JP3181356U - 液圧拡管成形装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】拡管ツール部の軽量化およびコンパクト化を図り作業性を向上させる液圧拡管成形装置を提供する。
【解決手段】シール部に超高圧液W2を注入する拡管ツール部2と、拡管ツール部2に超高圧液W2を供給する本体部3と、本体部3から拡管ツール部2へ超高圧液W2を供給する超高圧流路11と、を有する。本体部3は、給液タンク41に貯留された拡管液W1を拡管ツール部2へ圧送する給液ポンプ42を有する給液ユニット4と、給液ポンプ42から圧送された拡管液W1をさらに増圧して超高圧液W2を拡管ツール部2へ供給する増圧機5と、給液ポンプ42および増圧機5に圧油を供給する油圧ポンプ62を有する油圧ユニット6と、バルブを閉じたときには増圧機5から吐出した超高圧液W2の圧力を保持してシール部に供給し、バルブを開いたときには超高圧液W2をドレンへ排出する圧力保持用バルブ8と、を備えた。
【選択図】図3

Description

本考案は、液圧拡管成形装置に関し、特に、圧力保持用バルブを本体部に備えた液圧拡管成形装置に関する。
従来、熱交換器、コンデンサ等の管と管板とを接合する方法として、ローラ拡管法、液圧拡管法、シール溶接法、爆発拡管法などが用いられている。その中でも数千気圧の液圧を用いて直接拡管する液圧拡管法は、液圧のエネルギーを利用した正確強固な拡管でクリーンな環境での作業が可能であり、多方面で利用されている(例えば、特許文献1,2)。
特許文献2に記載された液圧拡管装置では、本体部内に増圧機を配置して拡管ツール部を軽量化する技術が開示されている。そして、拡管作業の準備作業として給液ポンプを駆動してエア抜きをして拡管ツール部に拡管液を十分に充満してからブースタ(増圧機)を駆動して増圧していた。
実用新案登録第2602658号 特許第4408873号公報(段落0035〜0038、図1)
しかしながら、従来の液圧拡管装置では、ブースタ(増圧機)を本体部に内蔵するなどの軽量化が図られているものの、液圧拡管装置は手動で手に持って作業を行う場合が多く、長時間使用する際にはさらに軽量化した装置が望まれていた。
また、従来、増圧機の作動タイミングは、給液ポンプの時間制御で行っていたが、時間制御では、待機時間が増大して作業性が悪いという課題があった。さらに、拡管ツール部は、作業者が携帯して移動するため、作業中に超高圧チューブにねじれが生ずるため、作業性が悪く装置寿命の短期化を招く、といった課題もあった。
本考案は、このような背景に鑑みてなされたものであり、拡管ツール部の軽量化およびコンパクト化を図り作業性を向上させて拡管時間を短縮し拡管品質を向上させることができる液圧拡管成形装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための手段として、請求項1に記載の考案は、拡管成形に供する拡管液を増圧した超高圧液の液圧により拡管成形をするシール部を装着して、このシール部に前記超高圧液を注入する拡管ツール部と、この拡管ツール部に前記超高圧液を供給する本体部と、この本体部から前記拡管ツール部へ前記超高圧液を供給する超高圧流路と、を有し、前記本体部と前記拡管ツール部とを別体として構成する液圧拡管成形装置であって、前記本体部は、前記拡管液を貯留する給液タンクと、この貯留された前記拡管液を前記拡管ツール部へ圧送する給液ポンプを有する給液ユニットと、前記給液ポンプと前記拡管ツール部の間に設けられ当該給液ポンプから圧送された前記拡管液をさらに増圧して前記超高圧液を当該拡管ツール部へ供給する増圧機と、前記給液ポンプおよび前記増圧機に圧油を供給する油圧ポンプを有する油圧ユニットと、バルブを閉じたときには前記増圧機から吐出した超高圧液の圧力を保持して前記シール部に供給し、バルブを開いたときには当該超高圧液をドレンへ排出する圧力保持用バルブと、を備えたことを特徴とする。
なお、「超高圧」とは、拡管成形に必要な圧力をいい、管のサイズや形状にもよるが、一般的には数千気圧の圧力を意味する。また、「拡管液」とは、拡管成形に供する圧力媒体としての流体、例えば、水をいう。「超高圧液」とは、拡管成形するために超高圧まで増圧して拡管ツール部に供給される「拡管液」をいう。
請求項1に記載の液圧拡管成形装置は、圧力保持用バルブを拡管ツール部から本体へ分離させたことによって、拡管ツール部の重量軽減とコンパクト化に加え、圧力保持用バルブを制御する拡管ツール部への空圧または油圧配管等が不要になり、取り扱い性がよくなり操作性および作業性を向上させて作業時間の短縮を図り拡管品質を向上させることができる。
請求項2に記載の考案は、請求項1に記載の液圧拡管成形装置であって、前記超高圧流路と前記拡管ツール部は自在に回転するスイベル機構を介して連結されていること、を特徴とする。
かかる構成によれば、作業中における超高圧流路のねじれを防止することができる。その結果、作業者が拡管ツール部を自在に操作できるため、操作性をより向上させ、かつ超高圧流路の損傷を防止してメンテナンス性、および装置寿命の長期化を図ることができる。
請求項3に記載の考案は、請求項2に記載の液圧拡管成形装置であって、前記給水ポンプと前記拡管ツール部の間に当該給液ポンプから当該拡管ツール部に圧送される前記拡管液の圧送圧力を検出する第1の圧力検出器を設け、前記圧力検出器により検出した前記給液ポンプから前記拡管ツール部に供給される前記拡管液の圧力が予め設定した所定の増圧開始圧力に達したときに前記増圧機を作動させて当該拡管液の圧力を増圧すること、を特徴とする。
かかる構成によれば、第1の圧力検出器を設けて所定の増圧開始圧力に達したときに前記増圧機を作動させることで、給液ポンプから拡管ツール部に適正な圧力の拡管液が供給されたタイミングで増圧機を作動させることができる。このため、不要な待機時間の増大を抑制し作業時間を短縮して、作業性を向上させ作業者の負担を軽減することができる。
請求項4に記載の考案は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の液圧拡管成形装置であって、前記増圧機および前記給液ポンプは、シリンダ内に形成される前記拡管液が充填される給液室および作動油が充填される油圧室と、前記給液室と前記油圧室との間で往復移動するピストンと、を備えたことを特徴とする。
かかる構成によれば、前記増圧機および前記給液ポンプを往復移動する油圧ピストンで駆動することで、拡管液を圧送する圧力を容易に高めることができるため、例えば、圧送圧力を検出して適正な拡管圧力に制御することが可能となる。
請求項5に記載の考案は、請求項3または請求項4に記載の液圧拡管成形装置であって、前記増圧機と前記拡管ツール部の間に前記超高圧流路を介して当該増圧機から当該拡管ツール部に供給される前記増圧された前記超高圧液の液圧を検出する第2の圧力検出器を設け、前記超高圧液の液圧と、予め設定された所定の拡管成形圧力を対比して表示する表示手段を備えたこと、を特徴とする。
かかる構成によれば、前記超高圧液の液圧と、所定の拡管成形圧力を対比して表示する表示手段を備えたことで、拡管対象に合わせて様々なバリエーションの圧力で拡管成形を行うことができる。また、作業者は、適正な拡管成形圧力で作業が行われたことを客観的に把握することができるため、安心して作業を行うことが可能となり作業性が向上する。そして、前記超高圧液の液圧と、所定の拡管成形圧力を対比することで、異常がある場合には作業者に異常の内容を表示することもできるため、操作性および拡管成形品質を向上させることができる。
請求項6に記載の考案は、請求項5に記載の液圧拡管成形装置であって、前記第1の圧力検出器を前記増圧機と前記拡管ツール部の間に前記超高圧流路に設けて、前記第1の圧力検出器と前記第2の圧力検出器とを共用したこと、を特徴とする。
かかる構成によれば、前記第1の圧力検出器と前記第2の圧力検出器とを共用したことで、構成を簡素化することができる。
本考案に係る液圧拡管成形装置は、拡管ツール部の重量軽減とコンパクト化に加え、拡管ツール部への油圧配管が不要になり、作業性を向上させて拡管時間を短縮し拡管品質を向上させることができる。
本考案の実施形態に係る液圧拡管成形装置の全体構成を説明するための斜視図である。 (a)は本考案の実施形態に係るシール部の構成を示す断面図、(b)はツール部の構成を示す部分断面図である。 本考案の実施形態に係る液圧拡管成形装置の回路図である。 本考案の実施形態に係る液圧拡管成形装置の動作の流れ図である。
以下、本考案の実施形態に係る液圧拡管成形装置について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。本考案の実施形態に係る液圧拡管成形装置1は、図1に示すように、拡管成形をするシール部9を装着し、このシール部9に超高圧液W2(図2参照)を注入する拡管ツール部2と、この拡管ツール部2に拡管液W1(図3参照)を増圧して超高圧液W2を供給する本体部3と、を備えている。
なお、「拡管成形」の用語は、「拡管」の意と、より広い「成形」とを包含する概念として使用する。また、「拡管液」とは、拡管成形に供する流体をいい、例えば、取り扱いが容易な水を使用するが、説明の便宜上、超高圧まで増圧された「拡管液」を特に「超高圧液」という。ただし、特に区別する必要がないような場合には、「超高圧液」と「拡管液」を区別せずに総称して「拡管液」という。
液圧拡管成形装置1は、作業者Mが持って操作する拡管ツール部2を軽量化するために、拡管ツール部2と本体部3を別体として構成し、超高圧流路を構成する超高圧チューブ11で連結して本体部3から拡管ツール部2に超高圧液W2を供給する。
シール部9は、液圧拡管成形装置1の拡管ツール部2にアタッチメントとして装着される。シール部9は、拡管加工をする図示しない管(チューブ)の中へ挿入し、超高圧液W2(図2(a)参照)をシールして、拡管範囲を制御する工具である。管の材質、寸法、拡管圧力等、拡管条件に合わせて、いろいろなシール方法が用いられる。
例えば、シール部9は、図2(a)に示すように、マンドレルボディ91の超高圧液供給流路91aの吐出部91bをチューブ92で密閉し、超高圧液W2の漏れを防ぐものである。両端の特殊形状のバックアップリング93とエキスパンションリング94は、チューブ92の中の液圧に対して安定して追随し、拡がるような構造となっている。したがって、数千気圧に達しても、管内面とマンドレル外径に生ずる隙間から生じやすいチューブ92の塑性流動を完全にシールすることができる。
拡管ツール部2は、図1に示すように、作業者Mが持って操作しながら作業する部分であり、図2(b)に示すように、シール部9が連結されるツール部21と、ツール部21の下部にスイベル機構22を介して連結された超高圧チューブ11と、ツール部21の後部に接続されたグリップ部23と、を備えている。
ツール部21は、超高圧流路を構成しシール部9に流通する流通路21aと、この流通路21aに超高圧チューブ11を連結する筒状の連結カバー21bと、を備えている。スイベル機構22は、超高圧チューブ11を回転自在に流通路21aに連結する機構であり、連結カバー21b内に設けられている。スイベル機構22は、超高圧チューブ11の周囲をシールするシール部材22aを備えて構成されている。
グリップ部23は、作業者M(図1参照)が把持するグリップ23aと、拡管作業を実行する拡管ボタン23bと、を備えている。
本体部3は、図3に示すように、拡管液W1を拡管ツール部2へ圧送する給液ユニット4と、拡管ツール部2へ圧送された拡管液W1をさらに増圧する増圧機5と、給液ユニット4および増圧機5を駆動する油圧ユニット6と、拡管液W1を増圧した超高圧液W2の圧力を保持する圧力保持用バルブ8と、拡管ツール部2に給液ユニット4から供給される拡管液W1および増圧機5から供給される超高圧液W2の圧力を検出する液圧検出器81と、拡管成形時の拡管圧力(実行値)と予め設定した拡管成形圧力(目標値)とを対比して表示する表示手段31(図1参照)と、を備えている。
給液ユニット4は、拡管液W1を貯留する給液タンク41と、給液タンク41に貯留された拡管液W1を拡管ツール部2へ圧送する給液ポンプ42と、拡管液W1が流通する給液流路(L1,L2,L3)と、を備えている。
給液ポンプ42は、拡管液W1が充填される給液室42aと、圧油が導入される往き側油圧室42bおよび戻り側油圧室42cと、往き側油圧室42bおよび戻り側油圧室42cの間で往復移動する給液ピストン42dと、を備えている。
かかる構成により、給液ポンプ42は、給液室42aに充填された拡管液W1を往き側油圧室42bに供給される圧油によって増圧して拡管ツール部2へ供給する。
給液流路(L1,L2,L3)は、給液タンク41から給液ポンプ42の給液室42aまで拡管液W1を供給する給液流路L1と、給液ポンプ42の給液室42aから増圧機5を介して拡管ツール部2まで超高圧液W2を供給する給液流路L2と、給液流路L2における拡管ツール部2と増圧機5の間から分岐させた給液流路L3と、を備えている。
給液流路L2は、給液ポンプ42から拡管ツール部2まで流通する流路であり、給液ポンプ42から増圧機5まで流通する給液流路L21と、増圧機5から拡管ツール部2まで流通する給液流路L22と、を備えている。
給液流路L2(L21,L22)は、給液ポンプ42を駆動することで、拡管液W1を拡管ツール部2まで圧送するとともに、給液ポンプ42に加えてさらに増圧機5を駆動することで、給液流路L22には拡管液W1が超高圧まで増圧された超高圧液W2が流通する流路である。
超高圧液W2が流通する給液流路L22は、本体部3から外部側は、自在に曲げられるフレキシブルな超高圧チューブ11(図1参照)で拡管ツール部2まで連結され、超高圧チューブ11と本体部3との連結部はスイベル機構(不図示)を介して連結され、操作性を確保している。なお、スイベル機構は、ツール部21との連結部に採用したスイベル機構22(図2(b)参照)と同様の構成であるのでここでの説明は省略する。また、本実施形態においては、操作性をより高めるため超高圧チューブ11と本体部3との連結部にもスイベル機構を採用したが、これに限定されるものではなくツール部21との連結部のみにスイベル機構22を採用してもよい。
給液流路L3は、給液流路L2から分岐して圧力保持用バルブ8を通って給液タンク41まで通じている。
増圧機5は、拡管液W1が充填される給液室51と、圧油が充填される油圧室52と、給液室51と油圧室52との間で往復移動する油圧ピストン53と、を備えている。
増圧機5は、給液室51に充填された拡管液W1を油圧室52に供給される圧油によって超高圧までさらに増圧して、給液室51から給液流路L22を通って拡管ツール部2まで超高圧液W2を供給する。
油圧ユニット6は、作動油を貯留する貯留タンク61と、貯留された作動油を圧送する油圧ポンプ62と、作動油が流通する圧油流路L4,L5,L6と、圧油流路L4,L5,L6の切り換え弁(63,64,65)と、油圧ポンプ62の吐出圧力を検出する油圧検出器66と、を備えている。
圧油流路L4は、貯留タンク61から第1の切り換え弁63を通り、増圧機5の油圧室52まで連結された流路である。圧油流路L5は、貯留タンク61から第2の切り換え弁64を通り、給液ポンプ42の往き側油圧室42bまで連結された流路である。圧油流路L6は、貯留タンク61から第2の切り換え弁64を通り、給液ポンプ42の戻り側油圧室42cまで連通された流路である。
第1の切り換え弁63は、増圧機5の往き側と戻り側を切り換える弁である。第2の切り換え弁64は、給液ポンプ42の往き側と戻り側を切り換える弁である。なお、本実施形態においては、圧油の排出および循環を調整するために、さらに、第3の切り換え弁65を配置しているが、必須のものではなく油圧ポンプ62を制御して油圧を調整することもできる。
また、本実施形態においては、第1〜第3の切り換え弁63,64,65を油圧で制御するようにしたが、これに限定されるものではなく、エア圧で制御することもできるし、電磁式の制御を採用することもできる。
油圧検出器66は、貯留タンク61から第1〜第3の切り換え弁63,64,65へ向かう流路の途中に設けられ、圧油流路L4,L5,L6を流通する圧油の圧力を検出する。
液圧拡管成形装置1は、圧油流路L4,L5,L6の油圧を検出することで、給液ポンプ42および増圧機5の動作を制御したり、表示手段31(図1参照)に表示したりして油圧ユニット6の動作を適正に制御することができる。
圧力保持用バルブ8は、バルブを閉じたときには増圧機5から吐出した超高圧液W2の圧力を保持して超高圧液W2を給液流路L22から拡管ツール部2に供給し、バルブを開いたときには超高圧液W2を給液流路L22から分岐した給液流路L3を通して給液タンク41へ排出して減圧する。
かかる構成により、液圧拡管成形装置1は、拡管成形時には、圧力保持用バルブ8を閉じて増圧機5から吐出した超高圧液W2を給液流路L22からシール部9に供給し、拡管成形終了後は、圧力保持用バルブ8を開いて超高圧液W2を給液流路L3から給液タンク41へ排出して減圧する。
液圧検出器81は、圧力を電気的に検出する圧力変換器を採用して、給液流路L2(給液流路L21、給液流路L22)および給液流路L3を流通する拡管液W1(超高圧液W2)の圧力を精度よく検出する装置である。
つまり、液圧拡管成形装置1は、液圧検出器81により給液ポンプ42を駆動して拡管液W1を拡管ツール部2に圧送するときの圧送圧力、および給液ポンプ42と増圧機5を駆動して拡管液W1を超高圧まで増圧した超高圧液W2の圧力(拡管圧力)を精度よく検出して、表示手段31(図1参照)に表示することができる。
かかる構成によれば、液圧拡管成形装置1は、拡管対象(チューブ)に合わせて様々なバリエーションの圧力で拡管成形を行うことができる。また、作業者Mは、拡管条件の設定や多数のカウンタ機能を利用でき、適正な拡管成形圧力で作業が行われたことを客観的に把握することができる。そして、異常がある場合には作業者Mに動作エラーの内容を表示させることもできる。
続いて、本考案の実施形態に係る液圧拡管成形装置1を用いた拡管作業の手順について、図4を参照しながら準備工程、装着工程、拡管工程、抜き取り工程の順に説明する。
準備工程は、まず、作業者Mは、本体部3の電源スイッチを入れ、油圧ユニット6の運転ボタンを押す(S1)。作業者Mは、シール部9を取り外した状態で、本体部3のエア抜きボタンを押して、エア抜き作業を行う(S2)。
具体的には、液圧拡管成形装置1は、給液ポンプ42を作動させ、拡管液W1を増圧機5から圧力保持用バルブ8、超高圧チューブ11、拡管ツール部2まで供給し、拡管ツール部2からエアと拡管液を排出して超高圧チューブ11内のエア抜きを行う(S3)。
このようにして、液圧拡管成形装置1は、配管を外すことなく容易にエア抜きを行うことができ、作業性が向上し、作業者Mの負担も軽減することができる。また、フラッシングとともにエア抜きを行なうことで、高精度な圧力制御が可能になる。そして、拡管液の圧縮効率を高めることで、作業時間の短縮やシール類の高寿命化の相乗効果も期待できる。
作業者Mは、拡管成形圧力をセットする(S4)。拡管成形圧力は400MPaまで設定が可能で、1MPa単位の設定が可能である。増圧機5から供給された液圧を直接液圧検出器8で検出する方式のため精度もよく±1%(F.S)が実現できている。なお、本実施形態においては、拡管成形圧力の設定はタッチパネル表示なので設定がしやすく、視認性もよい。
装着工程は、作業者Mが、拡管ツール部2にシール部9を取り付け、加工対象である熱交換器などのチューブに挿入する(S5)。
拡管工程は、拡管ツール部2をチューブ(ワーク)に挿入した状態で、拡管ツール部2に配置した拡管ボタン23bを押し、拡管を行う(S6)。具体的には、作業者Mが拡管ボタン23bを押すと、液圧拡管成形装置1は、給液ポンプ42を作動させ、拡管液W1を増圧機5から超高圧チューブ11、拡管ツール部2まで供給し、次第に充満する圧力を液圧検出器81で検出する(S7)。
そして、液圧拡管成形装置1は、液圧検出器81により検出した圧力が予め設定した圧力に到達すると、油圧ユニット6を作動させて、増圧機5の油圧室52に圧油が供給され、給液室42aの拡管液W1が増圧される(S8)。その後、増圧機5で増圧された超高圧液W2が給液室51から拡管ツール部2へ送り込まれる。このとき、給液ポンプ42からL21を介して増圧機5の給液室51に拡管液W1を供給するために給液ポンプ42も稼動させる。
液圧拡管成形装置1は、増圧機5により増圧した拡管液の圧力を液圧検出器81で検出して、作業者Mが設定した拡管成形圧力(目標値)に到達したかどうかを判定して(S9)、拡管成形圧力に到達してから予め設定した所定の時間その圧力を保持して拡管を行う(S10)。
液圧拡管成形装置1は、予め設定した所定の時間が経過後、拡管が完了したことを判定して、圧力保持用バルブ8を開放して拡管圧力を減圧し(自動減圧)、拡管終了ブザーを鳴らして作業者Mに知らせる(S11)。
このようにして、増圧機5による増圧だけでなく給液ポンプ42と併せて2段階の増圧を行うことによって、最終的な噴射圧力の増加や圧力変動の幅を安定させることができる。その結果、シール部9のチューブ92内が超高圧状態になりチューブ(不図示)がその圧力により広がり塑性変形を起こし、管板(不図示)には弾性変形を生じさせることで、チューブと管板とに接触残留圧力が生じて永久固着させることができる。一チューブあたり数秒で拡管は終了する。
抜き取り工程として、作業者Mは、拡管終了ブザーがなったら、拡管ボタン23bを離してシール部9が引き抜き易い状態となりシール部9をチューブから引き抜く(S12)。熱交換器などチューブが多数存在する箇所に拡管を施す場合には、準備工程、装着工程、拡管工程、抜き取り工程を繰返し、作業を行うことで所望の処理を施すことができる。
なお、本実施形態においては、自動減圧仕様の動作で説明したが、これに限定されるものではなく、作業者Mが拡管ボタン23bを離すと、圧力保持用バルブ8や第3の切り換え弁65などが開放されるようにした手動減圧仕様とすることもできる。
なお、本考案は、各種実施例を例示しているが、本実施例に限定されず、各種バリエーションに応じて仕様を変更することができる。
例えば、本実施形態においては、液圧拡管成形装置1として、シール部9にアクアチューブタイプのアクアマンドレルを装着した拡管装置を例として説明したが、これに限定されるものではなく、アタッチメントを交換して、拡管のみならず他の分野での金属成形加工装置としても利用されるものである。したがって、本実施形態においては、拡管成形装置としての一例としての拡管圧力等の数値を示したものであり、これに限定されるものではなく、適用されるワークの径や形状に応じて拡管成形装置の容量、動作、その他の仕様は適宜設定されるものである。
また、本実施形態においては、液圧検出器81により、給液ポンプ42を駆動して拡管液W1を拡管ツール部2に圧送するときの圧送圧力(第1の圧力検出器)、および給液ポンプ42と増圧機5を駆動して拡管液W1を超高圧まで増圧した超高圧液W2の圧力(拡管圧力)を検出して(第2の圧力検出器)、第1の圧力検出器と第2の圧力検出器を共用したが、これに限定されるものではなく、第1の圧力検出器を給液流路L21に設け、第2の圧力検出器を給液流路L22に設けてもよい。
また、本実施形態においては、拡管の終了を拡管終了ブザーで知らせることとしたが、これに限定されるものではなく、パイロットランプ等で視認できるようにしてもよい。
1 液圧拡管成形装置
2 拡管ツール部
3 本体部
4 給液ユニット
5 増圧機
6 油圧ユニット
8 圧力保持用バルブ
9 シール部
11 超高圧チューブ
22 スイベル機構
31 表示手段
41 給液タンク
42 給液ポンプ
42a 給液室
42b 往き側油圧室
42c 戻り側油圧室
42d 給液ピストン(ピストン)
51 給液室
52 油圧室
53 油圧ピストン(ピストン)
61 貯留タンク
62 油圧ポンプ
66 油圧検出器
81 液圧検出器(第1の圧力検出器、第2の圧力検出器)
W1 拡管液
W2 超高圧液

Claims (6)

  1. 超高圧液の液圧により拡管成形をするシール部を装着して、このシール部に前記超高圧液を注入する拡管ツール部と、この拡管ツール部に前記超高圧液を供給する本体部と、を有し、この本体部から前記拡管ツール部へ前記超高圧液を供給する超高圧流路と、前記本体部と前記拡管ツール部とを別体として構成する液圧拡管成形装置であって、
    前記本体部は、
    拡管成形に供する拡管液を貯留する給液タンクと、
    この貯留された前記拡管液を前記拡管ツール部へ圧送する給液ポンプを有する給液ユニットと、
    前記給液ポンプと前記拡管ツール部の間に設けられ当該給液ポンプから圧送された前記拡管液をさらに増圧して前記超高圧液を当該拡管ツール部へ供給する増圧機と、
    前記給液ポンプおよび前記増圧機に圧油を供給する油圧ポンプを有する油圧ユニットと、
    バルブを閉じたときには前記増圧機から吐出した超高圧液の圧力を保持して前記シール部に供給し、バルブを開いたときには当該超高圧液をドレンへ排出する圧力保持用バルブと、
    を備えたことを特徴とする液圧拡管成形装置。
  2. 前記超高圧流路と前記拡管ツール部は自在に回転するスイベル機構を介して連結されていること、を特徴とする請求項1に記載の液圧拡管成形装置。
  3. 前記給水ポンプと前記拡管ツール部の間に当該給液ポンプから当該拡管ツール部に圧送される前記拡管液の圧送圧力を検出する第1の圧力検出器を設け、
    前記圧力検出器により検出した前記給液ポンプから前記拡管ツール部に供給される前記拡管液の圧力が予め設定した所定の増圧開始圧力に達したときに前記増圧機を作動させて当該拡管液の圧力を増圧すること、
    を特徴とする請求項2に記載の液圧拡管成形装置。
  4. 前記増圧機および前記給液ポンプは、シリンダ内に形成される前記拡管液が充填される給液室および作動油が充填される油圧室と、前記給液室と前記油圧室との間で往復移動するピストンと、を備えたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の液圧拡管成形装置。
  5. 前記増圧機と前記拡管ツール部の間に前記超高圧流路を介して当該増圧機から当該拡管ツール部に供給される前記増圧された前記超高圧液の液圧を検出する第2の圧力検出器を設け、
    前記超高圧液の液圧と、予め設定された所定の拡管成形圧力を対比して表示する表示手段を備えたこと、
    を特徴とする請求項3または請求項4に記載の液圧拡管成形装置。
  6. 前記第1の圧力検出器を前記増圧機と前記拡管ツール部の間に前記超高圧流路に設けて、前記第1の圧力検出器と前記第2の圧力検出器とを共用したこと、
    を特徴とする請求項5に記載の液圧拡管成形装置。
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