JP3181983U - 重心がとれる靴下 - Google Patents

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Abstract

【課題】履くことによって、立っている時や歩行時に踵部での均等な接地を習慣化することができ、ひいては、バランス良い立ち姿勢や歩行姿勢の習慣化に基づいて、骨格や身体の歪み、外反母趾等を矯正して正しい身体姿勢を保ち易くすることが期待できる靴下を提供する。
【解決手段】親指を収納する袋状部と、他の指を収納する袋状部を本体部の先端部に設け、踵部3に突起4を設けた靴下であって、前記突起4は、踵部3の接地面の後端32から3〜5cmの位置を中心とする踵部接地面の中央部に位置し、踵部接地面の後部と両側には、踵部接地面外周端からYcmの幅の範囲において突起4が形成されておらず、かつ、Ycmが0.8〜2.5cmの範囲内の値であることを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本考案は、重心がとれ、良い身体姿勢となるのに有用な靴下に関する。より詳細には、履くことによって、立っている時や歩行時に踵(かかと)部を含む足裏での左右の均等な接地を習慣化することができ、ひいては、バランス良い立ち姿勢や歩行姿勢を習慣化することができ、それにより、骨格や身体の歪み、外反母趾等を矯正して正しい身体姿勢を保ち易くして、健康にも有用な靴下に関する。
靴下に関しては、従来から数多くの技術が知られているが、そのうち、足裏部の領域に合成樹脂、ゴム等からなる突起や板状のものを設けた靴下に関する技術は多数知られている。
例えば、滑り止めを目的としたものとしては、靴下底部の土踏まず及び指先部を除く前部及び踵部に当る部に、軟質樹脂又はゴムを、異物感を与えない程度の厚みで通気性を失わず且つ摩擦効果の大きい線状、点状、小平面群状等に付着せしめたもの(特許文献1参照)、足底及び踵部において、小間隔を介して多数のゴム又は合成樹脂製小突起を編地の表面に付着したもの(特許文献2参照)、少なくとも足裏部分に滑り止め加工が施された靴下、5本指タイプ靴下、足袋、外反母趾矯正靴下、ストッキング等において、靴下と足との滑りを防止するために、少なくとも足裏部分の内周面には、内部側に突出する滑り止め用の複数の内突起が設けられ、内外突起は、少なくともつま先部分及び踵部分に設けられたもの(特許文献6参照)、滑り止め加工された靴下において、靴を履きやすくするために、底面のボールガース部からつま先部領域を除く領域に滑り止め部材を付設したもの(特許文献7参照)等が公知である。
また、足裏のツボ刺激効果等を目的としたものとしては、ストッキングにおいて、使用者の求める効能に合った足ツボをピンポイントで確実に押圧刺激でき、ファッション性にも富んだ滑り止めとするために、ストッキングの足裏部の外面に受け板片を接着固定するとともに、前記足裏部の内面には前記受け板片の面内において、足裏のツボと対応する位置にシリコーンゴム製の隆起体を接着固定したもの(特許文献4参照)、5本指靴下において、炭の吸湿効果、消臭効果等の優れた作用効果を奏するとともに、ツボとしての経穴や反射区(リフレックス・ゾーン)を刺激するために、突状に形成された炭担持体を経穴や反射区に相当する部位の繊維生地に貼着したもの(特許文献5等参照)等が公知である。
以上のように、滑り止めや足裏のツボ刺激を目的とした靴下に関する技術は数多く知られているが、身体姿勢を正しくすることを目的とした靴下に関する技術はあまり知られていない。
身体姿勢を正しくすることを目的とした靴下に関する数少ない技術としては、重心位置を中心よりに移動させ姿勢を自然な状態に矯正するために、親指を収納する袋状部と他の指を収納する袋状部を先端に設けた靴下において、親指を収納する前記袋状部を、弾性糸を入れたメリヤス編みすることにより親指を締め付け可能に設けて、親指が刺激されて無意識のうちに親指側で体重を支える姿勢に矯正されるとするもの(特許文献3参照)が公知である。
一方、靴下を編成する技術としては、多くの技術が知られているが、横編機を用いて5本指靴下を立体編成するもの(例えば、特許文献8参照)が公知である。
実開昭53−102730号公報 実開昭54−137428号公報 実用新案登録第3018856号公報 実用新案登録第3129886号公報 実用新案登録第3141536号公報 実用新案登録第3161737号公報 特開2001−98401号公報 特開2006−214010号公報
一般的に身体姿勢は健康と密接に関係していることが知られており、身体姿勢が悪く体の重心位置が不自然な位置にある者は健康を害し易いと言われている。
このような悪い身体姿勢を矯正するものとして、胸を張り背筋を伸ばす矯正具については、多くのものが知られているものの、足や下肢の姿勢を矯正する矯正具はあまり知られておらず、靴下についても、上述のとおり、身体姿勢を正しくすることを目的としたものはあまり知られていない。
例えば、O脚、X脚、外反母趾等の足や下肢の悪い身体姿勢は、習慣化されていることが多く、下半身だけでなく上半身の姿勢にも影響を与え、ひいては、内臓等の働きにも悪影響を及ぼすと考えられる。
そのため、重心がとれ、良い身体姿勢が習慣づけられるような簡易な矯正具があれば非常に有用であると考えられる。
上記特許文献3に記載された靴下では、親指を収納する袋状部を、弾性糸を入れたメリヤス編みすることにより親指を締め付け可能に設けて、親指が刺激されて無意識のうちに親指側で体重を支える姿勢に矯正されるとしているが、親指を締め付け可能に設けることと、姿勢の矯正との因果関係が必ずしも明らかではない。
本考案は、履くことによって、立っている時や歩行時に踵部の均等な接地を習慣化することができ、ひいては、バランス良い立ち姿勢や歩行姿勢の習慣化に基づいて、骨格や身体の歪み、外反母趾等を矯正して正しい身体姿勢を保ち易くすることが期待できる靴下を提供することを課題とする。
上記課題を達成するために、本考案は、以下の手段を講じた
(1)親指(第1指)を収納する袋状部と、他の指(第2〜5指)を収納する袋状部を本体部の先端部に設け、踵部に突起を設けた靴下であって、前記突起は、踵部の接地面の後端から3〜5cmの位置を中心とする踵部接地面の中央部に位置し、踵部接地面の後部と両側には、踵部接地面の外周端からYcmの幅の範囲において突起が形成されておらず、かつ、Ycmが0.8〜2.5cmの範囲内の値であることを特徴とする靴下。
(2)横編機で立体編成されたものであることを特徴とする上記(1)に記載の靴下。
本考案の靴下は、次のような態様によっても特徴づけることができる。
(3)靴下の甲側は、踵側よりも編目数の目数を減らして編成されたものであることを特徴とする上記(2)に記載の靴下。
(4)親指以外の指(第2〜5指)を収納する袋状部を指1本ずつ、指2本ずつ、又は、指1本と3本に収納可能な袋状部に形成したことを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の靴下
(5)突起は、靴下外面及び/又は内面に設けられたことを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれか1項に記載の靴下。
(6)突起は、滑り止め用材料で形成されたものであることを特徴とする上記(1)〜(5)のいずれか1項に記載の靴下。
(7)滑り止め用材料は、塩化ビニル樹脂、シリコーン樹脂、エラストマー樹脂、又は、ゴムから形成されたものである上記(6)に記載の靴下。
(8)甲部、足首部、踝部のうちの少なくとも1箇所の周囲は、弾性糸を用いて編成されたものであることを特徴とする上記(1)〜(7)のいずれか1項に記載の靴下。
(9)少なくとも一部に抗菌・防臭効果のある機能性繊維糸を用いて編成されたものであることを特徴とする上記(1)〜(8)のいずれか1項に記載の靴下。
(10)突起が形成されていない上記の幅のYcmが1.0〜2.5cmの範囲内の値であることを特徴とする上記(1)〜(9)のいずれか1項に記載の靴下。
(11)突起が形成されていない上記の幅のYcmが1.2〜2.5cmの範囲内の値であることを特徴とする上記(1)〜(9)のいずれか1項に記載の靴下。
(12)突起が形成されていない上記の幅のYcmが1.5〜2.5cmの範囲内の値であることを特徴とする上記(1)〜(9)のいずれか1項に記載の靴下。
(13)突起が形成されていない上記の幅のYcmが1.8〜2.5cmの範囲内の値であることを特徴とする上記(1)〜(9)のいずれか1項に記載の靴下。
(14)突起が形成されていない上記の幅のYcmが2.0〜2.5cmの範囲内の値であることを特徴とする上記(1)〜(9)のいずれか1項に記載の靴下。
(15)踵部中央部と前記踵部中央部から続く土踏まず部の一部以外に突起が形成されていないことを特徴とする上記(1)〜(14)のいずれか1項に記載の靴下。
(16)踵部中央部以外に突起が形成されていないことを特徴とする上記(1)〜(14)のいずれか1項に記載の靴下。
(17)突起の高さは、0.3〜3mmである上記(1)〜(16)のいずれか1項に記載の靴下。
(18)突起の高さは、0.5〜2mmである上記(1)〜(16)のいずれか1項に記載の靴下。
(19)突起の高さは、0.7〜1.5mmである上記(1)〜(16)のいずれか1項に記載の靴下。
(20)突起は、平面形状が、円、長円、三角形若しくは多角形、又は、帯状であり、垂直断面形状が、半円、半長円、三角形、長方形、台形、又は、五角形であることを特徴とする上記(1)〜(19)のいずれか1項に記載の靴下。
(21)突起は、直径乃至幅が0.3〜3mm程である上記(1)〜(20)のいずれか1項に記載の靴下。
(22)突起は複数設けられ、クローバー状、花状、多重同芯円状、星形状、又は、放射状に配置されたものである上記(1)〜(21)のいずれか1項に記載の靴下。
(23)複数の突起は、中心側に配置されたものほど高さが高くなっていることを特徴とする上記(22)に記載の靴下。
本考案は上記(1)、(2)のとおりに構成されているので、次に記載するような効果を奏することができる。
本考案の靴下は、親指(第1指)を収納する袋状部と、他の指(第2〜5指)を収納する袋状部を先端部に具備しているので、履いている際の足の前後方向を中心とした靴下の回転や、足指部での位置ずれが防止される。その結果、靴下の踵部中央部の突起を履いた人の足の踵部中央部に位置ずれなく容易に当接させることができるし、その当接状態は、歩行や各種運動等を行っても位置ずれせずに維持され易い。
靴下を横編機で立体編成されたものとしたり、靴下の甲側を踵側よりも編目数の目数を減らして編成されたものとしたり、また、甲部、足首部、踝(くるぶし)部のうちの少なくとも1箇所以上(最も好ましくは3箇所全て)の周囲を弾性糸を用いて編成されたものとすると、踵部中央部の突起の位置ずれをより良く防止することができる。
本考案の靴下は、足指を正しく袋状部に納めて履くと、足の踵部中央部に靴下の踵部中央部の突起が容易に当接し、その後の歩行や運動等によってもその当接は位置ずれされにくい。そして、本考案の靴下を履いて立っている時や歩行時において、踵部中央部の突起の存在を知覚するように努めることにより、自然と重心位置が正しく調整される。すなわち、靴下の踵部中央部に設けられた突起をかすかにでも知覚できるならば、その立っている時や歩行時において、踵部を含む足裏が左右ほぼ均等な圧力で接地していることを意味している。それ故、踵部中央部の突起の知覚を習慣化することにより、O脚やX脚のような悪い姿勢を矯正し得る。
また、そのような悪い姿勢の矯正は、親指を収納する袋状部と、他の指を収納する袋状部とによる足指の矯正と相俟って、外反母趾も効果的に矯正し得る。さらに、足や脚部は、身体全体を支えているため、足や脚部の姿勢の矯正は、身体全体の重心バランスをとることにもつながり、骨格に歪みが起きにくくなり、その結果、身体の痛みが軽減されたり、内臓の働きを良くし,病気になりにくい身体となることが期待できる。
また、靴下踵部中央部の突起は、足裏のツボの刺激を通じて体内機能の改善効果も期待できる。
さらに、本考案の靴下は、履いた状態で立っている時や歩行時において、踵部中央部の突起の存在を知覚するように努めることを習慣とすることにより、足裏の突起に対する知覚感覚の鋭敏化が期待できる。足裏の知覚感覚が鋭敏となると、転倒防止に有効であることが知られているので、本考案の靴下を履いて前記突起の存在を知覚するように努めることは、身体姿勢矯正効果、外反母趾の矯正効果等とも相俟って、老齢者等の足腰の弱い人の転倒防止訓練になると言える。
本考案の実施例の靴下を示す見取り図。 本考案の実施例の靴下を平坦に折り畳んだ際の側面図(a)と底面図(b)。 本考案の実施例の靴下を履いた状態における模式的側面図。 本考案の実施例の靴下を履いた状態における模式的底面図(a)と、接地面の踵部等を拡大して示す模式的底面図(b)。 本考案の靴下踵部中央部に設けられた複数の突起により形成される模様の他の例を示す図面。(a)は花、(b)は多重円、(c)は星形、(d)は放射状。
以下、本考案を実施するための形態を詳細に説明する。
本考案の靴下は、親指(第1指)を収納する袋状部と、他の指(第2〜5指)を収納する袋状部を本体部の先端部に設け、踵(かかと)部に突起を設けた靴下であって、前記突起は、踵部の接地面の後端から3〜5cmの位置を中心とする踵部接地面の中央部に位置し、踵部接地面の後部と両側には、外周端からYcmの幅の範囲において突起が形成されておらず、かつ、Ycmが0.8〜2.5cmの範囲内の値であることを特徴とする。この靴下を履いて立っている時や歩行時において、踵部中央部の突起の存在を知覚するように努めることにより、自然と重心位置が正しく調整される。
<本考案が適用される靴下>
本考案が適用される靴下は、足指部と踵部とを少なくとも覆うものであれば、種類は何ら限定されず、どのような種類のものでも良い。例えば、スニカーソックス乃至スニーカーインナーのように、踝(くるぶし)が露出する丈の短いものであっても良いし、踝まで、足首まで、ふくらはぎまで、膝下まで、膝まで、膝を超えるまで等、各種の丈のものであっても良い。例えば、パンティストッキングのようなストッキングであっても良い。
また、本考案の靴下は、靴を履く際の靴履き専用、又は、室内履き専用のものでも良いし、また、靴履きと室内履き兼用のものでも良い。
本考案の靴下は、日常生活に普段に使用されるものとしてだけでなく、通勤・通学用、各種スポーツ用、身体姿勢や歩行姿勢の矯正トレーニング用等のものであっても良い。また、抗菌効果、防臭効果等の各種機能を付加されたものでも良い。
<突起の位置ずれ防止のための構成>
本考案の靴下は、踵部中央部の突起が位置ずれせずに、履いた人の足の踵部中央部に位置するように、親指を収納する袋状部と、他の指を収納する袋状部を先端部に具備している。
靴下を横編機で立体編成されたものとしたり、また、靴下の甲側を踵側よりも編目数の目数を減らして編成されたものとしたりすると、靴下の踵部と足の踵部との対応がより明確になり、足の踵部が靴下の踵部に適切にフィットするので、踵部中央部の突起の位置ずれをより良く防止することができる。
また、甲部、足首部、踝部のうちの少なくとも1箇所以上(最も好ましくは3箇所全て)の周囲を弾性糸を用いて編成されたものとすると、甲部、足首部、及び/又は踝部の周囲で靴下と足との接触圧が増加してフィット性が改善し、踵部中央部の突起の位置ずれをより良く防止することができる。弾性糸を用いて編成する際、弾性糸の編成密度を位置によって調整することにより、フィット性を改善し、突起の位置ずれをより良く防止することができる。
踵部中央部の突起の位置ずれをより良く防止するためには、(a)横編機での立体編成、(b)甲側の踵側よりも編目数の目数を減らした編成、(c)甲部、足首部、踝部の少なくとも1箇所以上の周囲の弾性糸を用いた編成、のうちの2以上を行うことが好ましい。
<靴下における突起の配設位置について>
本考案の靴下における重心知覚用の突起は、靴下を履いた時の踵部接地面の中央部に設けられる。そして、踵部接地面の後部と両側には、外周端からYcm幅の帯状範囲において突起を形成しないので、踵部接地面の中央部の突起を知覚できる場合、踵を含む足裏は、左右がほぼ均等な圧力で接地できていて、重心がとれていると言える。
ここで、靴下を履いた時の踵部接地面の中央部とは、踵部の接地面の後端からXcmにおける足幅方向(左右方向)の中間位置を中心とする半径2cm以内(好ましくは1.5cm以内、より好ましくは1.0cm以内、さらに好ましくは0.8cm以内、さらに一層好ましくは0.5mm以内)の領域であって、踵部接地面の後部と両側の外周端からYcmの幅の帯状範囲に含まれない領域を意味する。ここで、突起が形成されていない上記の幅のYcmは、0.8〜2.5cm、好ましくは1.0〜2.5cm、より好ましくは1.2〜2.5cm、より好ましくは1.5〜2.5cm、さらに好ましくは1.8〜2.5cm、さらに一層好ましくは2.0〜2.5cmの範囲内の値である。上記Ycmは、0.8〜1.5cm、0.8〜1.8cm、1.0〜1.8cm、1.0〜2.0cm、1.5cm〜2.0cm、1.5〜2.2cm等に設定することもできる。
踵部の接地面の後端から前記中間位置までの距離Xは、足の大きさにもよるが、3〜5cm、好ましくは3.5〜4.5cm、より好ましくは、3.7〜4.3cm、一層好ましくは3.9〜4.1cmの範囲内とする。
なお、踵部の接地面の後端は、靴下を履いて起立姿勢としたときの靴下踵部と床面との接触位置に目印を付けることなどにより定めることができる。また、透明板の上に立った人の足裏を下方から観察すること等によっても前記後端の確認は可能である。
履いていない靴下における前記目印を付けられた後端から前記中心までの距離X′は、靴下を履いた時の先端から前記後端までの距離Lと、靴下を履いていない時の先端から前記後端までの距離L′により、次のように表すことができる。
X′=X×(L′/L)
また、靴下を履いた時の踵部接地面の後端から前記中心迄の距離Xは、履いていない靴下における前記目印を付けられた後端から前記中心までの距離X′と靴下の前後方向の伸張率(=L/L′)により、次のように表すことができる。
X =X′×(L/L′)=3〜5cm
靴下が、横編機で立体編成されたものである場合、踵部分が舌状となるように全体を折りたたむと、舌状部分の後端は、靴下を履いた時の踵部の接地面の後端とほぼ一致する。それ故、横編機で立体編成された靴下については、舌状踵部の後端を靴下を履いた時の踵部の接地面の後端と見なすことができる。
本考案の靴下における突起は、重心をとる(すなわち、踵を含む足裏が、左右ほぼ均等な圧力で接地する)ためであるので、それが容易となるように、踵部の中心のみに設け、それ以外の部分に突起を形成しないことが望ましい。しかしながら、重心をとることや、踵部中央部の突起を知覚することの妨げとならない範囲で、踵部中央部から続く土踏まず部の一部や足指の接地部にも僅かに突起を設けることも可能である。
突起は、滑り止め用材料で靴下の外面に設けると、重心をとる機能と滑り止め機能の両方を突起が奏する点で効果的である。突起は、重心をとる機能だけからすれば、靴下の内面だけに設けることも可能であるが、靴下内外の両面に設けることもできる。
<突起の個数、形状、分布等>
本考案の靴下における踵部中央部の突起は、1個でも良いが、足裏での突起の知覚をより確実にするためには複数個設けることが好ましい。突起の個数は、個々人の好みや知覚感覚の深浅等に応じて、例えば2〜10個、11個〜50個、51〜80個、81〜120個等のように適宜設定することができる。
突起は、足裏に大きな異物感を与えない程度で、かつ、少なくともかすかに足裏で知覚できる大きさである必要がある。突起の高さも、個々人の好みや知覚感覚の深浅によるが、一般的には0.3〜3mm程度、通常は0.5〜2mm、多くの場合0.7〜1.5mm程度に設定することができる。
突起の平面形状は、限定するものではないが、直径乃至幅が0.3〜3mm程度の円、長円、三角形若しくは多角形、帯状等のいずれかとすることができる。
突起の垂直断面形状は、限定するものではないが、半円、半長円、三角形、長方形、台形、五角形等のいずれかとすることができる。
突起を複数設ける場合、模様状に設けることが意匠上好ましい。模様の例としては、限定されないが、クローバー、花、多重円、星形、放射状等が挙げられる。また、突起を複数設ける場合、足裏のつぼの位置に応じた分布形状とすることもできる。それらの際、突起の高さを全て一定としても良いが、踵部中心を高く、周囲部を低くしたり、その逆にしたりすることもできるし、模様やつぼの分布に応じて、高さ分布を形成しても良い。
複数の突起を設ける場合の隣接する突起間の間隔は、突起の設置個数にも依存し、10個以上の場合、0.5〜10mm程度、10個未満の場合、0.5〜30mm程度とすることができる。
<突起の材料、形成方法>
本考案の靴下の踵部中央部に設ける突起の材料は、限定するものではないが、滑り止め用材料で形成することが好ましい。前記突起を滑り止め材料で形成すると、靴下を室内履きとした時に、床面との滑りが防止されるし、また、靴やスリッパ等を履いた時には、靴やスリッパとの滑りが防止される。滑り止め材料としては、限定するものではないが、例えば、塩化ビニル樹脂、シリコーン樹脂、エラストマー樹脂、又は、ゴムを用いることができる。また、磁気による健康効果のために、磁性粒子や磁性粉を含むものとすることもできる。
本考案における靴下の突起は、その形成方法が何ら限定されず、公知の形成方法の1つ又は2以上を用いて形成することができる。
以下、本考案の靴下を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本考案は、この実施例に限定されず、本考案の要旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更をすることができる。
図1〜4に本考案の実施例の靴下1を示す。この靴下1は、横編機を用い、親指(第1指)を収納する袋状部21と、他の指(第2〜5指)を1本ずつ収納可能な4個の袋状部22、合わせて5個の袋状部21,22を先端部に具備するように立体編成されたものであり、足首まで伸びる丈を有している(図1参照)。また、甲部6、踝部7、足首部8の周囲は、夫々、3〜5cm程度の幅のリング状乃至円環状となるように、弾性糸を用いてメリヤス編成されている(図3参照)。この靴下1は、踵部3が舌状となるように全体が図に示されるように平坦に折りたたむことができる〔図2(a)、(b)参照〕。
靴下外面の踵部3の中央部には、平面形状が直径約2mmの円で高さ約1mmの塩化ビニル樹脂製の半球状突起4が多数設けられ、全体としてクローバー状の模様に形成されている〔図4(b)参照〕。突起4は、非着用状態で、踵部3の接地面31の後端32から1.5〜6cmの範囲に設けられ、踵部接地面31の後部と両側には、外周端から1.5cm幅の範囲において突起が形成されておらず、また、踵部3中央部と前記踵部3中央部から続く土踏まず部5の一部以外に突起が全く形成されていない〔図4(a)、(b)の突起非設置領域34参照〕。この靴下1の着用時の先端から踵部接地面31の後端32までの距離Lは約24cmで、非着用時の対応距離L′は約18.5cmであるので、前記突部4は、着用状態で、踵部の接地面の後端32から約1.9〜7.8cmの範囲に設けられ、踵部接地面31の後部と両側には、外周端から1.9cm幅の範囲において突起が形成されていない(実際には、両側については、突起が形成されていない幅Yは、1.9cmより広かった。)。踵部接地面の中心33は確定できないが、踵部接地面の後端32から3〜5cmの範囲内に位置していると言える。
この靴下1について、数人の被験者に対し試用したところ、多くの場合において、外反母趾の矯正効果や身体姿勢の矯正効果がみられた。
本考案の靴下は、足指部と踵部とを少なくとも覆うものであれば、種類は何ら限定されず、どのような種類のものにでも適用できる。例えば、スニカーソックス乃至スニーカーインナーのように、踝が露出する丈の短いものをはじめ、踝まで、足首まで、ふくらはぎまで、膝下まで、膝まで、膝を超えるまで等、各種の丈のもの、パンティストッキングのようなストッキング等にも適用できる。
本考案の靴下は、靴を履く際に使用しても有効であるし、室内履きとして使用しても有効である。また、本考案の靴下は、日常生活に普段に使用されるものとしてだけでなく、通勤・通学用、各種スポーツ用、身体姿勢や歩行姿勢の矯正トレーニング用、転倒防止訓練用等としても効果的に利用できる。
1:重心がとれる靴下

2:指袋部(足指部)
21:親指(第1指)用指袋
22:第2〜5指用指袋

3:踵部
31:踵部接地面
32:踵部接地面の後端
33:踵部接地面の中心
34:踵部接地面の後部と両側における突起非設置領域

4:突起(重心知覚用の突起)

5:土踏まず部
6:甲部(甲部周囲)
7:踝部(踝部周囲)
8:足首部(足首部周囲)
9:足挿入口
10:足裏接地面

L:靴下の先端から踵部接地面の後端までの距離(着用時)
L′:靴下の先端から踵部接地面の後端までの距離(非着用時)
X:踵部接地面後端から踵部接地面中心までの距離(着用時)
X′:踵部接地面後端から踵部接地面中心までの距離(非着用時)
Y:踵部接地面の後部と両側における外周端からの突起非設置領域の幅(着用時)

Claims (2)

  1. 親指を収納する袋状部と、他の指を収納する袋状部を本体部の先端部に設け、踵部に突起を設けた靴下であって、前記突起は、踵部の接地面の後端から3〜5cmの位置を中心とする踵部接地面の中央部に位置し、踵部接地面の後部と両側には、外周端からYcmの幅の範囲において突起が形成されておらず、かつ、Ycmが0.8〜2.5cmの範囲内の値であることを特徴とする靴下。
  2. 横編機で立体編成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の靴下。
JP2012007656U 2012-12-18 2012-12-18 重心がとれる靴下 Expired - Fee Related JP3181983U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2022124099A (ja) * 2021-02-15 2022-08-25 エーシル株式会社 靴下

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