JP3184874B2 - プリント物保護用ラミネートシート及びその製造方法 - Google Patents

プリント物保護用ラミネートシート及びその製造方法

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JP3184874B2
JP3184874B2 JP13562199A JP13562199A JP3184874B2 JP 3184874 B2 JP3184874 B2 JP 3184874B2 JP 13562199 A JP13562199 A JP 13562199A JP 13562199 A JP13562199 A JP 13562199A JP 3184874 B2 JP3184874 B2 JP 3184874B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、常温では非粘着性であ
るが、加熱により活性化して粘着性となり、熱源を取り
除いた後も長時間粘着状態を保持し続ける接着剤組成物
を使用し、各種のプリント方式を使用して文字や画像を
形成したプリント物を風雨や外来機械力から保護するた
めに、プリント物に低温において貼り付けることがで
き、しかもそのプリント物を長期にわたり、風雨や外来
機械力から保護することができるという利益を有するプ
リント物保護用ラミネートシート、すなわち、プリント
物表面にラミネートされてこれを保護するラミネートシ
ートと、このプリント物保護用ラミネートシート、すな
わち、プリント物表面にラミネートされてこれを保護す
るラミネートシートの製造方法とに関する。
【0002】本明細書において、プリント物とは、イン
クジェットプリンター(インクを噴射してプリント対象
物の選択された領域に印字または画像形成するプリンタ
ー)、レーザプリンター(感光ドラム上にレーザ光を照
射して電子イオン画像を構成し、そこにトナーを静電気
で付着させ、それを用紙に転写し、焼き付け定着するプ
リンター)、サーマル式プリンター(熱によりインクリ
ボンのインクを熱で融解し紙に定着させる、または、用
紙表面に高温で変色する物質を塗布し、熱により変色さ
せ印字するプリンター)、昇華型プリンター(熱でイン
クを昇華しそれを気体混合して専用コーティングの紙に
定着)、凸版印刷方式、凹版印刷方式、平版印刷方式、
または、孔版印刷方式等の印刷方式によって文字や画像
をプリントされたプリント物を言う。
【0003】特に、表面にポリビニルアルコール、水溶
性アクリル樹脂、水溶性ポリエステル樹脂、水性ウレタ
ン樹脂、ゼラチン、ポリエチレンオキサイド等の親水性
物質の膜よりなる、水性インク浸透促進用・鮮明画像作
成補助用膜が形成されているプリンタ用紙に、流体噴射
型のプリンター、例えば、インクジェットプリンター、
バブルジェットプリンターによって文字や画像がプリン
トされているプリント物の保護用ラミネートシートと、
このプリント物保護用ラミネ―トシートの製造方法とに
関する。
【0004】
【従来の技術】ポスター・看板等が、屋外に貼り出され
て、長期間、風雨や外来機械力に曝されることがあるこ
とは、よく知られている。そして、これらのポスター・
看板等を風雨や外来機械力から保護するために、これら
のポスター・看板等に耐水性コ―ト膜を貼り付けること
も、よく知られている。一方、ポスター・看板等を製造
する目的をもって、文字や画像をプリントするために、
水性インクを使用してなす流体噴射型のプリンターが使
用されることもよく知られている。
【0005】ところで、水性インクを使用してなす流体
噴射型のプリンターが使用される流体噴射型のプリンタ
ー用紙例えばインクジェットプリンタ用紙、バブルジェ
ットプリンタ用紙には、水性インクの浸透を促進し、鮮
明な画像の作成を可能にするために、ポリビニールアル
コール、水溶性アクリル樹脂、水溶性ポリエステル樹
脂、水性ウレタン樹脂、ゼラチン、ポリエチレンオキサ
イド等の親水性物質の膜よりなる、水性インク浸透促進
用・鮮明画像作成補助用膜が紙の表面に形成されている
ことも、よく知られている。
【0006】そして、ポリビニールアルコール、水溶性
アクリル樹脂、水溶性ポリエステル樹脂、水性ウレタン
樹脂、ゼラチン、ポリエチレンオキサイド等の親水性物
質の膜よりなる、水性インク浸透促進用・鮮明画像作成
補助用膜が表面に形成されている流体噴射型のプリンタ
ー用紙に文字や画像がプリントされているプリント物よ
りなるポスター・看板等を風雨や外来機械力から保護す
るためにポスター・看板等に貼り付けられる耐水性コ―
ト膜としては、従来、ポリエチレンテレフタレート膜ま
たはオリエンテッドポリプロピレン膜の1面に、ポリエ
チレン樹脂膜、エチレン・酢酸ビニル共重合樹脂膜、エ
チレン・アクリル酸エステル共重合樹脂膜、エチレン・
メタアクリル酸エステル共重合樹脂膜、エチレン・アク
リル酸共重合樹脂膜、エチレン・メタアクリル酸共重合
樹脂膜、エチレン・アクリル酸・アクリル酸エステル共
重合樹脂膜、エチレン・メタアクリル酸・アクリル酸エ
ステル共重合樹脂膜、エチレン・アクリル酸・メタアク
リル酸エステル共重合樹脂膜、あるいは、エチレン・メ
タアクリル酸・メタアクリル酸エステル共重合樹脂膜等
を積層したラミネートシートが使用されていた。
【0007】なお、ここで、耐水性コート膜の基材とし
てポリエチレンテレフタレート膜、または、オリエンテ
ッドポリプロピレン膜が使用される理由は、これらが、
熱や水に対して化学的・物理的に安定であり、経時的に
劣化しにくく、透光性が良好であり、機械強度が大き
く、しかも、経済的に有利だからである。
【0008】また、本発明に使用されている、常温では
固体であり、40℃〜100℃以上において液化する性
質を有する結晶性可塑剤を含有する結晶性可塑剤を含む
水性分散液は、従来、ディレードタック接着剤として紹
介されており、例えば、特開平6−17018に示され
る接着性組成物として現在特殊ラベル用途に使用されて
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したポ
スター・看板等に使用されるプリント物、特に水性イン
クを使用してなす流体噴射型のプリンターに使用される
プリント用紙(ポリビニルアルコール、水溶性アクリル
樹脂、水溶性ポリエステル樹脂、水性ウレタン樹脂、ゼ
ラチン、ポリエチレンオキサイド等の親水性物質の膜よ
りなる、水性インク浸透促進用・鮮明画像作成補助用膜
が表面に形成されているプリンタ用紙)に文字や画像が
プリントされているプリント物に上記した耐水性コート
膜を形成するには、約100℃程度の高温においてこれ
をなす必要があり、しかも、この耐水性コート膜は、長
時間風雨に曝されると、剥離しやすいという欠点が避け
られなかった。
【0010】本発明の目的はこの欠点を解消することに
あり、第1の目的は、表面にポリビニールアルコール、
水溶性アクリル樹脂、水溶性ポリエステル樹脂、水性ウ
レタン樹脂、ゼラチン、ポリエチレンオキサイド等の親
水性物質の膜よりなる、水性インク浸透促進用・鮮明画
像作成補助用膜が形成されているプリント用紙に、文字
や画像がプリントされているプリントを風雨や外来機械
力から保護するために、プリントに低温において貼り付
けることができ、そのプリントを、長時間、風雨や外来
機械力から保護することができる、プリント物保護用ラ
ミネートシートを提供することにあり、第2の目的は、
そのプリント物保護用ラミネートシートの製造方法を提
供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的のうち、第1
の目的は、常温では固体であり、40℃〜100℃以上
において液化する結晶性可塑剤を含有する水性分散液を
基材上にコートして製造される積層体よりなるプリント
物保護用ラミネートシートによって達成される。
【0012】そして、上記のプリント物は、流体噴射型
のプリンターを使用して製造したプリント物である。ま
た、上記の基材には、高分子化合物のフィルムを使用す
ることができる。さらに、この高分子化合物のフィルム
には、ポリエチレンテレフタレートの膜の単層体、もし
くは、オリエンテッドポリプロピレンの膜の単層体、ま
たは、ポリエチレン樹脂膜、エチレン・酢酸ビニル共重
合樹脂膜、エチレン・アクリル酸エステル共重合樹脂
膜、エチレン・メタアクリル酸エステル共重合樹脂膜、
エチレン・アクリル酸共重合樹脂膜、エチレン・メタア
クリル酸共重合樹脂膜、エチレン・アクリル酸・アクリ
ル酸エステル共重合樹脂膜、エチレン・メタアクリル酸
・アクリル酸エステル共重合樹脂膜、エチレン・アクリ
ル酸・メタアクリル酸エステル共重合樹脂膜、あるい
は、エチレン・メタアクリル酸・メタアクリル酸エステ
ル共重合樹脂膜等とポリエチレンテレフタレート膜との
複層体、もしくは、ポリエチレン樹脂膜、エチレン・酢
酸ビニル共重合樹脂膜、エチレン・アクリル酸エステル
共重合樹脂膜、エチレン・メタアクリル酸エステル共重
合樹脂膜、エチレン・アクリル酸共重合樹脂膜、エチレ
ン・メタアクリル酸共重合樹脂膜、エチレン・アクリル
酸・アクリル酸エステル共重合樹脂膜、エチレン・メタ
アクリル酸・アクリル酸エステル共重合樹脂膜、エチレ
ン・アクリル酸・メタアクリル酸エステル共重合樹脂
膜、あるいは、エチレン・メタアクリル酸・メタアクリ
ル酸エステル共重合樹脂膜等とオリエンテッドポリプロ
ピレンとの膜の複層体を使用することができる。
【0013】ここで、上記の水性分散液は、結晶性可塑
剤の50〜500重量部と、粘着付与剤の10〜500
重量部と、エチレン、エチレン系不飽和カルボン酸、エ
チレン系不飽和カルボン酸エステル、脂肪族共役ジオレ
フィン系、ビニル系の単量体を含む重合体の50〜50
0重量部とよりなる組成物であり、大日本インキ化学工
業株式会社において 「ディックシールDLA」 シリーズ
として広く市販されている。
【0014】なお、上記の水性分散液を構成する要素に
ついて追加説明する。 (イ) 重合体(重合体ラテックス)としては、エチレ
ン、エチレン系不飽和カルボン酸、エチレン系不飽和カ
ルボン酸エステル、脂肪族共役ジオレフィン系、ビニル
系の単量体を含む重合体を使用する。特に、脂肪族共役
ジオレフィン系単量体4〜25重量%エチレン系不飽和
カルボン酸1〜15重量%、その他のビニル系単量体6
0〜95重量%からなる単量体成分を重合して選られる
ものを使用することで良好な接着性や膜特性を得ること
ができる。脂肪族共役ジオレフィンとしてはブタジエ
ン、イソプレン、クロロプレン、1,3−ペンタジエン
が使用できるが、ブタジエン、が最も好ましい。脂肪族
共役ジオレフィンはブロッキングの面から25重量%以
下が好ましく、また4重量%以下になると熱活性時の接
着強度が低下し実用性がないので、4〜25重量%の範
囲になくてはならない。更に好ましくは、10〜25重
量%の範囲が良い。エチレン系不飽和カルボン酸の例と
しては、アクリル酸、メタアクリル酸、フマール酸、マ
レイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸が有り、その使
用量は、1〜15重量%でなければならない。1重量%
以下では、ブロッキング性が改良されない。15重量%
以上では耐水性の劣化が著しくなる。もちろん、これら
のエチレン系不飽和カルボン酸を2種以上使用すること
は可能である。その他のビニル系単量体の例としては、
スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等の芳
香族ビニル化合物、メタクリル酸メチル、メタクリル酸
エチル、メタクリル酸ブチル等のメタクリル酸アルキル
エステル類、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、ア
クリル酸シクロヘキシル、アクリル酸2−エチルヘキシ
ル等のアクリル酸アルキルエステル類、アクリロニトリ
ル、メタクリルニトリル等のシアン化ビニル化合物、酢
酸ビニル等のビニルエステル化合物、さらに各種の官能
性単量体、例えば、アクリルアミド、メタクリルアミ
ド、アクリル酸グリシジル、アクリル酸2−ヒドロキシ
エチル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、スチレン
スルホン酸ソーダ、N−メチロールアクリルアミド、N
−ブトキシメチルアクリルアミド、メチルプロパンスル
ホン酸アクリルアミド、メタクリル酸ジエチルアミノエ
チル等がある。これらの他のビニル系単量体は重合体に
適度の凝集力を付与するために60〜95重量%の範囲
で使用される。この範囲を外れると、良好な接着力と、
耐ブロッキング性を得ることができない。なお、その他
のビニル系単量体での中で最も好ましく用いられるもの
は、スチレンであり、次にメタクリル酸メチル、アクリ
ロニトリルである。もちろん、これらのビニル系単量体
を2種以上使用することは可能である。
【0015】(ロ) 粘着付与剤としては、従来より公
知の物が使用でき、特に限定するものではないが、ベー
ス樹脂との相溶性の良いものが望ましく、ロジン及びそ
の誘導体、テルペン樹脂、テルペン樹脂誘導体を用いる
ことが好ましい。
【0016】(ハ) 結晶性可塑剤としては、従来より
公知であるフタル酸ジシクロヘキシル、フタル酸ジフェ
ニル、フタル酸ジヘキシル、フタル酸ジヒドロアビエチ
ル、イソフタル酸ジメチル、安息香酸スクロース、ジ安
息香酸エチレングリコール、トリ安息香酸トリメチロー
ルエタン、トリ安息香酸グリセリド、テトラ安息香酸ペ
ンタエリトリット、オクタ酢酸スクロース、クエン酸ト
リシクロヘキシル、N−シクロヘキシル−p−トルエン
スルホンアミド等が使用できる。
【0017】本発明の熱活性な接着剤組成物の配合部数
は、(イ)前記した重合体50〜500重量部に対し、
(ロ)粘着付与剤10〜500重量部、(ハ)結晶性可
塑剤50〜500重量部の割合で配合したものである。
尚、これにさらに界面活性剤、WAX等の種々の助剤を
添加しても構わない。
【0018】また、結晶性可塑剤を含む水性分散液を塗
布する手段としては、グラビアコーター、ロールコータ
ー、バーコーター等で室温から40℃で塗装すればよ
く、塗工方式によって粘度調整をして塗装することが望
ましい。
【0019】上記の目的のうち、第2の目的は、常温で
は固体であり、40℃〜100℃以上において液化する
結晶性可塑剤を含有する水性分散液を基材上にコートし
て積層体を製造するプリント物保護用ラミネートシート
の製造方法によって達成される。
【0020】そして、上記のプリント物は、流体噴射型
のプリンターを使用して製造したプリント物である。ま
た、上記の基材には、高分子化合物のフィルムを使用す
ることができる。さらに、この高分子化合物のフィルム
には、ポリエチレンテレフタレートの膜の単層体、もし
くは、オリエンテッドポリプロピレンの膜の単層体、ま
たは、ポリエチレン樹脂膜、エチレン・酢酸ビニル共重
合樹脂膜、エチレン・アクリル酸エステル共重合樹脂
膜、エチレン・メタアクリル酸エステル共重合樹脂膜、
エチレン・アクリル酸共重合樹脂膜、エチレン・メタア
クリル酸共重合樹脂膜、エチレン・アクリル酸・アクリ
ル酸エステル共重合樹脂膜、エチレン・メタアクリル酸
・アクリル酸エステル共重合樹脂膜、エチレン・アクリ
ル酸・メタアクリル酸エステル共重合樹脂膜、あるい
は、エチレン・メタアクリル酸・メタアクリル酸エステ
ル共重合樹脂膜等とポリエチレンテレフタレート膜との
複層体、もしくは、ポリエチレン樹脂膜、エチレン・酢
酸ビニル共重合樹脂膜、エチレン・アクリル酸エステル
共重合樹脂膜、エチレン・メタアクリル酸エステル共重
合樹脂膜、エチレン・アクリル酸共重合樹脂膜、エチレ
ン・メタアクリル酸共重合樹脂膜、エチレン・アクリル
酸・アクリル酸エステル共重合樹脂膜、エチレン・メタ
アクリル酸・アクリル酸エステル共重合樹脂膜、エチレ
ン・アクリル酸・メタアクリル酸エステル共重合樹脂
膜、あるいは、エチレン・メタアクリル酸・メタアクリ
ル酸エステル共重合樹脂膜等とオリエンテッドポリプロ
ピレンとの膜の複層体を使用することができる。
【0021】ここで、上記の水性分散液は、結晶性可塑
剤の50〜500重量部と、粘着付与剤の10〜500
重量部と、エチレン、エチレン系不飽和カルボン酸、エ
チレン系不飽和カルボン酸エステル、脂肪族共役ジオレ
フィン系、ビニル系の単量体を含む重合体の50〜50
0重量部とよりなる組成物であり、大日本インキ化学工
業株式会社において 「ディックシールDLA」 シリーズ
として広く市販されている。
【0022】
【作用】本発明は、上記の重合体ラテックス(エチレ
ン、エチレン系不飽和カルボン酸、エチレン系不飽和カ
ルボン酸エステル、脂肪族共役ジオレフィン系、ビニル
系の単量体を含む重合体)100重量部と粘着性付与剤
10〜200重量部と結晶性可塑剤50〜500重量部
とよりなる水性分散液を基材上に塗布・乾燥して製造さ
れたラミネートシートが加熱されると、重合体ラテック
スと粘着性付与剤と結晶性可塑剤とが溶融し、重合体ラ
テックスと粘着性付与剤とが結晶性可塑剤によって可塑
化されて、分子間結合力が減少し、感圧粘着性を有する
状態に変化し、圧力を印加すると、ポリビニルアルコー
ル、水溶性アクリル樹脂、水溶性ポリエステル樹脂、水
性ウレタン樹脂、ゼラチン、ポリエチレンオキサイド等
の親水性物質の膜と接着することができるようになると
いう性質を利用したものである。
【0023】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の14の実施
例に係るプリント保護用ラミネートシートの製造方法と
その使用方法とを説明する。
【0024】第1実施例 まず、ブタジエン単量体10重量%とメタクリル酸10
重量%とスチレン単量体80重量%とを、乳化重合法を
使用して重合し、スチレン成分とブタジエン成分とメタ
クリル酸成分とを80:10:10に有するスチレン−
ブタジエン−メタクリル酸重合体粒子を製造する。
【0025】この重合体100重量部とロジンエステル
(例えば、播磨化成工業株式会社製水性分散体ハリエス
ターDS−90E)よりなる粘着性付与剤60重量部と
フタル酸ジシクロヘキシル(例えば、フタル酸ジシクロ
ヘキシルと界面活性剤と水溶性樹脂とを100:3:3
の組成比に含む水性分散液)よりなる結晶性可塑剤16
0重量部とよりなる水性分散液(固形分約50%)を製
造する。なお、この水性分散液は、大日本インキ化学工
業株式会社において、商品名 「ディックシールDLA」
シリーズとして、広く市販されている。
【0026】また、上記記載において、 「重量部」 と示
すところは、 「固形分の重量部」 を示す。この水性分散
液を、ポリエチレンテレフタレートよりなる基材上に、
グラビアコート法を使用してコートしてラミネートシー
トを製造する。
【0027】ここで、グラビアコート法(食刻ロールコ
ーティング法)とは、表面に食刻(金属・ガラス等の基
材の表面に耐酸コーティングをなし、マスクを使用する
等して、描くべき画線にそって上記の耐酸コーティング
を除去して、上記の画線にそって露出領域を形成した
後、この基材を酸類に浸し、露出した領域を腐食して画
線を刻む工程)したパターンを有する食刻ロールを使用
してなすコート法を使用して基材上にコーティングをな
して、本願発明の第1実施例に係るラミネートシートを
製造する。
【0028】第2実施例 まず、ブタジエン単量体10重量%とメタクリル酸10
重量%とスチレン単量体80重量%とを、乳化重合法を
使用して重合し、スチレン成分とブタジエン成分とメタ
クリル酸成分とを80:10:10に有するスチレン−
ブタジエン−メタクリル酸重合体粒子を製造する。
【0029】この重合体100重量部とロジンエステル
(例えば、播磨化成工業株式会社製水性分散体ハリエス
ターDS−90E)よりなる粘着性付与剤60重量部と
フタル酸ジシクロヘキシル(例えば、フタル酸ジシクロ
ヘキシルと界面活性剤と水溶性樹脂とを100:3:3
の組成比に含む水性分散液)よりなる結晶性可塑剤16
0重量部とよりなる水性分散液(固形分約50%)を製
造する。なお、この水性分散液は、大日本インキ化学工
業株式会社において、商品名 「ディックシールDLA」
シリーズとして、広く市販されている。
【0030】また、上記記載において、 「重量部」 と示
すところは、 「固形分の重量部」 を示す。この水性分散
液を、ポリエチレンテレフタレート膜上にエチレン酢酸
ビニル共重合樹脂がコートされている積層体よりなる基
材上に、グラビアコート法(実施例1と同様のコート
法)を使用してコーティングをなして、本願発明の第2
実施例に係るラミネートシートを製造する。
【0031】第3実施例 まず、ブタジエン単量体10重量%とメタクリル酸10
重量%とスチレン単量体80重量%とを、乳化重合法を
使用して重合し、スチレン成分とブタジエン成分とメタ
クリル酸成分とを80:10:10に有するスチレン−
ブタジエン−メタクリル酸重合体粒子を製造する。
【0032】この重合体100重量部とテルペン(例え
ば、ヤスハラケミカル株式会社製YSレジンPX115
0の水分散体)よりなる粘着性付与剤60重量部とフタ
ル酸ジシクロヘキシル(例えば、フタル酸ジシクロヘキ
シルと界面活性剤と水溶性樹脂とを100:3:3の組
成比に含む水性分散液)よりなる結晶性可塑剤100重
量部とよりなる水性分散液(固形分約50%)を製造す
る。なお、この水性分散液は、大日本インキ化学工業株
式会社において、商品名 「ディックシールDLA」 シリ
ーズとして、広く市販されている。
【0033】また、上記記載において、 「重量部」 と示
すところは、 「固形分の重量部」 を示す。この水性分散
液を、ポリエチレンテレフタレートよりなる基材上に、
グラビアコート法(実施例1と同様のコート法)を使用
してコーティングをなして、本願発明の第3実施例に係
るラミネートシートを製造する。
【0034】第4実施例 まず、ブタジエン単量体10重量%とメタクリル酸10
重量%とスチレン単量体80重量%とを、乳化重合法を
使用して重合し、スチレン成分とブタジエン成分とメタ
クリル酸成分とを80:10:10に有するスチレン−
ブタジエン−メタクリル酸重合体粒子を製造する。
【0035】この重合体100重量部とテルペン(例え
ば、ヤスハラケミカル株式会社製YSレジンPX115
0の水分散体)よりなる粘着性付与剤60重量部とフタ
ル酸ジシクロヘキシル(例えば、フタル酸ジシクロヘキ
シルと界面活性剤と水溶性樹脂とを100:3:3の組
成比に含む水性分散液)よりなる結晶性可塑剤100重
量部とよりなる水性分散液(固形分約50%)を製造す
る。なお、この水性分散液は、大日本インキ化学工業株
式会社において、商品名 「ディックシールDLA」シリ
ーズとして、広く市販されている。また、上記記載にお
いて、 「重量部」 と示すところは、 「固形分の重量部」
を示す。
【0036】この水性分散液を、ポリエチレンテレフタ
レート膜上にエチレン酢酸ビニル共重合樹脂がコートさ
れている積層体よりなる基材上に、グラビアコート法
(実施例1と同様のコート法)を使用してコーティング
をなして、本願発明の第4実施例に係るラミネートシー
トを製造する。
【0037】第5実施例 まず、ブタジエン単量体10重量%とメタクリル酸10
重量%とスチレン単量体80重量%とを、乳化重合法を
使用して重合し、スチレン成分とブタジエン成分とメタ
クリル酸成分とを80:10:10に有するスチレン−
ブタジエン−メタクリル酸重合体粒子を製造する。
【0038】この重合体100重量部とテルペン(例え
ば、ヤスハラケミカル株式会社製YSレジンPX115
0の水分散体)よりなる粘着性付与剤60重量部とフタ
ル酸ジシクロヘキシル(例えば、フタル酸ジシクロヘキ
シルと界面活性剤と水溶性樹脂とを100:3:3の組
成比に含む水性分散液)よりなる結晶性可塑剤160重
量部とよりなる水性分散液(固形分約50%)を製造す
る。なお、この水性分散液は、大日本インキ化学工業株
式会社において、商品名 「ディックシールDLA」 シリ
ーズとして、広く市販されている。また、上記記載にお
いて、 「重量部」 と示すところは、 「固形分の重量部」
を示す。
【0039】この水性分散液を、ポリエチレンテレフタ
レートよりなる基材上に、グラビアコート法(実施例1
と同様のコート法)を使用してコーティングをなして、
本願発明の第5実施例に係るラミネートシートを製造す
る。
【0040】第6実施例 まず、ブタジエン単量体10重量%とメタクリル酸10
重量%とスチレン単量体80重量%とを、乳化重合法を
使用して重合し、スチレン成分とブタジエン成分とメタ
クリル酸成分とを80:10:10に有するスチレン−
ブタジエン−メタクリル酸重合体粒子を製造する。
【0041】この重合体100重量部とテルペン(例え
ば、ヤスハラケミカル株式会社製YSレジンPX115
0の水分散体)よりなる粘着性付与剤60重量部とフタ
ル酸ジシクロヘキシル(例えば、フタル酸ジシクロヘキ
シルと界面活性剤と水溶性樹脂とを100:3:3の組
成比に含む水性分散液)よりなる結晶性可塑剤160重
量部とよりなる水性分散液(固形分約50%)を製造す
る。なお、この水性分散液は、大日本インキ化学工業株
式会社において、商品名 「ディックシールDLA」 シリ
ーズとして、広く市販されている。また、上記記載にお
いて、 「重量部」 と示すところは、 「固形分の重量部」
を示す。
【0042】この水性分散液を、ポリエチレンテレフタ
レート膜上にエチレン酢酸ビニル共重合樹脂がコートさ
れている積層体よりなる基材上に、グラビアコート法
(実施例1と同様のコート法)を使用してコーティング
をなして、本願発明の第6実施例に係るラミネートシー
トを製造する。
【0043】第7実施例 フタル酸ジシクロヘキシルを50℃以下で水分散させた
液(固形分約50%)を製造する。この水性分散液を、
ポリエチレンテレフタレート膜上にエチレン酢酸ビニル
共重合樹脂がコートされている積層体よりなる基材上
に、グラビアコート法を使用してコートしてラミネート
シートを製造する。この水性分散液を、ポリエチレンテ
レフタレート膜上にエチレン酢酸ビニル共重合樹脂がコ
ートされている積層体よりなる基材上に、グラビアコー
ト法(実施例1と同様のコート法)を使用してコーティ
ングをなして、本願発明の第7実施例に係るラミネート
シートを製造する。
【0044】第8実施例 まず、ブタジエン単量体10重量%とメタクリル酸10
重量%とスチレン単量体80重量%とを、乳化重合法を
使用して重合し、スチレン成分とブタジエン成分とメタ
クリル酸成分とを80:10:10に有するスチレン−
ブタジエン−メタクリル酸重合体粒子を製造する。
【0045】この重合体100重量部とロジンエステル
(例えば、播磨化成工業株式会社製水性分散体ハリエス
ターDS−90E)よりなる粘着性付与剤100重量部
とフタル酸ジシクロヘキシル(例えば、フタル酸ジシク
ロヘキシルと界面活性剤と水溶性樹脂とを100:3:
3の組成比に含む水性分散液)よりなる結晶性可塑剤1
00重量部とよりなる水性分散液を製造する。また、上
記記載において、 「重量部」 と示すところは、 「固形分
の重量部」 を示す。
【0046】この水性分散液を、ポリエチレンテレフタ
レート膜上にエチレン酢酸ビニル共重合樹脂がコートさ
れている積層体よりなる基材上に、グラビアコート法を
使用してコートしてラミネートシートを製造する。この
水性分散液を、ポリエチレンテレフタレート膜上にエチ
レン酢酸ビニル共重合樹脂がコートされている積層体よ
りなる基材上に、グラビアコート法(実施例1と同様の
コート法)を使用してコーティングをなして、本願発明
の第8実施例に係るラミネートシートを製造する。
【0047】第9実施例 まず、ブタジエン単量体10重量%とメタクリル酸10
重量%とスチレン単量体80重量%とを、乳化重合法を
使用して重合し、スチレン成分とブタジエン成分とメタ
クリル酸成分とを80:10:10に有するスチレン−
ブタジエン−メタクリル酸重合体粒子を製造する。
【0048】この重合体100重量部とロジンエステル
(例えば、播磨化成工業株式会社製水性分散体ハリエス
ターDS−90E)よりなる粘着性付与剤60重量部と
フタル酸ジシクロヘキシル(例えば、フタル酸ジシクロ
ヘキシルと界面活性剤と水溶性樹脂とを100:3:3
の組成比に含む水性分散液)よりなる結晶性可塑剤10
0重量部とよりなる水性分散液を製造する。また、上記
記載において、 「重量部」 と示すところは、 「固形分の
重量部」 を示す。
【0049】この水性分散液を、ポリエチレンテレフタ
レート膜上にエチレン酢酸ビニル共重合樹脂がコートさ
れている積層体よりなる基材上に、グラビアコート法を
使用してコートしてラミネートシートを製造する。この
水性分散液を、ポリエチレンテレフタレート膜上にエチ
レン酢酸ビニル共重合樹脂がコートされている積層体よ
りなる基材上に、グラビアコート法(実施例1と同様の
コート法)を使用してコーティングをなして、本願発明
の第9実施例に係るラミネートシートを製造する。
【0050】第10実施例 まず、ブタジエン単量体10重量%とメタクリル酸10
重量%とスチレン単量体80重量%とを、乳化重合法を
使用して重合し、スチレン成分とブタジエン成分とメタ
クリル酸成分とを80:10:10に有するスチレン−
ブタジエン−メタクリル酸重合体粒子を製造する。
【0051】この重合体100重量部とロジンエステル
(例えば、播磨化成工業株式会社製水性分散体ハリエス
ターDS−90E)よりなる粘着性付与剤2重量部とフ
タル酸ジシクロヘキシル(例えば、フタル酸ジシクロヘ
キシルと界面活性剤と水溶性樹脂とを100:3:3の
組成比に含む水性分散液)よりなる結晶性可塑剤100
重量部とよりなる水性分散液を製造する。また、上記記
載において、 「重量部」 と示すところは、 「固形分の重
量部」 を示す。
【0052】この水性分散液を、ポリエチレンテレフタ
レート膜上にエチレン酢酸ビニル共重合樹脂がコートさ
れている積層体よりなる基材上に、グラビアコート法を
使用してコートしてラミネートシートを製造する。この
水性分散液を、ポリエチレンテレフタレート膜上にエチ
レン酢酸ビニル共重合樹脂がコートされている積層体よ
りなる基材上に、グラビアコート法(実施例1と同様の
コート法)を使用してコーティングをなして、本願発明
の第10実施例に係るラミネートシートを製造する。
【0053】第11実施例 まず、ブタジエン単量体10重量%とメタクリル酸10
重量%とスチレン単量体80重量%とを、乳化重合法を
使用して重合し、スチレン成分とブタジエン成分とメタ
クリル酸成分とを80:10:10に有するスチレン−
ブタジエン−メタクリル酸重合体粒子を製造する。
【0054】この重合体50重量部とロジンエステル
(例えば、播磨化成工業株式会社製水性分散体ハリエス
ターDS−90E)よりなる粘着性付与剤100重量部
とフタル酸ジシクロヘキシル(例えば、フタル酸ジシク
ロヘキシルと界面活性剤と水溶性樹脂とを100:3:
3の組成比に含む水性分散液)よりなる結晶性可塑剤1
00重量部とよりなる水性分散液を製造する。また、上
記記載において、 「重量部」 と示すところは、 「固形分
の重量部」 を示す。
【0055】この水性分散液を、ポリエチレンテレフタ
レート膜上にエチレン酢酸ビニル共重合樹脂がコートさ
れている積層体よりなる基材上に、グラビアコート法を
使用してコートしてラミネートシートを製造する。この
水性分散液を、ポリエチレンテレフタレート膜上にエチ
レン酢酸ビニル共重合樹脂がコートされている積層体よ
りなる基材上に、グラビアコート法(実施例1と同様の
コート法)を使用してコーティングをなして、本願発明
の第11実施例に係るラミネートシートを製造する。
【0056】第12実施例 まず、ブタジエン単量体10重量%とメタクリル酸10
重量%とスチレン単量体80重量%とを、乳化重合法を
使用して重合し、スチレン成分とブタジエン成分とメタ
クリル酸成分とを80:10:10に有するスチレン−
ブタジエン−メタクリル酸重合体粒子を製造する。
【0057】この重合体10重量部とロジンエステル
(例えば、播磨化成工業株式会社製水性分散体ハリエス
ターDS−90E)よりなる粘着性付与剤100重量部
とフタル酸ジシクロヘキシル(例えば、フタル酸ジシク
ロヘキシルと界面活性剤と水溶性樹脂とを100:3:
3の組成比に含む水性分散液)よりなる結晶性可塑剤1
00重量部とよりなる水性分散液を製造する。また、上
記記載において、 「重量部」 と示すところは、 「固形分
の重量部」 を示す。
【0058】この水性分散液を、ポリエチレンテレフタ
レート膜上にエチレン酢酸ビニル共重合樹脂がコートさ
れている積層体よりなる基材上に、グラビアコート法を
使用してコートしてラミネートシートを製造する。この
水性分散液を、ポリエチレンテレフタレート膜上にエチ
レン酢酸ビニル共重合樹脂がコートされている積層体よ
りなる基材上に、グラビアコート法(実施例1と同様の
コート法)を使用してコーティングをなして、本願発明
の第12実施例に係るラミネートシートを製造する。
【0059】第13実施例 まず、ブタジエン単量体10重量%とメタクリル酸10
重量%とスチレン単量体80重量%とを、乳化重合法を
使用して重合し、スチレン成分とブタジエン成分とメタ
クリル酸成分とを80:10:10に有するスチレン−
ブタジエン−メタクリル酸重合体粒子を製造する。
【0060】この重合体10重量部とテルペン(例え
ば、ヤスハラケミカル株式会社製YSレジンPX115
0の水分散体)よりなる粘着性付与剤100重量部とフ
タル酸ジシクロヘキシル(例えば、フタル酸ジシクロヘ
キシルと界面活性剤と水溶性樹脂とを100:3:3の
組成比に含む水性分散液)よりなる結晶性可塑剤100
重量部とよりなる水性分散液を製造する。また、上記記
載において、 「重量部」 と示すところは、 「固形分の重
量部」 を示す。
【0061】この水性分散液を、ポリエチレンテレフタ
レート膜上にエチレン酢酸ビニル共重合樹脂がコートさ
れている積層体よりなる基材上に、グラビアコート法を
使用してコートしてラミネートシートを製造する。この
水性分散液を、ポリエチレンテレフタレート膜上にエチ
レン酢酸ビニル共重合樹脂がコートされている積層体よ
りなる基材上に、グラビアコート法(実施例1と同様の
コート法)を使用してコーティングをなして、本願発明
の第13実施例に係るラミネートシートを製造する。
【0062】第14実施例 まず、ブタジエン単量体10重量%とメタクリル酸10
重量%とスチレン単量体80重量%とを、乳化重合法を
使用して重合し、スチレン成分とブタジエン成分とメタ
クリル酸成分とを80:10:10に有するスチレン−
ブタジエン−メタクリル酸重合体粒子を製造する。
【0063】この重合体10重量部とテルペンフェノー
ル共重合体(例えば、ヤスハラケミカル株式会社製YS
ポリスターT150水分散体)よりなる粘着性付与剤1
00重量部とフタル酸ジシクロヘキシル(例えば、フタ
ル酸ジシクロヘキシルと界面活性剤と水溶性樹脂とを1
00:3:3の組成比に含む水性分散液)よりなる結晶
性可塑剤100重量部とよりなる水性分散液を製造す
る。また、上記記載において、 「重量部」 と示すところ
は、 「固形分の重量部」 を示す。
【0064】この水性分散液を、ポリエチレンテレフタ
レート膜上にエチレン酢酸ビニル共重合樹脂がコートさ
れている積層体よりなる基材上に、グラビアコート法を
使用してコートしてラミネートシートを製造する。この
水性分散液を、ポリエチレンテレフタレート膜上にエチ
レン酢酸ビニル共重合樹脂がコートされている積層体よ
りなる基材上に、グラビアコート法(実施例1と同様の
コート法)を使用してコーティングをなして、本願発明
の第14実施例に係るラミネートシートを製造する。
【0065】本願発明に係るラミネートシートの使用方
図1参照 紙(1)の1面にポリビニールアルコール、水溶性アク
リル樹脂、水溶性ポリエステル樹脂、水性ウレタン樹
脂、ゼラチン、ポリエチレンオキサイド等の親水性物質
の膜(2)よりなる水性インク浸透促進用・鮮明画像作
成補助用膜(2)が形成されているプリンタ用紙に、文
字や画像(7)がプリントされているプリント物(3)
の両面を、上記の第1または第2実施例に係るラミネー
トシート(4)をもって挟み、約80°Cの低温におい
て、貼り合わせる。ここで、ラミネートシート(4)を
構成する2層のうち、重合体ラテックスと粘着性付与剤
と結晶性可塑剤との膜(6)がプリント(3)に接する
ようにする。なお、(5)は、ポリエチレンテレフタレ
ート膜またはポリエチレンテレフタレート膜とエチレン
酢酸ビニル共重合樹脂膜との積層体である。
【0066】実施例の使用結果の評価結果 評価項目 接着性 塗膜強度 耐水性 実施例1 ◎ ◎ ◎ 実施例2 ◎ ◎ ◎ 実施例3 ◎ ◎ ◎ 実施例4 ◎ ◎ ◎ 実施例5 ◎ ◎ ◎ 実施例6 ◎ ◎ ◎ 実施例7 △〜× × △ 実施例8 △ △ △ 実施例9 △ △ △ 実施例10 ○ △ ○ 実施例11 △ △ △ 実施例12 △ ○ ◎ 実施例13 △ ○ △ 実施例14 △ ○ △ (注) (1)接着性は、プリント物に貼り合わせた直後の接着
性を手で引き剥がして評価した。 (2)塗膜強度は塗膜自体の機械的強度であり、接着性
強度の評価と同一工程をもってなした。すなわち、この
工程において塗膜自体が破損するかしないかをもって評
価した。 (3)加工後、20℃の水中に20時間以上浸漬して、
水の浸透の不存在をもって良好と評価した。
【0067】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明に係るプリ
ント保護用ラミネートシートは、(イ)前記した重合体
ラテックス50〜500重量部に対し、(ロ)粘着付与
剤10〜500重量部、(ハ)結晶性可塑剤50〜50
0重量部よりなる水性分散液を基材上に塗布・乾燥して
製造されたラミネートシートが加熱されると、重合体ラ
テックスに対して粘着付与剤と結晶性可塑剤とが共同的
に作用し、重合体と粘着付与剤とが結晶性可塑剤によっ
て可塑化されて、分子間結合力が減少し、感圧粘着性を
有する状態に変化し、圧力を印加すると、紙、プラスチ
ックフィルム等に塗布されているポリビニルアルコー
ル、水溶性アクリル樹脂、水溶性ポリエステル樹脂、水
性ウレタン樹脂、ゼラチン、ポリエチレンオキサイド等
の親水性物質の膜と接着のプリント物と接着することが
できるようになるという性質を利用したものである。そ
のため、特に、ポリビニルアルコール、水溶性アクリル
樹脂、水溶性ポリエステル樹脂、水性ウレタン樹脂、ゼ
ラチン、ポリエチレンオキサイド等の親水性物質の膜
(水性インク浸透促進用・鮮明画像作成補助用膜)が形
成されているプリンタ用紙に文字・画像等がプリントさ
れている場合、約80℃の低温においてプリント物を貼
り付けることができ、プリント物を、長期にわたり、風
雨や外来機械力から有効に保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプリント保護用ラミネートシート
を、プリント物にコートする工程を説明する図である。
【符号の説明】
1 紙の膜 2 ポリビニールアルコール、水溶性アクリル樹脂、水
溶性ポリエステル樹脂、水性ウレタン樹脂、ゼラチン、
ポリエチレンオキサイド等の親水性物質の膜 3 流体噴射型のプリンターを使用してプリントしたプ
リント物 4 本発明に係るプリント物保護用ラミネートシート 5 ポリエチレンテレフタレート膜またはポリエチレン
テレフタレート膜とエチレン酢酸ビニル共重合樹脂膜と
の積層体 6 重合体ラテックスと粘着性付与剤と結晶性可塑剤と
の膜 7 文字や画像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加賀谷 浩之 埼玉県蕨市錦町2−7−24−807 (72)発明者 水沼 妙子 埼玉県戸田市南町7−30−510 (56)参考文献 特開2001−1667(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 常温では固体であり、40℃〜100℃
    以上において液化する結晶性可塑剤を含有する水性分散
    液を基材上にコートして製造される積層体よりなること
    を特徴とする、プリント物表面にラミネートされてこれ
    を保護するラミネートシート。
  2. 【請求項2】 前記プリント物が、流体噴射型のプリン
    ターを使用して製造されたことを特徴とする、請求項1
    記載のプリント物表面にラミネートされてこれを保護す
    ラミネートシート。
  3. 【請求項3】 前記基材は、高分子化合物のフィルムで
    あることを特徴とする、請求項1または2記載のプリン
    ト物表面にラミネートされてこれを保護するラミネート
    シート。
  4. 【請求項4】 前記高分子化合物のフィルムは、ポリエ
    チレンテレフタレートの膜の単層体、もしくは、オリエ
    ンテッドポリプロピレンの膜の単層体、または、ポリエ
    チレン樹脂膜、エチレン・酢酸ビニル共重合樹脂膜、エ
    チレン・アクリル酸エステル共重合樹脂膜、エチレン・
    メタアクリル酸エステル共重合樹脂膜、エチレン・アク
    リル酸共重合樹脂膜、エチレン・メタアクリル酸共重合
    樹脂膜、エチレン・アクリル酸・アクリル酸エステル共
    重合樹脂膜、エチレン・メタアクリル酸・アクリル酸エ
    ステル共重合樹脂膜、エチレン・アクリル酸・メタアク
    リル酸エステル共重合樹脂膜、あるいは、エチレン・メ
    タアクリル酸・メタアクリル酸エステル共重合樹脂膜等
    とポリエチレンテレフタレート膜との複層体、もしく
    は、ポリエチレン樹脂膜、エチレン・酢酸ビニル共重合
    樹脂膜、エチレン・アクリル酸エステル共重合樹脂膜、
    エチレン・メタアクリル酸エステル共重合樹脂膜、エチ
    レン・アクリル酸共重合樹脂膜、エチレン・メタアクリ
    ル酸共重合樹脂膜、エチレン・アクリル酸・アクリル酸
    エステル共重合樹脂膜、エチレン・メタアクリル酸・ア
    クリル酸エステル共重合樹脂膜、エチレン・アクリル酸
    ・メタアクリル酸エステル共重合樹脂膜、あるいは、エ
    チレン・メタアクリル酸・メタアクリル酸エステル共重
    合樹脂膜等とオリエンテッドポリプロピレンとの膜の複
    層体であることを特徴とする、請求項3記載のプリント
    物表面にラミネートされてこれを保護するラミネートシ
    ート。
  5. 【請求項5】 前記水性分散液は、結晶性可塑剤の50
    〜500重量部と、粘着付与剤の10〜500重量部
    と、エチレン、エチレン系不飽和カルボン酸、エチレン
    系不飽和カルボン酸エステル、脂肪族共役ジオレフィン
    系、ビニル系の単量体を含む重合体の50〜500重量
    部とよりなることを特徴とする、請求項1、2、3、ま
    たは、4記載のプリント物表面にラミネートされてこれ
    を保護するトラミネートシート。
  6. 【請求項6】 常温では固体であり、40℃〜100℃
    以上において液化する結晶性可塑剤を含有する水性分散
    液を基材上にコートして積層体を製造することを特徴と
    する、プリント物表面にラミネートされてこれを保護す
    ラミネートシートの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記基材は、高分子化合物のフィルムで
    あることを特徴とする、請求項6記載のプリント物表面
    にラミネートされてこれを保護するラミネートシートの
    製造方法。
  8. 【請求項8】 前記基材は、流体噴射型のプリンターを
    使用して製造したプリント物であることを特徴とする、
    請求項6、または、7記載のプリント物表面にラミネー
    トされてこれを保護するラミネートシートの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記基材は、ポリエチレンテレフタレー
    トの膜の単層体、もしくは、オリエンテッドポリプロピ
    レンの膜の単層体、または、ポリエチレン樹脂膜、エチ
    レン・酢酸ビニル共重合樹脂膜、エチレン・アクリル酸
    エステル共重合樹脂膜、エチレン・メタアクリル酸エス
    テル共重合樹脂膜、エチレン・アクリル酸共重合樹脂
    膜、エチレン・メタアクリル酸共重合樹脂膜、エチレン
    ・アクリル酸・アクリル酸エステル共重合樹脂膜、エチ
    レン・メタアクリル酸・アクリル酸エステル共重合樹脂
    膜、エチレン・アクリル酸・メタアクリル酸エステル共
    重合樹脂膜、あるいは、エチレン・メタアクリル酸・メ
    タアクリル酸エステル共重合樹脂膜等とポリエチレンテ
    レフタレート膜との複層体、もしくは、ポリエチレン樹
    脂膜、エチレン・酢酸ビニル共重合樹脂膜、エチレン・
    アクリル酸エステル共重合樹脂膜、エチレン・メタアク
    リル酸エステル共重合樹脂膜、エチレン・アクリル酸共
    重合樹脂膜、エチレン・メタアクリル酸共重合樹脂膜、
    エチレン・アクリル酸・アクリル酸エステル共重合樹脂
    膜、エチレン・メタアクリル酸・アクリル酸エステル共
    重合樹脂膜、エチレン・アクリル酸・メタアクリル酸エ
    ステル共重合樹脂膜、あるいは、エチレン・メタアクリ
    ル酸・メタアクリル酸エステル共重合樹脂膜等とオリエ
    ンテッドポリプロピレンとの膜の複層体であることを特
    徴とする、請求項6、7、または、8記載のプリント物
    表面にラミネートされてこれを保護するラミネートシー
    トの製造方法。
  10. 【請求項10】前記水性分散液は、結晶性可塑剤の50
    〜500重量部と、粘着付与剤の10〜500重量部
    と、エチレン、エチレン系不飽和カルボン酸、エチレン
    系不飽和カルボン酸エステル、脂肪族共役ジオレフィン
    系、ビニル系の単量体を含む重合体の50〜500重量
    部とよりなることを特徴とする、請求項6、7、8、ま
    たは、9記載のプリント物表面にラミネートされてこれ
    を保護するラミネートシートの製造方法。
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