JP3182780U - 棚板固定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】キャビネット等を運搬・移動するとき、内部の棚板等がキャビネット等を傾けても外れないように仮止め状に確実に固定できる棚板固定装置を提供する。
【解決手段】下段位の棚板P1上に載置する下端支持部2に設けた支持筒12と、天板あるいは上段位の棚板P2下面に当接する上端支持部3に設けた支持シャフト13と、支持筒12内部に上下スライド自在に挿入した支持シャフト13を支持筒12上に突出させる拡開傾向のバネ14から成る伸縮機構11とを備える。伸縮機構11は、支持筒12に穿設したスリット部15に、支持シャフト13に固設した操作ハンドル16を挿通し、操作ハンドル16を支持シャフト13の表側から上下動自在に操作可能とする。支持筒12内に支持シャフト13をバネ14に抗して最下端位置まで移動した際に、操作ハンドル16をストッパ部17側に係架して支持シャフト13を収納、固定可能にする。
【選択図】図1

Description

本考案は、例えば事務所等の移転時において、棚高さ調整式の例えばブックシェル、各種キャビネット、その他棚高さ調整可能としてあ種々の家具類等の運搬・移動時に、天板、上下段の棚板相互間に突っ張り状態となって嵌め入れておくことで、棚板相互を弾撥的に支持固定して棚板が外れるのを防止し、家具類等の移動作業を速やかに実施できるようにする棚板固定装置に関する。
従来から、キャビネット等の棚板は、例えばキャビネットの左右内側面に設けられている前後一対の縦長な棚支持柱に細かい間隔で配列された係止孔への挿入によって係止された例えばピン・ダボ状もしくはL字片状等の引っ掛け具の上に単に載せられているのが一般的である。これは、引っ掛け具の係止孔への取り付け位置の高さを適宜変更させることで、本、書類その他の収納物の高さに応じて、位置決めセットする上下段の棚板相互の間隔高さを調整可能とするためである。このようなキャビネットを移転その他のために運搬・移動する際にそのまま傾けてしまうと、引っ掛け具から棚板が外れ、また引っ掛け具も外れてしまう。これを防止するため、キャビネットの運搬・移動時には、棚板および引っ掛け具を予め外して纏めておいたり、テープ等の貼着で仮止めしたりしている。
すなわち、キャビネットの運搬・移動時に、棚板および引っ掛け具を予め外しておく場合には、移動先でキャビネットを設置した後、収納物の高さに応じて棚板相互の高さを再度位置決めして、引っ掛け具を係止孔に再度引っ掛け支持しなければならず作業は極めて面倒である。しかも運搬・移動時には、外した棚板を重ねて纏めておく必要があり、引っ掛け具も紛失しないようにしなければならないから手間がかかる。
また、キャビネットの運搬・移動時に、棚板および引っ掛け具を外さずに、棚板が引っ掛け具によって取り付けられているままの状態で例えばキャビネット内壁と棚板とにかけてテープを貼着し止めておくこともある。しかしこのような場合でも、移動先においてテープを剥がす必要があるから作業は極めて面倒であり、しかも剥がされたテープは廃材となってしまい、資源的にも無駄である。
このような面倒な作業を解消すべく、例えば特許文献1に開示されているように、棚板を引っ掛け具上に載せた状態のままで当該棚板を固定できるようにした棚板仮止め具が提案されている。この棚板仮止め具は、連結部を介して上下に大きさの異なる2本の弾性を有する脚片を略八字型に配し、連結部の片面には、キャビネットの左右内側面の係止孔へ挿入するための挿入用突起を設けて成り、引っ掛け具上に載せた棚板の上面を脚片の弾撥力によって保持すべく挿入用突起を直上の係止孔へ挿入するものとしてある。
また、特許文献2および特許文献3に開示されているように、キャビネット等の家具の棚板をキャビネット本体の地板上に重ねて載置し、これらを動かないように仮止め具にて棚板を家具本体に仮固定する家具における棚板の仮止め具が提案されている。この仮止め具は、弾性を有する素材で断面U字状又はコ字状若しくは略V字状に形成されていて、仮止め具の両側板の先端に形成した外向きの係止爪を家具本体における棚板支持用の係止孔に、両側板をその間隔が狭まるように弾性変形させた状態で係合することで棚板の側縁部上面に接当して固定するとしている。
また、特許文献4に開示されているように、棚板支持用の係止孔に嵌入したダボによって、キャビネット内の底板上に載置した複数の棚板を支持する棚板固定構造が提案されている。この棚板固定構造は、底板上に載置した複数の棚板よりも上方の係止孔に嵌入する係止片を用いて側壁に接して配される板状の基部と、この基部の下端で底板と平行にのびる張出し片とを有する仮止め金具の当該張出し片を棚板上面に近接保持させるものとなっている。
実開昭62−107742号公報 実開平5−93282号公報 実開平5−93283号公報 実開平7−24144号公報
しかしながら、特許文献1の場合においては、引っ掛け具上に載せた棚板の上面を脚片の弾撥力によって保持すべく、その作用支点となる挿入用突起が上方の係止孔へ挿入されているだけであるので、キャビネットの運搬・移動時の衝撃で挿入用突起が係止孔から離脱する虞があり、支持機能が十分に果たせない。
また、特許文献2乃至特許文献4の場合においては、複数の棚板をキャビネットの地板・底板上に重ねて載置しておき、上方の係止片に取り付けられた仮止め具・仮止め金具によって地板・底板上の複数の棚板を支持するとする。そのため、移動先で仮止め具・仮止め金具と共に複数の棚板を取り外し、これら棚板の高さを再度位置決めして、引っ掛け具を係止孔に再度引っ掛け支持しなければならず、再度の高さ調整によるセット支持が必要であるから面倒である。
そこで、本考案は叙上のような従来存した諸事情に鑑み創案されたもので、移動先で棚板を再度セットする必要がなく、棚板をキャビネットの引っ掛け具上に載せた状態のままで当該棚板を簡単、迅速且つ確実に固定でき、移動・運搬時に傾けても外れることがなく、しかも移動先でのキャビネット等の据付設置後での取外しも簡単で、所定の収納物の収納整理を直ちに実施でき、また再使用も可能で資源的にも無駄がないものとした棚板固定装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本考案にあっては、後述する実施の形態における符号を付記して説明すると、天板P3、棚板Pの上下段相互間で突っ張り配置される棚板固定装置であって、下段位の棚板P1上面に下端が突き当てられる支持筒12と、天板P3あるいは上段位の棚板P2下面に上端が突き当てられる支持シャフト13と、支持筒12上部に上下スライド自在に挿入した支持シャフト13を支持筒12上方に突出させるよう支持筒12内に配装した拡開傾向のバネ14から成る伸縮機構11とを備えたことを特徴とする。
また、天板P3、棚板Pの上下段相互間で突っ張り配置される棚板固定装置であって、下段位の棚板P1上に載置される下端支持部2と、下端支持部2の上部に立脚固定した支持筒12と、天板P3あるいは上段位の棚板P2下面に当接される上端支持部3と、上端支持部3の下部に垂設固定した支持シャフト13と、支持筒12上部に上下スライド自在に挿入した支持シャフト13を支持筒12上方に突出させるよう支持筒12内に配装した拡開傾向のバネ14から成る伸縮機構11とを備えたことを特徴とする。
伸縮機構11は、支持筒12の基端側に上下方向に沿って穿設されたスリット部15に、支持シャフト13の下端側に固設された操作ハンドル16をスリット部15に沿って上下動自在に挿通させておき、操作ハンドル16によって支持シャフト13の上下動を支持筒12の表側から自在に操作可能として成ることができる。
スリット部15は基端側から略U字形スリット状に折返し形成したストッパ部17に連通され、支持筒12内部にて支持シャフト13が拡開傾向のバネ14に抗して最下端位置まで移動された際に、操作ハンドル16をストッパ部17側に係架させることで支持シャフト13を固定可能にしたものとすることができる。
上端支持部3の上面には、棚板P下面に設けてある補強突条部Qに嵌合可能とした凹凸状の嵌合部6を設けて成るものとできる。
以上のように構成された本考案に係る棚板固定装置にあって、支持筒12内部に挿入されている支持シャフト13は、支持筒12内部における伸縮機構11のバネ14の弾撥力によって支持シャフト13を上方へ突出状に付勢させる。これにより、天板P3、上下段の棚板P1,P2相互間で拡開傾向の弾撥的な突っ張り作用で棚板Pを支持固定させる。また、下段位の棚板P1上に配した下端支持部2、天板P3あるいは上段位の棚板P2下に配した上端支持部3によって安定的に当接した状態で、天板P、上下段の棚板P1,P2相互を弾撥的に支持固定させる。
操作ハンドル16は、スリット部15に沿って下側へスライド操作されることで、支持筒12内部のバネ14の弾撥力に抗して支持シャフト13を上端支持部3と共に下方へ移動可能にさせる。
ストッパ部17は、操作ハンドル16の操作によって支持シャフト13が拡開傾向のバネ14に抗して最下端位置まで挿入された際に、操作ハンドル16を係架させることで支持シャフト13を固定させる。
上端支持部3上面の凹凸状の嵌合部6は、棚板P下面の補強突条部Qに嵌合され、上端支持部3が上段位の棚板P2下面に当接される際の補強突条部Qを回避させ、支持安定性を向上させる。
本考案によれば、棚高さ調整可能な種々の家具類等の運搬・移動時に、天板P3、上下段の棚板P1,P2相互間に突っ張り状態となって嵌め入れておくことで、棚板P相互を弾撥的に支持固定して棚板Pが外れるのを防止し、家具類等の移動作業を速やかに実施できる。すなわち、運搬・移動時に、棚板PをキャビネットKの引っ掛け具L上に載せた状態のままで当該棚板Pを確実に固定できることで、移動先で棚板P等を再度セットする必要がなく、また移転先でのキャビネットKの据付設置後では簡単に取り外すことができ、しかも再使用も可能であるから無駄がない。よって、例えば引越・移転担当業者において使用する場合には手間を大幅に削減でき、しかも作業能率の向上と省資源・省力化に大いに役立たせることができる。
すなわち、これは本考案に係る棚板固定装置が、下段位の棚板P1上面に下端が突き当てられる支持筒12と、天板P3あるいは上段位の棚板P2下面に上端が突き当てられる支持シャフト13と、支持筒12上部に上下スライド自在に挿入した支持シャフト13を支持筒12上方に突出させるよう支持筒12内に配装した拡開傾向のバネ14から成る伸縮機構11とを備えたからである。これにより、伸縮機構11は支持筒12内部のバネ14の弾撥力によって上端支持部3を上方へ向けて常時付勢させておくことができ、天板P3、上下段の棚板P1,P2相互間での上下両支持部2,3の弾撥的な突っ張りによる棚板仮止め機能を十分に果たすことができる。
また、下段位の棚板P1上に載置される下端支持部2と、天板P3あるいは上段位の棚板P2下面に当接される上端支持部3とによって、天板P3、棚板Pそれぞれの上下面にしっくりと当接でき、突っ張り支持状態を安定化させるのに極めて有効である。
また、このように上下両支持部2,3は天板P3、上下段の棚板P1,P2相互間に突っ張り状に嵌め入れられて棚板P同士を支持するので、棚板Pを外さずにキャビネットKの運搬・移動が容易となり、キャビネットKを傾けても棚板Pは外れない。また、移転が終了すれば、伸縮機構11は支持筒12内部のバネ14の弾撥力に抗して支持シャフト13を支持筒12内部に強制挿入しておけば、天板P3、上下段の棚板P1,P2相互間から容易に外すことができ、その後の再使用も容易に行える。
伸縮機構11は、支持筒12の基端側に上下方向に沿って穿設されたスリット部15に、支持シャフト13の下端側に固設された操作ハンドル16をスリット部15に沿って上下動自在に挿通させておき、操作ハンドル16によって支持シャフト13の上下動を支持筒12の表側から自在に操作可能として成るので、操作ハンドル16をスリット部15に沿って下側へスライド操作させることで、支持筒12内部のバネ14の弾撥力に抗して支持シャフト13を上端支持部3と共に下方へ容易に移動することができ、コンパクトにした状態で保管でき、再使用に備えることができる。
スリット部15は基端側から略U字形スリット状に折返し形成したストッパ部17に連通され、支持筒12内部にて支持シャフト13が拡開傾向のバネ14に抗して最下端位置まで移動された際に、操作ハンドル16をストッパ部17側に係架させることで支持シャフト13を固定可能にしたので、天板P3、上下段の棚板P1,P2相互間への配装が容易となる。また、設置後にはストッパ部17から操作ハンドル16を外してスリット部15側に戻すことで、支持筒12内部のバネ14の弾撥力に任せて上端支持部3が上方へ向けて付勢されて上方に延び、天板P3あるいは上段位の棚板P2下面に突き当たり、突っ張り状となる。このように天板P3、上下段の棚板P1,P2相互間での上下両支持部2,3の弾撥的な突っ張り機能を容易に復元・再現することができ、運搬・移動に際する事前の準備を、棚板P等が大量にあっても迅速に作業できる。
上端支持部3の上面には、棚板P下面に設けてある補強突条部Qに嵌合可能とした凹凸状の嵌合部6を設けて成るので、棚板P下面に当接された上端支持部3に対し補強突条部Qを容易に回避させることができる。しかも、嵌合部6への補強突条部Qの嵌合係止により上下段の棚板P1,P2相互間の装置自体の前後方向の位置ずれ、およびこれによる装置自体の転倒等を確実に防止することができる。
尚、上記の課題を解決するための手段、考案の効果の項それぞれにおいて付記した符号は、図面中に記載した構成各部を示す部分との参照を容易にするために付したもので、図面中の符号によって示された構造・形状に本考案が限定されるものではない。
本考案の実施の形態における使用状態の棚板固定装置の一例を示す斜視図である。 同じく使用状態の縦断面図である。 ストッパ部を示す側面図である。 棚支持柱の横長矩形状の係止孔にL字片状の引っ掛け具が挿着されている状態の断面図である。 棚支持柱の円形状の係止孔にピン・ダボ状の引っ掛け具が挿着されている状態の断面図である。 同じくキャビネット等の移動時における使用状態の斜視図である。 同じくブックエンド、アクセサリー等としての他の使用状態における正面図である。
以下、図面を参照して本考案の実施の形態を詳細に説明すると、図において示される符号1は、例えばキャビネットKにおける天板P3と最上段の棚板P2、さらに上下段の棚板P1,P2相互間に、好もしくは左右で対状に配装される本考案に係る棚板固定装置を構成する装置本体である。この装置本体1は、図1、図2に示すように、下段位の棚板P1上に載置される下端支持部2と天板P3あるいは上段位の棚板P2下面に当接される上端支持部3とを、下端支持部2に立脚固定した支持筒12に、上端支持部3に垂設固定した支持シャフト13を挿入した状態で、装置本体1の内部に配装した伸縮機構11を介して連繋して成る。
下端支持部2は、補強のために上部が円弧状に湾曲して成る平面長方形状の支持筐体4aの下部開口側に、ゴム板の如き弾性を有する矩形平板状の支持板5aが嵌着されて成り、上端支持部3は、補強のために底部が円弧状に湾曲して成る平面長方形状の支持筐体4bの上部開口側に、ゴム板の如き弾性を有する矩形平板状の支持板5bが嵌着されて成る。また、上端支持部3側の支持板5b上面には長手方向に直交する幅方向に沿って凹凸状の嵌合部6を設け、上段位の棚板P2下面に長さ方向に沿って設けられている補強突条部Qに嵌合可能としている。
尚、棚板Pは、例えばスチール製の薄板材をその四周縁部下面から内側に向けて略L字状に折り曲げ、且つ屈曲に対する強度を保持するために棚板P自体の下面にその長手方向に沿って下方に突出した略コ字枠形の補強突条部Qが設けられて成る。また、支持板5b上面の嵌合部6の配置・形状等は、棚板P下面に設けられている補強突条部Qの配置・形状に合わせて形成されている。
このように構成した装置本体1の天板P3、上下段における棚板P1,P2相互間への嵌め入れ、設置に際し、装置本体1は、内部に配した伸縮機構11を介して、下端支持部2が下段位の棚板P1上に載置されるよう支持板5aが下方に向けて配置され、上端支持部3が天板P3あるいは上段位の棚板P2下面に当接されるよう支持板5bが上方に向けて配置される。
伸縮機構11は、下端支持部2の支持筐体4a上部中央に設けられている取付筒部7内に中空筒状の支持筒12の基端側が嵌着され、これに対応して上端支持部3の支持筐体4b下部中央に設けられている取付筒部8内に円柱状の支持シャフト13の上端側が嵌着されている。そして支持筒12にはその上部開放端側より、上下スライド自在に支持シャフト13が挿入されている。そして、支持筒12内底部と、支持筒12に挿入された支持シャフト13先端との間には、拡開傾向のバネ14が介挿されており、このバネ14の拡開弾撥力によって支持シャフト13を支持筒12の上方側へ向けて突出させるべく拡開傾向に常時付勢しているようにして構成されている。尚、上端支持部3は支持シャフト13に対して回転自在にして設けることで、後述する操作ハンドル16によるストッパ部17内外の出し入れに伴う支持シャフト13の回転によっても天板P3あるいは上段位の棚板P2との上端支持部3の当接状態の位置ずれを回避できる。
この伸縮機構11による拡開傾向のバネ14の弾撥力によって、天板P3、上下段の棚板P1,P2相互間を突っ張り状に固定することでこれらの間に嵌め入れられれば良いから、下端支持部2、上段支持部3それぞれが省略されることもある。すなわち、支持筒12下端が下段位の棚板P1上面に、支持シャフト13上端が天板P3あるいは上段位の棚板P2下面にそれぞれ直接に当接するようにしても良く、必要があれば支持シャフト13にはアームを連結することができる(図示せず)。
また、支持筒12の下方基端側には上下方向に沿ってスリット部15が穿設され、支持シャフト13の下端側周面に固設された略L字状の操作ハンドル16がスリット部15に挿通されており、操作ハンドル16によって支持シャフト13の上下動を支持筒12の表側から自在に操作可能としている。
図3に示すように、スリット部15にはその下方基端側から折返し連通した略U字形スリット状のストッパ部17が形成され、支持シャフト13が拡開傾向のバネ14に抗して支持筒12内部の最下端位置まで移動された際に、操作ハンドル16をストッパ部17に係架させることで支持シャフト13を固定可能にしてある。これによって伸縮機構11の収縮状態が保持されるものとしてあり、支持シャフト13を収納したコンパクトな状態となしている。
また、操作ハンドル16をストッパ部17から外してスリット部15側に戻せば、バネ14の拡開弾撥力によって支持シャフト13が支持筒12の上方側へ向けて常時付勢されているので、支持シャフト13は操作ハンドル16がスリット部15の上縁部によって係止される位置まで支持シャフト13は上方に向けて伸長できるようになっている。
図示にあって、支持筒12、支持シャフト13は横断面で円形状を呈するパイプ構造としてあるも、これを横断面で矩形状、三角形状その他の多角形状を呈するように構成することもできる。また、伸縮機構11のバネ14は平面で円形状を呈するコイルバネとすることなく、支持筒12等の横断面形状に対応させて平面で例えば矩形状その他を呈するコイルバネとすることもできる。
尚、キャビネットKその他の家具類内で棚板Pを支持する引っ掛け具Lの具体的構成としては、例えば図1、図4に示すように、キャビネットKの左右側壁の内側面に設けられている前後一対の縦長な棚支持柱Mに所定間隔毎で配列させた横長矩形状の係止孔Nに、例えばL字片状の引っ掛け具Lの後側上端からU字状に折り返された背面フック部L1が挿入係架されることで棚支持柱Mにセットされるものとしてある。そして、棚板Pは、この左右両端のL字状に折り曲げられた下縁に形成された棚側係止孔L3に引っ掛け具L先端のL字状係止部L2が引っ掛けられることで固定状に載せられるようになっている。
また、図5に示すように、棚支持柱Mに同様に所定間隔毎で配列された円形状の係止孔Nへ例えばピン・ダボ状の引っ掛け具Lを装着しておき、棚板Pはこれの下面端部に凹設された棚側係止溝L4を介して引っ掛け具Lに係架させるようにしても良い。尚、引っ掛け具Lの上記した各構成は、本考案を何等拘束するものではない。
次に、以上のように構成された実施の形態についての使用の一例について説明すると、図6に示すように、装置本体1はキャビネットKの運搬・移動時において適数段で配置された棚板Pそれぞれを仮止めするために、天板P3、上下段の棚板P1,P2相互間に突っ張り状に配置して、好ましくは棚板Pの左右で対にして使用する。尚、本考案の棚板固定装置は、キャビネットKにおける天板P3と最上段の棚板P2との間で最初に嵌め入れ固定し、次いで最上段の棚板P2と2段位の棚板P1との間に嵌め入れ固定する等、上位段の棚板P2とその下方の下段位の棚板P1との間に上部から順次に嵌め入れ固定する等、上方の棚板P2から下方の棚板P1を固定するように順次に行われる。
すなわち先ず、キャビネットK内の左右内壁面にそれぞれ備えた棚支持柱Mの係止孔Nに挿入係架した引っ掛け具Lに横架されている下段位の棚板P1上に、下端支持部2の支持板5aを下方に向けて仮置きしておく。
そして、操作ハンドル16をストッパ部17から外すと、支持筒12内部の伸縮機構11のバネ14で支持シャフト13が上方に延び、上端支持部3の支持板5bが天板P3あるいは上段位の棚板P2下面に突き当たり、突っ張り状となる。このとき、上端支持部3側の支持板5b上面の嵌合部6は、上段位の棚板P2下面に設けられている補強突条部Qに嵌合すると良い。
こうして天板P3、上下段の棚板P1,P2相互間での上下両支持部2,3のバネ14による弾撥的な突っ張りにより棚板Pの仮止めが完了する。同様にして他の上下段の棚板P1,P2相互間にも配装することで、上下両支持部2,3は天板P3、上下段の棚板P1,P2相互間に突っ張り状に嵌め入れられて棚板P同士を支持しておく。こうすることで、棚板Pを外さずにキャビネットKの運搬・移動が容易となり、キャビネットKを傾けても棚板Pは外れない。
運搬・移動による移転先では、キャビネットKを所定場所に据付設置後で、操作ハンドル16を下方に移動させるよう支持筒12内部のバネ14の弾撥力に抗して支持シャフト13を支持筒12内部に強制挿入し、操作ハンドル16をストッパ部17に係架させておけば、天板P3、上下段の棚板P1,P2相互間から容易に外すことができ、その後の再使用に備えて、コンパクトに保管できる。
尚、装置本体1は、上記したように天板P3、上下段の棚板P1,P2相互間における左右で対にして使用するのが一般的であるが、棚板P相互を支持できれば1本でも可能であることは勿論であり、任意に選択できる。
また、装置本体1を棚板Pの仮止め具として使用するのみならず、図7に示すように、キャビネットKの書籍・書類H等を収納する棚板P上のブックエンド代用品としての使用も可能である。この場合には、装置本体1の下端支持部3および上端支持部4の短手方向の幅をできるだけ小さくし、また書籍・書類Hに接触する装置本体1の片側を、必要があれば適当な板材Rにて覆うことでブックエンドらしくする。なお、支持筒12更には支持シャフト13の外周面を例えば意匠的具像物に形成して棚板P相互間での装飾性を高めるようにしても良い。さらには、下端支持部2、上端支持部3、支持筒12、支持シャフト13の各表面に化粧部を施したり、あるいは例えば発光ダイオード(LED)等の装飾用照明具等を具備させても良い。
また、図示を省略したが、例えば家具等の天板と天井との間で装置本体1の設置後において、必要に応じて支持筒12の周面に形成されたネジ孔(図示せず)にネジをねじ込み、天板と天井との相互間で突っ張り状態にある装置本体1の伸縮機構11を固定しておいても良い。このようにすると、支持筒12の上部開放端側周面のネジ孔にネジをねじ込み支持シャフト13の周面に圧接支持させ、天板と天井との間隔に対応した上下高さにバネ14の段発力で調整させることで、支持筒12に対し当該支持シャフト13を強固且つ確実に位置決め固定させることができ、例えば家具等の耐震用押え具としての使用が可能となる。
P…棚板 P1…下段位の棚板
P2…上段位の棚板 P3…天板
Q…補強突条部 R…板材
K…キャビネット L…引っ掛け具
L1…背面フック部 L2…L字状係止部
L3…棚側係止孔 L4…棚側係止溝
N…係止孔 M…棚支持柱
H…書籍・書類
1…装置本体 2…下端支持部
3…上端支持部 4a,4b…支持筐体
5a,5b…支持板 6…嵌合部
7,8…取付筒部
11…伸縮機構 12…支持筒
13…支持シャフト 14…バネ
15…スリット部 16…操作ハンドル
17…ストッパ部

Claims (6)

  1. 天板、棚板の上下段相互間で突っ張り配置される棚板固定装置であって、下段位の棚板上面に下端が突き当てられる支持筒と、天板あるいは上段位の棚板下面に上端が突き当てられる支持シャフトと、支持筒上部に上下スライド自在に挿入した支持シャフトを支持筒上方に突出させるよう支持筒内に配装した拡開傾向のバネから成る伸縮機構とを備えたことを特徴とする棚板固定装置。
  2. 天板、棚板の上下段相互間で突っ張り配置される棚板固定装置であって、下段位の棚板上に載置される下端支持部と、下端支持部の上部に立脚固定した支持筒と、天板あるいは上段位の棚板下面に当接される上端支持部と、上端支持部の下部に垂設固定した支持シャフトと、支持筒上部に上下スライド自在に挿入した支持シャフトを支持筒上方に突出させるよう支持筒内に配装した拡開傾向のバネから成る伸縮機構とを備えたことを特徴とする棚板固定装置。
  3. 伸縮機構は、支持筒の基端側に上下方向に沿って穿設されたスリット部に、支持シャフトの下端側に固設された操作ハンドルをスリット部に沿って上下動自在に挿通させておき、操作ハンドルによって支持シャフトの上下動を支持筒の表側から自在に操作可能として成る請求項1または2記載の棚板固定装置。
  4. スリット部は基端側から略U字形スリット状に折返し形成したストッパ部に連通され、支持筒内部にて支持シャフトが拡開傾向のバネに抗して最下端位置まで移動された際に、操作ハンドルをストッパ部側に係架させることで支持シャフトを固定可能にした請求項3記載の棚板固定装置。
  5. 上端支持部の上面には、上段位の棚板下面に設けてある補強突条部に嵌合可能とした凹凸状の嵌合部を設けて成る請求項2乃至4のいずれか記載の棚板固定装置。
  6. 天板、棚板の上下段相互間で突っ張り配置される棚板固定装置であって、下段位の棚板上に載置される下端支持部と、下端支持部の上部に立脚固定した支持筒と、天板あるいは上段位の棚板下面に当接される上端支持部と、上端支持部の下部に垂設固定した支持シャフトと、支持筒上部に上下スライド自在に挿入した支持シャフトを支持筒上方に突出させるよう支持筒内に配装した拡開傾向のバネから成る伸縮機構とを備え、伸縮機構は、支持筒の基端側に上下方向に沿って穿設されたスリット部に、支持シャフトの下端側に固設された操作ハンドルをスリット部に沿って上下動自在に挿通させておき、操作ハンドルによって支持シャフトの上下動を表側から自在に操作可能とし、スリット部は基端側から略U字形スリット状に折返し形成したストッパ部に連通され、支持筒内部にて支持シャフトが拡開傾向のバネに抗して最下端位置まで移動された際に、操作ハンドルをストッパ部側に係架させることで支持シャフトを固定可能にしたことを特徴とする棚板固定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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