JP3184416U - 遊技機 - Google Patents

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仁志 大池
公貴 片桐
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株式会社三渡工業所
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Abstract

【課題】前扉は開放方向にフリーであっても閉鎖方向に制動されることにより、遊技機のメンテナンス作業時に作業者が前扉に手を挟まれることが少ない遊技機を提供する。
【解決手段】遊技機のヒンジ機構は、抜き差し可能な垂直ピン36を有する少なくとも1組の差し込みヒンジ38と、垂直ピンと軸心が一致するピボット40を有する回転制動ヒンジ42とからなり、回転制動ヒンジでは、ピボットが抜き差し可能に通過する貫通孔54を設けたバレル52を縦向きに固着し、バレル孔内にワンウェイ輪を静止収納するとともに、ピボットを垂直保持する制動支持体50を縦向きに固着する。
【選択図】図3

Description

本考案は、比較的重い前扉を備える遊技機について、該前扉は開放方向にフリーであっても閉鎖方向に制動されることにより、遊技機のメンテナンス作業時に作業者が前扉に手を挟まれることが少ない遊技機に関する。
パチスロと称する遊技機は、通常、複数の図柄がそれぞれの表面に配された複数のリールを有し、遊技メダルやコインが投入され、遊技者によりスタートレバーが操作され、複数のリールの回転の開始を要求するスタートスイッチと、複数のリールのそれぞれに対応して設けられたストップボタンが遊技者により押されたことを検出し、スタートレバーの操作を検出すると、乱数値に基づいて抽籤を行い、この抽籤の結果とストップボタンが操作されたことを検出したタイミングとに基づいてリールの回転を停止する。
この種の遊技機は、既に数多く特許出願されており、例えば、特開2007−202698号や特開2010−29407号などから、前面に開口部を有する筐体と、この筐体の側面に回動可能に連結してこの開口を開閉する前扉とを備えることは公知である。この種の遊技機では、筐体にシリンダ錠を設置し且つ前扉の開閉側の前面に鍵穴を設け、該鍵穴に鍵を挿入・回動し、該前扉を施錠または解錠できる。
特開2007−202698号公報 特開2010−29407号公報
この種の遊技機について、前扉の開閉は日常のメンテナンスを行うために必要であるけれども、前扉の開閉を行うヒンジに関する提案は特に存在しない。例えば、特開2010−29407号では、前扉の施錠と解錠に関して第1ロック機構および第2ロック機構を備えているけれども、前扉の開閉を行うヒンジ機構に関する説明は存在しない。したがって、この種の遊技機で用いるヒンジは、前扉の重量を支えるために比較的大型であっても、構造的には従来と同様の製品であると推定できる。
前扉の開閉は、コイン補充などの日々のメンテナンスを行うために行い、機器の全面的な補修や交換の際には前扉自体を筐体から取り外す。このため、この種の遊技機で用いるヒンジは、通常、筐体側壁側に設置した垂直ピンと、前扉側に設置し且つピン孔を穿孔した水平プレートで構成する上下2組の差し込みヒンジからなり(図3参照)、垂直ピンを前扉側に設置したり、且つピン孔を穿孔した水平プレートを筐体側壁側に設置することも当然可能である。
既存の差し込みヒンジを取り付けて前扉を開閉可能とした遊技機では、前扉を開いて従業員が日常のメンテナンスを行っている時に、重さが20kg近い前扉が自然に閉じてきて従業員の指を挟む事故が頻発している。この前扉は、完全に垂直方向で筐体に取り付けるのではなく、該前扉の上方が5度前後を後方へ傾いているため、開扉しておいてもその重量で自然に閉じてくることが問題である。
本考案者は、自然に閉じやすい重い前扉を有する遊技機に関する前記の問題点を改善するために、既存の差し込みヒンジに加えて回転制御ヒンジを付設することにより、閉鎖方向だけの前扉回転を抑制する遊技機を提供することを目的としている。本考案の他の目的は、一方または両方の既存の差し込みヒンジに代えて回転制御ヒンジを設置している遊技機を提供することである。
本考案に係る遊技機は、前面に開口部を有する筐体と、該筐体の開口部を閉鎖するように傾斜配置する前扉と、該前扉を筐体に着脱可能に取り付けるヒンジ機構を有する。この遊技機において、ヒンジ機構は、抜き差し可能な垂直ピンを有する少なくとも1組の差し込みヒンジと、該垂直ピンと軸心が一致するピボットを有する回転制動ヒンジとからなる。この回転制動ヒンジでは、ピボットが抜き差し可能に通過する貫通孔を設けたバレルを縦向きに固着し、該バレル孔内にワンウェイ輪を静止収納するとともに、該ピボットを垂直保持する制動支持体を縦向きに固着する。
本考案の遊技機において、差し込みヒンジは、筐体側壁側に設置した垂直ピンおよび前扉側に設置し且つピン孔を穿孔した水平プレートで構成し、制動支持体は、縦方向において2組の差し込みヒンジの間に配置し、筐体側壁に縦向きに固着すると好ましい。
ヒンジ機構の制動支持体は、ピボットを密に嵌入するプラスチック制動筒体と、制動筒体を静止収納するスリーブ貫通孔を設けた別のバレルとを有すると好ましい。このピボットを制動筒体内に圧入することで制動回転可能に垂直保持し、別のバレルを筐体側壁にボルト止めする。
ヒンジ機構の制動支持体は、ピボットに密に嵌装するプラスチック制動部材と、制動部材の外周を取り囲む保持金具と、制動部材および保持金具の平行延長部を貫通してブラケットにねじ込みするボルトとを有すると好ましい。このボルトによって保持金具で制動部材を内方へ締め付けてピボットを制動回転可能に垂直保持し、該ブラケットを筐体側壁にボルト止めする。
また、ヒンジ機構の制動支持体は、ピボットと嵌合する少なくとも1枚の皿バネと、該ピボットに嵌入する貫通孔を設けた水平部を有するL字金具と、L字金具の水平部の両側面に隣接配置するプラスチック制動円板と、各制動円板と接触し且つピボットとともに回動または静止するワッシャとで構成してもよい。この制動支持体の全体をナットで締め付けることにより、前扉を旋回すると制動円板の表面とワッシャの表面とが摩擦面となり、L字金具の垂直部を筐体側壁にボルト止めする。
本考案に係る遊技機は、ヒンジ機構に回転制動ヒンジを取り付けることにより、前扉を開く際には抵抗なく回動できるうえに、該前扉を閉じる方向では効果的に制動することにより、開扉しておいてもその重量で自然に閉じてくることがなく、日常のメンテナンスを行う時に従業員が前扉に指を挟む事故を未然に防止できる。本考案の遊技機は、従来と同様に前扉自体を筐体から取り外すことが可能であるから、機器の全面的な補修や交換を行うことも当然可能である。
本考案の遊技機は、その製造時に回転制動ヒンジを2組の差し込みヒンジの間に配置して取り付けても、2組の差し込みヒンジの一方の代わりに設置することも可能であり、回転制動ヒンジの形状や寸法を設置態様などに応じて調整する。本考案の遊技機における回転制動ヒンジは、前扉の開閉のいずれもが自由である既存の遊技機に後付けすることも可能であるから、将来に亘って数多くの使用数が期待できる。
本考案に係る遊技機の一例を示す概略斜視図である。 図1の遊技機を開扉した状態を示す概略斜視図である。 本考案の遊技機で用いるヒンジ機構を概略的に示す要部側面図である。 本考案で用いる圧入型の回転制動ヒンジを示す斜視図であり、ピボットはバレルに差し込まれている。 図4の回転制動ヒンジについてそのバレルの一部を縦方向に切断した縦断面図である。 回転制動ヒンジのバレル内に静止収納するワンウェイ輪を拡大し且つ一部を断面で示す概略側面図である。 回転制動ヒンジの制動支持体の貫通孔内に静止収納するプラスチック制動筒体を示す斜視図である。 本考案で用いる締め付け型の回転制動ヒンジを示す斜視図であり、ピボットはバレルから抜かれている。 図8の回転制動ヒンジを示す側面図である。 図8の回転制動ヒンジの制動本体を示す縦断面図である。 本考案で用いる制動ディスク型の回転制動ヒンジを示す斜視図であり、ピボットはバレルから抜かれている。 図11の回転制動ヒンジの制動支持体を分解して示す側面図であり、一部を断面で示す。 図11の回転制動ヒンジを図12のB−B線に沿って切断した断面図である。
本考案を図面によって説明すると、本考案は、一般にパチスロ機1と称する遊技機が対象であり、さらにパチスロ機でない通常のパチンコ台や他のゲーム機にも適用可能である。遊技機の一例であるパチスロ機は、図1および図2に例示するように、前面に開口部3を有する筐体5と、該筐体の開口部を閉鎖するように傾斜配置する前扉7とを備える。前扉7は、1枚で筐体5の開口部3を閉鎖する態様が一般的であり、さらに上下に分割した2枚または3枚以上で閉鎖する構造のものでもよい。
遊技機であるパチスロ機1は、例えば、リール8,10,12および回路基板などを収容する筐体5を有し、前扉7を筐体5に対して開閉可能に取り付ける。筐体5の内部には、3本のリール8,10,12を横方向に平行に配置し、これらのリールを前扉に設置する構造でもよい。各リール8,10,12は、円筒状のフレームの周面において、多数の図柄を回転方向に沿って連続的に配列した帯状のシートを貼り付ける。
前扉7の中央には液晶表示体14を設け、該液晶表示体は、表示窓16,18,20を含む平坦な表示画面からなり、前扉7の閉鎖時に、正面から見て3本のリール8,10,12と重合して前方側に位置するように配置する。表示窓16,18,20は、各リール8,10,12のそれぞれに対応するように配列し、その背後に位置するリール8,10,12を透視可能な構造である。表示窓16,18,20は、図柄の表示窓としての機能を果たし、背後のリール8,10,12の回転および停止の動作が遊技者側から視認可能である。液晶表示体14は、表示窓16,18,20を含めた表示画面の全体において、映像の表示を行ってゲームを演出する。
表示窓16,18,20は、背後のリール8,10,12の回転を停止したとき、各リール8,10,12の表面に配列した多数の図柄の中から、その枠内の上段、中段、下段の領域においてそれぞれ1個の図柄を表示する。また、各表示窓16,18,20の上段、中段、下段の領域において、予め定めたいずれかをそれぞれ組合せる擬似的なラインを入賞か否かの判定を行う対象となる入賞判定ラインとして定義する。
一方、前扉7には、遊技者によるゲーム操作の対象となる各部材を設ける。メダル投入口22は、遊技者によって外部から投下されるメダルを受け入れる。メダル投入口22に投入されたメダルは、例えば、所定枚数の3枚を上限として1回のゲームに使用されることになり、クレジット機能として、所定枚数を超えたメダル分はパチスロ機1の内部に預けることができる。ベットボタン24は、パチスロ機1の内部に預けられたメダルから1回のゲームに投入する枚数を決定する。精算ボタン26は、パチスロ機1の内部に預けられたメダルを外部に引き出す。スタートレバー27は、全てのリール8,10,12の回転を開始する。ストップボタン28,30,32は、各リール8,10,12のそれぞれに対応づけ、対応するリール8,10,12の回転を停止する。
パチスロ機1のヒンジ機構34は、図2と図3に示すように、筐体5の側壁位置に設置した垂直ピン36を有する差し込みヒンジ38,38と、垂直ピン36と軸心Aが一致するピボット40を有する回転制動ヒンジ42とを備える。差し込みヒンジ38は、通常、図示のように筐体5の側壁上下に分けて2組設置し、前扉7が大きくて重い場合には3組以上設置することも可能である。また、回転制動ヒンジ42を大型化させて差し込みヒンジの代用が可能ならば、差し込みヒンジ38および回転制動ヒンジ42を上下に1組ずつ取り付けるだけでもよい。
個々の差し込みヒンジ38は、筐体5の側壁側に支持柱体44を介して設置した上向きの垂直ピン36と、前扉7側に設置し且つピン孔46を穿孔した水平プレート48で構成すればよく、通常、該水平プレートの垂直部49を前扉にボルト止めする。差し込みヒンジ38を2個以上設置する場合には、各ヒンジの垂直ピン36の軸心Aを一致させることが必要である。また、垂直ピン36を前扉側に取り付け且つ水平プレート48を筐体側壁側に取り付けることも可能であり、この際には垂直ピンを下向きに配置することを要する。貫通孔付きの水平プレートは、耐久性を高めるために、図示のような板状でなくて筒状の部材であってもよい。
一方、回転制動ヒンジ42は、縦方向において2組の差し込みヒンジ38,38の間に配置するのが一般的である。回転制動ヒンジ42は、図3から図5に示すように、ピボット40を垂直保持する制動支持体50を有し、該制動支持体を筐体5の側壁側に縦向きに設置する。一方、バレル52を前扉7側に縦向きに設置し、該バレルにはピボット40が抜き差し可能に通過する貫通孔54を設ける(図8、図11参照)。制動支持体50を前扉側に取り付け且つバレル52を筐体側壁側に取り付けることも可能であり、この際にはピボット40を下向きに配置することを要する。制動支持体50およびバレル52は、垂直ピン36の軸心Aを一致させるために、必要ならば適当な厚みの補助板56,58などを介して筐体5の側壁側または前扉7側に設置しても、筐体5側壁や前扉7の所定個所を変形してもよい。
回転制動ヒンジ42のバレル52には、図4と図5から明らかなように、横方向に貫通するボルト孔62,62を形成し、且つ所定数のワンウェイ輪64を軸心方向に並べて収納可能な縦方向の中空部66を縦方向に設ける。バレル52の貫通孔54つまりワンウェイ輪64の内径は、ピボット40の直径よりもわずかに大きく、該ピボットが抜き差し可能に通過する。バレル52の中空部66には、所望数のワンウェイ輪64を収納した後に、リング67を嵌め、該リングを中空部66内でカシメ止めするかねじ止めすればよい。円環状のリング67の内径は、ワンウェイ輪64の外径よりも小さい。
バレル52内に収納するワンウェイ輪64は、図6に例示するように、厚幅の短円筒形であり、その内径はピボット40の直径よりもわずかに大きく、その外径はバレル52の中空部66の内径にほぼ等しい。ワンウェイ輪64の外周壁には、円周方向に等間隔に軸方向の溝68を設け、該ワンウェイ輪を中空部66内に収納すると、各溝68が中空部内周の突条(図示しない)と嵌合することにより、ワンウェイ輪64を中空部66内で静止する。ワンウェイ輪64は、図5においてバレル52ごとに4個収納するけれども、該バレルを1〜3個または4個以上収納可能な長さに定めてもよい。
ワンウェイ輪64は、内輪つまりピボット40が、その周辺に配列した複数の小ローラ70によって片方向にだけ回転できる装置である。ワンウェイ輪64は、例えば、ピボット40の周りに接する8本の小ローラ70と、各小ローラ70を収容する比較的深い楔状断面の凹部74を有する外輪72とを有し、該外輪の凹部74には浅溝部および深溝部を形成する。ワンウェイ輪64では、小ローラ70の一部が筒状の保持器76の内周面より僅かに内方に突き出る。ワンウェイ輪64において、板バネ78やコイルバネのような弾性部材が、各小ローラ70を凹部74の浅溝部側へ付勢する。
前扉7の閉鎖方向つまりバレル52がC方向に回転するか、またはピボット40が図6のD方向に回転すると、各ローラ70は図6で時計方向に自転しながら浅溝部に対して噛み込む方向に移動し、板バネ78によってその位置に保たれる。各ローラ70は、浅溝部の内周面とピボット40の外周面とで圧接されると自転しなくなって停止する。この際に、外輪72とピボット40との間でローラ70を介してトルクが伝達され、ワンウェイ輪64はピボット40と外輪72との相対回転を規制するロック状態となる。一方、前扉7の開放方向つまりにバレル52が図6の反時計方向(反C方向)回転するか、またはピボット40が図6の時計方向に回転すると、各ローラ70は図6で反時計方向に自転しながら深溝部の方向に移動する。深溝部の内周面とピボット40の外周面との隙間は、各ローラ70の外径よりも大きく、各ローラ70は自転を続ける。この際に、外輪72とピボット40との間でトルクは伝達されず、ワンウェイ輪64はピボット40と外輪72との相対回転を許容するフリーの状態となる。
回転制動ヒンジ42において、制動支持体50は、実施例で説明するように、図4と図5に示す圧入型、図8に示す締め付け型または図11に示す制動ディスク型のいずれでもよい。制動支持体50は、ピボット40を制動回転可能に垂直保持し、該ピボット40は、差し込みヒンジ38,38の垂直ピン36の軸心Aを一致させることが必要である。パチスロ機1において、回転制動ヒンジ42のバレル52を前扉7側におよび制動支持体50を筐体5の側壁側に縦向きにボルト止めする。
パチスロ機1に差し込みヒンジ38および回転制動ヒンジ42を設置すると、該回転制動ヒンジでは、バレル52(図4)内でピボット40が前扉7の開放方向に自由回転することにより、パチスロ機1は、前扉7を開く際には従来と同様に抵抗なくフリー回動できる。一方、前扉7を閉じる方向では、バレル52内でピボット40がロックされ、該ピボットの回転を制動支持体50で制動することにより、開扉しておいてもその重量で自然に閉じてくることがなく、日常のメンテナンスを行う時に従業員が前扉に指を挟む事故を未然に防止できる。閉扉の際には、ピボット40が制動支持体50内で制動回転できるように、前扉7の閉じる方向に力を加えることが必要である。
前扉7を筐体5から取り外すために、差し込みヒンジ38,38において水平プレート48を垂直ピン36から引き抜くと、同時に回転制動ヒンジ42においてバレル52をピボット40から引き抜くことになり、パチスロ機1で従来と同様に前扉7の取り外しができ、該パチスロ機の全面的な補修や交換を行うことが可能である。一方、前扉7を筐体5から取り付けるために、差し込みヒンジ38,38において水平プレート48を垂直ピン36と嵌合すると、同時に回転制動ヒンジ42においてバレル52をピボット40と嵌合することになり、前扉7の取り付けを容易に行うことができる。
次に、本考案を実施例に基づいて説明するが、本考案は実施例に限定されるものではない。本考案に係る遊技機の一例であるパチスロ機1は、図2と図3に示すヒンジ機構34を有し、該ヒンジ機構は、筐体5の側壁位置に設置した垂直ピン36を有する差し込みヒンジ38,38と、垂直ピン36と軸心Aが一致するピボット40を有する回転制動ヒンジ42とを備える。回転制動ヒンジ42は、図4と図5に示すように、ワンウェイ輪64を軸心方向に並べて収納したバレル52と、ピボット40を垂直保持する制動支持体50とを有し、バレル52を前扉7側におよび制動支持体50を筐体5の側壁側に縦向きにボルト止めする。
図4と図5に示す圧入型の回転制動ヒンジ42において、下方の制動支持体50は、上方のバレル52とほぼ同じ肉厚の外観を有し、横方向に貫通するボルト孔82,82を形成する。制動支持体50には、ピボット40を支持するプラスチック制動筒体88を収納する垂直方向の貫通孔86を設ける。貫通孔86は、円形内周面において軸方向にキー溝(図示しない)を形成した円筒形状であればよい。
図7に示す制動筒体88は、フランジ部90および円筒部92とからなり、該円筒部の外周壁に軸方向のキー突条93を形成する。円筒部92の外径は、貫通孔86の直径とほぼ等しく、該円筒部の内径は非圧入状態でピボット40の直径よりも僅かに小さい。制動筒体88は、例えば、耐磨耗性のポリアセタール製であるので長期間使用することが可能である。制動筒体88を上方から貫通孔86内に収納すると、軸方向に設けたキー突条93が貫通孔86のキー溝と係合して静止し、且つフランジ部90の下側隅入れ部94が貫通孔86の面取り周縁(図示しない)と密接することにより、制動筒88はフランジ部90を除いて貫通孔86内に完全に嵌り込んで静止する。
制動筒体88の円筒部92は、垂直貫通孔86の深さと同じまたはそれ以下である。制動筒体88を貫通孔86内に収納すると、フランジ部90がバレル52と制動支持体50との間に介在し、バレル52と制動支持体50との相互回転時の摩擦抵抗を軽減する。ピボット40を制動筒体88に圧入通過させると、該ピボットを制動回転可能に支持できる。ピボット40には、円板状のワッシャ96を嵌め、該ワッシャの中心孔をピボット40の異形端と嵌合させてカシメ止めする。ワッシャ96の直径は、貫通孔86の外径とほぼ等しく、該ワッシャの代わりに、Eリングなどのスナップリングと溝形成、リングのねじ止めなどでピボット40の抜け出しを防止する。
パチスロ機1において、回転制動ヒンジ42のバレル52を前扉7側におよび制動支持体50を筐体5の側壁側に縦向きにボルト止めすると、前扉7を開く方向にはフリー回動するけれども、該前扉を閉じる方向では制動回動する。この際に、フリー回動とは、制動筒体88によってピボット40の回転が制動されることなく、従来のように自由に回動できることを意味する。
図8から図10には、締め付け型の回転制動ヒンジ100を示し、上方のバレル52は実施例1と同様である。下方の制動支持体102は、前方部にボルト孔104,104を形成したプレート本体106を備え、該プレート本体の後方は左右突出部を直角に折り曲げた1対の支持部108,108を形成する。支持部108,108には、ピボット40を挿入できる貫通孔を設け、該支持部の外側にEリング110をそれぞれ取り付けてピボット40の脱落を防止する。
支持部108,108間には、図10に示すように、ピボット40に嵌装するプラスチック制動部材112と、該制動部材の外周面と対応する内周面を有する保持金具114とを配置する。ボルト116は、制動部材112および保持金具114の延長部117,118を通過し、プレート本体106のネジ孔107にねじ込まれる。制動部材112および保持金具114の横幅は、支持部108,108の内寸間隔にほぼ等しい。
制動部材112は、その内周面が円形断面である湾曲部120と、該湾曲部の両端から接線方向へ平行に延設する延長部117,117を備えることにより、ピボット40の周面と接触する湾曲部120の内周面が摩擦面となる。制動部材112の延長部117,117は、通常の状態で所定の縦間隙を有し、この間隙の存在によって湾曲部120の内方変形によるピボット40の締め付けが可能となる。この縦間隙は、通常、挟着弾性片123の高さよりも狭くなるように定める。
保持金具114は、制動部材112の外周面と密接する湾曲部124および延長部118,118を有する。ボルト116が上方延長部118に下方へ作用することにより、保持金具114の湾曲部124を介して制動部材112を内方へ締め付ける。保持金具114の湾曲部124は、制動部材112の外周面のほぼ全体を取り囲む。延長部118,118は、図示のようなほぼ同じ長さであっても長さが異なっていてもよく、プレート本体106を横長に延長し、それを湾曲させて保持金具として利用することも可能である。
ボルト116を回すと、保持金具114および制動部材112を内方へ締め付け、該制動部材にピボット10の制動力を付与する。ボルト116は、そのねじ込み量によって制動部材112に付与する制動力を容易且つ微妙に調整できる。保持金具が横長であれば、ボルト116を複数本立設することも可能である。弾性片123は、一般にバネ鋼製であり、制動部材112の延長部117,117間に介在させる。弾性片123は、ボルト116を緩めた際に、その弾力によって制動部材112の延長部117,117間を大きく開くことにより、ピボット40が自由回動することを可能とする。
パチスロ機1において、回転制動ヒンジ100のバレル52を前扉7側におよび制動支持体102のプレート本体106を筐体5の側壁側に縦向きにボルト止めすると、前扉7を開く方向にはフリー回動するけれども、該前扉を閉じる方向では制動回動する。
図11から図13には、制動ディスク型の回転制動ヒンジ125を示し、上方のバレル52は実施例1と同様である。下方の制動支持体126は、垂直部にボルト孔128,128を形成したL形金具130を備える。L形金具130の水平部132(図12では垂直方向)には、ピボット40を挿入できる貫通孔134を設ける。
制動支持体126では、ピボット40の下方部を適宜加工することを要する。ピボット40には、その下端から所定の長さにわたって軸方向に沿って周面の両側136,136を平行に切削した非円形軸部138が形成され(図13参照)、さらに非円形軸部138において雄ねじ山140を刻設する。
ピボット40には、その下方から上方の金属ディスク142、上方の制動ディスク144、L形金具130の水平部132、下方の制動ディスク146、下方の金属ディスク148を順次嵌装する。上方の金属ディスク142は、ピボット40の非円形軸部138の上端部まで嵌装されて停止する。ピボット40には、さらに皿バネ150,150を介してナット152をねじ込む。制動ディスク144,146は、炭素含有のポリアセタール樹脂のような耐磨耗性エンジニアリングプラスチックの射出成形品であると好ましい。
回転制動ヒンジ125において、金属ディスク142,148は通常同一形状であり、両側面が平坦なほぼドーナツ状である。金属ディスク142,148には、ピボット40の非円形軸部138の断面に対応する非円形の貫通孔を設け、該金属ディスクをピボット40に嵌めると、該ピボットとともに回動・停止する。金属ディスク142,148は、制動部材ディスクよりも多少大きい外径を有する。
また、制動部材ディスク144,146も通常同一形状であり、両側面が平坦なドーナツ状である。制動ディスク144,146には、ピボット40が挿通可能な円形の貫通孔を設け、これは貫通孔134と同径であるので、該制動ディスクに対してピボット40は回動自在である。制動ディスク144,146がL形金具130とともに確実に回動・停止できるように、該L形金具のの両側面に1対の回り止め用の突起154,154(図13)をそれぞれ形成し、一方、両制動ディスクの対応側面に1対の凹み(図示しない)を設ける。回転制動ヒンジ125の全体をナット152で締め付けると、突起154,154は、制動ディスクの凹みの中にそれぞれ嵌り込む。
制動支持体126を組み立ててナット152で締め付けると、皿バネ150,150によって制動ディスク144,146は弾性的に金属ディスク142,148で押圧される。この際に、制動ディスク144,146の突起154,154が水平部132の凹みの中に嵌り込む。前扉7を閉じると、ピボット40はバレル52とともに回動し、さらに金属ディスク142,148も回動する。一方、両制動ディスク144,146は、L形金具130とともに静止している。
制動支持体126は、プラスチック製の制動ディスク144,146を金属ディスク142,148と面接触させて機構全体を締め付けることにより、回動する金属ディスク142,148の側面と、静止する制動ディスク144,146の側面とが摩擦面となり、ピボット40を任意の回動位置で静止できる。回転制動ヒンジ125は、長期間安定して使用することができ、数万回の旋回試験に容易に耐えうる。
パチスロ機1において、回転制動ヒンジ125のバレル52を前扉7側におよび制動支持体126のL形金具130を筐体5の側壁側に縦向きにボルト止めすると、前扉7を開く方向にはフリー回動するけれども、該前扉を閉じる方向では制動回動する。
1 パチスロ機
3 開口部
5 筐体
7 前扉
34 ヒンジ機構
36 垂直ピン
38,38 差し込みヒンジ
40 ピボット
42 回転制動ヒンジ
46 水平プレート
50 制動支持体
52 バレル
54 貫通孔
88 プラスチック制動筒体

Claims (5)

  1. 前面に開口部を有する筐体と、該筐体の開口部を閉鎖するように傾斜配置する前扉と、該前扉を筐体に着脱可能に取り付けるヒンジ機構を有する遊技機において、前記ヒンジ機構は、抜き差し可能な垂直ピンを有する少なくとも1組の差し込みヒンジと、該垂直ピンと軸心が一致するピボットを有する回転制動ヒンジとからなり、前記回転制動ヒンジでは、ピボットが抜き差し可能に通過する貫通孔を設けたバレルを縦向きに固着し、該バレル孔内にワンウェイ輪を静止収納するとともに、該ピボットを垂直保持する制動支持体を縦向きに固着する遊技機。
  2. 個々の差し込みヒンジは、筐体側壁側に設置した上向きの垂直ピンおよび前扉側に設置し且つピン孔を穿孔した水平プレートで構成し、回転制動ヒンジは、縦方向において2組の差し込みヒンジの間に配置し、筐体側壁に縦向きに固着する請求項1記載の遊技機。
  3. 前記制動支持体は、ピボットを密に嵌入するプラスチック制動筒体と、制動筒体を静止収納するスリーブ貫通孔を設けた別のバレルとを有し、ピボットを制動筒体内に圧入することで制動回転可能に垂直保持し、別のバレルを筐体側壁にボルト止めする請求項1記載の遊技機。
  4. 前記制動支持体は、ピボットに密に嵌装するプラスチック制動部材と、制動部材の外周を取り囲む保持金具と、制動部材および保持金具の平行延長部を貫通してブラケットにねじ込みするボルトとを有し、該ボルトによって保持金具で制動部材を内方へ締め付けてピボットを制動回転可能に垂直保持し、該ブラケットを筐体側壁にボルト止めする請求項1記載の遊技機。
  5. 前記制動支持体は、ピボットと嵌合する少なくとも1枚の皿バネと、該ピボットに嵌入する貫通孔を設けた水平部を有するL字金具と、L字金具の水平部の両側面に隣接配置するプラスチック制動円板と、各制動円板と接触し且つピボットとともに回動または静止するワッシャとで構成し、制動支持体全体をナットで締め付けることにより、前扉を旋回すると制動円板の表面とワッシャの表面とが摩擦面となり、L字金具の垂直部を筐体側壁にボルト止めする請求項1記載の遊技機。
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