JP3184887B2 - 多点同時計測用温度センサ - Google Patents

多点同時計測用温度センサ

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JP3184887B2
JP3184887B2 JP08860794A JP8860794A JP3184887B2 JP 3184887 B2 JP3184887 B2 JP 3184887B2 JP 08860794 A JP08860794 A JP 08860794A JP 8860794 A JP8860794 A JP 8860794A JP 3184887 B2 JP3184887 B2 JP 3184887B2
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秀俊 横井
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Toyo Machinery and Metal Co Ltd
Nissei Plastic Industrial Co Ltd
Polyplastics Co Ltd
Sekisui Chemical Co Ltd
Sumitomo Chemical Co Ltd
Teijin Ltd
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Shibaura Machine Co Ltd
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Mitsui Chemicals Inc
Toyo Machinery and Metal Co Ltd
Nissei Plastic Industrial Co Ltd
Polyplastics Co Ltd
Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多数点の温度を同時に
計測可能な熱電対式の多点同時計測用温度センサに係
り、特に例えば、インラインスクリュー式射出成形機の
加熱シリンダ内を流動する可塑化樹脂などの温度計測に
用いて好適な多点同時計測用温度センサに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】射出成形において可塑化樹脂(溶融樹
脂)の温度管理は、良品成形を達成するための重要なフ
ァクターであり、このためには正確な温度計測を行う必
要がある。ところが、インラインスクリュー式射出成形
機の加熱シリンダは密閉された金属管体であるため、加
熱シリンダ内の樹脂温度を直接計測することはできな
い。そこで、加熱シリンダの外周の一部に透明窓を設
け、放射温度計を用いて透明窓に接した部位の樹脂温度
を計測するようにした手法が一部で試みられている。こ
の放射温度計を用いる計測手法は、被温度検出対象とな
る物質の表面から放射する赤外光の強度から、既知の物
質表面の放射率を加味して温度を算出するので、非接触
の温度計測が行えるも、被温度検出対象となる物質の表
面の温度しか計測できない。つまり、加熱シリンダ内の
軸心と直交する深さ方向の樹脂温度が計測できないとい
う問題がある。
【0003】これに対して、加熱シリンダの外周の一部
に透孔を穿設し、該透孔から可塑化樹脂温度の直接計測
を行う(接触式の温度計測を行う)熱電対を挿入する計
測手法をとれば、インラインスクリュー式射出成形機の
スクリュー溝内の流動樹脂の温度計測が可能となる。ま
たこの際、多数の熱電対を具備したセンサ体を用いれ
ば、加熱シリンダ内の軸心と直交する方向の各点(スク
リュー溝内の各点)の樹脂温度が同時に計測できて、樹
脂の可塑化・溶融メカニズムの解析や、成形運転中の精
密な樹脂温度管理に大きく寄与できる。
【0004】上記のような多数点の温度を同時に計測す
るようにした熱電対式の多点同時計測用温度センサは、
特開昭64−778号公報に開示されており、該先願に
記載された溶融樹脂の温度計測用のセンサでは、基板の
平坦端面において異種金属の線状パターン同志を重ね合
わせてなる温度測定用カップリング部を複数形成した構
造をとっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、可塑化樹脂
の流動通路内に挿入される熱電対式の多点同時計測用温
度センサを考えた場合、耐熱性を考慮すると基板の材質
はセラミックスであることが望まれる。また、樹脂流動
への影響を勘案すると、可塑化樹脂中に挿入される部分
の投影面積はできるだけ小さくすることが望まれ、この
ためには、端面に温度測定用カップリング部を設けたセ
ラミックス薄板基板のみを、流動する樹脂の中に流れと
平行に挿入すればよい。ところが、ここに一つ問題が生
じる。すなわち、薄くて脆弱なセラミックス薄板基板の
みを流動樹脂中に出し入れするようになすと、樹脂抵抗
や挿入角度の僅かな狂いによって、セラミックス薄板基
板が簡単に破損するという問題を生じる。
【0006】また、前記先願に示されたような、基板の
平坦端面において異種金属の線状パターン同志を重ね合
わせて温度測定用カップリング部を形成する手法では、
細密ピッチで温度測定用カップリング部を多数形成する
のが、製造技術上から見て非常に難しいという問題もあ
った。
【0007】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、流動樹脂のような被温度計測
対象となる物質の流路の中に挿入される温度測定部位が
破損する虞がなく、かつ、被温度計測対象となる物質の
流動挙動への影響が可及的に少ない熱電対式の多点同時
計測用温度センサを提供することにある。また、本発明
の目的とするところは、細密ピッチで温度測定用カップ
リング部が形成できる熱電対式の多点同時計測用温度セ
ンサを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による多点同時計
測用温度センサは、上記した目的を達成するため、セラ
ミック薄板基板の端面に所定間隔をおいて多数のスルー
ホール半断面部を設け、この各スルーホール半断面部を
異種金属同志を接合してなる温度測定用カップリング部
とし、この多数の温度測定用カップリング部を形成して
なるセンシング領域が露呈するように、セラミック薄板
基板の表裏の大部分を薄鞘状の金属製のカバー体で覆っ
た、構成とされる。
【0009】
【作用】セラミック薄板基板の端面に所定間隔をおいて
多数のスルーホール半断面部を設け、蒸着等の成膜技術
とホトリソ技術などを用いた薄膜形成手法で、基板の一
面に例えばCuによる適宜パターンニングを行うととも
に、基板の他面に例えばNiによる適宜パターンニング
を行い、かつ、上記スルーホール半断面部においてCu
とNiを接合してなる温度測定用カップリング部を形成
する。これによって、例えば0.3mm程度の微細ピッチ
で多数の温度測定用カップリング部が形成可能となる。
また、例えばSUS製の薄鞘状のカバー体によって、多
数の温度測定用カップリング部を形成してなるセンシン
グ領域が露呈するように、セラミック薄板基板の表裏の
大部分を包み込んで基板を保護し、これによって、流動
樹脂のような被温度計測対象となる物質の流れの中に挿
入される温度測定部位の機械的強度がアップされ、温度
測定部位が流動抵抗の大きな流れの中に挿入されても破
損の虞がなくなる。さらに、全体の厚みの小さな薄鞘状
のカバー体でセラミック薄板基板を覆うので、被温度計
測対象となる物質の流れの中に流れ方向と平行に挿入さ
れる部分の投影面積を比較的小さなものにでき、かつ、
被温度計測対象となる物質の流路中におかれるカバー体
部分に、被温度計測対象となる物質の流れの下流側から
上流側に向かって漸次先細となるテーパ部を形成するこ
とによって、流動挙動に与える影響を可及的に小さくす
ることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図1〜図12に示した実施例
によって説明する。
【0011】図1は本発明の1実施例に係る多点同時計
測用温度センサに用いられるセンサ基板の表面図、図2
は同センサ基板の裏面図である。図1,2において、1
はセラミック薄板基板(以下、基板1と称す)で、本実
施例では板厚が0.2mmで、外形寸法が40mm×3mmの
ジルコニア基板が用いられている。基板1の長手方向端
面の先端部分(図1における基板1の左上部分)には、
スルーホール半断面部2が微小間隔をおいて多数(本実
施例では8個)形成されており、また、基板1の表面か
ら見て上寄り中央部分にはスルーホール3が所定間隔を
おいて多数(本実施例では8個)形成されている。
【0012】図1に示すように、基板1の表面側には、
第1の金属(本実施例ではNi)によって、各スルーホ
ール半断面部2内、および該スルーホール半断面部2と
連なった引出しパターン部4、および該引出しパターン
部4と連なった外部接続用パターン部5が形成されてい
る。また、同じく基板1の表面側には、第2の金属(本
実施例ではCu)によって外部接続用パターン部6が形
成されており、このCuよりなる外部接続用パターン部
6は前記スルーホール3部分を含むように、かつ、Ni
よりなる外部接続用パターン部5と交互に所定間隔をお
いて形成されている。
【0013】他方基板1の裏面側には、図2に示すよう
に、第2の金属(Cu)によって、各スルーホール半断
面部2内、および該スルーホール半断面部2と連なった
引出しパターン部7が形成されており、このCuよりな
る引出しパターン部7の端部7aは、前記スルーホール
3を介して前記Cuよりなる外部接続用パターン部6と
接続されており、スルーホール3内にもCu膜が被着・
形成されている。
【0014】上述したように前記各スルーホール半断面
部2部分においては、NiとCuとが被着され、これに
よって異種金属同志(ここではNiとCu)を接合して
なる温度測定用カップリング部8が多数個(ここでは8
個)形成されている。したがって、この各温度測定用カ
ップリング部8に対応して、基板1の表面側には、隣接
したもの同志が対となった外部接続用パターン部5,6
が8対設けられていることになる。なお、図1におい
て、9は8個の温度測定用カップリング部8を設けた基
板1のセンシング領域を示し、10は8対の外部接続用
パターン部5,6を設けた外部接続パターン領域を示し
ている。
【0015】ここで、Ni膜とCu膜とは、蒸着とホト
リソグラフィー技術とによって成膜・パターンニングさ
れ、スルーホール半断面部2およびスルーホール3の内
壁面には、蒸着による廻り込みあるいは適宜の充填手法
によって金属膜が形成される。また、場合によってはス
ルーホール半断面部2は当初は完全なスルーホールとし
て形成しておき、このスルーホール内壁面にNi膜とC
u膜とを蒸着による廻り込み等によって形成した後、基
板1の外形のカッティングを行ってスルーホール半断面
部2を形成して、温度測定用カップリング部8を露呈さ
せるようにしてもよい。
【0016】上記したようにスルーホール半断面部2に
温度測定用カップリング部8を形成するようになすと、
スルーホール半断面部2への選択的蒸着手法などの薄膜
形成技術が採用できるので、前記センシング領域9にお
ける集積度を上げることができ、温度測定用カップリン
グ部8の間隔を微細ピッチにすることが可能となる。図
3はセンシング領域9の一部を拡大して示す図であり、
本実施例では、スルーホール半断面部2の半径は0.0
5mm、各温度測定用カップリング部8間のピッチPは
0.3mmに形成されている。
【0017】図4は、前記基板1を収納・保護するため
のセンサカバーを示す図である。センサカバー11は、
薄鞘状の金属製のカバー体であり、本実施例では強度な
らびに熱伝導を考慮してSUSが用いられている。セン
サカバー11には、基板1の外形形状にほぼ見合ったス
リット12が形成されており、該スリット12内に基板
1が挿入されて固着されるようになっている。このセン
サカバー11の先端部には、基板1の前記センシング領
域9を外部に露出させるために切欠き13が設けられて
おり、またセンサカバー11の中央部には、基板1の前
記外部接続パターン領域10を後述するコネクタ手段と
接続させるための切欠き14が設けられている。
【0018】図4中には、センサカバー11をA−A
線,B−B線,C−C線,D−D線で切断した断端面が
併せて示されており、A−A線,B−B線,C−C線の
各断面においてセンサカバー11の厚みt1は1.5mm
であり、D−D線断面においてセンサカバー11の厚み
t2は2.0mmとなっている。また、A−A線断面にお
いてスリット12の深さd1は2.0mm、B−B線,C
−C線断面においてスリット12の深さd2は3.0mm
となっている。したがって本実施例では、センシング領
域9を設けた基板1の先端部分は、前記切欠き13にお
いて1.0mmだけ外部に露出するようになっている。ま
た、A−A線断面およびB−B線断面において、センサ
カバー11には漸次先細となるようにテーパ部15およ
び16が設けられている。そして、このA−A線断面を
もつ部分の長さs1は2.5mmに、B−B線断面をもつ
部分の長さs2は3.5mmに設定されている。なお、図
4において、18はセンサカバー11を図示せぬ保持手
段に取り付けるための取付け穴、19は位置決め穴であ
る。
【0019】図5は、センサカバー11に基板1を取り
付けた状態を示す図である。同図に示すように、基板1
は、前記センシング領域9および前記外部接続パターン
領域10を除いてセンサカバー11に覆われるようにな
っている。そして、基板1におけるセンサカバー11と
接する部位全面にはエポキシ系樹脂が塗布されて、これ
によってセンサカバー11に基板1が接合・固着される
ようになっている。
【0020】図6は、基板1を固着したセンサカバー1
1にコネクタ20を取り付けた状態を示す図である。同
図に示すように、コネクタ20はセンサカバー11から
露出した基板1の前記外部接続パターン領域10を覆う
ように取り付けられ、コネクタ20の絶縁性のジョイン
トカバー21に保持された各リード線22の端部が、外
部接続パターン領域10の前記各外部接続用パターン部
5または6に接続されるようになっている。そして、各
リード線22の他端は図示せぬ公知の温度検出系回路へ
と導かれて、温度検出系回路において電圧検出に基づく
温度検出が行われる。図7はコネクタ20部分の断面図
で、同図において、23は、コネクタ20をセンサカバ
ー11に取り付けるとともに、リード線22を外部接続
用パターン部5,6に圧着させるためのクリップバネで
ある。
【0021】上記したように基板1とセンサカバー11
とコネクタ20とが一体化され、この一体化されたセン
サブロックによって、流動樹脂のような被温度計測対象
となる物質の温度を計測するようにされる。この際、被
温度計測対象となる物質の流れの中に挿入される部分
は、本実施例では前記図4に示したA−A線断面に対応
する部位のみ、もしくは、前記図4に示したB−B線断
面に対応する部位から先の部分のみであるようにされ
る。また、センサブロックは、その面方向が被温度計測
対象となる物質の流れと平行になるように挿入され、前
記センシング領域9がセンサカバー11に対して物質の
流れの上流側におかれるようにされる。
【0022】図8は、センサブロックの先端が例えば流
動する可塑化樹脂の中に挿入された状態を模式化して示
す図である。同図に示した例では、基板1のセンシング
領域9のラインが、流動する樹脂の流れ方向Fと直交す
るように挿入されており、センシング領域9の前記した
8個の温度測定用カップリング部8で、可塑化樹脂の8
点の温度が同時に計測される。この際、可塑化樹脂中に
挿入されて樹脂と接触する基板部分は、小さな露出面積
のセンシング領域9近傍部のみで、他の部分はSUS製
のセンサカバー11で覆われて保護されているので、基
板1が破損する虞は全くない。また、全体の厚みの小さ
な薄鞘状のセンサカバー11で基板1を覆って流動する
樹脂の流れ方向Fと平行に挿入するので、投影面積を比
較的小さなものにでき、かつ、流動樹脂中におかれるセ
ンサカバー11の先端部分に、樹脂の流れの下流側から
上流側に向かって漸次先細となる前記テーパ部12を形
成しているので、流動挙動に与える影響を可及的に小さ
くすることができる。
【0023】図9は、センサブロックの先端が流動する
可塑化樹脂の中に挿入された状態の他の1例を模式化し
て示す図である。同図に示した例では、基板1のセンシ
ング領域9のラインが、流動する樹脂の流れ方向Fと直
交する線分に対し、所定角度θだけ傾いて挿入されてい
る。このような挿入角度をとっても、本実施例の基板1
はセンサカバー11によって保護・強化されているの
で、基板1が破損する虞は全くない。また同様に、流動
挙動に与える影響も可及的に小さくすることができる。
【0024】図10は、本実施例のセンサブロックを用
いてインラインスクリュー式射出成形機の加熱シリンダ
のスクリュー溝内の流動樹脂の温度計測を行う構成を示
している。同図において、30は外周にバンドヒータを
巻装し先端にノズル31を取り付けた加熱シリンダ、3
2は加熱シリンダ30内に回転並びに前後進可能である
ように配設されたスクリューで、スクリュー(スクリュ
ー本体)32の後部には、加熱シリンダ30内の測定部
位のスクリュー32と同一ピッチ形状で作製された参照
用スクリューセグメント33が固着されている。上記加
熱シリンダ30の一部には透孔が穿設されており、この
透孔にセンサ支持ブロック34の一部が嵌め込まれてい
て、センサ支持ブロック34内に本実施例のセンサブロ
ック35が前後進可能であるように配置されている。3
6はセンサ支持ブロック34に設けられた油圧シリンダ
で、該油圧シリンダ36のピストンロッドに適宜連結部
材を介してセンサブロック35の後端(センサカバー1
1の後端)が取り付けられている。そして、油圧シリン
ダ36によってセンサブロック35の先端が加熱シリン
ダ30内の可塑化樹脂中、すなわち、スクリュー32の
溝内の可塑化樹脂中に挿入されるようになっている。
【0025】ここで公知のように、可塑化・計量工程中
にはスクリュー32が回転駆動されて、スクリュー32
の1回転ごとにスクリューフライトがセンサブロック3
5の先端挿入位置を通過する。そこで、参照用スクリュ
ーセグメント33のフライト位置をレーザ変位センサ3
7で検出し、スクリュー32の所定回転位相に同期させ
てセンサブロック35の先端を加熱シリンダ30内から
引出すように構成されている。すなわち、レーザ変位セ
ンサ37およびセンサブロック35の位置センサ38の
検出情報を油圧サーボアンプ39へ送出し、所定制御シ
ーケンスにしたがって動作する油圧サーボアンプ39に
よって、油圧サーボ弁40を介して油圧シリンダ36を
駆動・制御し、スクリューフライトが通過する間はセン
サブロック35の先端を加熱シリンダ30内から引出
し、フライトが存在しない間はセンサブロック35の先
端をスクリュー32の溝内に位置付けるようになってい
る。斯様な構成をとることによって、加熱シリンダ30
内の軸心と直交する方向の各点(スクリュー32の溝内
の各点)の樹脂温度が同時に計測できて、樹脂の可塑化
・溶融メカニズムの解析や、成形運転中の精密な樹脂温
度管理に大きく寄与できる。
【0026】なお、当業者には本発明の精神を逸脱しな
い範囲で種々の変形が可能であることは言うまでもな
く、例えば、被温度計測対象となる物質の流路中におか
れる前記薄鞘状のセンサカバー11の先端部分は、図1
1に示すように流れに沿う断面流線形のものとしてもよ
い。また、図12に示すように、センサカバー11の中
間部分において、センシング領域9を露呈させるように
してもよい。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、流動樹脂
のような被温度計測対象となる物質の流路の中に挿入さ
れる温度測定部位が破損する虞がなく、かつ、被温度計
測対象となる物質の流動挙動への影響が可及的に少ない
熱電対式の多点同時計測用温度センサが提供できる。ま
た、細密ピッチで温度測定用カップリング部が形成でき
る熱電対式の多点同時計測用温度センサが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例に係る多点同時計測用温度セ
ンサに用いられるセンサ基板の表面図である。
【図2】本発明の1実施例に係る多点同時計測用温度セ
ンサに用いられるセンサ基板の裏面図である。
【図3】図1の基板のセンシング領域周辺の一部を拡大
して示す要部拡大図である。
【図4】本発明の1実施例に係る多点同時計測用温度セ
ンサに用いられるセンサカバーを示す説明図である。
【図5】図4のセンサカバーに基板を取り付けた状態を
示す説明図である。
【図6】図5の基板を固着したセンサカバーにコネクタ
を取り付けた状態を示す説明図である。
【図7】図6をコネクタ部分で切断した断面図である。
【図8】本発明の1実施例に係るセンサブロックの先端
が流動する可塑化樹脂中に挿入された状態の1例を模式
化して示す説明図である。
【図9】本発明の1実施例に係るセンサブロックの先端
が流動する可塑化樹脂中に挿入された状態の他の1例を
模式化して示す説明図である。
【図10】本発明の1実施例に係るセンサブロックを用
いたインラインスクリュー式射出成形機のスクリュー溝
内の流動樹脂の温度計測システムの概要を示す説明図で
ある。
【図11】本発明の他の実施例に係るセンサブロックの
先端を示す説明図である。
【図12】本発明の更に他の実施例に係るセンサブロッ
クを示す説明図である。
【符号の説明】
1 基板(セラミック薄板基板) 2 スルーホール半断面部 3 スルーホール 4 Niよりなる引出しパターン 5 Niよりなる外部接続用パターン部 6 Cuよりなる外部接続用パターン部 7 Cuよりなる引出しパターン 8 温度測定用カップリング部 9 センシング領域 10 外部接続パターン領域 11 センサカバー 12 スリット 13,14 切欠き 15,16 テーパ部 20 コネクタ 21 ジョイントカバー 22 リード線 23 クリップバネ 30 加熱シリンダ 32 スクリュー 34 センサ支持ブロック 35 センサブロック 36 油圧シリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 590000422 ミネソタ マイニング アンド マニュ ファクチャリング カンパニー アメリカ合衆国,ミネソタ 55144− 1000,セント ポール,スリーエム セ ンター (73)特許権者 000002174 積水化学工業株式会社 大阪府大阪市北区西天満2丁目4番4号 (73)特許権者 000003001 帝人株式会社 大阪府大阪市中央区南本町1丁目6番7 号 (73)特許権者 000003458 東芝機械株式会社 東京都中央区銀座4丁目2番11号 (73)特許権者 000222587 東洋機械金属株式会社 兵庫県明石市二見町福里字西之山523番 の1 (73)特許権者 000003159 東レ株式会社 東京都中央区日本橋室町2丁目2番1号 (73)特許権者 000003193 凸版印刷株式会社 東京都台東区台東1丁目5番1号 (73)特許権者 000227054 日精樹脂工業株式会社 長野県埴科郡坂城町大字南条2110番地 (73)特許権者 390008235 ファナック株式会社 山梨県南都留郡忍野村忍草字古馬場3580 番地 (73)特許権者 390006323 ポリプラスチックス株式会社 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 (73)特許権者 000005887 三井化学株式会社 東京都千代田区霞が関三丁目2番5号 (73)特許権者 390022655 ムネカタ株式会社 大阪府高槻市辻子1丁目1番30号 (73)特許権者 000010076 ヤマハ発動機株式会社 静岡県磐田市新貝2500番地 (72)発明者 横井 秀俊 東京都港区六本木7丁目22番1号 東京 大学生産技術研究所内 (72)発明者 黒田 章公 兵庫県明石市二見町福里字西之山523番 の1 東洋機械金属株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−263483(JP,A) 特開 昭55−50127(JP,A) 特開 昭64−778(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01K 7/02 B29C 45/78

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミック薄板基板の端面もしくは端面
    近傍に、異種金属同志を接合してなる温度測定用カップ
    リング部を所定間隔をおいて多数形成し、この多数の温
    度測定用カップリング部を形成してなるセンシング領域
    が露呈するように、前記セラミック薄板基板の表裏の大
    部分を薄鞘状の金属製のカバー体で覆ったことを特徴と
    する多点同時計測用温度センサ。
  2. 【請求項2】 セラミック薄板基板の端面に所定間隔を
    おいて多数のスルーホール半断面部を設け、この各スル
    ーホール半断面部を異種金属同志を接合してなる温度測
    定用カップリング部としたことを特徴とする多点同時計
    測用温度センサ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載において、 前記各温度測定用カップリング部よりなるセンシング領
    域が露呈するように、前記セラミック薄板基板の表裏の
    大部分を薄鞘状の金属製のカバー体で覆ったことを特徴
    とする多点同時計測用温度センサ。
  4. 【請求項4】 請求項1または3記載において、 前記セラミック薄板基板の前記センシング領域は被温度
    計測対象となる物質の流路中に位置付けられるととも
    に、前記センシング領域を設けた前記セラミック薄板基
    板の一部および前記薄鞘状の金属製のカバー体の一部
    は、前記被温度計測対象となる物質の流れにほぼ平行に
    配設されることを特徴とする多点同時計測用温度セン
    サ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載において、 前記被温度計測対象となる物質の流路中におかれる前記
    薄鞘状の金属製のカバー体部分には、前記被温度計測対
    象となる物質の流れの下流側から上流側に向かって漸次
    先細になるようにテーパ部が形成されたことを特徴とす
    る多点同時計測用温度センサ。
  6. 【請求項6】 請求項4記載において、 前記セラミック薄板基板の端面に設けた前記センシング
    領域のラインは、前記被温度計測対象となる物質の流れ
    に直交または斜交するように配設されることを特徴とす
    る多点同時計測用温度センサ。
  7. 【請求項7】 請求項1または3記載において、 前記セラミック薄板基板の両面に、前記各温度測定用カ
    ップリング部と接続された引出しパターンが形成される
    とともに、基板両面の各引出しパターンは基板の一面上
    に並設された外部接続用パターン部に直接もしくはスル
    ーホールを介して接続されたことを特徴とする多点同時
    計測用温度センサ。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7の何れかに記載におい
    て、 インラインスクリュー式射出成形機の加熱シリンダのス
    クリュー溝内の流動樹脂の温度計測に用いられることを
    特徴とする多点同時計測用温度センサ。
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