JP3182235U - 釣り用仕掛け巻き具 - Google Patents
釣り用仕掛け巻き具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3182235U JP3182235U JP2012007899U JP2012007899U JP3182235U JP 3182235 U JP3182235 U JP 3182235U JP 2012007899 U JP2012007899 U JP 2012007899U JP 2012007899 U JP2012007899 U JP 2012007899U JP 3182235 U JP3182235 U JP 3182235U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- winding
- yarn
- thread
- needle
- holding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 238000004804 winding Methods 0.000 claims abstract description 95
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 13
- 239000004615 ingredient Substances 0.000 claims 1
- 230000004308 accommodation Effects 0.000 description 4
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 3
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 3
- 238000000034 method Methods 0.000 description 3
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- 241000251468 Actinopterygii Species 0.000 description 1
- 241000276420 Lophius piscatorius Species 0.000 description 1
- 230000004907 flux Effects 0.000 description 1
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 1
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 1
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 description 1
- 230000037303 wrinkles Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Surgical Instruments (AREA)
Abstract
【課題】複数の針を有する仕掛けを、糸の弛みを生じさせることなく巻くことが可能な釣り用仕掛け巻き具を提供する。
【解決手段】仕掛け巻き100は、複数の針10を収容可能な針収容部114と、当該針収容部114に収容された各針10に接続された糸を、張った状態で保持可能な糸保持部123とを備える。複数の針を有する仕掛けを巻く際は、先端に一番近い針から、針収容部114へセットし、各針に接続された糸(エダス)を、張った状態になるように第一糸保持部123に設けられた切れ込みのいずれかに差し込んで、糸止めをする。
【選択図】図1
【解決手段】仕掛け巻き100は、複数の針10を収容可能な針収容部114と、当該針収容部114に収容された各針10に接続された糸を、張った状態で保持可能な糸保持部123とを備える。複数の針を有する仕掛けを巻く際は、先端に一番近い針から、針収容部114へセットし、各針に接続された糸(エダス)を、張った状態になるように第一糸保持部123に設けられた切れ込みのいずれかに差し込んで、糸止めをする。
【選択図】図1
Description
本考案は、釣り用の仕掛けを持ち運ぶ際等に仕掛けを巻くための仕掛け巻き具に関する。
釣りに使われる釣り用仕掛け(以下、単に「仕掛け」という)には、対象となる魚の種類や釣り方によって、様々なものが存在する。そのため、仕掛けには、市販品も存在するが、釣り人自らが作製することも多い。このように、仕掛けを釣り人自らが作製する場合は、通常は、自宅等で予め作製しておき、予め作製したものを、釣り場に持って行くことが多い。そして、自宅等で予め作製しておいた仕掛けを、釣り場に持って行く際は、糸や釣り針が絡まるのを防止するため、仕掛け巻きと呼ばれるものに巻き付けられて持ち運ばれることが多い。
ところで、仕掛けの中には、サビキ仕掛けのように、複数の釣り針(以下、単に「針」という)を有するものが存在する。このように複数の針を有する仕掛けでは、各針に糸(ハリス)が接続されていることから、仕掛けが有する糸の数も多くなる。そのため、複数の針を有する仕掛けを、通常の仕掛け巻きに巻き付ける場合、糸の弛みを生じさせずに巻くのは困難であった。そのため、針が外れやすいといった問題や、弛んだ糸が、仕掛け巻きからはみ出して邪魔になるといった問題があった。
なお、実開平2−20477号公報には、釣り仕掛けの巻き取り器であって、巻き取り器本体の側面に、ハリスを通すための切込みを多数付けると共に、巻き取り器の側面の中央付近に、針掛け棒を取り付けたものが記載されている。
本考案の目的は、複数の針を有する仕掛けを、糸の弛みを生じさせることなく巻くことが可能な釣り用仕掛け巻き具を提供することにある。
本考案に係る釣り用仕掛け巻き具は、複数の釣り針を収容可能な針収容部と、当該針収容部に収容された各釣り針に接続された糸を、張った状態で保持可能な糸保持部とを備え、当該糸保持部は、釣り用仕掛けを巻き付けるための外周面に設けられていることを特徴とする。
この場合において、前記糸保持部によって保持された糸を束ねた状態で保持可能な糸束保持部を更に備えるようにしてもよい。また、前記糸保持部によって保持された糸の束を収容可能な糸収容部を更に備えるようにしてもよい。
また、以上の場合において、前記釣り用仕掛けを複数巻き付けた際の巻順を示すための巻順表示用糸保持部を更に備えるようにしてもよい。また、前記釣り用仕掛けの後端部を保持するための端部保持部を更に備え、当該端部保持部は、内側方向に向かって開くハの字をなすように形成された一対の切れ込みを備えるようにしてもよい。
また、以上の場合において、前記釣り用仕掛け巻き具は、本体部とバンド部とによって構成され、前記本体部と前記バンド部との間に、前記釣り用仕掛けの端部(例えば、サルカンやスナップ等)を押し込んで止めることができるようにしてもよい。
本考案によれば、複数の針を有する仕掛けを、糸の弛みを生じさせることなく巻くことが可能な釣り用仕掛け巻き具を提供することができる。
以下、本考案の実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
本考案による釣り用仕掛け巻き(以下、単に「仕掛け巻き」という)は、複数の針を有する仕掛けを、糸の弛みを生じさせることなく巻くことが可能な仕掛け巻きである。
まず、本考案による仕掛け巻きに巻き付けられる複数の針を有する仕掛けについて簡単に説明する。
図6は、複数の針を有する仕掛けの例を示す図である。
同図に示すように、仕掛け600は、幹となる糸(モトス)610と、モトス610から枝状に延びる複数(同図の例では3本)の糸(エダス)621〜623と、エダス621〜623の先端に接続された複数(同図の例では3本)の針631〜633と、モトス610の先端に接続された先端側スナップ(錘接続用の接続具)611と、モトス610の後端に接続された後端(道糸)側スナップ612とを備える。
次に、同図に示す仕掛け600を巻き付けることが可能な本考案による仕掛け巻きについて説明する。
図1は、本考案による仕掛け巻きの構成を説明するための図である。同図(a)は平面図を示し、同図(b)は正面図を示し、同図(c)は背面図を示す。
同図に示すように、本考案による仕掛け巻き100は、本体部110と、バンド部120とによって構成されている。
本体部110は、仕掛け巻き100の基本的な形状を規定する部材であって、概ね直方体状の外形を有しており、バンド部120を介して仕掛けが巻き付けられることになる外周面の四隅については、仕掛けを巻き付けた際に、糸に癖が付かないように丸められている。本体部110は、適当な強度が得られ、軽量にすることができる材料(例えば、合成樹脂)によって構成される。
同図(c)に示すように、本体部110には、針10を収容するための針収容部114が設けられている。本体部110の構成の詳細については後述する。
バンド部120は、本体部110の外周面に装着されて、仕掛けが実際に巻かれる面を構成するものであり、一定の幅を有する細長い帯状の部材の両端を接続して、輪状にしたような形状を有している。バンド部120は、仕掛けの糸を傷めない程度の柔軟性を有する材料(例えば、ゴム)によって構成される。
同図(a)に示すように、バンド部120の表面には、針収容部114に収容された針に接続された糸を保持するための糸保持部123等が設けられている。バンド部120の構成の詳細については後述する。
次に、仕掛け巻き100を構成する各部の詳細について説明する。
まず、本体部110の詳細について説明する。
図2は、本体部110の構成を説明するための図である。同図(a)は平面図を示し、同図(b)は正面図を示し、同図(c)は背面図を示す。
同図に示すように、本体部110は、背面側(同図(a)における上側)に張り出し部111を備える。当該張り出し部111は、本体部110の外周面112に、バンド部120が装着された際に、バンド部120が背面側にずれるのを防止するためのものである。なお、張り出し部111は、針収容部114に収容された針に接続された糸を通すため、針収容部114に対応する位置に、切り欠き部113が形成されている。
また、前述したように、本体部110は、背面側に開口(針挿入口)を有する針収容部114を備える。本実施形態においては、4つの針収容部114が設けられており、複数の針を有する仕掛けを、4つまで巻くことが可能となっている。
各針収容部114は、複数(例えば、3〜5本)の針を重ねて収容できるような深さ(奥行き)を有するような凹部となるように形成されている。また、各針収容部114は、本体部110の外周面112に設けられた矩形状の孔115によって、本体部110の外周面112と連通している。そして、前述した切り欠き部113は、当該矩形状の孔115に連続するように形成されている。針収容部114に収容された針に接続された糸は、当該切り欠き部113を通して、張り出し部111の背面側から正面側に渡され、矩形状の孔115を通るようになる。
針収容部114の内部には、当該針収容部114の内部に針が収容された際に、針のふところ部に挿入されることになる係合部1141が設けられている。係合部1141は、平板状の形状を有し、針収容部114に針が収容された状態において、当該針に接続された糸が引っ張られた際に、針と当接して、針の動きを規制するためのものである。
また、同図(a)に示すように、本体部110が外周面112には、複数のスナップ用孔119が形成されている。本実施形態においては、同図(a)に示した面に2つ、図示していない反対側の面(同図(b)における下面)に2つの合計4つのスナップ用孔119が形成されている。各スナップ用孔119の形状及びサイズは、後述するバンド部120に形成されるスナップ用孔と同じになっている。
また、同図(b)に示すように、本体部110は、正面側の中央部に、小物収容部116を備えている。小物収容部116は、開閉可能な蓋117を備えている。小物収容部116の内部は、例えば、複数の空間に区画されており、予備用の針や錘等の小物を収容可能となっている。また、小物収容部116の開閉可能な蓋117の表面には、複数(本実施形態では、6つ)の円柱状突起118が立設されており、図1(b)に示すように、円柱状突起118の間に、電気浮き用の電池20を保持(挟持)させることができるようになっている。
次に、バンド部120の詳細について説明する。
図3〜図5は、バンド部120の構成を説明するための図である。図3は、輪状のバンド部120を一箇所において切断し、平面上に展開して示したものであり、同図(a)は左側面図を示し、同図(b)は正面図を示し、同図(c)は右側面図を示す。また、図4は、図3(b)の部分拡大図を示し、図5(a)は図4のA−A拡大断面図を示し、図5(b)は図4のB−B拡大断面図を示し、図5(c)は図4のC−C拡大断面図を示し、図5(d)は図4のD−D拡大断面図を示し、図5(e)は図4のE−E拡大断面図を示す。
図3に示すように、バンド部120の表面には、複数(本実施形態では4つ)の針用孔121a〜121dと、複数(本実施形態では4つ)のスナップ用孔122a〜122dと、複数(本実施形態では4つ)の第一糸保持部123a〜123dと、複数(本実施形態では4つ)の第二糸保持部124a〜124dと、複数(本実施形態では4つ)の糸収容部125a〜125dと、複数(本実施形態では4つ)の第三糸保持部126a〜126dとが形成されている。本実施形態においては、符合の末尾が一致するもの、例えば、針用孔121a、スナップ用孔122a、第一糸保持部123a、第二糸保持部124a、糸収容部125a及び第三糸保持部126aが一組となって、一つの仕掛けを巻く際に利用されることになる。針用孔121a〜121d、スナップ用孔122a〜122d、第一糸保持部123a〜123d、第二糸保持部124a〜124d、糸収容部125a〜125d及び第三糸保持部126a〜126dの各組は、各針収容部114に対応して設けられており、バンド部120全体では、4組が設けられていることになる。
なお、本実施形態においては、スナップ用孔122a,122cとスナップ用孔122b,122dとでは、他の構成要素との位置関係が異なっている。これは、バンド部120のスナップ用孔122a〜122dに対応するように本体部110に形成されるスナップ用孔119を、便宜的に、図2(a)に示すように、本体部110の外周面112の長辺部分に形成するようにしたためであり、実装条件に応じて、すべてのスナップ用孔122a〜122dについて、他の構成要素との位置関係が同じになるようにしてもよい。
また、本実施形態においては、4つの針用孔121a〜121dのそれぞれ、4つのスナップ用孔122a〜122dのそれぞれ、4つの第一糸保持部123a〜123dのそれぞれ、4つの第二糸保持部124a〜124dのそれぞれ、4つの糸収容部125a〜125dのそれぞれ、及び、4つの第三糸保持部126a〜126dのそれぞれは、すべて同一の形状を有するものなので、4つのものについて区別する必要がないときは、適宜、末尾のa〜dを省略した符号を使って参照する(例えば、針用孔121等)。
針用孔121a〜121dは、矩形状の孔であって、バンド部120が本体部110の外周面112に装着された際、本体部110に形成された孔115と位置が一致するようになっており、針収容部114と連通することになる。すなわち、当該針用孔121a〜121dを、針収容部114に収容された針に接続された糸(エダス)が通ることになる。また、図3(a)に示すように、バンド部120の一方(同図(b)における左側)の側壁127には、針用孔121a〜121dに対応する位置において、矩形状の切り欠き部128が形成されている。針収容部114に収容された針に接続された糸(エダス)は、本体部110に形成された切り欠き部113及びバンド部120に形成された切り欠き部128を通って、背面側から正面側に渡されることになる。
スナップ用孔122a〜122dは、先端側スナップを有する仕掛けを巻き付ける際に利用されるものである。スナップ用孔122a〜122dは、バンド部120が本体部110の外周面112に装着された際、本体部110に形成されたスナップ用孔119と位置が一致するようになっている。図4に示すように、スナップ用孔122は、概ね矩形状の形状を有し、一つの隅(同図における右下隅)の近くに突出部1221を備えている。先端側スナップをスナップ用孔122に挿入し、先端側スナップに接続された糸を、突出部1221とスナップ用孔122の側面とによって形成される係止領域1222に導いた上で、先端側スナップに接続された糸を引っ張ると、先端側スナップが、本体部110の内周面と当接して、先端側スナップの動きが規制されることになる。
第一糸保持部123a〜123dは、主として、針収容部114に収容された針に接続された糸を張った状態で保持するためのものであり、図4及び図5(a)に示すように、複数(本実施形態では3つ)の切れ込み1231を備える。各切れ込み1231に糸を差し込むことにより糸が保持されることになる。また、第一糸保持部123には、各切れ込み1231に糸が差し込まれた際、適宜変形できるように、複数(本実施形態では3つ)の長孔1232が形成されている。なお、第一糸保持部123a及び123cはそれぞれ、スナップ用孔122a及び122cに挿入された先端側スナップに接続された糸を張った状態で保持するためにも使われる。
第二糸保持部124a〜124dは、主として、第一糸保持部123a〜123dによって保持された糸をまとめて束ねたものを保持するためのもの(糸束保持部)である。第二糸保持部124は、第一糸保持部123と同様の構造を有するものであり、図4及び図5(b)に示すように、複数(本実施形態では3つ)の切れ込み1241と、複数(本実施形態では3つ)の長孔1242とを備える。
糸収容部125a〜125dは、第二糸保持部124a〜124dによって保持された糸の束を収容するためのものであって、図4並びに図5(c)及び(d)に示すように、細長い矩形状の挿入口1251を有すると共に、内部に、直方体状の収容空間1252を有する。
第三糸保持部126a〜126dは、主として、糸収容部125a〜125dに収容された糸の束を保持するためのもの(糸束保持部)である。第三糸保持部126は、第一糸保持部123と同一の構造を有するものであり、図4に示すように、複数(本実施形態では3つ)の切れ込み1261と、複数(本実施形態では3つ)の長孔1262とを備える。なお、第三糸保持部126a及び126cはそれぞれ、スナップ用孔122b及び122dに挿入された先端側スナップに接続された糸を張った状態で保持するためにも使われる。
図4に示すように、仕掛けが巻かれることになるバンド部120の表面は、糸保持領域410と糸巻き付け領域420とに分けられる。糸保持領域410は、主として、針が先端に接続された糸(エダス)を保持するために利用される領域である。糸巻き付け領域420は、主として、エダスが接続される糸(モトス)を巻き付けるために利用される領域である。
糸保持領域410には、前述した針用孔121、スナップ用孔122、第一糸保持部123、第二糸保持部124、糸収容部125及び第三糸保持部126が設けられている。一方、糸巻き付け領域420には、主巻取部430、巻順表示用糸保持部440、端部巻取部450及び端部保持部460が設けられている。
主巻取部430は、主として、仕掛けのモトスが巻き付けられる部分であり、複数の糸支持部431が設けられている。図4においては、3個の糸支持部431を示しているが、本実施形態では、バンド部120全体で12個の糸支持部4211が設けられている。糸支持部431は、直方体状の形状を有し、主巻取部430に糸が巻き付けられる際、糸に当接して支持するものである。糸支持部431によって糸を支持することにより、主巻取部430のベース面432より高い位置で糸が支持されることになるので、糸にガン玉等が付けられていた場合に、ガン玉等をベース面432に位置させるようにすることで、出っ張りが少なく巻くことが可能となる。
巻順表示用糸保持部440は、仕掛け巻き100に複数の仕掛けを巻き付けた際に、仕掛けを巻き付けた順番を示すためのものである。巻順表示用糸保持部440は、バンド部120の表面上に形成された突条441と、当該突条441に設けられた複数の切れ込み442によって構成される。図4においては、3つの切れ込み442を示しているが、本実施形態では、バンド部120全体で12個の切れ込み442が設けられている。すなわち、本実施形態においては、最大12個の仕掛けまで巻いた順番を管理することができるようになっている。また、複数の切れ込み442のうち、一番最初に利用を開始する切れ込み422については、そのことが分かるような表示(不図示)が適宜されている。巻順表示用糸保持部440の使用方法については後述する。
端部巻取部450は、仕掛けのモトスの端部(例えば、最後の1周分程度)が巻き付けられる部分である。本実施形態においては、端部巻取部450は、巻順表示用糸保持部440と端部保持部460と間の溝として形成されている。
端部保持部460は、端部巻取部450に巻き付けられたモトスの端部を保持するためのものである。端部保持部460は、バンド部120の一方(図4における右側)の端部に設けられた側壁461と、当該側壁461に設けられた一対の切れ込み462,463とによって構成されている。一対の切れ込み462,463は、バンド部120の全周にわたって、適当な間隔で複数対が形成されている。図4に示すように、一対の切れ込み462,463は、バンド部120の内側方向に向かって開くハの字をなすように形成されている。端部保持部460にモトスの端部を止める際、まず、一方の切れ込み462にモトスを差し込んだ上で、側壁461の側面を通して、再度、他方の切れ込み463にモトスを差し込むようにすることで、モトスの後端が、仕掛け巻き100の外側にはみ出すのを防止することができる。図5に示すように、モトスが通ることになる側壁461の側面には、切れ込み462,463の深さに合わせて、モトスを通すための溝464が形成されている。更に、図5に示すように、側壁461の側面下部には、断面においてくさび状の切り欠き部465が形成されている。切り欠き部465は、仕掛けの後端にスナップ等が接続されていた場合に、切れ込み463を使わずに、スナップ等を、本体部110(の外周面112)とバンド部120と間に押し込んで止める際に、押し込みを容易にするためのものである。
次に、以上のような構成を有する仕掛け巻き100の使用方法について説明する。
まず、仕掛け巻き100に、図6に示した仕掛け600を巻き付ける場合について説明する。
仕掛け巻き100に仕掛け600を巻き付ける場合、まず、先端側スナップ611を、4つあるスナップ用孔122a〜122dのいずれかに挿入する。以下では、図4において、上方に位置するスナップ用孔122に挿入した場合について説明する。
次に、先端側スナップ611に接続された糸を、スナップ用孔122内の係止領域1222に収容されるように位置させる。そして、先端側スナップ611に接続された糸を引っ張り、当該糸が張った状態にて、第一糸保持部123に設けられた切れ込み1231のいずれかに差し込んで、糸止めをする。なお、先端側スナップ611から最初のエダス621の結び目までのモトス610が長い場合は、糸止めする前に、主巻取部430に巻き取るようにしてもよい。
次に、先端側スナップ611に一番近い針631を対応する針収容部114にセットし、針631に接続された糸(エダス)621を、本体部110の切り欠き部113及びバンド部120の切り欠き部128を介して、糸保持領域410に導き、針用孔121を通るようにする。そして、エダス621が張った状態になるように、エダス621を引っ張りながら、第一糸保持部123に設けられた切れ込み1231のいずれかに差し込んで、糸止めをする。この針の針収容部114へのセット及びセットされた針に接続された糸(エダス)の糸止めを、残りの針632,633についても、先端側スナップ611に近い方から順番に行っていく。なお、その際、エダス621〜623や、エダス621〜623間のモトスが長いときは、第一糸保持部123に糸止めする前に、主巻取部430に巻き取るようにしてもよい。
以上のようにして、先端側スナップ611及び針631〜633の固定が完了すると、次に、第一糸保持部123の後方にできる糸の弛みを束ねて、第二糸保持部124に設けられた切れ込み1241のいずれかに挿入して糸止めを行う。そして、糸の束を、糸収容部125に収容し、更に、第三糸保持部126に設けられた切れ込み1261のいずれかに挿入して糸止めを行う。なお、第三糸保持部126に止めた状態で、まだ糸の束に余りが生じるような場合は、例えば、糸の束をそこで折り返して、再度、第三糸保持部126の別の切れ込み1261を通して、糸収容部125、第二糸保持部124の方へ戻して止めるようにする。
以上のようにして、第一糸保持部123の後方にできる糸の弛みの処理(固定)が完了すると、次に、道糸側のモトス610を、第一糸保持部123、第二糸保持部124及び第三糸束保持部126のいずれかに糸止めした上で、主巻取部430に巻き取る。なお、先端側スナップ611及び針631〜633に接続された糸や、第一糸保持部123の後方にできる糸の弛みの固定をする際は、内側(図4における右側)の2つの切れ込みを利用し、道糸側のモトス610を固定する際は、一番外側(図4における左側)の切れ込みを利用するようにすれば、道糸側のモトス610が、束ね止めした糸の上を通るようになるので、束ねた糸が、モトス610によって、押さえつけられるようになり、糸の弛みがより確実に止められるようになる。
そして、適当な長さ、例えば、主巻取部430の1周分前後を残すまで、モトス610の巻き取りが完了したら、巻順表示用糸保持部440の適当な切れ込み442に差し込んで糸止めを行う。前述したように、巻順表示用止保持部440は、複数の仕掛けを巻いた際に、各仕掛けの巻順が分かるようにするためのものである。すなわち、巻順表示用糸保持部440は、複数の切れ込み442を有しており、当該複数の切れ込み442を利用した順番によって、仕掛けを巻いた順番が分かるようになっている。仕掛け巻き100においては、巻順表示用糸保持部440が有する複数の切れ込み442を利用する際の順番が分かるような表示が適宜されている。例えば、一番最初に巻かれた仕掛け用の切れ込み442付近に、一番最初に巻かれた仕掛け用のものであることが分かるような表示(例えば、「巻き順→」等の表示)がされている。この場合、複数の仕掛けを巻き付ける際は、まず、一番最初に巻かれた仕掛け用のものを利用し、そこから、巻き方向の順番に複数の切れ込み442を利用するようにする。例えば、図4において、A−A線の近くに示された切れ込み442が一番最初に巻かれた仕掛け用であるとすると、二番目に巻き付けた仕掛けについては、一番最初に巻かれた仕掛け用のものの、巻き付け方向470の下流に位置する次の切れ込み442、すなわち、C−C線の近くに示された切れ込み442を利用する。このようにすることで、仕掛けを仕掛け巻き100から外す際は、巻いた順とは逆の順番で外す必要があるが、本仕掛け巻き100では、利用した切れ込み442の位置によって、仕掛けの巻順が即座に分かるので、外す順についても即座に分かることになる。
最後に、残りのモトス610を端部巻取部450に巻き、適当な位置において、端部保持部450の一対の切れ込みの一方462に差し込んで止める。更に、後端側スナップ612を、本体部110とバンド部120との間に、切り欠き部465を介して押し込み、止めるようにする。
以上のようにして、仕掛け巻き100に対する仕掛け600の巻き付けが完了する。
なお、複数の針を有する仕掛けの中には、モトス610の先端部分に、先端用スナップの611代わりに、針が接続されているものも存在する。そのような仕掛けを、本仕掛け巻き100に巻き付ける場合は、スナップ用孔122を利用せずに、モトス610の先端に接続された針から順番に、針収容部114へのセット及びセットされた針に接続された糸の糸止めを行うようにすればよい。
また、上述した仕掛け巻き100は、1本の針しか有さない仕掛けを巻き付けるためにも利用することができる。
この場合は、まず、針を針収容部114にセットした上で、針に接続された糸を、直接、主巻取部430に巻き取る。糸にガン玉等がついているときは、主巻取部430のベース面432にガン玉等がくるようにすれば、出っ張りが少なく巻くことができる
そして、適当な長さ、例えば、主巻取部430の1周分前後を残すまで、糸の巻き取りが完了したら、巻順表示用糸保持部440の適当な切れ込み442に差し込んで糸止めを行う。
最後に、残りの糸を端部巻取部450に巻き、適当な位置において、端部保持部460の一対の切れ込み462,463に差し込んで止める。なお、モトスの後端にサルカンやスナップが接続されている場合は、一対の切れ込みの一方462に止めた後に、本体部110とバンド部120との間に押し込んで止める。
仕掛け巻き100においては、1本の針しか有さない仕掛けについては、一つの針収容部114に3本の針をセットするようにすれば、最大で12個まで巻くことができる。
以上、詳細に説明したように、上述した仕掛け巻き100は、複数の針を収容可能な針収容部114と、当該針収容部114に収容された針に接続された糸を張った状態で保持可能な糸保持部123とを備えているので、複数の針を有する仕掛けについても、各針に接続された糸を張った状態で、巻くことが可能となる。つまり、各針に接続された糸を弛ませずに仕掛けを巻くことができるので、針に接続された糸の弛みによって針が外れやすくなることを防止することが可能となる。
更に、上述した仕掛け巻き100は、第一糸保持部123の後方にできる糸の弛みを束ねて保持等することが可能な第二糸保持部124、糸収容部125及び第三糸保持部126を備えているので、弛んだ糸が、仕掛け巻き100からはみ出して邪魔になるといったことを防止することが可能となる。
以上、本考案の実施形態について説明してきたが、当然のことながら、本考案の実施形態は上記のものに限られない。例えば、上述した実施形態においては、針収容部114は、針の全体を収容するものであったが、針の先端部分のみを収容するように構成することも考えられる。
10 針
20 電気浮き用電池
100 仕掛け巻き
110 本体部
111 張り出し部
112 外周面
113 切り欠き部
114 針収容部
1141 係合部
115 孔
116 小物収容部
117 蓋
118 円柱状突起
119 スナップ用孔
120 バンド部
121,121a〜121d 針用孔
122,122a〜122d スナップ用孔
1221 突出部
1222 係止領域
123,123a〜123d 第一糸保持部
1231 切れ込み
1232 長孔
124,124a〜124d 第二糸保持部
1241 切れ込み
1242 長孔
125,125a〜125d 糸収容部
1251 挿入口
1252 収容空間
126,126a〜126d 第三糸保持部
1261 切れ込み
1262 長孔
127 側壁
128 切り欠き部
410 糸保持領域
420 糸巻き付け領域
430 主巻取部
440 巻順表示用糸保持部
441 突条
442 切れ込み
450 端部巻取部
460 端部保持部
461 側壁
462,463 切れ込み
464 溝
465 切り欠き部
600 仕掛け
610 モトス
611 先端側スナップ
612 後端側スナップ
621〜623 エダス
631〜633 針
20 電気浮き用電池
100 仕掛け巻き
110 本体部
111 張り出し部
112 外周面
113 切り欠き部
114 針収容部
1141 係合部
115 孔
116 小物収容部
117 蓋
118 円柱状突起
119 スナップ用孔
120 バンド部
121,121a〜121d 針用孔
122,122a〜122d スナップ用孔
1221 突出部
1222 係止領域
123,123a〜123d 第一糸保持部
1231 切れ込み
1232 長孔
124,124a〜124d 第二糸保持部
1241 切れ込み
1242 長孔
125,125a〜125d 糸収容部
1251 挿入口
1252 収容空間
126,126a〜126d 第三糸保持部
1261 切れ込み
1262 長孔
127 側壁
128 切り欠き部
410 糸保持領域
420 糸巻き付け領域
430 主巻取部
440 巻順表示用糸保持部
441 突条
442 切れ込み
450 端部巻取部
460 端部保持部
461 側壁
462,463 切れ込み
464 溝
465 切り欠き部
600 仕掛け
610 モトス
611 先端側スナップ
612 後端側スナップ
621〜623 エダス
631〜633 針
Claims (6)
- 複数の釣り針を収容可能な針収容部と、
当該針収容部に収容された各釣り針に接続された糸を、張った状態で保持可能な糸保持部と
を備え、
当該糸保持部は、釣り用仕掛けを巻き付けるための外周面に設けられている
ことを特徴とする釣り用仕掛け巻き具。 - 前記糸保持部によって保持された糸を束ねた状態で保持可能な糸束保持部を更に備える
ことを特徴とする請求項1に記載の釣り用仕掛け巻き具。 - 前記糸保持部によって保持された糸の束を収容可能な糸収容部を更に備える
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の釣り用仕掛け巻き具。 - 前記釣り用仕掛けを複数巻き付けた際の巻順を示すための巻順表示用糸保持部を更に備える
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の釣り用仕掛け巻き具。 - 前記釣り用仕掛けの後端部を保持するための端部保持部を更に備え、
当該端部保持部は、内側方向に向かって開くハの字をなすように形成された一対の切れ込みを備える
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の釣り用仕掛け巻き具。 - 前記釣り用仕掛け巻き具は、本体部とバンド部とによって構成され、
前記本体部と前記バンド部との間に、前記釣り用仕掛けの端部を押し込んで止めることができる
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の釣り用仕掛け巻き具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012007899U JP3182235U (ja) | 2012-12-28 | 2012-12-28 | 釣り用仕掛け巻き具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012007899U JP3182235U (ja) | 2012-12-28 | 2012-12-28 | 釣り用仕掛け巻き具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3182235U true JP3182235U (ja) | 2013-03-14 |
Family
ID=50426353
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012007899U Expired - Fee Related JP3182235U (ja) | 2012-12-28 | 2012-12-28 | 釣り用仕掛け巻き具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3182235U (ja) |
-
2012
- 2012-12-28 JP JP2012007899U patent/JP3182235U/ja not_active Expired - Fee Related
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20120131844A1 (en) | Leader storage device | |
US20170265448A1 (en) | Fishing Lure Container | |
US6219958B1 (en) | Pretied leader line, hook and lure storage device | |
US3785080A (en) | Holder for fishing leaders | |
US8943740B1 (en) | Tensionless holder for hooks and leaders | |
US6513742B2 (en) | Thread cassette | |
JP3182235U (ja) | 釣り用仕掛け巻き具 | |
US20180070572A1 (en) | Container Mountable On A Fishing Rod | |
US20120151819A1 (en) | Speedy Tackle Box | |
US8522474B1 (en) | Fishing leader holding and storage assembly | |
US20040250463A1 (en) | Knotless tapered leader dispensing system | |
US1234051A (en) | Holder for surgical sutures. | |
CN219782641U (zh) | 一种双层缝合线收纳盒 | |
KR20080002668U (ko) | 낚싯줄 스풀 | |
JP2006180858A (ja) | 釣針付き釣糸収納用具 | |
KR200227418Y1 (ko) | 낚시바늘 포장구 | |
JP2002171888A (ja) | ロッドケース | |
KR200344888Y1 (ko) | 낚싯대 케이스 | |
CN211644213U (zh) | 线缆收纳装置 | |
KR200477491Y1 (ko) | 전선 풀림 장치 | |
JP2002153186A (ja) | 仕掛け保持具 | |
KR200476031Y1 (ko) | 보관이 용이하고 신속하게 사용가능한 낚시 낱줄 고정대 | |
JP3049168U (ja) | 釣用仕掛け巻き | |
KR200350557Y1 (ko) | 낚시대 케이스의 낚시바늘 꽂이대 | |
JP2020089346A (ja) | 釣用仕掛け巻取器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3182235 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160220 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |