JP3181785U - 警報器 - Google Patents

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Abstract

【課題】住宅用警報器において、電池切れ警報が出された際に、更に詳細な情報を出力可能とする警報器を提供する。
【解決手段】電池電圧低下監視部50は、電池電源38の電圧が所定値以下に低下した時に電池電圧低下を検出して電池切れ警報を報知部28により出力させ、電池切れ警報の出力後に多機能スイッチ20による初回操作を検出した時に電池切れ予告と電池交換を示す第1の電池切れ警報を出力させ、多機能スイッチ20による2回目以降の操作を検出した時に第2の電池切れ警報を出力させる。
【選択図】図2

Description

本考案は、一般住宅等に設置され電池駆動により火災やガス漏れなどの異常を検出して警報する警報器に関する。
従来、住宅における火災やガス漏れなどの異常を検出して警報する警報器が普及している。このうち、住宅用災警報器を住警器と言う。
このような住警器にあっては、住警器内にセンサ部と警報部を一体に備え、センサ部で火災を検出すると警報部から音声メッセージなどにより火災警報を出すようにしており、専用の受信設備等を必要とせず、住警器単体で火災監視と警報ができることから、設置が簡単でコスト的にも安価であり、一般住宅での設置義務化に伴い広く普及している。
一方、複数の住警器間で通信を行うことによって、任意の住警器で火災警報が行われると、他の住警器でも連動して警報を行う、連動型の住警器システムも提案されている。
このような住警器システムでは、住警器で火災を検出した場合には、火災を検出した住警器は、例えば「ウーウー火災警報器が作動しました 確認してください」との音声メッセージを出力するようにしている。住警器で警報が行われた場合、住警器に設けている警報停止スイッチを操作すると、警報を停止するようにしている。
一方、通常の監視状態で警報停止スイッチを操作すると、点検が実行され、点検結果を音声メッセージにより出力するようにしている。
また、近年、住警器の低消費電力化が推し進められた結果、電池寿命が例えば10年以上といった長寿命が保証されており、その間、電池交換は不要である。長期間使用して電池寿命に近づき、電池電圧の低下が検出されると、電池切れ予告警報(以下、電池切れ警報と言う)を定期的に出力して電池交換を促すようにしている。
電池切れ警報出力開始後(電池電圧低下検出後)は、引き続き所定時間(例えば72時間)以上にわたって断続的な電池切れ警報出力が可能であれば良いものとされており、即ち、所定時間以内に電池交換が行われれば問題ないものとされている。一般的には、この期間中も正常な監視動作が出来るように設計されていることから、電池切れ警報は火災警報のように緊急性の高い警報ではない。
従って電池切れ警報としては、従来、就寝時間帯である夜間から早朝にかけての音響警報出力を極力避けるために、電池電圧の低下を検出してから所定時間経過後に電池切れ警報をスピーカから出力させる火災警報器(特許文献1)や、電池電圧が所定の電圧以下に低下している場合、電池の低下を報知するために電源ランプ等を点灯又は点滅させ、この状態でスイッチ操作を行うと、電池交換を促す内容を含んだ音声メッセージをスピーカから出力させる電池式警報器(特許文献2)が知られている。
また、ユーザが長期間不在中に電池電圧の低下が検出された場合には、電池切れの警報を必要最小限の電力消費で可能な限り長期間継続して出力し続け、ユーザが帰宅した際に、確実に気付いてスイッチ操作で電池切れが分かるようにした警報器も提案されている(特許文献3)。
特開2005−44317号公報 特開2004−54356号公報 特開2007−11828号公報
ところで、このような従来の住警器にあっては、電池低下を検出した時に電池切れ警報を出力し、その後、定期的或いはスイッチ操作時に電池切れ警報を出力しているが、一方では、電池電圧低下を検出するための閾値電圧は、上述のように、電池切れを検出してから実際に住警器の動作が停止するまでに充分な余裕時間が確保できるように設定されている。
しかしながら、電池切れ警報は例えば「ピッピッピッ 電池切れです」といった警報メッセージや表示ランプの一時的な点灯といった同じ警報を繰り返しているだけであり、利用者がそれに気づいてから、電池電圧が更に低下して住警器が停止するまでにどの程度の時間的な余裕があるか分からず、販売店などに電池交換を依頼するにしても、いつ切れてしまうかわからないという不安な状況に置かれる問題がある。また、電池交換が遅れた結果住警器が動作不能となり、火災を監視できない期間が生じることは、安全上も大きな問題がある。
本考案は、電池切れ警報が出された際に、必要に応じて更に詳細な情報を出力可能とする警報器を提供することを目的とする。
本考案は、
電源を供給する電池と、
監視エリアの物理的現象を検出して検出信号を出力するセンサ部と、
異常警報を出力する報知部と、
外部から所定の処理を指示する操作部と、
センサ部の検出信号から異常を検出した時に、報知部から異常警報を出力させる警報処理部と、
警報処理部による異常警報の出力中に、操作部の操作を検出した時に報知部からの異常警報を停止させる警報停止部と、
を備えた住警器に於いて、
電池電圧低下を検出して報知部により電池切れ警報を出力した後に操作部による初回の操作を検出した時に第1の電池切れ警報を出力させ、操作部による2回目以降の操作を検出した時に第2の電池切れ警報を出力させる電池電圧低下監視部を設けたことを特徴とする。第1警報は例えば「電池切れです」、第2の警報は例えば「残り約10時間です」といったパターンを含ませる。
ここで、第2の電池切れ警報は、第1の電池切れ警報に付属情報や詳細情報を付加したものとなる。第1の警報は例えば「電池切れです」、第2の警報は例えば「電池切れです 残り約10時間です」といったパターンとなる。
電池電圧低下監視部は、第1電池電圧低下警報として、電池切れ予告と電池交換を促すメッセージを出力させ、第2電池電圧低下警報として、電池切れ予告と電池交換を促すメッセージに、残り動作可能時間を付加したメッセージを出力させる。
電池電圧低下監視部は、電池電圧低下を検出した後は、所定時間毎に電池切れを示す警報音及び又は警報表示を繰り返す。
本考案によれば、電池電圧低下が検出されて電池切れ警報が行われた後、定期的な電池切れ警報などにより電池切れを知ったユーザは、スイッチ操作を行うことで、例えば初回操作であれば、電池切れの予告と電池交換を促す内容の電池切れ警報を確認でき、更に詳細な情報を知りたい場合は再度のスイッチ操作を行うと、電池切れの詳細情報として例えば残り動作可能時間や電池切れ警報開始若しくは検出時からの経過時間を示す内容等の付属情報や詳細情報が出力され、例えば電池切れ警報が出されていても、警報器の動作が停止して機能しなくなるまでにどの程度の時間的な余裕があるかが分かり、販売店などに電池切れに対する対応を依頼するにも、その目処を立てて適切に対応することが可能となる。また、結果的に住警器の電源が断たれて動作不能となった場合であっても、利用者がその事実を明確に認識できるので、火災予防等の注意喚起に繋がる。
本考案による住警器の外観を示した説明図 図1に示した住警器の実施形態を示したブロック図 図2の実施形態における多機能スイッチと電池切れ警報の告知内容を一覧で示した説明図 電池容量の低下に伴う電池電圧の低下特性を示したグラフ図 初回操作と2回目以降の操作で電池切れ警報を区別する住警器処理の実施形態を示したフローチャート 通常操作と押し分け操作で電池切れ警報を区別する住警器処理の実施形態を示したフローチャート
図1は本考案による住警器の外観を示した説明図であり、図1(A)に正面図を、図1(B)に側面図を示している。
図1において、本実施形態の住警器10の筐体はカバー12と本体14で構成されている。カバー12の中央には、周囲に複数の煙流入口を開口し、その内部には検煙部16が配置され、火災による煙が所定濃度に達したときに火災を検出するようにしている。
カバー12に設けた検煙部16の左下側には音響穴18が設けられ、この背後にブザーやスピーカを内蔵し、警報音や音声メッセージを出力できるようにしている。検煙部16の下側には多機能スイッチ20が設けられている。
多機能スイッチ20は、スイッチ操作時の住警器10の動作状態に応じて警報停止スイッチ、点検スイッチ又は電池切れ警報スイッチとして機能する。
例えば住警器10の火災警報時に多機能スイッチ20を操作すると当該警報を停止する警報停止スイッチとして機能する。また住警器10の通常監視状態で多機能スイッチ20を操作すると、所定の点検動作を実行して点検結果を音声メッセージにより出力する点検スイッチとして機能する。
更に、例えば電池電圧低下が検出されて電池切れ警報が行われた後に多機能スイッチ20を操作すると電池切れ警報スイッチとして機能し、電池切れ警報が出力される。すなわち、電池電圧が低下した状態にあっては、住警器は表示およびまたは発音によって自動的に定期的な電池切れ警報を出力し、同状態で利用者が多機能スイッチを操作すると、その時点でも表示およびまたは発音によって電池切れ警報を出力する。この場合、本実施形態にあっては、多機能スイッチ20の初回操作では電池切れ予告と電池交換を促す第1の電池切れ警報が出力され、2回目以降の操作では、第2の電池切れ警報が出力される。ここで、本実施形態にあっては例えば、第2の電池切れ警報は、第1の電池切れ警報に残り動作可能時間などの付属情報や詳細情報を付加した内容となる。
また別の実施形態にあっては、通常操作では第1の電池切れ警報が出力され、長押しなどの押し分け操作では、第2の電池切れ警報が出力される。ここで、本実施形態にあっては例えば、第2の電池切れ警報は、第1の電池切れ警報に付属情報や詳細情報を付加した内容となる。この電池切れ警報の詳細は後の説明で明らかにする。
このように多機能スイッチ20は、その時の住警器10の動作状態に応じて、警報停止スイッチ、点検スイッチ又は電池切れ警報スイッチのいずれかとして機能し、機能に応じて複数のスイッチを設ける必要がなく、ユーザもスイッチ選択や必要以上の押し分け操作を意識することなく容易に必要な操作に基づく確認を行うことができる。
多機能スイッチ20は、半透明部材で形成されたスイッチカバーと、スイッチカバーの内部に配置されたタクトスイッチ(図示せず)とで構成されている。スイッチカバー内部のタクトスイッチ近傍には、点線で示すように警報表示を行うLED22が配置されており、LED22が点灯、点滅、明滅作動すると、多機能スイッチ20のスイッチカバーの部分を作動光が透過してLED22の作動状態が外部から分かるようにしている。
また本体14の裏側上部には略中央部に挿通孔を有する取付フック15が設けられており、設置する部屋の壁面等にビスなどをねじ込み、この取付フック15の挿通孔にビスを通すことで、壁面等に住警器10を固定設置することができる。
なお図1の住警器10にあっては、検煙部16を備え、火災による煙を検出する住警器を例に取っているが、これ以外に火災による熱を検出するサーミスタ等の温度検出素子を備えた住警器や火災に伴うその他の物理現象を検出する住警器、火災以外にガス漏れを検出する警報器、侵入者や地震その他の異常を検出する各種の警報器、これらを組み合わせて成る警報器についても、本考案の対象に含まれる。
図2は図1に示した住警器の実施形態を示したブロック図である。図2において、住警器10はワンチップCPUとして知られたプロセッサ24を備え、プロセッサ24に対してはセンサ部26、報知部28、操作部30、メモリ34、移報回路部36及び電池電源38を設けている。
センサ部26には、煙を検出して信号を出力する検煙部16を設けている。上述の通り、センサ部26には検煙部16に代えて、火災による温度を検出するサーミスタ等の温度検出素子や、火災に伴うその他の物理現象変化を検出する各種素子を設けてもよい。
報知部28には警報音を出力するスピーカ44と警報表示を行うLED22が設けられている。スピーカ44は、図示しない音声合成回路部からの音声メッセージや警報音を、図示しない増幅部を介して出力する。LED22は点滅や明滅、点灯などにより、火災などの異常その他を表示する。スピーカ44に代えて、ブザー等を用いても良い。またLED22に代え、2色LEDや液晶表示器等を設けても良い。もちろん、LEDと液晶表示器等を併設しても良い。
操作部30には多機能スイッチ20が設けられている。多機能スイッチ20は、その時の住警器10の動作状態に応じて、警報停止スイッチ、点検スイッチ又は電池切れ警報スイッチのいずれかとして機能する。
メモリ34には電池電圧低下フラグ40と残り動作可能時間42が記憶されている。電池電圧低下フラグ40はプロセッサ24で電池電源38の消耗(電池容量低下)による電池電圧低下が検出されたときにセットされ、電池電圧低下フラグ40のセット状態に基づき、多機能スイッチ20を操作した時に、このフラグがセットされている場合には、操作の順番又は操作の仕方に応じて第1の電池切れ警報又は第2の電池切れ警報を出力する。
残り動作可能時間42は電池電圧低下を検出した時点(例えば電池電圧低下フラグのセット時)から住警器の動作が停止するまでの標準予測時間を予め記憶している。電池電圧低下監視部50は、電池電圧低下を検出した時には、メモリ34に記憶している残り動作可能時間42を初期値として読出し、その後の経過時間を逐次減算していくことで、残り動作可能時間をリアルタイムで求めることができるようにしている。さらに、その後も適時に電池電源の電圧値をチェックして対応する動作可能時間42を設定し(初期値の再設定)、その時点からの経過時間を逐次減算するようにしても良い。
移報回路部36は信号線接続により、火災検出時に、他の機器へ移報信号を出力して連動動作を行わせるもので、出力する移報信号は例えば無電圧接点信号等である。
電池電源38は、例えば所定セル数のリチウム電池やアルカリ乾電池を使用しており、電池容量としては住警器10における回路部全体の低消費電力化により、例えば10年の電池寿命を保証している。
プロセッサ24にはプログラムの実行により実現される機能として、警報処理部46、警報停止部48、電池電圧低下監視部50及び点検処理部52の機能が設けられている。
警報処理部46は、センサ部26からの煙検出信号に基づいて火災を検出した時にスピーカ44より火災を示す警報音を出力すると共に、LED22を駆動して警報表示を行う。
具体的に説明すると、警報処理部46は、センサ部26に設けた検煙部16の煙検出信号を所定の閾値と比較し、当該煙検出信号レベルが閾値を超えることで火災を判定検出したときに、報知部28のスピーカ44から警報音例えば「ウーウー 火事です 火事です」を繰り返し出力させると共に、LED22を点灯して警報表示を行う。
警報停止部48は、火災警報の出力中に多機能スイッチ20の操作を検出した時、スピーカ44からの音声メッセージとLED22の警報表示による火災警報の出力を停止する。このとき、LED22による警報表示については、所定時間継続した後に停止しても良い。
電池電圧低下監視部52は、所定の測定時間間隔T1、例えばT1=4時間間隔で電池電源40の電源電圧を、図示しない電池電圧検出部を介してA/D変換により読み込んで所定の閾値電圧Vth1と比較し、この閾値電圧以下の時に電池電圧低下を検出し、更に電池電圧低下の検出が連続して所定回数続いたときに電池電圧低下を確定(判定検出)し、メモリ34の電池電圧低下フラグ42をセットする。
電池電圧低下監視部52による報知部28からの電池切れ警報は、電池電圧低下を断定した時に、例えば「ピッ 電池切れです」を3回出力し、同時に、警報音に同期してLED22を点滅させる。その後は、電池電圧低下フラグ42のセット状態に基づき、定期鳴動として例えば1時間毎に「ピッ 電池切れです」といった警報音を3回ずつ出力する。
また電池電圧低下監視部52は、電池電圧低下フラグ42がセットされている状態で多機能スイッチ20の操作を検出すると電池切れ警報を報知部28のスピーカ44から出力させる。多機能スイッチ20の操作に基づく電池切れ警報としては次の2つがある。
(1)多機能スイッチ20の初回操作で電池切れと電池交換を促す第1の電池切れ警報を出力し、2回目以降の操作で第2の電池切れ警報を出力する。
(2)多機能スイッチ20の通常操作で電池切れと電池交換を促す第1の電池切れ警報を出力し、長押しなどの押し分け操作で第2の電池切れ警報を出力する。
ここで、第2の電池切れ警報は、第1の電池切れ警報に残り動作可能時間等の詳細情報や付属情報を付加した内容または当該付属・詳細情報のみを示す内容とすることが出来る。
図3は電池電圧低下フラグのセット状態での多機能スイッチの操作と対応する電池切れ警報の告知内容の一例を一覧で示している。電池電圧低下状態で多機能スイッチ20の初回操作又は通常操作を検出した時は、第1の電池切れ警報として
「ピッピッピッ 電池切れです 販売店に連絡してください」
を音声メッセージとしてスピーカ44から出力する。
また多機能スイッチ20の2回目以降の操作又は長押しなどの押し分け操作を検出した時は、第2の電池切れ警報として
「ピッピッピッ 電池切れです 販売店に連絡してください 残り動作可能時間は約○○時間です」
を音声メッセージとしてスピーカ44から出力する。
図4は本実施形態で使用している電池電源38の電池容量の低下による電池電圧の低下特性を概念的に示したグラフ図である。図4において、横軸は標準的な条件下での動作時間であり、縦軸に電池電源の電圧を示している。
住警器の使用による電池電源の電力消費により電池容量が低下し、これに伴い電池電源の電圧も低下する。図2の電池電圧低下監視部50にあっては、電池電圧低下を検出するために所定の閾値電圧Vth1、例えば電池電源の定格電圧を3.0ボルトとすると、Vth1=2.35ボルトを予め設定しており、時刻t1で電池電源の電圧が閾値電圧vth1を下回ると、電池電圧低下が検出され、所定の検出周期により例えば2回連続して電池電圧低下が検出されると、電池電圧低下が確定し(判定検出され)、電池電圧低下フラグ40がセットされる。
一方、図2のプロセッサ24が動作を停止するリセット電圧Vth2は、例えばVth2=2.0ボルトとなっている。このため時刻t1で電池電圧低下が検出されてから、電池電源の電圧が、プロセッサ24の動作が停止するリセット電圧Vth2に低下する時刻t2までが残り動作可能時間Tとなり、これが図3のメモリ34に残り動作可能時間42の値として予め記憶されている。
このため時刻t1で電池電圧低下が検出された時に、メモリ34に記憶している残り動作可能時間44の値Tを例えばプログラムの実行で実現されるソフトウェア上のカウンタに初期値として設定し、所定の時間単位、例えば1時間単位に減算してくことで、リアルタイムで変化する残り動作可能時間を取得することができる。若しくは、電池電圧の検出値に対応する残り動作可能時間をテーブル形式でメモリ34の残り動作可能時間42として保持し、適時の検出電圧値に基づいてこのテーブルから残り動作可能時間を取得するようにしても良い。
そして多機能スイッチ20の、電池電圧低下判定検出後2回目以降の操作又は長押しなどの押し分け操作を検出した時に、第2の電池切れ警報を音声メッセージして出力させることができる。
再び図2を参照するに、点検処理部52は、通常監視状態で操作部30に設けた多機能スイッチ20の操作を検出した時に所定の内部点検を実行して報知部8から点検結果を出力させる。点検結果の出力は、異常がなければ、例えば「正常です」といった内容を含む点検結果メッセージを出力し、もし故障を検出していれば「ピッ 故障です」といった点検結果メッセージを出力する。点検処理で点検する内容としては、検煙部16(センサ)故障の有無、回路故障の有無、感度異常の有無、その他障害の有無等がある。ここで、電池電圧低下の有無についても、点検の内容に含めることが出来る。
例えばセンサ障害の検出について点検処理部52は、所定の測定時間間隔T2、例えばT12=1秒間隔でセンサ部26の検煙部16から出力される煙検出信号をA/D変換により読み込んでメモリ34のバッファ領域に保持し、例えば所定の時間間隔T3=10分毎に、メモリ34のバッファ領域に保持している10分間ぶんの検出データ(記憶データ)の平均値を求め、この平均値が所定の基準レベル(零点レベルという)を下回った時に出力停止状態である等として検煙部16の故障と判定し、多機能スイッチ20の操作時に「ピッ 故障です」といった点検結果メッセージをスピーカ44から出力する。
このように煙濃度検出信号の10分間平均値が零点レベルを下回る原因は、検煙部16に設けている受光素子の断線、受光アンプの停止などの障害が発生したことによるものである可能性が高い。なお、センサ部16にサーミスタなどの温度検出素子を設けた場合にも、同様にセンサ故障や障害を検出することが出来る。
なお、障害(故障を含む)検出中に多機能スイッチ20が操作された場合には、所定の内部点検を実施して結果を報知した後に障害警報停止処理を行うようにしても良い。このようにすれば、例えばセンサ故障等を再チェックした後に障害警報停止処理が行われるので、ユーザに対し、故障状態をより明確に認知させることが出来る。そして、このとき障害状態が解消している場合には、例えば「障害は解消しました」等のメッセージを出力して、障害警報停止処理に移行しても良い。
図5は図2の住警器10における処理動作を例示したフローチャートであり、電池電圧低下判定検出後における多機能スイッチ20の初回操作と2回目以降の操作で電池切れ警報を区別する住警器処理の実施形態を例にとっている。
図5において、住警器10の電池電源38による電源供給が開始されると、ステップS1で初期化および自己診断を実行し、異常がなければステップS2に進み、火災検出の有無を判別し、火災検出を判別するとステップS3に進み、スピーカ44からの音声メッセージとLED22の点灯による警報表示とによる火災警報を出力する。
続いてステップS4で多機能スイッチ20の操作の有無を判別し、スイッチ操作が判別されるとステップS6でスピーカ44からの警報音を停止し、LED22の点灯による警報表示を消灯することにより、火災警報を停止する。即ち、このとき多機能スイッチ20は警報停止スイッチとして機能する。なお、警報停止処理のうち、LED22の消灯は所定時間経過後に行っても良い。
またステップS4でスイッチ操作が判別されない場合はステップS5で火災復旧の有無を監視しており、検煙部16からの煙検出信号が低下して火災状態が解消し、火災復旧が判別されると、ステップS6に進んで上記同様に火災警報を停止する。
続いてステップS7で電池電圧低下判定検出の有無を判別しており、電池電圧低下判定検出が判別されるとステップS8に進み、メモリ34の電池電圧低下フラグ40をセットし、同時に、定期鳴動タイマを起動し、更にステップS9に進み、電池切れ警報として例えば「ピッ 電池切れです」を3回出力し、同時に、警報音に同期してLED22を点滅させる。
続いてステップS10で多機能スイッチ20の操作有無を判別しており、操作ありを判別するとステップS11に進み、電池電圧低下フラグ40がセットされているか否か判別する。電池電圧低下フラグ40のセットを判別するとステップS12に進み、2回目以降の操作か否か判別し、初回操作を判別した場合はステップS13に進み、第1の電池切れ警報として例えば「ピッピッピッ 電池切れです 販売店に連絡してください」を出力する。
ステップS12で2回目以降の操作を判別した場合はステップS14に進み、第2の電池切れ警報として例えば「ピッピッピッ 電池切れです 販売店に連絡してください 残り動作可能時間は約○○時間です」を出力する。
一方、ステップS10で多機能スイッチ20の操作を判別しなかった場合はステップS15に進み、ステップS8で起動した定期鳴動(警報)タイマによる定期鳴動タイミングか否か判別し、定期鳴動タイミングを判別した時はステップS16に進み電池切れ警報として例えば例えば1時間毎に「ピッ 電池切れです」といった警報音を3回出力する。
またステップS10で多機能スイッチ20のスイッチ操作を判別してステップS11に進んだが、ステップS11で電池電圧低下フラグ40のリセットを判別した時は通常状態であることから点検スイッチの操作とみなし、ステップS17に進んで検煙部16の故障の有無、回路故障の有無、感度異常の有無、その他障害の有無等の点検を実行し、ステップS18で点検結果を出力する。
図6は図2の住警器10における処理動作を例示したフローチャートであり、電池電圧低下判定検出後における多機能スイッチの通常操作と押し分け操作で電池切れ警報を区別する住警器処理の実施形態を例にとっている。
図6において、ステップS21〜S31は図5のステップS1〜S11と同じであり、また、ステップS35〜S38は図5のステップS15〜S18と同じであり、ステップS32〜S34が本実施の形態に固有の電池切れ警報処理となる。
図6のステップS30にあっては多機能スイッチ20の操作有無を判別しており、操作ありを判別するとステップS31に進み、電池電圧低下フラグ40がセットされているか否か判別する。電池電圧低下フラグ40のセットを判別するとステップS32に進み、2〜3秒といった長押しなどの押し分け操作か否か判別し、通常操作を判別した場合はステップS33に進み、第1の電池切れ警報として例えば「ピッピッピッ 電池切れです 販売店に連絡してください」を出力する。
ステップS32で押し分け操作を判別した場合はステップS34に進み、第2の電池切れ警報として例えば「ピッピッピッ 電池切れです 販売店に連絡してください 残り動作可能時間は約○○時間です」を出力する。
この実施形態にあっては、電池電圧低下の検出状態において、多機能スイッチ20を押し分け操作することで、いつでも残り動作可能時間を知ることができるというメリットがある。
長押し操作受付可能な状態では、LED22を、他の点滅作動状態に比べて長い時間幅で点滅作動させ、利用者に長押し操作が受け付け可能である旨を認識させるようにすることもできる。
なお、上記の実施形態は火災を検出して警報する住警器を例にとるものであったが、ガス漏れ警報器、CO警報器、各種の防犯用警報器を配置した警報システムについても同様に適用できる。
また、上記の実施形態は所定時間毎に電池電源の電圧を閾値電圧と比較して電池電圧低下を検出しているが、所定時間毎に電池電源に異常警報時の動作電流に相当する試験電流を流すダミー抵抗を接続して試験する電池試験回路を設け、試験時の電池電圧を閾値電圧と比較して電池電圧低下を検出するようにしても良い。これによって住警器が警報動作可能な電池電圧にあるか否かを正確に検出し、プロセッサの動作が停止するまでの残り動作可能時間を正確に求めることができる。この場合、電池電圧低下が検出されたら電池試験回路の動作を停止し、電池電圧の低下を抑制する。
また第2の電池切れ警報に含める付属情報、詳細情報としては、残り動作可能時間に限らず、他の情報としたり、当該他の情報を第1の電池切れ警報に付加したりすることが出来る。ここで、付属情報や詳細情報は複数であることを妨げない。要するに、第1の電池切れ警報と第2の電池切れ警報の内容が同一でなければ良い。
また、第1の電池切れ警報、第2の電池切れ警報はいずれも、音声メッセージ出力に限定されず、ブザー音や表示等、各種の出力手段やそれらの組み合わせによって識別可能とすれば良い。
また電池電圧低下検出時の電池切れ警報の内容は、電池電圧低下フラグのセット状態で多機能スイッチ20を操作した時の第1の電池切れ警報の内容と同じであっても良いし、異なった内容であっても良い。
また、上記の実施形態では、電池切れ警報を例にとって説明したが、その他の不急の警報につき、同様の警報処理を行うことが出来る。すなわち、本考案は、点検結果の出力等にも適用できる。
また、上記の実施形態は住警器単独で設置して使用するスタンドアローン型を例にとるものであったが、無線通信部を備え、他の住警器との間でイベント信号を送受信して連動警報を行う無線式連動型の住警器にも、そのまま適用できる。
また、上記の実施形態で多機能スイッチ20として示した操作手段は、必ずしもスイッチである必要は無く、リモコン装置等を使用して外部からの通信によって警報履歴出力を指示するもの等、どのような手段や方法を適用しても良く、実用新案登録請求の範囲に於ける「操作部」はこれら他の手段や方法を含む。
また上記の実施形態におけるフローチャートは処理の概略例を説明したもので、処理の順番等はこれに限定されない。また各処理や処理と処理の間に必要に応じて遅延時間を設けたり、他の判定を挿入する等が出来る。
また、警報器の規格等によっては、上記実施形態のLEDによる表示が「警報」と認められない場合があるが、本考案では規格上「警報」に含まれるか否かに関わらず、警報表示、警報に伴う表示、または単に表示として記載している。本考案の目的を達成できるものであれば、どのような表示手段を用いても構わない。そして、表示部は警報器と別体に設けられていても良い。
また、上記の実施形態は住宅用に限らずビルやオフィス用など各種用途の警報器にも適用できる。
また、上記の実施形態は警報器にセンサ部と警報出力処理部を一体に設けた場合を例にとるが、他の実施形態として、センサ部と警報出力処理部を別体とした警報器であっても良い。
また本考案は上記の実施形態に限定されず、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
10:住警器
12:カバー
14:本体
16:検煙部
17:取付フック
18:音響孔
20:多機能スイッチ
22:LED
24:プロセッサ
26:センサ部
28:報知部
30:操作部
34:メモリ
36:移報回路部
38:電池電源
40:警報履歴
42:電池電圧低下フラグ
44:スピーカ
46:警報処理部
48:警報停止部
50:電池電圧低下監視部
52:点検処理部

Claims (3)

  1. 電源を供給する電池と、
    監視エリアの物理的現象を検出して検出信号を出力するセンサ部と、
    異常警報を出力する報知部と、
    外部から所定の処理を指示する操作部と、
    前記センサ部の検出信号から異常を検出した時に、前記報知部から異常警報を出力させる警報処理部と、
    前記警報処理部による異常警報の出力中に、前記操作部の操作を検出した時に前記報知部からの異常警報を停止させる警報停止部と、
    を備えた住警器に於いて、
    電池電圧低下を検出して前記報知部より電池切れ警報を出力した後に前記操作部による初回の操作を検出した時に第1の電池切れ警報を出力させ、前記操作部による2回目以降の操作を検出した時に第2の電池切れ警報を出力させる電池電圧低下監視部を設けたことを特徴とする警報器。
  2. 請求項1記載の警報器に於いて、前記電池電圧低下監視部は、前記第1電池切れ警報として、電池切れ予告と電池交換を促すメッセージを出力させ、前記第2電池切れ警報として、電池切れ予告と電池交換を促すメッセージに、残り動作可能時間を付加したメッセージを出力させることを特徴とする警報器。
  3. 請求項1記載の警報器に於いて、前記電池電圧低下監視部は、前記電池電圧低下を検出した後は、所定時間毎に電池切れを示す警報音及び又は警報表示を繰り返すことを特徴とする警報器。
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