JP3184047U - パチンコ設備の欄間、島上照明及びサインケース - Google Patents

Abstract

【課題】サインシートの取り替えを短時間、少労力かつ低コストで行うことができる欄間用又は島状照明用サインケースを提供する。
【解決手段】サインケース１０を取り付けてなるパチンコ設備の欄間６又は島上照明具である。サインケース１０は、欄間６又は島上照明具の正面との間にサインシート８を挟む正面板１１と、正面板１１の上縁から折曲し欄間６又は島上照明具の上部に保持される上保持部１２と、正面板１１の下縁から折曲し欄間６又は島上照明具の下部に保持される下保持部１５とが透明樹脂板で形成されてなる。サインシートを挟む構造なので、サインシートを貼り付けることなく保持できる。
【選択図】図２

Description

本考案は、パチンコ設備の欄間及び島上照明に関するものである。

一般に、パチンコ設備は、島台が多数の支柱で直方体枠状に組まれ、その下部に腰板が取り付けられ、その上部にランプ板が取り付けられ、腰板とランプ板との間にパチンコ機が取り付けられ、ランプ板の上に欄間が取り付けられて構成されている。欄間は、島台の上部を装飾するために設けられており、通常、パチンコ機の横幅の２〜３倍に相当する長さを有している。ここで、装飾とは、デザイン上の飾りのみならず、広告、宣伝、目印、お知らせ等の種々の情報伝達を含む意味である。

従来の欄間には、木又は金属板よりなるシンプルな板状のもの、半透明板の後方内部に照明器具を備えたもの等がある（特許文献１，２）。

欄間は、もしその正面に装飾を直接印刷してしまうと装飾の変更に対応できないので、正面にサインシート（装飾シート）を粘着剤で貼り付けて使用することが多い。また、その貼り付けたサインシートの一部に、プレートキャッチャーを両面粘着テープ等で貼り付け、そのプレートキャッチャーにサインプレート（装飾プレート）を差し込んで使用されることもある。

特開平７−１９４８３３号公報 特開平６−１５０５７号公報

しかし、板状タイプの欄間の正面には、サインシートを一部浮き上がったり剥がれたりしないように全裏面を粘着剤でしっかり貼り付けるため、その後に新たなサインシートに取り替える際に、以前のサインシートを剥がす作業が大変面倒であり、時間と労力とコストがかかっていた。

また、以前のサインシートを剥がすと、そのサインシートに貼り付けていたプレートキャッチャーも一緒に外すことになるので、プレートキャッチャーをそのサインシートから剥がして、新たなサインシートに貼り付け直さなければならなかった。

そこで、本考案の目的は、サインシートの取り替えを短時間、少労力かつ低コストで行うことができる欄間用又は島上照明用サインケースを提供することにある。

上記課題を解決するため、本考案は、次の手段を採ったものである。
（１）欄間の正面との間にサインシートを挟む正面板と、正面板の上縁から折曲し欄間の上部に保持される上保持部と、正面板の下縁から折曲し欄間の下部に保持される下保持部とが透明樹脂板で形成されてなるサインケースを、欄間に取り付けてなるパチンコ設備の欄間。
（２）島上照明具の正面との間にサインシートを挟む正面板と、正面板の上縁から折曲し島上照明具の上部に保持される上保持部と、正面板の下縁から折曲し島上照明具の下部に保持される下保持部とが透明樹脂板で形成されてなるサインケースを、島上照明具に取り付けてなるパチンコ設備の島上照明具。
（３）パチンコ設備の欄間又は島上照明具に取り付けられるサインケースであって、欄間又は島上照明具の正面との間にサインシートを挟む正面板と、正面板の上縁から折曲し欄間又は島上照明具の上部に保持される上保持部と、正面板の下縁から折曲し欄間又は島上照明具の下部に保持される下保持部とが透明樹脂板で形成されてなるサインケース。

これらの手段によれば、欄間又は島上照明具の正面とサインケースとの間にサインシートを挟むので、欄間又は島上照明具の正面にサインシート（装飾シート）を実質的に貼り付けることなく保持することができる。装飾とは、デザイン上の飾りのみならず、広告、宣伝、目印、お知らせ等の種々の情報伝達を含む意味である。また、正面にサインシートを「実質的に貼り付けることなく」には、全く貼り付けない場合のみならず、サインケースで保持するまでの仮止めとして部分的に貼り付ける場合も含む意味である。

上保持部の態様としては、次のものを例示できる。
（ａ）正面板の上縁から折曲し欄間又は島上照明具の上端面に対峙する上水平部と、上水平部の後縁から折曲し欄間又は島上照明具の背面の上部に回り込む上回込部とからなり、正面板の上部と上水平部と上回込部とで形成されるコ字状部に欄間又は島上照明具の上部が嵌入されることにより保持される態様。
（ｂ）正面板の上縁から折曲し欄間又は島上照明具の上端面に対峙する上水平部からなり、上水平部を欄間又は島上照明具の上端面にネジで止めることにより保持される態様。

下保持部の態様としては、次のものを例示できる。
（ｃ）正面板の下縁から折曲し欄間又は島上照明具の下端面に対峙する下水平部と、下水平部の後縁から折曲し欄間又は島上照明具の背面の下部に回り込む下回込部とからなり、正面板の下部と下水平部と下回込部とで形成されるコ字状部に欄間又は島上照明具の下部が嵌入されることにより保持される態様。
（ｄ）正面板の下縁から折曲し欄間又は島上照明具の下端面に対峙する下水平部からなり、下水平部を欄間又は島上照明具の下端面にネジで止めることにより保持される態様。

各水平部は、正面板と同じ左右長さのものでも、正面板より左右長さの短いものが互いに間隔をおいて複数となったものでもよい。但し、下水平部はパチンコ客から見えるところにあるので、見栄えの点で正面板と同じ左右長さのものが好ましい。同じく見栄えの理由から、パチンコ客からネジが見える（ｄ）よりも（ｃ）の方が好ましい。上保持部はパチンコ客から見えにくいので、（ａ）と（ｂ）とで見栄えの差はほとんどない。

各水平部が正面板と同じ左右長さのものである場合、各回込部は正面板と同じ左右長さのものでも、正面板より左右長さの短いものが互いに間隔をおいて複数となったものでもよい。各水平部が正面板より左右長さの短いものが互いに間隔をおいて複数となったものである場合、各回込部は水平部と同じ左右長さにすることが好ましい。回込部の左右長さが短いと、前記コ字状部に欄間又は島上照明具の上部が嵌入されるときの抵抗が少なくなる利点がある。

正面板の正面に、サインプレート（装飾シート）をキャッチするためのプレートキャッチャーを貼り付けることができる。この場合、従来のサインシートにプレートキャッチャーを貼り付ける場合と比べ、サインシートを取り替える際に、プレートキャッチャーをそのまま使用できる利点がある。

本考案によれば、サインシートの取り替えを短時間、少労力かつ低コストで行うことができる。

実施例を適用したパチンコ設備の斜視図である。 実施例１のサインシートと欄間を示す分解斜視図である。 （ａ）は欄間とサインシートを実施例１のサインケースに入れる途中の斜視図、（ｂ）は入れ終わったときの斜視図である。 （ａ）は実施例２のサインケースの斜視図、（ｂ）は実施例３のサインケースの斜視図である。 実施例１又は２のサインケースを欄間に取り付け、実施例３のサインケースを島上照明具に取り付けたときの断面図である。

本考案の実施例を、図１〜図５を用いて説明する。図示例のパチンコ設備１は、島台２が多数の支柱と梁とで直方体枠状に組まれ、その下部に腰板３が取り付けられ、その上部にランプ板４が取り付けられ、腰板３とランプ板４との間に多数台のパチンコ機５が取り付けられ、ランプ板４の上に欄間６が設けられ、欄間６の上に島上照明具７が設けられて構成されている。

欄間６は、島台２の上部を装飾するために設けられており、通常、１台のパチンコ機５の横幅の２〜３倍に相当する長さを有している。欄間６は板状のものであり、金属板を曲げ加工して製作されているため、経年変化による反りがなく、よって下記のサインケース１０を取り付けやすい。但し、木、樹脂等で製作された欄間も使用可能である。

欄間６及び島上照明具７には、それらの正面にサインシート８を実質的に貼り付けることなく保持しうるサインケース１０が取り付けられている。サインケース１０は、欄間６又は島上照明具７の正面との間にサインシート８を挟む正面板１１と、正面板１１の上縁から折曲し欄間６又は島上照明具７の上部に保持される上保持部１２と、正面板１１の下縁から折曲し欄間６又は島上照明具７の下部に保持される下保持部１５とが透明樹脂板で形成されてなる。

図２及び図３に示す実施例１のサインケース１０は、上保持部１２が、正面板１１の上縁から後方へ折曲し欄間６又は島上照明具７の上端面に対峙する上水平部１３と、上水平部１３の後縁から下方へ折曲し欄間６又は島上照明具７の背面の上部に回り込む上回込部１４とからなり、正面板１１の上部と上水平部１３と上回込部１４とで形成されるコ字状部に欄間６又は島上照明具７の上部が嵌入されることにより保持される。また、下保持部１５が、正面板１１の下縁から後方へ折曲し欄間６又は島上照明具７の下端面に対峙する下水平部１６と、下水平部１６の後縁から下方へ折曲し欄間６又は島上照明具７の背面の下部に回り込む下回込部１７とからなり、正面板１１の下部と下水平部１６と下回込部１７とで形成されるコ字状部に欄間６又は島上照明具７の下部が嵌入されることにより保持される。各水平部１３，１６も各回込部１４，１７も、正面板１１と同じ左右長さのものである。

図４（ａ）に示す実施例２のサインケース１０は、上保持部１２の上回込部１４が、正面板１１より左右長さの短いものが互いに間隔をおいて複数となったものである。上回込部１４の左右長さが短いと、前記コ字状部に欄間６又は島上照明具７の上部が嵌入されるときの抵抗が少なくなる利点がある。その他は実施例１と同様である。

図４（ｂ）に示す実施例３のサインケース１０は、上保持部１２が上水平部１３からなり、上水平部１３を欄間６又は島上照明具７の上端面にネジ１８で止めることにより保持されるものである。その他は実施例１と同様である。

サインケース１０の正面板１１の正面に、サインプレート２１（装飾シート）をキャッチするためのプレートキャッチャー２０を粘着剤や両面粘着テープで貼り付けることができる。

本実施例によれば、次の（ａ）〜（ｌ）の効果が得られる。
（ａ）欄間６又は島上照明具７の正面とサインケース１０の正面板１１との間にサインシート１０を挟むので、欄間６又は島上照明具７の正面にサインシート１０を実質的に貼り付けることなく保持することができる。このため、新たなサインシートに取り替える際に、以前のサインシート１０を剥がす作業が実質的に不要であり、時間と労力とコストを削減できる。

（ｂ）欄間６は、パチンコ機５の裏側の玉確認のために、島台２に対して開閉されることが多いが、その開閉の際にもサインケース１０は上保持部１２と下保持部１５とにより欄間６にしっかり保持されているため、欄間６から外れることはない。

（ｃ）プレートキャッチャー２０はサインケース１０の正面板１１の正面に貼り付けられているので、サインシート１０を取り替えるときでも、プレートキャッチャー２０は付け直さずにそのまま使用できる。また、正面板１１はサインシートよりも剛性のある樹脂板なので、それに貼り付けたプレートキャッチャー２０は安定する。

なお、本考案は前記実施例に限定されるものではなく、考案の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することができる。

１ パチンコ設備
２ 島台
３ 腰板
４ ランプ板
５ パチンコ機
６ 欄間
７ 島上照明具
８ サインシート
１０ サインケース
１１ 正面板
１２ 上保持部
１３ 上水平部
１４ 上回込部
１５ 下保持部
１６ 下水平部
１７ 下回込部
１８ ネジ
２０ プレートキャッチャー
２１ サインプレート

Claims (8)

1. 欄間の正面との間にサインシートを挟む正面板と、正面板の上縁から折曲し欄間の上部に保持される上保持部と、正面板の下縁から折曲し欄間の下部に保持される下保持部とが透明樹脂板で形成されてなるサインケースを、欄間に取り付けてなるパチンコ設備の欄間。
2. 島上照明具の正面との間にサインシートを挟む正面板と、正面板の上縁から折曲し島上照明具の上部に保持される上保持部と、正面板の下縁から折曲し島上照明具の下部に保持される下保持部とが透明樹脂板で形成されてなるサインケースを、島上照明具に取り付けてなるパチンコ設備の島上照明具。
3. パチンコ設備の欄間又は島上照明具に取り付けられるサインケースであって、欄間又は島上照明具の正面との間にサインシートを挟む正面板と、正面板の上縁から折曲し欄間又は島上照明具の上部に保持される上保持部と、正面板の下縁から折曲し欄間又は島上照明具の下部に保持される下保持部とが透明樹脂板で形成されてなるパチンコ設備の欄間用又は島上照明具用サインケース。
4. 請求項１〜３のいずれか一項において、上保持部が、正面板の上縁から後方へ折曲し欄間又は島上照明具の上端面に対峙する上水平部と、上水平部の後縁から下方へ折曲し欄間又は島上照明具の背面の上部に回り込む上回込部とからなり、正面板の上部と上水平部と上回込部とで形成されるコ字状部に欄間又は島上照明具の上部が嵌入されることにより保持されるものであり、
   下保持部が、正面板の下縁から後方へ折曲し欄間又は島上照明具の下端面に対峙する下水平部と、下水平部の後縁から下方へ折曲し欄間又は島上照明具の背面の下部に回り込む下回込部とからなり、正面板の下部と下水平部と下回込部とで形成されるコ字状部に欄間又は島上照明具の下部が嵌入されることにより保持されるものである。
5. 請求項１〜３のいずれか一項において、上保持部が、正面板の上縁から後方へ折曲し欄間又は島上照明具の上端面に対峙する上水平部からなり、上水平部を欄間又は島上照明具の上端面にネジで止めることにより保持されるものであり、
   下保持部が、正面板の下縁から後方へ折曲し欄間又は島上照明具の下端面に対峙する下水平部と、下水平部の後縁から下方へ折曲し欄間又は島上照明具の背面の下部に回り込む下回込部とからなり、正面板の下部と下水平部と下回込部とで形成されるコ字状部に欄間又は島上照明具の下部が嵌入されることにより保持されるものである。
6. 請求項４又は５において、上水平部及び下水平部は正面板と同じ左右長さのものである。
7. 請求項６において、上回込部は正面板より左右長さの短いものが互いに間隔をおいて複数となったものである。
8. 請求項１〜７のいずれか一項において、正面板の正面に、サインプレートをキャッチするためのプレートキャッチャーが貼り付けられている。

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