JP3182066U - タイル取付金具、それを用いたタイルおよびタイル取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】タイルが下地材から外れて落下することがなく、取り付け作業が極めて容易で、予めタイルに固定しても嵩張らず工期の短縮が可能なタイル取付金具、それを用いたタイルおよびタイル取付構造を提供する。
【解決手段】タイル取付金具1は、金属製線状体を屈曲または湾曲して形成され、タイルの裏面に沿って配され下地材に係止するための第一線状部2と、第1線状部2の基端側に連続して設けられ第1線状部2が延在する方向に対して側面視で斜め上方に延在する第2線状部と、第2線状部の先端側に連続して設けられ正面視で水平方向に延在する第3線状部4とを有し、第2線状部3および第3線状部4は、タイルの裏面において幅方向に延在し、かつ裏面側から表面側に向かって斜め上方に向かって形成された取付金具用挿入凹条部内に挿入されて固定されて使用される。
【選択図】図1

Description

本考案は、建築物等の壁面などへの乾式工法またはPC板などの先付け工法に使用して好適なタイル取付金具、それを用いたタイルおよびタイル取付構造に関するものである。
近年、タイル施工技術者の減少、工期短縮またはコスト低減などの要請から、タイルの施工方法として乾式工法やPC板などの先付け工法が一般化している。
これらの工法において下地材にタイルを金具などで固定することが行われており、例えばそのようなタイル取付金具として、特開2007−138468号公報のタイル受け具が提案されている。
このタイル受け具80は、図14に示すように、全体が長方形に形成され中間部が屈曲された板材81であって、中央上端部に躯体取付け孔82が設けられると共に、中央部に水平方向に切り起した自重受け片83が設けられ、さらに、中央下端部にタイル90裏面に埋設されたインサートナット91に螺子92を挿通するための螺子挿通長孔84が設けられたものである。そして、このタイル受け金具80を使用して施工する場合は、タイル90と一体化されたプレート93の上端部裏面に螺子92にて板材81を取付け、弾性接着剤94をプレート93の裏面部に塗布した後、下地材95にタイル90を貼付け、板材81の躯体取付け孔82にビス96を通してモル下地材95に固定する。さらに、上段のタイル90及びプレート93を板材81の自重受け片83上に載置し、上下のタイル90間に柔軟目地材97を充填することによりタイル90を取り付ける。
しかし、このタイル受け具80によるタイル取付構造では、タイル90はプレート93を板材81の自重受け片83上に載置するのみで保持されているので、タイル90が外れて落下するおそれがあった。また、タイル90とタイル受け具80とを螺子92で固定した後、板材81の躯体取付け孔82にビス96を通し下地材95に固定する必要があり、取り付け作業が煩雑であった。
特開2007−138468号公報
そこで、本考案の課題は、タイルが下地材から外れて落下することがなく、取り付け作業が極めて容易で、予めタイルに固定しても嵩張らず工期の短縮が可能なタイル取付金具、それを用いたタイルおよびタイル取付構造を提供することにある。
上記課題を解決するものは、下地材とタイルとの間に介在され前記下地材に前記タイルを取り付けるためのタイル取付金具であって、該タイル取付金具は金属製線状体を屈曲または湾曲して形成され、前記タイルの裏面に沿って配され前記下地材に係止するための第一線状部と、該第1線状部の基端側に連続して設けられ該第1線状部が延在する方向に対して側面視で斜め上方に延在する第2線状部と、該第2線状部の先端側に連続して設けられ正面視で水平方向に延在する第3線状部とを有し、前記第2線状部および前記第3線状部は、前記タイルの裏面において幅方向に延在し、かつ裏面側から表面側に向かって斜め上方に向かって形成された取付金具用入用凹条部内に挿入されて固定されることを特徴とするタイル取付金具である。前記タイル取付金具は、ステンレス製バネ材にて形成されていることが好ましい。前記第2線状部は、前記第1線状部が延在する方向に対して側面視で斜め上方に延在する一対の金属製線状体からなり、前記第3線状部は前記第2線状部を構成する前記一対の金属製線状体の先端間に延在する金属製線状体からなることが好ましい。前記第1線状部は正面視で頂部を有する略三角形状に形成されていることが好ましい。前記第1線状部は正面視で垂直方向に延在すると共に上部に折り返されて形成された係止部を備え、前記第3線状部は正面視で水平方向に折り返されて形成されているものであってもよい。前記第1線状部は正面視で略四角形状に形成されていてもよい。前記タイル取付金具は、波状の金属製線状体にて形成されていることが好ましい。
また、上記課題を解決するものは、下地材とタイルとの間に介在され前記下地材に前記タイルを取り付けるためのタイル取付金具が固定されたタイルであって、前記タイル取付金具は金属製線状体を屈曲または湾曲して形成され、前記タイルの裏面に沿って配され前記下地材に係止するための第一線状部と、該第1線状部の基端側に連続して設けられ該第1線状部が延在する方向に対して側面視で斜め上方に延在する第2線状部と、該第2線状部の先端側に連続して設けられ正面視で水平方向に延在する第3線状部とを有し、前記第2線状部および前記第3線状部は、前記タイルの裏面において幅方向に延在し、かつ裏面側から表面側に向かって斜め上方に向かって形成された取付金具用入用凹条部内に挿入されて固着されていることを特徴とするタイル。前記取付金具用入用凹条部は、幅方向の両端部付近の少なくとも一方には形成されていないことが好ましい。
さらに、上記課題を解決するものは、下地材と、該下地材に取り付けられたタイルと、前記下地材と前記タイルとの間に介在され前記下地材に前記タイルを取り付けるためのタイル取付金具とを有したタイル取付構造であって、該タイル取付金具は金属製線状体を屈曲または湾曲して形成され、前記タイルの裏面に沿って配され前記下地材に係止するための第一線状部と、該第1線状部の基端側に連続して設けられ側面視で該第1線状部が延在する方向に対して斜め上方に延在する第2線状部と、該第2線状部の先端側に連続して設けられ正面視で水平方向に延在する第3線状部とを有し、前記タイル取付金具は、前記第2線状部および前記第3線状部が、前記タイルの裏面において幅方向に延在し、かつ裏面側から表面側に向かって斜め上方に形成された取付金具挿入用凹条部内に挿入されて固定されることで前記タイルに固定されていると共に、前記第1線状部が前記下地材に係止されることで前記タイルが前記下地材に固定されていることを特徴とするタイル取付構造である。
請求項1に記載した考案によれば、タイルが下地材から外れて落下することがなく、取り付け作業が極めて容易で、予めタイルに固定しても嵩張らず工期の短縮も可能となる。
請求項2に記載した考案によれば、より強靱性および強度性に優れたタイル取付金具が構成される。
請求項3に記載した考案によれば、上記請求項1または2の効果を奏するタイル取付金具を簡素な形態で構成できる。
請求項4に記載した考案によれば、頂部を用いて容易かつ確実に下地材にタイルを係止させることができる。
請求項5に記載した考案によれば、上記請求項1または2の効果を奏するタイル取付金具を簡素な形態で構成できる。
請求項6に記載した考案によれば、上記請求項1または2の効果を奏するタイル取付金具をより簡素な形態で構成できる。
請求項7に記載した考案によれば、下地材にタイルをより確実に係止させることができる。
請求項8に記載した考案によれば、タイルが下地材から外れて落下することがなく、取り付け作業が極めて容易で、タイル取付金具を予めタイルに固定しても嵩張らず工期の短縮も可能なタイルとなる。
請求項9に記載した考案によれば、タイルが下地材から外れて落下することがなく、取り付け作業が極めて容易で、タイル取付金具を予めタイルに固定しても嵩張らず工期の短縮も可能なタイル取付構造となる。
本考案のタイル取付金具の一実施例の正面図である。 図1の右側面図である。 図1に示したタイル取付金具を裏面に取り付けた本発明のタイルの一実施例のタイル背面図である。 図1のA−A線部分断面図である。 本考案のタイル取付構造を説明するためのタイル正面側説明図である。 本考案の他のタイル取付構造を説明するためのタイル正面側説明図である。 本考案のタイル取付金具の他の実施例の正面図である。 図7の右側面図である。 本考案のタイル取付金具の他の実施例の正面図である。 図9の右側面図である。 図7に示したタイル取付金具の使用例を示したタイル正面側説明図である。 本考案のタイル取付金具の他の実施例の正面図である。 図12の右側面図である。 従来のタイル取付金具およびタイル取付構造を説明するための縦断面図である。
本考案では、金属製線状体を屈曲または湾曲して形成され、タイル40の裏面に沿って配され下地材50に係止するための第一線状部2と、第1線状部2の基端側に連続して設けられ第1線状部2が延在する方向に対して側面視で斜め上方に延在する第2線状部3a,3bと、第2線状部3a,3bの先端側に連続して設けられ正面視で水平方向に延在する第3線状部4とを有し、第2線状部3および第3線状部4は、タイル40の裏面において幅方向に延在し、かつ裏面側から表面側に向かって斜め上方に向かって形成された取付金具挿入用凹条部41内に挿入されて固定されることで、タイルが下地材から外れて落下することがなく、取り付け作業が極めて容易で、予めタイルに固定しても嵩張らず工期の短縮が可能なタイル取付金具、それを用いたタイルおよびタイル取付構造を実現した。
本考案のタイル取付金具を図1ないし図5に示した一実施例を用いて説明する。
この実施例のタイル取付金具1は、下地材50とタイル40との間に介在され下地材50にタイル40を取り付けるためのタイル取付金具であって、タイル取付金具1は金属製線状体を屈曲または湾曲して形成され、タイル40の裏面に沿って配され下地材50に係止するための第一線状部2と、第1線状部2の基端側に連続して設けられ第1線状部2が延在する方向に対して側面視で斜め上方に延在する一対の第2線状部3a,3bと、一対の第2線状部3a,3bの先端間に延在する第3線状部4とを有し、第2線状部3および第3線状部4は、タイル40の裏面において幅方向に延在し、かつ裏面側から表面側に向かって斜め上方に向かって形成された取付金具挿入用凹条部41内に挿入されて固定されるものである。以下、各構成について順次詳述する。
この実施例のタイル取付金具1は、図5に示すように、下地材50とタイル40との間に介在され、下地材50にタイル40を取り付けるためのものである。
タイル取付金具1は、ステンレス製バネ板からなる金属製線状体を屈曲または湾曲して形成されており、タイル40を保持した状態でも経時的に変形または分断しない剛性と強度を備えている。
第一線状部2は、図1または図2に示すように、タイル取付金具1の上部付近に設けられ下地材50に係止するための部位である。この第1線状部2は、正面視(図1参照)で頂部2aを有する略三角形状に形成されており、図5に示すように、この頂部2aにピアノ線70などを取り付け下地材70に設けられたビス75にピアノ線70を固定してタイル取付金具1およびタイル40を下地材50に固定したり、図6に示すように、下地材50に設けられたビス75などにこの頂部2aを直接係止させたりしてタイル40の落下を防止させるための部位である。
また、第一線状部2は、図3または図4に示すように、タイル40の裏面に沿って配されるため、タイル取付金具1をタイル40の裏面に固定しても、ステンレス製バネ板からなる金属製線状体の太さ分(この実施例では約1mm)裏面側に突出するのみで嵩張らないことから、予めタイル取付金具1を固定させたタイル40の保管または搬送も容易となる。
なお、この実施例の第一線状部2は、正面視(図1参照)で頂部2aを有する略三角形状に形成されているが、これに限定されるものではなく、略半円形状、略半楕円形状、略三角形状以外の多角形状のものなどでもよい。ただし、下地材に設けられたビスなどに一点で係止させる場合は、この実施例のように頂部を有する略二等辺三角形状が安定して固定できることからより好ましい。
第2線状部3a,3bは、タイル40の裏面において幅方向に延在し、かつ裏面側から表面側に向かって斜め上方(この実施例では約45゜斜め上方)に向かって形成された取付金具挿入用凹条部41内に挿入されて固定される部位であり、第1線状部2の基端側に連続して設けられ第1線状部2が延在する方向に対して側面視(図2参照)で斜め上方(この実施例では約45゜斜め上方)に延在する一対の第2線状部3a,3bから構成されている。これら第2線状部3a,3bにより、タイル取付金具1をタイル40に係止させることができる。
第3線状部4も、タイル40の裏面において幅方向に延在し、かつ裏面側から表面側に向かって斜め上方に向かって形成された取付金具挿入用凹条部41内に挿入されて固定される部位であり、一対の第2線状部3a,3bの先端間に延在する第3線状部4から構成されている。この第3線状部4により、タイル取付金具1をタイル40により確実に係止させることができる。
なお、この実施例のタイル取付金具1は一本の金属製線状体を屈曲または湾曲して形成されているため、第3線状部4の中央部が分断しているが、タイル取付金具が環状の金属製線状体を屈曲または湾曲して形成され、第3線状部4が分断していないものも本考案の範疇に包含される。
つぎに、本考案のタイル取付金具を用いたタイルを図3ないし図5に示した一実施例を用いて説明する。
この実施例のタイル40は、下地材50とタイル40との間に介在され下地材50にタイル40を取り付けるためのタイル取付金具1が接着剤にて固着されたタイルであって、タイル取付金具1は金属製線状体を屈曲または湾曲して形成され、タイル40の裏面に沿って配され下地材50に係止するための第一線状部2と、第1線状部2の基端側に連続して設けられ第1線状部2が延在する方向に対して側面視で斜め上方に延在する一対の第2線状部3a,3bと、一対の第2線状部3a,3bの先端間に延在する第3線状部4とを有し、第2線状部3a,3bおよび第3線状部4は、タイル40の裏面において幅方向に延在し、かつ裏面側から表面側に向かって斜め上方に向かって形成された取付金具用入用凹条部41内に挿入されて固着されていることを特徴とするタイルである。以下、各構成について順次詳述するが、タイル取付金具1の構成については前述した通りであり、同一符号を付し説明を省略する。
この実施例のタイル40は陶磁質タイルであるが、これに限定されるものではなく壁面等の下地材に張設されるものであればどのような材質のものでもよく、例えば石材タイルなどであってもよい。また、この実施例のタイル1は矩形のタイルであるが、これに限定されるものではなく、例えば円形、楕円形、菱形などの形態を有するタイルであってもよい。
タイル40の裏面には、図3に示すように、幅方向に延在するように穿設された取付金具挿入用凹条部41が形成されている。この取付金具挿入用凹条部41は、タイル40を壁面等の下地材50に張設する際にタイル取付金具1の第2線状部3a,3bおよび第3線状部4を挿入するための部位であり、幅方向に延在すると共に、図4に示すように、裏面側から表面側に斜め上方に向かって穿孔された凹条溝にて形成されている。
そして、取付金具挿入用凹条部41は、幅方向の両端部間に渡って形成されておらず、すなわち、幅方向の両端部付近の双方には形成されていない。より具体的には、この実施例の取付金具挿入用凹条部41は、幅方向の両端部付近を除いて形成されている。このように、両端部付近にはそれぞれ溝が形成されておらずタイル40の肉厚のままであるため、強度が増して取付金具挿入用凹条部41に沿ってタイル40が分断してしまうことがなく、壁面等に張設されてもタイル40がより落下することがない。また、幅方向の両端部付近の両方に溝が形成されていないと、接着剤60(この実施例ではエポキシ樹脂)を取付金具挿入用凹条部41内に充填しても両側から液漏れすることがなく両端のテーピングが不要となる。
なお、本願において、「タイルの幅方向」とは、壁面等に張設される際、略水平方向に配される方向を意味する。従って、また、「幅方向の両端部付近の双方には形成されていない」とは、文字通り両端部付近の両方に形成されていないことの他、両端部付近のいずれか一方に形成されていないことを含む概念である。
また、タイル40の裏面に形成された取付金具用凹条部41内にタイル取付金具1の第2線状部3a,3bおよび第3線状部4が挿入される際には、取付金具用凹条部41内に例えばエポキシ樹脂などの接着剤60が充填される。これにより、第2線状部3a,3bおよび第3線状部4の係止力を高めタイル40の落下をより防止することができる。
さらに、本考案のタイル取付金具1を用いたタイル取付構造を図5に示した一実施例を用いて説明する。
この実施例のタイル取付金具1を用いたタイル取付構造は、下地材50と、下地材50に取り付けられたタイル40と、下地材50とタイル40との間に介在され下地材50にタイル40を取り付けるためのタイル取付金具1とを有したタイル取付構造であって、タイル取付金具1は金属製線状体を屈曲または湾曲して形成され、タイル40の裏面に沿って配され下地材50に係止するための第一線状部2と、第1線状部2の基端側に連続して設けられ側面視で第1線状部2が延在する方向に対して斜め上方に延在する一対の第2線状部3a,3bと、一対の第2線状部3a,3bの先端間に延在する第3線状部4とを有し、タイル取付金具1は、第2線状部3a,3bおよび第3線状部4が、タイル40の裏面において幅方向に延在し、かつ裏面側から表面側に向かって斜め上方に形成された取付金具挿入用凹条部41内に挿入されて固定されることでタイル40に固定されていると共に、第1線状部2が下地材50に係止されることでタイル40が下地材50に固定されている。以下、各構成について順次詳述するが、タイル取付金具1およびそれを取り付けたタイル40については前述した通りであり詳述を省略する。
下地材50はタイル40を取り付けるためのものであり、この実施例の下地材50は木質系下地材であるが、タイル40を張設するものであればどのようなものでもよく、例えばコンクリート製躯体、ベースボード、パネル工法におけるセメント板などでもよい。
そして、この実施例のタイル取付金具1を用いたタイル取付構造では、図3または図4に示すように、予めタイル取付金具1の第2線状部3a,3bおよび第3線状部4が、タイル40の裏面において幅方向に延在し、かつ裏面側から表面側に向かって斜め上方に形成された取付金具挿入用凹条部41内に挿入され、さらに接着剤60にて固着されることでタイル40に固定されている。
そして、タイル取付金具1の第1線状部2が下地材50に係止されることで下地材50に固定されている。具体的には、この実施例では、図5に示すように、第1線状部2の頂部2aにピアノ線70などを取り付け、下地材50に設けられたビス75にピアノ線70を固定することでタイル40が下地材50に固定されている。
つぎに、図7、図8および図11に示した本考案のタイル取付金具10について説明する。
この実施例のタイル取付金具10と前述したタイル取付金具1との基本的な相違点は第1線状部の形態であり、他の部位については略同様であるため詳述を省略する。
タイル取付金具10の第1線状部12は、図7に示すように、正面視で略台形状の略四角形状に形成され、上部両側にそれぞれ角部12a,12bを有している。そして、この第1線状部12にてタイルを下地材に固定する場合は、これら角部12a,12bにピアノ線などを取り付け下地材に設けられたビスにピアノ線を固定してタイル取付金具10およびタイルを下地材に固定したり、下地材に設けられたビスなどにこれら角部12a,12bを直接係止させたり、さらには、図11に示すように、第1線状部12の上部付近を上段のタイル40の裏面において押圧固定させたりして下段のタイル40の落下を防止させる。
さらに、図9および図10に示した本考案のタイル取付金具15について説明する。
この実施例のタイル取付金具15と前述したタイル取付金具10との基本的な相違点は第1線状部が波状に形成されている点のみであり、他の部位については略同様であるため詳述を省略する。
このように、タイル取付金具15の第1線状部15a,15b,15cが波状に形成されていると、モルタル等が波状部内に侵入してタイルをより確実に下地材に固定させることができる。なお、この実施例では、図10に示すように、波状は側面視では現れない方向に形成されているが、波状が側面視で現れる方向に形成されたものも本考案の範疇に包含される。
さらに、図12および図13に示した本考案のタイル取付金具20について説明する。
この実施例のタイル取付金具20と前述したタイル取付金具1との基本的な相違点は第1線状部、第2線状部および第3線状部の形態である。
タイル取付金具20の第1線状部は、図12に示すように、正面視で垂直方向に延在する22bと、折り返された部位22aと、最上部に折り返されて形成された係止部22cを備えている。また、第2線状部23は、図13に示すように、第1線状部の基端側に連続して設けられ第1線状部が延在する方向に対して側面視で斜め上方に延在しており、さらに、第3線状部は、図12に示すように、第2線状部の先端側に連続して設けられ正面視で水平方向に延在する部位24aと、24aの先端が折り返されて形成された24bとから構成されている。そして、この第1線状部にてタイルを下地材に固定する場合は、係止部22cにピアノ線などを取り付け下地材に設けられたビスにピアノ線を固定してタイル取付金具20およびタイルを下地材に固定したり、下地材に設けられたビスなどに係止部22cを直接係止させたりしてタイルの落下を防止させる。
以上のように、本考案のタイル取付金具、それを用いたタイルおよびタイル取付構造では、金属製線状体を屈曲または湾曲して形成され、タイルの裏面に沿って配され下地材に係止するための第一線状部と、第1線状部の基端側に連続して設けられ第1線状部が延在する方向に対して側面視で斜め上方に延在する第2線状部と、第2線状部の先端側に連続して設けられ正面視で水平方向に延在する第3線状部とを有し、第2線状部および第3線状部は、タイルの裏面において幅方向に延在し、かつ裏面側から表面側に向かって斜め上方に向かって形成された取付金具挿入用凹条部内に挿入されて固定されることで、タイルが下地材から外れて落下することがなく、取り付け作業が極めて容易で、予めタイルに固定しても嵩張らず工期の短縮が可能となる。
1 タイル取付金具
2 第一線状部
3a 第2線状部
3b 第2線状部
4 第3線状部
40 タイル
41 取付金具挿入用凹条部
50 下地材

Claims (9)

  1. 下地材とタイルとの間に介在され前記下地材に前記タイルを取り付けるためのタイル取付金具であって、該タイル取付金具は金属製線状体を屈曲または湾曲して形成され、前記タイルの裏面に沿って配され前記下地材に係止するための第一線状部と、該第1線状部の基端側に連続して設けられ該第1線状部が延在する方向に対して側面視で斜め上方に延在する第2線状部と、該第2線状部の先端側に連続して設けられ正面視で水平方向に延在する第3線状部とを有し、前記第2線状部および前記第3線状部は、前記タイルの裏面において幅方向に延在し、かつ裏面側から表面側に向かって斜め上方に向かって形成された取付金具用入用凹条部内に挿入されて固定されることを特徴とするタイル取付金具。
  2. 前記タイル取付金具は、ステンレス製バネ材にて形成されている請求項1に記載のタイル取付金具。
  3. 前記第2線状部は、前記第1線状部が延在する方向に対して側面視で斜め上方に延在する一対の金属製線状体からなり、前記第3線状部は前記第2線状部を構成する前記一対の金属製線状体の先端間に延在する金属製線状体からなる請求項1または2に記載のタイル取付金具。
  4. 前記第1線状部は正面視で頂部を有する略三角形状に形成されている請求項1ないし3のいずれかに記載のタイル取付金具。
  5. 前記第1線状部は正面視で略四角形状に形成されている請求項1ないし3のいずれかに記載のタイル取付金具。
  6. 前記第1線状部は正面視で垂直方向に延在すると共に上部に折り返されて形成された係止部を備え、前記第3線状部は正面視で水平方向に折り返されて形成されている請求項1ないし3のいずれかに記載のタイル取付金具。
  7. 前記タイル取付金具は、波状の金属製線状体にて形成されている請求項1ないし6のいずれかに記載のタイル取付金具。
  8. 下地材とタイルとの間に介在され前記下地材に前記タイルを取り付けるためのタイル取付金具が固定されたタイルであって、前記タイル取付金具は金属製線状体を屈曲または湾曲して形成され、前記タイルの裏面に沿って配され前記下地材に係止するための第一線状部と、該第1線状部の基端側に連続して設けられ該第1線状部が延在する方向に対して側面視で斜め上方に延在する第2線状部と、該第2線状部の先端側に連続して設けられ正面視で水平方向に延在する第3線状部とを有し、前記第2線状部および前記第3線状部は、前記タイルの裏面において幅方向に延在し、かつ裏面側から表面側に向かって斜め上方に向かって形成された取付金具用入用凹条部内に挿入されて固着されていることを特徴とするタイル。
  9. 下地材と、該下地材に取り付けられたタイルと、前記下地材と前記タイルとの間に介在され前記下地材に前記タイルを取り付けるためのタイル取付金具とを有したタイル取付構造であって、該タイル取付金具は金属製線状体を屈曲または湾曲して形成され、前記タイルの裏面に沿って配され前記下地材に係止するための第一線状部と、該第1線状部の基端側に連続して設けられ側面視で該第1線状部が延在する方向に対して斜め上方に延在する第2線状部と、該第2線状部の先端側に連続して設けられ正面視で水平方向に延在する第3線状部とを有し、前記タイル取付金具は、前記第2線状部および前記第3線状部が、前記タイルの裏面において幅方向に延在し、かつ裏面側から表面側に向かって斜め上方に形成された取付金具挿入用凹条部内に挿入されて固定されることで前記タイルに固定されていると共に、前記第1線状部が前記下地材に係止されることで前記タイルが前記下地材に固定されていることを特徴とするタイル取付構造。
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