸受を得た。この円筒状軸受の内周面の全
表面積に占める固体潤滑剤の露出割合は48%であっ
た。
金属基体30からなる内径50mm、外径60mm、長
さ60mmの円筒状軸受を展開した平面図、図6は固体
潤滑剤を埋設固定した円筒状軸受の縦断面図をそれぞれ
示すもので、螺旋溝R1、R2はつぎの条件で形成した。
円筒状金属基体30の内周面の両端に端面からそれぞれ
幅3mmの端部1、1を残して幅2mm、深さ2mmの
リング溝R、Rを形成した。該リング溝R、Rの一方の
中心線を基準線Lとしてこの基準線Lに対し12°の角
度θ1をもって右上がりに幅2mm、深さ2mmの4条
の螺旋溝R1を前記内周面に、相隣合う螺旋溝R1との間
に8mmの間隔H1を保持させて前記リング溝R、Rに
開口させて形成した。一方、前記螺旋溝R1の間隔H
1(8mm)と異なる7mmの間隔H2で、かつ基準線L
に対し10°の角度θ2をもって左上がりに幅2mm、
深さ2mmの4条の螺旋溝R2を前記内周面に、前記リ
ング溝R、Rに開口させて形成した。この構成において
は、相隣合う螺旋溝R1と該相隣合う螺旋溝R1と交叉す
る相隣合う螺旋溝R2との交点を結ぶことによって形成
される平行四辺形の短い方の対角線を結ぶ線分が前記基
準線Lに対して71°の角度θ3を成している。以下、
実施例Iと同様の方法で、内周面に固体潤滑剤を埋設固
定した円筒状軸受を得た。この円筒状軸受の内周面の全
表面積に占める固体潤滑剤の露出割合は48%であっ
た。
【0023】上述した実施例I、IIおよびIIIのい
ずれにおいても、該螺旋溝R1、R2に埋設固定される固
体潤滑剤が該円筒状金属基体の軸方向に疎に配列される
部分と密に配列される部分との区分けが殆どなくなり、
該固体潤滑剤と相手軸材との最適荷重点に方向性が殆ど
なくなり、従って荷重点にそれほど考慮を払うことなし
に円筒状軸受に相手軸材を組付けることができて、組付
け工数を削減し得、結果として該固体潤滑剤の性能を十
分発揮させることができた。
ずれにおいても、該螺旋溝R1、R2に埋設固定される固
体潤滑剤が該円筒状金属基体の軸方向に疎に配列される
部分と密に配列される部分との区分けが殆どなくなり、
該固体潤滑剤と相手軸材との最適荷重点に方向性が殆ど
なくなり、従って荷重点にそれほど考慮を払うことなし
に円筒状軸受に相手軸材を組付けることができて、組付
け工数を削減し得、結果として該固体潤滑剤の性能を十
分発揮させることができた。
【0024】また実施例I、IIおよびIIIでは、潤
滑油剤を含有した流動性を有する固体潤滑剤が螺旋溝R
1、R2に埋設固定されているため、給油装置により摺動
面に潤滑油を供給するなどの手段を不要とし得た上に、
更にリング溝R、Rが設けられている結果、潤滑油剤の
漏出がなくなり、長期に亘って潤滑油剤の作用を得るこ
とができ、安定した所望の摺動特性を得ることができ
た。
滑油剤を含有した流動性を有する固体潤滑剤が螺旋溝R
1、R2に埋設固定されているため、給油装置により摺動
面に潤滑油を供給するなどの手段を不要とし得た上に、
更にリング溝R、Rが設けられている結果、潤滑油剤の
漏出がなくなり、長期に亘って潤滑油剤の作用を得るこ
とができ、安定した所望の摺動特性を得ることができ
た。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、螺旋溝に
埋設固定される固体潤滑剤が円筒状金属基体の軸方向に
疎に配列される部分と密に配列される部分がはっきり区
分けされるという従来技術の問題点が解消され、任意の
組付けによっても、円筒状軸受と相手軸材との荷重点に
可及的に固体潤滑剤が密に介在することになり、該固体
潤滑剤の性能を十分に発揮させることができる。また円
筒状軸受の内周面の両端部にリング溝が形成されている
本発明の円筒状軸受においては、螺旋溝に埋設固定され
た固体潤滑剤中の潤滑油剤が端面から流失することはな
く、長期に亘って潤滑油剤の作用を得ることができ、安
定した所望の摺動特性を得ることができる。
埋設固定される固体潤滑剤が円筒状金属基体の軸方向に
疎に配列される部分と密に配列される部分がはっきり区
分けされるという従来技術の問題点が解消され、任意の
組付けによっても、円筒状軸受と相手軸材との荷重点に
可及的に固体潤滑剤が密に介在することになり、該固体
潤滑剤の性能を十分に発揮させることができる。また円
筒状軸受の内周面の両端部にリング溝が形成されている
本発明の円筒状軸受においては、螺旋溝に埋設固定され
た固体潤滑剤中の潤滑油剤が端面から流失することはな
く、長期に亘って潤滑油剤の作用を得ることができ、安
定した所望の摺動特性を得ることができる。
【図1】本発明の一具体例の円筒状軸受を展開した平面
図である。
図である。
【図2】図1に示す具体例の円筒状軸受の縦断面図であ
る。
る。
【図3】本発明の他の具体例の円筒状軸受を展開した平
面図である。
面図である。
【図4】図3に示す具体例の円筒状軸受の縦断面図であ
る。
る。
【図5】本発明の更に他の具体例の円筒状軸受を展開し
た平面図である。
た平面図である。
【図6】図5に示す具体例の円筒状軸受の縦断面図であ
る。
る。
【図7】従来の円筒状軸受を展開した平面図である。
【図8】図7に示す円筒状軸受の縦断面図である。
R1、R2 螺旋溝 R、R リング溝 L 基準線 θ1、θ2、θ3 角度 H1、H2 間隔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−153857(JP,A) 特開 昭56−39322(JP,A) 実開 昭51−85141(JP,U) 実開 昭55−112120(JP,U) 特公 昭39−2506(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16C 17/00 - 17/26 F16C 33/00 - 33/28
Claims (9)
- 【請求項1】 内周面に形成された複数条の螺旋溝R1
及びR2に固体潤滑剤を埋設固定した円筒状軸受であっ
て、当該円筒状軸受を展開した場合において、前記複数
条の螺旋溝R1のそれぞれは、円筒状軸受の中心軸に対
して直角な方向に伸びる線を基準線Lとして該基準線L
に対し0°以上(0°を含まず)45°以下の角度θ1
をもって右上がりに形成されており、前記複数条の螺旋
溝R2のそれぞれは、該基準線Lに対し0°以上(0°
を含まず)45°以下の角度θ2をもって交叉する左上
がりに形成されており、相隣合う螺旋溝R1と該相隣合
う螺旋溝R1と交叉する相隣合う螺旋溝R2との交点を結
ぶことによって形成される平行四辺形の短い方の対角線
を結ぶ線分は、前記基準線Lに対して90°以下(90
°含まず)の角度θ3をなしている、内周面に固体潤滑
剤を埋設固定した円筒状軸受。 - 【請求項2】 内周面の両端には端部1、1を残して更
にリング溝R、Rが形成されており、該リング溝R、R
には固体潤滑剤が埋設固定されており、複数条の螺旋溝
R1及びR2のそれぞれは、その両端でリング溝R、Rに
開口している請求項1に記載の内周面に固体潤滑剤を埋
設固定した円筒状軸受。 - 【請求項3】 固体潤滑剤は潤滑油剤を含有している請
求項2に記載の内周面に固体潤滑剤を埋設固定した円筒
状軸受。 - 【請求項4】 前記円筒状軸受を展開した場合におい
て、複数条の螺旋溝R1は、相隣合う溝間の間隔H1を等
しくして形成されており、複数条の螺旋溝R2は、その
基準線Lとの交叉角θ2が前記螺旋溝R1の角度θ1と同
一の角度をもって、かつその相隣合う溝間の間隔H2が
前記螺旋溝R1の間隔H1と異なる間隔をもって形成され
ている請求項1から3のいずれか一項に記載の内周面に
固体潤滑剤を埋設固定した円筒状軸受。 - 【請求項5】 角度θ1の好ましい範囲は10°〜30
°である請求項4に記載の内周面に固体潤滑剤を埋設固
定した円筒状軸受。 - 【請求項6】 前記円筒状軸受を展開した場合におい
て、複数条の螺旋溝R 1は、相隣合う溝間の間隔H1を等
しくして形成されており、複数条の螺旋溝R2は、その
基準線Lとの交叉角θ2が前記螺旋溝R1の角度θ1と異
なる角度をもって、かつその相隣合う溝間の間隔H2が
前記螺旋溝R1の間隔H1と同一の間隔をもって形成され
ている請求項1から3のいずれか一項に記載の内周面に
固体潤滑剤を埋設固定した円筒状軸受。 - 【請求項7】 角度θ1及び角度θ2の好ましい範囲は1
0°〜30°である請求項6に記載の内周面に固体潤滑
剤を埋設固定した円筒状軸受。 - 【請求項8】 前記円筒状軸受を展開した場合におい
て、複数条の螺旋溝R1は、相隣合う溝間の間隔H1を等
しくして形成されており、複数条の螺旋溝R2は、その
基準線Lとの交叉角θ2が前記螺旋溝R1の角度θ1と異
なる角度をもって、かつその相隣合う溝間の間隔H2が
前記螺旋溝R1の間隔H1と異なる間隔をもって形成され
ている請求項1から3のいずれか一項に記載の内周面に
固体潤滑剤を埋設固定した円筒状軸受。 - 【請求項9】 角度θ1及び角度θ2の好ましい範囲は1
0°〜30°である請求項8に記載の内周面に固体潤滑
剤を埋設固定した円筒状軸受。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36115592A JP3185433B2 (ja) | 1992-12-29 | 1992-12-29 | 内周面に固体潤滑剤を埋設固定した円筒状軸受 |
TW083105626A TW265399B (en) | 1992-12-29 | 1994-06-21 | Cylindrical bearing with circumference embedded with solid lubricant |
US08/271,823 US5516213A (en) | 1992-12-29 | 1994-07-07 | Cylindrical bearing with solid lubricant embedded and fixed in inner peripheral surface thereof |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36115592A JP3185433B2 (ja) | 1992-12-29 | 1992-12-29 | 内周面に固体潤滑剤を埋設固定した円筒状軸受 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06200946A JPH06200946A (ja) | 1994-07-19 |
JP3185433B2 true JP3185433B2 (ja) | 2001-07-09 |
Family
ID=18472424
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36115592A Expired - Fee Related JP3185433B2 (ja) | 1992-12-29 | 1992-12-29 | 内周面に固体潤滑剤を埋設固定した円筒状軸受 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5516213A (ja) |
JP (1) | JP3185433B2 (ja) |
TW (1) | TW265399B (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012506527A (ja) * | 2008-10-24 | 2012-03-15 | ポール ヘティッヒ ゲーエムベーハー ウント ツェーオー. カーゲー | 家庭用電気製品用の器具及び潤滑剤 |
Families Citing this family (40)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997028379A2 (de) * | 1996-01-30 | 1997-08-07 | Glyco-Metall-Werke Glyco B.V. & Co. Kg | Gleitlagerelement mit schmieröltaschen |
JPH11124588A (ja) * | 1997-10-27 | 1999-05-11 | Nippon Parkerizing Co Ltd | 摺動部材 |
US6142258A (en) * | 1999-02-18 | 2000-11-07 | Gsti Surface Technologies Ltd. | Solid lubrication tools and methods for their production and use |
AU777567B2 (en) * | 1999-11-24 | 2004-10-21 | Arnold Hoffmann | Conveyor components |
US6719491B2 (en) | 2001-08-03 | 2004-04-13 | Trojan Technologies Inc. | Fluid level control system |
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