JP3183009U - 圧力調理器 - Google Patents
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Abstract
【課題】容器体と蓋体で構成され蓋体装着時に、蓋本体の外周裏面に設けたパッキンを容器体のフランジに重ね合わせて密閉を確保する圧力調理器で、内部圧力を所望の値として調理を行うために、放出圧調整機構を備え、その放出蒸気による調理器外面の汚れが生じないようにする圧力調理器を提供する。
【解決手段】圧力調整弁を介して蓋本体1の表裏を連通する放出路を備えた放出圧調整機構5を、蓋本体1の外周近傍に装着すると共に、最外周に外週方向に向けて蒸気が放出される放出口521を設け、放出口521に対応する蓋体Bの外側面に滴受け容器部523を設けてなる。
【選択図】図2
Description
本考案は、圧力調理器における内圧調整用蒸気抜きのための放出弁機構に関するものである。
圧力調理器は、周知のとおり蓋本体の外周裏面に設けたパッキンを容器体のフランジに重ね合わせて蓋体を容器体に装着し、蓋体の密閉装着をなす蓋体開閉構造を備えて、調理時の容器体内の密閉を確保しているものである。そして調理圧力の調整や、安全性の点から、蓋体に内部の異常高圧を防止する放出弁機構を備えている。
従前より多用されている放出弁機構は、重り型の蒸気排出弁で、蓋体に設けた放出口に重り弁を装着し、内圧が所定値以上になると、重り弁を押し上げて内部蒸気を放出して、異常高圧となるのを防止している(特許文献1の圧力弁装置7)。
また放出弁機構を発条による調整弁とし、放出圧力を調整することで調理圧を設定し、同時に内圧を開放する放出弁を兼ねる構成も知られている(特許文献2)。
これらの放出弁機構における蒸気放出をなす放出口は、蓋体の上面や取っ手の形成部分(特許文献1,2)や、蓋体の上面の外周近傍箇所(特許文献3の安全弁機構2の放出口22)に設けられている。
調理器内圧開放や内圧調整のための放出弁機構における放出口から蒸気が放出されると、大気によって冷やされて霧状水滴となって放出口の周りに付着し、また調理器内や放出弁機構内の結露が内部蒸気と一緒に放出されて放出口の周りに付着し、そのまま垂れ流れてしまい、調理器が汚れてしまう。
また特に蓋体を開被するために内圧開放操作(調整弁操作)を行う際は、特許文献1の器具では、操作摘み5の近傍に放出口10が設けられているため、手の近傍で蒸気が放出され危険であり、また特許文献2記載の器具では操作箇所と上記放出口が近く、やはり安全ではない。更に特許文献3記載の器具では、放出口を手前側に位置している際に操作すると、やはり放出蒸気が操作者の方向に噴射されるので安全とは言えない。
そこで本考案は、放出蒸気で調理器具が汚れるのを防止し、また放出弁操作時の安全性を高める圧力調理器を提案したものである。
本考案に係る圧力調理器は、容器体と蓋体で構成され、蓋体装着時に蓋本体の外周裏面に設けたパッキンを容器体のフランジに重ね合わせて密閉を確保する圧力調理器であって、圧力調整弁を介して蓋本体の表裏を連通する放出路を備えた放出圧調整機構を、蓋本体の外周近傍に装着すると共に、最外周に外週方向に向けて蒸気が放出される放出口を設け、放出口に対応する蓋体の外側面に滴受け容器部を設けてなることを特徴とするものである。
而して調理に使用して内部圧力が高まり、放出圧調整機構の設定値以上になると放出口から容器体内蒸気が放出され、また調理終了後に放出圧調整装置を操作して容器体内蒸気部を放出口から外周方向に向けて放出させるもので、放出蒸気が大気によって冷やされて霧状水滴となったり、また調理器内や放出路内の結露が内部蒸気と一緒に放出された際には、放出口より外周側にある滴受け容器部内に前記水滴が溜まることになる。
また本考案(請求項3)に係る圧力調理器は、蓋体の密閉装着構造として、蓋本体の外周縁上面と容器体のフランジを上下で挟圧する弧状の係止片を採用し、前記係止片の操作機構の内装箇所をカバー部材で被覆すると共に、前記カバー部材の表面に操作部材を設け、放出圧調整機構を前記カバー部材で仕切られた蓋体表面の一方側に設けると共に、他方側に内部圧力表示機構を設けてなるものである。
而して調理に際しては、内部圧力表示機構が見えやすい位置とするのが自然であり、内部圧力を示す表示部を手前側にして調理することになる。当該状態で調理が終了した際に、放出圧調整機構を操作して、容器内蒸気を外部に放出させると、操作する側と反対側の外周方向に容器内蒸気が放出され、放出蒸気による火傷の危険が回避される。
本考案の構成は上記のとおりで、放出弁機構に設けられた放出口からの容器内蒸気や結露は滴受け容器部内に溜まるので、調理器の表面を汚すことが無い。
次に本考案の実施形態について説明する。実施形態に示した圧力調理器は、容器体Aと蓋体Bで構成され、蓋体Bを容器体Aに被冠装着した際に、蓋体装着時に蓋本体1の外周裏面に設けたパッキン(図示せず)を容器体Aのフランジに重ね合わせて密閉を確保するもので、本考案は任意の密閉構造を採用することができるが、例示したのは蓋本体1の外周縁上面と容器体Aのフランジを上下で挟圧する弧状の係止片2を採用し、前記係止片2の操作機構の内装箇所をカバー部材3で被覆すると共に、前記カバー部材3の表面に、釣手状の操作部材4を設けたものである。
即ち操作部材4を立ち上げ操作すると、係止片2が外周方向に移動して、蓋体の着脱が可能となるもので、操作部材4を持ち上げた状態でそのまま蓋体Bを持ち上げることができる。
前記の蓋体Bには、更に放出圧調整機構5と内部圧力表示機構6を設けたもので、放出圧調整機構5は、蓋本体1の所定位置(外周近傍)に穿設した装着孔11と位置決め孔12と通気用筒孔13に装着する。
放出圧調整機構5は、前記装着孔11に対応する螺軸脚51を下設した装着基板52に、外週方向に向けて蒸気が放出される放出口521及び放出路522を設けると共に、圧力調整弁53及び上面に圧力調整弁53の調整摘み54を組み込み、更に位置決め孔12に対応する位置に、位置決め突部55を下設したものである。
更に前記装着基板52には、放出圧調整機構5を蓋本体1に装着した際に、蓋本体1の外周側面で且つ放出口521の下方となる位置に、装着基板52と一体に滴受け容器部523を形成したものである。
前記放出圧調整機構5は、螺軸脚51を装着孔11に挿通し、位置決め突部55を位置決め孔12に挿着し、圧力調整弁53を通気用筒孔13に挿着し、蓋本体1の裏面に突出する螺軸脚51に止着ナット(図示せず)を螺合緊締することで蓋本体1に取り付けられるものである。
従って蓋体Bが容器体Aに密閉装着された状態で、容器体Aの内圧が高まり、圧力調整弁53を押し上げると、放出路522と通気用筒孔13が連通して、容器体Aの内部蒸気が放出口521より大気に放出されるもので、調整摘み54の操作で圧力調整弁53の対抗力(蓋本体1の裏面方向への付勢力)を調整するものである。
また内部圧力表示機構6は、カバー部材3で仕切られた蓋体表面において、放出圧調整機構5と反対側に設けたもので、蓋体装着部61と表示部62とで構成される。
蓋体装着部61は、表示部62を抱持して、密封状態を維持するように蓋本体1に装着するもので、表示部62は、蓋体装着部61と異色とし、蓋体裏面側方向に付勢させているもので、容器体Aの内部圧力が高まった際に、前記付勢力に抗して表示部62の頭部が蓋体装着部61から突出してなるものである。
而して前記圧力調理器は、調理対象の食品を容器体A内に収納し、蓋体Bを被冠して密閉装着し、コンロなどで加熱して調理を行うもので、特に放出圧調整機構5の調整摘み54を操作して、調理圧力を設定するもので、容器体A内の圧力が設定値以上になると、圧力調整弁53を押し上げて、容器体Aの蒸気を放出口521から外気に放出して、設定値での圧力調理が行われることになる。
更に調理終了後は、自然に容器体A内の圧力低下を待っても良いが、内部蒸気を放出したい場合には、調整摘まみ54を操作して、蒸気抜き位置とすると、圧力調整弁の付勢力が弱められ、容器体Aの蒸気が外気に放出される。
前記の調理時の蒸気放出や、調理後の蒸気放出において、放出蒸気が大気によって冷やされて霧状水滴となったり、調理器内(蓋体Bの裏面)や放出路522内の結露が内部蒸気と一緒に放出される際には、放出口521より外周側にある滴受け容器部523内に前記水滴が溜まることになり、調理器の外面を汚すことが無い。
更に前記調理器は、放出圧調整機構5と別に内部圧力表示機構6を設けたものである。調理に際しては、内部圧力表示機構6が見えやすい手前とするので、放出圧調整機構5の調整摘み54を操作して、容器内蒸気を外部に放出させても、操作する側と反対側の外周方向に容器内蒸気が放出されて、放出蒸気による火傷の危険が回避されることになる。
A 容器体
B 蓋体
1 蓋本体
11 装着孔
12 位置決め孔
13 通気用筒孔
2 係止片
3 カバー部材
4 操作部材
5 放出圧調整機構
51 螺軸脚
52 装着基板
521 放出口
522 放出路
523 滴受け容器部
53 圧力調整弁
54 調整摘み
55 位置決め突部
6 内部圧力表示機構
61 蓋体装着部
62 表示部
B 蓋体
1 蓋本体
11 装着孔
12 位置決め孔
13 通気用筒孔
2 係止片
3 カバー部材
4 操作部材
5 放出圧調整機構
51 螺軸脚
52 装着基板
521 放出口
522 放出路
523 滴受け容器部
53 圧力調整弁
54 調整摘み
55 位置決め突部
6 内部圧力表示機構
61 蓋体装着部
62 表示部
Claims (4)
- 容器体と蓋体で構成され、蓋体装着時に蓋本体の外周裏面に設けたパッキンを容器体のフランジに重ね合わせて密閉を確保する圧力調理器であって、圧力調整弁を介して蓋本体の表裏を連通する放出路を備えた放出圧調整機構を、蓋体の外周近傍に装着すると共に、最外周に外週方向に向けて蒸気が放出される放出口を設け、放出口に対応する蓋体の外側面に滴受け容器部を設けてなることを特徴とする圧力調理器。
- 放出圧調整機構が、蓋本体を貫通する螺軸脚を下設した装着基板に、放出路と放出口を設けると共に、圧力調整弁及び圧力調整弁の調整摘みを組み込んでなり、滴受け容器部を前記装着基板と一体に形成してなる請求項2記載の圧力調理器。
- 蓋体の密閉装着構造として、蓋本体の外周縁上面と容器体のフランジを上下で挟圧する弧状の係止片を採用し、前記係止片の操作機構の内装箇所をカバー部材で被覆すると共に、前記カバー部材の表面に操作部材を設け、放出圧調整機構を前記カバー部材で仕切られた蓋体表面の一方側に設けると共に、他方側に内部圧力表示機構を設けてなる請求項1又は2記載の圧力調理器。
- 内部圧力表示機構が、蓋体装着部と、蓋体裏面方向に付勢されて蓋体装着部に設けられた蓋体装着部とは異色の表示部で構成され、内部圧力が高まった際に前記付勢力に抗して表示部の頭部が蓋体装着部から突出してなる請求項3記載の圧力調理器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013000663U JP3183009U (ja) | 2013-02-08 | 2013-02-08 | 圧力調理器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013000663U JP3183009U (ja) | 2013-02-08 | 2013-02-08 | 圧力調理器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3183009U true JP3183009U (ja) | 2013-04-18 |
Family
ID=50427024
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013000663U Expired - Fee Related JP3183009U (ja) | 2013-02-08 | 2013-02-08 | 圧力調理器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3183009U (ja) |
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2013
- 2013-02-08 JP JP2013000663U patent/JP3183009U/ja not_active Expired - Fee Related
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