JP3182634U - フロント式ローラーを備えるファスナースライダー - Google Patents

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Abstract

【課題】務歯が擦れて傷つき、或いは摩擦により損壊して断裂が生じることを回避できるフロント式ローラーを備えるファスナースライダーを提供する。
【解決手段】フロント式ローラーを備えるファスナースライダーにおいて、ファスナースライダー1は、少なくとも上保護板11、下保護板12、及び該上保護板と該下保護板の片側に接続するベース隔絶板を備え、上保護板11と下保護板12との間には、内部空間10を形成し、当該ファスナースライダーの上保護板の上方には、スライダー柱14を備え、これに引手を取り付け、当該ファスナースライダーの上保護板には、ローラー軸位置限定サポートフレーム3を固定して設置し、これにより少なくともフロントローラー31を可動状に設置し、しかも該フロントローラーの前端は、該上保護板の前端縁に揃い、或いはやや突出する。
【選択図】図3

Description

本考案は、フロント式ローラーを備えるファスナースライダーに関し、特にファスナースライダーに、ローラー軸位置限定サポートフレームを固定して設置し、これにより少なくともフロントローラーを可動状に設置し、ファスナースライダーにエレメントを通すと、フロントローラーは務歯に密着し、ローリング方式で更正し、務歯をファスナースライダー内部空間に、より一層精密に導入する機能を備えるばかりか、ローリング磨擦係数は極めて低いため、務歯が擦れて傷つき、或いは摩擦により損壊して断裂が生じることを回避できるフロント式ローラーを備えるファスナースライダーに関する。
従来のファスナースライダー5は、図1に示すように、それにエレメントを通してスライドさせ、しかも手で引手6を前方へと引くと、ファスナースライダー5とエレメント50は、スライド方向A2と前方へと引く分力方向A1が、同一水平レベルにない影響を受けるため、てこの原理により、下方へと押す現象が形成される。
これにより、ファスナースライダー5の上保護板51の前縁下端511は、務歯表面501を押しながら摩擦する。
この状態で長く使用すると、務歯は磨耗して断裂し、エレメント50が開いてしまう状況を招き易い。
また、もしエレメント50がバッグに縫い付けられていれば、上記した欠点はより明確になり、しかもスライドがスムーズにいかなくなる。
なお、従来のファスナーの構造としては、例えば特許文献1及び2に開示されているものがある。
特開平8−266314号公報 実用新案登録第3173138号公報
本考案は、従来のファスナースライダーの上記した欠点に鑑みてなされたものである。
本考案が解決しようとする第一の課題は、ファスナースライダーに、ローラー軸位置限定サポートフレームを固定して設置し、少なくとも1個のフロントローラーを可動状に設置し、務歯に密着し、ローリング方式で更正し、務歯をファスナースライダー内部空間に、より一層精密に導入する機能を備えるばかりか、ローリング磨擦係数は極めて低く、務歯が擦れて傷つき、或いは摩擦により損壊して断裂が生じることを回避できるフロント式ローラーを備えるファスナースライダーを提供することである。
本考案が解決しようとする第二の課題は、計画的に生産することができ、注文が確定後に、引手とスライダー柱とをリベット結合し、迅速な製品供給能力を大きく増強することができるため、産業上の利用価値を向上させることができるフロント式ローラーを備えるファスナースライダーを提供することである。
本考案が解決しようとする第三の課題は、ローラー軸位置限定サポートフレーム、フロントローラー及び少なくとも1個のリアローラーは一体にダイカスト成型することができ、ローラーアセンブリを構成し、ファスナースライダーとの組立てに便利であるフロント式ローラーを備えるファスナースライダーを提供することである。
本考案が解決しようとする第四の課題は、ローラー軸位置限定サポートフレームに可動状に設置するフロントローラー或いはリアローラーは、それぞれ固定位置に制限されて回転するため、精確かつ有効にローリング摩擦効果を達成でき、これにより務歯が擦れて傷つき、或いは摩擦により損壊することを確実に回避できるフロント式ローラーを備えるファスナースライダーを提供することである。
本考案が解決しようとする第五の課題は、ローラー軸位置限定サポートフレーム、フロントローラー及び少なくとも1個のリアローラーは、一体にダイカスト成型することができ、メッキ作業時には、メッキ層と連ならないため、回転の精確性を確保できるフロント式ローラーを備えるファスナースライダーを提供することである。
上記課題を解決するため、本考案は下記のフロント式ローラーを備えるファスナースライダーを提供する。
本考案によるフロント式ローラーを備えるファスナースライダーは、ファスナースライダーが、少なくとも上保護板、下保護板、及び該上保護板と該下保護板の片側に接続するベース隔絶板を備え、上保護板と下保護板との間には、内部空間を形成し、当該ファスナースライダーの上保護板の上方には、スライダー柱を備え、これに引手を取り付け、当該ファスナースライダーの上保護板には、ローラー軸位置限定サポートフレームを固定して設置し、これにより少なくともフロントローラーを可動状に設置し、しかも該フロントローラーの前端は、該上保護板の前端縁に揃い、或いはやや突出する。
本考案のフロント式ローラーを備えるファスナースライダーは、以下の効果を備える。
1.ファスナースライダーに、ローラー軸位置限定サポートフレームを固定して設置し、これにより少なくとも1個のフロントローラーを可動状に設置し、こうして当該ファスナースライダーにエレメント、二層エレメントを通すと、フロントローラーは務歯に密着し、ローリング方式で更正し、務歯をファスナースライダー内部空間に、より一層精密に導入する機能を備えるばかりか、ローリング磨擦係数が極めて低いため、務歯が擦れて傷つき、或いは摩擦により損壊し、断裂が生じることを回避でき、しかもローラー軸位置限定サポートフレームはさらに、少なくとも1個のリアローラーを可動状に設置し、上記した特徴により、スライド時のファスナースライダーとエレメント、二層エレメントとの開閉動作はスピーディーかつ安定し、正確に軽快に引いてスライドさせることができる。
2.計画的に生産することができ、注文が確定後に、引手とスライダー柱とをリベット結合し、迅速な製品供給能力を大きく増強することができるため、産業上の利用価値を向上させることができる。
3.ローラー軸位置限定サポートフレーム、フロントローラー及び少なくとも1個のリアローラーは、一体にダイカスト成型することができ、ローラーアセンブリを構成し、ファスナースライダーとの組立てに便利である。
4.ローラー軸位置限定サポートフレームに可動状に設置するフロントローラー、或いはリアローラーは、それぞれ固定位置に制限されて回転するため、精確かつ有効にローリング摩擦効果を達成でき、これにより務歯が擦れて傷つき、或いは摩擦により損壊することを確実に回避することができる。
5.ローラー軸位置限定サポートフレーム、フロントローラー及び少なくとも1個のリアローラーは、一体にダイカスト成型することができ、メッキ作業時には、メッキ層と連ならないため、回転の精確性を確保することができる。
従来例のファスナースライダーと引手の断面模式図である。 本考案の第一実施例の立体図である。 本考案の第一実施例の立体分解図である。 本考案の第一実施例の部分前視模式図である。 本考案の第一実施例の部分俯視断面模式図である。 本考案の第一実施例の側視模式図である。 本考案の第一実施例において、引手を取り付け、しかもスライダー柱を定位した後の側視模式図である。 本考案の第二実施例のファスナースライダーの上保護板とローラー軸位置限定サポートフレームの部分組合せ断面拡大模式図である。 本考案の第三実施例の立体図である。 本考案の第三実施例の立体分解図である。 本考案の第三実施例の第一ローラー軸位置限定サポートフレームの部分組合せ断面模式図である。 本考案の第三実施例の第一ローラー軸位置限定サポートフレームにフロントローラーとリアローラーを可動状に設置する様子を示す俯視断面模式図である。 本考案の第三実施例の部分前視模式図である。 本考案の第三実施例の別の角度の部分俯視断面模式図である。 本考案の第三実施例の側視模式図である。 本考案の第三実施例において、引手を取り付け、しかもスライダー柱を定位した後の側視模式図である。 本考案の第四実施例のファスナースライダーの上保護板と第一ローラー軸位置限定サポートフレームの部分組合せ断面拡大模式図である。 本考案の第四実施例のファスナースライダーの下保護板と第二ローラー軸位置限定サポートフレームの部分組合せ断面拡大模式図である。 本考案の第五実施例の部分俯視断面模式図である。 本考案の第五実施例の部分側視断面模式図である。 本考案の第五実施例の部分前視断面模式図である。
以下に図面を参照しながら本考案を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
[第一実施例]
図2〜7に示すように、本考案の第一実施例のフロント式ローラーを備えるファスナースライダーにおいて、ファスナースライダー1は、少なくとも上保護板11、下保護板12、及び該上保護板11と該下保護板12の片側に接続するベース隔絶板13(図4、6参照)からなる。
前記上保護板11と下保護板12との間には、内部空間10を形成し、ファスナースライダー1の上保護板11の上方には、スライダー柱14を備え、これに引手8を取り付ける(図7参照)。
ファスナースライダー1の上保護板11には、ローラー軸位置限定サポートフレーム3を固定して設置し、しかも該ローラー軸位置限定サポートフレーム3には、少なくとも1個のフロントローラー31を可動状に設置する。
これにより、ファスナースライダー1にエレメント9が通る(図7参照)時、前記ローラー軸位置限定サポートフレーム3の位置により、フロントローラー31は務歯91に密着し、エレメント9に対応して噛み合う。
湾曲状位置に運用する時に、手で引手8を引き(図7参照)ファスナーに接触するスライダー柱14前端がてこが力を受けて下に押される状態を呈すると、フロントローラー31はローリング方式で更正し、務歯91をファスナースライダー内部空間10に、より一層精密に導入する機能を備えるばかりか、ローリング摩擦係数が極めて低いため、務歯91が擦れて傷つき、或いは摩擦により損壊して断裂が生じることを回避でき、使用寿命を延長することができる。
さらに、前記ローラー軸位置限定サポートフレーム3のフロントローラー31の前端311は、上保護板11の前端縁114と平らに揃い、或いはファスナースライダー1の上保護板11の前端縁114においてやや突出し(図5参照)、これにより一層務歯91に密着する。
さらに、上記した第一実施例中において、ファスナースライダー1の上保護板11中央部位には、貫通槽111(図3参照)、及び該貫通槽111の両側に位置し、しかも相互に通じる結合槽112(図4参照)を設置する。
前記貫通槽111は下方へと、ファスナースライダー1の内部空間10と相互に通じ、しかもローラー軸位置限定サポートフレーム3の左、右両側には、それぞれ結合スライド壁33を備え、これにより上保護板11の両側の結合槽112に対応してスライドし嵌り、さらにリベット結合、螺合、或いは他の方式により接合して固定する。
前記ローラー軸位置限定サポートフレーム3の後側にはさらに、1個、或いは1個以上のリアローラー2を可動状に設置し、これによりリアローラー2の下端21(図6参照)はファスナースライダー1の内部空間10にやや進入する。
これにより、エレメント9の左、右両側務歯91が噛み合う位置の上方を俯瞰し、正対応し、こうしてローラー軸位置限定サポートフレーム3は、リアローラー2の両側の直径が比較的小さいピボット部22と可動状に接続する。
別に、該ローラー軸位置限定サポートフレーム3の左、右両側の結合スライド壁33は、それぞれ数個の定位槽333を備え(図3、図5参照)、それぞれリベット結合部品331(図2、5参照)或いは他の螺合部品により、ファスナースライダー1の上保護板11の左、右両側と、リベット結合或いは螺合等方式により接合して固定する。
前記ローラー軸位置限定サポートフレーム3はさらに、内向きにやや弧状となった止部34を備え、引手8を入れ、しかもファスナースライダー1のスライダー柱14がリベット結合を押した後は(図7参照)、引手8の離脱を防止することができる。
さらに、前記ローラー軸位置限定サポートフレーム3の左、右両側の結合スライド壁33はそれぞれ少なくとも可動槽332を備え(図3参照)、フロントローラー31の左、右両側軸部313と可動状に接続する。
前記ローラー軸位置限定サポートフレーム3の後側には、少なくとも1個の後可動槽335を設置し、これによりリアローラー2の左、右両側のピボット部22と可動状に接続する。
[第二実施例]
本考案の第二実施例のフロント式ローラーを備えるファスナースライダーの上保護板とローラー軸位置限定サポートフレームの部分組合せ断面拡大図である図8に示すように、本第二実施例の主要技術特徴は、上記した第一実施例とほぼ同様である。
両者のわずかな差異は、ローラー軸位置限定サポートフレーム3の左、右両側の結合スライド壁33に、予め定位凹部334をそれぞれ設置し、リベット結合或いはプレス方式により、ファスナースライダー1の上保護板11の左、右両側に、少なくとも1個の定位凸部110を成型する点である。
こうして、前記結合スライド壁33の定位凹部334に対応して挿入し、リベット結合或いはプレス接合して固定する。
本考案のローラー軸位置限定サポートフレーム3に可動状に設置するフロントローラー31及びその後側に可動状に設置する少なくとも1個のリアローラー2により構成するローラーアセンブリは、一体にダイカスト成型することができ、これによりファスナースライダー1と組み立てられ、しかも計画的に生産することができ、注文が確定後に、引手8とスライダー柱14とをリベット結合し(図7参照)、迅速な製品供給能力を大きく増強することができる。
別に、本考案を二層の務歯により構成するファスナースライダーに配置する時には、上、下層務歯をさらに精確にファスナースライダー1の内部空間10に導入させられ、抵抗が増大することなく、迅速に安定的かつ軽快にスライド開閉を行うことができる。
[第三実施例]
図9〜16に示すように、本考案の第三実施例のファスナースライダー1は、少なくとも上保護板11、下保護板12、及び該上保護板11と該下保護板12の片側に接続するベース隔絶板13を備える(図13、15参照)。
前記上保護板11と下保護板12との間には、内部空間10を形成し(図9、13、15参照)、ファスナースライダー1の上保護板11の上方には、スライダー柱14を備え、これに引手8を取り付ける(図16参照)。
ファスナースライダー1の上保護板11には、第一ローラー軸位置限定サポートフレーム3を固定して設置し、しかも第一ローラー軸位置限定サポートフレーム3には、少なくとも第一フロントローラー31を可動状に設置する。
これにより、ファスナースライダー1に二層エレメント9’(図16参照)が通る時、前記第一フロントローラー31 (図9、10、13、15参照)は上層の務歯91’に密着し、二層エレメント9’に対応して噛み合い、湾曲状位置に運用する時には、機能の安定を確保し、摩擦力を減らすことができる。
ファスナースライダー1の下保護板12には、第二ローラー軸位置限定サポートフレーム3を固定して設置し、しかも第二ローラー軸位置限定サポートフレーム3には、少なくとも1個の第二フロントローラー31を可動状に設置する。
これにより、ファスナースライダー1に二層エレメント9’が通ると、前記第二フロントローラー31(図10参照)は、下層の務歯92’に密着し、該二層エレメント9’に対応して噛み合い、湾曲状位置に運用する時には、機能の安定を確保し、摩擦力を減らすことができる。
手で引手8を引き(図16参照)、ファスナーに接触するスライダー柱14の前端がてこが力を受けて下に押される状態を呈すると、フロントローラー31は、ローリング更正により務歯をファスナースライダー1の内部空間10により一層精密に導入できるばかりか、ローリング摩擦係数が極めて低いため、務歯91’、92’が擦れて傷つき、或いは摩擦により損壊し断裂が発生することを防止でき、これにより使用寿命を延長することができる。
さらに、前記第一ローラー軸位置限定サポートフレーム3に可動状に設置する第一フロントローラー31の前端311は、上保護板11の前端縁114と平らに揃い、或いは該ファスナースライダー1の上保護板11の前端縁114においてやや突出し、上層の務歯91’により密着する。
前記第二ローラー軸位置限定サポートフレーム3に可動状に設置する第二フロントローラー31の前端312は、下保護板2の前端縁124と平らに揃い、或いはファスナースライダー1の下保護板12の前端縁124においてやや突出し、これにより下層の務歯92’により一層密着する。
さらに、本考案の第三実施例中において、ファスナースライダー1の上保護板11の中央部位には、第一貫通槽111、及び該第一貫通槽111の両側に位置し、しかも相互に通じる第一結合槽112を設置する(図10参照)。
該第一貫通槽111は下方へと、ファスナースライダー1の内部空間10と相互に通じ、該第一ローラー軸位置限定サポートフレーム3の左、右両側には、それぞれ結合スライド壁33を備える。
これにより、前記上保護板11の両側の第一結合槽112に対応して滑り入り、さらにリベット結合、螺合、或いは他の方式により接合して固定する。
ファスナースライダー1の下保護板12の中央部位には、第二貫通槽121、及び該第二貫通槽121の両側に位置する第二結合槽122を設置する。
前記第二貫通槽121は、上方へと、ファスナースライダー1の内部空間10と相互に通じ、前記第二ローラー軸位置限定サポートフレーム3の左、右両側には、それぞれ結合スライド壁33を備える。
これにより、下保護板12の両側の第二結合槽122に対応して滑り入り、さらにリベット結合、螺合、或いは他の方式により接合して固定する。
前記第一ローラー軸位置限定サポートフレーム3後側にはさらに、1個、或いは1個以上のリアローラー2を可動状に設置し、該リアローラー2の下端21(図15参照)は、ファスナースライダー1の内部空間10にやや進入する。
これにより、前記二層エレメント9’の左、右両側務歯が噛み合う位置の上方を俯瞰し、正対応し、前記第一ローラー軸位置限定サポートフレーム3は、リアローラー2の両側の直径が比較的小さいピボット部22と(図10参照)可動状に接続する。
前記第二ローラー軸位置限定サポートフレーム3後側には、1個、或いは1個以上のリアローラー2を可動状に設置し、これによりリアローラー2の上端23(図15参照)はファスナースライダー1内部空間10にやや進入する。
これにより、前記二層エレメント9’の左、右両側務歯が噛み合う位置の上方を仰視し、正対応し、前記第二ローラー軸位置限定サポートフレーム3は、リアローラー2両側の直径が比較的小さいピボット部22と、可動状に接続する。
別に、前記第一ローラー軸位置限定サポートフレーム3の左、右両側の結合スライド壁33は、それぞれ数個の定位槽333を備え、第一リベット結合部品331(図9参照)或いは他の螺合部品により、それぞれファスナースライダー1の上保護板11の左、右両側と、リベット結合或いは螺合等方式により接合して固定する。
しかも、前記第一ローラー軸位置限定サポートフレーム3はさらに、内向きにやや弧状となった止部34を備え、引手8を入れ、しかもファスナースライダー1のスライダー柱14がリベット結合を押した後は(図16参照)、引手8の離脱を防止することができる。
さらに、前記第二ローラー軸位置限定サポートフレーム3の左、右両側の結合スライド壁33は、それぞれ数個の定位槽333を備え(図10、14参照)、第二リベット結合部品331或いは他の螺合部品により、それぞれファスナースライダー1の下保護板12の左、右両側と、リベット結合或いは螺合等方式により接合して固定する。
さらに、前記第一ローラー軸位置限定サポートフレーム3の左、右両側の結合スライド壁333は、それぞれ可動槽332を備え(図10、14参照)、第一フロントローラー31の左、右両側の軸部313と、可動状に接続する。
前記第一ローラー軸位置限定サポートフレーム3の後側には、少なくとも1個の後可動槽335を設置し(図10、11参照)、これによりリアローラー2の左、右両側のピボット部22と可動状に接続する。
前記第二ローラー軸位置限定サポートフレーム3の左、右両側の結合スライド壁33には別に、可動槽332を備え、それぞれ第二フロントローラー31の左、右両側の軸部313と可動状に接続する。
前記第一ローラー軸位置限定サポートフレーム3の後側には、少なくとも1個の後可動槽335を設置し、これによりリアローラー2の左、右両側のピボット部22と可動状に接続する。
[第四実施例]
本考案の第四実施例のフロント式ローラーを備えるファスナースライダーの上保護板と第一ローラー軸位置限定サポートフレームの部分組合せ断面拡大図である図17、18に示すように、本第四実施例の主要技術特徴は、前記第三実施例とほぼ同様である。
両者の差異は、第一ローラー軸位置限定サポートフレーム3の左、右両側に、予めそれぞれ定位凹部334を設置し、リベット結合或いはプレス方式により、ファスナースライダー1の上、下保護板11、12の左、右両側に、定位凸部110、120を成型し、これを定位凹部334に対応させて挿入して嵌め、さらにプレス或いはリベット結合により接合して固定する点である。
別に、第三実施例の第一ローラー軸位置限定サポートフレーム3に1個のフロントローラー31と1個のリアローラー2だけを可動状に設置する様子を示す断面模式図である図13に示すように、結合スライド壁33の左、右両側には、それぞれ可動槽332を備える。
これにより、前記フロントローラー31の両側の軸部313と可動状に接続し、リアローラー2の左、右両側のピボット部22は、前記第一ローラー軸位置限定サポートフレーム3の後可動槽335と、可動状に接続する。
前記第一ローラー軸位置限定サポートフレーム3はさらに、少なくとも左、右両側の結合スライド壁33間を接続する第一サポートアーム336を備える(図10、11参照)。
前記第二ローラー軸位置限定サポートフレーム3はさらに、少なくとも左、右両側の結合スライド壁33間を接続する第二サポートアーム336を備える(図10参照)。
[第五実施例]
さらに、図19〜21に示すように、本考案の第五実施例の主要な特徴は、前記の第一、三実施例の主要技術内容と同様であるが、第五実施例では引手に交換可能な機能を持たせるため、ファスナースライダー1は、前記ローラー軸位置限定サポートフレーム3の左、右両側の結合スライド壁33の後端337とファスナースライダー1の上保護板11の両側の結合槽112の後端1121との間に、バネ30を増設する(図20参照)。
ファスナースライダー1の上保護板11の両側の結合槽112の前端縁の上、下に隣接する壁面1123、1124にはさらに、ブロッキング部(図示なし)をリベット結合或いはプレス成型する。
これにより、前記結合スライド壁33の離脱を阻み、並びに防止し、しかも前記スライダー柱14は、前記ローラー軸位置限定サポートフレーム3の止部34に圧力を加え、しっかりと押さえる(図20参照)。
こうして、ダブルブロッキング作用を形成し、ローラー軸位置限定サポートフレーム3の離脱をより確実に防止することができる。
前記ローラー軸位置限定サポートフレーム3が後方へとバネ30を圧縮しスライドすると、前端に間隙を形成し、これにより引手を取り出し(本実施例では図示なし)或いは引手を交換することができ、引手交換の効果を達成することができる。
上記したように、本考案は以下の効果を備える。
1.ファスナースライダー1に、ローラー軸位置限定サポートフレーム3を固定して設置し、これにより少なくとも1個のフロントローラー31を可動状に設置し、こうしてファスナースライダー1にエレメント9、二層エレメント9’を通すと、フロントローラー31は務歯91、91’、92’に密着し、ローリング方式で更正し、務歯をファスナースライダーの内部空間に、より一層精密に導入する機能を備えるばかりか、ローリング磨擦係数が極めて低いため、務歯が擦れて傷つき、或いは摩擦により損壊し、断裂が生じることを回避でき、しかもローラー軸位置限定サポートフレーム3はさらに、少なくとも1個のリアローラー2を可動状に設置し、上記した特徴により、スライド時のファスナースライダー1とエレメント9、二層エレメント9’との開閉動作はスピーディーかつ安定し、正確に軽快に引いてスライドさせることができる。
2.計画的に生産することができ、注文が確定後に、引手8とスライダー柱14とをリベット結合し、迅速な製品供給能力を大きく増強することができるため、産業上の利用価値を向上させることができる。
3.ローラー軸位置限定サポートフレーム3、フロントローラー31及び少なくとも1個のリアローラー2は、一体にダイカスト成型することができ、ローラーアセンブリを構成し、ファスナースライダー1との組立てに便利である。
4.ローラー軸位置限定サポートフレーム3に可動状に設置するフロントローラー31、或いはリアローラー2は、それぞれ固定位置に制限されて回転するため、精確かつ有効にローリング摩擦効果を達成でき、これにより務歯が擦れて傷つき、或いは摩擦により損壊することを確実に回避することができる。
5.ローラー軸位置限定サポートフレーム3、フロントローラー31及び少なくとも1個のリアローラー2は、一体にダイカスト成型することができ、メッキ作業時には、メッキ層と連ならないため、回転の精確性を確保することができる。
上記の本考案名称と内容は、本考案技術内容の説明に用いたのみで、本考案を限定するものではない。本考案の精神に基づく等価応用或いは部品(構造)の転換、置換、数量の増減はすべて、本考案の保護範囲に含むものとする。
本考案は実用新案登録の要件である新規性を備え、従来の同類製品に比べ十分な進歩を有し、実用性が高く、社会のニーズに合致しており、産業上の利用価値は非常に大きい。
1 ファスナースライダー
10 内部空間
11 上保護板
110、120 定位凸部
111、121 貫通槽
112、122 結合槽
1121、337 後端
1123、1124 壁面
114、124 前端縁
12 下保護板
13 ベース隔絶板
14 スライダー柱
2 リアローラー
21 下端
22 ピボット部
23 上端
3 ローラー軸位置限定サポートフレーム
30 バネ
31 フロントローラー
311、312 前端
313 軸部
33 結合スライド壁
331 リベット結合部品
332 可動槽
333 定位槽
334 定位凹部
335 後可動槽
336 サポートアーム
34 止部
8 引手
9 エレメント
9’ 二層エレメント
91、91’、92’ 務歯

Claims (10)

  1. フロント式ローラーを備えるファスナースライダーにおいて、ファスナースライダーは、少なくとも上保護板、下保護板、及び該上保護板と該下保護板の片側に接続するベース隔絶板を備え、
    前記上保護板と前記下保護板との間には、内部空間を形成し、
    当該ファスナースライダーの前記上保護板の上方には、スライダー柱を備え、これに引手を取り付け、
    当該ファスナースライダーの前記上保護板には、ローラー軸位置限定サポートフレームを固定して設置し、これにより少なくともフロントローラーを可動状に設置し、しかも前記フロントローラーの前端は、前記上保護板の前端縁に揃い、或いはやや突出することを特徴とするフロント式ローラーを備えるファスナースライダー。
  2. 前記ローラー軸位置限定サポートフレームの後側には、少なくとも1個のリアローラーを可動状に設置し、
    前記リアローラーはエレメントの左、右務歯の噛み合う位置の上方に対応し、しかも前記リアローラー下端は、当該ファスナースライダーの内部空間にやや進入することを特徴とする請求項1に記載のフロント式ローラーを備えるファスナースライダー。
  3. 前記ローラー軸位置限定サポートフレームはさらに、内向きにやや弧状となった止部を備え、
    前記引手を入れ、しかも当該ファスナースライダーのスライダー柱が下へと押し、前記止部とリベット結合後、前記引手の離脱を防止できることを特徴とする請求項1に記載のフロント式ローラーを備えるファスナースライダー。
  4. 前記ローラー軸位置限定サポートフレームの固定位置により、それに可動状に設置するフロントローラーはエレメントに対応して噛み合い、湾曲状位置に応用する時にも、機能の安定、摩擦力の低減、使用寿命の延長を確保できることを特徴とする請求項1に記載のフロント式ローラーを備えるファスナースライダー。
  5. 前記ローラー軸位置限定サポートフレームの左、右両側には、それぞれ結合スライド壁を備え、当該ファスナースライダーの上保護板両側の結合槽に対応してスライドし入り、相互に接合して固定し、数個のリベット結合点を設置し、固定効果を強化し、
    しかも、前記ローラー軸位置限定サポートフレームの左、右両側の結合スライド壁には、それぞれ少なくとも1個の定位槽を設置し、リベット結合部品、或いは螺合部品により、当該ファスナースライダーの上保護板の両側と接合して固定することを特徴とする請求項1に記載のフロント式ローラーを備えるファスナースライダー。
  6. 前記ファスナースライダーの上保護板は、中央部位に貫通槽を設置し、
    前記貫通槽は、前記上保護板の両側の結合槽と相互に連通することを特徴とする請求項5に記載のフロント式ローラーを備えるファスナースライダー。
  7. 前記ローラー軸位置限定サポートフレームの左、右両側には、それぞれ結合スライド壁を備え、これにより当該ファスナースライダーの左、右両側の結合槽に対応して滑り入り、
    しかも、前記ローラー軸位置限定サポートフレームの左、右両側の結合スライド壁後端と当該ファスナースライダーの上保護板の両側の結合槽の後端との間には、バネを増設し、
    当該ファスナースライダーの上保護板の両側の結合槽の前端縁の上、下に隣接する壁面にはさらに、ブロッキング部をリベット結合或いはプレス成型し、前記結合スライド壁の離脱を阻み、及び防止し、
    しかも、前記スライダー柱は、前記ローラー軸位置限定サポートフレームに別に設置する止部に圧力を加え、しっかりと押さえ、こうして、ダブルブロッキング作用を形成し、前記ローラー軸位置限定サポートフレームの離脱をより確実に防止でき、
    前記ローラー軸位置限定サポートフレームが後方へとバネを圧縮しスライドすると、前端に間隙を形成し、引手を取り出し或いは引手を交換することができ、引手交換の効果を達成できることを特徴とする請求項1に記載のフロント式ローラーを備えるファスナースライダー。
  8. フロント式ローラーを備えるファスナースライダーにおいて、ファスナースライダーは、少なくとも上保護板、下保護板、及び該上保護板と該下保護板の片側に接続するベース隔絶板を備え、
    前記上保護板と前記下保護板との間には、内部空間を形成し、
    当該ファスナースライダーの上保護板の上方には、スライダー柱を備え、これに引手を取り付け、
    当該ファスナースライダーの上保護板には、第一ローラー軸位置限定サポートフレームを固定して設置し、これにより少なくとも1個の第一フロントローラーを可動状に設置し、しかも該第一フロントローラーの前端は、前記上保護板の前端縁に揃い、或いはやや突出し、
    当該ファスナースライダーの下保護板には、第二ローラー軸位置限定サポートフレームを固定して設置し、これにより少なくとも1個の第二フロントローラーを可動状に設置し、しかも、該第二フロントローラーの前端は、前記下保護板の前端縁に揃い、或いはやや突出することを特徴とするフロント式ローラーを備えるファスナースライダー。
  9. 前記第一ローラー軸位置限定サポートフレームの後側には、少なくとも1個のリアローラーを可動状に設置し、該リアローラーは、エレメントの左、右務歯の噛み合う位置の上方に対応し、しかも前記リアローラーの下端は、当該ファスナースライダーの内部空間にやや進入し、
    前記第二ローラー軸位置限定サポートフレームの後側にはさらに、1個のリアローラーを可動状に設置し、該リアローラーは、エレメントの左、右務歯の噛み合う位置の下方に対応し、しかも前記リアローラーの下端は、当該ファスナースライダーの内部空間にやや進入することを特徴とする請求項8に記載のフロント式ローラーを備えるファスナースライダー。
  10. 前記第一ローラー軸位置限定サポートフレーム及び前記第二ローラー軸位置限定サポートフレームの固定位置により、それに可動状に設置する第一フロントローラーは、エレメントに対応して噛み合い、湾曲状位置に応用する時にも、機能の安定、摩擦力の低減、使用寿命の延長を確保でき、
    前記第一ローラー軸位置限定サポートフレームの左、右両側には、それぞれ結合スライド壁を備え、当該ファスナースライダーの上保護板の両側の結合槽に対応してスライドし入り、相互に接合して固定し、
    前記第二ローラー軸位置限定サポートフレームの左、右両側には、それぞれ結合スライド壁を備え、当該ファスナースライダーの下保護板の両側の結合槽に対応してスライドし入り、相互に接合して固定し、
    しかも、前記第一ローラー軸位置限定サポートフレームはさらに、内向きにやや弧状となった止部を備え、前記引手を入れ、しかも当該ファスナースライダーのスライダー柱が下へと押し、前記止部とリベット結合後、引手の離脱を防止できることを特徴とする請求項8に記載のフロント式ローラーを備えるファスナースライダー。
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