JP3181865B2 - 有害物を含む産業廃棄物収集運搬車 - Google Patents

有害物を含む産業廃棄物収集運搬車

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JP3181865B2
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古川公規
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古川公規
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は工場や事業場、デパ
ート、ホテル等で収集される蛍光灯、ブラウン管等の有
害物を含む産業廃棄物を集積場所において収集する運搬
車に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、各事業場等で回収される廃棄物
は、一般の産業廃棄物と、毒性を含む特別管理廃棄物と
区別して集積し、この特別管理廃棄物となる廃蛍光ラン
プ、ブラウン管等を処理するには、基本的には2通りの
方法、即ち湿式処理法と乾式処理法によるものとがあ
り、またこの両方法の組合せ方式もあり一般に知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の前者の
湿式処理法は、Hg錯体の不溶化方法を基本として、こ
れに伴う排水処理装置の複雑な方法のためにコスト高に
加えて、前段階に使用された廃吸着剤と不溶化ブロック
のコンクリート固形体をあわせた有害産業廃棄物の排出
量が多くなる。
【0004】また後者の乾式処理法を採用した場合は、
ガス吸着に主眼を置いた処理装置であるため最終段階で
排出する有害産業廃棄物の量が少なくなり、経済的であ
った。
【0005】また、前記した廃蛍光ランプ、ブラウン管
等の特別管理廃棄物は一般の産業廃棄物と区別して処理
されることが望ましいのであることは勿論であるが、し
かし区分けして収集することは非常に面倒であるばかり
でなく、放置されると破壊等があって有害物が放散され
大気汚染の原因となり生活環境に弊害を及ぼすことにな
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は斯様な実情に鑑
み、前記課題に対処するため、処理物を積込むボデー
と、処理物を積込む積込み装置を備えたテールゲート及
びボデー内に処理物を排出する排出装置を設けた廃棄物
収集運搬車において、前記テールゲートには、積込み破
砕を行うプレスプレートを揺動可能に軸支して上下に移
動するパッカープレートからなる積込み破砕機構を有
し、更に前記ボデー内には上部側に、ボデー内で生じた
有害ガス及び粉塵を濾過する集塵装置を配装すると共
に、前記収集運搬車には、前記集塵装置に一端を連絡さ
せたブロアーと、ブロアーの他端に連絡させたガス吸着
槽を搭載して配装し、更にガス吸着槽には排出側に検出
手段を設けて基準濃度まで吸着させた後放出するように
して有害廃棄物を処理する有害廃棄物を含む産業廃棄物
収集運搬車を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、廃蛍光灯、ブラウン管
等の有害物を含む産業廃棄物を処理する収集運搬車の最
も好ましい一実施例で、以下図面に基いて詳細に説明す
る。
【0008】1は廃棄物収集運搬車で、この収集運搬車
1は、圧縮されたゴミ等或は圧縮され破砕された蛍光ラ
ンプ等を含む処理物を押し込むボディ(荷箱)2と、投
入したゴミ等或は蛍光ランプ等を含む処理物を圧縮また
は破砕して押し込む積込及び破砕装置3を備えたテール
ゲート(後荷箱)4及び処理物中の有害ガス及び粉塵を
集塵して有害ガスを処理するガス吸着装置5を搭載して
設けてある。
【0009】前記積込み及び破砕装置3は、テールゲー
ト4の両側に設けた一対の誘導部材3aに沿って移動す
るガイドローラ6、6を介して取付けられ、しかも上下
に作動するパッカープレート7と、パッカーブレート7
の下部に軸8aを介して連結されて揺動可能としたプレ
スプレート8によって構成され、前記パッカープレート
7は誘導部材3aに一端を軸支して設けたシリンダー9
の伸縮動作で前記ガイドローラ6、6を介して上下に作
動し、またパッカープレート7の下部には軸8aによっ
て揺動可能に連結されたプレスプレート8を有し、この
プレスプレート8は、パッカープレート7に設けたシリ
ンダー10の伸縮動作によって前記した揺動動作を行う
ようにしてある。従って前記テールゲート4に設けたホ
ッパー11内に投入されたゴミ蛍光ランプ等を含む処理
物はパッカープレート7と共に上下動するプレスプレー
ト8によって圧縮、または破壊され、更にプレスプレー
ト8の揺動動作で、前記ゴミまたは破壊された蛍光ラン
プ等は掻込み動作でボデー2内に積込むようにしてあ
る。
【0010】即ち、この動作は電気的にコントロールす
ることで効果よく行われる。
【0011】前記ボデー2内には、排出装置12と、ボ
デー2内の上部側に集塵装置13が配装され、排出装置
12は、前記テールゲート4を、上部を枢着した枢着部
を中心に上昇させるシリンダー14と、ボデー2の底板
に沿って移動させる排出プレート15と、排出プレート
15を動作するシリンダー16からなっており、ボデー
2内に圧縮されて積込まれた蛍光ランプ等を含む処理物
を操作盤17に設けたスイッチによってシリンダー14
を動作して前記テールゲート4を上昇して開口させ、更
に、このテールゲート4の上昇で排出プレート15をシ
リンダー16の動作によって排出方向へ前進させて排出
するようになっている。
【0012】また、ボデー2内の上部側に配装した前記
集塵装置13は、車台上に取付けたブロアー18の吸引
側と連絡させた排出口19aを設け、更に、内部は濾過
室19としてあり、この濾過室19内にはテトロンフェ
ルト等の濾材を充填した濾体を交換可能に配装し、前記
ブロアー18からの吸引作用でボデー2内に発生した有
害ガス(希ガス、Hgガス等)及び粉塵を集塵装置を介
して濾過して排出口19aより吸引して前記ガス吸着装
置5に送り出すようにしてある。
【0013】ガス吸着装置5は、希ガス、Hgガス等の
有害ガスを吸着する化学的物理的吸着剤等を充填した吸
着槽5a、5bで構成され、この吸着槽5bでの放出時
には出口の基準濃度0,005mg/m3 以下になるよ
う吸着させてこれを検出器20で監視して大気に放出す
るようにしてある。
【0014】
【発明の効果】本発明はゴミ収集と、有害物廃棄物を同
時に収集する収集運搬車で、しかも収集時に有害物質か
らのガスを化学的、物理的等の吸着剤を充填した吸着槽
により吸着処理され、最終段階で排出されるHgガス等
のガスはガス検出器で放出出口ガス濃度が0,005m
g/m3 以下になるまで吸着するようにしたので安全性
を確保できる。
【0015】更に、ゴミ収集と同時に処理できるように
したもので、有害物と一般廃棄物と区分けする面倒がな
く、しかも集積場所での放置中に生ずる破壊、飛散をす
ることがなく、従って有害ガスの放散による周囲が汚染
され、生活環境の悪化を招くことがない等顕著な効果を
発揮できる特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による有害物を含む産業廃棄物収集運搬
車の一実施例を示した側面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】積込み、被破砕装置の一部の拡大図である。
【符号の説明】
1 収集運搬車 2 ボデー 3 積込み装置 4 テールゲート 5 ガス吸着装置 5a、5b ガス吸着槽 6 ガイドローラ 7 パッカープレート 8 プレスプレート 8a 軸 9、10、14、16 シリンダー 11 ホッパー 12 排出装置 13 集塵装置 15 排出プレート 17 操作盤 18 ブロアー 19 炉過室 19a 排出口 20 検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65F 3/00 B60P 3/00 B65F 3/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理物を積込むボデーと、圧縮された処
    理物を積込む積込み装置を備えたテールゲート及びボデ
    ー内の処理物を排出する排出装置を設けた廃棄物収集運
    搬車において、前記テールゲートには、積込み及び破砕
    を行うプレスプレートを揺動可能に軸支して上下に移動
    するパッカープレートからなる積込み破砕機構を有し、
    更に前記ボデー内には上部側に、ボデー内で生じた有害
    ガス及び粉塵を濾過する集塵装置を配装すると共に、前
    記収集運搬車には、前記集塵装置に一端を連絡させたブ
    ロアーと、ブロアーの他端に連絡させたガス吸着装置を
    搭載して配装し、更にガス吸着装置には、排出側に検知
    手段を設けた事を特徴とした有害物を含む産業廃棄物収
    集運搬車。
JP22596597A 1997-08-22 1997-08-22 有害物を含む産業廃棄物収集運搬車 Expired - Fee Related JP3181865B2 (ja)

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