JP3183099U - 枠体及び結合具 - Google Patents

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Abstract

【課題】被囲繞体を囲繞する軽量で、任意の大きさに切断し、容易に組み立てることが可能な枠体及び結合具を提供する。
【解決手段】二つの平面部が直交するL字型部と、L字型部の第一平面部から第二平面部とは反対方向に延出する第一延出部13と、第二平面部から第一平面部と同方向に延出する第二延出部14と、を有する複数の結合具10、及び両端に開口を有し、第一延出部又は第二延出部が内嵌自在な複数の中空枠部材2a、2b、を備え、枠部材相互を直交させて結合する。
【選択図】図4

Description

本考案は、被囲繞体を中空部材で囲繞して保持する枠体及びその枠体の中空部材を結合する結合具に関するものである。
近年、外観の美しさから、庭の囲障にウッディフェンスが用いられている。ウッディフェンスは、ラチスとラチスを保持するラチス外枠と、そのラチス外枠を支持する、中間支柱、コーナー支柱等により構成される。
しかしながら、ウッディフェンスの本体となるラチス及びラチス外枠は、工場などで一定の大きさに組み立てて、一体化して出荷すると、重量があり、嵩張るので運搬及び保管に不便であった。また、庭の大きさは様々であるため、一定の大きさに組み立てたラチス本体を分解し、ラチス及びラチス外枠それぞれを庭の大きさに応じて切断し、再度組み立てる必要があるため、作業性が悪いうえ、再度組み立てたラチス本体は見栄えがよくないという問題があった。
そこで、ラチスや下枠それぞれの長さを調節することができ、またマイナスの製造誤差があってもそれらを切断することなく確実に支柱に取り付けられるように、下枠の上部に下枠に沿って伸び、ラチスの下縁部前後面を保持するラチス保持部材を配設したフェンス(特許文献1参照)や、ラチス周囲に枠を固定せず、支柱側部に形成された上端開口縦溝に上方からスライド嵌合させて固定するようにしたフェンスが提案されている(特許文献2参照)。
また、木製のラチス又はラチス外枠は、木材が乾燥すると反りが生じる場合があり、ラチス外枠からラチスが外れるという問題がある。
そこで、格子部の外縁に設けられた枠部に連結体を延出させ、外枠体に外縁及び連結体を嵌入させる方法が提案されている(特許文献3参照)。
さらに、格子部材や枠部材を木材や樹脂で構成すると、廃棄処理する際に、分別する必要があるので、すべてを樹脂材で構成したものが提案されている(特許文献4参照)。
特開2001−123708号公報 特開2000−356051号公報 特開2008−50778号公報 実用新案登録第3111919号公報
本考案は、上記事情に鑑み、ラチス、パネルその他の被囲繞体を囲繞する、軽量で、任意の大きさに切断し、容易に組み立てることが可能な枠体及びその枠体の枠部材を結合する結合具を提供することを目的とする。
本考案の枠体は、被囲繞体を囲繞して保持する枠体であって、二つの平面部が直交するL字型部と、該L字型部の第一平面部から第二平面部とは反対方向に延出する第一延出部と、該第二平面部から該第一平面部と同方向に延出する第二延出部と、を有する複数の結合具、及び両端に開口を有し、上記第一延出部又は上記第二延出部が内嵌自在な複数の枠部材、を備え、一の上記結合具の第一平面部に一の上記枠部材の一方の端を当接させ、第二平面部に他の一の該枠部材の一方の端を当接させて、該枠部材相互を直交させて結合することを特徴とする。
このように、L字型を形成する二つの平面部から互いに直交する方向に延出部を設けた結合具の延出部それぞれに、両端に開口を有する枠部材それぞれを内嵌すれば枠部材相互を直交させて結合することができるので、被囲繞体の大きさに応じて、枠部材を切断し、被囲繞体を囲繞して保持する枠体を容易に作成することができる。また、枠部材を中空にすれば、枠体を軽量化できる。
その場合、上記平面部それぞれの、上記枠部材が当接する側は、該枠部材の一方の端と同形、かつ同寸であり、上記第一延出部及び上記第二延出部の断面それぞれは、上記枠部材の上記開口よりも小寸であることが好ましい。
このように枠部材が当接する側の平面部と枠部材とを一致させれば、枠体の四隅に凹凸が生じない。
さらに上記枠部材それぞれのうち、上記第二延出部が内嵌されるものは、上記第一延出部が内嵌されるものより長尺であって、上記第二延出部は、上記第一平面部と同方向に該第二延出部と直交させて該第二平面部から延出する補強部を有することも好ましい。
このように、延出部に枠部材の支持力を補強する補強部を設ければ、長尺の枠部材を固定しても十分な強度が得られる。
また、上記枠部材それぞれは、上記被囲繞体が自在に摺動するように長手方向に形成された摺動面、及び該摺動面の両側で該被囲繞体を挟持する一対の係合部を備え、上記第一延出部及び上記第二延出部何れか一方に螺設されることも好ましく、
上記被囲繞体は、板状部材を格子状に組んだラチスであって、該板状部材それぞれの端縁寄りに上記係合部に係合する溝部を有することも好ましい。
このように、摺動面の両側に一対の係合部をもうければ、被囲繞体を支持することができ、さらにラチスなどの被囲繞体の端縁に溝を設ければ、ラチスなどの被囲繞体が枠部材から外れ難い。
本考案の結合具は、両端に開口を有する二つの棒状部材を直交させて結合する結合具であって、二つの平面部が直交するL字型部と、該L字型部の第一平面部から第二平面部とは反対方向に延出する第一延出部と、該第二平面部から該第一平面部と同方向に延出する第二延出部と、を備え、上記棒状部材の一方を上記第一平面部に当接させ、該棒状部材の他方を上記第二平面部に当接させて結合することを特徴とする。
このように結合具を構成すれば、中空の棒状体相互を直交させて容易に結合することができる。
その場合、上記平面部それぞれの、上記棒状部材が当接する側は、該棒状部材の一方の端と同形、かつ同寸であり、上記第一延出部及び上記第二延出部の断面それぞれは、上記棒状部材の上記開口よりも小寸であることが好ましい。
このように、棒状部材が当接する側の平面部と棒状部材の端とを一致させれば、結合具で結合した部分に凹凸が生じない。
本考案の枠体及び結合具によれば、ラチスやルーバーなどの被囲繞体の大きさに応じて、枠部材を切断し、容易に組み立てて、その被囲繞体が外れ難いように囲繞することが可能であり、かつ軽量に構成することができる。
図1は、本実施形態の枠体が適用されるラチスを示す図である。 図2は、本実施形態の枠体を構成する中空枠部材を一例として示す断面図である。 図3(a)は、本考案の実施形態の結合具を一例として示す正面図である。 図3(b)は、本考案の実施形態の結合具を一例として示す左側面図である。 図3(c)は、本考案の実施形態の結合具を一例として示す右側面図である。 図3(d)は、本考案の実施形態の結合具を一例として示す平面図である。 図3(e)は、本考案の実施形態の結合具を一例として示す底面図である。 図4は、本実施形態の結合具で枠部材相互を直交させて結合した具体例を示す図である。
以下に、本考案の実施形態について図に基づいて説明する。
図1は、本実施形態の枠体が適用されるラチスを示す図であり、図2は、本実施形態の枠体を構成する中空枠部材を一例として示す断面図である。また、図3(a)〜図3(e)は、本考案の実施形態の結合具を一例として示す図であり、図3(a)は正面図、図3(b)は左側面図、図3(c)は右側面図、図3(d)は平面図、図3(e)は底面図である。
図1に示すように、本実施形態の枠体1が適用されるラチス22は、板状部材21が格子状に組まれたラチス本体20(本考案の「被囲繞体」に相当する。)を、本実施形態の枠体1で囲繞したものである。
枠体1は、矩形の断面を有する4本の中空枠部材2(本考案の「両端に開口を有する枠部材」に相当する。)と、 2本の中空枠部材2相互を直交させて結合する4個の結合具10と、で構成される。
ここで、本実施形態では、板状部材21が格子状に組まれたラチス本体20を枠体1で囲繞したラチス22に基づいて説明したが、枠体1が適用されるのは必ずしもこれに限定する必要はなく、ルーバー、パーテーション、あるいはパネルであってもよい。
図2に断面の一例を示すように、本実施形態の中空枠部材2は、矩形の開口を有する中空部3と、ラチス本体側部23が自在に摺動するように長手方向に形成された摺動面4と、摺動面4の両側でラチス本体の端縁を挟持する一対の係合部5と、を備えている。
係合部5それぞれの断面は階段状をなし、一対の係合部5相互間の距離は、摺動面4に近い側ほど広く、摺動面4から遠い側ほど狭くなっている。
従って、ラチス本体20の端縁に溝25を設け、その溝25に係合部5の階段状をなした角6を係合させれば、ラチス本体20は枠体1の摺動面4を自在に摺動するものの、ラチス本体側部23が摺動面4から離れ、枠体1から外れることがないようになっている。
また、係合部5それぞれの断面が階段状をなすので、ラチス本体側部23の厚みに応じて角6と係合する溝25の設置位置を変化させれば、ラチス本体20と中空枠部材2との組み合わせの自由度を増やすことができる。
ここで、本実施形態の中空枠部材2は、木粉を混練したプラスチックを押出成型すること等により製造することができる。その場合、ラチス22を形成する板状部材21についても中空枠部材2と同様、押出成型等により中空に形成すれば、ラチス22を軽量なものとすることができる。さらに、結合具10についてもプラスチックを射出成型すること等により製造すれば、ラチス22を廃棄する際の分別の手間を省くことができる。
図3(a)〜図3(e)に示すように、本実施形態の結合具10は、二つの矩形の平面部12が直交することにより形成されたL字型部11と、第一平面部12aから第二平面部12bと反対方向に延出する、矩形平面をなした第一延出部13と、第二平面部12bから第一平面部12aと同方向に延出する、矩形平面をなした第二延出部14と、を備えている。そして、第一延出部13及び第二延出部14それぞれの先端寄りには、ねじ穴16が設けてある。
第二延出部14には、第二平面部12bから第二延出部14の矩形平面に直交させて、中空枠部材2の支持力を強化する補強部15が設けてある。従って、枠体1を形成する中空枠部材2のうち、枠体1の長辺を形成する中空枠部材2を、第二延出部14に挿入し、枠体1の短辺を形成する中空枠部材2は第一延出部13に挿入する。
ここで、本実施形態の結合具10は、プラスチックを射出成型することにより製造することができる。
本実施形態の枠体1に用いる中空枠部材2は、両端が矩形をなすことから、結合具10の第一平面部12a及び第二平面部12bは矩形をなし、それらが中空枠部材2に当接する側は、中空枠部材2の中空部3と同じ大きさになっている。また、第一延出部13及び第二延出部14は、平板状をなし、それらの断面は、中空枠部材2の両端の開口よりも面積が小さい矩形をなすので、中空枠部材2を第一平面部12a又は第二平面部12bに当接させたときは、中空枠部材2の開口に第一延出部13又は第二延出部14を内嵌めすることができる。
ここで、本実施形態の結合具10の第一平面部12a及び第二平面部12bは、中空枠部材2の中空部3に合わせて矩形をなすが、それら平面部12は必ずしも矩形である必要はなく、中空枠部材2の中空部3に合わせ半円形であっても、多角形であってもよい。また、第一延出部13及び第二延出部14は平板状をなすが、必ずしも平板状である必要はなく、中空枠部材2の両端の開口よりも面積が小さければ、円柱状であっても、円錐状であってもよい。
さらに、本実施形態の第一延出部13は第二平面部12bと並行に、第二延出部14は、第一平面部12aと並行に延出しているが、必ずしも並行に延出させる必要はない。
また、第二延出部14には、補強部15を設けているが、必ずしも必要としない。
図4は、本実施形態の結合具で枠部材相互を直交させて結合した具体例を示す図である。
図4に示すように、両端を直角に切断した、矩形の開口を有する中空枠部材2のうち長目の第二中空枠部材2bと、短目の第一中空枠部材2aと、を用意する。そして、結合具10の2つの延出部13、14のうち、補強部15により中空枠部材2の支持力を強化した第二延出部14を第二中空枠部材2bの一方の端における開口に挿入し、第二平面部12bに端面を当接させる。また、第一延出部13を第一中空枠部材2aの一方の端における開口に挿入し、第一平面部12aに端面を当接させる。
そのとき、ラチス本体側部23を第一中空枠部材2a及び第二中空枠部材2bそれぞれの摺動面4(図に現れない)で摺動させ、ラチス本体20の端縁に設けた溝25を係合部5に係合させながら第一平面部12a及び第二平面部12bそれぞれに第一中空枠部材2a及び第二中空枠部材2bそれぞれの端面を当接させる。
さらに、第一中空枠部材2aの摺動面4(図に現れない)側から第一延出部13のねじ穴16に向けて螺挿し、第一中空枠部材2aを結合具10に固定し、第二中空枠部材2bの摺動面4(図に現れない)側から第二延出部14のねじ穴16に向けて螺挿し、第二中空枠部材2bを結合具10に固定する。
ラチス、ルーバー、パーテーション、あるいはパネルの枠、及びその枠を形成するコーナー金具として活用できる。
1 枠体
2 中空枠部材
3 中空部
4 摺動面
5 係合部
6 角
10 結合具
11 L字型部
12 平面部
12a 第一平面部
12b 第二平面部
13 第一延出部
14 第二延出部
15 補強部
16 ねじ穴
20 ラチス本体
21 板状部材
22 ラチス
23 ラチス本体側部
25 溝

Claims (7)

  1. 被囲繞体を囲繞して保持する枠体であって、
    二つの平面部が直交するL字型部と、該L字型部の第一平面部から第二平面部とは反対方向に延出する第一延出部と、該第二平面部から該第一平面部と同方向に延出する第二延出部と、を有する複数の結合具、及び両端に開口を有し、前記第一延出部又は前記第二延出部が内嵌自在な複数の枠部材、を備え、
    一の前記結合具の第一平面部に一の前記枠部材の一方の端を当接させ、第二平面部に他の一の該枠部材の一方の端を当接させて、該枠部材相互を直交させて結合することを特徴とする枠体。
  2. 前記平面部それぞれの、前記枠部材が当接する側は、該枠部材の一方の端と同形、かつ同寸であり、前記第一延出部及び前記第二延出部の断面それぞれは、前記枠部材の前記開口よりも小寸であることを特徴とする請求項1記載の枠体。
  3. 前記枠部材それぞれのうち、前記第二延出部が内嵌されるものは、前記第一延出部が内嵌されるものより長尺であって、
    前記第二延出部は、前記第一平面部と同方向に該第二延出部と直交させて該第二平面部から延出する補強部を有することを特徴とする請求項1又は2記載の枠体。
  4. 前記枠部材それぞれは、前記被囲繞体が自在に摺動するように長手方向に形成された摺動面、及び該摺動面の両側で該被囲繞体を挟持する一対の係合部を備え、前記第一延出部及び前記第二延出部何れか一方に螺設されることを特徴とする請求項1から3のうち何れか1項記載の枠体。
  5. 前記被囲繞体は、板状部材を格子状に組んだラチスであって、該板状部材それぞれの端縁寄りに前記係合部に係合する溝を有することを特徴とする請求項4記載の枠体。
  6. 両端に開口を有する二つの棒状部材を直交させて結合する結合具であって、
    二つの平面部が直交するL字型部と、該L字型部の第一平面部から第二平面部とは反対方向に延出する第一延出部と、該第二平面部から該第一平面部と同方向に延出する第二延出部と、を備え、前記棒状部材の一方を前記第一平面部に当接させ、該棒状部材の他方を前記第二平面部に当接させて結合することを特徴とする結合具。
  7. 前記平面部それぞれの、前記棒状部材が当接する側は、該棒状部材の一方の端と同形、かつ同寸であり、前記第一延出部及び前記第二延出部の断面それぞれは、前記棒状部材の前記開口よりも小寸であることを特徴とする請求項6記載の結合具。
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