JP3182669U - 飲料容器用の保冷具 - Google Patents

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Abstract

【課題】優れた保冷性能を発揮し、保冷剤が漏れ出ることもなく、容器サイズの異なる複数種の冷却された飲料容器にも柔軟に対応できる飲料容器用の保冷具を提供する。
【解決手段】飲料容器用の保冷具は、布材12とプラスチック材13との2層構造の四角形状の基材11を用い、外周部を逢着して飲料容器の容器壁全体領域における容器壁縦方向の一部領域を残して被う外被材3と、外被材3における対向するプラスチック材13同士を部分的に圧着することにより散在する状態に形成した部分圧着部16とを有する。さらに、外被材3に内蔵した保冷剤17とを有する保冷具本体と、外被材3における一部領域両側を占める両辺部に対して両辺部が逢着され前記一部領域外側を被う伸縮性を有するゴム材、伸縮性布材等からなる被着補助材とを有する。
【選択図】図6

Description

本考案は、優れた保冷性能を発揮し、保冷剤が漏れ出ることもなく、容器サイズの異なる複数種の冷却された飲料容器にも柔軟に対応できる飲料容器用の保冷具に関するものである。
冷たいジュース缶やビール缶等のような内容物が冷却された飲料容器を、例えばキャンプ場等のような屋外で開封して飲む場合に、開封前はクーラーボックスに入れたり、氷水等に浸けて冷却したりすることが可能であるが、開封後においてはクーラーボックスに入れると缶が倒れジュースやビールがクーラーボックス内にこぼれて面倒なことになる。
また、ビール等のように氷を直接入れて冷やす習慣のない飲料や、氷を入れると味が希薄となってしまう飲料の場合には、氷を入れての冷却は好ましくない。
一方、家庭内で冷却したビール缶等を開封して冷たいビール等を飲む場合、一気に飲み干さず時間をかけてゆっくり楽しむことも多く、このような場合には時間の経過ととともにビール等の温度が上昇し味覚が損なわれてしまう。
特許文献1には、上述したような冷たいビール等を入れたビール缶等の保冷を目的として、円を含む多面体に対応できるように、或いは保冷剤の偏りをなくすために、或いは二つ折り、三つ折りにして家庭用冷蔵庫で冷凍できるように保冷剤と保冷剤の間を数カ所幅を持って仕切り、その保冷剤の右端と左端をゴム等の伸縮性のあるもので繋いで全体を筒状に構成した急速冷却剤(急速冷却具)が提案されている。
特許文献2には、アイスボックス等で利用する保冷剤自体をカップ状の本体とし、事前に本体全体を冷凍庫で凍結することにより、保冷剤(高吸水性ポリマー、増粘剤等)が入っている部分の保冷効果により、飲んでいるコップ等、缶ビール等を装着することにより、飲みながらにして簡易に保冷するように構成した保冷用のコースターが提案されている。
特許文献1の急速冷却剤、特許文献2のコースターは、いずれも保冷剤が露出している構造であり、時間経過とともに溶け出した保冷剤成分の一部が缶壁に付着する惧れがあり、保冷剤の成分によっては健康上好ましくない影響が生じるものと推定される。
また、特許文献2のコースターの場合、その形状が一定で容器サイズの異なる複数種の飲料容器に対しては個別に対応するサイズのコースターを用意する必要がある。
登録実用新案第3094286号公報 登録実用新案第3132480号公報
本考案が解決しようとする問題点は、優れた保冷性能を発揮するとともに、保冷剤が漏れ出し飲料容器の壁面等に付着するようなこともなく繰り返し安全に使用でき、更に、容器サイズの異なる複数種の冷却された飲料容器にも柔軟に対応できるような飲料容器用の保冷具が存在しない点である。
本考案に係る飲料容器用の保冷具は、飲料容器の容器壁全体領域における容器壁縦方向の一部領域を残して被う形状とした外被材と、前記外被材に内蔵した保冷剤と、を有する保冷具本体と、前記外被材における一部領域両側を占める両辺部に連結され前記一部領域外側を被う伸縮性を有する被着補助材と、を有し、前記保冷具本体、被着補助材を内容物が冷却された飲料容器の容器壁に被せて前記保冷剤により前記内容物の保冷を行うとともに、前記被着補助材の伸縮により容器サイズの異なる飲料容器に被着可能としたことを最も主要な特徴とする
請求項1記載の考案によれば、飲料容器の内容物に対する優れた保冷性能を発揮するとともに、保冷剤が漏れ出し飲料容器の壁面等に付着するようなこともなく繰り返し安全に使用でき、更に、容器サイズの異なる複数種の冷却された飲料容器にも柔軟に対応できる飲料容器用の保冷具を実現し提供することができる。
請求項2記載の考案によれば、布材とプラスチック材との2層構造の四角形状の基材を重ね合わせて外周部を逢着することにより形成した外被材、外被材に散在する状態に形成した部分圧着部、及び、外被材に内蔵した保冷剤を有する保冷具本体と、この保冷具本体に逢着したゴム材、伸縮性布材等からなる被着補助材とにより円筒状に構成した構成とし、飲料容器に被着することによって、飲料容器の内容物に対する優れた保冷性能を発揮するとともに、保冷剤が漏れ出し飲料容器の壁面等に付着するようなこともなく繰り返し安全に使用でき、更に、容器サイズの異なる複数種の冷却された飲料容器にも柔軟に対応できる飲料容器用の保冷具を実現し提供することができる。
請求項3記載の考案によれば、請求項2記載の考案と同様な構成とし、更に、保冷具本体の外周にヘム部を設け、かつ、一部に凹部を設けた構成として、請求項2記載の考案と同様な効果を奏するとともに、保冷具自体の使用寿命の長期化と、飲料容器内の飲料の飲みやすさの確保を実現できる飲料容器用の保冷具を実現し提供することができる。
請求項4記載の考案によれば、請求項2、3記載の考案と同様な構成とし、かつ、保冷剤を水と、モノマーと、架橋剤と、開始剤とを主成分とするモノマー溶液を加熱固化して流動性の無いジェルとした構成の基に、請求項3記載の考案と同様な効果を奏し、更に一個の保冷具によって、ジュース缶、コーヒー缶、350mlや500mlのビール缶、ペットボトル等の容器サイズの異なる各飲料容器に対応させることができ、また、流動性の無い保冷剤を内蔵していることから全体としてある程度の硬さがあり、飲む者が握り易い等の効果を発揮する飲料容器用の保冷具を実現し提供することができる。
図1は本考案の実施例に係る飲料容器用の保冷具を飲料容器に被着した状態を正面側から見た概略斜視図である。 図2は本実施例に係る飲料容器用の保冷具を飲料容器に被着した状態を背面側から見た概略斜視図である。 図3は本実施例に係る飲料容器用の保冷具を飲料容器に被着した状態を斜め上方から見た概略斜視図である。 図4は本実施例に係る飲料容器用の保冷具を畳んだ状態を示す概略斜視図である。 図5は本実施例に係る飲料容器用の保冷具の概略展開図である。 図6は本実施例に係る飲料容器用の保冷具を構成する保冷具本体の部分拡大断面図である。 図7は本実施例に係る飲料容器用の保冷具の製造工程を示すフローチャートである。 図8は本実施例に係る飲料容器用の保冷具の底面に落下防止具を設置した状態を示す保冷具の底面図である。
本考案は、優れた保冷性能を発揮するとともに、保冷剤が漏れ出し飲料容器の壁面等に付着するようなこともなく繰り返し安全に使用でき、更に容器サイズの異なる複数種の冷却された飲料容器にも柔軟に対応できる飲料容器用の保冷具を提供するという目的を、布材とプラスチック材との2層構造の四角形状の基材を前記プラスチック材が対向するように重ね合わせ、外周部を逢着して飲料容器の容器壁全体領域における容器壁縦方向の一部領域を残して被う四角形袋帯状とした外被材と、前記外被材における対向するプラスチック材同士を部分的に圧着することにより散在する状態に形成した部分圧着部と、前記外被材に内蔵した保冷剤と、を有する保冷具本体と、前記外被材における一部領域両側を占める両辺部に対して両辺部が逢着され前記一部領域外側を被う伸縮性を有するゴム材、伸縮性布材等からなる被着補助材と、を有し、前記保冷具本体、被着補助材を内容物が冷却された飲料容器の容器壁に被せて前記保冷剤により前記内容物の保冷を行うとともに、前記ゴム材、伸縮性布材等からなる被着補助材の伸縮により容器サイズの異なる飲料容器に被着可能とした構成により実現した。
以下、本考案の実施例に係る飲料容器用の保冷具について図面を参照して詳細に説明する。
本実施例に係る飲料容器21用の保冷具1は、図1乃至図5に示すように、布材12とプラスチック材13との2層構造の四角形状で、例えばビール缶のような円柱状の飲料容器21の容器壁におけるこの飲料容器21の開口蓋片22に近い位置に対応する配置で凹部14を形成した四角形状の2枚の基材11、11を前記プラスチック材13が対向するように重ね合わせ、全体の外周部をヘム縫い加工により逢着してヘム部15とするとともに、前記飲料容器21の容器壁全体領域における容器壁縦方向の一部領域を残して被う四角形袋帯状とした外被材3と、前記外被材3における対向するプラスチック材13同士を例えば高周波圧着加工により部分的に、かつ、直線状に圧着してこの外被材3の面領域に例えば所定間隔を隔て4箇所散在する状態に形成した部分圧着部16と、前記外被材3に内蔵した保冷剤17と、を有する保冷具本体2と、前記外被材3における一部領域両側を占める辺部3a、3aに対して両側の辺部18a、18aが逢着され前記一部領域外側を被う伸縮性を有するゴム材、伸縮性布材等からなる被着補助材18と、を有している。
なお、本考案においては、前記保冷具1を飲料容器21に被着した状態を示す図1のような状態において飲料容器21が保冷具1内から落下しないためのものとして、保冷具1を飲料容器21に被着した状態において、保冷具1の底面となる例えば中心部分の位置に、保冷具1を被着した飲料容器21の中心部分を底面から支持するような状態で、図8に示すように、例えば適当な幅を有するベルト状の適当な落下防止具30を外被材3或いはヘム部15に張架、設置するようにして実施しても良い。
前記部分圧着部16の形状、形成箇所、形成個数は上述した例に限定されるものではなく、前記保冷具1の全体サイズの大小などに応じて種々の変形が可能である。
なお、前記保冷具1自体の全体サイズは、前記飲料容器21用の場合よりも大きく形成して、例えば弁当箱等々の外側にかぶせるように取り付けるように実施しても良い。
そして、前記保冷具本体2、被着補助材18を内容物が冷却された飲料容器21の容器壁外周に、前記凹部14が飲料容器21の開口蓋片22に近い位置に臨むように被せて、前記保冷剤17により前記内容物の保冷を行うとともに、前記ゴム材、伸縮性布材等からなる被着補助材18の伸縮により容器サイズの異なる飲料容器21に対する被着が可能なように構成している。
前記布材12は、例えば、綿布、化繊布等又は綿繊維と化繊の混紡布のなかから選定する。前記化繊布とはナイロンタフタなどである。
前記プラスチック材13は、PVC、PE、PU又はTPU材料などのなかから選定する。通常プラスチック材13の厚さは0.05mmから0.45mmの範囲の寸法に設定する。
前記保冷剤17は、薄片状のジェルで、その厚さは例えば0.8mmから5mmの範囲の寸法に設定する。
次に、本実施例に係る飲料容器21用の保冷具1の製造方法について、図6、図7を参照して詳述する。
A、材料の準備:保冷具1の外形寸法及び材料要件に基づいて布材12とプラスチック材13との2層構造からなる基材11を選定し、上辺の中央部に凹部14を具備する所定寸法の四角形状に裁断して保冷具1用の2枚の基材11を得る。
前記基材11の裁断前または裁断後、加熱器の出力の大きさと生産効率に基づいて加熱温度100℃〜200℃の間、加熱時間5秒〜30秒の間にてこの基材11を加熱することもできる。
例えば、加熱温度150℃、加熱時間15秒で基材11を前収縮させると、平坦で外観が良好な形態とすることができる。
B、製袋・部分圧着部の形成:前記2枚の基材11におけるプラスチック材13、13の片面同士を対向する配置として重ね合わせ、注入口のみを残して周囲をヘム縫い加工により逢着しヘム部15を形成して注入口以外が密閉された袋帯状の外被材3とする。
なお、本実施例において、上記「注入口のみを残して周囲を逢着」する場合における当該「ヘム縫い加工」とは、縁取り生地を縫い付けるような種態の加工の他、いわゆる圧着加工のような場合も含む。
上記縁取り生地を縫い付けるヘム縫い加工の場合、保冷剤17であるジェルを熱で固めた後、後記Eで述べるように、被着補助材18の逢着(壁面のゴム縫い付け)と同時期に当該ヘム縫い加工を行う。
また、例えば高周波溶着加工により対向するプラスチック材13、13の表面を部分的に溶解させ外被材3の面領域に4箇所散在する状態に部分圧着部16を形成する。
C、モノマー溶液流し込み:水と、モノマーと、架橋剤と、開始剤と、更に顔料及び/または香料を加えてもよく、これらを混合してモノマー溶液とし、注入口から外被材3内に流し込む。流し込むときに空気が外被材3内に入った場合は必ず空気を排出する。
次に、前記注入口をヘム縫い加工により逢着し、閉塞してモノマー溶液を内蔵した保冷具本体2を形成する。
前記モノマーとは、アクリル酸とそのアルカリ金属塩、メタクリル酸とその金属塩、及び(メチル)アクリル酸生成のエステル類の中の1種類または数種類などのポリアクリル酸系高吸水性樹脂の製造に用いる水溶性モノマー、若しくはアクリルアミド、メタアクリルアミドなどのポリアクリルアミド系高吸水性樹脂の製造に用いるモノマー、若しくは以上の2種類のモノマーの組合せを指す。
前記架橋剤とは、ジビニルまたはトリビニル化合物、不飽和モノカルボン酸または多価カルボン酸と多価アルコールなどからなるポリアルコール、ジアクリルアミド、多価アルコールのジエーテルまたはポリエーテルなどの非共役二重結合をもつ化合物、若しくはアルカリ土金属化合物、亜鉛化物、鉄化物、アルミニウム化物などの多価金属化合物、若しくはアクリル酸グリシジルエステル、エチレングリコール、エチレンジアミン、エチレングリオキサール、フェニル酢酸などの化合物を指す。
前記開始剤は過酸化物またはアゾ類化合物などの熱分解体系、若しくは過酸化水素、イソプロピルベンゼン過酸化水素、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウムなどの酸化還元体系のグループと、F2、亜硫酸塩、チオ硫酸塩、一(多)価アミン、スルフィン酸類ヒドラジンなどのグループとの2グループ間の任意な組合せを有し、硝酸セリウムアンモニウム、三塩化鉄、五価アルミナ塩などの若干の金属化合物があってもよい。
前記水、モノマー、架橋剤、開始剤の間の重量比は水60%〜80%、モノマー10%〜30%、架橋剤0.1%〜6%、開始剤0.1%〜6%である。
D、加熱固化:モノマー溶液を流し込んだ前記保冷具本体2を加熱器の上に平らに置いて、通常加熱温度50℃〜80℃の間で加熱し、モノマー溶液が外被材3内で完全に重合反応し薄片状のポリマー、すなわち、保冷剤17であるジェルを生成させると保冷具本体2の製造が完了する。
前記加熱器は、必要に応じて温度を30℃〜100℃間で調節可能な2層または多層ヒートパネルを空気圧または油圧により昇降自在に押圧する設備である。前記保冷具本体2はヒートパネルの間に挟んで加熱、加圧される。
E、被着補助材逢着:保冷具本体2の両辺部に、四角形状に形成した伸縮性を有するゴム材、伸縮性布材等からなる被着補助材18の両辺部を逢着し、全体として円筒状を呈する飲料容器21用の保冷具1を製造する。
F、検査及び包装:飲料容器21用の保冷具1の加工品質を検査し、検査に合格した製品を包装して製品とする。
本実施例に係る飲料容器21用の保冷具1によれば、冷却したビール缶、ジュース缶等の飲料容器21の外周に保冷具本体2及び被着補助材18を被せることにより、保冷剤17が外部からの熱を吸収し、飲料容器21内の内容物(冷却されたビール、ジュース、コーヒー等の飲料)の温度上昇を抑え、長時間にわたって当該内容物本来の味覚を維持することが可能となり、冷却した缶ジュースや缶ビールを時間をかけてゆっくり飲む場合や高温期に屋外で飲む場合に最適となる。
すなわち、前記保冷剤17は有機物を重合反応によって得られたコロイドであり、そのうち、保冷剤の成分の約70%が水であり、水に近い高い熱容量を有することから、本実施例に係る飲料容器21用の保冷具1は非常に良い吸熱性能を発揮するものである。
また、前記保冷剤17は水のような流動性がなく、安定使用でき、たとえ外被材3が尖ったものに突き破られたり、小さく破裂したりしても漏れることがなく、これにより、保冷具1の使用寿命を大幅に延長可能になる。
本実施例に係る飲料容器21用の保冷具1によれば、保冷剤17は外被材3内に密閉状態で内蔵されているので、保冷剤17が漏れ出し飲料容器21の壁面等に付着するようなこともなく繰り返し安全に使用できる。
更に、被着補助材18の伸縮により保冷具1による飲料容器21の収容容積を大小に変更することができ、一個の保冷具1のみで、例えばジュース缶、コーヒー缶、350mlや500mlのビール缶、ペットボトル等、容器サイズの異なる各種の飲料容器21に柔軟に対応しつつこれらのいずれかに被着させてそれぞれ保冷することが可能となる。
本実施例に係る飲料容器21用の保冷具1によれば、保冷具本体2に散在状態で部分圧着部16を設けているので、保冷具本体2が曲がり易くなり、缶壁の曲面にも対応し易く、被着補助材18の縮み力と相俟って保冷具本体2の飲料容器21の缶壁に対する密着性が良好となり、優れた保冷効果を発揮させることができ、また、図4に示すように平坦な状態に折り畳むこと容易であり、更には使用時の通気にも便利である。
また、外被材3の上辺の一部に凹部14を設けているので、飲料容器21がビール缶等である場合、開口蓋片22側の缶壁の一部が他の部分より大きく露出することになり、飲む者の口元を外被材3に邪魔されることなく開口蓋片22を開口した状態の飲み口23に臨ませることができる。
更に、本実施例の飲料容器21用の保冷具1は、流動性の無い保冷剤17を内蔵していることから全体としてある程度の硬さがあり、飲む者が握り易いという利点や、前記保冷具1自体を事前に冷却しておくことにより飲料容器21に対する冷却効果を高めることもできるという利点、更には、保冷具本体2の外周部にヘム部15を設けたことにより外周部がほつれにくくこの点からも使用寿命を大幅に延長できる等、種々の利点も存する。
なお、流動性の大きい保冷剤を内蔵した保冷具の場合、使用しているうちに保冷剤が重力で下降し(偏在し)、保冷剤による冷却作用が及びない箇所が増え、冷却効果が低下する場合も生じるが、本実施例の飲料容器21用の保冷具1の場合、流動性のない保冷剤17を内蔵しているため、保冷剤17の偏在が無くなり、保冷剤17が存在する領域全体にわたって飲料容器21に対する本来の冷却効果を維持できる。
本考案の保冷具は、各種飲料容器の保冷用として好適に利用することができる他、保冷具1自体の全体サイズを前記飲料容器21用の保冷具1よりも大きく形成して、弁当箱の外側にかぶせるように取り付けるように実施しても良く、また、外出時において冷却して食すると美味なるぶどう等の果物用、低温に維持することが必要なアイスクリーム等の食物等用の簡易な保冷具、すなわち、食物を容器に入れて持ち運ぶ際の保冷具として広範に応用可能である。
1 保冷具
2 保冷具本体
3 外被材
3a 辺部
11 基材
12 布材
13 プラスチック材
14 凹部
15 ヘム部
16 部分圧着部
17 保冷剤
18 被着補助材
18a 辺部
21 飲料容器
22 開口蓋片
23 飲み口

Claims (4)

  1. 飲料容器の容器壁全体領域における容器壁縦方向の一部領域を残して被う形状とした外被材と、前記外被材に内蔵した保冷剤と、を有する保冷具本体と、
    前記外被材における一部領域両側を占める両辺部に連結され前記一部領域外側を被う伸縮性を有する被着補助材と、
    を有し、
    前記保冷具本体、被着補助材を内容物が冷却された飲料容器の容器壁に被せて前記保冷剤により前記内容物の保冷を行うとともに、前記被着補助材の伸縮により容器サイズの異なる飲料容器に被着可能としたことを特徴とする飲料容器用の保冷具。
  2. 布材とプラスチック材との2層構造の四角形状の基材を前記プラスチック材が対向するように重ね合わせ、外周部を逢着して飲料容器の容器壁全体領域における容器壁縦方向の一部領域を残して被う四角形袋帯状とした外被材と、前記外被材における対向するプラスチック材同士を部分的に圧着することにより散在する状態に形成した部分圧着部と、前記外被材に内蔵した保冷剤と、を有する保冷具本体と、
    前記外被材における一部領域両側を占める両辺部に対して両辺部が逢着され前記一部領域外側を被う伸縮性を有するゴム材、伸縮性布材等からなる被着補助材と、
    を有し、
    前記保冷具本体、被着補助材を内容物が冷却された飲料容器の容器壁に被せて前記保冷剤により前記内容物の保冷を行うとともに、前記ゴム材、伸縮性布材等からなる被着補助材の伸縮により容器サイズの異なる飲料容器に被着可能としたことを特徴とする飲料容器用の保冷具。
  3. 布材とプラスチック材との2層構造の四角形状で、飲料容器の容器壁におけるこの飲料容器の開口蓋片に近い位置に対応する配置で凹部を形成した四角形状の基材を前記プラスチック材が対向するように重ね合わせ、外周部をヘム縫い加工により逢着して飲料容器の容器壁全体領域における容器壁縦方向の一部領域を残して被う四角形袋帯状とした外被材と、前記外被材における対向するプラスチック材同士を部分的に圧着することによりこの外被材の面領域に散在する状態に形成した部分圧着部と、前記外被材に内蔵した保冷剤と、を有する保冷具本体と、
    前記外被材における一部領域両側を占める両辺部に対して両辺部が逢着され前記一部領域外側を被う伸縮性を有するゴム材、伸縮性布材等からなる被着補助材と、
    を有し、
    前記保冷具本体、被着補助材を内容物が冷却された飲料容器の容器壁に、前記凹部が飲料容器の開口蓋片に近い位置に臨むように被せて、前記保冷剤により前記内容物の保冷を行うとともに、前記ゴム材、伸縮性布材等からなる被着補助材の伸縮により容器サイズの異なる飲料容器に被着可能としたことを特徴とする飲料容器用の保冷具。
  4. 布材とプラスチック材との2層構造の四角形状で、飲料容器の容器壁におけるこの飲料容器の開口蓋片に近い位置に対応する配置で凹部を形成した四角形状の基材を前記プラスチック材が対向するように重ね合わせて、外周部をヘム縫い加工により逢着して飲料容器の容器壁全体領域における容器壁縦方向の一部領域を残して被う四角形袋帯状とした外被材と、前記外被材における対向するプラスチック材同士を部分的に圧着することによりこの外被材の面領域に散在する状態に形成した部分圧着部と、水と、モノマーと、架橋剤と、開始剤とを主成分とするモノマー溶液を加熱固化してジェルとし前記外被材に内蔵した保冷剤と、を有する保冷具本体と、
    前記外被材における一部領域両側を占める両辺部に対して両辺部が逢着され前記一部領域外側を被う伸縮性を有するゴム材、伸縮性布材等からなる被着補助材と、
    を有し、
    前記保冷具本体、被着補助材を内容物が冷却された飲料容器の容器壁に、前記凹部が飲料容器の開口蓋片に近い位置に臨むように被せて、前記保冷剤により前記内容物の保冷を行うとともに、前記ゴム材、伸縮性布材等からなる被着補助材の伸縮によってジュース缶、コーヒー缶、350mlや500mlのビール缶、ペットボトル等の容器サイズの異なる飲料容器に被着可能としたことを特徴とする飲料容器用の保冷具。
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