JP3181865U - 車載用消臭または芳香剤容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】夏季密閉空車時のような、車室内温度がかなりの高温になった時は容器の通気孔を塞いで、消臭剤等の過度の消耗を防止するとともに、通常温度時では所定の通気孔隙間を確保することによって所定の蒸発・発散を保ち所定の消臭・芳香効果を確保することを可能とするような車載用消臭または芳香剤容器を提供する。
【解決手段】容器本体1に螺合または嵌合された通気孔3bつき蓋体3の上面に収納され、温度変化によってその形状を変化させる可逆的形状可変複合構造体コイル4の伸縮により、通常温度時には所定の通気孔隙間を確保し、容器に充填された消臭剤等の所要の蒸発・発散を可能とし、夏季密閉空車時のようなかなりの高温時には通気孔を塞いで消臭剤等の蒸発・発散を防ぎ、消臭剤等の無用な消耗を防止する。
【選択図】図1
【解決手段】容器本体1に螺合または嵌合された通気孔3bつき蓋体3の上面に収納され、温度変化によってその形状を変化させる可逆的形状可変複合構造体コイル4の伸縮により、通常温度時には所定の通気孔隙間を確保し、容器に充填された消臭剤等の所要の蒸発・発散を可能とし、夏季密閉空車時のようなかなりの高温時には通気孔を塞いで消臭剤等の蒸発・発散を防ぎ、消臭剤等の無用な消耗を防止する。
【選択図】図1
Description
本考案は、車載用の消臭剤または芳香剤(以下、消臭剤等という)の容器に関するもので、夏季密閉空車時のような、車室内温度がかなりの高温(例えば50℃以上)になった時(以下、高温時という)は容器の通気孔を塞ぎ、通常温度時では所定の通気孔隙間を確保することによって容器内消臭剤等の過度の消耗を防止するための車載用消臭または芳香剤容器に関する。
夏季密閉空車時の自動車室内は70℃以上にもなると言われ、建物居住室内とは比較にならない程の高温になる。現在市販されている消臭剤等容器は、容器の通気孔隙間が温度によって変化しないので、このような高温下では消臭剤等の蒸発・発散が必要以上に促進され、その消耗を必要以上に早めてしまうので都合が悪い。
関連する公知技術としては、特開平6−127574(特願平4−304492)「消臭剤容器」および特開平6−127575(特願平4−306268)「消臭剤容器」がある。これら二つの関連公知技術は容器の形状と構造は違うが、いずれも、▲1▼車載用消臭剤を対象にしていない。▲2▼形状記憶合金バネと通常バネの二つの部品からなるバイアス式形状記憶合金を用いている。▲3▼消臭剤の発散量は高温時に増大するようになっている、の3点が共通である。
因みに本考案は、▲1▼車載用の消臭剤等を対象にしている。▲2▼容器通気孔の隙間調節に考案者がすでに発明している可逆的形状変化を発現する複合構造体コイル(特許2668850号、1997)を用いている。▲3▼高温時には通気孔隙間を塞いで消臭剤等の蒸発・発散を防ぎ、低温時には所定の通気孔隙間を確保して所定の消耗量を維持して、所要の消臭・芳香効果を確保しようとするもので、関連公知技術とは対象用途、機構構成、使用目的、いずれも異なる。
現在市販されている車載用消臭剤等は、容器の通気孔隙間が温度によって変化しないので、夏季密閉空車時における車内のような高温下では消臭剤等の蒸発・発散が必要以上に促進され、その消耗を過度に早めてしまうので使用者に無用な経済的負担を強いる。また、公知技術である[特許文献1]と[特許文献2]における技術は、車載用消臭剤を対象としていないため、高温時に消臭剤の蒸発・発散を促進させる構造となっていて、本考案の目的とは異なり、車載用の消臭剤等の容器としては使えない。
以上のような状況に鑑み、本考案は車載用消臭剤等の高温時における消臭剤等の過度の消耗を防止するために車内温度がかなりの高温(例えば50℃以上)になったときは消臭剤等容器の通気孔を塞いで消臭剤等の蒸発・発散を防ぎ、通常温度においては所定の通気孔隙間を確保して消臭剤等の所定の蒸発・発散を可能とするような車載用消臭または芳香剤容器を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本考案は、車室内温度が所定温度(例えば50℃)以上になると容器の通気孔を塞いで消臭剤等の蒸発・発散を防ぎ、通常温度においては所定の通気孔隙間を確保して消臭剤等の所定の蒸発・発散を可能とするような車載用消臭または芳香剤容器を構成している。
現在市販されている車載用消臭剤等は、容器の通気孔隙間の大きさが温度によって変化しないので、夏季密閉空車時の車内のような高温下では消臭剤等の蒸発・発散が必要以上に促進され、その消耗を必要以上に早めてしまうので使用者に無用な経済的負担を強いる。また、従来技術である[特許文献1]と[特許文献2]における技術は、車載用の消臭剤を対象としていないため、高温時に消臭剤の蒸発・発散を促進させる構造となって、本考案の目的とは異なり、車載用消臭剤等の容器には使えない。
しかるに、本考案は、車載用消臭剤等を対象にしていて、容器通気孔の隙間調節には本件考案者がすでに発明・登録している可逆的形状可変複合構造体コイル([特許文献3])を用いて、高温時(例えば50℃以上)には容器通気孔の隙間を塞ぎ、通常温度時には容器通気孔の隙間を所定の大きさに維持することが可能である。したがって、高温時には消臭剤等の蒸発・発散を防いで無用な消耗を防ぎ、通常温度時には所定の通気孔隙間を確保して所要の消臭・芳香効果を発揮させることが可能である。
以下、図面に基づいて実施例について説明する。
図1は本考案の車載用消臭または芳香剤容器の断面図であり、通常温度時の状態を示す。図1において、容器本体1には消臭剤等2が充填され、蓋体3が容器本体1に螺合または嵌合される。蓋体3の上面には可逆的形状可変複合構造体コイル4を収納するためのコイル収納部3aと消臭剤等を外部に蒸発・発散させるための通気孔3bが付設される。コイル収納部3aには可逆的形状可変複合構造体コイル4が収納され、該可逆的形状可変複合構造体コイル4の上端部には通気孔3bを塞いだり開けたりするための可動蓋体5が載せられている。可動蓋体5が載せられたこの状態において蓋体3と可動蓋体5との間に、消臭剤等2の蒸発・発散が可能となるような所定の通気孔隙間6が確保されるように、可動蓋体5または可逆的形状可変複合構造体コイル4の寸法が設定される。このようにして、車室内温度が通常温度時には消臭剤等2の所定の蒸発・発散が可能となって所定の消臭または芳香効果が確保される。
図1は本考案の車載用消臭または芳香剤容器の断面図であり、通常温度時の状態を示す。図1において、容器本体1には消臭剤等2が充填され、蓋体3が容器本体1に螺合または嵌合される。蓋体3の上面には可逆的形状可変複合構造体コイル4を収納するためのコイル収納部3aと消臭剤等を外部に蒸発・発散させるための通気孔3bが付設される。コイル収納部3aには可逆的形状可変複合構造体コイル4が収納され、該可逆的形状可変複合構造体コイル4の上端部には通気孔3bを塞いだり開けたりするための可動蓋体5が載せられている。可動蓋体5が載せられたこの状態において蓋体3と可動蓋体5との間に、消臭剤等2の蒸発・発散が可能となるような所定の通気孔隙間6が確保されるように、可動蓋体5または可逆的形状可変複合構造体コイル4の寸法が設定される。このようにして、車室内温度が通常温度時には消臭剤等2の所定の蒸発・発散が可能となって所定の消臭または芳香効果が確保される。
一方、図2に示すように、夏季密閉空車時のようなかなりの高温時においては、可逆的形状可変複合構造体コイル4が通常温度時より収縮し、蓋体3と可動蓋体5が密着して通気孔3bを塞ぎ、消臭剤等2の蒸発・発散を防ぎ、該消臭剤等2の無用な消耗を防ぐ。
図3は、本実用新案の考案者が発明した[特許文献3](特許登録済)における可逆的形状可変複合構造体コイル4の構成図である。該可逆的形状可変複合構造体コイル4は、図(a)のように、初期長さ(記憶されている長さ)LaのTi−Ni形状記憶合金(以下、Ti−Ni SMAと記す)4aを初期長さLmの既製の弾性体4b(図(b))と複合化するか、または、Ti−Ni SMA4aを伸ばして長さLmに保持した状態で液状高分子等を注型・硬化させて、初期長さLmの弾性体4bとし、結果として初期長さLaのTi−Ni SMAとの複合構造体とするかの2つの方法がある。弾性体4bが軟質弾性体で弾性係数が不足するばあいは、他の硬質弾性体(金属、プラスチック、繊維強化プラスチック等)を組み合わせて初期長さLmの弾性体4bを構成することもある。
上記の複合化が完了後、通常温度状態で各構成材4a及び4bを所定長さに保持していた拘束を解除した時の複合構造体の長さをLclとする(図(c))。
通常温度状態で長さがLclである可逆的形状可変複合構造体コイル4が夏季密閉空車時のような高温状態におかれるとき、つまりTi−Ni SMA4aの相変態点温度Tcr以上の温度におかれると、該Ti−Ni SMA4aは記憶されている長さLaに戻ろうとして収縮するが、初期長さLmを保とうとする弾性体4bに邪魔されてLaには戻れず、Lclよりは小さいがLaよりは大きいLchの長さに落ちつく。このとき、各構成材と複合構造体の長さの関係は下記の数式1によって与えられる。また、通常温度時および高温時の可逆的形状可変複合構造体コイル4の長さLclおよびLchは、それぞれ数式2および数式3で与えられる。
また、数式中の記号は表1に与えられる。
なお、Ti−Ni SMA4aの相変態点温度Tcrは形状記憶処理温度の調整によって制御可能なので、例えば、40℃以上で容器の通気孔を塞ぐか、50℃以上で容器の通気孔を塞ぐか等は自由に選択できる。
また、数式中の記号は表1に与えられる。
なお、Ti−Ni SMA4aの相変態点温度Tcrは形状記憶処理温度の調整によって制御可能なので、例えば、40℃以上で容器の通気孔を塞ぐか、50℃以上で容器の通気孔を塞ぐか等は自由に選択できる。
1 容器本体
2 消臭剤等
3 蓋体
3a コイル収納部
3b 通気孔
4 可逆的形状可変複合構造体コイル
4a Ti−Ni形状記憶合金(Ti−Ni SMA)
4b 弾性体
5 可動蓋体
6 通気孔隙間
2 消臭剤等
3 蓋体
3a コイル収納部
3b 通気孔
4 可逆的形状可変複合構造体コイル
4a Ti−Ni形状記憶合金(Ti−Ni SMA)
4b 弾性体
5 可動蓋体
6 通気孔隙間
Claims (1)
- 容器本体に螺合または嵌合された通気孔つき蓋体の上面に収納された温度変化によってその形状を変化させる可逆的形状可変複合構造体コイルの伸縮により、通常温度時には所定の通気孔隙間を確保し、容器に充填された消臭剤等の所定量の蒸発・発散を可能とし、夏季密閉空車時のようなかなりの高温時(例えば、50℃以上)には通気孔を塞いで隙間をなくして消臭剤等の蒸発・発散を防ぎ、消臭剤等の過度の消耗を防止することを可能とするような車載用消臭または芳香剤容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012003534U JP3181865U (ja) | 2012-05-28 | 2012-05-28 | 車載用消臭または芳香剤容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012003534U JP3181865U (ja) | 2012-05-28 | 2012-05-28 | 車載用消臭または芳香剤容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3181865U true JP3181865U (ja) | 2013-02-28 |
Family
ID=50426025
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2012003534U Expired - Fee Related JP3181865U (ja) | 2012-05-28 | 2012-05-28 | 車載用消臭または芳香剤容器 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3181865U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017524610A (ja) * | 2014-07-02 | 2017-08-31 | ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ | 容器 |
-
2012
- 2012-05-28 JP JP2012003534U patent/JP3181865U/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2017524610A (ja) * | 2014-07-02 | 2017-08-31 | ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ | 容器 |
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